しろいるか旅行記

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2022年11月 栃木【1/3】「奥那須温泉 大丸温泉旅館」泊 湯浴み着で入る混浴露天はまるで温泉の川!食事も美味しくて清潔な秘湯宿。

こんにちは、しろいるかです
2022年11月、栃木県の山奥の温泉を満喫する三泊四日の旅をしてきました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
宇都宮駅~NAOZO~NASU SHOZO CAFE
宿泊:大丸温泉旅館

【二日目】
殺生石那須どうぶつ王国~湯の郷湯西川観光センター
宿泊:本家 伴久

【三日目】
湯西川温泉街散策~平家の里~湯西川ダム~山王林道~光徳牧場~中禅寺湖ライトアップ
宿泊:日光グランドホテル ほのかな宿 樹林

【四日目】
湯ノ湖トレッキング~宇都宮みんみん本店

NAOZO(ナオゾー)

まずは宇都宮駅でレンタカーを借りて、那須方面へ。1時間ほど車を走らせると自然豊かな那須っぽい風景になってきます。

那須にはパン屋さんがたくさんありますが、以前行って驚くほど美味しかったのでここでお昼ご飯を買おうと決めていたお店です。

道路沿いですが、木々に囲まれた良い感じの雰囲気のお店。

 

石窯で焼くパンが大人気で、焼きあがるそばからすぐに売り切れてしまうので品揃えはあまり良くなく、お昼以降だともうほとんどパンは残っていないかも…。

写真は12時過ぎですが、数種類しかパンはありませんでした。山型パンやバゲット、くるみレーズンパンなどの大きめのパンは予約ができるので、確実に食べたいなら予約必須ですね。公式ホームページもないので、電話予約です!

 

このアップルバターケーキもなかなか美味しい…パン以外もレベル高いです。

 

焼き立てだったので、思わずお店の前でほおばってしまった。

二度目でしたが期待を裏切らずやっぱりめっちゃ美味しい!ここのパンが個人的には一番かもしれない。

はじめて食べた時の記事(ほぼ会津の温泉旅館、向瀧の記事ですが笑)

二度目って期待値が高くなる分ハードルあがるけど…

ここは期待通り、それ以上で美味しくて幸せ

SHOZO CAFE

那須にはおしゃれカフェもたくさんありますが、その中でも気になっていたのはこちらのお店。

那須のカフェブームを牽引とか、カフェ好きの聖地だとか、なんか惹かれるワードで紹介されがちです。

これは期待できる見た目…!

 

こちらもNAOZOと同じく道路沿いですが、森に囲まれた雰囲気ある一軒家。こういう感じのカフェいいですよね。

 

このテラス席が雰囲気抜群に良いんですが、ちょうど空いておらず、中の席に案内されました。

 

オシャレゾウ。まさかショウゾウカフェだから…?

 

スコーンが美味しいそうなので、スコーンとケーキ1つついたセットをいただきました。

雰囲気の良いカフェで、コーヒーもスコーンもなかなかでしたが、ちょっと前評判からハードルを上げすぎたかもしれない…。

期待値が高すぎただけで普通に良いお店

カフェ好きにはハマる店だと思う

那須でカフェ行くならオススメです!

大丸温泉旅館

さて、お腹もいっぱいになって那須の雰囲気を堪能したところで、まずは初日の宿へ。

那須湯元温泉街を超え、さらにぐんぐん山を登っていって山の中にある旅館です。

手前の無料駐車場に車を停めます。駐車場の目の前には旅館ニューおおたかというお宿がありました。

 

こうやって見るとかなり山の上まで登ってきてますね!

 

駐車場から奥の道に進むとすぐ見えてくる大きめの旅館が大丸温泉旅館です。

秘湯を守る会所属のお宿ですが、立地的にも那須ロープウェイの近くだし、建物的にも大き目のハコに見えるので、それほど秘湯感は感じないかもしれない。

 

木造の歴史ある佇まい…みたいなのとはちょっと違う感じではありますが

 

ずっとだいまる だと思っていたけど、おおまる みたい。

 

小さな橋を渡ったところに入口があり、ワクワクさせるつくりです。

 

中に入ると、全面的に改装されていて、とっても素敵な雰囲気。

 

ロビーの広い窓からは那須市街を見渡すことができ、天気が良ければ朝方に雲海も見られるみたい。

 

お部屋(本館客室10畳+5畳)

お部屋はロビーの真上、本館2階のあさひというお部屋。ホームページ上では、本館客室10畳+5畳と紹介されてます。

外観からは客室数が多そうに見えましたが、実は10室ちょっとしかない小規模な旅館です。

本館はなんと3室だけ。とても静かに過ごせます。

 

お部屋も10畳+5畳といいつつかなりゆったりとした広縁がついていて、名前よりも広く感じました。ここの窓からはロビー以上に良い景色が見られて、宿の方曰くもっとも景色のいい部屋だそうです!

良い部屋だった

 

お布団は最初から敷いてありました。最近はこの形式が当たり前になりつつありますね。この方が楽だし好き。

 

お風呂へ

さて、早速お風呂へ向かいます。お風呂は別館にあるため、連絡通路を通って移動します。

別館、本館のつくりはほぼ同じで、連絡通路の間にもお土産物屋さんと

 

飲泉所がありました。ちょっとぬるめのお湯って感じで癖になるお湯です。お食事間に飲むとよいらしい。

 

御食事処もお風呂も別館にあるので、別館の客室の方が便利ではありますね。

 

貸切風呂(奥の湯)

まずは貸切風呂の紹介から。

女湯の手前にあり、空いていればいつでも入れます。

 

見た目は普通の内湯って感じですが、たっぷりお湯がかけ流されていてすごく新鮮で気持ちいいです。

また、後述する露天風呂とかとは源泉が違うのか、こちらはほんのり硫黄の香りがするのが嬉しい。露天風呂の陰に隠れがちですが、なかなかいぶし銀的な魅力をもったお風呂でした。

硫黄の匂いすると嬉しくなっちゃう

 

ちなみに、ここから混浴露天風呂が見えるんですね。

 

混浴露天と女性専用露天

さて、ここからは混浴露天の紹介です。

出典:大丸温泉旅館公式サイト

ちょっとわかりにくいのでホームページから全体図を拝借します。

上流からあざみの湯、あじさいの湯、白樺の湯が混浴露天エリアですね。さらに女性専用露天として、山ゆりの湯と、石楠花の湯があります。

あざみの湯と山ゆりの湯は冬季閉鎖なので注意です。

 

こちらは女性専用露天の石楠花の湯。清潔感ある露天です。

 

こっちも女性専用露天の山ゆりの湯。石楠花の湯と比べると少し自然に近い感じです。実は混浴露天に繋がる温泉の川の最上段に位置しているんですね。

 

こんな風に混浴露天がメインと思わせておいて、実は女性露天が充実してるパターンは鶴の湯にそっくりな気がする。

秋田の乳頭温泉郷の秘湯、鶴の湯温泉に泊まった時の記事

 

ここからは混浴露天。混浴露天は男女ともに湯浴み着の着用必須なため安心です。

こちらが温泉川の最下段の白樺の湯。最下段といいつつ、ここめがけて源泉が結構投入されていて、温度が一番高いです。

 

客室に囲まれていて、実は解放感はあまりないのですが、広いですね!

 

中段のあじさいの湯。一番狭いですが、個人的にはここが一番好き。温度もやや温めで好みなのですが、なにより良いのは…

 

この自然の川のようなお湯の流れ。とくにこの写真の岩場の部分は水流が感じられて、入っていて気持ちいいんです!

実際に自然の川をせき止めて段々畑のようにして温泉を作っているので、川っぽいのは当たり前なんですが、底も自然の川と同じように人工的な砂利ではなく砂だったりして、なかなかにワイルド。ここ以外ではできない体験で楽しかったです。

ちなみにさらに上のあざみの湯へは、ここをザブザブ横切って、奥の階段を登っていくことになるので、なんだか沢のぼりをしている気分でこれまたワイルドですね笑

 

男性内湯

男性にとって湯浴み着なしで入れるエリアはここだけなので、温泉はやっぱり裸で入りたい!って男性の方には少々向かない宿かもしれません…。

湯浴み着を気にしなければ、混浴露天自体はとても気持ちいいし、楽しいので満足できると思います!

流れがあるのが楽しかった

一度は行ってみるべき名湯だね

 

夕食

こちらの宿、秘湯を守る会所属の通り、さすがの温泉でしたが、ご飯もとても美味しいです。

おまけに食事処もすべて半個室でゆったり食べられます。

ラインナップがなんだか秘湯宿っぽくない感じ。一品ずつ持ってきてくれます。

 

先付からとってもおしゃれ。そのままでも美味しいですし、お酒にも合う品が揃えられています。

 

お刺身も山の宿ですが新鮮で美味しかった。

 

紅葉が秋らしい、秋鮭西京焼き。お皿も洗練されてていい感じ。

 

天ぷらも揚げたて。

 

温泉を使ったしゃぶしゃぶです。これも美味しかった。

 

だいぶしゃぶしゃぶした後に、写真を撮ってないことに気づいてしまった結果…。

 

最後はごはんセット。デザートは撮り忘れた。

洗練された感じの旅館料理だった

個室なのも嬉しいところ

 

夜の露天

ワイルドな露天ですが、夜通し入ることができます。

 

明りもしっかりついているので安心です。

 

ほぼ満室だったはずですがかなりの時間で独占か、もう一人ぐらいしか人いませんでした。

みんないつお風呂入ってるんだろう…

 

明け方

雲海を期待して頑張って早起きしてみる。

残念、雲海は見られず…。

次泊まるときに見られたらいいな。

 

早朝の真っ暗なロビーの雰囲気がなんか素敵でした。

 

朝食

夜ごはん美味しかったので朝も期待が高まります。

 

期待してた通りの美味しい朝食でした。

 

このお味噌汁が具沢山で美味しかった。鳥つみれも入っていてボリュームもたっぷりです。

宿泊の感想

混浴露天風呂はもちろん大満足でしたが、美味しいごはんもいただけて、お部屋や共用部もとても綺麗で過ごしやすい宿でした。

秘湯を守る会は尖った宿が多い中、大丸温泉旅館は食事もお部屋も高レベルな宿で、奥飛騨温泉郷の槍見館を思い出しました。お風呂の方向性は違うけど…

槍見館に泊まった時の記事

殺生石

チェックアウトして、ふもとの那須湯元温泉の近くにある殺生石を見学。

駐車場に車を停めると、硫黄の香り漂う白い川が目の前に!

 

その上流にあるのが殺生石ですが、あたり一帯は硫黄で真っ白、地獄谷の様相です。

 

伝説の化け物、九尾は退治された後に石に姿を変え、死してなお毒を放ち続けたと言われており、のちに石は砕かれて飛散したものの、その石の本体は今もここ那須に残っており、それがこの殺生石なんですね。

 

って、割れてるーー!?

なんと、2022年3月に石が自然と割れてしまったそうです。

これ、中に封印されてる何かが出て来るやつだ…

 

周りは散策路になっていて、一周15分ぐらいでかるくお散歩できます。

 

立派な神社もあって、旅の安全をお参りします。

 

那須湯元温泉周辺は標高が高いので、11月になるともう紅葉はほぼ終わりなんですよね…。

 

境内の入口付近だけ、辛うじてまだ残ってました!

 

那須湯元温泉の外湯、鹿の湯温泉も殺生石の近くにあります。

 

昔ながらの湯治場の雰囲気のなか、濃厚な硫黄泉が楽しめるそうですが、すでに温泉三昧なのと次の宿も温泉のため、またいつか那須湯元温泉に泊まった時に入りに来ようと誓って、今回はスルーです。

 

那須どうぶつ王国

地味に行ったことのなかった那須どうぶつ王国へ。

ここ、一般的な動物園と違って大型の動物はそれほどいないんですが、動物たちの展示がとても近くて楽しめました。どうぶつ好きだったらきっと満足するはずです。

モフモフかわいいプレーリードッグ

 

なんかちょっと怖い… 黒くてなまけてるやつ

 

園の目玉、マヌルネコ

 

生まれたての赤ちゃんカピバラ

 

モコモコのライチョウ

 

目力強すぎのハシビロコウ

 

めんどくさそうに写真に応じてくれてるジャガー

 

楽しい那須の旅だった

次は平家の隠れ里、湯西川温泉に向かうぞ!

動物といえば和歌山のアドベンチャーワールドだよね!