しろいるか旅行記

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2024年5月【3/3】熊本「オーベルジュわいた館」泊 コバルトブルーの青色温泉を部屋で楽しめる!客室露天付き離れの宿泊記。

こんにちは、しろいるかです
2024年4月、大分・熊本へ旅行をしたときの記録です。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
博多駅~夜の屋台
宿泊:博多エクセルホテル東急

【二日目】
博多散策~九酔渓~高原堂
宿泊:寒の地獄旅館

【三日目】
くじゅう連山登山~杖立温泉散策
宿泊:杖立温泉 米屋別荘

【四日目】
杖立温泉散策~鍋ケ滝公園
宿泊:オーベルジュわいた館

【五日目】
わいた温泉散策~そらいろのたね~北里柴三郎記念館

この度のこれまでの記事

 

道の駅 小国ゆうステーション

杖立温泉から次に向かったのはわいた温泉。何度か来ている温泉地ですが、寄ったことのない道の駅に行ってみます。

こちらの道の駅は全面ミラーガラス張りの特徴的な建物がシンボル。

 

一階はお土産物屋さん、二階は観光案内所的な場所と、なんとラジオ局の役割を担っていました。

 

道の駅の敷地内には他にもレストランなどが入った建物もあり、満足度の高い道の駅でした。

さて、ここで鍋ケ滝公園は完全予約制です。当日予約は観光協会で承ります、との張り紙があり、鍋ケ滝公園とはなんだろうと思い観光案内所へ…。

ここから車で10分ほどの距離にあり、当日予約も可能だとのことだったので、行ってみることに。

 

鍋ケ滝公園

周辺の道路が狭いので、人数を絞る意味でも完全予約制にしているみたい。ゴールデンウィークなどの大型連休でない時は当日予約でも問題なさそうです。

道が狭くなる直前でスタッフの人が待機しており、滝に向かう車の予約を確認しています。親切なことにすぐ近くの建物で券を販売しているみたいで、予約がない車も、そちらに案内されていました。

駐車場は十分にありました。入口で券を見せて中に入ります。ちょっとした売店も併設されてます。

 

滝までは徒歩3分ぐらいの階段を下っていきます。

 

こちらが鍋ケ滝。落差はそれほどないですが、水量が多く、幅も広くてダイナミックな滝です。

 

シャッタースピードを落として、良い感じの写真にできた!

 

こちらの鍋ケ滝の一番の特徴は、滝の裏側に入れること!

 

なんとも幻想的です。

 

裏側から見る滝もいいですね。

 

CMで有名になったそうで、これは映える写真が撮れます。雰囲気もよく、晴れた日だともっと気持ちいいだろうなぁ。近くに来たら是非寄ってみたい場所ですね。

マイナスイオンたっぷり

 

オーベルジュわいた館

さて、ちょうどチェックインの時間も近づいてきたので本日の宿へ。

わいた温泉郷涌蓋山(わいたさん)の麓にある温泉地です。至る所に温泉が湧いてますね。まさにわいた温泉。

 

泉質も場所によってさまざまなのですが、このオーベルジュわいた館と、豊礼の宿という2か所だけ、青いお湯に入ることができるのです。

日本広しといえど、青いお湯が湧いているのは由布院・別府のごく限られた宿と、このわいた温泉の2軒の宿ぐらいです。(環境に左右されて青く見える時は低確率なものの、宮城の鳴子温泉の宿にも一応あるみたいですが)

青い湯、めっちゃレアなんだね

 

宿の前の温泉の配水管?ものすごい勢いで噴煙をあげてます。

 

ここで注意点ですが、こちらの宿は、3時前に着いても宿自体に入れてくれません。ロビーも広くないのでしょうがないところではあると思うのですが、ほんとに3時きっかりにならないと入れないため、チェックインを車の中で待つ人が何組もいました。

今後日本も人手不足がさらに深刻化し、こうした対応の宿がデフォルトになるのかもしれないですね…。

 

ロビーとフロント。確かにここでは待てないですね。

 

お部屋は本館と、1部屋だけ離れの部屋があります。今回は離れの部屋に泊まりました。

 

部屋:露天風呂付き離れ

離れのお部屋は本館を抜けて、貸切風呂などが点在するエリアの中にあります。

こういう感じの連絡通路を歩いていきます。

 

離れなので完全に一軒家ですね。

 

二間続きの和室。手前がリビング、奥が寝室になってます。

 

寝室の方は畳にマットレスのタイプのベッドです。

 

手前のリビングには良い感じのマッサージチェアがあります。これめっちゃ気持ちよくて最高でした。何度も使っちゃった。

 

客室の内風呂と露天風呂

こちらの離れのお部屋、露天風呂付きと謡っていますが、内風呂もついてます。内風呂というか半露天といった方が正しいかも。

この青色!!

びっくりしました。本当に青い。

加工でも、彩度をいじった写真でもなんでもなく肉眼でこの青さです。

 

この透き通った青さ。まるでゼリーのようです。きれいすぎる…。

コバルトブルーのような濃い青で、鮮やかだね

 

硫黄の香りもほんのりする、極上のお湯です。この色合いと、香り、そしてお湯も非常に新鮮で気持ちいい。もちろんかけ流しです。

源泉はめっちゃ熱いので加水必須なのが少し残念ですが、それでも関係なく青い。最高すぎる…。

 

そしてこの内風呂だけでももう大満足なんですが、さらに奥に行く扉があります。

 

錦鯉の泳ぐ池までありました。

 

一匹、滝行をしてるのがいて面白い笑

 

奥に見えるのは、露天風呂!

 

こっちもめっちゃ青い!!

 

不自然なまでに青い!あと広い!

こっちは見事なまでのミルキーブルー…

 

いやこれ、青すぎないか…。こっちは濁り湯なんですけど、よくある青みがかった、とかじゃなくてとにかく青い。白色よりの青ではなく、青色と表現したい青。

 

景色はないですが、露天風呂も最高です。

広さも十分だし、正直この離れの内湯、露天風呂だけで来た甲斐がありました。

 

貸切風呂

こちらのお宿には大浴場はありません。

離れ以外のお部屋にはお風呂はないため、基本的には貸切風呂を使うことになります。部屋数は離れを含め全7室。貸切風呂は全部で6つあるので問題ないか、と思うのですが、少し注意点があります。

それぞれの貸切風呂は点在してます。

湯畑の湯はかなりオープンなスペースのため、湯浴み着が必須になってます。実際ゆっくり入るには向かなさそう…。

寝湯についてもかなり狭く普通に利用するには少し微妙かな…。

そして、天空の湯は人気すぎて入りたいときには入れないので、実質3つのお風呂のどこかを使う感じになるんですね。

 

まずは離れに近い、湯畑の湯です。

 

この奥です。これは確かにオープンですね。

 

こちらは思ったほど青くないです。薄青ぐらい?

 

次は一番上の建物に位置する寝湯

 

これだけのスペースなので興味本位で入る感じになっちゃうかな…。こっちは結構青いですね。

 

もう一か所、竹林の湯です。貸切風呂の中ではここが一番青かったかも。離れ客室の露天風呂に近い雰囲気です。

 

次は笹の湯。こっちは離れ客室の内湯に近い雰囲気でしょうか。

 

もう一か所、わいたの湯です。夜に来てみたら青くなかった。

 

そして最後に天空の湯。おそらく、皆このお風呂を求めて泊まりに来るのだと思います。

 

細い通路の階段を登っていくと…

 

脱衣所があります。

 

脱衣所からさらに階段を登ります。ここは本館の屋上に位置するみたい。

 

驚くほどの眺望です。開けすぎててやばい。

 

民家が近くにある後ろ側にのみ、ついたてがあるだけ。

2か所浴槽がありますが、奥は水風呂です。サウナはないけど…。

 

遥か彼方まで視界が開けてます。過去入ったお風呂の中でここまで開けたお風呂はなかったかも。

 

あと、お湯も青い!客室のお風呂ともまた少し色が違う、鮮やかな青色ですね。

 

ふちの方まで行って下を除くと建物が見えますが、浴槽の近くにいる分には見える心配はありません。

 

こっちも端に行くと見えるかもだけど、そこまで行かなければ問題なし。

この貸切風呂は確かにすごい。こちらのお宿は日帰り入浴もやってないですし、これだけのために訪れる人が絶えないのもわかります。

ただその分すごい競争率で、チェックイン後すぐはとても入れず、しばらく間を見計らって行ったときにたまたま入れた以降、朝も常に埋まっていて入れずでした。

また、泊まった日は天気が悪かったのですが、雨風の影響をダイレクトに受けてしまうため、そういう意味でも入りたいときに入れなかったりします。難しいですね…。

天空の湯の魅力がこの宿を支えているといっても過言ではない

 

夕食

夕食は本館の広間にて。隣との距離は結構近めです。

 

お料理はフレンチとイタリアンの掛け合わせのような感じみたい。

 

まずは前菜。

 

カルパッチョ

 

スープ。

 

カッペリーニ

 

アクアパッツァ

 

最後はあか牛のステーキ。

 

デザートです。一番右側のマロンプリンが美味しかった。

オーベルジュと聞いてめっちゃ洗練された一流のフレンチ!みたいなのを期待すると肩透かしかもですが、普通に洋食が食べられる温泉宿と思ったら丁度良いかも。連泊する旅で温泉宿に二日連続だと料理もかぶりがちになったりしますしね。

 

ねこ

お宿ににゃんこがいます。

 

人懐っこくて、かわいいにゃんこでした。

 

夜の風呂

夜も良い雰囲気。お風呂に入りに行きます。

 

なんと、夜の露天風呂はお湯が透明になってました。常に青いわけじゃなく、刻一刻と色が変わるのが本島に不思議ですね。

 

朝ごはん

朝食はメインをフレンチトーストか、洋風卵かけご飯から選べました。フレンチトーストは美味しかったです。

 

宿泊の感想

青湯は泉質の良さにも、驚くほどの青さにもびっくりしました。特に離れのお部屋の内湯、露天風呂は正直なところ貸切風呂よりもロケーションも良く、ずっと離れで問題ないぐらい。天空の湯は別ですが。

ただ逆に、こちらに泊まるなら離れのお部屋でないと、入りたい貸切風呂に入れずにフラストレーションがたまってしまうかも…。

とにかく青い湯に入りたい、天空の湯のロケーションを楽しみたいという人にはおすすめですね、素泊まりは直前空きがあるとき以外はプランに出なさそうでしたので、基本は一泊二食付きです。

 

地熱珈琲

わいた温泉郷にあるめっちゃ美味しいコーヒー屋さん。

地熱を使った乾燥小屋をリノベしたみたい。

 

以前来た時と比べ、飲食スペースが充実していました。

 

テイクアウトのコーヒーはものすごく拘って淹れてくれるので、じっくり待つ必要がありますが…

 

めっっちゃ美味しいです。

豆もこだわっているそうですが、やっぱり淹れ方がうまいんだろうなぁ豆を買って自宅で淹れてみたけどここまでおいしくはできない…。

いい豆の力を引き出すには技術も必要…

 

わいた温泉郷散策(ゆけむり茶屋周辺)

わいた温泉郷の中心街的スポットとして、ゆけむり茶屋というお店があります。日帰り湯とレストラン、ちょっとしたお土産物を扱っています。

このあたりからは、わいた温泉郷の中でも特に密度の濃い噴煙が見られます。

 

有料で蒸し釜も使えます!ここで食材を蒸しながら日帰り入浴するのも良さそうですね。

 

ゆけむり茶屋のレストラン。天空の豆畑です。

 

ウッディーで良い感じの店内。

 

わいた温泉郷で作っているという黒豆茶ソフトをテイクアウトしました。これが本格的なお味でとても美味しい。

 

ソフトを食べた後は少し周辺を散策してみる。

 

火事かと思うレベルで煙(湯気)に巻かれます。

 

モクモクすぎる…

 

別府でもここまでのダイナミックな光景は見られないですね!

 

何があるわけではない、民家が建ち並ぶ場所なのですが、この光景はわいた温泉郷ならではの絶景と言えますね。

 

そらいろのたね

もうひとつ、わいた温泉郷に来たら絶対寄りたい美味しいパン屋さんがあります。

ツリーハウスのようなかわいい外観。以前二度行ったときは行列でしたが、今日は早朝で、しかも小雨が降る中だったのですぐ入れました!

 

豊富なパンが並んでます。

 

どのパンも美味しいですが、おすすめは甘い系のパンです。クリームパンは絶品でした。また近くに寄ったら買いに行きたいなぁ。

 

北里柴三郎記念館

折角小国まで来たのなら、今行かずしていつ行く、という場所がこの北里柴三郎記念館。そう、新千円札の顔になっている偉人ですね。

熊本県小国町の出身で、立派な記念館が建てられています。新札の肖像になるのに合わせてか、最近リニューアルされたみたい。

 

内部は北里柴三郎の生涯を紹介するシアターと、移築された生家等の見学が中心です。

 

シアタールームも新設されたみたいで、結構気合の入った内容でした、あんまりどういう人か知らなかったのですが、やっぱり映像は頭に入りやすいですね。

 

本館の裏手には移築された建物がいくつか。

 

こちらは生家。

 

この机で勉強していたそうです。

 

こちらは名声を得たあと、生家の周辺に建てた賓客をもてなすための貴賓館です。残念ながら奥に見えるはずの涌蓋山は雲に隠れてしまってますが、良い風景ですね。

 

味のあるパネル絵。モルモットがなんかシュールでした笑

内容的にもコンパクトにまとまっており、見学疲れもしない絶妙なサイズ感ですし、それでいて内容も濃いので、特に興味なくても行ってみたらなかなか楽しめると思います。

 

宿の青湯と天空の湯、噂に違わぬ素晴らしさだった

北里柴三郎についても学べて、新千円札がなんだか親しみが持てたね

熊本の温泉地の記事