しろいるか旅行記

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2023年6月 【1/2】壱岐「壱岐リトリート海里村上」泊 オーシャンビュー客室露天で濁り湯を楽しむ!料理も美味しい離島の温泉リゾートホテル宿泊記

こんにちは、しろいるかです
2023年6月、長崎県の離島、壱岐に行ってきました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
福岡空港~博多ふ頭~壱岐芦辺港~勝本集落散策(モカジャバカフェ大久保本店)
宿泊:壱岐リトリート 海里村上

【二日目】
辰の島遊覧・散策~壱岐ドルフィンパーク&リゾート~猿岩
宿泊:奥壱岐の千年湯 平山旅館

【三日目】
月讀神社~原の辻遺跡一支国博物館~小島神社~芦辺港~博多港北九州空港

壱岐ってどこ?

日本の離島といえば石垣島宮古島屋久島、淡路島とか佐渡島とか伊豆大島とか…。このあたりは良く聞きますが、壱岐と聞いてどこ?となる人は結構いる気がします。私もその一人でした。

それどころか隠岐壱岐の区別も怪しかった

隠岐島根県の離島だね。こっちもいつか行ってみたい

 

壱岐長崎県の離島。韓国に近い対馬と、九州のちょうど中間ぐらいに位置する島です。

一般的に離島に期待するような新鮮な魚介にきれいな海や自然、のんびりとした雰囲気はもちろんのこと、壱岐魏志倭人伝にも示される一支国(いきのくに)が存在した場所であり、神道のルーツと言われる神社もあったりと文化面でも充実しています。

加えて離島には珍しい、かけ流しで濃厚な温泉を楽しめる温泉宿もあるんです。

そんな魅力の詰まった壱岐へ二泊三日でお出かけしてきました。

壱岐へのアクセス(博多ふ頭~芦辺港)

壱岐へは飛行機か船のどちらかでアクセス。飛行機の場合は長崎空港から直通便が出ており、船の場合は博多港からジェットフォイルもしくはフェリーで向かうことになります。

長崎県の離島ですが、地理的には実は福岡県の方が近く、東京からのアクセスだと福岡空港経由のジェットフォイル利用が一番アクセスが良い気がします。

佐賀県唐津の方からも船が出てるっぽい

福岡空港から博多港まではタクシーで20分ほど。だいたい2000円ちょっとで到着です。博多駅まで地下鉄で行き、駅からバスでも良いですが、料金差を考えてもタクシーの方が圧倒的に楽だし早いです。

 

フェリーターミナルの中にはパン屋さんやちょっとしたレストランなどもあり、巨大水槽もあったり…。多少早めについてもなんだか色々時間はつぶせそうです。

 

ここからジェットフォイル壱岐までたったの1時間!東京から伊豆大島ぐらいの距離なんですね。

 

九州郵船ジェットフォイル、ヴィーナスで出発です!

 

ぼーっとしてたらすぐ到着。壱岐には港が複数あり、時間によって到着港が違うので注意が必要です。今回は芦辺港に着きました。

芦辺港には集落や商店街はないですが、目の前にお土産物屋さんも併設するイオンがあるのがめっちゃ便利。

離島にもイオンが!

 

壱岐内は結構広いので交通手段が必要ですが、もちろん電車は無いしバスの本数も限られているので基本レンタカーが必要です。

大手のレンタカー屋もありますが、今回宿泊する「壱岐リトリート」に泊まるのであれば、宿経由でレンタカーの手配をするのがオススメだと思います。

宿が手配してくれた玄海交通レンタカーは港まで車を持ってきてくれて、さらに島内どこで乗り捨てしてもOK、料金プランも柔軟で素晴らしかったです。

 

勝本集落散策(下條商店・モカジャバカフェ大久保本店)

港でレンタカーを借りて、まずはランチをしに島の北西にある勝本集落へ。壱岐で最も歴史ある漁港です。宿からも近いので今後のプラン的にもピッタリの目的地でした。

 

港に突き当たる道を左に曲がってすぐの場所に、無料の駐車場があります。

 

駐車場の目の前からのこの光景にいきなり心奪われます。

 

集落には歴史ある建物もいくつか残っていました。この3階建ての木造建築は今はLAMP壱岐という旅館として経営しているみたい。

 

この雰囲気、ノスタルジックな感じがすてき。

 

こちらの下條果物さんは果物屋さんなのですがジャムが有名だそうで、一つ購入しました。手作り感があってとても美味しい。勝本漁港にきたらお土産に一つ買っておきたいところです。

 

ここは壱岐クラフトビール、ISLAND BREWERYの製造所でした。

今風のお店があるのもいいよね

 

イカ釣り漁船だ!どの船も巨大な電球がいっぱい吊るしてありました。

 

水がかなり綺麗で、透き通った色をしています。

 

集落を抜けていくと…

 

聖母宮という神社がありました。創建1300年以上前という歴史ある神社だそうで、予約すれば御朱印も書いてもらえるみたい。戦国時代の文永・文禄の役でも戦国武将が門や石垣を寄進したそうです。

 

ランチはこちらのモカジャバカフェ 大久保本店で。元は海産問屋だった大久保本店の建物を利用しているんだって。

 

店内はおしゃれにリノベ済。小上がりの席もあって大人数にも対応できそう。

 

ワンプレートランチもボリュームたっぷりで良かったですが…

 

この壱岐牛バーガーが特にめっちゃ美味しかった。旅の最初のごはんが美味しいとテンションあがりますね!

お肉をほおばった時の油がじゅわっと出て来る感じ

 

壱岐リトリート 海里村上

壱岐リトリート海里村上は、もとは壱岐にあった高級宿、海里村上をラグジュアリーホテルを全国で展開する温故知新という会社が買い取り、リトリートブランドとしてオープンさせたホテル。

全12室、全てオーシャンビューの客室露天付きで評判も非常に良く、今回の旅の目的となった宿です。

外観とロビー

外観は昔の宿から大きく手を加えていないようで、今風ではないかも。

 

宿の前はすぐ道路。道路を挟んで専用の駐車場があります。周りは温泉街のような感じではないですが、海の方に歩いて行ったりお散歩はできそうな場所です。

 

駐車場のあじさいがめっちゃ綺麗だった。

 

さて、中に入ります。このあたりからリノベされてるのかな?おしゃれ感がしてきました。

 

中に入ってすぐ目に入るのがこの並んだ椅子と、奥に広がる海。

ここからはもう完全に宿の世界の中です。

 

なんとなくこの絶景の前に並んだ椅子は箱根の吟遊を思い出します。

吟遊の宿泊記

 

この窓の外に広がる青い海、最高ですね。

 

境界がない形で、ショップもあります。良さげな壱岐の名産がセレクトされてました。

 

ショップの奥には朝夕の食事処があります。ここはお昼は外来も受け付けるレストランになっているみたいです。日帰り入浴も受け付けているっぽいので、宿泊せずともランチと日帰り入浴という使い方もあるかも。

 

反対側を見るとフロントと、その奥には宿泊者専用のラウンジがあります。

 

まずはここでお菓子とお茶をいただいてチェックインします。

お菓子は壱岐名物というかすまき。カステラの中にあんこを巻いたものです。お茶もシモン茶という珍しいもので、芋のお茶だそうです。これも壱岐で栽培されてるみたい。

 

ラウンジ

フロントの奥にあるラウンジは24時間使えて、常にお菓子とコーヒー、お茶をいただけるようになってます。

また、チェックインから夕食ぐらいまでの間はスパークリングとジュースも置いてました。

 

書籍も置いてたので暇つぶしに読んだりしてました。

 

アンティーク家具が雰囲気出してますね。

お菓子は焼き菓子系なのですが、既製品ではない感じの、手作りされたのを1つ1つパッケージされたもののようで美味しかったです。

ここで作ってるようにはあまり思えないので、リトリート系ブランドのホテルで共通して提供されているものだったりするのかな…?

 

ここの席がお気に入り。何度かお世話になりました。

 

とりあえずスパークリングで乾杯!

 

客室:コーナー和室(4F)

壱岐リトリートの客室は全部で5タイプ。

スイート、ジュニアスイート、プレミアム和洋室、プレミアム和室、コーナー和室で、どのお部屋も客室露天つき。

上から順に良いお部屋なので、コーナー和室は一番キリのお部屋…なのですが、とある理由から人によってはコーナー和室はスイートの次に良いお部屋なのでは…?と思ってしまうところがあります(ただし4階のコーナー和室限定)。その理由はこのあとで。

 

客室は3階と4階部分にあります。ロビーは2階にあるんですね。

 

コーナー和室という名前の通り、一番端にあります。ただ角部屋とは違って窓は1面のみですね。リノベ前はどういう位置づけのお部屋だったんだろう…。

 

中に入るといきなりの絶景です。

琉球畳のモダンなお部屋の奥には広々としたテラスと、一面に広がる海が!

 

これはすごい!!

手すり部分が低めに作られていて、景色を邪魔しないようになっています。これはかなり攻めた造りですね。

そしてこの広々としたテラスは実はスイートと同じ大きさ。客室露天がテラスと独立したつくりになっているジュニアスイートと単純比較はできないですが、プレミアム和洋室、和室より広いんですね。

 

ただ、コーナー和室の欠点を言っておくと、一見インフィニティぽく見えますがちょっと高い目線から見ると、目の前の給湯タンクの建物が視界に入ってしまうんです。

他のお部屋はもっと左の方に位置するため、建物はあまり気にならないと思います。

それと、2階のラウンジ部分の屋根が張り出しているため、いろいろな方の動画や写真を見ましたが、コーナー和室の場合、3階と4階のお部屋の差は大きいかもしれません。

 

客室露天の浴槽は一人でちょうどぐらいの大きさ。また、自分でレバーを絞って給湯する形になっています。

普通にやるとお湯が溜まるまで時間がかかっちゃうのと、源泉温度が高いので水で薄めたりしないといけなくなります。

しかし!レバーのひねり具合で流量制御できるので、一旦満タンまで溜めてしばらく置いて冷ましたのち、投入量を調整すれば自分の好みの温度の源泉100%かけ流しを実現することができるんです!笑

湯守体験してる気分で楽しい

大きな大浴場とかで温度制御できてる湯守さんて凄い

 

この茶褐色の濁り湯は塩分が濃く高張性の温泉で、成分濃度も基準値の10倍を超える濃さだそうです。

見た目とは裏腹に意外なほど匂いはせず、すっきりした浴感でしたが、入っていて気持ちのいいお湯でした。やっぱり濁り湯は良いですね。

 

これほどの海の景色をみながら泉質のいいお湯に入れる客室露天の宿って、これまで見たことがないです。

 

内湯もついていて、こちらは温泉ではないみたい。フルリノベされてて檜の匂いが心地よかったです。

 

大浴場とジム

大浴場は1階部分にあって、ジムも併設されていて自由に使えます。シューズやウェアも無料で置いてあったので手ぶらで来ても全然利用できそうです。

あとはスパと、有料の貸切風呂もあるみたいですね。

 

大浴場は男女別、入れ替え無しでそれぞれ内湯と、露天があるつくり。それほど大きくはないです。(写真は男風呂の方です)

内湯にはサウナがあった形跡があるんですが、リノベで無くしちゃったみたいでちょっと残念でした。

 

露天の方にはととのいチェアもありました。

 

海の間近なんですが、基本は立たない限り海は見えないつくりです。

 

内湯、露天ともにかけ流しのようでした。露天は浴槽の底からお湯が投入されているみたいで、ジャグジーみたいになっているのが珍しいですね。

 

この鮮やかなオレンジ色のお湯がほんと素晴らしいです。

 

段々畑のような堆積物を見ると成分の濃さを感じますね…。

 

客室でゆっくり夕陽を見る

お部屋のテラスにある客室露天とこのベッドが最高すぎて、滞在中ほぼここに居たんじゃないかと思うほど。

 

ちょうど夕陽が沈む方角なので、夕陽がまた綺麗なんです…。

 

ずっとお部屋で眺めていたかったんですが、夕食の時間になったので少し名残惜しくも移動しました。

夏場だと7時とかでも明るいんだよね

 

夕食

御食事処は基本2名だとカウンター席に案内されるっぽい。大きい窓からはまだまだ明るい夕陽が差し込んできます。

 

良い雰囲気の中、夕食開始です。

 

夕食は和食中心です。海鮮づくしに加えて壱岐牛という豪華メニュー。

 

壱岐焼酎発祥の島と云われ、酒造も多いのですが、焼酎は翌日に回して、今日は宿オリジナルのクラフトリキュールをいただきました。柑橘系のさっぱりした飲み心地で美味しかったです。

 

まずは前菜。からすみ大根がとくに美味しかった。長崎県はからすみが名産だということに帰ってから気づいた。

 

夕陽もだいぶ沈んできて、すだれが取り払われました。

 

お次はサザエのつぼ焼き。めっちゃ新鮮で間違いないお味。

 

夕陽はお部屋で観たい、と思ったけど夕食を食べながらも良いですね。。

遥か彼方にぼんやり見える島は対馬だそうです。

 

続いてお刺身です。赤ウニという種類の雲丹も添えられています。

日本では7月から9月ごろのわずか3か月、九州の西側沿岸部や壱岐でしか獲れないという希少種だそうで、まさにここで、この時期でしか食べられないものがいただけました。

雲丹そんな好きじゃなかったけど…

美味しい雲丹ってほんと絶品だね

 

箸休め的ポジションの梅紫蘇大根

 

お次はクエの焼き物。脂がのってます。

 

アワビ剣先イカです。

お刺身でもいただける鮮度のものだそうで、お好みで炭火焼にしたり、しゃぶしゃぶにしたりしていただけます。

久々のいかいるか

 

どの食べ方でも美味しいです。

生け簀が厨房にあるそうで、それでこれだけ新鮮なんですね。

 

気が付けば外はマジックアワーの時間。これだけ色づくのは珍しいんだって。

 

最後は壱岐牛のすき焼き。綺麗な霜降りで、見た目通りとろけるような美味しさでした。

 

最後にご飯はお寿司か、雲丹ご飯か、アワビとかのしゃぶしゃぶの出汁を使った雑炊から選ぶ形でした。お寿司と迷ったけど雲丹が美味しかったから雲丹ご飯にしてみた。

 

デザートはメロン。メロンも壱岐で作ってるらしい。

まさに壱岐のフルコースでした。

 

御食事処も雰囲気よく、大満足の夕食になりました。

連泊すると二泊目の夕食は鉄板焼をいただけるそうで、いつか連泊してみたい…!

 

夜のロビーも素敵です。

 

お部屋で海を眺めていると沖合にたくさんの光源があります。イカ釣り漁船が漁に出てるんですね!

灯台のように力強く揺らめく漁火を見ながらお風呂に入り、テラスのベッドでだらだらと夜更かしするのは幸せな時間でした。

少しずつ移動してるのがまたいいんだよね

 

朝食

朝もテラスでのんびり。朝日は反対側ですね。

 

朝食も夕食と同じ場所でいただきます。朝はまた雰囲気違いますね。

 

朝から豪華な献立だ…!

 

お目覚めのスムージー的なやつ。

 

なんだか豪勢な和定食です。左下のミカンがすっぽり器に納まっててかわいい。

 

なんと朝からアワビの天ぷら

アワビもプリプリでしたが、添えのアスパラも絶品でした。これも壱岐産なんだとか…。壱岐すごい。

 

青いビンに入ったクラフトジン、宿オリジナルだそうです。ちょっと飲みたかった。

 

チェックアウトまでお部屋でのんびり

今回はアーリーチェックイン・レイトチェックアウトプランなので、なんと13時までお部屋でごろごろできるんです!!

嬉しすぎる

チェックインも14時からだし、23時間も居られた

 

このベッドがほんといい仕事してる。ここに転がるとピッタリ水平線が見える。

 

そうそう、冷蔵庫の中もフリーなんです。クラフトビールにウーロン茶、柑橘系ジュースが入ってました。あと日田天領水のサーバーまであった。

 

さらにさらに。

ルームサービスのメニューの中にひっそりとラインナップされてるんですが、実はアイスも無料で頼めるんです。

 

お風呂上りのアイスは二割増しで美味しい。

 

チェックアウトが本当に名残惜しかったです。

 

チェックアウト時に、一休の特典でお土産までもらえました。

焼酎ケーキは買おうと思ってたから嬉しい!

 

宿泊の感想

これまで泊まった宿の中で過去最高レベルに良いお宿でした。とくにお部屋のテラスの居心地はほんとに過去最高だった。もちろんお料理も素晴らしいし、ラウンジも良かった。

お値段はもちろん高級宿の部類ですが、昨今あちこちの高級宿のお値段も高騰し始めている中、値ごろ感ありました。

こちらの運営の他のお宿も行ってみたい!

壱岐リトリートはほんとよかった

壱岐自体も思ったよりアクセス良いし、また行きたいなぁ

壱岐の旅の二日目は辰の島へ行ったりイルカを見たりしたのち、これまた評判の宿、平山旅館に泊まります。

いろいろ離島を旅した記憶