こんにちは、しろいるかです
2023年11月、山形に観光に行きました。
- 旅の全行程
- 蔵王から米沢へ
- 米沢観光(上杉神社)
- 上杉伯爵亭の献膳料理
- 山形座 瀧波
- 部屋:SAKURA 06
- 夕食:ダイニング1/365
- 夜の瀧波とラウンジ
- 早朝の雲海ツアー(高ツムジ山)
- 朝食:ダイニング1/365
- 大浴場
- 宿泊の感想
旅の全行程
本記事は太字部分が対象です。
【一日目】
庄内空港~庄内観光物産館~鳥海山鉾立展望台~元滝伏流水~丸池様~西浜海岸
【二日目】
道の駅寒河江チェリーランド~山形駅周辺~シベール本店
宿泊:蔵王アストリアホテル
【三日目】
蔵王刈田岳山頂展望台~上杉神社~上杉伯爵亭
宿泊:山形座 瀧波
【三日目】
瀧波の雲海ツアー
この旅の初日の記事
蔵王から米沢へ
前日泊まっていた蔵王から米沢に向かう途中、山形県一高い建物が!
スカイタワー41というタワマンです。周りには高い建物はおろか、ビルもほぼ無いのでめっちゃ目立ちますね。
眺めいいだろうなぁ
米沢観光(上杉神社)
米沢まではおおよそ1時間弱で到着。
米沢観光の中心となるエリアは結構まとまっているため、駐車場に車を停めて徒歩観光です。
上杉城史苑というお土産物屋さんの建物の横の駐車場(松が岬おまつり広場東駐車場)は無料で利用できたのでありがたかったです。それほど広くはないですが、連休とかでなければ問題なく使えそう。
この辺りは整備されており、広々としてていいですね。伝国の杜という博物館が目の前にあります。
上杉神社は米沢城の跡地に建てられている神社。なのでお堀を渡っていきます。
上杉の旗といえばこの毘沙門の毘が描かれた、刀八毘沙門(とうはちびしゃもん)ですね。上杉謙信は毘沙門天をあつく信仰しており、それが表れているようです。
大河ドラマで出てきた直江兼続の像。江戸時代に入り、直江兼続は上杉家とともに米沢の発展に尽くしたんだとか。
こちらは上杉鷹山(ようざん)。なせば成る~の短歌で有名な人ですね。様々な改革を行った江戸時代における米沢の名君だったそうです。
このあとのレストランで出て来る「うこぎ」もこの人が広めたものなんだとか。
境内はそれほど広くないですが、人もそれほど多くなく、落ち着く雰囲気で良かったです。
上杉謙信がご祭神のこの神社。
戦国時代の名将って、のちの世では結構神になってるイメージがありますね。
11月だったので紅葉も進んでおり、きれいな庭を見られました。
樹々の雪吊りのような、冬の準備が進められていました。兼六園を思い起こさせますね。
上杉伯爵亭の献膳料理
上杉神社の裏手には、上杉伯爵亭というレストランがあります。
ここは上杉家14代当主の館として大正時代に建てられたものをレストランとして再利用しているところ。広い庭園も見どころで、ご飯を食べなくても無料で中に入れます。
今回は中でお昼ご飯をいただきます。
内部は結構広く、大広間的なところに加えて個室もかなりありました。どうやらバスツアー的なものでも使われるぐらい広いみたい。
こちらで食べたかったのが、この献膳料理。
ここオリジナルの命名で、米沢の伝統料理のつめあわせ膳のようなものです。
どれも食べたことがない料理でした。
とくに写真左下のうこぎごはんは、上杉鷹山の広めたうこぎを使った炊き込みご飯なんですが、ここ以外で見かけることも無い食材なので食べられてよかった。
お味も普通に美味しく、ゆっくり食べられるのでおすすめです。
ご飯の後は建物の裏手に周って建物を写真に納めつつ、庭園を見ました。
敷地内にはカフェもあって、うこぎジェラートも食べました。うこぎって生垣に使う植物ですが、意外とごはんにもスイーツにも合うんですね。
米沢は観光地がコンパクトにまとまってていい感じだった
もう少しゆっくり街並みを散歩してもよかったかもね
山形座 瀧波
米沢観光を楽しんだあとは、本日の宿へ。
赤湯温泉は米沢から北上して30分弱の距離、ちょうど山形市と米沢氏の間ぐらいにある温泉地です。
今回泊まる山形座 瀧波は、この赤湯温泉で100年以上の歴史を持つ老舗旅館。
2017年リニューアルして以降、評判の宿として名前をよく耳にするので一度泊まってみたいと思っていた場所でした。
リニューアルを雑誌「自遊人」にプロデュースしてもらい人気になったそうですが、その後も新潟のミシュランシェフを招聘したり、隣接するところにオーベルジュを作ったりと精力的にビジネス展開を進めているみたいです。
そんな瀧波ですが、ロケーションは実はかなり意外な場所。
めっちゃ国道沿いにあります笑
勝手に山の中にあるものと思ってた
建物はこんな趣ある古民家なのに。。
とはいえ正直気になるのは最初だけで、建物の中に入ってしまえば塀でしっかり周りが囲まれているので防音も効いており、国道沿いとは思えない別世界のような快適さでした。
看板は創業当時のものなのかな?右から読むタイプのやつですね!
建物に入ると広いロビーとラウンジです。奥の方のラウンジでは夜フリードリンクをいただけたりとくつろげるスペースになっています。
古民家ですが、内装はかなりモダンで、案内板のアイコンがなんとも言えないおしゃれ雰囲気を醸し出しています。
部屋:SAKURA 06
瀧波のお部屋はKURA、SAKURA、YAMAGATAの3タイプ。
そのうちKURAがメゾネットタイプやスイートタイプの上級グレードのイメージで、SAKURAとYAMAGATAはそんな違いはなさそう。
全室にかけ流しの客室露天が付いているのでキリのお部屋でもいいお値段します。
この壁に描かれるアイコンとか、デザイナーズ感がありますね。構造的にはここをプロデュースした自遊人運営の宿、里山十帖にとても似ています。
お部屋の中もそっくり。シンプルな内装と、大きなガラス窓とかは一緒ですね。
ただ、あちらは新潟の大自然の中のロケーションなので、眺望とかは比べられないところはあります。
ソファーとベッド、必要十分な構成です。
ここの客室露天は良い感じでした。無色透明のお湯ですが、硫黄の香りがほんのりと漂い入っていてテンションがあがります。完全源泉かけ流しはやっぱりいいですね。
客室露天は1階のお部屋だと蔵王石をくりぬいた浴槽、2階のお部屋は檜の浴槽なのですが、蔵王石を使った浴槽は特に泉質に拘り、なんと足元湧出するように設計されているそう。KURAのお部屋以外は基本的に一人で入る大きさです。
1階も2階もお部屋のお値段は変わらなかったのですが、やはり1階の方が人気があって今回は2階しか空いてませんでした。ちょっと悔しい…!
足元湧出じゃないけどお湯はすごく良かったから良し!
蔵王のにごり湯の後でも満足できる温泉だった
夕食:ダイニング1/365
こちらのウリは完全かけ流しの客室露天もそうですが、なんといってもディナー。
新潟でミシュランの星を獲ったレストランのシェフのつくる料理なのですが、よくある監修、とかじゃなくてなんと自分のお店を畳んでまでこちらの料理長に就任されています。情熱がすごい。
料理はこちらのダイニングでいただきます。
こんな感じの目の前で調理していく劇場型スタイルのオープンキッチンなので、ディナータイムは全員同時スタートなのですが、そのちょっと前に館主のそば打ちと日本酒試飲のイベントがありました。
ここから参加しとくと、ディナータイムがさらに楽しめる仕掛けがあります。お部屋のお風呂でゆっくりしたい気持ちもありましたが、参加しとくのがおすすめ。
お料理はイタリアン中心の和洋折衷スタイルです。
お酒は日本酒推し。日本酒もワイングラスでいただくとまた違った味わいが出る…気がします。
メインのお肉をチラ見せ。期待を盛り上げていく感じがあります。
結構な品数です。楽しみ…!
まずはアミューズ二皿。シイタケのフリット的なやつでした。チーズもかかってイタリアン感あります。
一皿めでこれは美味しいディナーになることを確信。
最初の一皿でこれは…!ってなるとだいたいその後も美味しい
続いて出てきたのはキャビア缶。
あれ、メニューだとこれ、キュウリとかかれてるやつかな?
キャビアがぎっしり!
実は中にざくっとしたキュウリやニンニクが混ざったペーストが入っており、それらと一緒にいただくお料理でした。これもキャビアの塩味とキュウリの食感があわさってめっちゃ美味しい。
次はいきなり和っぽくなった。お椀です。
キノコたっぷり。ほとんど聞いたことない…
これはこのキノコかな?と照合しながら食べるのが楽しい。ただ答えはわからない笑
続いてのお皿は和洋折衷。帆立がメイン食材なんですが、芋のすり流しに焦がし葱油が加えられています。葱の風味と、芋の甘味やら帆立のうまみやら上に載ってる野菜チップスの食感やらが混ざって…すごいの一言。
口の中で広がる幸せ
続いてはお蕎麦。微妙に太い蕎麦が紛れ込んでるんですが、事前のイベントでわざと太い蕎麦を1本打っており、これが入ってるとラッキー的な感じの扱いです。入ってた~。
館主が打ったお蕎麦、なかなか本格的でした。
続いてお魚料理。おこげの上にソテーされた羽太(ハタ)が載っていて、あとがけのお出汁のスープと一緒にいただきます。
これがまた美味しい。ハタはプリプリだし、おこげとお出汁がめっちゃ合う。
男爵が下に敷かれたアランチーニと、タルトのような美しさのマッシュルーム(なんと生!)の組み合わせ。思い出しながらブログを書いてますが、特にこれまた食べたいなぁ。
オープンキッチンだからほんとの揚げたて
ここで土鍋ご飯に火が付きました。ここは里山十帖と同じで、リニューアル時に受け継いだのかな。
梅のシャーベットで口直し。
米沢牛のグリル。お肉は裏切らないです。
なんともニクいのが、お肉をほとんど食べ終えたところでお替りをくれるところ。アツアツでまたいただけるし、最初から全部盛られてるよりも嬉しいですね。
ご飯も焚けた。
お肉は洋風スタイルに、お肉だけで食べてもいいけど、やっぱりご飯と一緒に食べるとさらに美味しいなぁ。
残すはデザート。
こんな感じで、ずっと目の前でお料理が作られていくところを見られるのも楽しい。実はテーブル席(個室)もあって、予約時にカウンター席と選べるようになってるんですが、カウンター席おすすめです。
サービスとのことで、桃のカクテルをもらいました。あまくてデザートのよう。
最後は栗のモンブラン。これもめっちゃいい。メニューにもあるこはぜはカシス的な位置づけで、栗との相性も抜群。サクサクのカダイフみたいなのが周りをまとっているので食感もよく、最高の一品でした。
過去一レベルで美味しいモンブランだった
サーブの合間でところどころ入る館主の話とか、最後にシェフが全体に挨拶(スピーチ)的なことしたりとか、レストラン構造だけでなくディナータイム自体が劇場のような感じでした。このあたりは人によってはちょっとくどいと感じるかもだけど、謎の一体感があって楽しかった。
何よりお料理の気合の入り方がほんとすごい。どのお料理も美味しくてまた食べに行きたいです。
夜の瀧波とラウンジ
夜に少し周りを散歩してみました。周囲は温泉街そぞろ歩き!って感じではないので基本は館内おこもりが正解なのかな。
少し歩くと昔の温泉街らしいスナック街があり、至る所でカラオケの歌声が漏れ聞こえたりしてて、意外にも賑やかでした。
入口は夜になるとライトアップされます。これが国道沿いとは思えない…!
良い雰囲気ですね。
夕食後、ラウンジではバータイムになり、いくつかアルコールをフリードリンクでいただけます。
少しお酒飲んだりもして。
ディナーのボリュームはたっぷりだけどお夜食もあった。これもお米おいしくて食べてしまった。
早朝の雲海ツアー(高ツムジ山)
赤湯温泉のある置賜地方は盆地。寒暖差が大きくなる秋は雲海が見られるそうで、雲海の見どころに宿のマイクロバスで連れてってくれる雲海ツアーをやっていました。
客室露天のついているお宿で、しかもディナーもたっぷり食べて朝はゆっくりしたい気分の中、6時起床はなかなかハードル高いですが…。
参加するとこんな景色が見られるんです。
ここは宿から車で10分ほどの距離にある高ツムジ山(十分一山)の中腹、南陽スカイパークからの光景。
遥か彼方まで続く雲海。
天空の浮島にいるような気分です。
紅葉と相まって、現実離れした美しさです。
これまでみた雲海と規模が全然ちがう
ここまで広範囲に雲海が出るなんて…
南陽スカイパークから砂利道を通りさらに奥へ。高ツムジ山の山頂、標高693mからの景色です。
周りは360度の眺望。これ、すごすぎる…。
実は雲海は360度出ているわけではないのも不思議な感じ。こっちは全く出てない。
朝日が眩しい!
風になびくススキと雲海。
ここはハングライダーの滑走路としても使われているそうです。ここから飛んだら楽しいだろうなぁ、いつかやってみたい。
滑走路が展望台のような役目を果たしてますね。
こんな感じでみんな写真撮ってる。
参加者は結構いました。
雲海がダイナミックに動くのも、見ていて飽きないです。
この高ツムジ山山頂は自家用車でも来られるのですが、離合がほぼできない道が5分ぐらい続くうえ、砂利道なのもあって自分で行くのはあまりおすすめしないです。宿のツアーで来るのがいいですね。
途中、コーヒーのサービスもいただいたりしながら1時間ほどのツアーを終えて宿に帰ってきました。
秋は雲海出現率はだいたい1/3ぐらいみたい。
朝食:ダイニング1/365
ツアーから帰ったらすぐに朝ごはん。朝から動くとお腹も減って朝ご飯が待ち遠しいです。
何のスムージーだっけ…。ブドウ…?
山形の定番、芋煮。
左の卵は名物、たきなみ玉子。白身だけ固めた上に半熟の黄身をのせたお料理です。意外な食感でよかった。
こっちのだし巻きと選ぶ形でした。
朝ごはんは夜とはうってかわって純和風な感じでした。旅館の朝はやっぱ和食ですね!
大浴場
そうそう、紹介し忘れてましたが瀧波には男女別大浴場もあります。ただ、全室に客室露天を作ったのもあって、それほど気合はいれてない感じ。
男性用はこの檜の露天だけ。女性用は蔵王石の露天+内湯でした。もちろんかけ流し。
サウナとかもあると嬉しいけど、ラウンジやら雲海ツアーやら、何より時間的にもボリューミーなディナーもあるし、ゆっくり入る時間はなさそうだしちょうどいいのかも。
宿泊の感想
自遊人プロデュースなので、山形版の里山十帖なのかなと思って行くと全然別物です。似てるのはお部屋のつくりとか、夕食に土鍋ご飯が出てくることぐらいかな。独自の道を歩み始めている個性の非常に強いお宿でした。
眺望がないとか、大浴場がそんなに広くないとか、気になる箇所は探せばないわけじゃないけど、とにかくディナーの気合の入り方は半端じゃないです。温泉の質も素晴らしいし、言葉には言い表しにくいのだけど館内の雰囲気もなんとなく良くて落ち着ける。リピーター続出なのもうなずけます。私もリピーターになりたいと思いました。
米沢観光に赤湯温泉、楽しい山形旅行だった
赤湯温泉には有名なラーメン屋さんもあるみたいだし、また瀧波とセットで赤湯温泉行きたいなぁ