しろいるか旅行記

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旅行が好き だいたい週末更新

2023年12月【2/2】山口「大谷山荘」泊 歴代首相も宿泊した老舗旅館に泊まり、星野リゾートが再生した長門湯本温泉の街歩き。

こんにちは、しろいるかです
2023年12月、山口県に観光に行きました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
岩国空港山口市菜香亭~山口駅秋芳洞海峡ゆめタワー
宿泊:ドーミーインPREMIUM下関

【二日目】
下関春帆楼本店~壇ノ浦~関門トンネル人道門司港長門湯元温泉散策(夜)
宿泊:大谷山荘

【三日目】
長門湯本温泉散策(朝)~萩・明倫校舎~萩城下町~萩城跡~錦帯橋岩国空港

初日の記事

 

大谷山荘:ロビー

下関の観光を終えて、雨の中本日の宿へ。

山口県で最も歴史のある温泉地、長門湯本温泉大谷山荘という宿です。

 

すっかり日が暮れてしまった。12月末ってほんと日が短いです…。

温泉街のはずれに位置する老舗の巨大温泉旅館です。こういうタイプの宿に泊まるのは結構久しぶりかも。

2016年に行われた日露首脳会談の舞台にもなったそうです。温泉外交みたいなものなのでしょうか。そのときにはプーチン大統領も泊まったんだとか。

ホテルとかじゃなくて温泉旅館が舞台っていうのがびっくり!

 

クリスマスシーズンなので可愛いモニュメントが入口に。

 

立派なクリスマスツリーが飾られていました。さすがの大規模旅館。入口からわっと広がるロビーの広々とした感じがいいですね。

 

館内には水盤が張られ、橋を渡ると奥にラウンジがありました。

 

二階まで吹き抜けになっており、豪華さが際立ちますね。

 

こうしてみると二階分どころの高さじゃないですね。最近の宿では見かけないこの雰囲気。調べてみたバブル期の頃にデザインされたロビーみたいです。さすが日本の黄金期

こういう豪華さが他の宿では味わえない

 

エレベータもなんだか格式を感じる。

 

エレベーター周辺は最上階まで吹き抜けになってるんですね。すごい構造だ…。

 

大谷山荘:客室(洋室)

客室数も100を超え、露天風呂付客室も多く備える大谷山荘ですが、今回泊まるお部屋はその中でも一番キリのお値段、普通の洋室です。

廊下も普通に豪華。

 

お部屋も写真だとそれほど広そうに見えないですが、38㎡と十分な広さ。窓の外は駐車場ビューです。

 

オシャレなベッド周り。

 

長門湯本温泉の散策(夜)

夕食までの間、普通に大雨の中、長門湯本温泉をちょっと散策してみることに。

大谷山荘は温泉街のはずれに位置しています。

数分歩くと、温泉街っぽいエリアに来ました。

 

さすがに大雨なので、歩いている人は一人も見かけませんでしたが、ライトアップはしっかりしてくれていました。

 

長門湯本温泉は歴史ある温泉街ですが、バブル崩壊後に大型旅館が次々と閉業、廃墟が目立つようになり温泉街としての魅力が失われ始めていました。

そんな時、2016年に開始されたのが星野リゾートが主導する、温泉街リノベーションプロジェクト。そぞろ歩きができる温泉街をつくり、温泉地自体の魅力を向上させるという前代未聞の計画です。

 

温泉街の中心に位置する場所に星野リゾート 界がつくられ、そこを中心に温泉街が整備されたようです。この温泉街の顔ともいえる、竹林の階段もそのひとつ。

やっぱり街歩きができる温泉街って泊まりたくなりますし、良いプロジェクトですよね。

 

大雨じゃなかったら浴衣姿でそぞろ歩きする宿泊者の姿や、ちょっとした商店なんかもあったのかも。

 

広範囲で通年ライトアップされているみたい。

雨の中でしたが、なかなか歩いていて楽しい温泉地でした。周遊できるつくりなのも構造が練られてますね。

雨の中だったけど、ライトアップもあって楽しめたよ!

 

大谷山荘:夕食

さて、ひとしきり散歩も終えて夕食の時間です。

大谷山荘での夕食は、個室利用や鉄板焼等のプランを除くと、メインダイニング瑞雲ガーデンレストラン風光のどちらかでいただくことになります。

瑞雲の方が格上の雰囲気のいいレストランなため、こっち指定のプランもある中、今回は特に指定せず。稼働状況に余裕があったのか、瑞雲の方になりました。

 

高級レストランっぽい風貌です。

 

中も特徴的なデザインですね。

 

コースは通常のものです。やっぱり冬の山口なので、ふぐがメニューに並びますね。

 

まずは先付。はなっこりーという山口県発祥の野菜を使ったお浸しと海鮮です。食べやすいブロッコリーという感じ。

 

黒毛和牛のすき焼き。お肉は裏切らない。

 

とらふぐと、鮮魚のお刺身。

悪くないふぐだと思うのですが、さすがに同日に下関春帆楼でふぐを食べていたので、それと比較すると明確な差がありました。やっぱり専門のお店は違うんだな…と改めて納得。

 

西京焼き。シンプルだけど美味しい一品。

 

ふぐの白子蒸し。白子は春帆楼とあんまり差を感じなかった。やっぱり生だと差がでるのかな。

 

ふぐのから揚げ。

身のジューシーさが段違いで違った。とはいえこっちは味付けとしてもからあげ感が強く、これはこれで方向性違って美味しい。

 

最後はご飯一式。

 

水物も。やっぱり春帆楼で食べてしまったあとに食べてしまうと差があるのは仕方ない。レストランも雰囲気良かったし、きっと普通に食べたら大満足だったと思う。

 

ご飯食べた後、ラウンジでライブをやってました。30分以上もしっかり演奏してくれてて、大型旅禍の夜っていいですね。

毎日やってるみたいだよ

 

大谷山荘:お風呂

もちろん温泉旅館なので大浴場もあります。大浴場は2か所、男女別入れ替えです。

出典:【温泉】せせらぎの湯 | 山口県 湯本温泉 旅館 大谷山荘

 

お風呂の設備自体は悪くなく、広々として気持ちいいしサウナや水風呂もあり、もちろん露天風呂もあります。

ただ、この辺は大型旅館の宿命なのか、完全な循環湯で温泉らしさはなく、塩素臭がちょっと気になりました…。

 

大谷山荘:朝食

翌朝の朝食はガーデンレストランの方でブッフェです。

ブッフェは和食もちょっとだけありますが、洋食中心です。

 

パン屋並みに充実したパンコーナーがウリですね。大谷山荘では2階にベーカリー併設しており、そこで焼かれたパンがたくさん並んでいます。

 

オムレツも焼いてくれました。

 

パンが確かにおいしい!

ここのブッフェは良いですね、パンの種類も甘いのと総菜パン系とバランスよくあるし、朝からテンションあがっちゃいました。

5個ぐらい食べちゃった

 

この後は館内を散歩。個室レストランの料亭街を通ってみたり。お風呂へ行くときもここを通ります。

 

朝のロビーも、陽が差し込んできて明るい雰囲気になりますね。

 

ロビーから見える庭園。滝が独特です。

 

大谷山荘:宿泊の感想

さすがのバブル期に作られた大型旅館、建物は圧巻でした。入った瞬間おぉっと思わず声が漏れると思います!

料理も悪くないし、朝ブッフェもパンが美味しい。夜はライブがあったりと楽しめる感じなのですが、お風呂はちょっと残念。個人的にはやはり小規模温泉旅館の方が私たちの趣味にあってるのかもしれないなと再認識しました。この辺は趣味の問題ですね。

ただ、客室露天とかはかけ流しだそうで、そっちに籠る感じでステイするならまた違った感想になるのかも?

かけ流し至上主義ではなくなったけど、やっぱり泉質とか気にしてしまう…

 

長門湯本温泉の散策(朝)

さて、チェックアウトして、温泉街をもう一度散策です。朝は晴れた!

竹林の階段、良い雰囲気ですね。ここがよく温泉街のハイライトとしてピックアップされてます。

 

温泉街に沿って流れる音信川(おとづれがわ)の清らかな流れを十分楽しめるように、至る所に飛び石が設置されています。これが楽しい!つい意味も無く渡ってしまいます。

 

温泉街自体はそれほど広くなく、じっくり見ても1時間かからないぐらいだと思います。このあたりが竹林の階段を降りてきた、温泉街の中心です。左には外湯として恩湯(おんとう)があります。こちらも温泉街リノベに合わせて建て直されたそうです。

 

 

河原から温泉街を眺めるとたくさんの橋が架かっています。

 

この辺の写真が良い感じで撮れた!

 

川から少し離れると、郷愁を誘う雰囲気の通りも。田舎の踏切って良いですよね。

 

河原に戻り、カモの群れが楽しそうに泳いでいるのを観察したり。

 

飛び石をまた飛んだり。

 

レトロな建物を見つけたり。

 

楽しい温泉街散策でした。

全国には寂れてしまった温泉地も多いし、こういうプロジェクトがいっぱいできるといいね

 

萩・明倫学舎

さて、長門湯本温泉から萩の方へ向かいます。

萩は8年ほど前観光したことがあるのですが、あまり記憶に残っておらず、もう一度ちゃんと観光してみようということでやってきました。

明倫学舎は、元は明治維新の志士たちが学んだ藩校の跡地に建っていた、廃校となった旧明倫小学校を観光施設としてリノベーションしたもの。

 

この見た目で、2014年と10年前まで使われていたというのだから驚きです。建物自体もかなり大きいです。日本最大級の木造校舎みたいですね。

 

この雰囲気はすごい。観光施設として新しくオープンしたのは2020年と、つい最近です。

 

会議室。ここで先生たちが会議していたんでしょうか。

 

萩と言えばナツミカン。市の至る所で見かけました。ナツミカンを丸ごと使った羊羹もお土産として売っていました。夏じゃなくてもナツミカンって出来るんですね。

 

萩城跡・武家屋敷エリア

明倫学舎から歩いて30分ほど、武家屋敷街に来ました。

歩いていくのは結構厳しいのでやめた方がいいですね笑

これは外堀なのかな?ここを超えると武家屋敷街です。

 

武家屋敷街は今でも現役の住居がたくさんあります。逆にお店がそれほどないので、雰囲気を楽しむ場所で、ショッピングやカフェ巡りみたいなのが楽しめる場所ではないです。

 

さらに先に進むと萩城跡です。ここのお堀は海水を直接引きこんでいるんですね。

 

城跡なので残念ながら建物は残っていませんが、石垣の立派さは当時の雄姿を思い起こさせます。

 

人が全くいない…。クリスマスに城を見に来る人はあんまりいないのかな…笑

 

雲間から差し込む光がきれい。石垣の上に登ることもできるんです。

 

当時の構造がそのまま見える、複雑なお堀ですね。

萩は思っていたよりも観光地されておらず、お店もそれほどないので静かに歴史を思い起こすにはピッタリの場所なのかもしれません。

大人の観光地だね

 

錦帯橋ライトアップと半月庵の岩国寿司

さて、萩観光を終えて岩国空港へ向かいます。

岩国空港に近い錦帯橋へ少し寄ることに。

錦帯橋は1674年に建てられた橋。1950年まで修繕を繰り返しながら現役で使われていたのですが台風による災害で流失、ただその3年後には再建され、以降は修繕を行いながらもそのまま残されています。周辺は観光地になっていてお店とかもちらほら。

 

錦帯橋のある岩国は古くから城下町として知られ、料亭宿も残っています。

今回、殿様に献上して喜ばれたという岩国地方の郷土料理、岩国寿司をこちらの半月庵さんでテイクアウトしました。

ランチで食べることもできるのですが、お電話でお願いをして夕方まで取り置いておいてくださいました、感謝です!

 

まずは錦帯橋を渡って…。凄い橋ですね!

 

この独特の構造。これはワクワクします。これを渡れるなんて!

入橋料がかかります。一旦支払えば往復OKみたい。

 

日も暮れているのですが、夜でも渡れます。

有料ですが人がいなくなるので、料金はお代金箱へ。夜はなんだか妖しいライトアップがされてますね。

 

対岸で橋のライトアップを見ながら岩国寿司をいただきます。

ちらし寿司の押し寿司みたいな感じで、歴史を感じるお味でした!

 

普通の色に戻った錦帯橋

 

この構造にはほんと惚れ惚れします。

 

再び色が変わり、今度は青くなりました!

 

青色も綺麗ですね~。

 

戻ってきました!

 

橋を下から眺めると独特な構造を堪能できます。

 

複雑な骨組みですね。

錦帯橋ただの橋と侮ることなかれです。良い観光地でした。

昼間には岩国城とか、日本一種類の多いソフトクリーム屋さんとか色々見どころがあるね

実はここも過去に来たことあるけど、変わらずよかった!

だいぶ前に来た時の記憶

 

岩国空港

岩国空港に戻ってきました。ツリーが良い感じでライトアップされてました。楽しい山口旅行でした。

 

山口県をまるごと楽しんだ旅だった!

ふぐに温泉に史跡と堪能できたね

岩国空港から実は近い宮島の旅