しろいるか旅行記

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2022年5月 九州【8/8】「長湯温泉 翡翠之庄」泊 広いテラスに客室露天、木部の棟の宿泊記。随所に拘りを感じる良い宿だった!

こんにちは、しろいるかです
2022年ゴールデンウィーク、九州の佐賀・熊本・大分を中心に旅しました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
羽田空港福岡空港福岡市博物館~新三浦博多本店
宿泊:水野旅館

【二日目】
唐津やきもん祭り探訪~呼子加部島)でイカ活け造り~浜野浦の棚田で夕陽
宿泊:御船山楽園ホテル

【三日目】
武雄温泉元湯~有田陶器市探訪
宿泊:天河山荘

【四日目】
くじゅう花公園~ガンジー牧場
宿泊:黒川温泉 帆山亭

【五日目】
阿蘇山高岳・中岳)登山~阿蘇ミルクファーム
宿泊:寒の地獄温泉旅館

【六日目】
長者原(タデ原湿原散策)~九重"夢"大吊橋~わいた温泉郷
宿泊:長湯温泉 翡翠之庄

【七日目】
長湯温泉街散策~ラムネ温泉~白水鉱泉吉野ヶ里歴史公園一藤(もつ鍋)福岡空港羽田空港

今回の旅のこれまでの記事

翡翠之庄

長かった旅の最後。

泊まるのは、大分県にある長湯温泉の旅館、翡翠之庄(かわせみのしょう)です。

長湯温泉といっても、この翡翠之庄はほぼ一軒宿なので、温泉街散策とかというよりはおこもりタイプの宿ですね。

立派な茅葺き屋根の門。

オープンして30年ほど経っているのですが、2017年に全面リニューアルオープンしたようで、館内全体がとても綺麗でした。

 

良い雰囲気です。門構えが立派だと期待が高まりますね。

 

門をくぐって中に入り

 

さらに回廊を抜けて、母屋に入ります。

 

翡翠之庄:母屋

母屋もこれまた立派な茅葺き屋根で、古民家を改装したようなつくり。

二階まで吹き抜けで圧倒される空間です。床が磨き上げられてて鏡みたい。

 

隅っこにフロント。チェックインの手続きはお部屋でするため、流れるようにそのまま部屋まで案内いただきました。

 

談話スペースのような場所。これまた居心地が良さそうで、よく他の宿泊客が座っているのをみかけました。

 

二階部分があるのがなんかいいですね。

 

梁のところにネズミの置物が。宿のどこかにこのネズミの置物が全部で6つほどあって、それらをすべて見つけたら粗品を貰える…という遊びです。

唯一自力で見つけられたのがコイツなんですが、これ、難易度高すぎる笑 コンプリートは諦めました…。

ちなみにチェックアウトの時に粗品を貰ってる人を見かけましたが、ほんとに粗品だったのでムキにならないぐらいで楽しむのが良さそう。

 

翡翠之庄:ラウンジ

母屋に併設する形でラウンジがあります。

窓が大きく、緑に囲まれていて素敵。落ち着いた雰囲気のラウンジです。飲み物はフロントでオーダーするっぽい。特に頼みはしませんでしたが、無料なんだろうか。

 

この宿、共用スペースがとても広く、お部屋でずっとおこもりというよりは宿の中でも楽しめるタイプですね!

 

母屋からレストランや大浴場、客室棟の間はこんな感じの廊下で繋がれています。

 

館内はめっちゃ広い。

 

翡翠之庄:部屋(木部の棟)

翡翠之庄はお部屋のランクは以下のような構成になってます。

  • 露天風呂付特別室離れ(三村、山水)
  • 露天風呂付離れ(朝倉、野崎、木部)
  • 内湯付き離れ(竹田、中尾、野上)
  • 一般客室(旅籠の棟)

一般客室以外は一棟建ての離れのつくりです。

さて、ここでお部屋選びのポイントですが、数あるお部屋の中で温泉が付いているお部屋は木部のみです。他のお部屋は客室露天や内湯はありますが、沸かし風呂だということで、温泉客室露天を求めている場合、木部以外を選ぶとガッカリしてしまうので注意です。

さらに、木部にのみ陶板浴室(岩盤浴みたいなもの?)もついています!

えっ、これ木部だけに設備集中させすぎじゃない?

景色も普通に良いし、これは木部の争奪戦になるわ…

全体の間取りはこんな感じ。施設の間取りはなかなかに複雑で、冒険心を掻き立ててくれます。

 

こんな感じの通路を通って…

 

意味ありげな黒電話と壁掛けオブジェを見ながら

 

木部の棟に到着!ほんとに一軒家ですね。

 

お部屋は広い!主室となる和室が中心にあります。

 

窓からは良い感じのウッドテラスが見えますね!

 

和室の隣にベッドルーム。ベッドの寝心地がとても良かった。

 

洗面台とトイレの水回りスペースがあり、奥には…

 

陶板浴室がありました!

いわゆる岩盤浴のような感じですが、換気が良すぎるのか室温は高くないため、汗をかくというよりはジンワリあったかいところに寝転がる感じになります。まぁこれはこれで気持ちいいかも。冬場だと、より気持ちよさそう。

使わなかったけど、地味にシャワールームもついてます。

 

庭に出てみると、まずゆっくりできるソファーとロッキングチェア。

 

ここに座って緑を眺めるのが良かった…。風通りが良く、とても気持ちいいです。木々がざわざわするのが癒されますね。

 

これだけ贅沢なお風呂あがりの外気浴スペースが用意されてるお部屋って、なかなかないです!

 

さらに奥には豪華な脱衣所と

 

客室露天風呂!

茶色いような緑のような濁り湯がかけ流されています。

浴槽からお湯があふれ出るタイプじゃなくて、排水口から出ていくのであふれないタイプ。

 

新緑のシーズンだったため、緑を眺めながらの入浴です。ちなみに冬場になると樹々が枯れ、奥に長湯ダム湖がみられるみたいです。冬の季節にも来たくなりますね。

お湯はうっすら金気臭がしてさっぱりとした入浴感で、やっぱり濁り湯だと温泉入ってる気がします!

長湯温泉といえば高濃度な炭酸泉のイメージですが、炭酸は配湯される間にとんでしまうみたいでシュワシュワはしないです。残念。

 

洗い場も完備。しっかりお風呂に入った後、ここでころがるとめっちゃ気持ちいい。大浴場だと人目もあるしできないですが、好きな風に過ごせるのは客室露天の特権ですね!

外気浴含めて最高の環境

気持ちよかった

ここめっちゃ良い…のだけど、敢えて欠点を述べるなら浴槽の底がざらざらしてちょっとお尻が痛い笑

あと、これは個人的趣味ですが、やっぱりかけ流しは浴槽からあふれ出るつくりが好きだな!

 

良いお部屋なので贅沢にも惜しいところを言ってしまいましたが、これまで泊まってきたお宿の中でもかなり気に入った部類でした!

 

翡翠之庄:小さな男女別浴場

敢えて大浴場、と呼ばずこういうネーミングなのは、源泉かけ流しにこだわって小ぶりサイズの浴槽だからだそうな。

お風呂へのアプローチもステキですね。

 

小さな男女別浴場のある棟。二階は図書室になってます。

 

こちらは女性用。男女入れ替えはありません。

確かに大浴場ではないかもですが、十分な大きさ。客室数も多くなく、さらに貸し切り風呂がたくさんあるため、こちらは全然混みあいません。

 

露天風呂もあります。右側の小さな浴槽は水風呂で、実は小さなサウナもついてるんですね。

 

こっちは男性風呂。内風呂の男女の違いは左右対称なだけかな?

 

露天風呂は違いあって、こっちは不思議な形です。奥にあるのはやっぱり水風呂。サウナ室の扉も見えますね。

サウナ室は珍しく屋外にあるつくりなのですが、そのせいか微妙に温度が低く、ととのうには物足りないかも…。

 

見れば見るほど面白い形状。

 

湯あがりに 一口ぐらいは おごります

謎の格言プレートとともに置いてあるビール。これ、夕食後は撤去されてしまうので飲みたい場合はおはやめに。他の方のブログを見て予習しててよかった。

 

この格言プレート、宿の至る所にあるのですが、どうやら宿の創業者、首藤文彦氏の言葉だそうな。以下のページを見てもらえればわかるのですが、ややクセが強いです笑

プロフィール|【公式】宿房 翡翠之庄 The Kingfisher resort《ベストレート保証》

よくよくお宿のホームページを見ると、ところどころポエミーな雰囲気なのもあって若干気にしていましたが、いざ泊まってみると心配無用でした。

たまにあるような決して独りよがりなものではなく、随所にこだわりが感じられて素晴らしい宿づくりに繋がっていると思います!

翡翠之庄:貸切露天風呂(風・月)

小さな男女別浴場に加え、貸切風呂がなんと5つもあります。

フロントデスクに鍵がおいてあるので、空いていれば自由に入れるタイプなのもポイント高い。5か所もあればどこかしら空いてますし!

 

手前に2つあるのが露天風呂とスチームサウナがついた「風」と「月」です。

 

他3つの貸切風呂よりグレードが高い感じ。

 

「風」と「月」、どっちか忘れてしまった!

広々とした脱衣所。

 

四角い檜の浴槽です。

 

もちろんかけ流し!

 

スチームサウナもついてましたが、男女別浴場のサウナと同じく外にあるからか、温度管理は微妙かなー。

 

もう一方のほうの浴室は、露天風呂が丸い石づくりの浴槽です。

 

見晴らしもこっちの方が良いので、どちらかといえば人気なのはこっちかなぁ。けどどちらも広くて気持ちよく入れる貸切風呂でした。

 

翡翠之庄:貸切風呂(寒月・光源・暑月)

貸切露天の下の方に、3つ貸切風呂があります。

 

こっちの方が脱衣所はやや狭いかな?

 

露天風呂ではないですが、落ち着いた内湯。浴槽はこっちの方が広く、これが貸し切れるのは贅沢ですね!

 

翡翠之庄:アニマルセラピー

宿の門をでた向かい側に、ヤギが飼われています!

 

これも創業者のこだわりで、動物の癒しが必要なんだとか。

 

癒されるー

 

人懐っこいヤギさんでした。

 

広い敷地でのんびり暮らしてていいなぁ。

 

翡翠之庄:夕食

色々お風呂入ってたらすぐ夕食の時間がやってきました。ごはんはお食事処でいただきます。

ワインセラーもありました。この辺りもこだわりのワインがあるのかな。

 

全室完全個室ですね。

 

お料理のグレードには差はなく、すべてエノハ(九州地方でのヤマメ・アマゴの呼び名だそう)を主軸にした料理。

八寸と吸物以外はだいたい通年で同じっぽい。

 

創業者の料理へのこだわりが書かれた紙もあった。

 

八寸は特注の有田焼の皿とセットになった桐箱で提供されます。

見た目にもインパクトあるし、どれも美味しかった!

 

鴨味噌も最初からおいてあります。お酒のアテにピッタリ。

 

まるい氷の塊の中には…

 

エノハの刺身!

ベタだけどこういうの楽しいですね。

 

骨せんべい。どれも良いけど、これが一番だったかもしれない…。塩加減も絶妙でした。

 

サラダ。バルサミコ酢がかかってて、お皿の雰囲気も相まってとても洋風な一皿。

 

エノハのから揚げ、もしくは塩焼き。

そういえばチェックインの時にどちらがいいか聞かれました。から揚げにしても身がホクホクで良いですね。

 

豊後牛ステーキ。やっぱりお肉も食べたくなるのでちょうどよかった!

 

幻のエノハ茶漬け。

キャッチーなネーミングですが、さらさら食べられるシンプルなお茶漬けです。ここまで鴨味噌が残ってるなら併せて食べると美味しいです。

 

最後はデザート。パンナコッタみたいなやつ。

御食事もとても良かったです。

エノハづくしなので飽きるかと思ったけど…

そんなことはなかった!

 

翡翠之庄:夜

すっかり真っ暗。お部屋に戻ってきました。

 

図書室に行ってみたりしながら、夜は更けていきます…。

 

翡翠之庄:朝食

朝起きて、少し周りをお散歩してみる。

のどかな場所です。特になにかあるわけじゃないんですけど落ち着きますねー。

 

自家菜園…の跡地っぽいのを見つけましたが、今でもやってるのだろうか。

 

お散歩したお陰で朝食もしっかり食べられました。

 

卵の色味がめっちゃ良かった。

 

翡翠之庄:翌朝ゆっくり

チェックアウトまでのんびりした時間を過ごします。

テラスでくつろいだり

 

お風呂に入ったりして

お部屋にあった珈琲豆を挽いて淹れて、前日の「そらいろのたね」で買ったケーキやデニッシュパンと一緒にティータイムしました。

 

こちらの翡翠之庄、今回の旅で一番満足だった!

広くて心地よいウッドテラスにお風呂のあるお部屋、豊富な貸切風呂、ご飯もなかなか。

宿の全体的な雰囲気も洗練されていて、気分良く滞在することができます。九州に来たらまた泊りたいと思えるお宿です。

長湯温泉街とガニ湯

宿をチェックアウトして、折角なので長湯温泉街を少し散策。

温泉街の中心に道の駅ながゆ温泉 おんせん市場があり、広めの駐車場もあるため、散策の拠点にするのがオススメ。

道の駅から歩いて数分ほどで、雰囲気の良い川沿いの通りに出ます。

良い感じの風があるとき!

 

無いとき…

こいのぼりシーズンは良いですね。

 

この川沿いの道で、ふと河原を見下ろすと

 

これがガニ湯です。混浴なので入るにはかなり勇気がいるけど水着を着て入ることもできるみたい。

浴槽の形がよくみたらカニだね!

ラムネ温泉

先ほどのガニ湯からさらに数分歩くと、長湯温泉自体よりも有名かもしれない外湯、ラムネ温泉があります。

かわいいイラストの看板と目立つ建物。

藤森照信という有名な建築家の作品だそうです。

 

ラムネ温泉の由来はその名の通り、大佛次郎という小説家の紀行文で、泡立つ炭酸泉をラムネのようにたとえられたことだそうです。

 

おそらく大佛次郎の像?

浴室は写真が撮れないのですが、翡翠之庄のお湯を数段濃くしたような、金気臭が強くて黄色い濁り湯と、30℃ちょっとの炭酸泉の2つを楽しむことができるようになってます。

濁り湯の方もパンチのあるお湯ですし、ラムネ湯はぬるくていつまででも入ってられる温度で気持ちいい。サウナもあって、これが500円で入れるというのがさすが温泉大国、大分県ですね…。

お湯の鮮度やパワーがやはり宿とは全然違うし、炭酸泉はここしか味わえないので、長湯温泉に泊まったら宿のお風呂だけじゃなく、是非ラムネ温泉にも来るのがオススメです。

白水鉱泉

長湯温泉から車で10分ほどの場所に、これまた炭酸濃度の濃い鉱泉が湧いている場所があります。ラムネ温泉のお湯も飲泉できるんですが、色々温泉成分が入っているためえぐみがあって、決して美味しくはないんですよね…。

ここのお水は無味無臭で炭酸シュワシュワという、まさに天然の炭酸水!ということでそれを味わってみたくやってきました。

白水鉱泉はここか、もしくは隣接する白水荘で汲むことができます。白水荘の場合は駐車料金500円で汲み放題、こっちは容器ごとに課金して汲む仕組みです。ペットボトル1本とかだとこっちの方がお手軽かな?

 

2Lのペットボトル1本まで100円ですが、容器ごとに課金されるのでしくみなので注意です。

 

めちゃめちゃ汲む口がある。

 

やや弱い炭酸ですが、それでも天然なのにこれだけシュワシュワするのはスゴイです。ラムネ温泉とあわせて、炭酸三昧できました!

 

帰宅

大分県ともこれでお別れ。福岡空港に戻ります。

途中吉野ケ里歴史公園に寄って…

2022年5月 九州【2/8】佐賀県観光モデルコース!グルメに絶景、祭りに歴史探訪。呼子のイカは是非食べたい逸品。 - しろいるか旅行記

 

博多の有名なもつ鍋屋さん、「一藤」で美味しいもつ鍋を食べて…

 

福岡空港から帰ります。楽しい旅でした!

九州は見どころいっぱいでいいね

なんだかんだで温泉がやっぱりレベルが違う…また行きたいな。

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