こんにちは、しろいるかです
2023年12月、山口県に観光に行きました。冬の下関にふぐを食べに行くのがメインミッションです。

旅の全行程
本記事は太字部分が対象です。
【一日目】
岩国空港~山口市菜香亭~山口駅~秋芳洞~海峡ゆめタワー~
宿泊:ドーミーインPREMIUM下関
【二日目】
下関春帆楼本店~壇ノ浦~関門トンネル人道~門司港~長門湯元温泉散策(夜)
宿泊:大谷山荘
【三日目】
長門湯本温泉散策(朝)~萩・明倫校舎~萩城下町~萩城跡~錦帯橋~岩国空港
岩国空港へ
山口県はなんと2つも空港があります。岩国空港は東寄り、山口宇部空港は西寄りにあります。今回の旅の行程だと宇部空港の方が明らかに便利なんですが、ちょうどよい便が空いておらず、岩国空港からスタートです。

羽田空港からの良い感じの朝焼け。良い旅の予感!

岩国空港は地方空港の中でもかなり小さ目。でも逆にこれぐらいが使いやすくていいですよね。
レンタカーを借りて、まずは山口市に向かいます。
菜香亭
明治時代に開業した、山口市にある料亭。
平成になり閉業、史料館として移築され、市の施設になっています。

明治維新策源地。策源地とは、「戦場の後方にある、作戦計画をし補給物資を集積する根拠地」なんだそう。戦場とは、江戸の方を指すんでしょう。

立派な建物です。明治期には栄えていたんでしょうね。

中庭も移築されたようで、当時の雰囲気が感じられるつくりでした。

ここが凄いのは、大広間に飾られた山口県出身の政治家たち直筆の扁額の数々。
古くは三条実朝やら木戸孝允といった維新の立役者からはじまり、伊藤博文や山県有朋などの明治の首相たち、佐藤栄作、田中角栄、最新は安倍晋三まで。
山口県は、維新以降今なお多くの政治家たちを輩出している地だということがわかります。
山口駅
そんな山口市なんですが、残念ながら街並みはちょっと寂れ気味。とくに驚くのは駅前です。

驚くなかれ、県庁所在地のJR駅がこれです。ここまでくるとレトロすぎて感動する。

1つしかない無人改札。もちろん駅の出口はここだけ。
山口市は大動脈である山陽新幹線の路線からは外れて少し奥まった場所にあることも影響してか、なんとものどかな雰囲気です。
県庁所在地でこのレベルの駅は初めてみた!

この駅前の街並みもある意味感動します。決して変に切り取ったわけじゃなくて、ほんとにこんな感じ。
一応、ちょっと通りを歩いていくとアーケード街などがあり、駅前よりは少しだけ賑やかになります。ある意味、逆に一見の価値ありです。山口市に来たら寄ってみると楽しいかも。

駅から少し車を走らせると湯田温泉という温泉地があり、この辺りに名物の外郎屋さんがたくさんありました。
外郎といえば名古屋のイメージが強いですが、米粉を使用している名古屋のものと違い、こちらの外郎はわらび粉で作っているので食感が異なります。
真空パックに入っていない「生ういろう」はめっちゃ美味しかったです。

昼ごはんはまさかの天下一品のこってりラーメン笑
秋芳洞
さて、続いてやってきたのは秋芳洞。
言わずと知れた山口県で最も有名な観光地の一つで、日本最大規模の鍾乳洞ですね。洞窟のある秋吉台は日本最大のカルスト地形でもあります。
秋吉台の入口はなんと3か所もあって、正面入口、黒谷入口、エレベーター入口の3つです。
おすすめはやはり正面入り口から入ること。賑やかですし、洞窟内のルート的にも正面から入ること前提に作られてます。

正面入口までの道はちょっとした商店街が形成されてます。昭和感溢れる雰囲気ですが、これがかえっていい味出してますね。

お店やレストランもちょいちょいあるのでランチもいけます。

ゲートを抜けると、少しだけ林道っぽい道を進み、洞窟の入口が見えてきました。

おぉ、めっちゃ良い…!

洞窟感ありありです。

これから冒険にいくぞーって気分にさせてくれますね。
装備を整えないと

内部はかなり広いです。なにより天井が高い。鍾乳洞にありがちな閉塞感はなく、広大な空間が広がっています。
鍾乳洞内を流れる川に沿って上流に登っていきます。

途中、見どころが色々。この段々畑とか。

富士山のように堆積した鍾乳石。

ライトアップも良い塩梅です。

と思ったら、いきなりのファンタジーなライトアップに!
クリスマスシーズン限定で、光響FANTASYというイベントをやっていたのです。

30分に1回ぐらいのペースで、音楽とともに色が変わるカラフルなライティングに変わります。この3枚が全部同じ構図からの写真とは思えないですね。

異世界に迷い込んだような、独特な世界観です。これはこれでいい…!
色がぼんやり変わるのも良い感じ

色が周期的に変わるので見てて飽きないですね。

天井からつり下がった鍾乳石の数々。

赤いライトアップだとなんだか温かくなるような気分。

どこまで続くのか、幻想的な階段。

セーブポイントっぽいベンチ。
座るとHPが回復しそう

秋芳洞は観光部分だけでも全長1Kmほどあり、途中にエレベータ入口へ途中離脱できるポイントがあります。

途中離脱はせずにそのまま進みます。こちらはメインの見どころの一つ、黄金柱。

タイムトンネルっぽい道を抜けると…

昭和にタイムスリップした?笑
こっちは黒谷口。通常はここから引き返すパターンが多いみたいですが、私たちはこのまま出口を出て、10分ちょっと道路を歩いて山を登っていくと…

ゴツゴツしたカルスト地形が現れてきます。視界も開けて、ここが秋吉台ですね!

一面の草っぱら。
暖かい季節だと一面緑なんだろうなぁ。
春とか夏に行ってみたいね

カフェもありました。

梨が名産のようで、梨ソフトとジェラートをいただきました。
真冬ですが、洞窟内は逆に一定の温度に保たれ暖かいので、意外と体は冷えませんでした。

カフェのある辺りから少し坂を下っていくと、途中にあったエレベーター口にたどり着きます。

再び地下世界へ!

出口だ!

秋芳洞は、黒谷口まで行ってそのまま往復するルートが一般的ですが、多少歩けるようなら、黒谷口からそのまま道路を登り秋吉台展望台まで行き、そこからエレベーター口まで下って洞窟を通り正面入口まで戻ってくるルートがおすすめです。
所用時間は2時間かからないぐらい。通常往復ルートだと1時間ぐらいが目安かな?
秋芳洞は思った以上に大規模で、なかなか楽しかったです。山口県に来たらここは外せないですね。
海峡ゆめタワー
秋芳洞からは1時間足らず。本州の西の端、下関に到着です。

海峡ゆめタワーという展望台があったので行ってみます。

ちょうど日も暮れかけていました。遠くに見えるあれは関門海峡大橋ですね!

下関周辺の海岸線はとても複雑な地形ですね。

ゆめタワーのイメージキャラ、ゆめたんです。微妙にクリスマス仕様です笑

すっかり日も暮れました。天気がいいと夕陽とか綺麗に見えそうですね。周りに高い建物がないし、地形的にも特徴があるので、見ていて楽しい風景でした!
夜景よりも、陽がある時間帯の方がおすすめかも

降りてきたら入口でちょっとしたプロジェクションマッピングもやってましたよ!
下関駅周辺散策と夜ご飯(ニューナンダン)
翌日豪華なふぐ料理を食べる予定なので、特にノープラン。海鮮を二日連続で食べるのもなぁ、ということで街をぶらぶらしつつ夜ご飯探し。

駅前には大丸とシーモールというショッピングモールがありました。

クリスマスシーズンなのでツリーも。

中にあったインド料理のお店で食べることに。
ここ、一見よくあるインド料理のお店かと思ったらすごくよかったです。

一人2500円ぐらいのセットを頼んだんですが、ものすごく豪華でした。
チーズナン。甘味と塩味がたまらない。カロリーは気にしない。

チキンティッカとかケバブ。これも鉄板で出してくれるんです。
あとは写真にないけどカレーとか、タンドリーチキンとか、ラッシーとか、ほうれん草ナンとか。
全体的に手作り感が溢れていて、それでいてお値段もお安く、他のインド料理屋とは一線を画すおいしさ。旅先で前情報なくふと入ったお店がアタリだと嬉しいですね。
実は下関周辺に3店舗もある。それも納得のおいしさ

ご飯食べた後も少しお散歩。
駅前にある教会のような建物はなんだろう。

結婚式場みたい。ホテルのような豪華さですね。

ゆめタワーのライトアップが独特です。未来感あるというか。気に入りました!
ドーミーインPREMIUM下関

そんなゆめタワーの近くのビジホに本日は泊まります。
ただのドーミーインじゃなくてドーミーインPREMIUM。

PREMIUMなだけあって、お風呂が温泉旅館のように立派でした。広い内湯に露天もついて、もちろんサウナ・水風呂完備です。
シティホテルとまではいかないまでも、割と観光で泊まっても満足できるホテルだと思います。実際に観光で来てそうな人がたくさん泊まってました。
下関春帆楼本店
いよいよ今回の旅のメインイベント、冬の下関のふぐです。
どこで食べようか悩みましたが、やはり下関でふぐといえばここ、春帆楼みたいです。

この豪華なアプローチ。
もとは割烹旅館だったそうで、伊藤博文が宿泊した際に時化で魚がなく、仕方なく当時法律で食べるのを禁止されていたふぐを出したところ大絶賛され、日本で初めてふぐ料理を出すことを許されるお店になったんだとか。
まぁ法律での禁止は表向きで、実際には下関では日常的にふぐが食べられており、伊藤博文もふぐを食べたことがあったそうですが。

そんなわけで、日本のふぐ料理といえばここ、春帆楼なのです。
現在の建物は昭和60年に建てられたものだそう。

内装もホテルのように豪華です。なんと今でも割烹旅館として宿泊も受け付けています。泊まってみたかったですが、空きが無く断念。

どこかかわいいふぐの置物。

館内にはこれまた伊藤博文をはじめとする明治の偉人たちの扁額が飾られていました。
近年の政治家たちの書もあり、今でも御用達なのかもしれません。

団体を受け入れる大広間もあるみたいだけど、今回個室指定プランにしたので、個室に通してもらっています。確か+1000円ぐらいの良心的なお値段差だった。

海を望みながらゆっくり食べられる個室です。

お献立です。ふぐづくしですね。
ちなみに山口県ではふぐのことを「ふく」というそうです。
どうやらもともと日本全体ではふぐではなくふくと呼んでいたそうですが、いつの間にか濁って「ふぐ」になったそうですね。

まずは先付と前菜。レモンの小鉢に入った鯛わたは春帆楼オリジナルの逸品でした。

ここからふくづくしの始まりです。
ふくをたっぷりつかった真丈のお澄まし。優しいお味です。

ふくの薄造り。ふぐ料理といえばこれですね!
有田焼の豪華なお皿に盛られ出てきました。これで一人分です。
水っぽさがなく、ギュッと締まった身を堪能することができました。量もたっぷりで満足すること間違いなしです。

続いてふくのから揚げ。
ふわっとジューシーで、鶏肉に近い味わいなんですが、もっとうまみがある感じ。これが一番美味しかった。

ふぐの白子蒸し。白子はちょっと苦手なイメージでしたが、食べてみると生臭みも無く美味しい。

ふぐ鍋。こちらも一人1つです。
おいしいふくって、火を通しても身がプリプリなんですね。また、出汁にうまみが溶け出して野菜なども美味しく食べられます。

ふく味噌汁。下関ではふくを味噌汁にもするみたい。

最後はふく雑炊。こちらは鍋の残りを使ってつくるのではなく、個別に出汁をとったお鍋で、ちゃんと作ってくれます。
これもびっくりするほどうまみが凝縮されてました。ふくはいい出汁が出るなぁ。

クリスマスだったのでデザートもかわいい特別仕様に。
一人25000円というかなり勇気のいるお値段でしたが、冬という旬に、下関の地で老舗料亭でふくを食べるという夢を達成できました。
ふくでお腹いっぱい
来てよかった
ちなみに実は1万円でもふく会席が食べられます。献立的には大きな違いがなくて、大きな違いは使うふくのランクと量っぽいんですが、そこの差が如何ほどなのか。食べ比べしてないのでわかりません。ふくってほんとお値段差ピンキリなんですね…。

こちらの春帆楼、日清戦争の下関講和条約の舞台にもなったそうです。本館の隣には登録有形文化財に指定された当時の建物が残っており、そこに講和条約の際に使われた備品が展示してあります。

実際の舞台はここではなく当時の本館だったそうですが、雰囲気ありますね。ちなみにここはお料理を食べに来なくても無料で入ることができるみたい。結構人がいました。

また、隣接する場所に赤間神宮という神社があります。これからお散歩する壇ノ浦の戦いに敗れ、自ら入水して命を絶った安徳天皇を祀った神社ですね。

独特の門が美しい。
実はもとはお寺で、廃仏毀釈により神社になったそうなのですが、前身のお寺は有名な怪談、耳なし芳一の舞台だったそうです。
壇ノ浦
下関といえば黒船襲来以降よく名を聞く土地ですが、昔から歴史の舞台になってきました。有名な壇ノ浦の戦いもここ、下関で行われたんですね。
春帆楼の駐車場にご厚意で車を置かせてもらい、そのまま壇ノ浦まで歩いていきました。15分ぐらいで到着です。

今の関門海峡大橋のたもとのあたりが壇ノ浦の古戦場みたいです。


江戸時代末期、長州藩と列強の武力衝突が起きました。(下関戦争)
その際の砲台をイメージしたもの?がありました。コインを入れると砲撃音が鳴るという微妙に凝ったつくりです笑
関門トンネル人道
関門海峡大橋は人が歩いて渡ることはできません。徒歩や自転車ではどうやって下関から門司港側に渡るのかというと…

関門トンネル人道が整備されているんですね!壇ノ浦古戦場の目の前にあります。

エレベーターに乗って、地下深くへ。

こんな感じで地下トンネルが作られているんです。

微妙に傾斜がありますね。

途中、福岡県との県境がありました!

下関側と門司港側にスタンプがおいてあり、割り印のように2つあわせて1つの記念スタンプになる仕組みです。

ここからエレベーターに乗って、門司港側出口へ行きます。

無事到着。片道15分ぐらいかかるので意外と大変ですが、これほど長いトンネル人道って他で見たこと無いので、行ってみるとなかなか楽しかったです。

さて、門司港側出口から門司港までは徒歩で30分ほどかかります。
海沿いの道を歩きながらなので、天気が良ければお散歩にピッタリかも。

門司港レトロは、昔の建物が集まってるエリアのことを指すみたい。

煉瓦造りの建物のいくつかは、中に入ることもできました。

謎のバナナマン二体。
門司港はかつてバナナが大量に荷揚げされたそうで、バナナのたたき売りが有名だそうです。

門司港レトロから、対岸の下関まで渡し船が出ています。これに乗って帰ることに。

ちょうど車を停めていた春帆楼の近く、唐戸市場のあたりに戻ってこられました。
この辺りに車を停めて、下関トンネル人道を通り門司港へ、そこから船で返ってくる周遊ルートはおすすめです。歩行時間1時間ちょっと、所用時間2時間ぐらいで見どころも多く、気軽に楽しめますね!

下関はザビエル上陸の地でもあるみたい。歴史的見どころも多いですね。

あとはやっぱりふく推し。至る所でふくモチーフのモニュメントだったり、レリーフだったりを見かけます。ふく愛が感じられる下関観光でした。
下関と秋芳洞、みどころの多い山口観光だった
なんといっても冬の下関のふくは良かった!
次は北上して、長門湯元温泉や萩へ行きます!
ふぐもいいけどカニもいいね