しろいるか旅行記

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旅行が好き だいたい週末更新

2024年4月【2/2】佐渡「八幡館」泊 佐渡随一のかけ流し褐色温泉宿と島のフレンチ。世界遺産登録間近の金山山師ツアーで暗闇坑道を征く!

こんにちは、しろいるかです
2024年4月、新潟佐渡へ旅行をしたときの記録です。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
東京から新潟へ
宿泊:ANAクラウンプラザホテル新潟

【二日目】
両津港~トキの森公園~Mattelato~たらい舟体験(矢島)~宿根木集落散策
宿泊:SADO NATIONAL PARK HOTEL OOSADO(ホテル大佐渡

【三日目】
尖閣湾揚島遊園~大野亀~二ツ亀~ma_ma~ラ・プラージュ
宿泊:国際佐渡観光ホテル 八幡館

【四日目】
佐渡金山(アイランドミラージュ、ガイド付き山師ツアー)~北沢浮遊選鉱場~白雲台

この旅のひとつめの記事

 

尖閣湾揚島遊園

ホテル大佐渡を出発して、金山は最終日に回してまずは島の北部へ行くことに。途中何度も道路標識に出てきて有名そうな観光地として、この尖閣湾揚島遊園があったので行ってみました。

昭和感あふれる入口。

 

中も昭和感たっぷりだった!おみやげ物やさんです。この奥でチケットを購入し、建物の先へ抜けていきます。

 

もともとは景勝地のようで、この一体を観光地として整備しているみたいですね。

 

セルフたらい舟。これが地味に面白かった笑

意外にうまくこげない

 

もう少し進んでいくと奇岩地帯に架けられた橋と、眼前に広がる日本海が!

 

立派な橋です。欄干が低くてちょっと怖いけど、下を覗いてみると…

 

海がきれいすぎる!?

 

ものすごい透明度です。薄曇りだったのにこの透き通る青色はすごい。

心洗われるような青さ

 

下の方に降りていって、橋を見上げる場所にもいけます。

 

洞窟のような場所を越えていくと

 

遊覧船のりばです。まぁいいか…とスルーしてしまったけど、乗ればよかったかな。入園料とは別料金でした。

 

カモメ四天王が出迎えてくれました。やっぱ乗るべきだったか…!

 

大野亀

さて、揚島遊園から先は基本的にこの島の最北端の大野亀まで寄る場所はありません。コンビニとかそういったものも一切ないのですが、海を横目に気持ちいいドライブができました。

この大野亀は佐渡の最北端にある景勝地。海にせりだした山が亀の甲羅のようにぽっこりしています。

 

なんだか神域っぽい?

 

この大野亀、登ることができるんです。往復30分ほどの時間ですが、高低差がかなりあるので結構しんどいです。

こうやって間近で見上げるとなかなかの急さ加減がわかりますね。写真の右上、白い粒みたいに見えるのが人です。

ものすごい急坂にみえるけど、実際登ってみると割となんとかなる

 

道自体は舗装されていないものの、スニーカーがあれば大丈夫そうです。危険箇所はないですが高度感は多少感じるので高所恐怖症だと怖いかも。

 

でもこの見晴らしは最高です!

 

そしてここも海がきれい。日本海ってこんな海きれいなんだ…

 

亀の甲羅部分の手前も広い草原地帯になっていて、登らなくても十分いい景色を楽しむことができます。

 

頂上に到着!まさに360度の眺望です。

しばらくここに居たかったのですが、近くに巣があるのかスズメバチを見かけて落ち着かず、早々に退避しました。。

 

めっちゃいい景色なんですけどね。

わずか30分でここまでの達成感を得られるところはそうそうない

 

二ツ亀

島の北端にはもう一つ観光地があります。それがこの二ツ亀。こっちも亀なんですね。

ここにはホテルもあります。海水浴場なので夏場は大人気そう。

 

ホテルの裏手から浜辺に降りられるのですが、これはすごい場所です。2つ甲羅が並んでいる用に見えるので、これが名前の由来かな?亀の甲羅の部分まで砂浜の道が続いていて、これからここに降りていくのだと思うとワクワクします。

 

相変わらずきれいな海。こんな場所で泳ぎたい。

 

色んな場所までの距離を示した標識。ウラジオストクが意外と近いことに驚きです。

 

それでは降りていきましょう!

 

近くでみると大きいなぁ。

 

対岸には、先程登った大野亀も見えました!

島の北部の観光地はおおむねこの2箇所だけなので、興味がなければスルーすると佐渡観光は一泊二日でギリギリ詰め込めるかもしれません。ここへの往復だけで2時間ぐらいかかってしまうので。

ただ、なかなかの景勝地ですし、島を一周するという達成感も得られるので、個人的にはプランに組み込むのがおすすめです!

 

ma-ma

島の中心部まで戻ってきました。島の北端へのルートは、右回りも左回りもお店はほぼないです。何かしら食料は持っていったほうがいいかもですね…。

さて、船で島に到着した際に利用した両津港まで戻ってきました。近くにある評判のケーキ屋さんへ。一見すると民家のようです。

 

チーズケーキ専門みたい。佐渡番茶を使ったバスクチーズケーキがめっちゃ美味しそう!

 

このあと宿でいただいたんですがかなり本格的なお味で美味しかったです。しかもこれ、ずっしりホールなのに1000円しないんですよ。安すぎませんか…?

ホテルでのお供に、このバスチーはおすすめです!

バスチーなら多少日持ちするしお土産にも良さそう

 

ラ・プラージュ(Ryokan浦島)

さて、今日の夜泊まるホテルでは夕食をつけていません。

ではどこで食べるのかというと、こちらのレストランで島フレンチを予約していました。

 

宿泊予定のホテルからは車で5分ちょっとなので気楽に行くことができます。

Ryokan浦島というホテルのレストランなのですが、外来利用も受け付けていて、おそらくですが佐渡では一番洗練されたフレンチレストランのようです。

 

海には直接面していないのですが、松林がホテルの敷地のようになっていて、その先には海があります。海が近いのもいいですね。

 

松林を眺められる席でディナーをいただきます!

 

魚もお肉もあるフルコースですね。

 

外来の場合だとどうしても車を使うからお酒を飲めないのは残念だけど、そういう利用が多いのか、メニューにはしっかりノンアルコールのドリンクも用意されてました。コーディアルドリンクというものをいただいてみました。フルーツやハーブを漬け込んだシロップを使った飲み物で、さっぱりして美味しかったです。

 

最初のお皿はなんだか立体的。アミューズが3個所に分けて盛り付けられています。

 

桜鱒のミキュイ。もっちりした食感がよいですね。

 

こちらは追加オーダーになるのですが、玉ねぎのスープです。玉ねぎが1個丸ごと入ったようなインパクトある形で運ばれてきました。

 

すごい甘みです。これは美味しいです!旬だったのもあるかもですが、メニューにあれば追加したいですね。

 

ヒラメのポアレ。

カリカリの身フワフワです。

 

こちらはメニューにはないですがいただけました。鯛のフリットだったかな…?

 

お口直しのオリーブのジェラート

 

メインは佐渡の黒豚のロティです。

もうちょっと火が通っていたほうが好みかな…?

 

最後はデザートです。

テンポよくお料理もサーブしてもらえて、気持ちよく食べることができました。

 

島で食べるフレンチはいいですね。お値段も東京と比べるとリーズナブルです。

現地の食材使ったローカルガストロノミー的な楽しさもある

 

八幡館

さて、本日の宿はこちらの八幡館

松林の中にあるホテルです。海からは少し離れているかな。

外観はなかなか歴史ある感じですね、どうやら佐渡では格式高いホテルだったようで、過去には天皇も泊まられたそうです。

 

車はホテルまでの道なりに停めていく感じです。ホテルの近くに停めたいなら早めにチェックイン推奨ですね。

 

立派なロビーですね。

 

外観からは大型旅館の趣でしたが、実は旧館と繋がっており、お安いプランだとそちらのお部屋になります。こっちは木造二階建てで、昔ながらの旅館の雰囲気が感じられますね。

 

お安いプランだったし旧館だったしで快適さの面では少し覚悟してたんですが、普通に綺麗だしちゃんとした旅館の感じです。ちょっとだけ畳が沈んでいたかな?ぐらい。

 

林の中なので眺望はありませんが、目の前が壁!ってこともなかったのはいいですね。

 

さて、なぜこちらの宿を選んだのかというと、それはこの大浴場。

佐渡では温泉がところどころ湧いていますが、島で唯一かけ流しにできる湯量・温度の源泉が湧いているのがこの八幡館なのです。

 

めっちゃいい温泉です!

茶褐色の色がついたお湯が大量にかけ流されており、オーバーフローの量が多いです。かなり広い浴槽なんですがフチからお湯があふれ出ています。

さらに、香りがすごい。なんて表現していいかわからないのですが、硫黄でも鉄でもない甘い?香りがする温泉って思うのですが、それがここではかなり感じられます。

 

この手の温泉としては過去最高かもしれないです。源泉温度もかけ流しに適した温度で、最高すぎる。

 

男女ともに露天風呂もあります。こちらは男性用。女性よりちょっと広いです。

こっちは循環ろ過しているみたいで内湯のような香りと浴感はありませんでしたが、外の風にあたりながら入るのも気持ちいいですね。

ちなみにおまけ程度ですがサウナ+水風呂もありました。

温泉は良すぎた

ドバドバ系のかけ流しは入ってて気持ちいいね

 

夜ご飯は島フレンチを食べたので、今回は朝食のみプランです。

朝食は本館の最上階にあるレストランでいただきます。四方が見渡せる見晴らしの良い会場で、広々していて気持ちいいです!

 

朝食ブッフェは標準的な感じです。イカのお造りがあるところが特徴かな?

必要十分で美味しくいただけました。

 

外に出られる場所もあり、佐渡の風を感じながら景色が見られるのも良い感じです。

 

こうやって見ると、海も結構近いですね!

 

宿泊の感想

かつては佐渡いちの高級旅館だったと思われる八幡館ですが、少し時代の流れで古びている感じは否めないです。

とはいえロビー含め内部はとても綺麗ですし、旧館はそれはそれで趣があってむしろこっちの方が好きな人もいるかも。

そしてなにより外せないのは温泉。温泉好きが佐渡に訪れたなら確実にここは満足できます佐渡随一なのはもちろん、内地でもこれほど良質な温泉にはそんなに簡単には出会えないと思います!

 

史跡 佐渡金山

さて、いよいよ佐渡観光の本丸、佐渡金山へ!

佐渡金山の遺構は、北沢浮遊選鉱場など、いくつか分散していたりしますが、基本的にはこの史跡 佐渡金山を押さえておけば間違いないです。

さらに、史跡 佐渡金山は大きく2つのコースに分かれています。明治時代の坑道、道遊坑と、江戸時代の坑道、宗太夫です。

それぞれ別料金で、ルートも違い、見どころも全く異なるので両方見るのがオススメ。

 

道遊坑は坑道自体はそれほど面白みはないですが、坑道を抜けた先には自然あふれるエリアで、道遊の割戸というビュースポットがあるし、当時のトロッコ等も展示されていたりします。

太夫坑は坑道の中に自動人形が展示され、坑道自体も複雑なつくりで見どころがあります。坑道を抜けるとこじんまりとした展示館があります。

 

ちなみにどっちもゴールは同じ場所に戻ってきます。

さらに、道遊坑を利用したAR体験(アイランドミラージュ)と、上記2つの坑道とは全く別の坑道をヘッドランプの明りだけで進む、山師ツアーというものもあります。

今回はこの全てを網羅しました!

 

道遊坑

足元はコンクリで舗装されていて歩きやすいです。通常時だとあまり見どころがないからか、アイランドミラージュのコースとしても使われており、ところどころそのための設備があります。写真の奥の青いクリスタルなんかがそうですね。

 

線路の跡もあったりして、それっぽい雰囲気が感じられますが、これ単独だと少し単調かもしれないです。

 

私たちはアイランドミラージュも体験したのですが、なかなか頑張ってるな…という印象。無機質な坑道をうまく活かした体験ができるようになっています。ARグラスをかけて進むのですが、だんだん現実との境目が曖昧になってくる不思議な感覚が味わえました!

体験時間は30分ぐらいなのですが、坑道内は寒いので夏場だと羽織るものが欲しいですね。

 

こういう当時の標識とかってワクワクしますよね!

 

アイランドミラージュ用のプロジェクションマッピングも至る所に。音響もセットになってます。しかしこれ、アイランドミラージュをやってない人からすると謎ですね笑

ズゥン… みたいな重低音が時折聴こえるので何事かと思う

 

結局アイランドミラージュで一周、通常でもう一周して堪能してます笑

 

特にアイランドミラージュを終えたあとに出て来ると、現実世界に戻った感がすごいです。ARによる視覚的な部分だけでなく、坑道内は温度湿度も全然違うので、実は坑道ってこうしたAR体験の場にピッタリなのかも…!?

 

坑道から出て来ると、この佐渡金山いちのビュースポット、道遊の割戸が現れます。

これは江戸時代、坑道を掘る技術が乏しかったため、露天掘りといって山の上から切り崩すように掘っていった跡なのだとか。

 

綺麗に分かれています。これだけ掘るのはさぞ大変だったでしょう…。

 

近くまで行くこともできます。近くで見るとなんと根本までしっかり掘り進められていることがわかります。5分ちょっと歩きますが、ぜひここまで来て当時の人たちの執念を感じたい。

 

他にもトロッコ車庫とか、当時の遺構をいくつか見ることが出来たりします。

 

このトロッコの切り替えレバーにワクワクする笑

 

最後はお土産物屋さんに戻ってきてゴールです!

 

太夫

続いてもう一つの坑道へ。こっちは江戸時代のものなのでより古いですね。

こちらは自動人形による江戸時代の採掘法の展示がされています。当時の坑道をそのまま使って再現しているそうなので、まさにこういう感じで作業をしていたんだ…という雰囲気がかなり感じられます。

 

高低差がかなりある。全国に鉱山跡ってそこそこあると思いますが、これほど立体的で、気合の入った展示は佐渡金山だけじゃないでしょうか。

 

じっくり見つつ30分ぐらいで出口へ。

最後は地鎮祭のような、坑道を掘る前に金脈を掘り当てられるよう祈願の場が展示されているのですが、これがなんとも印象に残りました。

この後は小さな展示館があり、そこを抜けるとさっきの道遊坑の出口のお土産物屋さんに合流します。

 

山師ツアー(無名異坑)

さて、上記2つの坑道は基本的に営業時間内ならいつでも参加可能ですが、こちらの山師ツアーは一日2回限定、人数限定で行われるツアーです。

前日までの予約必須なので、事前予約をしておきましょう!ちなみに受付は同じ場所です。

ガイド付 山師ツアー 予約 | 史跡 佐渡金山

路面の舗装もされていない坑道なので、支給される長靴を履いて、ヘルメットをかぶり、合羽を着て臨みます。まずはこちらの無名異坑へ。名前がなんだか怖い…。

 

完全に手掘り。この独特の波打った坑道を進みます。明りは一切なく、懐中電灯の明りだけが頼り。

ガイドの人が先導して、その後ろを10人ぐらいが進むんですが、最後尾になるとすごく怖い笑

 

一度全員の明りを消して、江戸時代の明りに切り替えてみせてくれます。こんな頼りない明りで頑張ってたのか…!

現代の明りでも怖いのに

 

途中、風を送り込む出口がありました。外の灯りってほっとしますね…。

ちなみにこの無名異坑は、先ほどの宗太夫坑と繋がっているそうです。太夫坑の展示の音(声)が僅かに聞こえるので、幽霊と勘違いしてびっくりする人がいるんだとか。確かにその説明なかったら私もたぶん勘違いする笑

 

山師ツアー(大切山坑)

次はこちらの坑道です。ここは非常に広く、他の坑道とは少し場所が離れています。

 

こんな感じの装備で入っていきます。

 

次に外の光を見られるのはいつになるのか…。

 

これ、めちゃくちゃ高度な技術で掘られています。風の循環を良くするために、平行して坑道を掘っていくそうなのですが、右側と左側(左は埋められてる)の間の壁がものすごく薄いんですよ。

これだけの測量技術が江戸時代にあり、その通りに掘り進められる技術力があったのだそうです。

 

キラキラするのが鉱脈…という説明だったような。

そんなこんなで山師ツアーは二つの坑道合わせて100分という長丁場でした。これで2500円ってめっちゃ安いし、なによりも他ではできない体験が楽しかったです。やっぱりヘッドライトの明りだけで暗闇の坑道をずんずん進むって、冒険感がすごい。

佐渡に来たなら山師ツアーの事前予約を忘れずに!

 

北沢浮遊選鉱場とシックナー

昼の姿を見ていなかった浮遊選鉱場へ。先ほどの史跡 佐渡金山からは車で10分弱の距離です。歩くのは厳しいですね。

芝生の広場が気持ちいいです。特に入場料などはなく自由に入れます。(遺構部分は中に入れず、見るだけだけど)

 

シックナーは昼間見ても怖い…。

 

どこまでも続いてそうな暗闇。

 

シックナーは怖いですが、カフェもあったり、公園のような雰囲気です。こちらも併せて見学コースに入れるとよいですね。

 

交流センター白雲台

いよいよ佐渡の旅も終わり。最後に佐渡スカイラインというドライブコースを通って両津港に戻ることにします。

最高地点の標高はなんと1000m近くまで登ります。佐渡は険しい山が中央にそびえているんですね。

途中、唯一の休憩場所の交流センター白雲台です。15時までであればソフトクリームが食べられたそうですが、もう閉店してた。残念。

 

見上げると佐渡の最高峰が。標高1171mだそうです。頂上には自衛隊のレーダー基地があるそうです。確かに日本海だしな…。

 

白雲台から見下ろすと佐渡の平野が。険しい山と平地。佐渡の地形は多彩ですね。

 

海も見える。これから向かう両津港もこっちです。

 

両津港

ジェットフォイルに乗って佐渡を発ちます。

 

丁度夕陽の時間。赤く染まる佐渡の山々を見ながら…

 

佐渡、いいところでした。

 

新潟駅前のへぎそば屋さんでタレカツ丼とへぎそばを食べて帰宅しました。

 

佐渡金山は見どころたくさんで楽しい。山師ツアー最高。

かけ流しの温泉とか島フレンチとかもあったし、良い島だった。

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こんにちは、しろいるかです
2024年4月、新潟佐渡へ旅行をしたときの記録です。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
東京から新潟へ
宿泊:ANAクラウンプラザホテル新潟

【二日目】
両津港~トキの森公園~Mattelato~たらい舟体験(矢島)~宿根木集落散策
宿泊:SADO NATIONAL PARK HOTEL OOSADO(ホテル大佐渡

【三日目】
尖閣湾揚島遊園~大野亀~二ツ亀~ma_ma~ラ・プラージュ
宿泊:国際佐渡観光ホテル 八幡館

【四日目】
佐渡金山(アイランドミラージュ、ガイド付き山師ツアー)~北沢浮遊選鉱場~白雲台

 

佐渡島

佐渡島への行き方として、東京から直通の飛行機は残念ながらありません

まずは新幹線で新潟まで行き、そこからフェリーかジェットフォイルに乗るのが一般的なアクセスかと思います。新潟駅から新潟港まではバスで10分ちょっと。歩くには少し厳しい距離です。

佐渡行きの船は、同じ新潟県のもう少し南、直江津という場所からも出ています。こちらは最寄りの新幹線の駅でいうと上越妙高で、そこからバスで30分ぐらいですね。

私たちは新潟に前日の夜新幹線で移動し、新潟駅周辺のANAクラウンプラザ新潟に泊まり、翌朝朝いちのジェットフォイル佐渡に渡りました。

 

駅から歩いて10分ぐらいのANAクラウンプラザホテル新潟。きれいなシティホテルでした。

 

朝食ブッフェも、さすが新潟!こしひかりの食べ比べや、ごはんのお供が揃っていて楽しかったです。

 

新潟港

ホテルからタクシーで新潟港へ。1000円かかりませんでした。

エントランスにタクシーがたくさんいるので安心です。

さて、佐渡へはフェリーか、ジェットフォイルの二つの選択肢があります。

フェリーはのんびり船旅ができて、お値段もお手頃なんですが2時間半かかります。ジェットフォイルはややお高いですが1時間ちょっとで到着します。

悩みましたが、今回はジェットフォイルに。

 

席の間隔は狭いけど、新幹線のようなシートで快適でした。船酔いするような揺れもまったくなく、ジェットフォイルはやっぱり快適です。

 

途中、先に出発していたフェリーを追い越しました!

 

無事に佐渡両津港に到着。

 

トキ(朱鷺)が出迎えてくれます。佐渡といえばトキですよね。

 

昭和から変わらなさそうなお土産物屋街を抜けていきます。

ちなみに土産物の品揃えはたぶんここが圧倒的に良いです。だいたいここで揃うので、帰りにここでお土産探しするのがおすすめ。

 

ここが佐渡か!

佐渡は実はかなり広い島で、東京23区の1.5倍ほどの広さというのだから驚きです。奥に見える山々は標高1100mを超えるそうで、まだ一部雪が残っています。

 

振り返って両津港ターミナルです。連絡通路のおけさばしが良い味出してる。

 

ターミナル前のトキレンタカーで車を借りました。

佐渡は車がないとほぼ周るの無理なうえ、連休などだとレンタカーが不足します。私たちもレンタカー予約に奔走したのが一週間前ぐらいだったのですが、何軒も電話してようやく見つけた状態だったので、予定が決まったらレンタカー予約はお早めに。

トキレンタカーはとても良い対応で、ここでよかったです!

車もしっかり整備されてたよ

 

トキの森公園

車も借りたので早速観光へ!

まずは佐渡といえばトキ、ということで、トキの森公園へ。港からも近いです。

日本古来のトキはもう絶滅してしまったのですが、中国からつがいを譲り受け、この施設で保護・繁殖をしながら野生に返す取り組みを行っています。

実は島内では野生のトキが生息しており、実際に見かけることができました!

主張の激しいトキポスト

 

入口にはエダマメソフトの店がありました。

 

とりあえず食べるよね。枝豆感が結構あった。

 

フェリーターミナルにいたやつと同じだ!今度は帽子被ってる。

 

実際に飼育されているトキも見ることができます。刺激に敏感だそうで、かなり遠くから見ることになりますが、望遠鏡なども用意してあるのでわりとくっきり見られます。

 

まだトキが野生でいたころに立てられていたと思われる看板。

 

30分ぐらいでさらっとみられるし、佐渡に来たからにはまずここに行くのがおすすめ。

そして、周囲の田園地帯を運転していたら、なんと野生のトキを見かけました!

写真には収められなかったけど、いいもの見られた…。

これからもっと野生のトキが増えていくといいな

 

Mattelato(マッテラート)

トキの森公園のすぐ近くにある有名なジェラート屋さん。

ひろい敷地ですね。DeVincoというイタリアンのお店も併設されています。

 

スッキリとしたレモンと、はちみつのジェラートを食べました。はちみつは佐渡産だそうでとても濃厚。めっちゃ美味しかった!

暑い時期のジェラートはしみるねぇ

 

たらい舟体験(矢島体験交流館)

続いて訪れたのは佐渡で有名なたらい舟の体験。

たらい舟は、佐渡の南の方で何か所か行われています。佐渡は南北に長く、大きい島なので周る順番を考えておかないと結構大変です。今回は初日は島の南の方を制覇するようにルートをとりました。

たらい舟体験でメジャーなのは以下の3つ。

  1. 小木港周辺
  2. 矢島経島
  3. 宿根木

それぞれ特徴があり、小木港周辺は佐渡版青の洞窟に行き、矢島経島は水がきれい宿根木はゴツゴツした岩場を通ります。

今回は矢島経島にしました!

 

矢島経島のたらい舟は、岩場に阻まれて内海のような場所になっているところで運行します。だから水が綺麗なんですね!

 

伝統衣装に身を包んだおばあちゃんがたらい舟を廻してくれました。

透き通った水に赤い橋という素晴らしい景色をたらい舟の水面間近で見ることができるのはとてもいい体験です。

映える…

ゆったり進むのがまた良い感じなんだよね

 

舟屋のような船倉庫。

 

たらい舟自体は乗るまではバランス大丈夫かな?と思ったりしましたが、いざ乗ってみるとかなり安定性がありました。他の乗り場だと外海にも出るようなので、意外に耐えられるのかもしれません。

 

たらい舟に乗った後は、島のまわりを一周します。

 

一周10分弱のかるーいコースです。こういうのいいですね。

 

最後はにゃんこにも会えました…!

 

宿根木集落の散策

引き続き島の南の方を観光します。たぶん島の南部観光のハイライト、宿根木(しゅくねぎ)集落の散策です。

宿根木は、江戸時代、北前船の寄港地として栄えた地。

迷路のような路地に、今も当時の面影を残す建物が密集して建っており、独特の景観を形成しています。手前の駐車場エリアに車を置いて、集落の入口である十王坂を下っていきます。

 

坂を下りきると見えてくるのは立派な神社。この辺りが集落の中心だったんですね。

 

130年以上前の民家。軒先の飾りが特徴的です。

 

雰囲気ある通り。「塩」の看板がなんともいいですね…。

塩問屋とかだったのかなぁ

 

「塩」の看板のお店は、通りの角に建っているんです。

 

細い路地がまさに迷路のようです。

 

郵便局跡。手書き文字がレトロ感出してますね。

 

集落の中にはいくつかお店もあります。こちらのお料理あなぐちはフレンチのお店。

すっごく行きたかったのですが、タイミングが合わずに断念。昔の豪邸?を使ったすてきな外観です。

 

お土産物屋さん。

 

集落を抜けると、たらい舟乗り場もありました。

 

今回はこちらのcafe nanoで一休み。

 

GWとはいえ暑い。佐渡産の梅ソーダと、おすすめのチャイをいただきました。

 

めっちゃかわいいにゃんこがお出迎え。癒されました…。口コミみてたら看板犬の柴犬もいるみたいですね。

 

ちょっと行ってほしいのがこの宿根木遊歩道。たらい舟乗り場から駐車場まで道路を歩いていく途中、右手に海岸に降りていく道があります。道を進むとトンネルがあり、そこを抜けると…。

 

異世界のような光景が広がっていました!

この先は崩落していて進めないのですが、トンネルを抜けてすぐの景色は一見の価値ありです。

 

少し高台から集落を眺める。

 

車のない時代だからこそこれだけ密集して建てられたんですね。

栄えていたころの佐渡が垣間見れる場所でした。

 

ホテル大佐渡(SADO NATIONAL PARK HOTEL OOSADO)

島の南部の方から戻ってきて、今度は島の西側へ。有名な金山などがあるのもこのあたり。金山にもほど近い場所にあるこちらのホテル大佐渡が本日の宿です。

こちらのホテル、結構古いホテルのようですが、ロビー含めレストランや大浴場等もフルリニューアルし、今時のホテルに生まれ変わっています。

意外にも佐渡はリゾートホテル!って感じの高級ホテルは存在しておらず、私が調べた限り、現時点ではここが一番それに近いホテルではないでしょうか。

 

重厚な入口です。

 

扉が開くと目の前に飛び込んでくるのは水盤と松、そして日本海

ピクチャーウィンドウの手本のような見せ方ですね!期待が高まります。

 

もう一つ入口を経て、ホテルの中へ。

 

ロビーもフルリニューアルされているようでとてもモダンです。

 

このラウンジ、とても良い雰囲気。天井も高くて解放感たっぷりです。

 

ふと天井に目をやるとトキが飛んでました!

 

水のテラス

さらに、この水のテラスがラウンジの横に併設されています。

 

これはいいですね、沖縄に来たようなリゾートホテル感です。

インフィニティ!

 

思ったより混んでおらず、お風呂上りにここでゆっくりすると最高でした。冬は寒いかもですが、足湯もついてるのでいけるかも。

 

ウェルカムドリンクでスパークリングをいただきました。

 

こっちのチェアもお風呂上りにぴったり。

 

ゆっくりしたら、客室に向かいます。

右側にそこそこの大きさの売店もありました。

 

客室:オーシャンフロント和室

お部屋は最近作られた露天風呂客室などもあるのですが、今回は普通の和室です。

 

といっても目の前はオーシャンビュー!

 

さらに記念日であることをお伝えしていたら、こんなすてきなキャンディーをいただけました!佐渡の海に映える綺麗な色です。

 

佐渡おけさと夕食

夕食の前、ラウンジで佐渡おけさという伝統芸能の実演がありました。一通り踊ってくれたあとは、踊りを教えてくれる時間もありました。アクションは数パターンさえ覚えれば踊れるとはいいつつも、なかなかうまく踊れず笑

参加者全員でなかなかカオスな感じになった

 

さて、夕食はこちらのダイニングでいただきます。

 

こちらもリニューアルしたばかりのようでとても綺麗です。

 

天井が特徴的で、これは良い感じのダイニングですね。ちなみに全然人いませんが、夕食後の人が少ない時間帯だからです。私たちが席についたときはほぼ満席状態でした。

 

食事は前菜と、鍋物、蒸し物がテーブルの上に。それぞれ火をつけてもらいつつ、前菜をいただきます。

 

佐渡のお酒飲み比べセットをいただきました。全部大吟醸です。

 

お刺身はどれも美味しかった!

 

春なのでさくらのおこわの入った…なんだったかな…。

 

醤油系の鍋もの。

 

こちらは野菜と豚肉の蒸し物ですね。

 

焼き魚もセットになったごはんもの一式。

 

最後はブラマンジェ的なものと、その上におけさ柿がのったデザート。

ホテル全体の雰囲気が良いので料理の期待が高まってましたが、割と普通かな…?

ただ、お値段を考えると順当な感じです。ブログとか見ていると前はもっとTHE旅館料理!みたいな感じだったみたいですが、今は一品一品運んできてくれますし、料理自体も悪いものではなかったです。今後さらに進化していきそうです。

 

北沢浮遊選鉱場跡ライトアップツアー

さて、こちらのホテル、夜も楽しませてくれます。

佐渡金山から車で10分くらいの立地なんですが、佐渡金山の施設のひとつ、北沢浮遊選鉱場跡がライトアップをしているので、そこまでバスで運んでくれます。

積雪の影響か、厳冬期の1月から3月はやってないのですが、それ以外の時期はオールシーズンやっているのでありがたいですね。

自分の車で行けばいい話かもですが、やっぱり夕食ではお酒も飲みたいし、なによりツアーって楽しいです笑

 

バスに乗り込みついた先は…

 

なんだこれ!

 

す、すごい…!!

ここは佐渡島ラピュタとも言われるそうですが、それは昼間の姿。

 

夜の姿は、LED照明が広範囲に当てられ、虹色の光がリアルタイムに変化します。さらにホワァーンとした環境音もかかり、なんとなく幻想的な気分に…。これは必見です。

 

お隣にあるのはシックナーという施設。

先ほどの虹色ライトアップされた施設(選鉱場)で選別され金銀の含有量の少なくなった泥鉱を、鉱物と水に分離する施設だそうです。

 

なんだか…怖い…。無機的な構造物がどこまでも奥に続いているような不気味さです。

ただ不気味なのではなく畏敬の念を抱くというか、人間の作ったものなのに何だか不思議な感じです。神殿のような感じ…?

巨大な建造物独特の怖さってあるよね

 

30分ほどのライトアップツアーも終わり、水のテラスでちょっと夜風にあたります。

 

ここ、改めて良い雰囲気だなー。

 

なぜか全然人いないのもいいですね笑

 

朝食ブッフェ

朝も夜と同じダイニングでいただきます。

 

朝はブッフェでした。夜ごはんの感じから、朝食のハードルはあらかじめ結構下げておいたのですが…

 

下げすぎたかもしれない。普通に良いブッフェでした。

 

佐渡産の新鮮な野菜に、海鮮丼も作れるし、この写真の左奥にあるマグロカツがめっちゃ美味しいんです。

 

最初はまず洋食で攻めつつ…

 

続いて海鮮丼とマグロカツで和食ベース。

 

最後のデザートで〆ました。新潟らしく笹団子あるのはいいですね。

朝から食べ過ぎた

 

大浴場

そうそう、こちらのホテル、男女別の大きな大浴場が付いています。

温泉感はないですが、オーシャンビューで気持ちよくお風呂に入ることができます。

内湯も広い。サウナもあります。

 

露天も良い感じです。奥に水風呂があります。サウナーにとっては動線が悪いかも笑

 

食後の冷えたお茶があるのも嬉しい。

宿泊の感想

お値段は時期によりますが、割と値段相応な感じでした。

ただ、佐渡でこうしたハード面の新しいホテルって調べた限り全然ないですし、温泉の大浴場もあり、ダイニングも雰囲気良さげ。おけさ踊りの実演やライトアップツアーで楽しませてくれるし。

立地的にも佐渡金山に近いので観光にも便利ですし、尖ったポイントこそないものの、これだけ色々揃った宿は佐渡では他にないのではないでしょうか。佐渡で二泊以上するなら少なくとも一泊はここにするのが鉄板の選択肢だと思いました!

 

佐渡は自然もあり、文化もありで良い離島!

ホテルも良かったし、次はいよいよ佐渡観光の本丸、佐渡金山だね

つづきます。

大きめの離島の記事

2024年4月【2/2】下田「蓮台寺温泉 清流荘」貴賓室の宿泊記 海外リゾートのようなガーデンプールやケロサウナまである異色の老舗旅館!

こんにちは、しろいるかです
2024年1月、伊豆下田へ旅行をしたときの記録です。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
流れ鮨 伊豆の国大仁店
宿泊:ホテルサンバレー伊豆長岡 アネックス

【二日目】
浄蓮の滝~峰温泉大噴湯公園~白浜神社
宿泊:蓮台寺温泉 清流荘

【三日目】
下田公園~ペリーロード~了仙寺~黒船ミュージアム開国下田みなと~玉泉寺 ハリス記念館~下田のお土産探し

この旅の他の記事

蓮台寺温泉 清流荘

伊豆急行の終点、下田から一駅手前の蓮台寺駅には何件かの旅館が建ち並んでいる蓮台寺温泉があります。

その中でもひときわ大きく、創業80年以上の老舗旅館、清流荘に宿泊しました。

東京サミット開催の折、カーター大統領が下田を訪れたそうですが、その際にこちらの清流荘でお食事をされたんだとか。

 

これが温泉旅館の入口とは思えないアプローチです。西洋風ですね。

ヨーロッパの邸宅の入口みたい

 

建物の上の青い看板がレトロ感を醸し出しています。

敷地が広く、建物自体はほとんど平屋建てに近い形です。客室数もそれほど多くなく、部屋数は25室ほどという中規模旅館ですね。

 

客室:貴賓室 和洋室「柿田」

今回は宿に2室しかない貴賓室に泊まります!

101号室が私たちが泊まった和洋室の柿田、102号室が和室の黄瀬だそうです。

どちらもお部屋もこの後紹介するプール・サウナから非常に近く、立地的にも完璧でした。

 

靴を脱いで、中に入ります。

 

とても広いです!中心に和室があり、その周囲を回廊のように広縁が取り囲む構造です。二面からお庭を見ることができるし、なによりゆとりがあるつくりですね。

 

寝室は別にあります。こちらも窓が多くて明るいです。

 

お庭にフォーカスするとこんな感じ。新緑の季節はお部屋が緑色に染まりますね。

 

客室露天

貴賓室の客室露天はとても広いうえに、お庭の一部のような贅沢な構造です。

自家源泉が毎分500リットル以上出ているそうで、当然のようにかけ流しです!

しかも湯量は自分で調節できるので、熱めにしたりぬるめにしたりも自由自在なのが嬉しい。常に温度を一定に保つのは難しいですが、湯守気分が味わえます。

湯守って難しい

 

お風呂から見える庭もステキです。

川のようになっていて、せせらぎを見ながらの入浴はいいですね。庭の川には、ときおり鳥が水浴びに来たりもしました。

 

お湯は無色透明、無味無臭なタイプです。温泉感はあまりないかも。

 

ここのお風呂が快適すぎて、大浴場は一度様子を見に行くだけであとはずっとこっちに入っていました。

何度も入れるように、タオルがたくさん用意されてるのも嬉しい。

ぬるゆにしてずーっと入っておいて…出る前に一気にお湯を投入して、あつ湯に入ってあがる!

最高のルーティンを見出した

 

プール・ガーデンスパ(ケロサウナ・テルマリウム)

さて、こちらのお宿に泊まった理由のひとつがこの施設の存在です。

ここすごくないですか!海外リゾートのようなプールです。

純和風旅館なのに、こんな立派なプールがあるのは面白いですね。

ここは旅館だったはず…?

 

プールにも、豊富な湯量による温泉水がかけ流しで利用されています。4月でも気持ちよく入れる温度で、冬場でもちょっと寒いけど入れるみたい。

朝の8時から夜の10時までずっと入れるというのも地味にすごい。プールにはファミリーがいっぱいいました。

 

キッズプールもあった。

 

そして、プールの奥の小道を歩いていくと…

 

現れたのは…?

 

小さな小屋の入口に、小さな水風呂と、水風呂に入れる氷が常備されています。氷風呂をつくることができるみたいですね。

 

そう、サウナ小屋です!

しかもただのサウナ小屋じゃなくて、なんとケロという木材を使ったケロサウナなんです。フィンランドで樹齢200年以上経過し立ち枯れた木材のことだそうで、独特の光沢があります。ケロサウナは日本国内だと数えるほどしかない貴重なものですね。

 

しかも、中の熱源は薪火ストーブです!

本格的すぎる。ストーブから漏れるゴォーという炎と、パチパチという薪の音がサウナのBGM。1時間に1回ぐらいのペースで、旅館の方が薪をくべに来られます。これは管理が大変だ…。

 

そのおかげで温度も一定に保たれてます。普段は柔らかな熱さで、ロウリュをすると一気に灼熱に。

薪の燃える香ばしい匂いも良いんですよねー!!

 

入口にある水風呂の後はガーデン内にあるととのいチェアで外気浴。最高すぎる。

水風呂が一人用の小さな浴槽なのが惜しいけど、それ以外は完璧じゃないかと思うレベルです。30秒ほど歩くけど、水風呂の代わりにプールの方に入るのもアリだし、プールサイドのチェアでととのうのもできます。

ととのいすぎてやばい

薪火なのがやっぱり良い…

 

驚くのがこのケロサウナ、昨今のサウナブームの始まるはるか前からあるそうです。(十年前やそこらじゃないみたい)

この旅館、先見の明がありすぎる…!

 

ちなみにケロサウナは夜8時までで、翌朝はやっていないので注意です。管理が大変だから時間が短いのもやむなしですね。

 

プールも気持ちよいし、サウナも言わずもがな。

でも、他にも色々あるんです…!それがこちらのプール横の建物。

 

テルマリウムという古代ローマのサウナが味わえる場所なのです。

まずはこの白いタイルの椅子。テピダリウムといって、温泉水が内部で循環しておりほんのり温かいです。岩盤浴のような暑さではなく、プールで泳いだ後に座るとじんわりくるぐらいの温かさ。

 

セルフ式のフットバス。アロマエッセンスが置いてあり、好きな香りで楽しめるみたいです。

 

ラコニウムという座る岩盤浴のような場所。

タオルを敷いて座らないとやけどするほど熱い椅子に体を預け、ほんのり漂うアロマの香りの中で発汗していきます。岩盤浴好きなら確実にこっちもはまると思います。

椅子の形も体にフィットするのでいい感じですよ!

人もぜんぜん来ないし、ちょろちょろと中央のオブジェの水の音で瞑想状態になる…

 

最後はカルダリウムという場所。こちらは蒸気モウモウで、一般的なスチームサウナと思えばいいかな?

プール⇒ケロサウナ⇒ラコニウムを延々とループしていました。これプラス客室露天で、時間がいくらあっても足りないぐらいです。

 

こちらのプールやサウナは日帰り利用は不可ですが、宿泊者は誰でも利用できます。通常14時チェックイン後から利用できるのですが、実は素泊まりの人はチェックインが16時なのです。他の宿泊者も一息ついてからプールに来られる方が多いのか、16時過ぎぐらいから一気に人が増えました。

気持ちよく入るなら、14時にチェックイン後、16時ぐらいまでまずはプールとサウナを堪能するのがおすすめです。実際2時間ぐらいはほぼ独占状態でしたよ!

 

大浴場

そうそう、温泉旅館なので大浴場ももちろんあります。

男女別の入れ替えです。片方は内湯が大きく、もう一方は露天が大きかったです。こっちは露天が大きい方。

 

全面かけ流しです。入っている人も少なく気持ちよく入れました。

 

夕食(伊豆会席)

夕食ですが、貴賓室はお部屋食でした。部屋やプランによって異なるみたいです。

最近お部屋食ができる旅館ってかなり減ってますよね。凝ったお食事処でいただくのもいいですが、お部屋食もやっぱりいいですね。

今回は伊豆会席という、一番上のランクのお料理みたいです。

 

お吸い物と、奥にあるのは伊勢海老を中心としたお造り。

 

伊勢海老は身が甘くて美味しかったです。

 

金目鯛の煮つけ。伊豆といえばこれですね!

 

続いてアワビの踊り焼き。

ちょっとかわいそうですが…。

 

プリプリの食感がたまらないです。

 

サラダ。西洋野菜?が中心の珍しいものでした。

 

あん肝の茶わん蒸し。

 

最後はステーキ。溶岩石のプレートで焼いていただきます。

ステーキはプラン固有のものだったっぽくて、普通の伊豆会席は最後のお肉はもうちょっと薄いみたいです。

 

炊き込みご飯と一緒に。

 

最後はデザートです。

旅館の高級料理といえばこういうのだよ!ってのを体現したような感じです。お部屋でこういう料理をゆっくりといただくのはとても幸せな気分でした。

こういうのでいいんだよ…

仲居さんの距離感も絶妙でよかったー

 

ナイトプール

ご飯のあと、夜のプールを見に行ってみよう。

夜10時までプールはやっているので、ナイトプールの趣があります。

ライトアップされたヤシの木がいいですね。泳いでる人もいました。

 

テルマリウムも同じく夜10時までです。

 

サウナの方にも足を伸ばしてみる。

 

サウナ自体はもう終わってますが、庭の噴水とかがライトアップされてました。このあたり人はそれほど来ないでしょうに、抜かりないですね。

 

夜の散歩

ついでに館内の散歩も。

そういえばプールにサウナに客室露天にご飯と、全然散策してなかった。

プールを取り囲むように配置された旅館の廊下。

こちらの旅館は増築も結構されてそうですが、この辺りはクラシカルな感じで創業当時からある建物なのかな?

 

旅館の入口。この地域では雛の吊るし飾りが有名だそうで、入口に飾ってありました。

 

外にもちょっと出てみる。

 

この巨大な石灯籠、なんとギネスブックに載ったんだって。

たしかにでかい。

 

周辺は静かな場所です。この辺りで引き返そうかな。

 

夜の客室露天もまた、庭がライトアップされて良い雰囲気でした。

 

Bar「ポーハタン」

テンションもあがって、バーに繰り出すぞ!

バーがある老舗温泉旅館って珍しいですね。プールといい、こちらの旅館はいたるところで和洋折衷を感じられます。

 

誰もいなかった笑

ポーハタンとは、ペリー提督が乗ってきた黒船の名前。下田らしいですね。

 

マスターは旅館の人ではなく、最近下田に移住されてきた方で、クラフトジンの蒸留所をはじめたんだそうです。

トップページ | 伊豆下田 白浜蒸留所 静岡県のオーダーメイドリキュール制作

 

九年母(くねんぼ)という日本固有の柑橘類と、ライウイスキー保命酒を使った、ディプロマティックポートというオリジナルカクテルをいただきました。

黒船来航時に、九年母と保命酒は日本からのもてなしとして、ライウイスキーアメリカからのもてなしとして提供されたものだそうで、外交の港という名前にぴったりのカクテルです。

幕末に想いを馳せながら、雰囲気のあるバーでグラスを傾ける…

まさかの浴衣姿で…ここは温泉旅館…

こんなところで保命酒をいただくとは思わず、ちょっと嬉しくなりました。広島県鞆の浦が名産の薬膳酒なんです。

鞆の浦はいいところでした

 

朝ごはん

翌朝、またお風呂にずっと入っていたら、気が付けば朝ごはんの時間です。

朝食もお部屋でいただきます。

 

朝からなかなか豪華です。焼き魚がとてもジューシーだった。

 

小鍋の具がなんだか特徴的だった気がする。

 

夜のお刺身の伊勢海老のカラを使ったお味噌汁があるのがいいですね!

 

宿泊の感想

一度行ってみたかった伊豆の清流荘。

宿全体の雰囲気も良く、プール、ケロサウナといった施設の充実感は半端ないです。特にケロサウナやテルマリウムはここでしか体験できないといっても過言ではないレベルです。素泊まりでもいいからまた行きたい!

貴賓室のお部屋は立派で客室露天もとても満足できました。お部屋食もゆったりと食べられたし。

これだけの設備を揃えながら、お値段は一昔前の高級旅館レベルの価格帯のままなのはすごい。最近の高級旅館のお値段って、上限を振り切ったようになってますしね…。

しかしこれほど歴史ある旅館でも2010年に経営不振となり、一度民事再生法の適用を受けているみたいで、これからも頑張って続いてほしいです。

 

蓮台寺温泉 しだれ桃の里まつり

チェックアウト後、蓮台寺温泉をのんびりお散歩しました。

川沿いの桜を見つつ、10分ほど歩き、しだれ桃の里に行ってみます。4月がちょうど見ごろなんだとか。

 

途中の神社では、何十段あるのかわからないレベルのひな壇がありびっくりしました。ちょっとしたお祭りですね。

 

しだれ桃の里はまさに最盛期。のどかな里山を彩るピンクの花にほっこりします。

 

ピンクと白のグラデーションがきれいでした。

 

清流荘、老舗旅館にプールやサウナが付いたいいとこどりな宿だった

客室露天の良さや、ケロサウナとかテルマリウムは唯一無二だね

伊豆半島のほかの記事

2024年4月【1/2】下田「ホテルサンバレー伊豆長岡アネックス 」泊 良い感じの激安温泉宿に泊まり、ペリーの黒船来航の地を観光。

こんにちは、しろいるかです
2024年1月、伊豆下田へ旅行をしたときの記録です。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
流れ鮨 伊豆の国大仁店
宿泊:ホテルサンバレー伊豆長岡 アネックス

【二日目】
浄蓮の滝~峰温泉大噴湯公園~白浜神社
宿泊:蓮台寺温泉 清流荘

【三日目】
下田公園~ペリーロード~了仙寺~黒船ミュージアム開国下田みなと~玉泉寺 ハリス記念館~下田のお土産探し

 

伊豆長岡

今回の目的は伊豆半島の南の方に位置する下田観光と、蓮台寺温泉 清流荘への宿泊。

お安く良い感じの宿があったので、夜に出発して前泊することにします。

熱海駅でレンタカーを借りて、本日の宿がある伊豆長岡温泉へ。

伊豆長岡温泉は、伊豆半島の根本のあたりに位置する温泉地。古くは源頼朝等も利用したと言われ、歓楽街的な温泉地として発展し、現在は住宅街の中にいくつかの旅館が点在しています。

 

流れ鮨 伊豆の国大仁店

ホテルの近くにあった、国道沿いの人気のお寿司屋さんで夜ご飯。

店内は広め。回転寿司的な感じと思いきや、流れ鮨と言ってオーダーしたら自動でレーンを通って席に注文したものが届く、という仕組みだそうです。

 

ここ、安くてめっちゃ美味しい!

値段全然気にせず食べたのに、一人3,000円ちょっとでした。あとお魚もめっちゃ新鮮。

近くに来たらまた寄ろう。

 

ホテルサンバレー伊豆長岡 アネックス

本日泊まるのはこちらのホテルサンバレー伊豆長岡 アネックスです。

ホテルサンバレーは、いくつもの建物に分かれた巨大ホテル。今回泊まるのはその中でも一番安いアネックスなのですが、大浴場や朝食会場等がある本館から微妙に離れてるんですよね。歩くと15分、車だと数分程度。

お願いするとシャトルバスも出してもらえるんですが、出払っていることもあるし、時間も夜は9時過ぎ、朝は7時からなので、アネックスに泊まるなら車はあったほうが良いですね。

見た目はなかなか年季入ってますが、中は普通に綺麗です。

 

ラウンジ。ちょっとだけ漫画とかも置いてました。

 

この辺りは昔のビジホっぽい。

エレベーターがないですが3階建てなので、そんなに気にならない。

 

廊下とか、色々絵を飾ってそれっぽくなってる。

 

お部屋も普通です。バストイレも部屋にあるし、何の問題もない。

 

こちらのサンバレー本館に大浴場、朝食会場が集中してます。

 

本館も古い建物ですが、うらぶれた感じはなくとても綺麗です。

 

本館のお風呂は男女別入れ替え制です。面白いのがまんが図書館があること。なんかスーパー銭湯っぽい。

 

かなり広いです。相当数のマンガがありました。

時間があれば15時にチェックインして、ここでずっとのんびりするのもありですね。

 

男女入れ替え制の大浴場は一の湯、二の湯がありますが、おすすめは一の湯。

天井も高く、開放的な湯浴みが楽しめます。

 

露天とつぼ風呂もありました。あとはサウナと水風呂もあるのがいいね!

かけ流し循環併用かな。浴槽によっては循環のみっぽい。若干の塩素感はありますが気になるほどではなかったです。

ちなみにアネックスからの無料シャトルはこの本館にしか出ていないですが、点在するサンバレーの建物のひとつ、富士見館では自家源泉かけ流しの大浴場が楽しめるそうで、アネックス宿泊者も入れるみたい。

夜も朝も入った

 

建物のつくりが赤じゅうたんにシャンデリアが昭和レトロ感あります。

こちらは朝食会場。

 

庭園を見ながらの朝食です。

 

メニューは思ったよりとても豪華!写真にはないですが海鮮丼を作れたり、フレンチトーストもあったりとバリエーション豊かでした。

 

食後、庭園をちょっとお散歩。池には鯉もいて癒されますね。

 

宿泊の感想

本館までが車がないと移動しづらいのと、建物がちょっと古いのを除けば破格のお値段です。

じゃらんのクーポンとか使えば、広くて快適な温泉大浴場にまんが図書館、結構豪華な朝食ブッフェがついて、トイレ付のツインルームに一人5,000円せずに泊まれるのはすごい。またタイミング合えば前泊とかで使いたい。

安いなりの理由はあるけど…

移動の不便さだから、そこが気にならなければめっちゃお値打ち

 

浄蓮の滝

さて、伊豆長岡を出発して下田方面に向かいます。

途中伊豆の名所に寄っていきます!

まずは浄蓮の滝。日本の滝百選のひとつです。

 

駐車場周辺はドライブインのようにお土産物屋さんとレストランがあります。そこから階段で5分ぐらいかけて谷底へ降りていきます。

 

水がめっちゃ青い!

 

ごうごうと水量も多く迫力ある滝です。

 

ここは観光地的要素も強く、滝つぼの近くにわさび園があります。

 

わさび園と滝、両方見られるなんてお得!

 

わさび園には色々売ってるのも良い感じ。

 

わさびアイスとわさび団子を食べました。

アイスの方は市販のアイスにわさびを乗せただけなんですが、意外にも相性がよくてびっくりでした笑

昔食べたわさびソフトも意外と相性良かったんだよね

 

せっかくなのでわさびもお土産に買って帰った。

 

峰温泉大噴湯公園

続いて訪れたのはなんだか仰々しい名前の公園。

公園といいつつそれほど広くはありません。ゲートっぽいのがあるけど入場無料。

 

その名の通り、噴湯(お湯の噴水)をみることができるんです。

湧出温度がほぼ100度で、ほっといても常に噴きあがるレベルで勢いがあるそうなのですが、管理上普段は止めていて、時間になると噴きあがるようになってます。

 

めっちゃ迫力!噴湯は1時間に1回なのと公園には数十分も時間をつぶす場所はないので、ある程度タイミングを見計らって訪れるのがおすすめ。

 

こんなきれいな虹も見えるんです!

 

最もお薦めなのは15分ぐらい前に訪れて、ここでゆで卵をつくりつつ、ワクワクしながら噴湯を待つこと。

 

大迫力の噴湯を見たあと、ゆで卵を食べて温泉を満喫できます。

 

また、面白かったのがこのベンチ。温泉熱で温められているのですが、岩盤浴のような温かさです。冬場来るとここから離れられなくなるかもですね。

湧出温度の高い温泉地で、こういう岩盤浴施設あったらいいなぁ。

 

白浜神社

噴湯公園からさらに南へ、下田に近い場所にある白浜神社は、伊豆最古の神社。

海辺の岩場の上に鳥居が建っているんです!

 

これはいい…!

青い空、青い海、赤い鳥居。

 

赤がとても映えますね。鳥居の先には何があるんだろう。

 

この日は結構風が強く、隣の海水浴場は荒波がたっていましたが、きれいな海です。これだけ荒れても海が青いですね。

 

白浜神社で有名なのはあの海岸の鳥居ですが、もちろん本殿もあり、伊豆最古と言われる由緒正しい神社です。

 

ご神木と、奥の立派な本殿。

 

さらに、階段で5分ほど山を登ると奥宮があります。

 

これより神域。

山の雰囲気も海の雰囲気も味わえる、すてきな神社でした。下田に行く途中にぜひ寄りたい場所です。

 

蓮台寺温泉 清流荘

この日泊まったのは下田から一駅となりの蓮台寺にある清流荘というお宿。

戦前から営業する歴史ある温泉宿で、日本ではじめて開催されたサミットに出席したアメリカのカーター大統領が立ち寄ったこともあるんだとか。

見どころの多い宿なので、別記事にまとめました!

 

下田公園

ここからは翌朝の話。宿をチェックアウトして、下田観光です。

下田と聞いて思い起こすのは…。

 

そう、ペリーです。通っぽく言うとペルリですね。

 

下田は江戸時代に日米和親条約によって開かれた貿易港のひとつ。ペリーが来航し、下田条約を結んだ場所としても有名ですね。アメリカの日本初の総領事館が置かれたのもここ下田。

下田は江戸からは陸路だとアクセスが悪く、開港しても江戸に危険が及ばない範囲であるなど、色々と考慮されての下田開港だったそうです。

 

そんな下田はアメリカとの関係も深く、1979年に日本で初めて開かれたサミットでは、カーター大統領は下田を訪れたんだとか。これはその時の記念碑ですね。

 

下田にはもともと城がありますが、今は下田城跡として公園になっていました。

 

山城なので開けた公園というよりは山道ですね。

 

天守閣があった場所からは下田の町が見渡せます。

 

ペリーロード~了仙寺~黒船ミュージアム

下田公園の駐車場に車を置いて、そのままペリーロードへ。

その名の通り、ペリーが上陸し、下田条約を結ぶ舞台であった了仙寺へと歩いた道だそうです。

数百メートル程度の道ですが、今も江戸時代の雰囲気を残す町並みが残されています。

 

昔の建物を活かした古民家カフェなどがあったり、川を鴨が泳いでいたりと、風情ある通りです。

ここめっちゃいいわ

 

この建物とか、江戸時代から残ってそうな感じ。

 

にゃんこもいた!

 

どこを切り取っても絵になる雰囲気です。

 

ペリーが歩いた時代に思いを馳せながら、道を歩いていくと…

 

たどり着くのがこちらの了仙寺。下田条約の締結をここで行ったそうです。

まさかのお寺が外交の地

 

ここはぜひペリーロードから歩いてきてほしい。そして…

 

この黒船ミュージアムもぜひ行っておくべき!

 

館内のインパクトあるペリーのパネル。

個人的には幕末ぐらいまでくると現代との連続性が感じられて色々見ていて楽しいです。シアターの映像を全部見て、展示物をじっくり見ても1時間かからないぐらいの規模ですが、日本の開国という出来事を色んな側面から知ることができて興味深かったです。

 

道の駅 開国下田みなと Ra-maru

ご当地バーガーの下田バーガーを食べてみたかったので、Ra-maruというお店へ。

ペリーロードからは少し離れた場所にありますが、開国下田みなとという道の駅の中にあるお店です。

地方卸売市場に隣接する場所なので、道の駅というよりは港という感じ。

 

海の風を感じながら外で食べました。

下田バーガーは金目鯛のフライとカマンベールチーズを挟んだご当地バーガー。もう一つはチキンクランチバーガーを頼んだのですが、チキンの方がおいしかった笑

どっちもおいしかったけどね

 

目の前は市場!

 

海上保安庁の船も停泊してました。

 

ここでは、黒船を模した観光船クルーズの出発場所にもなってるんですね。

 

玉泉寺

お腹もいっぱいになったのでもう少し観光を!

訪れたのは玉泉寺。先ほどの道の駅よりもうちょっと下田の中心地から離れた場所にあります。

ここは下田が開国されたのち、日本最初のアメリ総領事館がおかれた場所です。現在はお寺の隣に初代館長ハリスの記念館が併設されています。

中心地から少し離れているせいか、私たち以外には誰もいませんでした。静かなお寺です。

 

昭和な香りがする看板。

ハリス記念館はちょっと古いですが、なかなか興味深い展示が多かったです。黒船ミュージアムに行った後こちらに行くとさらに楽しめると思います。

 

ハリスは、公式に日本ではじめて牛乳を飲んだ人とされているようで、その碑がありました。奈良時代とかは牛乳を煮詰めて調味料とか作ってた気もしますが、そのまま飲む人はいなかったのかな。

牛乳大好きなのでなんだか親近感がわきますね!

 

下田のお土産

最後に、下田のお土産を買って周ります。どれも下田駅~ペリーロード周辺の下田の中心街にあるお店です。

まずはこちらの平井製菓さんの牛乳あんぱん

地元密着の和洋菓子店です。こちらの商品のひとつ、牛乳あんぱんが大人気らしい。

買って食べてみましたがもちもちの記事とあんが美味しかったです。

 

続いては渋い店構えが特徴的な日新堂。ここのおすすめはなんといってもマドレーヌ。

文豪、三島由紀夫はよく下田にバカンスに来ていたそうですが、その際にここのマドレーヌをよく食べており、三島由紀夫曰く日本一のマドレーヌと称したそうです。

現代風のマドレーヌではないのですが、バターたっぷりで昔懐かしい味。これも下田に来たらマストなお土産ですね。

 

最後は下田駅前にある、下田時計台フロント

道の駅よりも良い感じのお土産物が揃っていて、お土産物を見るならここに行けば間違いない感じです。ちなみに駐車場も裏手にあるので、車で来ても安心。

 

下田駅

折角なので駅前もちょっとお散歩してみる。

 

ヤシの木が南国っぽいですね!

 

黒船モニュメント。ちょうど下田開国170周年の年でした。

 

駅前のカフェっぽいお店。これは…!

 

黒船ソフト!

竹炭で色を付けているのかな。下田らしさが味わえるソフトでした。

 

このハトヤの字体、どうみても…。

建物も超レトロ。5時になってしまってしまっていたので、空いてる時間に来てみたかった…。

 

下田にはロープウェイもあります。下田駅を出て目の前という好立地。

ロープウェイと黒船に乗れなかったのが心残りかなー。

 

一日中下田観光を満喫しました。下田には他に水族館もあるので、下田はしっかり巡ると一日では足りないぐらいかもしれないです!

 

下田は名所も多くて楽しかった!

下田からさらに南の方にも行って、いつか伊豆半島を一周してみたいね。

伊豆半島のほかの記事

2024年3月「ホテルニューアカオ」泊 営業再開した熱海の昭和レトロホテル宿泊記!エモさ全開の館内と、しっかり令和仕様のフレンチと温泉施設。

こんにちは、しろいるかです
2024年3月、熱海にあるホテルニューアカオに泊まった宿泊記です。

 

昭和レトロホテルの復活 ホテルニューアカ

1973年、熱海に開業したホテルニューアカオは断崖絶壁の錦ヶ浦の海上にせり出すように建てられた建物が特徴的なホテルでした。建物が特徴的なのもさることながら、当時の面影をそのまま残しながら運営されているホテルは令和の時代、非常に珍しいものとなっていたのですが、2021年に残念ながら閉館

私がハトヤホテルに泊まって昭和レトロホテルの魅力に気づいた時点では既に閉館していたため、いつか泊まってみたかった…と悔しい思いをしていたのですが。。

なんと、ビジホのマイステイズホテル等を経営する会社が建物を取得し、新生ニューアカオとして2023年夏に営業再開したのです。

建物の老朽化なども閉館の理由のひとつだと言われていて、再開は絶望的かと思っていたのですが、まさかの再オープンのお知らせに驚きです。

今回ようやく訪れることができたので、その魅力を余すことなく紹介したいと思います!

今の時代、いつ閉店するかわからないから…

行こうと思ったときが行き時だね

 

ホライゾンウイング エントランス

ニューアカオは2つの建物で構成されています。オーシャンウイングホライゾンウイングです。

オーシャンウイングは海の上に建つ建物。赤いネオンが特徴的なニューアカオの文字が入ったのもこっちの建物で、だいたい皆がイメージするニューアカオはこっちです。

ホライゾンウイングは山に沿って建つ新館。こっちの方が新しく綺麗です。オーシャンウイングの最上階=ホライゾンウイングの地階という形で二つの建物は繋がっているので、景色が良いのもホライゾンウイング。

今回はホライゾンウイングの方に泊まりました。少しでも快適に泊まるなら断然こっちの方がおすすめです。

アクセスとしては、熱海駅から送迎バスが出ているほか、循環バスでも来られます。ただ、徒歩で来ようと思うとロープウェイからの熱海城経由か、歩道がなく交通量の非常に多い道を歩いていくしかなく、おすすめしません。

車の場合はホライゾンウイングの目の前に広い駐車場がありますが、オーシャンウイングに泊まる場合は少し不便かも。あと有料です。

 

ロビーは白を基調としたデザイン。クジラのアートがあったり、天井がアーチ状になっていたり、赤い絨毯が敷かれていたりと美術館のようです。

なかなか入口から圧倒される

 

広々としたロビーではないので、あまりゆったりはできないかも。

 

ロビーの奥に、客室とフレンチレストラン「ボヌール」、ラウンジ、大浴場などホライゾンウイングの全ての施設に繋がるエレベーターがあります。

ホライゾンウイングは12階建てなんですが、7階の部分でエレベーターの乗り継ぎが発生します。これが地味に不便で、エレベーターもそれぞれ二基しかないため、特にチェックイン・チェックアウトの時間は大混雑します。

この辺りの動線の悪さは昭和のホテルなのでしょうがないです。ここの魅力は快適さとは別のところにあるので、泊まるときは今時のホテルのような感覚ははじめから持たないでいた方が良いですね。

割り切りが大事

 

客室:デラックストリプル バストイレ独立

今回は三人で泊まっているのでトリプルのお部屋です。

景色が抜群に良いですね!地平線まで見えるオーシャンビューです。

 

ちなみに窓も普通に開くので気持ちいい海風が感じられます。お部屋自体もリニューアルされていて過ごしやすかったです。

 

ロイヤルラウンジ

ホライゾンウイングの二階部分にあるラウンジ。14時から17時のあいだ、ウエルカムドリンクとして無料でコーヒーなどがいただけます。

長い廊下を抜けていきます。

 

吹き抜けの踊り場。キッズエリアがあるみたい。

 

その奥にあるラウンジ。昭和の高級感あふれるしつらえですね!

 

これまた遮るものが何もなく、海が一望できる素晴らしい眺めです。

 

海を眺めながらコーヒーをいただくのはいいですね。

 

夜は来ませんでしたが、バーとして営業しているみたいです。

 

オーシャンウイングへ

さて、館内の探検は続きます。泊まっているホライゾンウイングからオーシャンウイングへ移動してみます。

エントランスから奥へ。

 

途中、エレベーターor階段で一階分下り、連絡通路を通って行きます。だいたいホライゾンウイングとオーシャンウイングのロビー間の移動は5分弱みとく必要があります。足が悪い人にはつらいかもしれない。

 

サロン・ド・麒麟

オーシャンウイングの棟についてすぐ、サロン・ド・麒麟の入口があります。

このネーミングがもうレトロすぎますね。ニューアカオでたぶん一番豪華な場所、バンケットホールです。イベントが無ければ開放されていて、自由に見学させてもらえます。

この雰囲気…いい…!

 

豪華なシャンデリアに、三方がガラス張り。解放感溢れる海に突き出したようなホールです。

このステージが謎のローマ(ギリシャ?)風です笑

こういう脈絡ない手の込んだ感じ、いかにも昭和って感じで素敵。

 

眺望も最高です。ここは良い場所だなぁ…。

 

反対側は熱海の町が一望できます。もうロケーション良すぎる。

 

この景色を見て、夜に夜景を見に来ようと心に決めました。

 

熱海という町の魅力がぎゅっと詰まった景色。東洋のナポリとうたわれる絶景です。ちなみに別府とか鹿児島もそう言われるらしい。

東洋の、って言い方がこれまた昭和感あふれてて良いですよね。

こういう場所が現存してて、しかも自由に見学させてもらえる素晴らしさ

これもう文化財だと思う

 

オーシャンウイング ロビーへ

サロン・ド・麒麟はオーシャンウイングの15階。ここからロビーのある17階までは雰囲気ある螺旋階段が続いています。エレベーターでもあがれますがやっぱりここは階段を登る。

 

最上階、螺旋階段を登り終えたところ。奥にエントランスロビーがあります。

 

これまた豪華なシャンデリアが並んでます。

 

このロビーもなかなかの立派さ。一見の価値ありですね。

 

もちろんここからも熱海の街並みが見えます。

 

ロビーと反対側はエントランスです。

 

外周のテラスに出られる場所があって、そこがビュースポットになってます。このニューアカオのネオン看板を間近で見られる場所なんですね。

 

見下ろすとガラス張りのサロン・ド・麒麟と、その階下には客室がたくさん。さらにその下は海です。すごい立地だ…。

 

オーシャンウイング 外観

ちょっと外に出てオーシャンウイングの外観も撮ってみる。

 

なんともレトロフューチャーなデザインの建物です。船のようなイメージ?

 

オーシャンウイングに泊まるとき、このエントランスに乗り付けたらテンションあがるだろうなぁ。

 

メインダイニング錦

ニューアカオのレストランは三種類。メインダイニング錦(ブッフェ)ボヌール(フレンチ)舞扇(日本料理)です。

メインダイニング錦はオーシャンウイングの二階部分にある、国内最大級の劇場型レストラン。その名の通り、まさに劇場に続くようなアプローチを抜けていきます。

 

これは雰囲気ある!

 

ここがレストランとは思えないですね。ちなみに今回はフレンチのプランだったので、ここからの写真は日帰りランチプランで訪れた際のものです。

 

これは凄い!!

同じ昭和レトロなハトヤホテルのレストランもなかなかの劇場っぷりでしたが、ここはそれを凌ぐ大きさです。

 

それでいて超豪華。海も間近に見えます。

ここは凄いわ…

 

夜はここでピアノの演奏が行われるそうです。

 

そしてこの海が迫るロケーション。海もめっちゃ澄んでるんですよね。熱海ってこんな海綺麗だったんだ。

肝心のごはんですが、口コミを見ていたり、ランチを食べた感じではあまり…期待しない方が良いと思います…。会場の雰囲気が良すぎるだけにハードルがあがるけど…。

特に夜のブッフェは大混雑だそうで、ブッフェのディナーの混雑っぷりがホテルの評判を下げる要因になってしまっているようです。この辺り改善が図られれば良いんですけどね。

ブッフェプランじゃなくても、自由に見学させてくれたらいいのにな…

レストランとして使ってるからそうもいかないんだろうね…

 

スパリウムニシキ(大浴場)

大浴場はホライゾンウイング、オーシャンウイングにそれぞれ一か所と、その間にあるスパリウムニシキの3か所があります。

時間があれば全部周るのも良いですが、スパリウムニシキ以外は昔からの大浴場だし広いわけでも無いので、基本はここ一択かなぁ。

ここの入口からは急に令和感があります。

 

出典:温泉|【公式】ホテルニューアカオ|静岡県ホテル・旅館の宿泊予約(熱海市周辺のリゾート宿泊施設)

インフィニティ温泉(写真上)と段々畑のような浴場(写真下)がそれぞれ男女入れ替え制になってます。どちらかというとインフィニティ温泉の方がおすすめ。サウナも両方にありますが、水風呂はありません。

オーバーフローは多少ありかけ流し併用だとは思いますが、全体的に消毒臭はあり、泉質は期待しない方がよいと思います。夜に入るとだいぶお湯がへたっていた…。

あとはホテルの大きさに対して大浴場の広さがちょっと足りない気がするので、時間帯次第ではだいぶ混雑してしまうのもちょっとつらいところ。

時間帯さえ選べば気持ちよく入れそうなんだけどね

チェックインしてすぐとかねらい目かなぁ

 

レストラン ボヌール(ディナー)

今回はフレンチディナーのプランです。宿泊しているホライズンウイングの三階にあるボヌールへ。日本料理の舞扇もこの隣にあります。

ここも雰囲気良さそうな感じです。

 

海が一望できる非常に景色の良いレストランです!

夕陽が見える方角ではありませんが、早めの時間の夕食にして、だんだん暮れる空を眺めながらディナーをいただくのがおすすめです。

 

メニュー。メインはお肉ですね。

 

まずはアミューズ。一口サイズの…忘れましたが、美味しかったです。

 

サーモンと春野菜のテリーヌ。スルガエレガントという柑橘類のエキューム(泡のソース)と絡めていただきます。これも美味しいぞ…!

 

パン。

 

カリフラワーのポタージュ。下のお皿の黒いヤツはかざりです。橋のようにカップにかかった三島野菜の添え物がかわいい。

 

メインは牛のポワレ。外側はパイ包みになってて、三島馬鈴薯のマッシュポテトとからめて食感が楽しめます。

 

デザート。不知火を使ったケーキと、バラのジェラートでした。

昭和の大型ホテルのフレンチ…。正直期待してなかったのですが、普通に美味しいです。びっくりしました。

ディナーがフレンチのプラン、ブッフェプランより若干高い日が多いのですが、逆にフレンチの方が安くなってる日もあります。個人的にはフレンチの方が満足度高いのではと思います!

 

ちなみに陽が落ちると完全に真っ暗になってしまいます。食べ終わるころには外の景色は全く見えなくなってしまいました。

 

美味しいディナーがいただけた!

レストラン自体の雰囲気も良かったね!

 

夜のニューアカ

お腹もいっぱい、夜のニューアカオを探検です。

熱海の夜景。立体感があって綺麗ですね。

 

オーシャンウイングの夜の姿もなかなか特徴的。

 

夜のフロント。

 

古城のような雰囲気があるロビー。

 

実際はもうちょっとこれより明るいですが…。重厚感でますね。

 

シャンデリアがやっぱりいい。

 

熱海の夜景も良く見えます。

 

螺旋階段を下りて、サロン・ド・麒麟へ。

 

夜も開けてくれているのは嬉しい。

 

おぉ…!

 

これはすごいです。昭和にタイムスリップしたような感覚。

 

いや、めっちゃ良い。

 

ニューアカオに泊まったら、夜は忘れずにサロン・ド・麒麟を見学しましょう!

ほんと必見の美しさ

熱海の夜景とのコラボも最高だね

 

朝焼け

ホライゾンウイングの客室から見える海は、朝日が昇る方角なんです!

 

真っ赤に染まる明け方の空。

 

朝日が見られた!

 

サンロードって言うのかな?真っ赤な道が海にできました。

 

こんなきれいな朝日見られたのはラッキーでした。

 

朝日を見た後はもう少し寝ました笑

 

レストラン ボヌール(朝食)

朝食もメインダイニング錦でブッフェのプランもありますが、今回はボヌールで和定食のプランです。

 

朝日が眩しすぎて、カーテンが閉められてる。

 

周辺の名産が使われた朝食です。

 

セットで運ばれてきます。

 

干物が一枚付いてきました。熱海は干物製造しているお店がいくつもあるみたいです。

夕食に比べると朝食は普通でしたが、のんびり食べられてよかったです。

 

宿泊の感想

建物の施設がばらけていて動線がいまいちだったり、温泉のキャパが不足気味とか、エレベーターが混みがちとか、気になる箇所は結構あります。駅から遠くて、一度チェックインしたらもう気軽に温泉街を散歩したりできないのもマイナスポイントでしょうか…。

ただ、ニューアカオでしか味わえない昭和レトロは素晴らしかったです。サロン・ド・麒麟やオーシャンウイングのロビーの夜の雰囲気は最高でした。それだけでなく、フレンチも普通に美味しくて雰囲気もよく、嬉しい誤算でした。

人は選びますが、熱海自体が昭和感がウリの温泉地でもありますし、昼は熱海を散策し、夜はニューアカオに泊まって、古き良き時代にどっぷり浸かる。そんな旅行にはピッタリなホテルだと思いました!

 

明治・大正ロマンに続いて昭和レトロも市民権を得つつあるね

古き良き昭和の建物やホテルって、全国見てもほとんどないから貴重な存在

ニューアカオと双璧をなす昭和レトロホテル?ハトヤホテル宿泊記。

こっちはバブル期の遺産。超豪華な平成レトロ?なホテル川久の宿泊記。

2024年2月「奥秩父 柴原温泉かやの家」泊 何もない県なんて言わせない!全力で一泊二日かけて埼玉観光するモデルコースを紹介。

こんにちは、しろいるかです
2024年2月、埼玉県を一泊二日かけて全力で楽しんできました。

旅の全行程

【一日目】
川越~深谷テラスパーク~渋沢栄一記念館~旧渋沢邸「中の家」
宿泊:奥秩父 柴原温泉 かやの家

【二日目】
三峯神社~奥宮登山~秩父神社~阿佐美冷蔵金崎本店~宝登山ロープウェイ

【おまけ】
ムーミンバレーパーク

 

埼玉県の魅力

埼玉県ってどうしてもベッドタウン的なイメージが強く、観光資源に乏しいイメージがありました。都道府県魅力度ランキングの2023年版では埼玉県は45位です。世間一般でも埼玉のイメージは何もない、なのかもしれません。

しかし、最下位争いをしている栃木も、茨城も、佐賀もみな実際に観光したら非常に魅力的な県なんですよね。そもそもどの県も観光したら色々あって楽しい。それなのに自分がこれまで行った旅を思い返していると、埼玉県だけまともに観光してないことに気づきました。

これは埼玉県を一度ちゃんと観光してみないといけないなと思い立ち、全力で一泊二日観光の旅に出ることに。

果たして埼玉県の旅はちゃんと楽しめたのか…!?

 

川越観光

まずは川越まで電車で行き、そこでレンタカーを借りることに。東京からレンタカーを借りて埼玉へ行くより楽だし、渋滞にも巻き込まれないのでオススメです。

普通の駅ナカ小江戸感は全然ない。

 

川越といえば江戸の雰囲気を残す蔵づくりの街並みが有名ですが、実は駅からは結構距離があります。歩くとだいたい30分ぐらい。

駅前からバスか、車の場合はちょうど通りの中心のあたりに駐車場(タイムズ川越幸町第二駐車場)があるため、そこに停めると楽に観光できます。所要時間は1時間ちょっともあれば十分観光できると思います。

 

両側にこんな感じの建物が立ち並ぶ通りです。ほとんどが商店になっているのも賑やかでいいですね。

 

有名な時の鐘。川越のシンボルです。

 

サツマイモが川越の名物だそうで、芋チップスとか芋ソフトとか、芋のお店がたくさん。

 

COEDO HACHIというお店の芋ブリュレをいただきました。サツマイモ+表面をキャラメリゼしたカスタードクリームのコラボです。

芋もカスタードの甘味に負けない甘さなのが凄い!

芋の糖度ってすごい

 

菓子屋横丁。駄菓子が色々売ってるお店があります。中央の通りは車通りも多く歩きづらいので、一本通りに入ると歩きやすい。

 

良さげなカフェなんかも多くて歩いていて目移りしました。池袋から30分で来られるので軽く日帰り観光するのにちょうどいい川越です。

お手軽に来られる観光地

 

深谷テラスパーク

続いては深谷へ。深谷といったら深谷ネギ

令和4年にオープンした深谷テラスパークでは、キユーピーが運営する野菜が主役のレストランがあり、そこで深谷ネギを食べられると聞いてやってきました。

周りは平野。畑を抜けるとレストランがあります。

 

道の駅的なお土産物屋さんも併設してます。さらに深谷アウトレットも隣接してるので、ここでお買い物コースも良さそう。

 

中は開放的な雰囲気。セミブッフェスタイルで、メインだけオーダーして、あとは野菜のお惣菜系がブッフェでいただけます。

 

追加注文した深谷ネギのグラタンスープ。これめっちゃ染みる…。

 

カレーは割と普通だった。

 

ロコモコ丼もまぁまぁ。

写真撮り忘れたけど野菜のブッフェがめっちゃ美味しい。どれも薄味で野菜の味を引き立たたせる味付けになっていて、それでいて野菜も新鮮。ここは野菜ブッフェがメインですね。深谷ネギはトロトロでした。

さすがキユーピー

 

渋沢栄一記念館と旧渋沢邸とアンドロイド

2024年7月から流通する新一万円札の顔といえば渋沢栄一

渋沢栄一といえば深谷出身なのです。

ということで渋沢栄一記念館へ。

展示とかはまぁ普通だし、建物が特徴的なわけでもないのですが、ここにしかない?ものを見ることができるのです。

 

渋沢栄一アンドロイドです!!

なんと、アンドロイドの講義を受けることが出来るんです。ちなみに時間が決まっていて、予約制とホームページにはありますが、飛び込みでも講義に出られました。

団体バスツアーとかと被ると厳しいのかも。

 

思っていたよりリアルです。目が動いたりまばたきしたり、微妙に揺れてたり。これは是非実物を見てみてほしい。写真よりもリアル感あります。

そしてアンドロイドってここ以外で見たことがない。テレビで見たことありますが、一般で見られるのはここぐらいでしょうか。

 

さらに、渋沢栄一の生家が記念館の近くにあります。

こちらも一見の価値があります。

 

建物自体もつい最近リニューアルオープンされたようで綺麗なのですが、ウリはなんといっても…

 

ここにもいる栄一アンドロイド!

リアルすぎる!

こっちの方が最近作られたからなのか、記念館の栄一よりリアル。

この二体で1億近い金額がかかっているそうですが、これは是非一度見てほしい。とくにこっちはぱっと見本物かと思うレベルの精巧さです。

 

秩父 柴原温泉 かやの家

本日の宿は秩父にあるかやの家へ。

埼玉県唯一の秘湯を守る会所属の宿です。

秩父駅からも近いのですが、山際に迫る秘湯感ある場所です。

 

お部屋は和室。2月下旬ですがまだまだ寒いので炬燵は嬉しい。

 

夕食

夕食は半個室でいただきます。

 

秩父の地酒を頼んだらかわいい入れ物でやってきました!おちょこは江戸切子

 

まずは先付と前菜。山のものが中心でうれしい。

 

むかごのおこわ。炊き立てでモチモチしてて美味しいですね!

 

そばがき。お刺身枠がこれなのはさすが山の宿、わかってます。

 

鴨ロースとネギのお吸い物。これもじんわりくるなぁ。

 

ヤマメの焼き物。山の宿の定番です。

 

珍しい粕煮。やさしいお味です。

箸休めのゆず大根も。

 

ローストビーフ。結構お腹いっぱいになってきた。

 

最後に天ぷら!

 

ごはんは雑炊でした。少しだけいただきます。

 

最後にデザート。ご飯はボリューム、質ともに満足いくものでした。半個室でゆっくり食べられるのも嬉しいですね。

温泉宿に求めてるタイプの料理で良かった

 

最後、お夜食までいただきました。

 

大浴場

秘湯を守る会なので、当然温泉です。

しかし埼玉の温泉は湧出温度が低く、基本は冷鉱泉です。ここも冷鉱泉のため、加温循環は致し方ないですね。

熊のはく製に出迎えられて大浴場へ。

 

男女入れ替え制です。

 

出典:お風呂|埼玉県 奥秩父 柴原温泉 かやの家|日本秘湯を守る会会員

消毒はタイミングによって塩素臭があるときと少ない時がありました。無職透明、無臭のお湯。宿の屋号にもなっているかやの木を使った浴槽は木の香りがして良かったです。泉質面は秘湯を守る会ということで期待していくとちょっと肩透かしかもしれない。

夜も朝もしっかり入ったけどね

 

翌朝

晴れたー!

 

館内にも光が差し込んで良い雰囲気です。

 

館内もかやの木を使って建てられているそうです。床がぴかぴかですね。

 

うーん、めっちゃ良い天気!

 

ちょっと外に出てお散歩です。

 

といってもお散歩するほどの場所はないので宿の前まで。

 

朝ごはんをいただいて、少し早めにチェックアウトします。

 

三峯神社

早めのチェックアウトの理由は、三峯神社に行きたかったから。

三峯神社秩父神社宝登山神社秩父山社とも言われ、そのなかでも特にパワースポットと名高く、行きづらいのがこの三峯神社です。

秩父駅からは車で片道1時間はかかります。とはいえ標高1,100mもの場所に建っているのに目の前まで車で行けるのはスゴイことですね。道路ができるまでは数時間かけて登山してたどり着く場所だったそうで、2007年ごろまでロープウェイも運行していたそうです。

 

桜!ではなく、なんと雪です。標高が高いので前日の雨は雪となっていたみたい。そもそも12月から2月ごろまでは常時積雪していて、ノーマルタイヤで登れないようなので注意が必要です。

今日は2月下旬、珍しい雪だったみたいです。山頂までの路面状況については山頂の茶屋の大島屋さんがXで毎日ポストされてるので、怪しい時は参考になると思います。

 

山頂の駐車場に着きました。すごい、満開の桜のようです。

9時半ごろに着いたのですが、それでも駐車場に入るのに10分近く待ちました。

帰りの時間帯はさらに長い列ができていたので、そういう意味でも三峯神社は来るのがハードルが高いですね。

 

青空と新雪に覆われた樹々。きれいすぎます。

 

駐車場から階段を歩いていきます。

 

この景色!絶景すぎる。

これが埼玉県…!?

 

有名な三ツ鳥居。珍しいですね。

 

これまた雪に覆われた山門を抜けていきます。

 

目の覚めるような山門の朱塗りと雪景色、素晴らしいタイミングで来ることができました!

会心の出来

 

山門を抜けると少し下って、その先には…

 

本殿があります。極彩色できれいですね!

 

とても山深い場所です、こんな場所にこんな立派な神社があるなんて。

 

楽殿も美しい。

 

雪のせいもあるかもですが境内は人が結構いるのに落ち着いた雰囲気。

秩父山社のうち、他の二社と比べてアクセスの難易度もパワスポ感も別格三峯神社。おすすめです。

 

三峯神社 奥宮登山

さて、今回はこの三峯神社の奥宮までプチ登山します。片道1時間ほどのコースです。登山道は三峯神社の本宮とは駐車場を挟んで反対側です。

東京都、埼玉県、山梨県にまたがる百名山雲取山の登山道と途中まで一緒です。

 

雪の杉並木がよすぎる。

 

まずは第一分岐、鳥居の方へ向かいます。

 

二つ目の鳥居。

 

あたりは静寂に包まれています。風も全くないし晴天という最高すぎるコンディション。

 

木漏れ日が綺麗すぎるー!

 

最後の鳥居です。ここから結構傾斜があります!

 

最後は階段を一気に登って…!

 

奥宮に到着!ここからの見晴らしは最高です。

 

あたりの樹々は樹氷になっていました。陽の光を浴びてキラキラしてます。

北海道じゃなくても樹氷ってできるんだ

 

あたりの山もうっすらと雪化粧。このうっすら感のグラデーションがまた綺麗すぎて…。

 

このあたりはちょっとモコモコ。

 

最高の景色でした。奥宮、お手軽登山もできていいですね。

 

三峯山 大島屋のタレカツ丼

下山してきてお腹も減った…。三ツ鳥居前にあるこの大島屋さんでお昼ご飯です。

 

この絶景テラス!は残念ながら空いていなかったので中でいただきます。

 

秩父名物といえばタレカツ丼。大島屋さんのタレカツ丼も有名みたいです。茶わんからはみ出してますね。

 

野菜ゼロ、ごはんにタレカツが乗っているだけのストロングスタイルです。でもこれが登山後の体に沁みる!

たまんねぇな

 

さらに、お店の前に売ってる焼きしいたけもいただいちゃう。

 

大満足のお昼ご飯でした。

 

秩父神社秩父駅

続いて訪れたのは秩父三山のひとつ、秩父神社です。

こちらはうってかわって、秩父駅前にある神社。アクセスめっちゃしやすいですね。

 

参道はとても賑やかです。

 

本殿は三峯神社と並んで立派です。駅前にこんな神社があるのいいですね。

 

ついでに駅前の商店街を少しお散歩です。秩父駅周辺は昔ながらの雰囲気が漂っててなんだか落ち着きます。

 

この商店街はJR秩父駅西武秩父駅を繋いでます。人の往来も多くて活気ある感じですね。

 

こちらの水戸屋本店のちちぶは驚くほど柔らかくて美味しいです。お土産に買って帰りました。

 

阿佐美冷蔵 金崎本店

まだまだ旅は終わらない。続いて訪れたのは阿佐美冷蔵

そう、かき氷のお店ですね。2月ですが問題なくやってます!

天然水かき氷ブームのはしりになった阿佐美冷蔵。秩父の天然水を使ったかき氷を提供している一番有名なお店でしょうか。秩父駅からは少し離れて長瀞の方にあります。

 

明治期からかき氷を提供していたそうです。冷凍技術のない時代、かき氷は貴重だっただろうなぁ。

 

さすがに冬場なので行列もありません。16時頃の閉店間際に行ったのですがスムーズに入れました。夏場はちょっと無理なレベルの行列ができていたので拍子抜けです。

 

店内は喫茶店みたいな雰囲気。

 

この天然水かき氷、ふわふわでした!かき氷の聖地でかき氷を食べたぞー!

シロップは冬場に合わせてか濃厚めなものが多かったです。

冬でも美味しい

 

宝登山神社宝登山ロープウェイ

いよいよ旅も終わり。秩父山社の最後、宝登山神社へ向かいます。

こちらも立派な鳥居。奥にも大きな本殿がありますね。

 

ここが一番こじんまりとしているかも。山のふもとにある神社です。

 

宝登山神社の近くにはロープウェイがあって宝登山の山頂までを繋いでいます。

普段は5時ごろで閉まるのですがなんと蝋梅(ロウバイのライトアップをしているそうで、夜まで空いていました。折角なので登ってみることにします!

 

これは歩いて登るのは大変だ…。山頂には宝登山神社の奥宮もあるそうです。

 

山頂駅、ちょうど夕暮れの時間帯です。ここから10分ぐらいでほんとの山頂にたどり着きます。

 

山頂駅の周辺はお花園になっていますね。上の方に見える黄色い花が蝋梅かな。

 

蝋梅…ではない黄色い花。なんだろう。

 

こっちが蝋梅ですね!

 

夕暮れの中、山頂へ歩いていきます。

 

到着!標高487m三峯神社がいかに標高高かったかがうかがえます。

 

でもこっちはこっちで景色が開けてて綺麗なんですよ!

 

長瀞の町にもあかりが灯り始めました。

 

蝋梅園もライトアップされてとても綺麗です。黄色いお花が映えますね。

 

ひとしきり鑑賞して、戻ってきました。

 

ライトアップの時期は限定なので、普段はここで夜景や夕焼けを見ることもできないみたい。ラッキーでした。

 

川越駅 ステーキハウス磐梯で旅の〆

川越駅まで戻り、車を返して電車で東京に戻ります。

駅前にあるステーキハウス磐梯で夕食を食べましたが、とても良い雰囲気でした。

昔ながらのステーキハウスって感じ。

 

ディナーで鉄板でお肉焼いてくれてお値段ひとり2,000円しないお値段でした!

 

今回は秩父中心に川越、深谷なども観光。思っていた以上に色々あるし、魅力溢れる県でした。

埼玉の魅力を堪能した旅だった

どの県もそれぞれ楽しめる場所があるよね!

 

 

三峯神社で奥宮登山しない場合、ムーミンバレーパークを楽しむのもいいかも。今回のルート上にも入っていて、所用時間も3時間ぐらいでピッタリです。

おまけ ムーミンバレーパーク

別日で行ったときの記録。

宮沢湖のほとりにムーミンバレーパークはあります。メッツァというエリアを通ってパークに行くことになります。

 

メッツァはおしゃれなお店が並んでます。

 

宮沢湖は雰囲気良い場所ですね。

 

パーク自体はそれほど敷地は広くなく、たぶんくまなく見て回って3時間もかからないです笑

 

ムーミンの家と、海のオーケストラ号というアトラクションがハイライトかな。

 

日によっては花火をやっていたりライトアップをやっていたりします。これは春の季節の桜ライトアップ。併設する宮沢湖温泉(スーパー銭湯)に帰り寄って帰るのもおすすめです。

魅力度ランキングの低い県に行ったときの記録

2024年1月【3/3】岡山「日生Stella Villa 」牡蠣で有名な港町。発祥の店でカキオコ食べて、星乃湯で貸切インフィニティ温泉!

こんにちは、しろいるかです
2024年1月、岡山県広島県にまたがり旅行をしたときの記録です。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
湯原温泉街散策
宿泊:湯の蔵つるや

【二日目】
吹屋ふるさと村~旧吹屋小学校
宿泊:ベラビスタ スパ&マリーナ尾道

【三日目】
足守藩侍屋敷~備中高松城
宿泊:Villa Stella Cruise&Spa Resort

【四日目】
お好み焼きほり~岡山後楽園

この旅のこれまでの記事

 

足守藩史跡

福山から岡山の方に行く途中、秀吉に水攻めを受けた備中高松城があるとのことで行ってみることに。途中、備中高松城から15分ほどの場所にあった足守藩侍屋敷へ。

足守藩はあまり有名ではないですが、豊臣秀吉の妻、藩主は北政所ねねの兄をルーツとしていたり緒方洪庵を輩出した適塾があったりと意外にも歴史の大きな流れとのかかわりがある藩です。

小さな城下町ですが、区画なんかは当時のそのままが残ってますね。

 

こちらのお屋敷も非常の保存状態が良く立派でした。今でも住めそう。

 

家老のお屋敷だったんだとか。

 

江戸当時と現代、ほぼ同じ区画のままみたいです。

 

侍屋敷から数分歩くと足守城跡です。残念ながら史跡は残っていませんが、ここに城がったんだなぁと雰囲気が感じられます。

 

とても小さな城跡。こうしてみると歴史に残る名城って規格外の大きさだったんですね。

これが富の差か…

 

緒方洪庵の石碑。ウィキペディアを読んでいたんですが、大阪大学って適塾の流れを汲んでいたんですね。

 

今はとても静かな足守藩の地。ここから福沢諭吉など、明治の偉人たちが育っていったのかー。

 

備中高松城

足守藩の史跡から車で10分ほど、備中高松城にたどり着きます。

およそ城跡とは思えないほどの平地っぷり。

 

石垣とか、そういうのも全くありません。もともと沼地に建てられており、天然の要害であったようです。それが逆に利用されてしまったのか…。

 

沼は一部復元されているようです。案内板の水に守られ、水に散った城主という表現がなんとも儚いですね。

まさか敵に利用されるなんてね

 

天守閣は少しだけ小高い丘の上にあります。

備中高松城、今まで見た城の概念を覆す不思議な立地の城でした。

 

Stella Villa(ヴィラ ステラ)

今日の宿泊地は日生(ひなせ)。風光明媚な港町です。

冬場は牡蠣の産地として有名で、牡蠣をお好み焼きの具に贅沢に使用したB級グルメカキオコが有名だそうです。

そんな日生ですが、宿泊施設は数えるほどしかなく、温泉施設も無かったのですが…。

数年前にオープンしたこちらのVilla Stella(ヴィラステラ)ではかけ流しのインフィニティ温泉が楽しめるとのことで、これは泊まるしかない!

なお、じゃらん楽天トラベル等では扱っていないので、直接予約するしか選択肢がありません。こういうところってなかなか調べるときに見逃してしまうんですよね。今回も、日生で牡蠣を食べよう!⇒温泉近くにないかなぁとGoogleMapsで調べる⇒VillaStella併設の星乃湯を発見…という流れで偶然たどり着けました。

 

日生駅から徒歩10分ほどなので、公共交通機関でも来ることができます。

海に向かって広がるフォトジェニックな入口です。

 

グランピング用のトレーラーハウスが数台と、ヴィラが2軒という小規模な宿です。入口から左側にトレーラーハウスの敷地、右側にヴィラがあります。一番奥が温泉棟ですね。

 

意外にも敷地から海は見えません。温泉棟とヴィラ、トレーラーハウスそれぞれが海に面しているからですね。

 

振り返るとものすごい崖。がっちりとのり面工事されてます。逆に天然の岩場っぽく見えてこれはこれで…?

 

こっちがトレーラーハウスの敷地。海に面していて気持ちよさそうです。

 

温泉は2か所あるんですが、貸切利用です。1時間単位で貸し切り出来て、自分の部屋のマグネットを2個もらえるので、それを入口のホワイトボードに貼り付けて予約します。1時間をつなげて2時間ゆっくり入るもよし、入りたい時間に先行的に予約をするもよしです。

ただ夜は24時まで、朝は6時からなので、トレーラーハウスと合わせて5室全てが満室だと、キャパ的に思った時間に入りづらいかもしれません。

 

源泉口が入口にあります。冷鉱泉ですが、この濃厚そうな濁り湯は期待できますね!

 

DUE(ドューエ)101号室

今回泊まるのは入口から見て手前側のヴィラ。キングサイズベッドのお部屋です。

中は面白いつくりで、大きな一部屋を真ん中に仕切をつくり、片方をリビング、片方をベッドルームとして見立てています。

 

リビングルーム側。テレビと、ローテーブルがあります。

 

奥にはオットマン付きの良い感じのチェアも。

 

こちらはベッドルーム。このほかに、玄関から入った場所に和室スペースがあり、2名以上の場合はそちらにお布団を敷く形になるみたいです。

 

まだオープンして数年ですし、水回りスペースはとても清潔です。

 

なんといっても外の景色が最高です!これはベッドルームの外のテラス。ここから奥に行くと…

 

メインテラスです、チェアのあった場所の窓を開けても直接つながっています。日生大橋が海に浮かんですてきな景色です。

真冬だとさすがにちょっと寒いので、あまり外に居られませんが。

一応パラソルヒーターは有料(2000円とか)で使えるそうなんですが、まぁそこまでしなくていいか…と。

 

ディナー

夜ご飯はヴィラ等がある敷地からあるいて数分の場所にあるレストランへ。

こちらのレストランもヴィラステラという名前です。

 

おしゃれな階段を登り二階へ。

 

おぉ、なんか思っていたよりめっちゃラグジュアリー…。ちなみに宿の作務衣で来ることができます笑

 

普通のレストランとしても運営しているので、外来の人もOKです。(ディナーは要予約)私たち以外にもう二組ぐらいいたかな。

 

鉄板焼もやってるみたい。設備立派ですね!

 

海の見えるペア席に案内いただきました。写真だとちょっとガラスに反射して見えにくいけど、日生の漁港を湾越しに眺めるいい席です。

メニューはイタリアンコースです。宿泊の場合、BBQとか鍋コースも選べるみたいですね。

 

まずは寒ブリの燻製。もっちりした身が美味しかった。

 

イベリコ豚レアルベジョータと十六穀米の煮込み。レアルベジョータは最高級イベリコ豚のことみたい。ブランドイベリコ豚みたいなものか。

十六穀米のほうはリゾットみたいな感じでした。

 

岡山オーガニックのカリフラワースープ。金箔がかかった豪華仕様です。

 

魚介のペペロンチーノ。日生の牡蠣が贅沢に使われてます。さすがにプリプリで美味しい。

 

黒毛和牛A5ロースト。順当にお肉です。

 

ティラミスと食後のコーヒー。

全体的に悪くないお味だと思うのですが、前日にベラビスタでめっちゃ美味しい料理を食べてしまっていたのが悔やまれます…。

お値段考えたら十分すぎる

 

食後、窓から見下ろしたテラススペースへ行ってみる。ここでバーベキューとかできるのかな?

奥にはクルーザーが係留してあり、クルーズのアクティビティもあるみたい!

 

ヴィラに戻ってきた。夜もおしゃれな入口です。

 

静かな漁港なので、基本的に灯りはほとんどありません。

 

星乃湯(夜)

さて、食後にお風呂に行こうかな!

 

お風呂は内湯と露天風呂に分かれています。内湯は温泉ではなく白湯です。

 

露天風呂はこの解放感!

海に張り出した形になっていて、遠くには日生大橋を望む最高のロケーションです。

お湯は僅かに濁った温泉のかけ流し。湯温が低いので循環併用ですが、気持ちよく入れます。

ととのいチェアも用意されており、真冬はちょっときついですがそれ以外の時期だと温泉⇒外気浴で無限に入れそうです。

 

さらにバレルサウナも用意されてます。

微妙にドアの建付けが悪く、温度がちょっと低めなんですが、ロウリュしつつ中にある扇で空気を循環させればいい感じの温度になりました。

源泉を使った水風呂も用意されており、施設的には完璧ですね。

 

星乃湯(朝)

明るい時間帯こそ、このお風呂のロケーションが輝く時です…!

これはすごい…!

朝日が昇る方角なのですが、ちょっと曇っていたのが少しだけ残念。

 

バレルサウナの中からもこの眺め。最高すぎます。

 

明るい時間帯なので目に入った源泉名。海の近くなのでやっぱり塩化物泉ですね。

 

こうして浸かると海との境界が無くなります。まさにインフィニティ温泉

 

ちなみにフチの方はこうなってます。

 

振り返って全景です。人工芝で覆われたバレルサウナって珍しい。

 

朝は日の出から2時間、しっかり堪能しました。

解放感が凄すぎて最高!

明るい時間帯に入るのがおすすめ

 

お部屋から朝日

お風呂のあと、部屋に戻ってテラスで海を眺めていたら雲の合間からちょっとだけ朝日が見られました!

 

朝霞に煙る日生大橋。

 

やっぱり明るい時間帯が良いですね。

 

朝食はつけていなかったので、お部屋でコーヒーを淹れたりしてのんびりしました。

 

宿泊地としてはあまり選択肢にあがらない日生ですが、とても良い場所でした。なによりこのロケーションで温泉が良すぎる。

今度は素泊まりして温泉を堪能でもいいかな。その場合、日生では夜も空いているお好み焼き屋さんが何軒かあるので、夜ご飯をそこで食べるのも良さそうです。

 

カキオコ発祥の店 ほり

この小さな港町には、2022-2023年カキオコマップを参照すると、お好み焼き屋さんがなんと14軒もあります。

牡蠣の養殖が盛んな日生では、昔から小さい牡蠣等売り物にならない牡蠣をお好み焼きに入れて食べる文化があったようで、2001年、それをカキオコと名前を付けてB級グルメにしたところ大人気に。

特に牡蠣シーズンは生の牡蠣を惜しげもなくお好み焼きの具に入れて提供するということで、美味しさもひときわだそう。(シーズン以外も冷凍牡蠣を使用してカキオコは提供されてるみたい)

ということで、はじめてカキオコと名乗って提供をしたということでカキオコ発祥の店、ほりへ行ってみます。創業60年以上の老舗ですね。

風情ある路地の中にお店がありました。駐車場は国道に面した表側にもありますが、路地側に面した敷地にも10台分近く確保されているので、路地の方の駐車場に行けば意外に停められます。

 

朝10時過ぎに来たのにめっちゃ並んでる…!!

 

まさかここまでとは…。

名前を書いて、ひたすら待ちます。

 

まさかの1時間以上待ってようやく入店!

店内は年季が入ったお好み焼き屋さんって感じでいいですね。

 

やってきましたカキオコ!1枚に牡蠣が10粒近く入ってます。これだけ贅沢に入れられるのも産地だからこそですね。

 

カキ入り焼きめし。こっちもソースの香りただよう焼きめしに牡蠣がたっぷり。

ソースにも負けない牡蠣の風味があり、プリプリの牡蠣を思う存分食べられました。待つ時間を考えると悩むところですが、また食べに行きたいな!

カキたべすぎた

 

日生町漁協 五味の市

日生の漁協に併設された道の駅的ポジションの場所。ここでは牡蠣シーズン(12月~2月)の間、屋台が出たりバーベキューができたりととても賑わっています。

 

午後になってしまったので市場は全体的に撤収気味ですが、午前中に来たら海産物を色々物色できそうです。

 

ここでしか食べられない禁断の味、それは…!

 

カキフライソフト!?

ある意味名物ですが、これはやばいです。相性が悪すぎる。だいたいどんなソフトもまぁなんだかんだで美味しく作ってあるんですが、これは美味しさは完全に捨ててる。インパクト一本勝負です。

カキフライの衣の油っぽさとソースの甘辛さ、そこに甘いソフトクリームと牡蠣の海の香りが不協和音を奏でます。でもたった300円でこの体験ができると思ったら…?

一度は食べてみてもいいかもしれません。

 

後楽園

さて、旅の最後は岡山城へ。日生からは車で1時間弱です。

後楽園は日本三大庭園にも数えられる立派な庭園。

水戸の偕楽園、金沢の兼六園とあわせてついに制覇です。

 

園内は広いです!

1700年に完成し、その後大きく姿を変えることなく現代にまでその姿をとどめています。

 

冬は冬で枯草のオレンジ色が眩しいです、夏は緑の映える素敵な庭園になりそうですね。

 

今は一部に残すのみですが、園内では田畑の耕作が行われていたそうです。この井田(せいでん)はそのなごりみたい。

 

さぁ、それでは後楽園を抜けて奥にそびえる岡山城へ向かいます!

 

後楽園のすぐ向こう側と思ったら、立派なお堀がありました。お堀の向こうには真っ黒な板張りが特徴的な岡山城が見えます。

 

お堀の向こう側へはこの橋を通って行きます。昔はどうしてたんだろう。

 

お堀のクルーズもあるみたいですね。

 

岡山城

美しい岡山城。その黒ずくめの外観から烏城(うじょう)とも呼ばれる名城です。

 

見た目でいえば一番好きかも。シックでかっこいいです。

 

ズームで全景をもう一枚!

最近修復終わったってのもあって物凄く綺麗だね

 

ただ、大変残念なことに復元天守なんですね。中は博物館のようなつくりです。最上階からは岡山市内を四方見渡すことができました。

 

個人的に驚いたのがこれ。一見黒い板ですが、フラッシュ撮影すべしとあるのでフラッシュを焚いてみると…?

 

絵が出てきた!これは面白い仕掛けですね、初めて見ました!

なんかこの技術を応用して楽しいことできそう

 

旅の最後はソフトクリームで。後楽園の入口の前にあるお土産物屋さん。ここにあるプレミアムジャージーソフトがなんと900円!?

金箔ソフトとか、特殊なやつを除くと過去一で高いお値段です。

 

食べてみました。めっちゃ濃厚でバニラの風味がすごい。ハーゲンダッツのバニラ味のソフトって感じでした。

 

三日間、岡山県を堪能した旅だった!

途中ベラビスタだけ広島県に入ってたけどね

ほかの岡山旅行の記録(倉敷の旅)