しろいるか旅行記

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【丹波篠山 近又】冬の味覚「ぼたん鍋」の発祥。冬の京都大阪神戸を訪れたら是非行きたいお店(2019年12月)

こんにちは、しろいるかです
兵庫県丹波篠山にあるぼたん鍋発祥の店に行ってきました。

ぼたん鍋

冬と言えば、海産物が美味しくなる時期ですね!カニ寒ブリ、フグ、アンコウなど。一方で内陸で味わえる冬の味覚ってあまり無いイメージです。

しかし実は冬の里山でのみ新鮮なものが味わえる食べ物がありました。それはなんとイノシシ肉

猪肉自体はもちろんカニ等と同様に年中食べることが出来るのですが、それはあくまで冷凍もの。冬場の期間だけ猟が解禁されるので、猟期には地元のマタギさんがその日の朝に調達した新鮮な猪肉をいただくことができるのです。海の近くだと海産物が美味しいというように、この時期は山奥だと猪肉が美味しいということですね。

冬場は農作物には厳しい環境だけど、猪肉があったんだ!

猪肉の食べ方で一番メジャーなのはぼたん鍋ではないでしょうか。名前の由来は鍋に入れる前のお肉をぼたんの花のように盛りつけたことから来ているのだとか。

ぼたん鍋は山深い地域では全国的に食べられているようですが、兵庫県丹波篠山地方の郷土料理だと言われています。

丹波篠山 近又

近又(きんまた)さんは、丹波篠山にある創業400年を超える料理旅館です。そして、ぼたん鍋発祥のお店なんだとか。猪肉を入れたお鍋自体は昔から食べられてきたと思うので、ぼたんの花のような盛りつけ方とその名前を広めたお店、ということなんでしょうか。

料理旅館なので宿泊ももちろんやっているようで、冬場は泊まってのんびりしながら夜はぼたん鍋・・・というのも良さそうです。

場所

丹波篠山は京都・大阪・兵庫の3府県のちょうど中心あたりに位置する地域で、篠山口(ささやまぐち)というJR福知山線の駅が最寄りになります。篠山口へは大阪駅から1時間ちょっとかかる距離。京都駅・神戸三宮駅からもルートがあるのでホームページがわかりやすいかも。

交通とアクセス|丹波篠山篠山観光協会|あえてよかった丹波篠山

さらに篠山口から近又のある篠山城下町周辺まではバスで15分ほどかかるようです。

車を使えるなら車で行くと良いかも。交通量も少ないですし、里山の風景を見ながらのんびり向かうことができます。豪雪地帯ではないですが、積雪情報は以下のホームページなどで事前にご確認ください。

兵庫県道路総合管理システム

篠山城からは近又までは徒歩5分ほどの距離です。お店の目の前には駐車場は無いので、車で来た場合は篠山城をナビに入れておいて、周辺にある駐車場に停めるのがよいかと思います。

外観

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創業400年の威厳を感じる外観ですね!なんと、浩宮殿下(現天皇もお泊りになられていたらしいです。

なお、おそらくですが事前予約が必須です。もしかしたら飛び込みでも食べられるかもしれませんが、メニュー等は表に出ておらず、お肉も当日新鮮なものを仕入れられているとのことだったので予約していった方が確実に美味しく食べられます。

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周りは昔ながらの街並み。篠山城下町の目抜き通りのようですね。ぼたん鍋をやっているお店も何軒かありました。

ちょっと敷居が高そうだけど、このワクワク感の高まる門構えがいい!

内観

入口をくぐるとロビースペースがあります。

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最近リノベーションされているようで、建物全体が非常に洗練された空間になっていました。

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お昼を食べに行ったのですが、食べ終わるころにはこのあたりでチェックインされているお客さんも見かけました。

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手入れされた中庭。いい感じです。

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二階部分は客室のようでした。この階段はリノベーション前のものを残しているらしく、なんと木戸孝允桂小五郎も登しばらく宿泊されていて、この階段を上り下りしていてらしい。ここで倒幕の密談でもしていたのでしょうか、想像が膨らみます。

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通されたお部屋は中広間でした。テーブル席が3席用意されていましたが、終始自分たちだけで貸切状態でした!予約の際には小部屋は既に埋まっており、大広間か中広間のどちらかになるとのことだったので、これは嬉しい。

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奥にも庭があり、お庭を眺めながらの贅沢な食事が出来ました!

外観といい、お部屋といい料理への期待がどんどん膨らむ!

料理

ランチ、ディナーともに共通で3種類のコースです。

  • 上肉(赤身肉)       7,200円
  • 最上肉(新鮮なロース)   9,300円
  • 最上肉+塩焼き料理   11,400円

どのコースでも先付け3品、ぼたん鍋、ぼたん丼、香の物、甘味と内容は変わらず。ぼたん鍋のお肉の質と、一番上のコースは塩焼きが追加料理としてつくのが違いですね。

なお、ぼたん鍋は冬場の狩猟期間中(11月15日~3月末しかやっていないようでしたのでご注意ください。

今回は、なんと一番上のコースを頼みました!

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先付けはキノコの和え物や筍のお刺身、丹波黒豆などでした。どれもなかなかのお味。

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ぼたん鍋のお肉!キレイに盛り付けられていてちょっと感動。

しかしこれは半分以上脂身なんじゃないか…と思いきや、お話を聞いてみるとコラーゲン(脂質ではなくタンパク質)が多く、お肉自体に臭みがないのはもちろんのこと、見た目ほど脂身ではないので沢山食べても胃もたれもしないとのことでした。

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お野菜は地元丹波篠山産のものを使っているみたいです。お野菜も美味しいのですが、量が半端ではなく、野菜に気を取られていると最後お肉が食べきれなくなってしまうので、ある程度諦めた方がよいかもしれません笑

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お鍋は仲居さんが作ってくれるので、その間に猪肉の塩焼きをいただきます。たいてい猪肉は臭みを消すために、ガッツリ濃い味噌味のお鍋で煮て食べたりするものですが、これはシンプルな塩焼き。肉の味をしっかりと感じられるのに食べやすい、ベースが豚肉で、そこに牛肉のうまみが加わったような美味しさでした。

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お鍋のスープは一般的な味噌ベースなのですが、隠し味として山椒が加えられており、味噌と山椒の風味がまじりあって食べたことのない味でした。お肉もそうですが、スープも抜群に美味しいです。

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〆には雑炊やうどん…ではなく、生卵をお鍋に投入し、それを半熟状態まで煮詰めます。

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それを、白米の上に少量のスープと一緒に乗っけることで〆のぼたん丼の完成です。既にお腹いっぱいだったけど、食べきってしまう魔力がありました。このぼたん丼はぼたん鍋のポピュラーな食べ方のようで、色々なお店で食べられるみたいですね。

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最後にデザートのごま豆腐の黒蜜掛けです。上に乗っているきな粉が、黒豆を使っているところが丹波らしいです。

ぼたん鍋の美味しさが想像以上。新鮮な猪肉の美味しさも知ることが出来た!

周辺の立ち寄りおすすめスポット

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近又の通りにある和菓子屋さん、清明

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丹波をたっぷり使った栗まんじゅうや栗きんとんなどがあります。栗まんじゅうは栗餡がたっぷり詰まっていてとても美味しいです!

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大正ロマン

なぜ大正なのか。謎も多いですが、お城と近又の間にある建物で、ようはお土産物屋さん+カフェです笑

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丹波篠山のお土産が揃っていました。建物の中には座る場所もいっぱいあるので、とりあえず入ってみるといいかも。

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篠山城

お城は残念ながら残っていませんが、大書院という建物が復元されています。これは、天守閣のない篠山城の中核をなす建物だったらしいですが、年末年始は残念ながら閉館しており入館できず。お城跡には入れました。

2020年のNHK大河ドラマ麒麟が来る!」の主役の明智光秀ゆかりの地の一つでもあり、これから話題の場所にもなりそうです。

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お城の中からの大書院。キッチリ木造で復元しているみたい。

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城内には神社もありました。周りに高い建物がなく、見晴らしが良いので気持ちのいい場所でした。

注目を浴びつつある丹波篠山の地で美味しいぼたん鍋をいただいた!

2019年12月 香川 出張民必見? 半日で回るうどん・観光・温泉の高松よくばりコース

こんにちは、しろいるかです
香川高松に出張がありました。出張の空き時間で観光をしてきたのでその記録です。

旅の全工程

高松周辺で半日ほど時間が空いたので、うどん、観光名所、温泉の3つを楽しんでみました。この記事で記載した場所は半日程度の所用時間があれば全て楽しめます。

高松空港から高松市内へ

東京から高松に行く場合、一応岡山から瀬戸大橋経由で陸路で行けなくもないですが、基本は空路になるかと思います。

高松空港からは高松市内へリムジンバスが出ており、だいたい30~40分ほどで高松市内に出ることが出来ます。バスはだいたい飛行機が高松空港について一直線にバス停に向かえば待っていました。

このリムジンバス、終着は高松駅ですが、途中のバス停「栗林公園」で降りてみましょう。まずは観光、高松にある名所、栗林公園に行ってみます。

栗林公園(観光)

高松の観光地と言うと、昔は源平合戦の地、屋島が有名だったようですが、今は山頂へのケーブルも廃止されてしまい、車でないと行くのがちょっと難しそう…。

ということで今回行く栗林公園(りつりんこうえん)は国の特別名勝に指定されている文化財庭園です。高松藩松平家の別邸として、300年もの深い歴史がありますが、驚くべきはその広さ。庭園自体の広さはもちろんなのですが、庭園の奥にそびえる紫雲山を借景とした緑あふれる庭園なのです。

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入口。背後に山があると違いますね、ここだけ別世界な感じ。

ちなみに目の前は車がビュンビュン走る片側二車線の国道…笑

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庭園は非常に広く、地図を見ないと迷うこと必至です。

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どこもしっかり手入れされていて驚きます。

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なんだかここだけ南国感のある場所。

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やっぱり山があると安定感が違う!

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滝もあります。なんと人工の滝なんだとか。

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栗林公園のシンボルのような位置づけの偃月橋(えんげつきょう)です。

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映えスポットなのか、橋の上で写真を撮る人が沢山いました。

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橋の近くの売店にはだんごが売っていました。庭園の端に位置するので、歩き疲れたらここでお茶ですね。

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これが個人的にはベストショットかな~。

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栗林公園は実は南北でエリアが分かれており、今までの写真は南庭エリア。これは北庭エリアの池です。

北側はもともと庭園ではなく、藩主の狩場として使われていたらしく、庭園感はあまりありません。菖蒲や桜があったので、季節を選べばいい感じなのかも。

冬だったら正直北庭は無理して周らなくて良いと思う

のんびり見て回ってだいたい1時間程度かな。偃月橋を中心に見どころだけサッと回れば30分ぐらいで回れると思います。

上原屋本店

栗林公園の入口から国道を挟んで向かい側にあるお店です。

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早い時間だったので普通に開いていました。定休日が木・日なのと、営業時間が15時半までなのに注意が必要です。うどん屋さんはあまり遅くまで開いているお店は少ないようですね。

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かけうどんとタコの天ぷらを頼みました。讃岐うどんいりこだしが特徴みたいですね、出汁が利いていて美味しい!

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店内はこんな感じで清潔です。注文してうどんを受け取ったら、自分で湯がいてつゆを入れるというセルフスタイルです。やり方がわからず最初はびっくりしましたが、お店の方が丁寧に教えてくれました。

これが本場か!

食べた後は歩いてことでん栗林公園駅へ向かいましょう。

竹清 本店

栗林公園は出口が複数あり、巡り方次第では、北口の方に出てしまうこともあるかもしれません。また、単純にJR線栗林公園北口を使いたい場合もあるかもしれません。

そんな時はこっち、栗林公園北口の駅から歩くと10分弱かかってしまいますが、こちらも美味しいうどん屋さんでした。

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大通りに面しているので見つけやすいです。

味のある店構え…。知らなかったら絶対入れないだろうな…。

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中はそれなりに混雑していました。こちらもセルフスタイル。半熟卵天が名物らしく、最初に半熟卵天の有無を聞かれました。揚げる数とか色々把握してるのかな?

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半熟卵天は美味しかったです。おうどんは讃岐うどんにしてはやや柔らかめ?

やっぱり、つゆは出汁が利いていて美味しい!

こちらは定休日が月曜日のみ、日曜日もやっているようなので行く曜日に合わせてルートを組むと良さそうですね。

食べた後はJR線 栗林公園北口に戻るか、徒歩で15分ほどかかりますがいっそことでん 瓦町まで行くかのどちらかでしょうか。

仏生山温泉

香川県は思ったより温泉がありません。特に高松周辺で源泉かけ流しの温泉を探そうとすると、バスに1時間以上揺られてたどり着く塩江(しおのえ)温泉ぐらいしか見あたらず。そんな中、近場で良質の温泉があると聞いたのがここ、仏生山(ぶっしょうざん)温泉でした。

立地も非常に便利で、高松駅からことでんで10分ちょっとで仏生山駅に到着し、そこから徒歩10分弱の距離にあります。

近隣区間のフリーパス、タオルとセットになった温泉乗車入浴券も売られています。1,200円なので、往復の運賃と入浴代だけだとしてもこちらの方がお得です。団扇がパスの代わりになっていてユニークでした。記念に持って帰るのもいいかも?

ところでなんで団扇、と思ったら香川では丸亀うちわという伝統工芸品が有名だったんですね。

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最近オープンしたようで、なんともモダンな雰囲気の建物でした。

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中もオシャレ。ちょっとした雑貨等の販売もされていました。

出典:仏生山温泉

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浴場は残念ながら撮れませんのでホームページの写真から。露天風呂やサウナ、水風呂もキッチリ完備されていますが、そこまで広くないため時間は選ばないとイモ洗いになりそうです。実際にGoogleのクチコミでもそのような記載が結構あったので注意が必要かな。平日の昼下がりなら大丈夫でしたが…

露天の檜風呂と内湯の浴槽はかけ流しでした。無色透明ですがヌルヌル感の強い温泉です。ぬる湯の浴槽もあったのですが、残念ながらそこは塩素臭がきつく断念。

行ってみたものの、温泉はどうしても行きたい!と言うことでなければパスしても良いかも

手打ちうどん 鶴丸

自由時間は終わり、高松の繁華街、現地の人と瓦町でお酒のお付き合いをしたあと、〆に連れていって貰ったのがここでした。

香川の人は飲みの〆にうどんを食べる文化があるみたいですね!こちらは夜遅くでも開いていて、カレーうどんが有名なうどん屋さんです。

カレーうどんはこれまた出汁が利いて美味しかった。ただ地元の方はざるうどんを頼まれていました。うどんとは歯ごたえを楽しむものなのかもしれません。

おまけ 高松空港で見かけた蛇口

高松空港にあるさぬき麺業といううどん屋さんでうどん納めをしました。ただまぁ、空港にあるうどん屋さんなのであまり期待してはいけないかも。

これだと正直なところ〇亀製麺の方が…。

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とはいえ、うどん食べる機会が無かったならここで食べておきたい。

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高松空港で見かけたうどんの出汁が出てくる蛇口。どうみてもただの流しにしか見えない笑 蛇口をひねると出汁が出てくるのはシュールなので是非体験してみてください。

空港2階の、ファミマの近辺を探してみたら見つかると思います。

愛媛のポンジュース蛇口といい、四国では蛇口から名物を出すのが流行ってる…?

 

面倒な出張も何か楽しみを見つけて行きたいものですね!

2019年12月 日帰り栃木【2/2】7年連続日本一!? あしかがフラワーパークのイルミネーションは確かに凄かった

こんにちは、しろいるかです
2019年12月に行った温泉とイルミネーションの日帰り群馬栃木旅行、あしかがフラワーパークの記事です。

※2023年8月追記 2022年度もイルミネーション部門第一位だったらしい。7年連続第一位ってすごい。

四万温泉の記事はこちら

あしかがフラワーパークとは

栃木県にある花のテーマパークで、東京ドーム7個分という園内には花々が季節ごとに咲き誇っています。特に有名なのは藤の花でしょうか。その藤の花の光景が評価され、アメリカのCNNの世界の夢の旅行先10か所に日本で唯一選定された場所なのだとか。

とまぁ、花に関しては他の追随を許さないテーマパークですが、冬の時期に咲く花は少なく、閑散期の集客のためはじめたのがイルミネーション。最初はわずか数万球の電球で小規模にイルミネーションしていましたが、年々規模を拡大し今では電球の数は500万球と関東の主要なイルミネーションスポットとほぼ同等、それ以上の規模のイルミネーションスポットとなりました。

しかし、あしかがフラワーパークのイルミネーションが話題になるのは単純に規模だけではありません。一般社団法人 夜景コンベンション・ビューローが主催するイルミネーションアワードのイルミネーション部門で4年連続日本一に輝いているのです!

(よく調べたら実はからくりがあって、イルミネーション部門以外の賞もあり、重複受賞しない仕組みなので強豪ハウステンボスなばなの里とはバッティングしないということがわかりましたが笑)

そして、この協会やアワードがどれぐらい信憑性があって、どういう評価基準で評価されているのかなどは正直よくわかりませんが、少なくとも宣伝効果は抜群で私たちもそこに興味を持ってつられて栃木にまで行ってしまうほどです。

ということで、日本一のイルミネーションはどれぐらい凄いのかを実体験してきた!

あしかがフラワーパークへのアクセス

あしかがフラワーパークには最寄り駅があり、あしかがフラワーパーク駅というピンポイントな駅名の駅が2018年に開業し、電車で行きやすい場所となっています。とはいえ東京駅から向かう場合、途中まで新幹線を使う場合は片道4,000円ほどで約1時間半、ずっと鈍行の場合はお値段は1,300円ほどと安いものの所要時間は2時間半ほどとそう気軽にいける距離ではありません。

イカーで他の栃木・群馬の観光地と一緒に巡るか、バスツアーを利用するのが良い気がします。

なお、マイカーの場合、駐車場の問題がありますが、周りは田んぼだらけで、田んぼの一部を臨時駐車場として開放しているのでそこまで心配はいらないかと思います。臨時駐車場から園内入口までも歩いて5分ほどで、そこまで遠くもなかったです。

警備の人にめっちゃ田んぼの中に案内されたのでちょっとびっくりした

あしかがフラワーパーク

入場料は15時半以降夜間料金で、一人1,000円で入れます。この値段の安さも評価の一因ではないかと思いますね。

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入ってすぐに現れるのが、電飾で藤の花を模した、 光のふじのはな物語です。実はこれ、中で見るよりも周りに水面があるので、遠目から水面への反射とセットで見るとより綺麗に見えます。

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音楽に合わせて点滅したり色が変わったりします。最近の流行りだと思うんですが、正直なところ、音楽は音質も悪くて安っぽさが出るしもっと小さ目めの音量で控えめに流すか、いっそ無くてもいいのになぁと思う…。

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ふじのはなを通り抜けるとピラミッドのような四角錐のオブジェと、奥にオーロラを模したイルミネーションが見えます。このあたりでここの特徴として、水面を効果的に使っているのと、イルミネーションのパネルを最奥に配置することで園内に奥行きを持たせる工夫がされていることに気づきます。

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東京ドイツ村さがみ湖イルミリオンなどだと、なだらかな丘に電飾を飾り付けることで奥行きや広がりを見せているんですが、ここはどうしても平坦になりがちなところを様々な工夫により立体感を出しています。

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水面への反射がほんとうに綺麗!

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噴水ショーも定期的にやられていました。いい感じに撮れた!

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こういう感じの光のトンネルも随所にあります、なばなの里のトンネルが凄いらしいけど、行ってみたいな~。

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冬の時期なのでイルミネーションに置き換わっていますが、他の季節だとこのあたりに満開の花が咲くんだろうな~という配置。

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こんな感じのカワイイやつもありました。写真ぼけてしまった…。

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バラ園も光のバラに置き換わっていました。写真はたまたま赤色でしたけど、いろんな色に変化してました。

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スワロフスキーがちりばめられてる木。近くで撮ると綺麗ですね!

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クリスマスの時期限定のイルミネーションもあるみたい。奥の虹のようなところは色や内容が入れ替わるのですが、左奥にある銀河鉄道のイルミネーションに感動しました。

周りの星が動くことで銀河鉄道が空に登っていくように錯覚するんですが、遠近感などが絶妙の配置で本当に登っていくように見えます。これは凄い!

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虹に変わった!

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クリスマスツリーもありますね!イルミネーション自体は3月頃までやるみたいだけど、クリスマスの時期が終わったらどうなるんだろう…?

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園内にはしっかり座って食べられるレストランや、小さなフードコートのようなものがありますが、規模も大きくなく、あまりここで夕飯を食べることは計画しない方が良いと思います。写真はフードコート内にあった焚火。

一応、この時期限定っぽいのですが、仮設店舗でテイクアウトの食べ物を売っているところが大量にあり、野外であればベンチも大量にあるため、寒さを気にしなければ座りながら食べ物にはありつけると思います。

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奇蹟の大藤という、園のシンボルの藤の大木もイルミネーションに置き換わっていました。開園当初に藤の花が移植され、今では10倍以上の規模に成長したらしいです。イルミネーションも綺麗ですが、本物の藤の花も見てみたい!

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ここはフラワーキャッスル。 写真だと奥のパネルと実際の登れる場所の境目がわからないほど秀逸な出来です。みんな写真を撮るために長蛇の列が出来ていました…。

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手前の花畑は色が次々に変化するし、奥のパネルは花火が上がったりと、イルミネーションショーを見ているような感じでした。

あしかがフラワーパークの感想

ぐるりと回ってみた感じ、ここの特長はこの3つかな?

  • 水面と奥のパネルを活かした立体感のあるイルミネーション
  • 他のスポットと比べ電飾の密集度がヤバイ。園内全域が電飾されてる
  • 1,000円は安くない!?

イルミネーションアワードの日本一というのもうなづける、完成度の高いイルミネーションでした!

一方で、他のイルミネーションスポットと比べると…

  • もともと遊園地のような場所ではないため、イルミネーション以外は無い
  • 園内全域をじっくり回ってもたぶん1時間~1時間半ぐらい。

 ということで、ここだけを目的地にして行くというよりは、日中帯に他の観光地と組み合わせて旅程を立てるのが良いかもしれません。東京から行くなら埼玉にある最近話題のムーミンと組み合わせたり、日光まで片道1時間ぐらいなので日光と組み合わせたり…。私たちは四万温泉と組み合わせましたが、これはちょっと離れすぎていたかも笑

ちょっと東京からは遠いけど、一度は行ってみるべき!すてきなイルミネーションだった。

2019年12月 日帰り群馬【1/2】日帰りでも一日楽しめる。四万温泉の四万たむらで湯めぐり三昧!

こんにちは、しろいるかです
冬になると温泉とイルミネーションが見たくなりますね。日帰りで一度に両方楽しもうという記録です。

※2023年8月追記 2022年5月のお知らせ以降、残念ながら日帰り入浴の受付をしていないようです。更新されていないだけなのかもですが…。

旅の全工程

群馬県にある四万温泉と、栃木県にあるあしかがフラワーパークへ日帰りで行ってきました。それぞれ1記事にまとめます。

四万温泉って?

群馬県にある温泉地。長年都道府県魅力度ランキングが低かったり、最近だとお前はまだグンマを知らないという作品でネタにされたりとなかなか不遇(むしろ優遇?)な県ですが、温泉好きからしてみれば有名どころだと草津温泉伊香保温泉、万座温泉水上温泉郷などがあり、他にも素晴らしい温泉がたくさんある良い県だと思います。

上記の代表的な温泉に比べると少し知名度が低いかな?と思われるのが今回行った四万温泉です。山あいにある温泉地で、東京から行くとだいたい草津伊香保の中間ぐらいの場所にあります。車だと片道3時間ちょっとでしょうか。

私たちは今回日帰りで行ったのですが、東京からであればできれば一泊してゆっくりしたい距離です。

おすすめは、四万温泉号(バス)で行くことでしょうか。冬の時期は一日2便と増便されており、東京駅八重洲口を朝10時半頃に出発して四万温泉に14時半頃に到着、帰りもだいたい同じ時間で逆の行程になります。お値段は往復5,200円と、2人までなら確実にどの交通手段より安く行けるはずです。

次行くならバスかな~

四万温泉

四万温泉はいくつかの地区に分かれており、それぞれに宿があります。ただ一番メインといえる地区は積善館のある新湯地区でしょうか。今回はその新湯地区を巡りました。

車で来た場合、宿泊者以外は温泉街の前に町営駐車場(無料)があるのでそこに車を置いて温泉街を散策することになります。

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駐車場は結構広いです。

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温泉街にかかる橋を渡るとすぐ見えてくるのが四万グランドホテルです。なんとここ、ハローキティと公式コラボしているのです。私たちはそれほどキティちゃんに興味がなかったので入らなかったけど…。

温泉とコラボしてるところは他にも無いわけではなさそうですが、ホームページを見る感じだと単純に和モダンでおしゃれなカフェで良さそう!

キティちゃんのコラボ力はすごい…。

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グランドホテルの横を通り抜け、温泉街に入ります。

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ここが有名な積善館ですね。建物は群馬県重要文化財に指定されている、現存する日本最古の湯宿建築らしい!

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この赤い橋と、木造の外廊下のある建物…。そう、千と千尋の神隠しに出てくる旅館「油屋」のモデルっぽいですね。特定のモデルとなった場所は無いとスタジオジブリは明言されているそうですが、雰囲気は抜群に似ています。

全国的では台湾の九份の街並み、渋温泉金具屋旅館銀山温泉の温泉街など他にもモデルと思われるような場所はいくつかあるのですが、ここが他と大きく違うのは建物の手前に赤い橋があることでしょうか。

全て行って実物を見てみましたが、建物単独で一番雰囲気が似ているのはここかも。

銀山温泉の記事はこちら

ちなみに、日帰り入浴も可能になっています。日帰り入浴した人は本館の見学もさせてもらえるらしい。日帰りで入れるお風呂は大浴場(内湯)と混浴の露天風呂だけみたいですね。

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積善館を背に振り返ると四万温泉の目抜き通りっぽい、落合通りがあります。

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通りにはそば屋さんや中華料理屋さん、スマートボールのお店などがありました。夜はスナックのようなお店も開いて少し賑やかになるのかな?

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なんかお洒落なお店があったので撮ってしまった。後で調べてみたら、カネイチハナレという四万温泉出身のシェフのフレンチレストランみたい。夜で3,800円のコースだったらお安い気がする。

旅館は朝食だけにして、夜ここに食べに来ても面白いかも。

さて、実は温泉街はこれでおしまい。思っていたより小さ目の温泉街でした。

四万たむらで日帰り入浴

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さて、温泉街も一通り見終わったところで温泉街の一番奥にある四万たむらさんで日帰り入浴します。旅館の日帰り入浴ってたいてい時間がかなり限られていたりするんですがなんとここは朝の10時から17時までずっと入ることができるんです!(受付は15時まで)お値段は一人1,700円と日帰り入浴にしては少々お高いですが、一日中ゆっくりできることを考えたら安いもの!フェイスタオルもついてきます。

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入口の建物で受付。畳敷きの雰囲気あるところでした。

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ロビーにはソファがあって、ここでゆっくりできます。

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ラウンジもあるので、湯上りにここでゆっくりするのも良いかも。

さて、ここのお風呂は入れる時間が長いだけでなく、なんと大小あわせて6つも浴場があるんです!(うち1つは混浴の露天風呂で、女性はちょっと入れなさそうでしたが…)

日曜日に行きましたが、基本的に15時までの間は宿泊客の人もほとんどいないため、どのお風呂も数名程度しか入っている人がいませんでした。男性風呂の方は貸切状態の時間も多かったようで、夫にお風呂の様子を写真に撮ってもらいました。写真は全て男性用のお風呂ですが、女性用も同じような感じです。

大浴場(甍の湯)

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大浴場。あつ湯とぬる湯の浴槽があります。

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広い窓と高い天井によって、内湯なのに露天風呂のような解放感です。ここが一番気持ちよかったかも。

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全ての浴槽がかけ流しだということですが、特にこの大浴場の泉質が良かった気がします。お湯は無臭に近いですが僅かににごりがあり、細かい湯の華が舞っています。湯の華が舞っていたのは大浴場だけだったかも。

露天風呂(森のこだま)

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最近作られたっぽい?露天風呂です。滝の音を聞きながらお湯に浸かることが出来ます。

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寒い日は外気浴がはかどりますね…。

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脱衣所もキレイでした。

美肌の湯(岩根の湯)

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かなりこじんまりとした脱衣所。宿泊客が多くない日だと、夜は貸切り風呂として使うこともできるみたいです。

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色は透明ですが若干金気臭のするお湯でした。お宿の人曰く2種類の源泉を持っているとのことで、ここだけ使っている源泉が違うみたいですね。

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源泉蒸し風呂(サウナ)があります。四万温泉の源泉は70度ほどあるらしく、それを利用したサウナだそうです。残念ですが水風呂はありません…。水シャワーで我慢でしょうか。

庭園露天風呂(甌穴)

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もう一か所露天風呂があります。こちらは岩に囲まれた露天風呂。

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ちょっと狭め。温度管理が難しいようで場所によってぬるかったりあつかったりします。川の流れは残念ながら見られず、無理して入らなくてもいいかな。

檜風呂(御夢想の湯)

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木造の湯屋の中にやや薄暗い照明と、日の差し込む窓、こじんまりとした檜の浴槽がある落ち着く内湯です。ここも夜だと貸切できたりするのかな?

あまりにゆっくりしすぎて、帰りたくなくなってしまった

焼きまんじゅう島村

突然ですが群馬名物のグルメってなんでしょうか。ソースカツ丼水沢うどんなどありますが、群馬でしか食べられないと言えるのは焼きまんじゅうではないでしょうか!

焼きまんじゅうと言っても、まんじゅうを焼いたというよりはふわっとしたパンにみそだれを付けて焼いたものといった方が適切な感じです。

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四万温泉にもこの焼きまんじゅう屋さんがあります。お店は橋を渡った温泉街の中ではなく、車を停めている市営駐車場の裏手に商店街があるのですが、その一角にあります。

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ここは注文を受けたらまんじゅう(パン)に味噌だれを付け、炭火で焼いてくれます。うちわで扇ぐところが焼き鳥屋のよう笑

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ぱっと見デカイみたらし団子ですが、食べてみるとモチではなくパンなので重くなくサクッと食べられます。二人で1串が丁度良いかも。1串300円でした。

Googleで味は良いけどおばあちゃんの接客がひどい!と割と酷評されていたりしたので少しビビッて注文しましたが特にそんなことはなく普通でした。焼きまんじゅうも美味しいです。

虫の居所が悪い日もあったりするのかな…?

四万川ダム

最後に、四万温泉街から車で5分ほどの場所に、四万川ダムがあります。ここの水は青く見えることで有名で、四万ブルーという言葉も生まれたのだとか。

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ダムと言えば堤防の上を走るこの一本道ですね!

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日も暮れかけていたので青さはちょっとわかりづらかったですが、それでも普通のダム湖と比べると青さが感じられました。

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夕日に照らされる山とダム湖の青が美しいです。

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日が沈む…。まだ4時過ぎでしたが、冬場は日没時間がほんとうに早くて寂しくなりますね。

まだ終わらない!続いてあしかがフラワーパークへ向かいます。

 

イルミネーションはまた次の記事で。

2017年12月 山形「旅館 藤屋」泊 銀山温泉と山寺(立石寺)を楽しむ初冬の山形旅行

こんにちは、しろいるかです
2年前、2017年12月に行った山形の銀山温泉を振り返ります。

旅の全工程

山形県日本海側、鶴岡市で用事を済ませた後、CMでも有名な大正レトロな銀山温泉と、松尾芭蕉の句で有名な山寺観光をしました。

【一日目】
銀山温泉
宿泊:旅館 藤屋

【二日目】
銀山温泉~シベール ファクトリーメゾン~山寺~栄屋本店

銀山温泉って?

山形県にある温泉地。その特徴は何といっても温泉街の街並み!大正浪漫溢れる趣きの旅館が川沿いに建ち並ぶその風景は、雑誌やCMなどでも頻繁に見かけます。もしかしたら近年では東北で一番知名度のある温泉地かもしれません。

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こういう光景ですね!

実はアクセスは結構大変な場所にあり、公共交通機関を使って行こうとすると最寄りの山形駅から電車、バスを乗り継いで2時間以上もかかってしまうため、車で行くのが現実的かと思います。最近だとエイチ・アイ・エスなんかで一泊二日のバスツアーも組まれているようで、お手軽に行けてよいかもしれません。

ちなみに温泉街の規模は意外にも小さく、お土産物屋などをゆったり眺めながらでも1時間もあれば回れてしまうぐらいの大きさ。

旅館の数も、客室が10室ほどの小規模旅館が10軒程度しかないため、休日などは旅館の予約を取るのが非常に難しいです。しかし、幻想的な銀山温泉街の夜景、朝の静かな温泉街を散策するのはとても楽しく、ぜひ宿泊して楽しむことをおすすめします!

旅館 藤屋

銀山温泉はだいたい一泊二食で一人1万円強のお宿がほとんどの中、一軒だけ3万円ほどもする値段の高い旅館があります。外観も独特な形状で、新国立競技場を手掛けている隈研吾のデザインによる独特なつくりです。昔は普通のつくりの旅館だったんだけど、改装したらしい。

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正直、一軒だけ浮いているのは否めない…。

内装もほんと独特で、たとえば客室のドアは一見するとただの壁だったり、まるで忍者屋敷のようです。これは好みが相当分かれそう。

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温泉街側のお部屋です。間取り自体は普通の温泉旅館なんだけど、広縁、いわゆる窓際のあのスペースもこの旅館にかかるとこんなお洒落空間に変貌します。

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お部屋の洗面所もなんだかスゴイ…。また、天井が非常に高く、おそらく改装前の建物でも使われていたであろう太い梁が見え、天井まで吹き抜けになっています。

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館内は基本こういう雰囲気の間接照明を多用した感じのオシャレ感満載です。

このころはあまり写真を撮っていなかったので、残念ながらお風呂、料理の写真はありません。残しておかなかったのが悔やまれる…。

料理はあまり記憶に残っていませんが、美味しかった、気がします。

また、貸し切り風呂が館内に5か所もあり、開いていれば自由に入ることが出来ます。大浴場が無いのですが、客室が8室しかないため、この貸切風呂が大浴場の代わりなんでしょうね。うち1か所が半露天風呂になっていました。

お湯は全てかけ流しで、わずかに硫黄の香りがする透明なお湯です。

正直お値段に見合うか…と言われると唸ってしまいますが、これまで泊まってきた旅館の中でも特に異質だったので、気になる方は泊まってみるのもよいのかな…?

次泊まるかと言われたら泊まらないけど、泊まってガッカリはしないと思う!

夜の銀山温泉

温泉街に到着したのは夜。いきなりタイムスリップしたような光景が飛び込んできます。

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旅館で傘を貸してくれたのですが、番傘のような骨組みの多い傘で、なんとなく風景にもマッチしている気がする。

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銀山温泉でも大きい旅館、能登屋さんの前で一枚。赤い橋がいいね。

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全景はこんな感じ。木造の3階建ての旅館で、「千と千尋の神隠し」に出てきた旅館にも通じるような雰囲気がありますね。(モデルはもちろん別の旅館みたいですが)

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別の角度からも一枚!よく見ると4階建てかな?木造で4階建てって相当珍しいですね。

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夜の温泉街でもお土産物屋さんはみな開いており、そぞろ歩きしやすい環境になっています。

歩いている人も多くて、賑やかな温泉街!

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温泉街のはずれから一枚。温泉街は車が入れないような小さな道なので、基本的に車は少し離れた場所にある駐車場に停めて、そこから各旅館の車で温泉街の入口まで送迎してもらいます。

朝の銀山温泉

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雪の中から見つめるわんこ。ちょっと寒そう…。

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朝も良い雰囲気です。

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こうも同時代の建物が立ち並ぶわけは、昭和元年に源泉のボーリングが行われ、多量のお湯が確保できたことをきっかけに各旅館が建物を改装したからなんだとか。

大正浪漫を感じていたのは昭和初期の建物だったんですね!まぁ、大正時代ってたった14年しかないですからね…。

冬場で雪がしんしんと降り積もる中だと一層雰囲気が出そう。銀山温泉は冬の時期におすすめ!

シベール ファクトリーメゾン

さて、銀山温泉を後にして山寺に向かいますが、その前にシベール ファクトリーメゾンでお茶をしました。山寺から車で30分弱の距離にあり、山形駅からも近い山形で有名なラスク屋さんの工場併設のお店です。

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シベール自体は山形県の東側のエリアと、仙台にも支店がいっぱいあるのですが、その中でも一番規模の大きいのがこのファクトリーメゾンです。ラスクを焼いているところを見学することができたり、カフェではピザやトーストをいただくことが出来ます。

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まさかのホールまで併設してます。

山寺

山形観光の最後に、山寺へ向かいます。山寺とは通称で、正式名称は宝珠山立石寺です。ふもとには根本中堂(いわゆる本堂)があるのですが、山の上にも多くのお堂が建てられており、見どころの多いお寺です。

松尾芭蕉の「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」が詠まれた場所であることでも有名ですね!

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立派な本堂です。駐車場に車を停めたら、まずはここにお参りをして入山します。

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松尾芭蕉像です。なんとなくイメージ通り。

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隣には松尾芭蕉の弟子、曾良の像も。おっさん二人旅なんですね…。

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本堂から少し歩くと山門が。入山するには一人300円の入山料が必要です。また、頂上の奥の院までは800段の石段を登る必要があるため、それなりの覚悟が必要です笑

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途中にせみ塚があります、ここであの句を詠んだんですね。

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冬は日が暮れるのが早い…。まわりが夕日に染まり始めました。

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奥の院まで行ったのですが、既に時間が過ぎており御朱印を貰えず、ガックリ…。

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気を取り直して、一番見晴らしの良い場所にある五大堂へ。

空気が澄んでいて驚くほど遠くまで見渡せます。蔵王とかあのあたりなのかな?

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こんな感じの舞台のようなつくりになっています。。

芭蕉もこんな景色を見ていたのかな。想いを馳せてみる。

栄屋本店

さて、山形駅から新幹線に乗って帰る前に夜ご飯にラーメンを食べます。

ところで、山形県って人口一人あたりのラーメン屋の数が全国トップなこと、ご存知でしたか?全国平均と比べると3倍ぐらい多いんですよ!そして、ラーメンの一人当たり消費量も全国一位なのです!

そんなラーメンが好きすぎる山形県では地方によって麺やスープが異なっており、ひとくちに山形ラーメンといっても様々な種類があります。

その中でもとくに変わり種のものが冷やしラーメンです。夏場にラーメンを食べている人から、なんでラーメンは冷やしがないんだ?との声から生まれたという…。

冷やし中華とは異なり、本当に冷たいスープのラーメンです。今回はその冷やしラーメンの発祥のお店である、栄屋本店に行ってみました。山形駅からも徒歩で20分ほどと、ギリギリいけなくもない距離です。車なら5分ほどですぐ着きますね。駐車場は無いので、近くの有料駐車場に停めることになります。

しかし季節は冬…。名物にもなったことで、冬でも冷やしラーメンは提供されてはいるものの、やっぱり温かいスープのラーメンを食べたい!

ということでお店に入ったところで心変わりし、やっぱり普通のラーメンを食べました。

出典:栄屋本店 ホームページ

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見た目は普通の醤油ラーメンで、昔ながらの落ち着く味。しっかりと作られていて食べログの評価が高いのも納得です!いつか夏場に冷やしラーメンにリベンジしたいな。

霞城セントラル

最後に、駅前にある霞城セントラルというビルの展望台から山形の街並みを一望して帰りました。

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思い出しながら書いていたらまた温泉に行きたくなってきた!

2019年11月 長野【3/3】「小梨の宿 笹屋」泊 白骨温泉にある素晴らしい貸切露天のお宿

こんにちは、しろいるかです
今回は2019年11月に行った長野旅行の二日目~三日目にかけてです。白骨温泉の宿泊と、最終日の観光を振り返ります。

一日目の記事はこちら

二日目の記事はこちら

白骨温泉とは

上高地の沢渡駐車場から白骨温泉まで車で30分弱です。複数の洞門を経ながら急坂を登っていくため、ほんとうにこの先に温泉街があるのだろうか、と少し心配になります。日が出ているうちにたどり着くことをおすすめします!

白骨温泉は大型旅館のない山あいの温泉地。知名度は非常に高い温泉街だと思うのですが、小規模~中規模の旅館が10軒ちょっとしかないので受け入れ人数が少なく予約が取りづらい温泉地だと思います。そのためか、お値段も全体的に高めで休前日だと一番安いお宿でも一泊2万ぐらいします…。

旅館は基本的には密集して建っていますが、温泉街のようなものは形成されておらず、そぞろ歩きをするのは少し難しいかもしれません。(商店は温泉街にひとつだけ。)

その代わりどの旅館でも立ち寄り湯をやっているので、時間があればお風呂三昧を楽しむのが良い過ごし方なのかも。

ちなみに、15年ほど前に、お湯の白濁が薄くなり複数の旅館がそれを補うために入浴剤を投入してしまっていたことが発覚、それをきっかけに全国の温泉地でも様々な問題が見つかったという、一連の温泉偽装問題の発端となった温泉地としても一時期有名になったようですが、今は活気を取り戻していました。

小梨の宿 笹屋

今回泊まるのは、白骨温泉の中でも一番奥まったエリアにあり、規模も一番小さい小梨の宿 笹屋さんです。貸切風呂がとても素敵だと評判のお宿です!

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見た目は古民家風?木造のいかにも旅館らしいお宿です。

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玄関です。木製の木枠の扉がいいですね!

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秋らしく、立派な紅葉が飾られていました。

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お部屋は「かつら」です。中の写真は撮り忘れていましたが、12畳ほどのやや広い和室でした。

なお、時期が悪かったのか、旅館内に小ぶりのカメムシが大量発生していまして、山の奥まった場所にあるお宿なのでどうしようもないのかもしれませんが、カメムシはどうしてもダメ!という方には正直おすすめしません…。もちろん旅館の方にお願いすれば積極的に回収してくれます。

同じようなカメムシ大漁出没の宿だとここを思い出す。こっちも山の中のお宿だった…

貸切風呂

しかし、ここのお宿のお風呂は噂にたがわず素晴らしいお風呂でした!カメムシの件が帳消しになるレベルです。

貸切風呂は夜10時までと、翌朝は確か6時ぐらいから、空いていれば何度でも入ることが出来ます。

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貸切風呂に行くためには専用の玄関から外に出ます。

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玄関を出るとすぐ目の前に貸切露天風呂への入口が!これは期待を煽る風貌ですね…。

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扉を開けると階段を登ります。

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階段を登るとさらに廊下が続きます。といっても歩いて10秒ほどですが…

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ついにご対面!これは良いお風呂、地面に温泉成分がこびりついて段々畑のようになっています。硫黄の香りも心地よいです。

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湯船は二人でちょうど良いぐらいの広さ。湯船にも温泉成分がこびりついて、真っ白になっています。白骨温泉はもともとこの白い湯船が由来で白船温泉と呼ばれていたそうですが、いつのまにか白骨温泉になってしまったのだとか。旅館の中には白船と名乗っているところも何軒かありました。

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翌朝ももちろん入りました!

明るいと地面の白さがよくわかります。

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この棚田感!裸足で踏むと痛いぐらい育ってます。

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お湯はほんのり青みがかった神秘的な色。白骨温泉の中でもとくにここは青みを帯びたお湯らしいです。白骨温泉では多くの宿で自家源泉を持っているんですね!

貸切風呂は最高!来た甲斐があった。

大浴場

さて、評判だったのは主に貸切風呂でしたが、大浴場も良かったです。

大浴場には露天風呂がないと聞いてちょっと残念な気持ちだったのですが、実は夜以外の時間帯は大浴場の扉を全開にして、半露天にすることができるのです!

ちなみに入った当初は一部の扉は開いていなかったので自分で全開にしました笑

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客室数が少ないからか、朝ごはんの後は誰も人がいなかったので写真を失礼。宣伝写真のようなキレイなやつが撮れた!

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もちろんお湯はかけ流し。お湯の湯加減が絶妙に調整してあり、いつまででも入っていられます。

今まで入った温泉の中で一番の温度管理だったかも。気持ちよすぎて1時間以上も長湯してしまいました。

この宿で本当におすすめなのは実はこっちかも

夜ご飯

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朝夜ともに、お食事処でご飯です。山の中で寒いからか、11月上旬でももうストーブが出ていました。これは朝の写真。

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自家製の付け込み酒が沢山おいてありました。またたび酒ってどんな味がするんだろ。

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長野らしくりんご酒とあと何だっけ、何かの果実酒で乾杯!

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前菜など。山菜だけでなく信州サーモンや馬刺しも出てきました。長野って内陸県だけど、新鮮な魚が食べられるんですね!

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信州ポークのしゃぶしゃぶも体が温まる美味しさでした。やっぱり冬は鍋だね!

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初めて食べました。蕎麦がきです。蕎麦粉を練って餅状にしたもので、お醤油をつけて食べます。意外に美味しいかも。

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ここの名物料理という、イワナの笹巻きです。イワナを味噌漬けにして笹に巻いて蒸した料理で、骨までおいしく食べられます。開けたところの写真を撮り忘れた…。

そのほか煮物、揚げ物、ご飯とデザートは杏仁豆腐とみな美味しかったです、分量もちょうど良いかな?

朝ご飯

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朝は定番の旅館の朝ごはんです。やっぱり旅館の朝はこれですね!

3連休だったのでしょうがないですが、一泊ひとり2万ちょっとはすこし高く感じるものの、お風呂は素晴らしいお宿でした。白骨温泉の名湯を十分に堪能できると思います!

白骨温泉の散策

宿をチェックアウトして、白骨温泉を少し散策します。

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たぶんここが中心地かな?駐車場と、その隣に公共野天風呂の看板が見えます。野天風呂は最近整備が終わり営業が再開したらしく、行ってみたかったですがこの先の予定を考えると時間がなく断念…。 

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白骨温泉唯一の商店、白骨齋藤売店です。白骨温泉のお土産ものだけでなく、信州や飛騨のお土産物が取り揃えられています。お酒も豊富でした。

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山肌には最盛期の紅葉が!あまりに鮮やかすぎて見入ってしまいました。

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ちょっとした散策路もあり、 10分ほど歩いた先には橋と渓流を望む景勝地がありました。

大王わさび農場

白骨温泉を後にして、松本に行かずに少し寄り道を。わさびで有名な安曇野にある、日本一の観光わさび農場という大王わさび農場に行きます。

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めっちゃ広い駐車場。観光バスの立ち寄りルートになってそうですね。

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中には見渡す限りのわさびが!畑の間を湧水が流れており、見ていて癒されます。

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あまり詳しくないですが、黒澤明監督の映画のロケ地にもなっているのだとか?歴史があるようです。

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もちろん、わさびの栽培をただ見に来ただけではありません笑

ここは自社のわさびを使ったレストランやお土産物屋さん、そば屋さんなどもあり…

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わさびソフトクリームを食べたかったのです。いろんなところでご当地ソフトを食べていますが、わさびソフトはちょっと合わなさそうで敬遠していたものの、ここならきっとおいしいだろうと。

ツンとする感じは一切なく、基本甘いのですが後味に少しピリっとしたわさびの風味がプラスされた感じで美味しかったです

この味の調整は難しいだろうな~。

穂高神社

大王わさび農場から車で5分ほどの距離に穂高神社があります。上高地には穂高神社奥宮があったため、これは本宮も参拝しておかねば、ということで訪れてみました。

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赤く塗装されていない、木製の珍しい鳥居です。

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なかなか立派な本殿でした。こちらでも御朱印をいただくことができるので、奥宮とセットで行っておきたいですね!

松本城

さて、松本に戻ってきて最後に松本城を…と思っていたのですが、帰りの電車の時間に間に合わず時間切れになってしまいました。

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折角なので城だけ拝みます。天守閣が現存する数少ないお城の一つで、国宝指定がされています。威風堂々、どっしりと構えていますね!外観だけでも見られて良かった。

ちなみに観光客があまりに多いのか、天守閣へは入場制限がなされており、1時間待ちという状況でした。休日は時間に余裕をもって訪れた方がよさそうです。

帰りはまた特急あずさで東京に戻ります。

秋の信州を堪能した三日間だった。長野県は温泉も多いのでまた色々行ってみたいな!

2019年11月 長野【2/3】上高地に来たなら外せない!河童橋から1時間。神域、明神池を目指して。

こんにちは、しろいるかです
今回は2019年11月に行った長野旅行の二日目です。上高地をウォーキングした後は白骨温泉でゆっくりします。

一日目の記事はこちら

早朝の上高地お散歩と上高地温泉ホテルで朝風呂

ぐっすりお休みして、朝は6時半過ぎに起きました。高原の朝は早い…。

と、早く起きたのには理由があって、朝風呂に入りに行くのです!上高地には温泉が湧いていて、上高地温泉ホテル上高地ルミエスタホテルの2か所だけ、温泉大浴場が付いているのです。そして、朝の7時から9時の間には、上高地温泉ホテルでは立ち寄り湯をやっているのです!(もちろん、お昼とかの時間帯も立ち寄り湯ができるみたいです。)

上高地帝国ホテルはやはりホテルなので、当然大浴場などはないですし、お部屋のバスもキレイですが温泉に入りたい…!

上高地温泉ホテルは帝国ホテルから歩いて10分ほど。早朝の上高地の清々しい空気を吸ってお散歩するにもちょうど良い距離です。

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山頂を朝日が照らしています。7時前でまだ太陽は山に隠れて出てきていないけど周りは明るいです。

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これが上高地温泉ホテル。残念ながらロビーは宿泊客専用なので入れません。

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立ち寄り湯には右側の売店のあたりから専用の通路があるので、そこを通って入ります。このような場所なのに一人800円と良心的なお値段。バスタオルはついていないので、ホテルから持ってくるとよいですね。

出典:上高地温泉ホテル

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お風呂の写真は撮れないので公式サイトから。露天風呂はそこまで広くはないですが、源泉かけ流しで、樽風呂とそれ以外のお風呂が泉質が異なるので贅沢に楽しむことが出来ます。朝だと人もあまりおらず、のんびりと入ることが出来ました。

上高地で温泉の無いホテルに泊まった時は朝ここに来るのがオススメ!

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お風呂からでるとちょうど朝日が山から顔を出そうとしていました。

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後ろを振り返ると朝日に照らされる焼岳の姿が!こちらも綺麗です。

上高地帝国ホテルの朝ごはん

ホテルに戻ると、館内全体がコーヒーの香りに包まれていました。朝ごはんの時間だ!

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朝ごはんは宿泊者のみで、あずさ庵で和定食かダイニングルームアメリカンブレックファストの選択肢があります。私たちは、コーヒーの香りに惹かれてそのままダイニングルームへ。

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朝からフルコースのような贅沢なセッティングでした。一人3,500円ぐらいのアメリカンブレックファストを選択。他にもアラカルトや、5,000円ぐらいでシャンパンなどもついた豪華なブレックファストコースもありました。

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まずサラダとフレッシュジュースが出てきて、メインは卵料理とソーセージ等です。オムレツがフワフワで美味しかった!

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パンの写真を撮っていませんでした…。トースト、クロワッサン、ブリオッシュが選べます。ちなみにジャム含めおかわりもいくらでもできるので朝はブッフェで満腹まで食べたい派も満足です。

また、ホットコーヒーもカップが空になると、ホテルマンの人がどんどん注いでくれます。館内に広がるコーヒーの香りの正体はこれですね。美味しくて何杯もおかわりしてしまいました。

ちょっとお値段はするけど、帝国ホテルならではで朝から贅沢気分を味わえるのでぜひ!

帝国ホテルの館内散歩

さて、お部屋に戻ってもうひと眠りした後、荷物をまとめてホテルを出発します。出る前に館内をお散歩。館内には雰囲気のいい場所がいくつかありました。

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バー ホルンです。夜ここでカクテルなんか飲むと雰囲気出そうですね…!

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売店の前にあったホテルの模型。よくできてます。売店ではかなり種類のあるお土産が売っています。上高地帝国ホテルの形を模したパッケージのお菓子や、ロゴ入りの様々なアイテムがあったのでお土産だけじゃなく思い出を持ち帰るのにもピッタリですね。コーヒーが美味しかったので思わずコーヒーを買ってしまいました。

f:id:irukas980:20191130221916j:plain2階にあるテラス。奥には穂高連邦を望む見晴らしのいい場所です。11月だとちょっと寒いけど、夏場は夜にここで涼みながら星を見るのなんて良さそう!

上高地帝国ホテルは豪華なプールがついていたり、温泉があったりするわけではないのにお値段は高い。
けど、夜の暖炉の炎、朝のコーヒーの香り、館内全体が醸し出す雰囲気はここでしか味わえない。満足できるホテルだった!

明神池へ(梓川右岸コース)

さて、ホテルに荷物を預けて、今日は明神池を目指します。明神池河童橋から片道1時間ほどでたどり着ける、上高地のハイライトともいえる景勝地です。普段歩いていないと片道1時間!?と少し二の足を踏んでしまいがちですが、行って良かったと思える、上高地に来たなら外せない場所でした。

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ホテルをでてまずは河童橋へ。このあたりは紅葉が最盛期ですね!

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10分かからないぐらいでバスターミナルに着きます。ここも紅葉がすごい。

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河童橋周辺から穂高連邦の写真。今日も晴天で山頂までクッキリ見えます!

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明神池へは梓川右岸コースと左岸コースの二通りの道がありますが、おすすめは行きは右岸コース、帰りは左岸コースです。右岸コースは左岸コースに比べちょっと距離があり、道幅が狭く歩きづらいものの、見どころが多いです。疲れていないうちに右岸コースで見どころを回りながら明神池へ向かい、帰りは左岸コースでなるべく時間をかけずに帰るって感じですね。

写真は右岸コースの風景。こんな感じで水辺や湿原を通るルートです。

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ルートの3分の1地点ぐらいにある岳沢湿原です。透明度の高い水が静かに流れる癒しスポットですね…。

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至る所から水音が聞こえます。人の数もそこまでおらず、快適に進みます!

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ルートの後半はこんな感じの風景を進みます。この時期でも緑がまだまだ深いです。

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だいぶ疲れてきて、まだかな…?と思いはじめたころに明神池に到着。

入口には鳥居があり、ここは日本アルプス総鎮守である穂高神社奥宮でもあるようです。

明神池

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鳥居をくぐると、まず見えてくるのが嘉門次小屋です。上高地を海外に紹介したウェストンさんに上高地を紹介した人・・・だそうで、この人の子孫が経営している茶屋のようなところです。また、山のひだやという宿や宿併設のカフェもあり、色々と一息付ける場所になっています。

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太鼓橋を渡ると、穂高神社の奥宮です。明神池はこの奥宮のご神体が祭ってある聖域であり、入場料を払って入る必要があります。

なお、ここではなんと御朱印をもらうことが出来ます!御朱印を集めている場合は御朱印帳を忘れずにですね!

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入った瞬間飛び込んでくるのが鏡のような静かな湖面と祠。空気が変わる感じがします。

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明神池は二つの池で構成されており、こちらは一之池です。

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日本庭園のような趣のある二之池。こちらは小さ目の池ですが、これまた綺麗です。

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紅葉が水面に反射しています。ライトアップしてるわけでもないのにこれは凄い!

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池の周りを巡る道がありますが、人とすれ違うのが結構厳しかったり、巨岩を踏み越えていく場所があったりと意外にハードです笑

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鴨もいました。綺麗な水の中泳いでいて気持ちよさそう。ここの鴨の生活環境は絶対良いですね…

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赤く染まる水面。

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緑色とのコントラストが本当に美しい。

頑張って来て良かったと思える、心奪われる絶景だった!

河童橋へ(梓川左岸コース)

さて、帰りは梓川左岸コースを通って河童橋へ戻ります。

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明神橋を使って対岸に渡ります。見上げる穂高山が鋭くそびえ立っていますね。天気がちょっと悪くなってきたので少し速度を上げて戻ります。

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わりと早足で歩いたので40分ちょっとで、河童橋の近くの小梨平キャンプ場まで戻ってこられました。ここは紅葉まっさかりですね。テントを張っている人も結構いました。

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ようやく河童橋に到着。だいぶヘトヘトです。

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糖分補給ということで、橋のたもとにあるTROIS CINQ(トワサンク)というお店でソフトクリームを食べます。写真の左に書いてあるりんごソフトを食べましたが、しっかりとりんごの味がする美味しいソフトクリームでした!

お土産物屋さんも沢山ありましたが、だいぶ疲れていたのでそのままスルーして荷物を預けているホテルへ戻ります。

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バスから戻る道で、まさかのサルと遭遇!しかし、彼らはこちらのことなど一切気に留めず普通にすぐ隣をすれ違っていきました。間近で見ると結構なサイズでちょっと怖いですが、気にしてるのはこっちだけで、向こうは完全に知らん顔です。人間の歩道を普通に通って行くのがなんだかおもしろいですね笑

後で調べてみたところどうやら結構な確率でサルと遭遇するみたいですね。

これだけ観光客も多く、食べ物屋さんもあるのに人間を襲わないところ、ちゃんと共存できていて驚いた。

最後にホテルで荷物を回収したのですが、入口のホテルマンの方が私たちの顔を見かけるとおかえりなさい、お荷物ですね、と渡してくれました。しっかり顔を覚えていたのか、ホテルのホスピタリティにびっくりです。

さて、この後白骨温泉に向かうのですが、休日の午後だと上高地バスターミナルには下界に降りるためのバスに長蛇の列が出来ています。帝国ホテル前にもバス停があるものの、バスターミナルからの乗客でバスの席が全て埋まってしまうため、一旦バスターミナルに戻って列に並び、30分ほど待ってようやくバスに乗ることができます。

二人だと3,000円ほど差額が出ますが、帝国ホテルから帰る場合にはホテルからタクシーに乗ることを強くおすすめします。

なお、ふもとの沢渡駐車場から白骨温泉までは車で30分かからないくらいです。本数は少ないですが上高地から白骨温泉へのバスも出ています。こちらはそんなに混んでいませんでした。

山奥の秘境、白骨温泉のお宿と最終日の観光は次の記事で!