しろいるか旅行記

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旅行が好き だいたい週末更新

2017年12月 山形「旅館 藤屋」泊 銀山温泉と山寺(立石寺)を楽しむ初冬の山形旅行

こんにちは、しろいるかです
2年前、2017年12月に行った山形の銀山温泉を振り返ります。

旅の全工程

山形県日本海側、鶴岡市で用事を済ませた後、CMでも有名な大正レトロな銀山温泉と、松尾芭蕉の句で有名な山寺観光をしました。

【一日目】
銀山温泉
宿泊:旅館 藤屋

【二日目】
銀山温泉~シベール ファクトリーメゾン~山寺~栄屋本店

銀山温泉って?

山形県にある温泉地。その特徴は何といっても温泉街の街並み!大正浪漫溢れる趣きの旅館が川沿いに建ち並ぶその風景は、雑誌やCMなどでも頻繁に見かけます。もしかしたら近年では東北で一番知名度のある温泉地かもしれません。

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こういう光景ですね!

実はアクセスは結構大変な場所にあり、公共交通機関を使って行こうとすると最寄りの山形駅から電車、バスを乗り継いで2時間以上もかかってしまうため、車で行くのが現実的かと思います。最近だとエイチ・アイ・エスなんかで一泊二日のバスツアーも組まれているようで、お手軽に行けてよいかもしれません。

ちなみに温泉街の規模は意外にも小さく、お土産物屋などをゆったり眺めながらでも1時間もあれば回れてしまうぐらいの大きさ。

旅館の数も、客室が10室ほどの小規模旅館が10軒程度しかないため、休日などは旅館の予約を取るのが非常に難しいです。しかし、幻想的な銀山温泉街の夜景、朝の静かな温泉街を散策するのはとても楽しく、ぜひ宿泊して楽しむことをおすすめします!

旅館 藤屋

銀山温泉はだいたい一泊二食で一人1万円強のお宿がほとんどの中、一軒だけ3万円ほどもする値段の高い旅館があります。外観も独特な形状で、新国立競技場を手掛けている隈研吾のデザインによる独特なつくりです。昔は普通のつくりの旅館だったんだけど、改装したらしい。

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正直、一軒だけ浮いているのは否めない…。

内装もほんと独特で、たとえば客室のドアは一見するとただの壁だったり、まるで忍者屋敷のようです。これは好みが相当分かれそう。

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温泉街側のお部屋です。間取り自体は普通の温泉旅館なんだけど、広縁、いわゆる窓際のあのスペースもこの旅館にかかるとこんなお洒落空間に変貌します。

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お部屋の洗面所もなんだかスゴイ…。また、天井が非常に高く、おそらく改装前の建物でも使われていたであろう太い梁が見え、天井まで吹き抜けになっています。

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館内は基本こういう雰囲気の間接照明を多用した感じのオシャレ感満載です。

このころはあまり写真を撮っていなかったので、残念ながらお風呂、料理の写真はありません。残しておかなかったのが悔やまれる…。

料理はあまり記憶に残っていませんが、美味しかった、気がします。

また、貸し切り風呂が館内に5か所もあり、開いていれば自由に入ることが出来ます。大浴場が無いのですが、客室が8室しかないため、この貸切風呂が大浴場の代わりなんでしょうね。うち1か所が半露天風呂になっていました。

お湯は全てかけ流しで、わずかに硫黄の香りがする透明なお湯です。

正直お値段に見合うか…と言われると唸ってしまいますが、これまで泊まってきた旅館の中でも特に異質だったので、気になる方は泊まってみるのもよいのかな…?

次泊まるかと言われたら泊まらないけど、泊まってガッカリはしないと思う!

夜の銀山温泉

温泉街に到着したのは夜。いきなりタイムスリップしたような光景が飛び込んできます。

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旅館で傘を貸してくれたのですが、番傘のような骨組みの多い傘で、なんとなく風景にもマッチしている気がする。

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銀山温泉でも大きい旅館、能登屋さんの前で一枚。赤い橋がいいね。

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全景はこんな感じ。木造の3階建ての旅館で、「千と千尋の神隠し」に出てきた旅館にも通じるような雰囲気がありますね。(モデルはもちろん別の旅館みたいですが)

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別の角度からも一枚!よく見ると4階建てかな?木造で4階建てって相当珍しいですね。

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夜の温泉街でもお土産物屋さんはみな開いており、そぞろ歩きしやすい環境になっています。

歩いている人も多くて、賑やかな温泉街!

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温泉街のはずれから一枚。温泉街は車が入れないような小さな道なので、基本的に車は少し離れた場所にある駐車場に停めて、そこから各旅館の車で温泉街の入口まで送迎してもらいます。

朝の銀山温泉

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雪の中から見つめるわんこ。ちょっと寒そう…。

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朝も良い雰囲気です。

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こうも同時代の建物が立ち並ぶわけは、昭和元年に源泉のボーリングが行われ、多量のお湯が確保できたことをきっかけに各旅館が建物を改装したからなんだとか。

大正浪漫を感じていたのは昭和初期の建物だったんですね!まぁ、大正時代ってたった14年しかないですからね…。

冬場で雪がしんしんと降り積もる中だと一層雰囲気が出そう。銀山温泉は冬の時期におすすめ!

シベール ファクトリーメゾン

さて、銀山温泉を後にして山寺に向かいますが、その前にシベール ファクトリーメゾンでお茶をしました。山寺から車で30分弱の距離にあり、山形駅からも近い山形で有名なラスク屋さんの工場併設のお店です。

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シベール自体は山形県の東側のエリアと、仙台にも支店がいっぱいあるのですが、その中でも一番規模の大きいのがこのファクトリーメゾンです。ラスクを焼いているところを見学することができたり、カフェではピザやトーストをいただくことが出来ます。

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まさかのホールまで併設してます。

山寺

山形観光の最後に、山寺へ向かいます。山寺とは通称で、正式名称は宝珠山立石寺です。ふもとには根本中堂(いわゆる本堂)があるのですが、山の上にも多くのお堂が建てられており、見どころの多いお寺です。

松尾芭蕉の「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」が詠まれた場所であることでも有名ですね!

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立派な本堂です。駐車場に車を停めたら、まずはここにお参りをして入山します。

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松尾芭蕉像です。なんとなくイメージ通り。

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隣には松尾芭蕉の弟子、曾良の像も。おっさん二人旅なんですね…。

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本堂から少し歩くと山門が。入山するには一人300円の入山料が必要です。また、頂上の奥の院までは800段の石段を登る必要があるため、それなりの覚悟が必要です笑

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途中にせみ塚があります、ここであの句を詠んだんですね。

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冬は日が暮れるのが早い…。まわりが夕日に染まり始めました。

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奥の院まで行ったのですが、既に時間が過ぎており御朱印を貰えず、ガックリ…。

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気を取り直して、一番見晴らしの良い場所にある五大堂へ。

空気が澄んでいて驚くほど遠くまで見渡せます。蔵王とかあのあたりなのかな?

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こんな感じの舞台のようなつくりになっています。。

芭蕉もこんな景色を見ていたのかな。想いを馳せてみる。

栄屋本店

さて、山形駅から新幹線に乗って帰る前に夜ご飯にラーメンを食べます。

ところで、山形県って人口一人あたりのラーメン屋の数が全国トップなこと、ご存知でしたか?全国平均と比べると3倍ぐらい多いんですよ!そして、ラーメンの一人当たり消費量も全国一位なのです!

そんなラーメンが好きすぎる山形県では地方によって麺やスープが異なっており、ひとくちに山形ラーメンといっても様々な種類があります。

その中でもとくに変わり種のものが冷やしラーメンです。夏場にラーメンを食べている人から、なんでラーメンは冷やしがないんだ?との声から生まれたという…。

冷やし中華とは異なり、本当に冷たいスープのラーメンです。今回はその冷やしラーメンの発祥のお店である、栄屋本店に行ってみました。山形駅からも徒歩で20分ほどと、ギリギリいけなくもない距離です。車なら5分ほどですぐ着きますね。駐車場は無いので、近くの有料駐車場に停めることになります。

しかし季節は冬…。名物にもなったことで、冬でも冷やしラーメンは提供されてはいるものの、やっぱり温かいスープのラーメンを食べたい!

ということでお店に入ったところで心変わりし、やっぱり普通のラーメンを食べました。

出典:栄屋本店 ホームページ

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見た目は普通の醤油ラーメンで、昔ながらの落ち着く味。しっかりと作られていて食べログの評価が高いのも納得です!いつか夏場に冷やしラーメンにリベンジしたいな。

霞城セントラル

最後に、駅前にある霞城セントラルというビルの展望台から山形の街並みを一望して帰りました。

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思い出しながら書いていたらまた温泉に行きたくなってきた!