しろいるか旅行記

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旅行が好き だいたい週末更新

2024年9月【1/3】東北「鳴子観光ホテル」泊 お手頃価格なのにかけ流し貸切風呂にラウンジサービスが無料の宿!温泉街そぞろ歩きで鳴子温泉を満喫。

こんにちは、しろいるかです
2024年9月、東北の温泉地を巡る、温泉旅をしてきました!

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
古川駅~鳴子温泉
宿泊:鳴子観光ホテル

【二日目】
鳴子温泉散策~潟沼~鳴子峡~川原毛地獄~川原毛大湯滝
宿泊:泥湯温泉 奥山旅館

【三日目】
小安峡大噴湯~佐藤養助本店
宿泊:鉛温泉 心の刻 十三月(藤三旅館別邸)

【四日目】
大沢温泉~マルカンビル大食堂

 

鳴子温泉郷

鳴子温泉郷といえば東北を代表する温泉地。正確には、鳴子温泉東鳴子温泉川渡温泉中山平温泉鬼首温泉の5つをあわせて鳴子温泉郷と呼ぶようです。

湯量も多く、泉質の種類も非常に豊富なので、温泉好きからすると一度は行ってみたい場所です。

 

今回泊まるのは鳴子温泉。アクセスは東北新幹線古川駅から在来線に乗り換え、もしくは車で1時間弱の距離です。東京からだと古川駅まで2時間ぐらいなので、3時間ぐらいで到着します、意外と近いイメージですね。

 

古川駅

遅い時間に東京を出発し、東北に向かいます。

電車を降りたらなんか可愛いキャラがいた。大崎市のキャラなんだって。

割と駅周辺でよくみかけた

 

古川駅の周りはお店もそれなりにあります。新幹線の中で駅弁を食べたけど、この辺りで食べるのも良かったかも。

やっぱり新幹線オンリーではなく、在来線とセットの駅は周りも賑やかですね。

レンタカーを借りて、車で向かいます。

 

鳴子温泉

鳴子温泉の周辺には温泉街が形成されています。大型旅館が何軒かあり、その合間にこうしたお店が建ち並ぶ、いかにも温泉街って風景です。

 

着いたのが夜だったので、ちょっとだけ雰囲気を感じつつ、宿に向かいます。

 

鳴子といえばこけしが有名なんですね。こけし屋さんの看板が夜でも主張してました。

 

鳴子観光ホテル

鳴子温泉の宿は大型旅館が中心。その中でも温泉街の中心地にあるホテルとして鳴子観光ホテルと鳴子ホテル、似た名前のホテルが隣接してるのですが、今回は鳴子観光ホテルの方に泊まりました!

ホテルの目の前に車を停められたので、そのまま中へ。

 

じゅうたんが昭和っぽくて良いですね。それでいてロビーもとても清潔です。

 

今回は到着も夜遅いので素泊まりプランです。

チェックインしてそのままお部屋へ、なのですが、こちらのお宿はなんとプランに関係なくラウンジサービスがあるのです。

 

え、これ素泊まりでも飲んでいいんですか…。という飲み物の数々。

スパークリングワイン、プーアル茶にカルピスが置いてありました。かるいおつまみも。ビールサーバーも映ってますが、これは時間限定だったかな。

 

おまけに、なんと自分でつくるお茶漬けもありました。夜食のお茶漬けって美味しいですね、しっかり食べてしまった笑

これらを夜の10時半まで提供してくれているというのだから驚きです。

お風呂上りのカルピスなんかも嬉しい

ラウンジの時間がかなり長いのがすごい

 

お部屋のお茶請け。珍しい黒ゴマ温泉まんじゅう

 

お部屋もベッド和室で寝やすかったです。

 

鳴子観光ホテル:お風呂

肝心のお風呂ですが、こちらのホテル、男女別の大浴場に加えて無料の貸切風呂が3つあります。深夜は入れないものの、空いていればいつでも入れるのは魅力的です。

貸切風呂のクオリティもかなり高い…!湯治場を思わせるようなデザイン。

 

しかもこれ、なんとかけ流しなんです。硫黄の香りただよう白濁湯を贅沢にかけ流しています。

こういう大型ホテルでこんな湯使いしてる貸切風呂に無料で入れるのは正直驚きでした。入っててめっちゃ気持ちいい。

これに入り放題なのはいいの?って感じ

硫黄の香りがめっちゃいいわ…

 

先ほどのが一番大きなサイズの貸切風呂。こっちはやや小さ目ですが、雰囲気は同じ感じです。もちろんかけ流し。

 

こっちは湯舟が円形です。窓からの景色は温泉街が見渡せる感じなのですが、3階なので見えてしまうかも。窓は少し開けられるので、外の空気も取り込めます。

こんないい貸切風呂に入り放題なのは最高でした。ただ、泊まったのは金曜日の夜で人も少な目だったため、休前日とかだともう少し入りにくいのかも?

 

あとは大浴場です。湯上りスペースですね。

 

中は広い内風呂と、洗い場。

 

あとは小さ目の露天風呂があります。景色は望めません。

貸切風呂はかけ流しなのですが、こっちは循環併用です。

結構な量がオーバーフローしていてお湯の鮮度は高そうなのですが、加水量が多いのか、貸切風呂の方より薄めに感じました。循環の影響もあるのかも。

広いお風呂に入りたいなら大浴場、そうでないなら貸切風呂がオススメです。

 

宿泊の感想

正直決めた理由は、新幹線パックでめっちゃ安かったから(新幹線費との差額が一人4,500円ぐらいで泊まれた笑)なのですが、思った以上に良い宿で嬉しかったです。このお値段で充実したラウンジサービスと贅沢な貸切風呂入り放題なのはびっくりしました。

今回は素泊まりプランだったのでご飯をいただかなかったのですが、新幹線パックだと、ご飯つきプランでもひとり差額1万もしないような金額だったので、ふらっとまた泊りに行きたいな。

昭和な雰囲気だけど、宿自体はとてもきれい。

良い宿だった

 

鳴子温泉街散策

チェックアウトして、鳴子温泉街を散策してみます。

改めてみると巨大なホテル。昔のホテルって増改築して要塞みたいになってるのが好きです。

 

ホテル前の通り。こけし屋さんも空いてました。

 

温泉街のメインストリート。天気が悪いので人通りは少ないものの、意外と空いているお店も多かったです。

 

鳴子温泉駅が間近にあり、駅からホテルまでも徒歩5分かからないぐらい。

 

駅前の雰囲気。昔の温泉街っぽい風情があります。

 

こけしポスト。こういうご当地ポストってどれぐらいあるんだろう。

 

ネコがいました!なんかアーティスティックな感じに撮れた。

 

温泉街に外れには無料駐車場が。車で来て散策する場合、ここに停める感じみたいです。

奥には温泉が湧いていて、そこから引湯された足湯もありました。

 

鳴子温泉には外湯が2軒あるのですが、そのうちの1件である早稲田桟敷湯は改装中。ちょうど外壁工事をしているところでした。

昭和初期、早稲田大学の学生が地質学等の実習で掘削を行った際に掘り当てた温泉だそう。温泉が出た時は嬉しかっただろうなー。入ってみたかった。

 

温泉街の広場。奥にある右から二番目の建物が、泊まった鳴子観光ホテルです。その右側には鳴子ホテルが。名前が似てるのに隣接しててややこしいです笑

 

温泉街には定番の温泉神社もありました。一通り散策して1時間ぐらいかな。コンパクトな昔ながらの温泉街という感じで、天気は悪くても楽しく街歩きできました。

 

餅処 深瀬

さて、鳴子温泉の名物といえば、栗だんご

何軒か和菓子屋さんがあるのですが、特にこちらの餅処 深瀬さんは栗だんごで有名だそうです。

 

中に栗の入ったつきたてのお餅に、みたらし餡がかかった食べ物です。

日持ちしないし、温かい餡がかかっているのでその場で食べてしまうのがおすすめ。

 

天気が良ければ先ほどの広場とかで食べるのが良さそうですが、私たちはこの後寄った鳴子峡レストハウスのベンチでいただきました。

みたらし団子的な感じで美味しかったです。

ふわふわだった

 

滝の湯

もうひとつ、鳴子温泉で外せないスポットがこの滝の湯

昔の湯治場を思わせる外湯で、良質の温泉を楽しむことができます。

鳴子観光ホテルに泊まると、こちらの無料券がもらえました。

出典:鳴子温泉「滝の湯」- 公式

 

出典:滝の湯 | 宮城 鳴子・大崎 おすすめの人気観光・お出かけスポット - Yahoo!トラベル

ここ、めちゃくちゃいいです!客層はジモティーな人と観光客が適度にまじりあっています。手前のお湯があつ湯で、かなりの熱さです。

奥にはぬる湯があるんですが、この交互浴が最高に気持ちいい。お湯もドバドバで超新鮮。湯治場らしい雰囲気も素晴らしいし、また行きたい!

 

ゑがほ食堂

温泉に入ってお腹も減ったので、お昼ご飯を食べることに。そういえば朝ごはんも食べてなかった。

お昼は温泉街の中で結構選択肢があり、食べる場所に迷いました。

 

今回はお蕎麦屋ゑがほ食堂さんでいただきます。

 

地のものを使ったとろろそば

 

こっちの山菜きのこ蕎麦も美味しい。

素朴なお味で、からだに染み渡りました。

こういうのでいいんだよって感じで、めっちゃ満足…

 

潟沼

さて、温泉街を後にして、車で5分ほど山の方を登りたどり着いたのは潟沼

強酸性の温泉が混じった沼です。そのせいか、水の色が青い!

 

相変わらずのお天気ですが、これはこれで幻想的。

 

エメラルドブルーの湖面。この天気でもこれだけ綺麗なのに驚きです。

 

静かな場所で、リフレッシュできました。

 

鳴子峡レストハウス

続いて、10分ほど車を走らせ鳴子峡へ。

駐車場の前にはレストハウスがあり、中にはお土産やレストランがあります。

 

鳴子峡は紅葉の名所。この一面が紅葉したら想像を絶するような光景が広がりそうです。紅葉前ですが、良い景色でした。

本当は峡谷の下の方に降りていくトレッキングコースもあったのですが、雨なのでまたの機会に。

 

なるこりんの野菜ジェラート

こちらも鳴子温泉の名店のひとつ。ジェラート屋さんです。

またも十分ほど車を走らせ到着。鳴子温泉からは徒歩で行くには少しつらい距離です。ロードサイドにあるお店でした。

 

野菜ジェラートの名前の通り、野菜が使われているのですが、野菜ゴリゴリではなく、アクセントとして野菜を使っているような感じなので、基本は普通のジェラートと同じくフルーツやミルクなどが味の中心です。

どれもめっちゃ美味しそう!

 

贅沢にもダブルを2つも頼んで、4つの味を楽しみました!

かぼちゃキャラメルリンゴとうもろこし赤しそをそれぞれいただいたのですが、どれも絶品です。しそとかとうもろこしなんかは結構主張もしていて、食べていて楽しかったです。

鳴子温泉に来たらぜひ寄りたいお店です。

 

鳴子温泉、有名な温泉地だけど行ったことがなかったけど…

泉質めっちゃいいし、温泉街もあっていいところだった

次は、山を越えて秋田県の泥湯温泉に向かいます!

東北の温泉宿を旅した記録

2024年8月【2/2】隠岐「Entô(エントウ)」泊 牛と一緒のサイクリングに、美味しい地産地消ディナー!離島ホテル宿泊記と観光モデルコース紹介。

こんにちは、しろいるかです
2024年8月、島根県の離島、隠岐に行ってきました!

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
米子駅~境港~あまんぼうナイトクルーズ
宿泊:TADAYOI 海士グランピング

【二日目】
レインボービーチ~知夫里島サイクリング~中ノ島サイクリング
宿泊:Entô

【三日目】
隠岐の島町島後島)観光~隠岐空港伊丹空港万博記念公園

初日の記事はこちら

 

隠岐・島前(どうぜん)のあるきかた

隠岐諸島は島前(どうぜん)と島後(どうご)に分かれていますが、まずは島前の観光からです。

島前は3つの島に分かれており、それぞれの島は内航船いそかぜによって結ばれています。内航船は路線バスのような使い勝手で割と自由に行き来することができるものの、宿泊場所と行きたい島は意識しながらプランを立てた方が良さそうですね。

出典:島前内航船 – 隠岐観光株式会社

内航船航路マップ

 

今回は海士町にあるTADAYOIというグランピング施設に泊まり、その翌日はグランピング施設の隣にあるEntô(エントウ)というホテルに泊まりました。

3つの島をうまく巡るには…

なかなか難しい

 

海士町から知夫村

さて、今日は島前をがっつり観光します。泊まっていた海士町から、まずは知夫村に移動します。

フェリーターミナルの隣にある…

 

内航船いそかぜ乗り場から出航です。

 

内航船はこのサイズ感。意外にも結構人は乗れるので乗れない!ってことはまずなさそう。

 

中にも席はあるけど、デッキに出ると海風が気持ちいい!

 

20分ほどで知夫村に到着です。

 

知夫村サイクリング:導入

知夫村は、島前の中でもっとも小さい島。島内には商業施設はなく、商店のような場所も基本ありません。

この島の観光は基本的にレンタサイクルです。徒歩で巡るには広すぎるし、バスもなくはないですが本数が少なすぎる、レンタカーは島内の道が狭いのでいまいち使いづらいかも。

何より、この島ならではの風景を全身で味わうためにもレンタカーよりレンタサイクルを強くおすすめします。

 

レンタサイクルはフェリーターミナルの案内所で借りられます。少しお高いですが、普通の電動自転車ではなく、E-BIKE(電動アシスト付きスポーツバイク)が良いです!

知夫島の高低差は激しく、通常の電動自転車でもかなり大変だと思います。電動スポーツバイクは思った以上に高性能で、自転車でこれだけ快適に走れるのってはじめての体験かもってレベルでした。

島の名所を巡ってランチするのであれば3時間あればギリギリ足ります。ゆっくり巡るなら4時間借りたいところ。

なお、繁忙期だと事前予約しといたほうが良さそう。当日来た人は借りられていなかったです。

【おき得対象】E-BIKE電動アシスト付スポーツバイク | 体験予約 | 隠岐の島旅

 

港からトンネルを抜け、知夫村の中心地へ。立派な体育館がありました。

 

まずは島いちばんの景勝地アカハゲ山展望台を目指し、高台に登っていきます。道はそこまで複雑ではないですが、ぼーっと走っていると迷ってしまうかも。

 

このぐらいの高低差はこの島ではまだまだ序の口ですね。

 

前方に何か生き物が…?

 

牛だー!?

知夫島は島の山間部はまるごと放牧地のようになっていて、展望台に繋がる道など関係なく、至る所で牛が闊歩しているんです。

 

高原のような牧草地帯を自転車で進みます。このあたり開けていて最高に気持ちいいです。

 

知夫村サイクリング:アカハゲ山展望台

展望台に到着!

レンタカーらしき車が二台止まってました。

 

展望台からはまさに360度の景色を見られます。

 

島前の内海。こうしてみると湖のようですね。

 

外海と繋がっているところ。

 

展望台まで登ってきた道のり。この景色、最高すぎる!

 

展望台を後にして、次は赤壁という場所に向かうのですが、行く手を阻むものが…。

 

隣を失礼して。。

めっちゃ見られるんですよ!ちょっと怖い笑

視線を感じる…

 

良い環境で暮らしてるなぁ…

 

このあたりとか、牛居すぎ!

もはや牛の間をすり抜けて進む感じ。こういう状況の中進んでいく場面がいくつもあるのも、レンタカーをおすすめしない理由です。

 

道端にもふつうにいる。もう慣れた。

 

どこまでも続く下りのワインディングロード。

 

海に向かって一直線!

このあたり気持ちよすぎて、スピードメーターみたら50キロ出てた!

飛ばしすぎた

 

知夫村サイクリング:赤壁

赤壁の入口に到着。ここからは自転車を置いて少し歩きます。

 

赤壁の名前の通り、真っ赤な岩肌。

 

柵も何もないです。こわっ。まさに断崖絶壁。

 

遊覧船で、海から眺めるのも良さそうですね!

 

らあ麺ちぶ里島(閉店)

ここまでの行程で、レンタサイクルを借りて出発してからだいたい2時間弱。

港への帰り道、お昼ご飯をいただきます。

 

ここ、らあ麺ちぶ里島

北海道でえび蕎麦ラーメンで有名なお店の方が知夫村に移住し始めたラーメン屋だそうで、ラーメン博的なイベントに参加するほど大人気だそうです。

 

さきほどの赤壁をイメージした赤壁ラーメンピリ辛味噌が運動したあとの体に染み渡る…!

 

知夫村のわかめを使ったわかめラーメン。懐かしい醤油味で癖になります。

らあ麺ちぶ里島は、知夫村に数少ない食事処、そしてここを目的にラーメン通が訪れるほどの名所でもあったのですが、残念ながら2024年8月20日をもって閉店してしまったそうです。

インスタ見ると、ご体調があまり思わしくないみたいで…。いつか復活してくれることを願ってます。

 

お世話になった電動スポーツバイク。ものすごく乗り心地がいいです。

なんと、お値段50万ぐらいするんだとか!

 

集落の中心地に戻ってきました。

 

漁港の入江なのにエメラルドブルーに輝いています。海士町に続いてこっちも海綺麗すぎる…。

 

たった3時間ですが充実したサイクリングでした。アカハゲ山展望台から赤壁までの下りが気持ちよすぎるし、牛のあいだを自転車でそろそろすり抜ける体験も楽しい。

今回はランチにラーメンを食べたけど、美味しそうな古民家フレンチもあって、また島に行ってみたいな。

Chez SAWA (シェ サワ) | グルメ | 隠岐の島旅

 

隠岐に来たらマストなアクティビティだと思います!

隠岐に来てこれをやらずには帰れない

 

海士町サイクリング

さて、海士町に戻ってきました。本当はこちらで海中展望船あまんぼうに乗るつもりだったのですが、まさかの波が高く欠航。内海はほんとに静かですが、外海は意外に荒れていたんですね…。

宿のチェックインも少し早いし、悩んだ末に海士町でもサイクリングをして名所を周ることに。

海士町知夫村に比べるとかなり規模が大きいです。港の周辺は集落も大きいですね。

 

港から10分ちょっとで、隠岐神社などの観光地がいくつかあるエリアに到着です。ここにあるお土産物屋さん(つなかけ)が地のものを多く扱っており、それでいておしゃれで良い雰囲気でした。

 

隠岐銘菓「白浪」をイートインでいただけました。

昔、後鳥羽上皇隠岐に流された際に、島民が献上したお菓子がルーツなんだとか。

 

目の前には後鳥羽上皇のお墓や、御在所跡もあります。

 

こちらがお墓。周りはとても静か。

 

御在所跡もありました。

 

隣には隠岐神社もあります。

 

隠岐神社の歴史は意外に浅く、1940年に作られた神社なのですが

 

ものすごく立派な社殿で、境内に入るとピンとした空気が感じられました。

 

ここからさらに先、明屋海岸(あきやかいがん)まで足を伸ばしました。

 

火山島らしく、溶岩の固まった地形が特徴的です。

 

岩に空いた穴が…ハートの形をしているのがわかりますか…?

隠れたスポットです。

 

海士町サイクリングはまた知夫村サイクリングと違った雰囲気で楽しかったです。ただどっちか一つ!と言われれば知夫村の方かな?隠岐神社のあたりまでなら気軽に行けるので、そこまで行くのも良いかも。

 

島前のもう一つの島、西ノ島町の方は今回は行けなかったです。

見た感じ知夫村に似ている感じで、展望台に向かって登っていく感じや、道中牛がいるところもあるそうです。知夫村か、西ノ島町のどっちかサイクリングが良さそうですね。

出典:e-Bike~西ノ島ぐるっと~ | 特集 | 隠岐ノート | 隠岐の島旅

違いとして、こっちは馬がいるみたい!

 

Entô(エントウ)

さて、隠岐にきた目的の一つ、Entôにチェックインです。

2021年にオープンした新しいホテルで、隠岐の観光の中核をなすようなデスティネーションホテルですね。

Entôは二棟の建物から構成されています。こっちのスタイリッシュなNEST棟と…。

 

昔のホテルっぽいBASE棟です。(写真右側)

 

NEST棟は客室のみで、ホテル機能はこちらのBASE棟に集約されてます。チェックインもこっちへ。

 

もとは国民宿舎の建物らしいのですが、外観含めてかなり作り替えられていておしゃれ感満載です。

 

入った瞬間、このロビーは素敵ですね。

 

白で統一されており、目の前の青い海が映えます。

 

おしゃれなショップもありました。

 

客室:SUPERIOR 1(BASE棟)

今回の客室はBASE棟にあります。

NEST棟にしたかったのですが、NEST棟とBASE棟のお値段差(同じ広さのお部屋で倍近く違う)にビビり、丁度よい広さのお部屋の空きもなく、結局一番安いお部屋に。笑

 

出典:Rooms | Entô(エントウ) |隠岐ユネスコ世界ジオパーク 泊まれる拠点

NEST棟の客室はこんな感じ。

いざ現地に来てみると、NEST棟の客室はわずか10室ぐらいしかなく、建物の雰囲気からしても全く違うので、そりゃすぐ埋まるし、高いわけだ…と納得です。

 

さて、一番安いお部屋といっても、2024年3月にリニューアルしたみたいで、スタイリッシュな感じになってます。

 

決して広くはないですが、余計なものがそぎ落とされた感じで心地よいです。

 

この窓辺の木枠は、座ることもできるようになってました。滞在中はここに座って海を眺める機会が多かったです。

 

大浴場

昔のホテルの名残か、温泉大浴場がありました。この辺りの雰囲気は意図的なのか、そのままですね。

 

内風呂のみですが、とても綺麗なお風呂です。循環加温してるっぽいですが、思ったほどお湯がへたっておらず気持ちよく入れました。塩素臭もせず。

ちなみに写真のこちらは広い浴場で、もう一方は景色もあまり見えません。男女入れ替えなので、広い浴場の方に、明るい時間帯に入りに行きたいですね!

気持ちよく入れた

 

ライブラリー

BASE棟には広いライブラリーがあります。

 

昔からと思われるエメラルドブルーの絨毯はそのまま残し、吹き抜け構造が特徴的なライブラリー。

 

ライブラリーの1階から、NEST棟に移動できます。

 

ジオラウンジ

ラウンジといってもお酒や食べ物があるわけではありません笑

ジオパークとしてのビジターセンター機能を有しているそうで、島の説明展示が中心になっています。

 

島前の三島の紹介だったり。10分ぐらいでだいたい全部見られます。

 

めっちゃ貝の化石!

 

NEST棟の客室は廊下だけ。

 

二階以上はガラス張りになってます。

 

なるほどおしゃれですね…。

 

外からみるとこんな感じ。

 

夕食:Entô Dining

夕食はこちらのダイニングでいただきます。

コンクリ打ちっぱなし、配管むき出しのインダストリアルな雰囲気に外の自然が不思議な調和をしています。

 

地産地消ローカルガストロノミーの見本のようなメニューです。食材はほとんど島の中のものですね。

ホームページには料理ジャンルはありませんと書いてましたが、薪火料理とか、スペイン料理に近い雰囲気がありました。

 

お酒のラインナップも現地のものが多くてワクワクしました。これは島で獲れた梅酒と…あとなんだっけ笑

 

まずはもずくとトマトを使ったスターター的なもの。もずくは細くて歯ごたえがありました。

 

銀山赤鶏のパテと、地だこの薪火焼き。

前半の料理で、これ絶対最後までおいしい!って確信もてるときのやつです。

 

カンパチのカルパッチョ。さすがの新鮮さ。

ゴーヤーもなんと島でつくっているそうです。

 

これが美味しすぎた。

隠岐の岩ガキを低温調理し、チーズベースのソースに梅酢のジュレをあわせたもの。今まで食べた牡蠣料理で一番美味しかった。生牡蠣よりもジューシーで、ソースも相性抜群でびっくり。

歴代牡蠣ランキング一位間違いなし

最高か

 

島で唯一のパン屋さん、つなかけの作ったパンだそうです。ロールパン的な感じでやさしい味わい。

 

サザエのフリットと、真ん中は白身魚のムニエルだった気が。アラメという海藻を使ったソースと、これまた梅のジャムのようなものをあわせています。

梅かぶりだけどさっきとは全然違う味わいです。こっちはかなりすっぱめ。

 

バタフライピーのお口直しアイス。おしゃれです。

 

お肉は隠岐牛。もしかして今日知夫村でいっぱい見てた子たちでしょうか…。

おいしくいただきました。焼き加減もばっちり。

 

メニュー表には本膳と書いてあったのですが、隠岐の海士町では締めのご飯を本膳と呼ぶそうな。

そして、岩ノリを使ったばくだんおにぎりは郷土料理だそうで、それをお茶漬けにして食べる形です。食べ進めるうちに海苔の佃煮の甘味が出汁に沁みだしていき、ほっこりとしました。

 

デザートは牛乳のジェラート木次(きすき)パスチャライズ牛乳は島根の高級牛乳ですね!

 

ディナーの満足度がめっちゃ高かったです。

離島だからこそ、ローカルで美味しいものを食べたいという欲を完全に満たしてくれました!

 

ルームサービス

Entôではルームサービスも充実しているんですが、その中で目を惹くものが…。

海士町で銛突き漁師として活躍している人が獲った魚の盛り合わせです。私たちが泊まった8月から提供をはじめたそうで、ものすごく推していました。

島根県隠岐郡海士町|「岳」漁師|吉川 岳さんの生産者プロフィール|ポケットマルシェ|産地直送で旬の食材が生産者(農家・漁師)から届く

 

折角なので頼んでみた!

 

新鮮なのもそうですが、処理がすごく巧いんでしょうね。血の味を一切感じず、甘みやうま味が凝縮されたようなお味でした。これ、ルームサービスじゃなくてディナーの途中で出してほしい!

 

朝食:Entô Dining

朝も同じくダイニングで。

 

お重のようなかたちで用意されています。

 

島の朝ごはんをテーマにしているみたいで、郷土料理もたくさんありました。決して豪華ではないですが、こういうの食べたかった!って感じのものです。

 

宿泊の感想

話題の離島ホテルEntô。お部屋の広さや設備からするとお値段は結構高めで、どうなんだろう…と少し思っていた部分はあったのですが、とても良かったです。

ディナーは別途予約が必要なのですが、絶対つけた方が良いです。ディナー込みで満足度はかなりあがった気がします。

ホテル単独のスペックだと割高感はあるものの、島の観光とあわせることで、ホテルでの体験も地続きになり、隠岐全体をより楽しめる、そんなホテルだった気がします。

島との一体感がすごかった

 

島後へ

さて、最終日、チェックアウトして島後へ向かいます。

 

フェリーターミナルから今回はジェットフォイルに乗ります。

 

海士町キンニャモニャ祭りはしゃもじを持って踊るそうで、手前のしゃもじ型のベンチはきっとそれをモチーフにしているのでしょう。

 

隠岐の島町の観光

隠岐の島町はさすがに規模が大きいです。島前の島々とはフェリーターミナルの雰囲気からして違う。

 

ターミナル前の通りも広い。ビルまである。

レンタカーを3時間だけ借りて、島をちょっと巡ります。

 

矢那の松原・舟小屋群

 

伊根の舟屋を思い起こすような、船の駐車場?が大量に並んでいます。

 

こちらは島後観光のハイライト、ローソクを巡る観光船乗り場!

ただし、ローソク岩はその名の通りローソクの形をした岩で、夕陽と重なるとローソクに見えるというものなので、日中は観光船はやってませんでした。

 

待合所の中。

これは…かなりあぶない…!色々と…!

 

狭い道を車で15分くらいかけて登り、展望台へやってきました。

 

ギリギリ見えた!!

 

最後に、フェリーターミナルの前のお店、さざえ村にて島名物のサザエ丼をいただきます。

 

玉子丼にさざえが乗っている感じです。島後の至る所でサザエ丼が食べられるそうで、隠岐はサザエがよく獲れるんですね。

 

お土産物屋さんもターミナル周辺には何軒かありました。

 

浮上しているジェットフォイルが勢いよくターミナルに入ってきます!

しかし今回の帰りは飛行機。ターミナルからバスに乗って10分ほどの空港向かいました。

 

空港には牛が繋がれてる!?

隠岐では後鳥羽上皇に見てもらうため、見世物としての牛突きが生まれたそうで、今でも月に一度ぐらい観光向けに行われているそうです。きっとこの牛さんは優勝したんでしょうね。

 

隠岐、楽しいところでした。

いつか冬に松葉ガニを食べに行きたいな!

 

せっかく大阪きたのだから:万博記念公園

隠岐空港からは島根、あるいは伊丹空港に行く便が就航しています。

ここは大阪上空、梅田付近です。

 

伊丹空港からモノレールで数駅で万博記念公園なので、帰りがてら寄ってきました。

有名な太陽の塔がそびえています。

 

太陽の塔の内部は当時の万博の展示の再現がされており、すごい迫力!

 

当時の大阪万博を振り返りEXPO’70パビリオンという施設も楽しかったです。

 

隠岐、楽しかったなぁ

ご飯も美味しいし、Entôもいいとこだった

離島の旅行の記憶

2024年8月【1/2】隠岐「TADAYOI」泊 綺麗すぎる海が眩しい!新鮮な海鮮バーベキューも楽しめる離島の海沿いグランピング。

こんにちは、しろいるかです
2024年8月、島根県の離島、隠岐に行ってきました!

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
米子駅~境港~あまんぼうナイトクルーズ
宿泊:TADAYOI 海士グランピング

【二日目】
レインボービーチ知夫里島サイクリング~中ノ島サイクリング
宿泊:Ento

【三日目】
隠岐の島町島後島)観光~隠岐空港伊丹空港万博記念公園

 

隠岐諸島のあるきかた

隠岐といえば日本史でその地名をよく聞くものの、具体的な場所はあまりイメージが湧かないのではないでしょうか。

隠岐島根県の離島であり、鳥取県境港もしくは島根県七類港から海路、あるいは出雲空港伊丹空港からの空路が主なアクセス手段です。

出典:アクセス | 隠岐の島旅

 

正確には隠岐という島はなく、島前(どうぜん)島後(どうご)という二つの島を合わせて隠岐諸島と呼ぶのです。島前はさらに西ノ島、中ノ島、知夫里島の3つに分かれています。

そして、隠岐諸島を観光するうえで重要なのが島間の移動。島前と島後の距離は結構離れており、簡単に行き来することはできません。具体的には一日わずか3便の船でしか結ばれていないのです。

 

一方で、島前の島間の移動は小型の連絡船がかなりの本数で動いており、あまり時間を意識しなくても気楽に移動できます。

ということで、隠岐諸島を旅する際には自分が行きたい観光地は島前か島後か、島前・島後間の移動はどうするのかを明確にしておくことをお勧めします。

両方を巡ってみた個人的な感想ですが、観光により向いているのは島前のほうだと思いました!

隠岐って複雑なんだね

すべての島を巡ろうとすると三泊しても足りないかも

 

米子駅

今回は隠岐へのアクセスは海路、境港からフェリーに乗って向かうことにしました。隠岐へ渡る前に鳥取県を一日旅し、その後隠岐に向かいます。

隠岐に渡る前の鳥取めぐり

 

私たちは東京から陸路で来たので米子駅スタートです。

 

米子駅境港駅の間を結ぶのはこの鬼太郎ラッピングが特徴的な電車!

 

このあたりの鬼太郎推しはすごい。

 

境港と水木しげるロード

1時間弱で境港駅へ。ローカル線らしい旅で楽しかったです。

 

境港駅周辺は栄えていますね!観光客でごったがえしていました。この大きな建物はフェリーターミナル。

ここから徒歩数分でたどり着くのが…。

 

水木しげるロードです。

境港はゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげるさんの出身地。それにちなみ、昭和レトロな駅前の商店街を妖怪一色にかえて観光地化したものなんですね。

 

レトロな商店街の面影を残しつつ、妖怪のブロンズ像や妖怪関連のお店などが建ち並んでいました。800mほどの道のりの間にお店も多くあり、歩いていて楽しい道だと思います。

最奥には水木しげる記念館もあるそうなのですが、今回はそこまで時間が無く、途中で港に引き返しました。

 

ねずみ男が泳いでいる池とかもありました。

知ってるやつを探すのも楽しい

 

隠岐へのフェリー

さて、境港からはフェリーに乗って隠岐諸島の島前を目指します。

ジェットフォイルとフェリーの二種類があり、ジェットフォイルだと島後を経由して2時間、フェリーだと直通で2時間40分です。

ジェットフォイルは早いのですが、島後経由しちゃうので島前まで行こうとすると結局そこまで変わらないんですね。

また、そもそもジェットフォイルはちょうどよい時間帯の便が満席で乗ることができず…。今回はフェリーの旅です!

 

連絡通路を通ってフェリーに乗り込みます。

 

出典:フェリー船内案内 | 隠岐汽船株式会社

フェリーですが、なかなかに雑多な感じです。

座席はなく、基本的に絨毯敷きのスペースに座ることになります。

ハイシーズンの場合、ぎゅうぎゅう詰めになってしまうので息苦しく、甲板の方で過ごすことに。

屋外なので空調はないですが、風の影響も思ったほどなく、座席があるので気持ちよく過ごせました。

 

出航の準備が色々となされてました。

 

いざ出航!まずは港周辺のせまい境水道を進み外海へ出ていきます。

 

こんな感じの甲板の座席。それほど席数はないですが座れました。

潮風が気持ちいい~!

 

外海に出ると、大山の雄姿を拝むことが出来ました!山頂の方はちょっと雲がかっているけど…。

 

ここから2時間ほどは、周りに何もない洋上をひたすらに進みます。飽きてきたころに、島が見えた!

 

島前の島々の間を抜けていきます。

 

驚いたのが、島前の島々に囲まれた内海に入った瞬間に波がほぼなくなったこと。海はものすごく透明度が高く、深い青が感じられます。

 

ヨットがでている!

 

いよいよ島前・西ノ島の別府港に到着です。長かった…!

ここから島前の島々を結ぶ内航船に乗り換えて、中ノ島を目指します。

 

ここにも妖怪が!!

 

フェリーしらしま、楽しい船旅でした!

 

フェリーにも描かれてる!

 

島前内航船「いそかぜ

フェリーを降りてすぐの場所にある、内航船「いそかぜの乗り場です。内航船はバスのような感覚で使うことができます。時期によってダイヤが変わるので、アプリ版か、ブラウザ版で時刻表を確認するのがおすすめ。

隠岐航路案内 - Oki Islands Sea Line Information

 

内海はほとんど波がなかったです。10分ほどで本日の宿泊地、中ノ島に到着。

 

このドームテントが並ぶエリアが今日泊まるTADAYOI 海士グランピングです。

 

隣にはEntô(エントウ)というホテル。こちらは翌日宿泊予定です!

 

Entôは旧館・新館に分かれており、新館は海側から見ても際立つモダンなデザインですね。

 

無事に到着しました!中ノ島の菱浦港というところです。

 

TADAYOI 海士グランピング

港周辺には商店や、ターミナルの中にはお土産物屋さんなどもありました。宿泊に際し足りないものがあればこちらで購入していくのが良さそう。

海士グランピングの夜ご飯はバーベキューなのですが、ターミナル内には大漁鮮魚直売店があるので、そこでサザエを買っていくのをとにかくおすすめします!

私たちはそれに気づかず…翌日サザエを売っているのを見て、バーベキューで食べたかった~~と悔しい思いをしました笑

サザエ出るかな…と思ってたけど出なかった。

 

TADAYOIは港からは徒歩5分ほど。荷物が重いとちょっと大変かもですが、歩ける距離です。

 

決して敷地は広くないですが、海沿いの立地で素晴らしい眺めが楽しめます。

 

ドームテントの中は広々。

初めてドームテントに泊まるのですが、普通のテントと違ってかなりがっしりした造りです。ドアもあるし壁もしっかりしてます。ただ、遮音性はほぼゼロなので外の音はだいたい聞こえました。

 

この景色!

最高か!

 

海が間近に迫ってくるこの感じ、いいですね。

ただ、目の前を通りを宿泊者の人が歩き回るつくりになっているので、テントの中にいる時はカーテン閉めがちだったかも。

 

設備面の話をすると、ドームテントの隣にバーベキューする場所が併設されています。

 

そのほか、テントごとに用意されているキッチンもありました。

 

トイレも個別なのがありがたい。テントを出てすぐなので夜も安心です。

 

シャワールームもあります。清潔ですね。

 

また、隣のEntôの大浴場利用券(1回分)ももらえるので、そっちでしっかり入ることもできます。露天風呂は無いですが、景色が良いので明るい時間帯がおすすめかな?

 

夕食はバーベキューです。

目の前の海はとても凪。やさしい波音をBGMにディナー開始です。

 

食材は隠岐の名産がほとんど。とくに海産物(カキとイカ)は新鮮すぎてやばいイカはワタも臭みがなく全部美味しいし、大振りの岩ガキもジューシーだし…。

分量的にも丁度良かったです。バーベキューの器材も良い感じで、うまいこと焼けました。

 

夕暮れ。7時を過ぎても明るい。

 

この穏やかな海、湖のようです。癒される…。

波音が静かなんだよね

 

暮れた後の雰囲気も素敵でした。

 

テントサイトの明りがちょっと強力すぎたので、少し離れた場所に移動して星空を見上げると、満点の星空が見えました。

 

あまんぼう ナイトクルーズ

ナイトクルーズといえばロマンチックな夜景を見る…というイメージですが、ここでは夜景の代わりに夜光虫を見るナイトクルーズなんです。

隣のホテル、Entôのロビーがアクティビティの集合場所でした。そこから港まで歩いて海中展望船「あまんぼう」に乗船します。

 

出典:海中展望船あまんぼう « しまね Kids Fun Trip

あまんぼうは半潜水型の船で、こんな感じで海中の様子を船の中から見ることができます。

島前の海には夜光虫が大量におり、夜に海の中を覗くとまるで星空のような、幻想的な風景を見ることができるんです。

ちょっとチカチカ光るかな?ってレベルじゃなく、満点の星空です。星空どころかイルミネーションかもしれないってぐらい。写真や動画に納めようとすると厳しく、記録に残せなかったのが非常に悔しいですが、目に焼き付けました!!

夜光虫をこうした海の中で見るためには以下の条件が揃う必要があるのですが、隠岐以外には無さそうな気がします。

  • 海中展望船がある
  • 波が穏やか(海中展望船は波に弱い)
  • 周りに明りがほとんどない

あまんぼうナイトクルーズ、隠岐に来たらぜひ!

underwater observation boat “Amanbow” Night Cruise | Entô(エントウ) |隠岐ユネスコ世界ジオパーク 泊まれる拠点

これはほんとおすすめ

感動した

 

グランピングの朝

翌朝も快晴!朝の陽ざしで起きました。

 

目の前を船が頻繁に通り過ぎていきます。

 

改めて見てみると海、きれいすぎる。

 

しばらくぼーっとしてみたり。

 

朝食は自分でホットサンドづくりです。ちょっと焦げたけどおいしくできた!

 

レインボービーチ

TADAYOIのグランピングサイトから徒歩数分の海水浴場です。

ここは沖縄…?

 

いや、いくらなんでも海きれいすぎる!!

影もクッキリです。ここに船を浮かべたら空中に浮いているように見えそう。

 

このグラデーションたまらないですね。遠浅じゃないのできれいなグラデーションを間近で見られるんです。

 

眺めるだけでも幸せですが、我慢できずちょっとだけ泳いでみた。

 

たまーにやってくる船。

あれは昨日乗ったフェリーしらしまだ!

今日も頑張ってますね!なんだか嬉しい。

 

隠岐に来てまだ一日もたってないけど既に隠岐の魅力に取りつかれてしまった

海きれいすぎるよね!

次は、隠岐の島々を巡った記録と、Entôの宿泊記です。

離島の旅行の記憶

2024年8月 鳥取「旅館大橋」泊 ラドン泉で有名な三朝温泉に宿泊し、日本一危険な国宝 投入堂へ。短時間だけど変化に富んだ登山道が楽しい!

こんにちは、しろいるかです
2024年8月、鳥取県三朝温泉に宿泊し、国宝・投入堂へ登山しました!

旅の全行程

【一日目】
米子駅~大山蕎麦 八郷の里~大山まきばみるくの里~大山寺
宿泊:三朝温泉 旅館大橋

【二日目】
三徳山三佛寺投入堂米子駅

※この後は米子駅から境港へ行き、隠岐へ向かいました。(別記事)

 

東京から陸路で米子駅

諸事情あり、飛行機だったら早かったのですが、新幹線で岡山へ行き、岡山から特急やくもに乗り換え米子駅へ。

わかったことは3つ。

  • 新幹線が遅れても、10分ぐらいならやくもは接続待ちしてくれることもある。
  • やくもは2024年に新型車両になったばかりできれいだった
  • ANAの空席待ちを過信してはいけない

オシャレなデザイン。車体の色もすてきなやくも。

 

米子は鳥取第二の都市。駅前はそれなりににぎわっていました。始発に乗っても到着はお昼前だったので、レンタカーを借りてまずはお昼ご飯へ。

 

大山蕎麦 八郷の里

米子駅から車で20分ほどで到着。

大山のふもとでは蕎麦の実が栽培されており、大山そばとして名物だそうです。

ちょっとわかりにくい場所ですが、ナビを信じて小道に突入すると、古民家が突如現れました。

 

縁側の雰囲気がめっちゃいい!

 

店内も外観のイメージ通りな感じです。

 

大山そばに加えて、大山おこわもこの地方の郷土料理。少し甘めの味付けの美味しいおこわです。

 

こちらは地元のとろろいもを使ったとろろそばセット。

そばが美味しいのは言わずもがな。付け合わせも手が込んでおりとても美味しかったです。

雰囲気も含め、これは理想の蕎麦屋さんかも

 

さらにさらに!にゃんこもいるみたいで。

 

店に入るまで多少待ち時間があったのですが、癒しの時間でした。

旅の最初からいい店を見つけ、テンションめっちゃあがった。ここはおすすめです。

幸先良いね

 

大山まきばみるくの里

続いて訪れたのは大山のふもとにあるこちら。

大山が富士山みたいですね。実際に伯耆(ほうき)富士と称されるみたい。

 

ここは白バラ牛乳で有名な大山乳業の経営するレストハウス。こちらのソフトがめあてです。

 

見晴らしもよく、眼下には日本海も見えました。

 

大山寺

大山は百名山のひとつ。前泊できていたら登りたかったですが、今回はふもとの大山寺だけおまいりします。

大山寺は立派なお寺のようで、参道があり店も何軒か立ち並んでいます。その中にモンベルが手掛ける大山参道市場(カフェ&お土産屋)の建物が特徴的でした。

 

結構急な坂を登っていく。

 

大きな山門ですね。

 

本殿は昭和に入って再建されたものですが、歴史を感じるたたずまいです。

 

ちょっとだけ物足りず、石畳の道をさらに進んで、大神山神社奥宮を目指すことに。徒歩10分ほどの道のりでした。

 

大神山神社奥宮の社殿。森の中に現れる荘厳な建物に圧倒されます。奥宮から大山登山道が続いているのですが、奥宮まではずっと石畳の道なので、観光がてら来ている人が多くいました。

奥宮まで頑張って行く価値ありだね

 

三朝温泉(みささおんせん)

皆生温泉に並ぶ、鳥取県の有名な温泉地。なんといっても特徴的なのが泉質で、放射性物質であるラドンを含んだ放射能なのです。

放射能泉といってもごく少量なので身体への害は無く、これは諸説ありますが一説ではホルミシス効果と言われ、逆に細胞の活性化につながるのだそう。

三朝温泉は場所にもよりますが世界一のラドン濃度を誇っており、しかも湧出温度も高いという、なかなか珍しい温泉なんですね。

 

旅館大橋

今回泊まるのはこちらのお宿。登録有形文化財に指定された建物が特徴的な、三朝温泉の老舗旅館です。昭和七年の創業以来の建物が使われているんだって。

道路に面しているんですが、この一角だけ雰囲気が変わります。

 

ちょっとだけ昭和みを感じる案内板。

 

ロビーからは、温泉街を流れる三徳川を見ることができます。

 

全館川に面しているんですね。

 

良い雰囲気のロビーですね!

 

お着き菓子として、冷たいお茶とスイカをいただきました。栄西というブランドスイカだそうです。甘くておいしい!

今年の初スイカだった

 

廊下を通ってお部屋へ。この旅館は横に長いつくりになっており、ロビーはちょうど真ん中のあたりに位置しています。

 

客室:標準和室

実は川沿いに建っているので高低差の関係からロビーは二階。三階建ての建物だったんですね。今回は三階のお部屋です。

 

露天風呂付のお部屋などもありますが、今回は一番下のランクの標準和室です。

 

標準和室といっても十分な広さがあり、広縁からは川も眺められます。

 

ここの椅子に座ってぼーっとするのが良かった。

 

大浴場

大浴場は男女交代制で2か所。

こちらはせせらぎの湯へのアプローチ。太鼓橋のような雰囲気です。

 

出典:温泉 – 【旅館大橋|公式】鳥取県三朝温泉 露天風呂付客室の宿

対岸に遊歩道があるため、川を直接見ることはできませんが気持ちのいいお風呂。個人的にはこの写真の奥にある、半露天っぽい檜の内風呂が一番お湯の鮮度もよく、気持ち良かったです。

サウナもあったようなのですが、残念ながら休止中。

 

せせらぎの湯の近くには、湯上り処もありました。

 

こちらは広くとった窓から景色が見られます。

 

もう一か所が岩窟の湯。女性は夜の9時まで、そこからは翌朝含め男性用です。

こっちがとにかくすごかった。昭和7年から浴槽もそのままだそうで、まさに河原を湯舟にしたようなつくりです。

ただ雰囲気としては少し人を選ぶ気はします。露天風呂はないし、夜とかはちょっと怖い笑

 

足元湧出で、ぱっと見わからないですがかなりのお湯が湧いています。奥の浴槽は同じ放射能泉でもラドンではなく、トリウム泉だそうで、昭和の調査では世界一のトリウム濃度を誇る温泉であることがわかったそうです。

トリウム泉は大変珍しく、入ることができるのは三朝温泉でもここだけ。

浴感はラドンもトリウムも特に違いは感じられないのですが、これだけ距離が近いのに違う物質が含有しているというのは面白いですね。

ちょっと入ってるだけでもすごい発汗する

湯舟の底も岩そのままだし、大地のパワーを感じる…

 

夕食

今回、お食事については一人+2,200円で個室にしていただきました。

折角なので通常の夕食会場も下見にいってみると、立派な大広間でした。

 

個室の場合、元客室をお食事用にしつらえている場所に通していただけます。テーブルも広く、外の景色を見ながら食べられるのもよかった。

 

おしながき。

 

鳥取県の地酒飲み比べをいただきました!三朝温泉にある造り酒屋や、宿のオリジナルラベルのものも含まれてます。

 

先付はとうもろこし豆腐ともずく。夏っぽいですねー。

 

アコウ鯛酒蒸し。出汁が利いてる!

 

お刺身もおいしい。

 

お昼に食べたけどふたたびの大山そば。

 

しじみ茶わん蒸し。

しじみといえば宍道湖のイメージでしたが、この周辺の東郷湖でとれる、鬼蜆というブランドしじみが使われていました。大きくて食べ応えがあります!

 

こちらも海老も東郷湖で獲れる手長エビ。

 

洋風の一皿。山椒ソースが美味しい和牛ステーキでした。

 

ごはんものは、なんと炙りヒラメ茶漬け。これはとくに美味しかったなぁ。

 

ゆっくりと味わってごはんをいただくことができて満足です!

個室が正解だった

旅館の人との距離感も絶妙で、気持ちよく過ごせたね

 

夜の温泉街散歩

夕食後、温泉街を散策しに出かけます。

 

大浴場に繋がる太鼓橋は外から見ても素敵でした。

 

旅館大橋は温泉街の端の方に位置しているため、中心街までは5分ほど歩きます。

 

このあたりから中心街かな?賑やかになってきた。

 

夏の間は毎日のように5分間だけ花火があがるようで、多くの人たちが打ち上げ場所にいそいそと向かっています。

 

温泉街のメインストリート。この雰囲気、めっちゃいい!

 

ノスタルジックな看板が並びます。芝居小屋はかつて営業していたそうですが、今でも射的場駄菓子屋さんは営業していました。飲食店やバーも何店舗かあり、素泊まりで来ても困らなさそうです。

 

メインストリートを進むと、足湯スポットがあったり。

 

鳥取名物の牛骨ラーメンののぼりがあったり。浴衣姿で行きかう人たちも相まって風情たっぷりです。

 

花火はほんの一瞬ではありますが、温泉街の夜の散歩に華を添えてくれました。

 

メインストリートの一角にある話題のお店。三朝ヨーグルトです。

 

白バラ牛乳を使ったヨーグルト。通販でも人気だそうですが、本店はこんな場所にあるのですね。中にはカフェもあり、小ぶりサイズの夜パフェなんかも食べられるみたいでした。

 

お部屋に持ち帰って食べてみましたが、とても濃厚です。

夜遅くでもやっているので、温泉街散策のあとにお土産として買って帰るのがいいですね。

ちなみに、なんと米子駅の中のお土産物屋さんにも一部の商品が売っていました!

 

朝の温泉街散歩と河原風呂

早朝、夫はいそいそと出かけていきます…。

 

三朝温泉にはなんと、こんな場所に無料の河原風呂があるのです。

 

もちろん混浴なうえ、お湯は無色透明。水着着用も不可。おまけに周囲からはめっちゃ見られるので女性が入るのはまず不可能です笑

夫は朝6時頃に行ったところ、既に先客が一人おり、その後も入れ替わりで一人来たそうです。でもこの写真を見ていると解放感あって気持ちよさそうですね。

 

昨晩賑わっていたメインストリートも早朝は静まり返っています。

 

メインストリートの途中で、少しだけ主張が強い場所があります。ある意味名物…?

 

すーはー温泉。三朝のラドン温泉を蒸気化したスチームサウナを日帰りで楽しめるみたいです。ホルミシス効果が得られるのかな。

 

温泉街の奥の方には立派な神社もありました。

 

さらに歩いていくと、公衆浴場もあります。

 

温泉街唯一の飲泉所?

味は全くなく、水のような飲みやすさでした。

 

こちらのお風呂は朝8時から。まだ早朝すぎて空いていなかった。

 

昨晩花火があがっていた場所。

街灯もほぼ無く、花火が綺麗にみられるのも納得です。

 

橋の上から、温泉街を一望してみます。朝の空気が清々しい!

 

かわいいカエルのオブジェ。この三徳川にはかじか蛙がたくさん生息しているみたいです。

 

戻ってきたー!

 

朝食

朝食も個室で。焼き魚と玉子焼きがおいしく、とてもいい感じの朝食でした。

いい宿だった

これぞ老舗旅館って感じ

 

松乃屋(とちもち)

温泉街にあるとちもち屋さん。この辺りではとちもちが名物みたい。

 

朝作り立てで、めっちゃふわふわです。お昼過ぎには売り切れてしまうこともあるそうで、宿をチェックアウトしたら買いに行くのがおすすめです!

 

三徳山三佛寺投入堂

断崖絶壁に建てられた投入堂は、鳥取県の国宝三朝温泉とあわせて日本遺産にも登録されています。

参拝するための登山道で死亡事故が多発したことから、「日本一危険な国宝」との異名もあるのだそうです…。

 

そうした事故防止の観点から、入山するには条件が課せられています。

  • トレッキングシューズ等の滑り止めがある靴着用(スニーカー不可)
  • 単独入山の禁止

これらは入山の受付の際にしっかり確認され、靴に関しては適さないものの場合、草鞋を購入することができます。単独登山の場合はだれかとペアを組む必要があるみたいですね。

そうした必須条件の他には、手を使って登る場所が多いので手袋と、飲料水を入れるリュックは必須だと思います。普段登山をしているなら、通常の登山の格好をしていれば問題ないかなと。

 

投入堂は、三佛寺の奥宮的なポジションのため、まずは三佛寺の境内を通って奥へすすみます。

 

途中、塔頭がいくつかありました。これらの塔頭も見学できるみたい。

 

本堂にお参りをして、いざ投入堂へ!

 

こちらが登山道の案内図。コースタイム的には1時間も歩けば到着するのですが、その道のりはなかなか険しいです。

 

この入口で服装チェックなどを行います。飲料水や手袋は売っているのでここで買うのもアリですね。

登山届の代わりとして、タスキのような輪袈裟を渡されるので、これを下山したら返却します。事故も多いので、安全管理はさすがに徹底しています。

前半の30分ぐらいは急登の山道を登っていきます。途中手を使って木の根や岩を掴んで登らないといけないような場所もあり、ここで登れない場合リタイアした方が良いかも…。

 

この辺りは鎖を使って登る場所。なかなかの傾斜ですが、岩にグリップがかなり利くのと丈夫な鎖があるため、見た目ほどは厳しくないです。

 

くさり場を抜けるとご褒美とばかりに文殊があり、裏手に周ってみると…。

 

絶景ポイントです!

オープンすぎる!

 

通り抜ける風が心地よく、登山者の休憩ポイントになっていました笑

 

ただ、下は何もないので慎重に…。

これは怖い

 

ここは凄いですね、こんな場所にお堂を建てるなんて…。重要文化財にも指定されているようです。

 

文殊堂からもう少し進むと、またお堂が。今度は地蔵堂。こちらも重要文化財です。

 

お堂から先の道はそれほど険しくはありません。今度は洞窟の中に押し込まれたような観音堂が。お堂の裏手を通って行きます。

 

無事に投入堂に到着です!

 

これ以上は近づくことはできないのですが、この距離からでも凄さが伝わります。

 

どうやって作ったのか理解ができないです。。幾度と修復はなされてきているそうですが、なんと平安時代の建物なんだとか。

当時の技術で、ここにこれだけのものを建築できるなんて。役小角が法力によってお堂を岩場に投入れたという伝説ができるのも納得です。これは見に来てほんとよかった。

 

下りは行きとは別ルートが用意されています。一か所だけ難所があり、行きよりも急な鎖場があります。しっかり鎖を持って慎重に降りれば大丈夫ですが、高所恐怖症だとつらいかもしれません。

 

投入堂、噂に違わぬ素晴らしい国宝でした。ちゃんと登山装備をしていけば問題なく登れますが、最低限靴はしっかり準備しておくとよさそうです。

投入堂が素晴らしいのはもちろんのことなんですが、わずか片道1時間足らずの行程ですが道中は変化に富んでおり、途中の文殊堂からの景色、鎖場の達成感などもあってこれほどコスパのいい登山は他にない気がします笑

登山難易度的なところでいえば、靴さえしっかりしていれば山を登ったことがあまりない人でも大丈夫だと思います。ただ天気が悪いと岩場が滑りそうですし、事故が起きるのも想像つくコースなので、雨のときなどは避けた方がよいかもしれません…。

投入堂に行き、三朝温泉で癒される。これは鳥取観光の鉄板コースでした!

 

鳥取県砂丘だけじゃなかった

三朝温泉投入堂もよかったなぁ

山陰地方の旅行の記憶

2024年7月 山形「KAMEYA HOTEL|湯野浜温泉 亀や」泊 独創的な龍宮殿サウナとあかがねの客室!酒田観光の半日モデルコースも紹介。

こんにちは、しろいるかです
2024年7月、山形の庄内地方にある湯野浜温泉に泊まり、酒田観光してきました。

旅の全行程

【一日目】
羽田空港庄内空港
宿泊:湯野浜温泉

【二日目】
酒田観光(山居倉庫~本間家旧本邸~山王くらぶ~日和山公園~さかた海鮮市場)

 

湯野浜温泉へのアクセス

湯野浜温泉庄内空港からわずか車で10分ほどで到着できる超好立地。庄内空港羽田空港としか接続していませんが、東京からだととても行きやすいですね。

ちなみに東京からの陸路でのアクセスはかなり厳しく、山形新幹線新庄駅経由、上越新幹線新潟駅経由いなほ乗り換えでも、最寄りの鶴岡駅まで5時間はかかってしまいます。

今回は庄内空港まで飛行機で行き、そこからレンタカーを借りました。

 

KAMEYA HOTEL湯野浜温泉 亀や

いろいろと所用を済ませ、宿に着いたのは夕方。

湯野浜温泉は砂浜の長い海岸線沿いに中規模なビル型旅館が建ち並ぶスタイル。温泉街らしい街歩きできる場所はないのはちょっと残念ですが、夏は海水浴で賑わうみたいです。

今回泊まるKAMEYA HOTELはその中でも一番端に位置していました。

海岸沿いの駐車場に案内されました。奥の建物が宿ですね。

 

ちなみに駐車場の目の前は砂浜!これは夏泳いだら気持ちいいだろうなぁ。

 

反対側では旅館が建ち並んでいます。到着日のいまいち天気の時の写真しかなかったので写りがだいぶ悪いですが…。

 

和風なアプローチの入口にKAMEYA HOTELの名前があります。創業200年を超え、天皇皇后陛下もお迎えしたことがあるという格式ある旅館です。

近年社長の代が変わったのか、色々なリノベーションを進め、屋号も2024年に亀やからKAMEYA HOTELに替えたのだとか。

 

中に入ると旧屋号が飾ってありました。

 

メインの建物は近代的なコンクリ造りのものですが、奥にあるのが旧館の龍宮殿。これは確かに歴史を感じる建物ですね。登録有形文化財にもなっているそうです。

 

入口には飲泉所も。塩分とえぐみがあって全然美味しくはない笑

 

入ってすぐにフロントと、右側にはセンス良さそうな商品の並ぶ売店があります。

 

ロビー部分も結構リノベしたのかな?昔の大型旅館のバブリーな雰囲気が残りつつ、今風の雰囲気になっている感じです。

 

ラウンジではセルフサービスでジュースとかコーヒーがいただけました。

 

こちらのきんつば、お着き菓子っぽいですが客室には別のものが用意されており、ラウンジでのみいただけました。おいしかったです。

 

奥に客室に向かうエレベーターがあります。

 

左側には蔵っぽいデザインの場所がありました。

有料ですがセルフで日本酒がいただける場所だったみたい。夕食後には閉まっちゃってたので、ごはん前にかるく一杯、みたいな感じなのかな。

 

客室:コンセプトルームあかがね

KAMEYA HOTELでは、最上階は特別フロアHOURAIとしてラウンジサービスやチェックアウト時間が遅いなどの特典がついた客室になっています。

それ以外のフロアは基本的にサービスは同じですが、8階にあるコンセプトルームはそれぞれデザイナーの人に自由に作ってもらったものだそうで、中にはかなり攻めたデザインのお部屋もあります。

今回はそうしたコンセプトルームの中でも特に独創的な「あかがね」の部屋に泊まります。

8階のフロアはコンセプトルームのみ。それぞれのお部屋の前にはコンセプトを説明するボードや、モチーフにしたものが飾られています。

 

あかがねのお部屋はその名前の通り、銅板を用いたデザインのお部屋

出羽三山をはじめとした庄内地方の社寺では、銅板が雪深く風雨に耐える銅板の屋根が使われているところが多くそこから着想を得たのだとか。

 

部屋に入ると、おぉぉ!?

壁一面に敷き詰められた銅板の輝きに圧倒されました。

光沢がすごい!!

 

まさに部屋全体が赤銅色。

お部屋の方に気を取られますが、かけ流しのお風呂もついていて、これがまた独特なデザインです。ベッドに飛沫が飛ばないようにアクリル版で仕切られているものの、半分までしかないので部屋全体の空間は地続きな感じ。

 

浴槽は温泉というよりはホテルのようなスタイリッシュさ。

内部で循環とかはなく、手動で温度設定をしたうえでかけ流しにする仕組みです。部屋にはじめた入った時には既に適温でかけ流されていました。お湯は浴槽から溢れることはなく湯切り口がついています。

源泉はとても熱いので、源泉100%にしようとしたら冷まさないとだめですね。

無色透明で、匂いもほとんどない温泉

けど湧出温度はすごく高くて、力強さを感じる

 

目の前は一面のオーシャンビュー!…とはいかず、目の前に大きな旅館があります笑

少し奥まった場所に位置しているのでしょうがないですね…。これがあるため日中は目隠しのカーテンを使う必要があるかもです。

 

お部屋自体はそれほど広くなく、ベッドルームとお風呂に大部分のスペースを確保した結果、水回りや冷蔵庫等の設備系はかなりギチギチにまとめられています。

 

視界のすべてがぎらぎらしてる。

 

これまで泊まった宿で一番攻めたデザインの部屋かもしれない。

 

夜になると部屋の明りだけになるのですが、また違った表情を見せてくれます。

 

落ち着かないかと思いましたが、意外に慣れます。夜も快適に寝られました。

 

大浴場

大浴場は男女ともに3階にあります。

大浴場自体はあまり特徴がある感じではなく、後述の別料金のサウナと、客室のお風呂で十分満足してしまいました。サウナの入口も写真右側奥にあります。

 

出典:温泉 | KAMEYA HOTEL | 湯野浜温泉 亀や

温泉好きの人だと、これだけだと少し物足りなさがあるかもですね。

 

龍宮殿サウナ(海)

リニューアルにあわせて作られたこのサウナ、なんと旅館に入るときに見えていた旧館の龍宮殿をまるごとサウナに改装してしまったものです。当時、内部からのものすごい反発があったであろうと勝手に想像できます…笑

サウナは宿泊とは別料金になっており、利用する場合は一人2,420円がかかります。日帰り入浴も受け付けているのですが、事前に利用人数を把握しているようなのでおそらく混むことも無く気持ちよく入れそう。私たちの時も利用者の数は適度でした。

ただ、宿泊の場合でも当日予約だと空いていない場合があるそうなので、絶対入りたいなら宿泊予約の際にサウナも予約しておくのが確実ですね。

 

サウナは「海」と「空」が男女入れ替えです。空独自のいいところもありますが、基本的に海のほうが圧倒的に広くておすすめです。女性は海に入れるのが朝で固定されているので早起きしないとですね。

 

こちらは海の方。既にここは脱衣所の奥です。

 

なんと裸で利用できるラウンジがあります。デトックスウォーターに加えてホットドリンク、チョコや塩アメなんかもありました。

この浴室ゾーンの延長でラウンジがある感じ、御船山楽園ホテルを参考にしたのかも。

 

さらに、ラウンジと浴室スペースの間に前室があります。かなり贅沢な空間ですね。デザインもタイルのレトロ感がとてもおしゃれです。

 

浴槽としては、手前の水風呂と、奥に寝湯があります。

 

寝湯は40度あるかないかぐらいの絶妙な温度感。入っていて気持ちよいです。ここは循環してなさそうなかけ流しですね。水風呂も塩素の臭いはありませんでした。

 

洗い場の間にあるのがサウナ。どちらもほぼ同じつくりですが、右側はセルフロウリュ可能です。

 

二つのサウナは、中はアクリル板で区切られていて実際の広さ以上に解放感がありました。

 

かなり激熱サウナで、ロウリュしたら熱すぎてやばかったです。この後水風呂に入り、ラウンジでデトックスウォーターを飲んでととのい椅子に身体を投げ出す…。最高でした。

外気浴がないのが唯一の欠点かもですが、そんなの関係ないレベルで気持ちよく整いました。

個人的ベスト5に入るレベルでととのった気がする

 

龍宮殿サウナ(空)

もう一つの空の方です。

 

こちらは海と比べるとかなりこじんまりとした感じ。ラウンジはありません。一応脱衣所すぐそばに、デトックスウォーターとかお菓子とか、海のラウンジと同じラインナップの食べ物は置いてますが。

お風呂の機能的なところでは、寝湯の代わりに普通の浴槽がありました。こちらもかけ流し。

 

サウナも小さめでロウリュはできませんでした。ただ、海の方と違うのはスチームサウナがついているところです。好きな人は好きかもしれない。

 

海より空の方が良いポイントとしては坪庭外気浴スペースがあること。

ただ、ととのい椅子がないので、結局海の方がよくととのいました笑

こっちでも大浴場併設のサウナのレベルとは全然違うんだけど、海と比べちゃうとね。

 

夕食:龍宮殿ダイニング

KAMEYA HOTELの夕食は3種類。

  • 最上階のHOURAIフロア専用のHOURAI懐石(お部屋食)
  • 龍宮殿懐石(龍宮殿ダイニング)
  • 通常の懐石(宴会場)

今回は龍宮殿懐石です。こちらはプランによって選べました。

龍宮殿ダイニングは、先ほどのサウナと同様に旧館龍宮殿の中にあり、どうやらサウナの上の階みたいです。

下はサウナで上はダイニング、すごい活用の仕方ですね。

 

龍宮殿ダイニング、外観はとても素敵なのですが内装がちょっと殺風景かも…。折角の登録有形文化財なのでもう少し凝った内装だったら良かったなぁ。勿体なく感じてしまいました。

 

和洋折衷を意識したコース仕立てになっています。

 

日本酒のペアリングがあったので頼んだのですが、ペアリングといいつつ3種類、しかもこちらがお願いすると次のグラスが出て来る感じで、ペアリングというよりはただのセットですね…。ちょっと残念。。

 

一皿目、庄内サーモンのカルパッチョ的なもの。野菜はマリネされています。

この手前のソースが独特で、ライムのジュレのようなソースなのですが、好みが分かれそうな味でした。

 

だだちゃ豆のすり流し。だだちゃ豆は在来野菜の枝豆で、庄内地方の名産です。

 

お刺身。どれも美味しかったです。さすがに海沿いは違いますね。

どれもロイヤルコペンハーゲンを使ったお皿で出て来るのが素敵で、お刺身もまるで洋食の一皿のように錯覚を覚えてしまいます。

 

鱸の焼き浸し。中身は和食なのにお皿によって洋食に見えるから不思議です。

 

最後は山形牛のステーキ。美味しかったのですが、何かソースがあってもよかったかも。

 

最後はごはん。ロイヤルコペンハーゲンのお皿ってなんでもありますね!

 

デザートは砂丘メロンのスープ。この辺りで作っているブランドメロンです。甘くてバニラアイスも相性よく美味しかった!

実質ほぼ和食なんだけど、ロイヤルコペンハーゲンなだけで、洋食食べてる気がする不思議

 

夜の龍宮殿の外観もすてきでした。ここにご飯もサウナも詰まってるんですね…。

 

朝食:宴会場

朝ごはんは宴会場でいただきます。

朝から結構な品揃えです。

 

豪華な感じの食卓になりました。コーヒーとお茶菓子はセルフでした。

 

宿泊の感想

サウナとコンセプトルームは気合入っててとても良かったです。唯一無二の感じがありました。ただ、接客面でもやもやすることが何度かあったのと、食事とか、ところどころ気になるポイントが…。

もともと老舗旅館で、大規模なリニューアルを行いながら生まれ変わる途上だと思われるので、もう何年もすればこなれて来るのかもしれません。今後に期待ですね!

サウナ目当てだったらきっと満足できると思います。庄内地方に行く機会は多いので、今度は日帰りで行こうかな。

 

山居倉庫

北前線で栄えた酒田の町は、湯野浜温泉から車でわずか30分の距離。庄内空港にも近く、湯野浜温泉とセットで観光するなら鶴岡か酒田か、という感じです。

今回は酒田の町を半日観光しました。

山居倉庫は酒田の繁栄をいまに伝える場所。巨大な倉庫が川沿いに立ち並んでいます。

 

表側の駐車場エリアは道の駅のような雰囲気で賑わっているのですが、裏側の川を挟んだ風景が好きです。

 

倉庫群は中に入ることはできませんが、十分雰囲気は伝わります。

 

倉庫の裏手の並木通りがめちゃめちゃ映えスポットです。奥行きがすごいですね。

 

一番手前の倉庫にはお土産物やちょっとしたミュージアム、レストラン等があって活気があります。ソフトを買ってこの中庭で食べるのがおすすめ。

 

本間家旧本邸

酒田の町を治めていた藩主は酒井氏。ですが、実際のところ豪商であった本間氏がものすごい力を持っていたようで、「本間様には及びもないが、せめてなりたや殿様に」という歌がが伝わるほどです。

立派な武家屋敷が残されています。

 

商家屋敷としてのつくりも見られる珍しいもので、内部も見学できます。内部は撮影禁止でした。

 

また、通りを挟んで、本間家が商売を営んでいた建物も見学できます。こちらは無料で入れました。

 

商売道具や北前線で運ばれた品々が展示されてました。

 

酒田木村屋

木村屋といえば銀座にあるあんぱんの木村屋ですが、そこからのれん分けした木村屋は全国にあります。隣町の鶴岡にもありますが、ここ酒田にも同じく木村屋が。

立派な店舗。

 

和菓子、洋菓子、パンとなんでもござれなスイーツ屋さんです。だんごを買って食べましたが美味しかったです。

 

山王くらぶ

こちらも酒田の栄華を今に伝える施設のひとつ。明治創業の料亭跡です。

花街に似合う外観。べんがら色がいいですね。

 

内部は当時の料亭の雰囲気が味わえる1階部分と、二階部分は吊るし雛の展示がされています。酒田の吊るし雛は傘福といい、日本三大つるし飾りの一つだそうです。

 

当時の雰囲気がある廊下を通ったり

 

良い雰囲気の場所でした。

 

山王くらぶは平成11年まで料亭として営業しており、おそらく昭和の時代、周辺は繁華街として賑わっていたのでしょう。山王くらぶの目の前は、昭和の面影を感じる建物が残っていました。

 

日和山公園とヒヨリベーカリー&カフェ

次に訪れたのは日和山。周囲よりちょっとだけ高い丘の上に色々な施設があります。

立派な日枝神社。特徴的な形の鳥居と、奥の山門が厳かな雰囲気を出しています。

 

神社のすぐ向かい側にあるおしゃれな建物。令和3年に新たにオープンしたレストランとベーカリーカフェです。

なんだかんだでおしゃれな建物に吸い寄せられる~

 

洋館部分は大正時代に作られた鉄筋コンクリート造のもの。

壁なども塗り替えられ、がらりと雰囲気は変わりましたが、映画おくりびとで主人公の務める葬儀社の建物として使われたそうです。今はおしゃれなレストランになっていました。ここでランチするのが良さそう!

 

和風の建物の部分はもともと料亭として使われていたそうで、こちらも現在はカフェベーカリーとして使われています。

 

内部もとても今風。

 

山居倉庫から歩いて観光してたので、カフェでひといきです。

 

当時は瞰海楼(かんかいろう)と呼ばれた料亭で、こちらも平成10年に閉業。先ほどの山王くらぶと同時期なんですね…。

 

洋館の二階部分には無料であがることができます。途中踊り場にピアノがあり、これもおくりびとで使われたものなんだとか。

 

爽やかなターコイズブルーが印象的な建物は、内部も同色でまとめられていました。

 

日和山は公園になっており、いくつか現存する日本最古のものがあります。そのひとつがこの方角石

 

そこから見えるこの灯台も、現存する木造灯台として日本最古

 

この常夜灯も古く200年以上も前のものだそうですが、移築されてしまってるからか、現存する日本最古の常夜灯とはカウントされないみたい。

 

さかた海鮮市場

最後に、さかた海鮮市場へ。

日和山公園から丘を下り、海沿いを歩いて目指します。

 

道の駅的な場所で、とても賑わっていました。このSAKATANTOは新しく出来たエリアみたいで、話題の店っぽいのが入ったフードコートのような場所でした。

 

海産物が買えたり、海上保安庁の海洋センターがあったり、離島である飛島への定期便の発着地であったりと、色々備わった場所です。

 

(おまけ)酒田ラーメン

2023年、新宿大久保公園で行われた日本ご当地ラーメン総選挙で酒田のラーメンが日本一に選ばれたんだとか。酒田ラーメンはワンタンメンなのが特徴で、その元祖的存在がこちらの満月です。

今回の旅では行かなかったのですが、山居倉庫の近くにもあり徒歩圏内なので紹介します。

昔ながらの店舗。

 

昔なつかしい醤油スープにちじれ麺、そこにワンタンが入ったスタイルです。今風ではないですが、ほっこりする味で美味しかったです。酒田にきたらまずは満月ですね。

 

(おまけ)本間美術館

こちらも以前行って今回行かなかったのですが、酒田観光スポットとしては外せない本間美術館。本間氏が設立した迎賓館です。ここだけ今回紹介したエリアからは少しだけ離れているのですが、車だとすぐなので合わせて観光するのがおすすめです。

庭園が美しかったです。

 

湯野浜温泉でサウナを楽しみ、酒田で観光を楽しんだ!

酒田の町の繁栄っぷりは凄かったんだろうなぁ

世界遺産になった佐渡は、酒田と同じく北前船の寄港地としても栄えていたみたい。

 

2024年6月 静岡「富士スピードウェイホテル」泊 一晩過ごせば車が好きになる!レーシング仕様86での体験走行とコンセプトホテル宿泊記。

こんにちは、しろいるかです
2024年6月、富士スピードウェイへ行ってきました!

旅の全行程

【一日目】
富士スピードウェイ 86RACER'S体験走行
宿泊:富士スピードウェイホテル アンパウンドコレクション by Hyatt

【二日目】
富士モータースポーツミュージアム

 

とくにモータースポーツに思い入れはなかったけど…?

富士スピードウェイに行くか…と思ったのは、2022年に富士スピードウェイホテルがオープンしたことがきっかけ。

アンバウンドコレクション by Hyattというハイアット系列のホテルで、温泉もあるらしい。タイムセール的なタイミングでお値段も(思ったより)安いし、東京からホテルまでの直通バスも出てるから気軽に行けそうだよ!ということで行ってみることに。

モータースポーツに関してはイニシャルDを読んだことがあるぐらいで、ほぼ知らない状態でも果たして楽しめたのでしょうか。

どっちかというと当初はホテルでだらだらするのが目的だった…?

 

富士スピードウェイ

日本には数多くのサーキットがありますが、その中でも一番規模が大きく歴史も古いのはホンダが創設した鈴鹿サーキット

富士スピードウェイは西の鈴鹿に対して東の富士と称される大きなサーキットで、現在はトヨタ保有しており、過去にはF1も開催されたそうです。

場所的には御殿場アウトレットの近くで、東京からも直通バスが出ているんです。

86RACER’S体験走行

こちらの富士スピードウェイでの一般人の楽しみ方は、カートに乗って小さ目のコースを走ったり、レース観戦などですが、その中でも特に目を惹くのは体験走行です。

体験走行とは、マイカーで実際のサーキットを走ることが出来るアクティビティ。本来はサーキットを走るにはライセンスが必要であったり、非常に高いコース利用料を払う必要があったりとなかなかハードルが高いのですが、それが一台3,000円ほどで走れるんですね!

 

もちろん先導車についていく、追い越し禁止という制約のもとなので、実際にそれほどスピードを出すことはできません。

しかし、今回申し込んだ86RACER’S体験走行の場合、くわしくは後述しますが最後尾ポジションが確保されているのでちょっと例外なんですね。

 

さて、体験走行とは別に別途入場料もいるのですが、富士スピードウェイホテル宿泊者は不要でした。

 

まずはメインセンターへ。バスで富士スピードウェイホテルに来た場合、まずはホテルフロントで入場パスポートを貰い、送迎車でここまで送ってもらう形になります。

 

コントロールセンターでまずは受付。通常の体験走行は予約不要ですが、86RACER'S体験走行は事前予約が必要です。

86RACERSカーレンタルシステム |走る | 富士スピードウェイ公式サイト

 

ふつうの土日なのですがめっちゃ体験走行の車が並んでます。大人気ですね。

スポーツカーやミニバンがごちゃまぜでカオス

 

今回借りる車はトヨタの86をレーシング仕様にカスタムしたもの。

 

例えば後部座席やエアコン、パワーウインドウなどは無くし徹底的に軽量化ハンドルやシートは換装されており、実際のレースにも耐える仕様だそうです。タイヤとかもレース用のものなんだとか。

乗ってみたら目線がものすごく低い!シートベルトもGに耐えられるよう何か所も留めるようになってますし、本格的でした。

今回運転するのは夫ですが、助手席に一緒に座ってスピードを体感できるのはいいですね!

 

通常の体験走行の列とは異なり、サーキット横のガレージで待機です。

これはワクワクする…!

 

体験走行の車が一通り通り過ぎたら、最後尾で出発です!

いくぞー!

 

富士山めがけて走る感じ!

 

途中、カーブの激しい場所では前の車が詰まり渋滞になってしまう場所もありました。

通常の体験走行だと列を乱すため前の車と距離を取るのはダメですが、86RACER'Sだと最後尾なので、前の車と距離あけて、ある程度スピード出して構わないよ、と事前にアドバイスもいただけ、気持ちよく運転できました。

 

ホームストレートではフルスロットルで走行!スピードメーターを見たら160Km超えでした。車の性能的には200Kmぐらいは出るみたい。カーブもかなりGがかかるスピードで走行できて、レーサー気分を味わえました。

車高低いし窓全開なので体感速度がやばい。風になったわ…

速度ももちろんですが、エンジンの音や振動なんかも一般車とは全然違うので、そういう意味でも86RACER'S体験は楽しかったです。

一部の日程では体験走行ハイスピードという台数を絞って高速走行できる体験走行の日もあるそうなので、そちらに参加するのも楽しそう!

ハイスピード走行にも参加してみたいなぁ

 

CRANE Garden

体験走行でお腹が空いたので、レストランでランチです。

 

天井のモノクロのレースフラッグ柄がいかにもサーキット場っぽい!

 

サーキットビューの座席。

 

メニューはガッツリ系が多いです。

ボリュームたっぷりのオムライス。やっぱりスポーツの後はガッツリ食べないと…?

 

トンテキ定食も美味しかったー。

 

次の走行のため、サーキット場で整備が進められていました。

 

富士モータースポーツフォレスト

コントロールセンターからホテル送迎車をお願いしても良かったのですが、そのまま歩いてお散歩がてらホテルまで帰ることに。

途中、ホテルの近くにある富士モータースポーツフォレストに寄りました。

 

入場無料の施設で、車の展示がメインの施設です。

 

最近のレースで優勝したマシンが飾ってありました。人が少ないタイミングだったからか、内部も見せてもらえました。スイッチ類が多すぎて操作が難しそう…!

 

水素エンジン車。スタッフにイニD好きが隠し切れない人がいますね…。

 

シフトレバーを模したスツール。車モチーフの小物があちこちにありました。

 

富士スピードウェイホテル

さて、それではホテルにチェックインです!

歩いて帰る途中に富士山とホテルが写真に納められるポイントがありました。

 

曇りだったのが悔しい!

 

新築のホテルみたいで外観も綺麗です。

 

ロゴマークもかっこいいなー。

 

歩く人、ほぼいないと思うけどちゃんと歩道が整備されててありがたかった。

 

ホテルの車寄せに、ホテル特別仕様のGRスープラが停めてありました。いい写真が撮れました。かっこいい!

これ乗ってみたかったなぁ

ホテル横の超高級なヴィラ宿泊者限定なんだよね…

 

東京からのバスも、ここに直接乗り付けてくれます。

 

近未来なエントランス。

 

実はミュージアム併設なのです。エントランスから左に行くとミュージアムです。

 

奥の長いエスカレーターを登ると、ホテルのフロントへ。

 

なんだか意味深なオブジェです。

 

世界各国のサーキットの形を組み合わせたものなんだって!

 

広々としたフロントでチェックインして、お部屋へ。

 

客室:サーキットビュー ツイン

客室は大きく分けて富士山側か、サーキット側の二種類。サーキット側は練習走行していたりすると音はありますが、このホテルに泊まるならやっぱりサーキット側ですよね!

落ち着いた内廊下です。

 

目の前にサーキットが!ホームストレートへと続くカーブ手前からコースを見渡せる最高の場所です。

 

お部屋は40㎡ちょっと。一番下のランクのお部屋ですが十分ですね。

 

バルコニーに出ると、ゆっくりサーキットを眺められるソファがついてます。

 

サーキットを走る車の音が不思議と心地よいんですよね。

 

色んな車が走っていて見ていて飽きないです。レース開催日でなくても身内で集まって走行会をやっていることが多いみたいで、ハイスピードで走っている車が見られるのがいいですね。

夕方には終わるので夜は静かで安心

 

お部屋の紹介に戻ると、あとはバスルーム。

 

アメニティがまるでプラモデルの部品のように収まっています。これはミニ四駆でも有名なタミヤ静岡県にあるからそれにちなんでいるそうな。

 

レースフラッグ柄のソックスと、ホテルロゴのサコッシュはお持ち帰り可能でした。ソックスがいかにもって感じで嬉しかった!

 

大浴場(富士大御神温泉)

ホテルの二階には大浴場やスパ、ジムにプールなどの共用施設があります。

 

こちらの受付を通り、まずは大浴場へ。

 

男女ともに内湯、半露天、サウナの設備があります。

コンパクトなつくりなのでホテルの客室数には見合わない感じですが、それほど温泉目当ての人もいなさそうで、だいたいのんびり入れます。

 

温泉にはほぼ期待してなかったですが、内湯、半露天ともに意外にもかなりオーバーフローのあるかけ流しです。

循環併用ではありますが、塩素臭はなく、温泉の香りもきっちりする湯使いの良さにびっくりしました。浴室も綺麗だし、温泉好きには思わぬ収穫かもしれません。

この手のホテルの温泉の中では最高レベルかも

どこも清潔だけど、だいたい循環だしね

 

男性用にはぬるめの水風呂と…

 

ドライサウナがあったみたい。女性用はスチームサウナでした。

 

湯上りにはありがたいフリードリンクですが、お茶の他に…

 

なんと、地元の牛乳が飲み放題です。コーヒー牛乳もありました。

これが美味しくて、二日間で何本も飲んだ気がする笑

 

外の風で涼むことができます。ここからは富士山も見えましたよ!

 

レーシングシミュレーターとジム

大浴場エリアには、ジムもあります。

設備も揃っているし、ウェアやシューズも無料レンタルできるのが嬉しい。

 

その中で異彩を放つこのマシン、なんとレーシングシミュレーターです。

 

富士スピードウェイのコースが忠実に再現されており、先にこっちで予習してから体験走行すればよかったと思うほど笑

事前予約制で30分のみの体験なので、ホテル予約したらこちらも予約しておくのがオススメです!

 

プール

プールも20m幅の気持ちいい大きさです。

 

ゴーグルとキャップは貸出ありでした。

 

折角なので翌朝、朝食前にひと泳ぎしました。人もいないしめっちゃ快適です。設備が色々整ってていいなぁここ…。

 

ディナー(TROFEO)

今回はTROFEOというイタリアンレストランのディナー付きのプランです。

もう一軒、炉端焼きのレストランもあってそっちが気になってたんですが、炉端焼きの方はアラカルトメインっぽいので宿泊プランにはあまり組み込まれないのかな?

 

豊富なドリンクメニュー。

 

アペロールスプリッツァーとモヒートをいただきました。

 

まずはサラダ。メロンが入っているのが面白いです。

 

フォカッチャはオリーブオイルが沁み沁み。

 

びんちょう鮪のガスパチョ風ソース。爽やかで夏っぽいメニューでした。

 

パスタ甲子園優勝作品のジェンベーゼナポリターナです。初めて聞く単語です。調べてみても阪神甲子園周辺のパスタ屋が出てきてしまって何かわからない笑

よくわからないのですが、確かに美味しかったです。

さすが甲子園優勝

 

こちらはパスタ甲子園の準優勝作品。一位、二位ともにここのシェフの人が獲ったんだ…。

パスタコンサルデという料理で、イワシのパン粉揚げのようなものが乗っていました。なかなか攻めた味わいです。

 

メインは選択式。こちらは鮮魚のソテーです。ボリュームたっぷりで、皮カリカリ身フワフワの美味しいやつでした。

 

もう一つは、国産牛肩三角のロースト。希少部位の一つみたい。濃厚な赤身肉でした。

 

デザートも選択式で、こちらは桃と静岡県和紅茶のズッパ

ズッパとはイタリア語でスープの意味だそうですが、スープというよりはパフェ的な感じでした。すっきりした和紅茶の風味と桃の甘味が合わさって食後にぴったり。

 

もうひとつは静岡県ほうじ茶のティラミス。香ばしい香りでこちらも美味しかったです。

 

Bar 4563

食後、バーに行ってみることに。

 

エンジン?が飾られている…。金管楽器のような艶やかさです。

バーの名前の由来は富士スピードウェイのサーキット全長だそう。

 

店内は薄暗い照明の中、ファンク系のBGMがかかっていて良い雰囲気です。

 

壁のオブジェにはミニチュアの車が使われています。どこかしらに車のモチーフが使われているのが徹底してる。。

 

フローズンモヒートと、

 

エンジン ジンというダジャレのようなネーミングのイタリアのジンと、エナジードリンクを使ったブーストというカクテルをいただきました。

これから寝るから別にブーストしなくてもいいんだけど折角なので笑

 

朝食

朝食はセミブッフェスタイルで、昨晩のイタリアンレストランでいただきます。

景色がいい場所だったんですね!昨晩は真っ暗だったのでわからなかった。

 

セミブッフェといいつつ、かなりブッフェは充実してます。和食系はご当地物がかなり揃ってる。

 

朝からグリル系も豊富。そのほかサラダ、パン、スイーツも相当数ありました。

 

卵料理はオーダー制です。まずはエッグベネディクトを…。

 

グリル系の料理たち。朝からカリカリベーコンとポテトのジャンキーなやつらが美味しい!

 

きれいな形のオムレツ。

 

まだまだ!セルフ和定食も作っちゃう。とろろ汁で有名な丁子屋という老舗茶屋のとろろがここで食べられるんです。食べられるのは本店を除くとなんとこのホテルだけなんだとか。確かに出汁が利いてて美味しかった。

 

ショコラパンプディングやマフィン、チョコケーキなどデザートもがっつり。朝から食べ過ぎたけど、満足度の高いブッフェでした!

 

富士モータースポーツミュージアム

チェックアウト後、バスの待ち時間の間ミュージアムを見てみました。こちらはホテル宿泊者でも有料ですが、ホテル宿泊者向けの割引があり、さらに通常再入場不可だそうですが入退場も自由みたい。

あと、ホテルで無料のモーニングピラティスのアクティビティがあったのですが、当時生憎の雨で、通常は屋上テラスで行うところ、その時はオープン前のミュージアムでレトロカーに囲まれてピラティスを行うという面白い体験ができました!

 

なんだか伝説級っぽいレーシングカーがたくさん展示されてます。100年以上前の車って馬車みたいですね。

 

珈琲でも抽出できそうなガソリンのインジケーター等の計器類。

 

これもかっこいいなぁ。クラシカルさがすごい。

 

タイヤの主張が激しい。

 

ナンバーの主張も激しい笑

 

レトロな操縦席。

 

二階部分の展示はもう少し時代が進み、戦後ぐらいからのレーシングカーが飾ってあります。

 

かわいすぎるフォルム。これでラリーしてたなんて…。

信じられない

 

ここまでくると現代とかわらないですね。

 

レーシングカーの歴史を古くから追体験できる展示になっていて、なかなか楽しかったです。車に興味なくても見入ってしまうかも。

 

ミュージアムショップとカフェは三階のホテルフロントの反対側にありました。サーキットも見納めです。

 

車にどっぷりつかった二日間でした。モータースポーツが少し身近に感じられるようになった気がします!

レースの楽しさや魅力を伝えるコンセプトホテルは泊まっていて楽しかった。

温泉やプール等の施設も充実してるし、レストランも美味しい。こういうリゾートもありかも?

ロケーションが魅力的なリゾートホテルの宿泊記

2024年5月【3/3】熊本「オーベルジュわいた館」泊 コバルトブルーの青色温泉を部屋で楽しめる!客室露天付き離れの宿泊記。

こんにちは、しろいるかです
2024年4月、大分・熊本へ旅行をしたときの記録です。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
博多駅~夜の屋台
宿泊:博多エクセルホテル東急

【二日目】
博多散策~九酔渓~高原堂
宿泊:寒の地獄旅館

【三日目】
くじゅう連山登山~杖立温泉散策
宿泊:杖立温泉 米屋別荘

【四日目】
杖立温泉散策~鍋ケ滝公園
宿泊:オーベルジュわいた館

【五日目】
わいた温泉散策~そらいろのたね~北里柴三郎記念館

この度のこれまでの記事

 

道の駅 小国ゆうステーション

杖立温泉から次に向かったのはわいた温泉。何度か来ている温泉地ですが、寄ったことのない道の駅に行ってみます。

こちらの道の駅は全面ミラーガラス張りの特徴的な建物がシンボル。

 

一階はお土産物屋さん、二階は観光案内所的な場所と、なんとラジオ局の役割を担っていました。

 

道の駅の敷地内には他にもレストランなどが入った建物もあり、満足度の高い道の駅でした。

さて、ここで鍋ケ滝公園は完全予約制です。当日予約は観光協会で承ります、との張り紙があり、鍋ケ滝公園とはなんだろうと思い観光案内所へ…。

ここから車で10分ほどの距離にあり、当日予約も可能だとのことだったので、行ってみることに。

 

鍋ケ滝公園

周辺の道路が狭いので、人数を絞る意味でも完全予約制にしているみたい。ゴールデンウィークなどの大型連休でない時は当日予約でも問題なさそうです。

道が狭くなる直前でスタッフの人が待機しており、滝に向かう車の予約を確認しています。親切なことにすぐ近くの建物で券を販売しているみたいで、予約がない車も、そちらに案内されていました。

駐車場は十分にありました。入口で券を見せて中に入ります。ちょっとした売店も併設されてます。

 

滝までは徒歩3分ぐらいの階段を下っていきます。

 

こちらが鍋ケ滝。落差はそれほどないですが、水量が多く、幅も広くてダイナミックな滝です。

 

シャッタースピードを落として、良い感じの写真にできた!

 

こちらの鍋ケ滝の一番の特徴は、滝の裏側に入れること!

 

なんとも幻想的です。

 

裏側から見る滝もいいですね。

 

CMで有名になったそうで、これは映える写真が撮れます。雰囲気もよく、晴れた日だともっと気持ちいいだろうなぁ。近くに来たら是非寄ってみたい場所ですね。

マイナスイオンたっぷり

 

オーベルジュわいた館

さて、ちょうどチェックインの時間も近づいてきたので本日の宿へ。

わいた温泉郷涌蓋山(わいたさん)の麓にある温泉地です。至る所に温泉が湧いてますね。まさにわいた温泉。

 

泉質も場所によってさまざまなのですが、このオーベルジュわいた館と、豊礼の宿という2か所だけ、青いお湯に入ることができるのです。

日本広しといえど、青いお湯が湧いているのは由布院・別府のごく限られた宿と、このわいた温泉の2軒の宿ぐらいです。(環境に左右されて青く見える時は低確率なものの、宮城の鳴子温泉の宿にも一応あるみたいですが)

青い湯、めっちゃレアなんだね

 

宿の前の温泉の配水管?ものすごい勢いで噴煙をあげてます。

 

ここで注意点ですが、こちらの宿は、3時前に着いても宿自体に入れてくれません。ロビーも広くないのでしょうがないところではあると思うのですが、ほんとに3時きっかりにならないと入れないため、チェックインを車の中で待つ人が何組もいました。

今後日本も人手不足がさらに深刻化し、こうした対応の宿がデフォルトになるのかもしれないですね…。

 

ロビーとフロント。確かにここでは待てないですね。

 

お部屋は本館と、1部屋だけ離れの部屋があります。今回は離れの部屋に泊まりました。

 

部屋:露天風呂付き離れ

離れのお部屋は本館を抜けて、貸切風呂などが点在するエリアの中にあります。

こういう感じの連絡通路を歩いていきます。

 

離れなので完全に一軒家ですね。

 

二間続きの和室。手前がリビング、奥が寝室になってます。

 

寝室の方は畳にマットレスのタイプのベッドです。

 

手前のリビングには良い感じのマッサージチェアがあります。これめっちゃ気持ちよくて最高でした。何度も使っちゃった。

 

客室の内風呂と露天風呂

こちらの離れのお部屋、露天風呂付きと謡っていますが、内風呂もついてます。内風呂というか半露天といった方が正しいかも。

この青色!!

びっくりしました。本当に青い。

加工でも、彩度をいじった写真でもなんでもなく肉眼でこの青さです。

 

この透き通った青さ。まるでゼリーのようです。きれいすぎる…。

コバルトブルーのような濃い青で、鮮やかだね

 

硫黄の香りもほんのりする、極上のお湯です。この色合いと、香り、そしてお湯も非常に新鮮で気持ちいい。もちろんかけ流しです。

源泉はめっちゃ熱いので加水必須なのが少し残念ですが、それでも関係なく青い。最高すぎる…。

 

そしてこの内風呂だけでももう大満足なんですが、さらに奥に行く扉があります。

 

錦鯉の泳ぐ池までありました。

 

一匹、滝行をしてるのがいて面白い笑

 

奥に見えるのは、露天風呂!

 

こっちもめっちゃ青い!!

 

不自然なまでに青い!あと広い!

こっちは見事なまでのミルキーブルー…

 

いやこれ、青すぎないか…。こっちは濁り湯なんですけど、よくある青みがかった、とかじゃなくてとにかく青い。白色よりの青ではなく、青色と表現したい青。

 

景色はないですが、露天風呂も最高です。

広さも十分だし、正直この離れの内湯、露天風呂だけで来た甲斐がありました。

 

貸切風呂

こちらのお宿には大浴場はありません。

離れ以外のお部屋にはお風呂はないため、基本的には貸切風呂を使うことになります。部屋数は離れを含め全7室。貸切風呂は全部で6つあるので問題ないか、と思うのですが、少し注意点があります。

それぞれの貸切風呂は点在してます。

湯畑の湯はかなりオープンなスペースのため、湯浴み着が必須になってます。実際ゆっくり入るには向かなさそう…。

寝湯についてもかなり狭く普通に利用するには少し微妙かな…。

そして、天空の湯は人気すぎて入りたいときには入れないので、実質3つのお風呂のどこかを使う感じになるんですね。

 

まずは離れに近い、湯畑の湯です。

 

この奥です。これは確かにオープンですね。

 

こちらは思ったほど青くないです。薄青ぐらい?

 

次は一番上の建物に位置する寝湯

 

これだけのスペースなので興味本位で入る感じになっちゃうかな…。こっちは結構青いですね。

 

もう一か所、竹林の湯です。貸切風呂の中ではここが一番青かったかも。離れ客室の露天風呂に近い雰囲気です。

 

次は笹の湯。こっちは離れ客室の内湯に近い雰囲気でしょうか。

 

もう一か所、わいたの湯です。夜に来てみたら青くなかった。

 

そして最後に天空の湯。おそらく、皆このお風呂を求めて泊まりに来るのだと思います。

 

細い通路の階段を登っていくと…

 

脱衣所があります。

 

脱衣所からさらに階段を登ります。ここは本館の屋上に位置するみたい。

 

驚くほどの眺望です。開けすぎててやばい。

 

民家が近くにある後ろ側にのみ、ついたてがあるだけ。

2か所浴槽がありますが、奥は水風呂です。サウナはないけど…。

 

遥か彼方まで視界が開けてます。過去入ったお風呂の中でここまで開けたお風呂はなかったかも。

 

あと、お湯も青い!客室のお風呂ともまた少し色が違う、鮮やかな青色ですね。

 

ふちの方まで行って下を除くと建物が見えますが、浴槽の近くにいる分には見える心配はありません。

 

こっちも端に行くと見えるかもだけど、そこまで行かなければ問題なし。

この貸切風呂は確かにすごい。こちらのお宿は日帰り入浴もやってないですし、これだけのために訪れる人が絶えないのもわかります。

ただその分すごい競争率で、チェックイン後すぐはとても入れず、しばらく間を見計らって行ったときにたまたま入れた以降、朝も常に埋まっていて入れずでした。

また、泊まった日は天気が悪かったのですが、雨風の影響をダイレクトに受けてしまうため、そういう意味でも入りたいときに入れなかったりします。難しいですね…。

天空の湯の魅力がこの宿を支えているといっても過言ではない

 

夕食

夕食は本館の広間にて。隣との距離は結構近めです。

 

お料理はフレンチとイタリアンの掛け合わせのような感じみたい。

 

まずは前菜。

 

カルパッチョ

 

スープ。

 

カッペリーニ

 

アクアパッツァ

 

最後はあか牛のステーキ。

 

デザートです。一番右側のマロンプリンが美味しかった。

オーベルジュと聞いてめっちゃ洗練された一流のフレンチ!みたいなのを期待すると肩透かしかもですが、普通に洋食が食べられる温泉宿と思ったら丁度良いかも。連泊する旅で温泉宿に二日連続だと料理もかぶりがちになったりしますしね。

 

ねこ

お宿ににゃんこがいます。

 

人懐っこくて、かわいいにゃんこでした。

 

夜の風呂

夜も良い雰囲気。お風呂に入りに行きます。

 

なんと、夜の露天風呂はお湯が透明になってました。常に青いわけじゃなく、刻一刻と色が変わるのが本島に不思議ですね。

 

朝ごはん

朝食はメインをフレンチトーストか、洋風卵かけご飯から選べました。フレンチトーストは美味しかったです。

 

宿泊の感想

青湯は泉質の良さにも、驚くほどの青さにもびっくりしました。特に離れのお部屋の内湯、露天風呂は正直なところ貸切風呂よりもロケーションも良く、ずっと離れで問題ないぐらい。天空の湯は別ですが。

ただ逆に、こちらに泊まるなら離れのお部屋でないと、入りたい貸切風呂に入れずにフラストレーションがたまってしまうかも…。

とにかく青い湯に入りたい、天空の湯のロケーションを楽しみたいという人にはおすすめですね、素泊まりは直前空きがあるとき以外はプランに出なさそうでしたので、基本は一泊二食付きです。

 

地熱珈琲

わいた温泉郷にあるめっちゃ美味しいコーヒー屋さん。

地熱を使った乾燥小屋をリノベしたみたい。

 

以前来た時と比べ、飲食スペースが充実していました。

 

テイクアウトのコーヒーはものすごく拘って淹れてくれるので、じっくり待つ必要がありますが…

 

めっっちゃ美味しいです。

豆もこだわっているそうですが、やっぱり淹れ方がうまいんだろうなぁ豆を買って自宅で淹れてみたけどここまでおいしくはできない…。

いい豆の力を引き出すには技術も必要…

 

わいた温泉郷散策(ゆけむり茶屋周辺)

わいた温泉郷の中心街的スポットとして、ゆけむり茶屋というお店があります。日帰り湯とレストラン、ちょっとしたお土産物を扱っています。

このあたりからは、わいた温泉郷の中でも特に密度の濃い噴煙が見られます。

 

有料で蒸し釜も使えます!ここで食材を蒸しながら日帰り入浴するのも良さそうですね。

 

ゆけむり茶屋のレストラン。天空の豆畑です。

 

ウッディーで良い感じの店内。

 

わいた温泉郷で作っているという黒豆茶ソフトをテイクアウトしました。これが本格的なお味でとても美味しい。

 

ソフトを食べた後は少し周辺を散策してみる。

 

火事かと思うレベルで煙(湯気)に巻かれます。

 

モクモクすぎる…

 

別府でもここまでのダイナミックな光景は見られないですね!

 

何があるわけではない、民家が建ち並ぶ場所なのですが、この光景はわいた温泉郷ならではの絶景と言えますね。

 

そらいろのたね

もうひとつ、わいた温泉郷に来たら絶対寄りたい美味しいパン屋さんがあります。

ツリーハウスのようなかわいい外観。以前二度行ったときは行列でしたが、今日は早朝で、しかも小雨が降る中だったのですぐ入れました!

 

豊富なパンが並んでます。

 

どのパンも美味しいですが、おすすめは甘い系のパンです。クリームパンは絶品でした。また近くに寄ったら買いに行きたいなぁ。

 

北里柴三郎記念館

折角小国まで来たのなら、今行かずしていつ行く、という場所がこの北里柴三郎記念館。そう、新千円札の顔になっている偉人ですね。

熊本県小国町の出身で、立派な記念館が建てられています。新札の肖像になるのに合わせてか、最近リニューアルされたみたい。

 

内部は北里柴三郎の生涯を紹介するシアターと、移築された生家等の見学が中心です。

 

シアタールームも新設されたみたいで、結構気合の入った内容でした、あんまりどういう人か知らなかったのですが、やっぱり映像は頭に入りやすいですね。

 

本館の裏手には移築された建物がいくつか。

 

こちらは生家。

 

この机で勉強していたそうです。

 

こちらは名声を得たあと、生家の周辺に建てた賓客をもてなすための貴賓館です。残念ながら奥に見えるはずの涌蓋山は雲に隠れてしまってますが、良い風景ですね。

 

味のあるパネル絵。モルモットがなんかシュールでした笑

内容的にもコンパクトにまとまっており、見学疲れもしない絶妙なサイズ感ですし、それでいて内容も濃いので、特に興味なくても行ってみたらなかなか楽しめると思います。

 

宿の青湯と天空の湯、噂に違わぬ素晴らしさだった

北里柴三郎についても学べて、新千円札がなんだか親しみが持てたね

熊本の温泉地の記事