しろいるか旅行記

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2022年5月 九州【5/8】「黒川温泉 帆山亭」泊 珍しいアブラ臭のお湯の客室露天(かんあおい)と超豪華な料理にびっくりの宿泊記

こんにちは、しろいるかです
2022年ゴールデンウィーク、九州の佐賀・熊本・大分を中心に旅しました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
羽田空港福岡空港福岡市博物館~新三浦博多本店
宿泊:水野旅館

【二日目】
唐津やきもん祭り探訪~呼子加部島)でイカ活け造り~浜野浦の棚田で夕陽
宿泊:御船山楽園ホテル

【三日目】
武雄温泉元湯~有田陶器市探訪
宿泊:天河山荘

【四日目】
くじゅう花公園~ガンジー牧場
宿泊:黒川温泉 帆山亭

【五日目】
阿蘇山高岳・中岳)登山~阿蘇ミルクファーム
宿泊:寒の地獄温泉旅館

【六日目】
長者原(タデ原湿原散策)~九重"夢"大吊橋~わいた温泉郷
宿泊:長湯温泉 翡翠之庄

【七日目】
長湯温泉街散策~ラムネ温泉~白水鉱泉吉野ヶ里歴史公園~一藤(もつ鍋)福岡空港羽田空港

今回の旅のこれまでの記事

帆山亭:外観

四日目の宿は帆山亭熊本県の有名な温泉地、黒川温泉にある一軒宿です。

温泉街からは少し離れた場所に建っており、全室わずか11室、すべて客室露天を備えた落ち着いた雰囲気のお宿です。

素朴な感じの入口。苔むした門が良い感じ!

 

帆山亭は各客室や食事処、大浴場の間は屋根などがなくとても解放感があります。雨が降ってしまうと少し面倒かもですが。

 

温泉たまごが食べられる場所とか、井戸っぽい滑車とか。昔ながらの村をイメージしたような作りで郷愁を誘われます。

 

敷地内には真ん中に池があり、その周りに建物が並んでいるつくり。

 

帆山亭の暖簾がかかった建物、これが食事処です。

自然にかこまれた古民家風の建物、写真に撮ってもキマります!

一応フロントの役割もあるようですが、チェックインの時はそのまま客室に通されたので、使うのはチェックアウトの時だけですね。

 

敷地内は広そうに見えますが、意外にコンパクト。

特別室(あけび・またたび)は少し離れた場所に建っていますが、それ以外の移動はとてもしやすいです。

 

池には鯉もいっぱいいました。

帆山亭:くろねこ

ドーン!

 

帆山亭では黒猫を2匹かな?飼っているようで、めちゃくちゃ人懐っこいです。

池の周りの通路によく鎮座していて、撫でてくれーとばかりにゴロゴロしてきます。

 

昔、宿には鴨が住み着いていたそうなのですが、近年行われたという目の前を流れる川の水害対策工事の影響か、いなくなってしまったそうです。

マスコットがいなくなって寂しくなったので、代わりに飼い始めたのがこの黒猫なんだとか!

2匹、それ以上いるっぽいのですが、どっちがどっちか最後まで見分けがつかず笑

帆山亭:かんあおい

帆山亭のお部屋は1室を除いてすべて客室露天付き。客室露天を求めるならたぶんどのお部屋でも満足できそうです。

今回は特別室と同格で、2010年にリニューアルしたという「かんあおい」のお部屋に泊まることにします。

入口にはまず琉球畳の和室。このお部屋の使い道が難しく、滞在中はほぼデッドスペースとなってしまいました。

この和室を抜けて廊下を左に行くと…

 

天井が高く、リニューアルされたと思われる大きな洋室。

窓も大きくて外の景色がとても良く見えます。

 

陽も差し込んできて、明るい雰囲気。お宿の紹介でもよくこのお部屋が紹介されているのも頷けますね!

 

想像していたより少し残念だったのは、外の景色。

水害等で仕方のないことではあるんですが、川べりが少し荒れていて、少し荒涼とした雰囲気かも。でも少し滞在してたらすぐ慣れました笑

 

こちらは客室露天。内湯もついてます。帆山亭はすべてのお部屋で作りが異なっていて、客室露天の形状なんかも異なるため、ホームページで確認して気になったところにすると良さそうですね。

 

内湯は落ち着いた雰囲気。石を切り出した浴槽がなんともワイルド。写真だと大きく見えますが、実際には一人が入るとちょうどいいぐらいのサイズですね。

 

お湯が少し、いや、かなり特徴的です!

ホームページの写真とかを見ると茶色く濁ったお湯でしたが、基本的には薄ーく茶色い透明なお湯です。もしかしたら濁る日もあるのかも。

特徴的なのは、その香り。いわゆるアブラ臭がします。

わかりやすく例えると、ガソリンスタンドの給油の時の臭いに近い!

実際に表面には薄ーく油も張っているときもありました。

強い香りのある温泉といえば定番の硫黄の匂いか、金属っぽい匂いか。他にもうっすら香る温泉はありますが、こちらのアブラ臭は結構香ります。

実はアブラ臭のする温泉に入るのははじめて。これは地味にテンションがあがりました!少し好みは分かれるとは思いますが、良い温泉です!

宿の人の話によると最近掘削した温泉だそうで、アブラ感はあるものの、もちろん保健所とかの認可も下りているし、お肌もすべすべになるよ!とのことです。

実際入っていると決してヌルヌルするわけではないですが、保湿された感じで上がった後も乾燥しにくかった気がします!

ちなみに他のお部屋も同じお湯なのかは不明です。

 

お湯にとにかく驚きましたが、よくよく見るとお風呂のつくりもなかなか独特。

内湯から溢れたお湯が露天風呂に流れ込む仕組みで、露天風呂でも底から源泉が湧き上がるようになってるみたいです。循環は無く、完全かけ流しですね。

 

露天風呂はギリギリ二人入れるかも?

二人だったら内湯と露天風呂に分かれると気持ちよく入れます!

 

目の前の川は透明度が高く、気持ちいいので是非対岸も頑張って整備してほしい!

ともかく、特徴的なお湯の客室露天は唯一無二ですね。

石づくりの内湯がとくに気持ちよかったー

アブラ臭もなんだかくせになってしまうんだよね

 

黒川温泉散策

さて、お風呂を堪能した後は折角なのでご飯までの時間、黒川温泉を散策します。

黒川温泉までは車で10分ほどの距離。

黒川温泉街は町全体が雰囲気づくりにとても気を遣っています。お宿に泊まらない場合でも、すべてのお宿を湯めぐり手形で日帰り入浴できるため、外来の人も多く活気がありました。

 

黒川温泉は川に沿って作られた温泉街ですが、自然に囲まれた雰囲気を作るために樹も植えて、余計な看板もすべて撤去して、景観を保っているそうです。

一見当たり前に見えるようなこの雰囲気は、実は努力して作られたものだったんですね。

 

過去にも一度黒川温泉には来たことがあり、その時に食べた食堂が今もありました!当時より看板がおしゃれになっていたり、メニュー表にくまモンがいたり、グレードアップしてる笑

お食事処は何軒もありますが、温泉街の鉄則、夜にはほとんどのお店が閉まってしまうため、素泊まりの人は注意が必要ですね。私たちも5時過ぎに来ましたが既に結構なお店が閉まっていました。

 

この辻の雰囲気が良いわー

 

温泉街の中心にあって、川に架かる橋がトレードマークの旅館、新明館です。秘湯を守る会にも所属してますね。

秘湯を守る会の宿に泊まった記事

 

ここの宿の主人は黒川温泉のこの雰囲気の提唱者でもあり、街づくり運動の主役でもあったんだとか。

 

この雰囲気はなかなか…泊まってみたいです。

お宿には名物の洞窟風呂があって、日帰り入浴もできるようです。

 

温泉街にはネコがつきもの。一匹見つけられました。

こじんまりとした温泉街ですが、温泉街から離れた宿に泊まった場合でも、温泉街散策しにくる価値ありです。

5時に閉まってしまったので今回は行けませんでしたが、パティスリー麓という洋菓子屋さんで、お宿で食べる甘いものを買って帰るのがオススメです。

帆山亭:夕食

温泉街歩きをしてお腹も減らして、いざ夕食へ。

 

夕食はお食事処でいただきます。

 

なんじゃこりゃー!?

お祝い事かな?

 

この絢爛豪華な盛り付けは特別なプランでもなければお祝い事でもない、帆山亭のスタンダードなんだとか。

昨今の情勢で、一度に運ぶ量を増やそうと努力した結果だんだん賑やかになっていきました、とお話されていて思わず笑ってしまった。

 

献立表もありますが、一品一品突合せできないので飛ばします笑

 

後から、お吸い物が運ばれてきます。

 

熊本名物、馬刺し!

昨日も食べましたが、こっちは脂身の多いトロ肉のような感じ、馬刺しも色んな部位の種類があるんですね。これも美味しい。

 

前菜たちを食べ終えてしばらくすると、これまた一気に出てきたのが残りのお料理たち。これでも十分スゴイのだけど、最初のインパクトには敵わなかった笑

 

小国ジャージーグラタン。和食中心の中に洋皿があるとなんか箸休めになって嬉しいですよね。

泊まった時期がちょうど八十八夜だったので、抹茶味の特別版だそうです!お抹茶も特別にいただけました。

 

最後は鍬焼き。

焼肉なんですが、鉄板の代わりにまさかのです。これまた目に楽しいエンターテイメント性ですね。

 

最後はデザート。めっちゃ量が凄いのでお腹空かせて望みたい!

とにかく賑やかで、これまた唯一無二の夕食だった。

最初の前菜を見た時点でこれは食べきれない…!と思ったけど意外にいける

とにかく賑やかで、これまた唯一無二の夕食だった

最初の前菜を見た時点で食べきれない…!と思ったけど、意外にいけるんだよね

帆山亭:夜

夜ご飯を食べ終えたらすっかり夜。

写真は撮れなかったけど、かがり火も焚かれていて良い雰囲気でした。

 

里山の夜は良いですね。

帆山亭:大浴場(天狗の湯)

そうそう、忘れてはいけないのが帆山亭には大浴場もついてます。

男女入れ替わりで、露天風呂のみの大浴場です。

夜は9時まで。朝は7時からと少しオープン時間が短めかな?客室露天があるのであんまり気になりませんが。

 

待ち合わせもしやすいベンチ。

 

こちらは天狗の湯。広い浴槽ですがかけ流しです。

 

手前が深くて、奥に行くほどだんだん浅くなる珍しいパターン。この川沿いの雰囲気は山奥の秘湯宿っぽくて良いですね!

実は奥には湧き水の水風呂があって、交互浴もできます。ちょっと寒くてギブアップしましたが夏場は良いかも…。サウナはないです。

 

大浴場のお風呂はアブラ臭はしませんでした。源泉が違うのかな?

 

帆山亭:天女の湯

もう一つがこちらの天女の湯。こっちの方が広めでした。改めて写真見返すとめっちゃ良いですね…。客室露天があるからかほとんど独占ですし、もっと入れば良かった!

 

奥には腰掛けられる岩もあって、水風呂もあります。長風呂推奨ですね。

 

浴槽があつ湯とぬる湯に分かれているのもこちらだけ。

 

朝風呂はやっぱり気持ちいい!

 

帆山亭:朝食

朝食も、夕食と同じ食事処です。

夕食ほどではないものの、朝もなかなかに賑やか。おいしくいただくことができました。

 

朝なのに甘味もしっかりいただく。

 

朝の時間帯だけ、食後にラウンジのような場所でコーヒーをいただくことができました。こちらも良い雰囲気。

 

賑やかな食事に気持ちいい大浴場の露天風呂、おもてなし精神あふれる旅館だった!

アブラ臭がするお湯の客室露天も珍しくて良かった

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