しろいるか旅行記

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2019年11月 長野【3/3】「小梨の宿 笹屋」泊 白骨温泉にある素晴らしい貸切露天のお宿

こんにちは、しろいるかです
今回は2019年11月に行った長野旅行の二日目~三日目にかけてです。白骨温泉の宿泊と、最終日の観光を振り返ります。

一日目の記事はこちら

二日目の記事はこちら

白骨温泉とは

上高地の沢渡駐車場から白骨温泉まで車で30分弱です。複数の洞門を経ながら急坂を登っていくため、ほんとうにこの先に温泉街があるのだろうか、と少し心配になります。日が出ているうちにたどり着くことをおすすめします!

白骨温泉は大型旅館のない山あいの温泉地。知名度は非常に高い温泉街だと思うのですが、小規模~中規模の旅館が10軒ちょっとしかないので受け入れ人数が少なく予約が取りづらい温泉地だと思います。そのためか、お値段も全体的に高めで休前日だと一番安いお宿でも一泊2万ぐらいします…。

旅館は基本的には密集して建っていますが、温泉街のようなものは形成されておらず、そぞろ歩きをするのは少し難しいかもしれません。(商店は温泉街にひとつだけ。)

その代わりどの旅館でも立ち寄り湯をやっているので、時間があればお風呂三昧を楽しむのが良い過ごし方なのかも。

ちなみに、15年ほど前に、お湯の白濁が薄くなり複数の旅館がそれを補うために入浴剤を投入してしまっていたことが発覚、それをきっかけに全国の温泉地でも様々な問題が見つかったという、一連の温泉偽装問題の発端となった温泉地としても一時期有名になったようですが、今は活気を取り戻していました。

小梨の宿 笹屋

今回泊まるのは、白骨温泉の中でも一番奥まったエリアにあり、規模も一番小さい小梨の宿 笹屋さんです。貸切風呂がとても素敵だと評判のお宿です!

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見た目は古民家風?木造のいかにも旅館らしいお宿です。

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玄関です。木製の木枠の扉がいいですね!

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秋らしく、立派な紅葉が飾られていました。

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お部屋は「かつら」です。中の写真は撮り忘れていましたが、12畳ほどのやや広い和室でした。

なお、時期が悪かったのか、旅館内に小ぶりのカメムシが大量発生していまして、山の奥まった場所にあるお宿なのでどうしようもないのかもしれませんが、カメムシはどうしてもダメ!という方には正直おすすめしません…。もちろん旅館の方にお願いすれば積極的に回収してくれます。

同じようなカメムシ大漁出没の宿だとここを思い出す。こっちも山の中のお宿だった…

貸切風呂

しかし、ここのお宿のお風呂は噂にたがわず素晴らしいお風呂でした!カメムシの件が帳消しになるレベルです。

貸切風呂は夜10時までと、翌朝は確か6時ぐらいから、空いていれば何度でも入ることが出来ます。

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貸切風呂に行くためには専用の玄関から外に出ます。

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玄関を出るとすぐ目の前に貸切露天風呂への入口が!これは期待を煽る風貌ですね…。

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扉を開けると階段を登ります。

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階段を登るとさらに廊下が続きます。といっても歩いて10秒ほどですが…

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ついにご対面!これは良いお風呂、地面に温泉成分がこびりついて段々畑のようになっています。硫黄の香りも心地よいです。

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湯船は二人でちょうど良いぐらいの広さ。湯船にも温泉成分がこびりついて、真っ白になっています。白骨温泉はもともとこの白い湯船が由来で白船温泉と呼ばれていたそうですが、いつのまにか白骨温泉になってしまったのだとか。旅館の中には白船と名乗っているところも何軒かありました。

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翌朝ももちろん入りました!

明るいと地面の白さがよくわかります。

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この棚田感!裸足で踏むと痛いぐらい育ってます。

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お湯はほんのり青みがかった神秘的な色。白骨温泉の中でもとくにここは青みを帯びたお湯らしいです。白骨温泉では多くの宿で自家源泉を持っているんですね!

貸切風呂は最高!来た甲斐があった。

大浴場

さて、評判だったのは主に貸切風呂でしたが、大浴場も良かったです。

大浴場には露天風呂がないと聞いてちょっと残念な気持ちだったのですが、実は夜以外の時間帯は大浴場の扉を全開にして、半露天にすることができるのです!

ちなみに入った当初は一部の扉は開いていなかったので自分で全開にしました笑

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客室数が少ないからか、朝ごはんの後は誰も人がいなかったので写真を失礼。宣伝写真のようなキレイなやつが撮れた!

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もちろんお湯はかけ流し。お湯の湯加減が絶妙に調整してあり、いつまででも入っていられます。

今まで入った温泉の中で一番の温度管理だったかも。気持ちよすぎて1時間以上も長湯してしまいました。

この宿で本当におすすめなのは実はこっちかも

夜ご飯

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朝夜ともに、お食事処でご飯です。山の中で寒いからか、11月上旬でももうストーブが出ていました。これは朝の写真。

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自家製の付け込み酒が沢山おいてありました。またたび酒ってどんな味がするんだろ。

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長野らしくりんご酒とあと何だっけ、何かの果実酒で乾杯!

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前菜など。山菜だけでなく信州サーモンや馬刺しも出てきました。長野って内陸県だけど、新鮮な魚が食べられるんですね!

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信州ポークのしゃぶしゃぶも体が温まる美味しさでした。やっぱり冬は鍋だね!

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初めて食べました。蕎麦がきです。蕎麦粉を練って餅状にしたもので、お醤油をつけて食べます。意外に美味しいかも。

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ここの名物料理という、イワナの笹巻きです。イワナを味噌漬けにして笹に巻いて蒸した料理で、骨までおいしく食べられます。開けたところの写真を撮り忘れた…。

そのほか煮物、揚げ物、ご飯とデザートは杏仁豆腐とみな美味しかったです、分量もちょうど良いかな?

朝ご飯

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朝は定番の旅館の朝ごはんです。やっぱり旅館の朝はこれですね!

3連休だったのでしょうがないですが、一泊ひとり2万ちょっとはすこし高く感じるものの、お風呂は素晴らしいお宿でした。白骨温泉の名湯を十分に堪能できると思います!

白骨温泉の散策

宿をチェックアウトして、白骨温泉を少し散策します。

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たぶんここが中心地かな?駐車場と、その隣に公共野天風呂の看板が見えます。野天風呂は最近整備が終わり営業が再開したらしく、行ってみたかったですがこの先の予定を考えると時間がなく断念…。 

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白骨温泉唯一の商店、白骨齋藤売店です。白骨温泉のお土産ものだけでなく、信州や飛騨のお土産物が取り揃えられています。お酒も豊富でした。

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山肌には最盛期の紅葉が!あまりに鮮やかすぎて見入ってしまいました。

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ちょっとした散策路もあり、 10分ほど歩いた先には橋と渓流を望む景勝地がありました。

大王わさび農場

白骨温泉を後にして、松本に行かずに少し寄り道を。わさびで有名な安曇野にある、日本一の観光わさび農場という大王わさび農場に行きます。

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めっちゃ広い駐車場。観光バスの立ち寄りルートになってそうですね。

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中には見渡す限りのわさびが!畑の間を湧水が流れており、見ていて癒されます。

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あまり詳しくないですが、黒澤明監督の映画のロケ地にもなっているのだとか?歴史があるようです。

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もちろん、わさびの栽培をただ見に来ただけではありません笑

ここは自社のわさびを使ったレストランやお土産物屋さん、そば屋さんなどもあり…

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わさびソフトクリームを食べたかったのです。いろんなところでご当地ソフトを食べていますが、わさびソフトはちょっと合わなさそうで敬遠していたものの、ここならきっとおいしいだろうと。

ツンとする感じは一切なく、基本甘いのですが後味に少しピリっとしたわさびの風味がプラスされた感じで美味しかったです

この味の調整は難しいだろうな~。

穂高神社

大王わさび農場から車で5分ほどの距離に穂高神社があります。上高地には穂高神社奥宮があったため、これは本宮も参拝しておかねば、ということで訪れてみました。

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赤く塗装されていない、木製の珍しい鳥居です。

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なかなか立派な本殿でした。こちらでも御朱印をいただくことができるので、奥宮とセットで行っておきたいですね!

松本城

さて、松本に戻ってきて最後に松本城を…と思っていたのですが、帰りの電車の時間に間に合わず時間切れになってしまいました。

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折角なので城だけ拝みます。天守閣が現存する数少ないお城の一つで、国宝指定がされています。威風堂々、どっしりと構えていますね!外観だけでも見られて良かった。

ちなみに観光客があまりに多いのか、天守閣へは入場制限がなされており、1時間待ちという状況でした。休日は時間に余裕をもって訪れた方がよさそうです。

帰りはまた特急あずさで東京に戻ります。

秋の信州を堪能した三日間だった。長野県は温泉も多いのでまた色々行ってみたいな!