こんにちは、しろいるかです
2024年9月、北海道稚内と、最北の離島、礼文島・稚内島を巡る旅をしてきました!
- 旅の全行程
- 稚内空港
- 宗谷岬
- 白い道
- 豊富温泉 川島旅館
- 夕食
- 大浴場
- 朝食と、人気のスコーン
- 宿泊の感想
- ふれあいセンター
- 豊富温泉散策
- サロベツ原野
- オトンルイ風力発電所(2025年3月停止予定)
- 稚内港と北防波堤ドーム
旅の全行程
本記事は太字部分が対象です。
【二日目】
ふれあいセンター~サロベツ原野~オトンルイ風力発電所~稚内港フェリーターミナル~礼文島へ
宿泊:花れぶん
【三日目】
澄海岬~スコトン岬~桃台猫台~北のカナリアパーク~トレッキング(桃岩展望台コース)~うすゆきの湯~利尻島へ
宿泊:雲丹御殿
【四日目】
利尻山登山(鴛泊コース往復)~利尻町ふれあい保養センター
宿泊:Villa Kamui(ヴィラ カムイ)
【五日目】
らーめん味楽~ミルピス~仙法志御崎海岸~オタトマリ沼~利尻空港
稚内空港
まずは羽田から稚内空港へ。北海道は各所に空港があり、東京から直行便が出ているのはありがたい。
空港に着いてたら出迎えてくれたあざらし達。右の奴は手足が昆布になっているけど、出汁之介というご当地ゆるキャラみたい。
お天気はいまひとつだけど気にしない!
レンタカーを借りて、まずは稚内周辺を観光しに行きます。
宗谷岬
日本最北端として、言わずと知れた宗谷岬。稚内空港から片道30分ほどの距離にあり、稚内市内とかとは逆方向なので、空港起点で旅するなら最初か最後に巡るのがおすすめかな。
最北端を示す碑がありました。
振り返るとお土産物屋さんや食堂が何軒かありました。
日本最北端の自販機!
ここにあれば何でも最北端の○○が名乗れますね笑
お土産物屋さんの中に併設された流氷館です。看板の昭和館がすてき。
中には流氷が豪快にディスプレイされてました。動物たちのはく製も…。夏場来たら涼しくていいかもしれない。
最北端到着証明書も貰い、宗谷岬をあとにしました。
東と南と西もいつか行きたい…!
白い道
宗谷岬から海岸線の道を通って市街に戻っても良いのですが、オススメは少し寄り道して白い道を通ること。
白い道はホタテの貝殻を敷き詰めた道で、全長3Kmほどの映えロードです。道が狭いので、宗谷側からの一歩通行なのですね。
どこまでも続く丘陵地帯の中に白い道はあります。道はわかりにくいのですが、案内が思った以上に親切で、曲がり道のところでは必ず白い道こっち、という看板がありました。
丘陵地帯は放牧地にもなっていて、牛さんが至る所に。北海道感すごい!
いい景色
こういう光景も北海道ならではですよね。
独特の地形と風車たち。
白い道に着きました。これは確かに映える…
晴天だったら利尻富士もクッキリと見えて、それは素晴らしい光景だそうです。でもこんな天気でも十分に綺麗ですね。
海にむかって吸い込まれるような道。
白い道自体も良いですが、宗谷岬から白い道入口までの道も雰囲気が非常に良いので、宗谷岬と是非セットで訪れたい場所です。
いい道だった
豊富温泉 川島旅館
本日の宿泊地は日本最北の温泉地、豊富(とよとみ)温泉です。稚内市街からは1時間弱の距離にあります。
最北の温泉は別にありますが、複数の旅館が建ち並ぶ温泉地としてはここが最北みたいですね。
豊富温泉で一番人気なのがこの川島旅館。2016年に建て替えたらしく、とてもおしゃれな外観です。
全館木造で、木のぬくもりが感じられますね。
旅館の裏手には豊富温泉全体の駐車場があり、そこからも旅館に行くことができます。
このアプローチも良い感じ!
ロビー付近は吹き抜けになっていて、居心地の良い空間です。日帰りの人も結構いるみたいで、待合い+湯上りスペースみたいになってました。
二階部分に上がるとこんな感じ。
今回は修徳というお部屋。
部屋タイプはシングル、ツイン、デラックスの3種類。今回はツインのお部屋です。
デラックスのお部屋のみ部屋にトイレがあります。
にゃんこもいたー!
猫がいるのはいい宿の証拠
お外を眺めています。
脱走ねらい中だったのか!
これは常習犯だな
夕食
夜ご飯はダイニングで。こちらも良い雰囲気で、席と席の間隔も離れていました。
今回はバターづくしプランにしました!
この辺りは豊富牛乳と呼ばれる牛乳の一大生産地であり、川島旅館はその牛乳を原料にしたバター製品を色々つくっているみたいなのです。
まずはヨーグルト酒。
豊富牛乳を使った苺ミルク。あと梅酒。甘くてコクがあってめっちゃ美味しい。
ドライフルーツバターの生ハム巻き。
生ハムの中には贅沢にもフレーバーバターのかたまりが入っています。
平目のカルパッチョ。こちらもフレーバーバターがたっぷりトッピングされてる。
バターのアヒージョ。バターしみしみのパンは悪魔的なおいしさ。やばい。
ケールとわさび菜のサラダ。
バター摂りすぎたので箸休め的な一品。
あわびのグリル。
あわびはバターが合いますよね!
玉ねぎと抗酸化人参の蒸し焼き。
味噌バターソースがかかっていて、バーニャカウダのようなあじわい。
鹿肉の煮込み。
ホロホロで臭みもなく、過去食べた鹿肉の中でも最上級の美味しさでした。
トリュフバターのミルクパスタ。〆的な品です。
湯あがり温泉プリン。
ミルク感がすごくて甘くて食感もいい。
バター好きなら確実に楽しめるラインナップで、いろんな食べ方をして最後まで飽きずにおいしくいただけました。
バター系だけでなく煮込みなんかもとてもしっかり作られているし、全体的に食事のレベルはかなり高かったです。
バターが美味しいのはもちろんだけど…
鹿の煮込みとかも美味しくてよかった
大浴場
大浴場は男女別に内湯・露天のついたお風呂があります。
夜間で男女入れ替えですが、広さも設備も違いはそれほどないかな?レイアウトがちょっと違うぐらいです。
この豊富温泉に来た理由は、油たっぷりのお湯に入ること!
アブラ臭がちょっとある、とかそんなレベルではなくほんとに油混じりのお湯なんです。黄緑に濁ったお湯は色も素晴らしいですし、香りもなかなかに強力。
左側の浴槽は加温していない源泉浴槽があるんですが、ここがすごい。トロットロでびっくりします。油どれぐらい入ってるんだろう。交互浴が最高すぎる。源泉温度も35度というぬる湯なのでちょうどいいんですね。
湯舟の底には黒く固まった湯ノ花がぽろぽろ沈んでおり、つぶすとヌルっと油分がでてきます。これもまた最高か…。
露天もまたいい。こじんまりとしてるんですが、北海道の澄んだ空気の中入る温泉はまた格別です。
写真だと見えづらいですが、水面にも油分がしっかり浮いています。加温浴槽も結構な湯量でかけ流されています。泉質が想像以上に良すぎてほんとびっくり。思い出してもまた入りたくなるレベルです。
独特の香りと油分たっぷりの温泉は良かったー
濁り湯なのもいいし、なんといっても交互浴もたまんないよね…
なお、ここでも唯一無二のレベルですごいお湯なのに、この後、同じ豊富温泉内にありながらここを遥かに凌駕する濃さの温泉に入ることになるとは知る由もないのでした。
朝食と、人気のスコーン
朝ごはんもまたダイニングでいただきます。
セミブッフェスタイルです。パンとごはん、それに合わせたフレーバーバターは自分で取ってきます。
バターごはんにしても良いし、パンにつけて食べても美味しい。あと豊富牛乳がめっちゃ美味しい。ちなみに本土向けにはパッケージを変えて、「サロベツ牛乳」として売られているみたい。知名度がサロベツの方が高いからかな?
どっちかというとご飯に合うおかずたち。鍋の中はトロトロ湯豆腐です。
パンはパンで美味しいんですよね。この旅館、ご飯何食べても美味しいなぁ。
最後にデザートとコーヒー。ごちそうさまでした!
チェックアウト前、川島旅館オリジナルの温泉スコーンを買って帰りました。
これまたバターたっぷりの本格的なスコーンで、外サク中フワの美味しさ。スコーンもオンラインショップで人気みたいです。
旅の道中食べるのにぴったりでした!
宿泊の感想
川島旅館、評判良いのは知っていましたが実際に泊まってみると想像以上でした。お湯の良さはもちろんのこと、交互浴できる源泉浴槽があったりするのもポイント高い。
館内の雰囲気も良い感じ。お部屋にはトイレがないものの、共用のトイレも綺麗にされてましたしそれほど気にならなかったです。
ご飯もおいしく、旅館料理とは一線を画すものでした。予約時は部屋の広さや設備の割にお値段結構するな…と思いましたが、それも納得です。また食べたい。
ちなみに定食のような食事の湯治プランもあるようで、今度はそれにして連泊するのもありだなぁとか妄想が膨らみます。人気宿なので予約取りづらいのが難点ですね。
ふれあいセンター
さて、豊富温泉には外湯的位置づけのふれあいセンターがあります。
ここのお湯が、泉質良いを通り越してヤバイそうで、行ってみることに。
朝は10時からやっているそうで、チェックアウト後にいくのがちょうどよい感じ。
奥にスキー場も見えますね。冬場はスキーして温泉もいいなぁ。
館内はちょっとしたお土産物やさんと食堂がありました。
昔ながらの施設という感じです。湯治浴槽と一般浴槽がありますが、泉質に違いはないとのことです。どちらも露天風呂はなく内湯のみ。
ただ、湯治浴槽の男性用の方にはオイルフェンスというものがあるんですね…。源泉をろ過せずに出しているということのようですが、そんなものを設置しなければならないほどとはどういうことなのか。
とても残念ながら女性用にはオイルフェンスはありませんので、ここからは夫の感想です。
- これやばい。もう油まじりじゃなくて油まみれ。
- トロトロとかヌルヌルとかそういうレベルじゃない。ドロドロ。
- 匂いも強烈で、もはやガソリンの中に入っていると錯覚する。
これはやばいでしょ…!
源泉に混じる黒い油をオイルフェンスでせき止めているのですが、日によって濃さは異なるので、この写真のような状態になるのはさすがにまれだそう。それでも行ったときはフェンスの内側に黒い油がたっぷりと浮かんでいたみたいです。
そして開館後、少し時間が経ってだいぶ源泉と混ざったら、ジモティーな人がフェンスを取っ払ってしまうのでこの現象を見られるのは開館後すぐだけなんだとか。男性は是非10時に行ってみてほしい!「豊富温泉コンシェルジュデスク」というXの公式アカウントが毎日油の濃さをポストしてくれているので、それを参考にするのも良いかもです。
オイルフェンスがないからと言って女性用の浴槽がいまいちかというとそんなことはなく、川島旅館のお湯とは比べ物にならない濃さでした。ポツポツ原油の塊っぽいのも浮いてたし。これは体験必須です!
豊富温泉散策
ふれあいセンターで原油浴を堪能した後は、温泉街を少し散策してみます。
とても小さな温泉街です。歩いて10分ぐらいでだいたい巡れちゃう。
川島旅館以外の宿は伝統的な昭和スタイルのお宿です。ここもお湯良さそう…。
温泉街の中心に、湯の杜ぽっけという売店兼カフェがあります。豊富牛乳も売っていて、お風呂上りにいただくと美味しい。
温泉街の外れになんとパン屋さんがあります。
すずパンというお店なのですが、ベーグルを中心にしつつ、手作りケーキなんかも置いてます。豊富牛乳をたっぷり使っているみたい。
店内も良い雰囲気。ベーグル買って食べたのですがこれがめっちゃ美味しく、こんな最北の温泉地で美味しいパンが食べられるとは嬉しい誤算でした。今度来たらケーキも買ってみたいな…。
サロベツ原野
温泉を後にして、サロベツ原野を軽くお散歩してみることに。ビジターセンターがあるのでそちらに行ってみます。
立派なビジターセンター。レストランもありました。
館内の展示もとても綺麗にまとめられています。
タヌキとか
ワシにも会えます。
ビジターセンターの裏手から、サロベツ原野を体験できる木道が続いています。短いコースだと一周15分ぐらいなのでちょうどよい感じ。
かっこいいマシンが…!
マッドマックスとかに出てきそう笑
サロベツ原野はどこまでも続いています。
これまた北海道の広大さを感じられる良いスポットでした。
オトンルイ風力発電所(2025年3月停止予定)
北海道といえば風力発電。こちらのオトンルイ風力発電所は、大量の風車が一列に並ぶ風景が珍しく、フォトスポットとなっている場所です。
風車群は、一直線に続く海沿いの道路、オロロンライン沿いにあります。風車の間近に来たらちょうど中に入れる砂利道があるので、そこに入って車を停めてみます。
ちなみにフォトスポットではあるものの観光地ではないので、周りには何もありません。
青い空と白い雲の中、巨大な風車が一列に並んでいる光景。これもまた北海道ならではって感じですね。
秋はススキとのコラボレーションも見られます!
めっちゃいい!
このオトンルイ発電所、2003年から稼働しており風力発電所の中では最古参の部類。
リプレースのため、残念ながら2025年3月で稼働停止、その後解体が予定されているそうです。最新のものと比べると発電効率なんかも全然違うでしょうし、仕方ないことでしょうね。
この景色は唯一無二なので、解体される前に見られてよかったです。
稚内港と北防波堤ドーム
このあとの旅の行程は、稚内港からフェリーで礼文島に渡る予定。フェリーターミナルに行く前に、稚内港を少し散策です。
立派なホテルがありますね!
このトンネルのような、片側アーチの建物は北防波堤ドームと呼ばれており、およそ100年ほど前に建てられたもの。
トンネルの先には北ふ頭があるのですが、当時稚内港は樺太航路の発着地として栄えており、北ふ頭に続く道路が波をかぶらないように作られたものだそうです。
これだけのものが作られるとは、当時の隆盛ぶりがうかがえます。
ギリシャの神殿のような立派な柱たち。
これはいいものが見られました!
最後に最北の鉄道駅、稚内もチラ見。
構内は最近リニューアルされたのかな?とても綺麗です。
お土産物屋さんもあり、たぶん地域随一の品揃えです。ここに来れば間違いない。
宗谷の塩ソフトのお店があり、おいしくいただきました!
稚内港や稚内駅から礼文島・利尻島フェリーターミナルへは少し距離があり、歩くと10分ぐらいかかるので注意が必要です。
道路標識を見てびっくり。キリル文字が併記されています。ここはロシアとも交流が深い土地なのですね。
温泉も風車も印象につよく残ったなぁ
次は、フェリーに乗って礼文島に行きます!
北海道を旅した記録