しろいるか旅行記

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旅行が好き だいたい週末更新

2023年6月 上高地「中の湯温泉旅館」泊 宿の前にすぐ登山口が!松本から送迎可能な秘湯温泉宿に泊まって新緑の上高地・焼岳登山旅。

こんにちは、しろいるかです
2023年6月、長野県上高地周辺の百名山のひとつ、焼岳に登ってきました。

旅の全行程

【一日目】
松本街歩き~中の湯温泉旅館
宿泊:中の湯温泉旅館

【二日目】

焼岳登山(新中の湯ルート~上高地ルート)~上高地散策~五千尺ホテルで休憩

松本散策

松本へは新宿から特急あずさで2時間ちょっと。これまでの旅の中でも何度も来ている町なのでなんだか馴染み感も出てきました。

駅前から松本城方面へ。晴天です!

 

堂々としたさまの松本城。今回は登りませんでしたが、現存する天守閣に登ることができます。全国に5つしかない国宝天守のひとつですし、松本に来たらまずここですね。

 

松本でランチ(小昼堂とマウントデザートアイランドアイスクリーム)

松本城近くのこちらのお店でお昼を食べます。

カフェみたいな感じのお蕎麦屋とおやきのお店。カフェメニューも豊富なのでカフェとして使えます。

 

店内もおしゃれ。

 

ちょっとした売店もありました。ここでオーダーして、奥で受け取るスタイル。

 

とろろそばと

 

おろしと肉みそそばをいただきました。

意外にボリュームもあって美味しかったです。

 

こちらもおやきもいただきます。こっちはテイクアウトしてちょっとした食べ歩きにもピッタリな感じ。定番の高菜とか以外にラムレーズンみたいな甘味系もありました。

 

デザートにはこちら、アメリカのアイスクリーム屋の日本一号店、マウントデザートアイランドアイスクリームの濃厚アイス。

松本駅からほど近い、縄手通りという観光エリアにあって行きやすい場所です。

 

ここのアイス、ほんと美味しいんです。フレーバーもアメリカンなものから地元感あふれるワサビやブドウといったものまで豊富です。

ご当地ものも美味しいし、アメリカンなやつもおいしい

どのフレーバーも味が濃厚なんだよね

最近は安曇野の方にもお店ができたみたい。

 

中の湯温泉旅館

さて、ここで本日の宿、中の湯温泉旅館へ。上高地のほぼ手前にあり、焼岳の登山口目の前。さらに秘湯を守る会にも所属する宿です。

なんと松本駅から1時間ぐらい距離があるにもかかわらず無料送迎してくれるんです。

もともと松本駅から上高地までは公共交通機関で行こうとすると新島々駅まで電車、そこからバス乗り換えと地味に面倒なのでとても助かります。

三日前までに事前予約が必要なのと、送迎時間は松本駅14時45分発なのでチェックインギリギリに着こうとするとちょっと遅くなっちゃう点だけ注意ですね。

松本駅のアルプス口の方に青いバスが待機してくれていました。

 

1時間ちょっとで到着です。

 

こちらのロビーでチェックインの手続きをします。目の前には穂高連峰を望むことができる解放感あるロビーですね。

 

ちょっとした本とかもここに。テルマエ・ロマエ全巻あったので今更読んでみた。

 

周りにコンビニはないので、お菓子類なども並ぶ売店

お部屋に向かいます。中の湯温泉旅館は思ったより規模の大きい宿で43室もあります。

ランクは大きく分けて3つで、良い順にかすみ穂高

かすみだとお部屋食にもなり、本格的な旅館の雰囲気。焼はバストイレ共用のどちらかというと登山者向けのお部屋。穂高はその中間といった感じです。

 

決して広くはないですが、必要な設備は揃っているし、トイレもお部屋にあるし、バッチリです。

ただ一点だけ…。機械室のようなものが近くにあったのか、ブーンという低周波が常に聞こえていて…それだけがつらかった…。直前に予約したので、致し方なかったのかもしれませんが、もし希望を出されるのだとしたらなるべくフロントに近いお部屋をリクエストすると避けられるかも。(今回は一番遠い部屋でした。)

 

お部屋からの眺めは最高!遠くに見えるちょっとだけ雪が残っているのが穂高連峰ですね。

 

中の湯温泉旅館:お風呂

大浴場は男女別で夜通し入れます。露天風呂のつくりが若干異なり、片方がちょっとだけ眺めが良いです。夕食時に入れ替えになっていて、到着時男性の方が眺めの良い方のお風呂でした。お湯はもちろんどちらも内湯・露天ともにかけ流し。

出典:中の湯温泉旅館ホームページ

写真はホームページから。こっちが眺めの良い方の露天風呂です。

日帰り入浴もやっていて、登山後に入りに来る人が結構いるのか結構盛況でした。若干の硫黄臭もする良いお湯なのですが夕方から夜にかけて少しお湯がなまってしまっているかも。朝入ったら夜とは見違えるほど新鮮で驚いた。

やっぱ朝風呂だわ

登山客が多いからか、朝風呂は全然人いなかった

 

無料の貸切風呂もあって、日帰り時間帯はここに入ってゆっくりするのがオススメかもです。

 

中の湯温泉旅館:夕食

夜ご飯は会場食です。

 

といっても穂高と焼のお部屋のランクで案内される場所が違うっぽい?

小宴会場みたいな場所もありましたが、私たちはこちらの窓のある、ちょっとレストランっぽい場所に案内されました。

 

メニューはこちら。スタンダードな山の宿的な感じです。安定感ありますね。

 

最初からある程度セットされてて、後から煮物、岩魚の塩焼きとお蕎麦を持ってきてくれます。

 

こちらは煮物。

 

鴨鍋は途中で火をつけてもらいます。

 

最早これまで何匹食べたかわからない岩魚の塩焼き。

焼き立てで美味しかった。

 

信州らしくお蕎麦もいただきます。自家製だそうで、お昼のお蕎麦と甲乙つけがたい。

 

最後は甘味でおしまいです。驚きがあるわけではないですが山の宿として求めている感じの料理が出て来る感じで良かったです。

こういうのでいいんだよ感

 

そういえば入口の写真撮ってなかった。着いた時、入口で手厚く案内していただけると写真撮れずにそのまま忘れるあるある。

 

夜も快晴で星空が見えました。

 

中の湯温泉旅館:宿泊の感想

登山の前泊として泊まるにはもったいないレベルの良いお宿でした。のんびりとチェックアウト時間まで朝風呂して、朝ごはんも食べたかった。

周辺には泉質ガチ勢の白骨温泉があって温泉目的ならそちらの方が良いのですが、上高地もセットにしようとするとちょっとだけ距離がある。かといって上高地のお宿に泊まろうとすると選択肢が限られてしまうしお値段も高い…。

上高地も温泉も楽しみたい、そんなピンポイントな需要に答えてくれる宿でした。

翌朝の上高地への送迎もあるし、お昼過ぎにまた松本に向けての送迎もやってくれます。そのあたりもありがたいですね。

ピンポイントといいつつ、人気のお宿なので同じような需要ある人多いんだろうな

 

焼岳登山:新中の湯ルート

翌朝は早朝から焼岳登山です。

焼岳は百名山のひとつで、上高地から最も近くアクセスできる山。日帰りでも往復6時間ちょっとなのでできなくはないですが、前泊して早朝から歩き始めるとかなり余裕もって楽しめます。

また、中の湯温泉旅館から登山する場合には新中の湯ルートという道を通るのですが、そのまま上高地の方に抜けていくことができるため、同じ道を往復して飽きることもないし、下山後は上高地をのんびり楽しむことができるんです!

 

中の湯温泉旅館でもらった新中の湯ルートの地図。まずは頂上まで3時間弱ですね。

 

宿の裏手から少し歩くと新中の湯ルートの登山口に到着です。早朝に車で来た人たちがいっぱいいるみたいで、6時過ぎなのにこの駐車具合に驚きです。

 

頑張るぞ!

 

前半はこんな感じの樹林帯を歩きながら高度を上げていきます。空気も良いし気持ちいい。

 

ちょうど1時間ちょっとで景色が開けてきて、いよいよ焼岳が見えてきました。

 

後ろを振り返ると見渡すばかり山々。

 

ちょっと岩ゴロゴロしてますが、傾斜はそれほどでもなく危険な道もないので安心して登れます。

 

だいぶ登ってきた。あとちょっと。

 

焼岳登山:山頂

山頂付近には緑がかった小さな火山湖がありました。

 

山頂付近の荒涼とした雰囲気と、周りの山々の緑のコントラストがいいですね。

 

めっちゃ噴煙が出てます。大正時代に大噴火があり、昭和にも噴火してるみたい。登るときは噴火警戒レベルの確認が必要ですね。令和5年7月現在はレベル1なので問題なさそう。

山頂はそれほど広くないですが、360度開けていてめっちゃ景色が良いです。標識の近くはなぜかアブがめっちゃいたので写真だけとって、少し離れて…。

 

このあたりだと虫もそんなにおらずゆっくりできました。

 

眼下には上高地が。ポツンとみえる赤い屋根は上高地帝国ホテルですね。こんな山の中にあれだけ立派な建物があるなんて、空から見て改めて驚きです。

 

なぜか山頂についた時だけ曇っちゃって少しガッカリなのですが、穂高連峰もしっかり見渡すことができます。焼岳はまさに北アルプスの展望台です。

 

中の湯温泉旅館で作ってもらったおにぎり弁当をいただきます。山頂で食べるご飯はほんと美味しい!

曇りなのが幸いして逆にゆっくりできた?

 

焼岳登山:上高地ルート

さて、下りは上高地ルートを使って上高地の方に下っていきます。下りも3時間ぐらいのコース。

これも旅館でいただけた地図。

 

穂高連峰を眺めながら下っていく大展望ルートです。このあたり歩いていて一番楽しかった。

 

写真だと傾斜が急に見えますが、そこまでではありません。砂利が多いので滑らないように降りるのにちょっと気を遣います。

 

やっぱり穂高山は周りと比べても別格ですね。これをずっと眺めながら下山できるのが嬉しい。

 

途中、少しだけ登り返しがあって小さな山の上に着きます。

 

振り返ると、ここは焼岳を望む展望台みたい。ほんとに山頂付近だけ岩ゴツゴツなんですね。

 

唯一のトイレポイント、焼岳小屋につきました。6時間トイレ無しはちょっとつらいのでありがたい。お水や軽食もあるのでここで休憩してる人も多かったです。

 

小屋を抜けて少し行ったところで、このルート一番の難所となる二段はしごです。

写真だと大したことないように見えるんですが、ほぼ垂直なため降りるとき結構怖かったです。回避するルートもないので頑張るしかないんですね。

 

はしごさえ超えてしまえばあとは注意するポイントもありません。ただ道のりは結構長く、後半結構ばててしまった…。

 

なんとか下山、上高地まで降りてきました。ただここからお店とかがある河童橋周辺まではまだ歩いて15分ぐらいかかります。

 

途中猿がいました!おだてなくても勝手に木に登ってます。

 

青く輝く梓川はほんときれい。この青さを見ると癒されます。

 

上高地上高地温泉ホテル

上高地側に降りてきた場合、こちらの上高地温泉ホテルでお風呂に入るのがおすすめ上高地でかけ流しの温泉につかりながら至福の時間を過ごせます。

 

日帰り入浴の人は別の入口から温泉に入るのでロビーは通れませんが、ロビーも立派でした。

 

上高地河童橋

上高地温泉ホテルの目の前の景色。絶景すぎる。

水きれいすぎ

 

いつまでもいられますね。

 

また猿いた。当たり前のようにノシノシ歩いていたりするのでちょっと怖い。

 

上高地温泉ホテルからちょっとだけ河童橋方面に行ったあたり、ここの梓川の青さが一番だと思う。

 

河童橋に到着。この周辺だけ人が多いです。

 

それもそのはず、やっぱりここが一番絶景なんですよね。

 

周辺にお店もたくさんあってのんびりできるし、やっぱり上高地は最高です。

 

焼岳登山:五千尺ホテル スイーツカフェ&バー 

河童橋の目の前、五千尺ホテルのカフェでお茶します。

 

お昼時は混んでいるのかもですが、ほぼ閉店間際だったのですぐ入れました。

 

クラシカルな内装でいいですね。


水出しアイスコーヒーと、名物のチーズケーキ、あとチェリータルトをいただきました。

五千尺ホテルのケーキは松本駅の駅ビルの中にもショップが入っていてテイクアウトできるのですが、以前そこで買って美味しくて、ぜひ現地で食べてみたいと思っていました。

予想通りの美味しさで大満足です。登山後なのもあってさらに美味しさマシマシですね。

コーヒーもよかった

 

最後に上高地を見納め。

 

バス乗り場に向かいます。

以前はバスに行列ができていて大変そうだったんですが、松本駅行きのバスは予約ができるようになっていて安心して乗れました。これはありがたい。

【松本~新島々~上高地線】上高地発便の予約制(便指定制)の予約開始日のお知らせ | アルピコ交通株式会社

 

途中、新島々駅で電車に乗り換えです。何度も車窓から眺めてはいましたが初めて使う新島々駅です。

 

ローカル線に乗って松本駅へ。

 

松本駅に着くころにはだいぶ暮れていました。

 

駅弁を買って、あずさへ乗り込みます。

 

楽しい旅だった!

焼岳は上高地とセットで割と気軽に楽しめる百名山だった

上高地に降りてきたときの達成感が凄かった

 

上高地はまだまだ見どころがいっぱい。五千尺ホテルと帝国ホテルの宿泊記も。