しろいるか旅行記

しろいるか旅行記

旅行が好き だいたい週末更新

2022年5月 九州【7/8】「寒の地獄旅館」泊 白濁冷泉の交互浴と、暖の地獄サウナで天国へ…?ととのい特化の秘湯旅館!(2024.6更新)

こんにちは、しろいるかです
2022年ゴールデンウィーク、九州の佐賀・熊本・大分を中心に旅しました。

※2024年6月追記 夏限定で入れる冷泉のそばに薪ストーブサウナ「暖の地獄サウナ」がオープンしたので、再訪してみました!

旅の全行程

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
羽田空港福岡空港福岡市博物館~新三浦博多本店
宿泊:水野旅館

【二日目】
唐津やきもん祭り探訪~呼子加部島)でイカ活け造り~浜野浦の棚田で夕陽
宿泊:御船山楽園ホテル

【三日目】
武雄温泉元湯~有田陶器市探訪
宿泊:天河山荘

【四日目】
くじゅう花公園~ガンジー牧場
宿泊:黒川温泉 帆山亭

【五日目】
阿蘇山高岳・中岳)登山~阿蘇ミルクファーム
宿泊:寒の地獄温泉旅館

【六日目】
長者原(タデ原湿原散策)~九重"夢"大吊橋~わいた温泉郷
宿泊:長湯温泉 翡翠之庄

【七日目】
長湯温泉街散策~ラムネ温泉~白水鉱泉吉野ヶ里歴史公園~一藤(もつ鍋)福岡空港羽田空港

今回の旅のこれまでの記事

寒の地獄旅館

阿蘇山に登った後の宿泊は、こちらの寒の地獄温泉旅館

特徴は、湯治場のような風情のたたずまい。それと、これだけ火山に囲まれた環境にあって周りも高温の温泉ばかりながら、ここだけ13℃から14℃という、湧き水かと思うほど冷たい鉱泉を源泉とした温泉旅館なのです。

真夏はであれば、独特の入浴法のもと、その超冷たい源泉にそのまま浸かることができるのですが、真夏以外はやや加温した(それでも冷たい)源泉と、通常のお風呂の温度に加温したお湯とで交互浴することができるそう。

 

この雰囲気、秘湯ですね~!

 

アプローチが素敵。

 

玄関に続く道の脇には白い川が…!

 

これが噂の冷たい源泉です。珍しいのは、これだけ冷たいにも関わらず硫黄臭と白い湯ノ花がビッシリ。確かに冷鉱泉で白く濁った水って見たことない気がする。

これは期待できそう

 

貫禄ある玄関から中へ入ります。

 

寒の地獄旅館:お部屋(新館和室)

こちらのお宿では、お部屋は二種類のみ。新館和室と、本館和室です。

ただどちらも間取りは一緒だし、トイレ無しだし、あんまり気にすることはないと思いました。

今回泊まったお部屋はギリギリでお部屋が空いて予約できたため眺望はゼロ。ですがお値段は変わらず。

まぁ、お部屋に期待して泊まっているわけではないのでいいか。

ちなみにトイレはないけど洗面台はついてました。

 

寒の地獄旅館:再訪時のお部屋(本館和室)

再訪した時は本館和室でした。

こっちの方がより古さは感じるものの、中庭が見られるお部屋だったので良かった!こちらも山側のお部屋があったので、完全に運ですね。

 

やっぱり窓があると明るいですね。

 

白い川もお部屋から眺めていられます。

 

寒の地獄旅館:夕食

到着が夕食の時間になってしまったため、まずはお風呂には入らず夕食会場へ。

夕食はこちらの料理どころでいただきます。

 

各席の真ん中に囲炉裏がついてて、ここでお肉やらお魚を焼いて食べられます!

 

先付はやや控えめな小鉢なのですが

 

こちらのお酒のあてプレートが特徴的ですね。

若旦那が呑兵衛だそうで、お酒に合うものをチョイスしているそうです。

 

そうなるとやっぱりお酒頼まなきゃ!

お酒の種類も豊富で、日本酒は地酒だけでなく全国の名酒がおいてました。

それまで全然興味なかったのに日本酒にハマるきっかけとなった、絶品ペアリング。

岩魚と、豊後牛を使った焼肉!

 

こちらは何だったかな…。美味しかった記憶はある。

 

どの料理もちょっと一工夫加えてあって、とても良い感じ。

 

最後はご飯と、お味噌汁の代わりがお蕎麦。

 

デザート。

囲炉裏っぽい雰囲気の卓で、お料理も美味しくいただくことができました!

お料理は大満足

 

寒の地獄旅館:再訪時の夕食

再訪した時も同じく食事処でいただきます。

基本メニューの構成は同じっぽいですが、メニュー表が追加されてました。これは地味に嬉しいです。

 

囲炉裏で食べるところも、岩魚があるところも、お酒のあてプレートがあるところも同じ。

 

プラン的に前回は牛のグレードアッププランだったのですが、こちらが通常プランみたい。鳥と豚と海鮮ですね。これで一人前分という大ボリュームです笑

 

寒の地獄旅館:夜の風景

ご飯を食べてから、外に出てみます。

 

秘湯を守る会提灯が良い感じ。お風呂へは一旦建物を出て、この外回廊を抜けていきます。

他にも泊まった、秘湯を守る会所属の宿。

歩ける距離で周りに何かあるわけではないですが、この雰囲気も良いですね。

なお、お風呂はすべて源泉を薪を焚いて温めて使っているため、夜9時頃までしか入ることができません。夜通し入れないのは仕方ないです。

夜ごはんの後にも、もちろん入ったのですが、紹介は最後に。

 

ゆで卵が囲炉裏に用意されてました!

こういうの地味に嬉しいよね

 

寒の地獄旅館:朝

館内の廊下に日差しが差し込んできて気持ちいい!

 

寒の地獄旅館:朝食

朝ごはんも夜と同じお食事処で。

こういう風にお席は衝立で分けられているだけなので、夜はガヤガヤ賑やかでした。

 

これこれ!って感じの旅館の朝ごはん。美味しかった!

 

寒の地獄旅館:大浴場(互久楽湯)

さて、お風呂は夜は9時ごろまでですが、朝は6時ぐらいから入ることができます。早朝から薪焚きは大変ですね…。

男女左右対称のお風呂で、片方が浴槽が切石になっていて、もう片方は檜です。写真は切石湯の方です。

こちらの切石湯の方がリニューアルして間もないのか、壁とか綺麗でした。

 

一般的な温度に加温された浴槽。不思議なもので加温すると硫黄の匂いはほぼ無くなり無色透明に近い感じ。

循環などは一切なく、かけ流しされてます!

 

そしてこちらがちょっとぬるめの源泉。最初は30℃ぐらいの不感温度なのかなー、と思ってたら、結構ガチめ、一般的な水風呂の温度です笑

もとが13℃~14℃なので、そのままだとキンキンの水風呂ですが、20℃弱ぐらいの温度な気がする。

硫黄の香りがかなりあり、白い湯ノ花が舞っています。温浴槽で十分に温まってからなら十分入れる感じ。一度入ってしまえば二度目からは一気に入りやすくなり、後は無限ループに突入です。

交互浴は疲労回復にもいいらしく、登山のあとに泊まるのにもピッタリの温泉旅館ですね。

めっちゃととのったー!

最高

 

寒の地獄旅館:貸切風呂(家族湯)

貸切風呂も実は用意されてます。

貸切風呂は宿泊者は無料で、空いていれば鍵をかけて入るスタイル。

 

露天風呂は無いんですが、窓を少し開けて入ると気持ちよい感じ。もちろん3つともかけ流しです。

これは一番右側の檜風呂。

 

真ん中の岩風呂。

 

左の切石風呂は是非明るい時間帯に入りたい!夜だと真っ暗ですが、明るい時間帯は窓からの光が気持ちいいです。

欲を言えば貸し切り風呂にも冷たい浴槽が欲しかったけど、そうしたら皆長風呂しちゃうから仕方ないか…。

 

暖の地獄サウナ

さて、ここからは再訪して、2023年7月にオープンした暖の地獄サウナに入ってきた紹介です。

この暖の地獄サウナ、宿泊プランによっては利用に追加料金が発生します。夜は夕食後の9時半までやっていました。ただ夕食後に入る場合はお酒の注文はできません。朝は7時から、プラン次第では15時まで入ることができ、くじゅう山の登山後にサウナ!なんてこともできちゃいます。

ちなみに日帰りも可能で、2,500円でした。日帰りの場合は9時から18時までの利用です。

 

入口はお風呂とかがある場所の反対側、山側の方です。途中薪が大量に積んでありました。

 

こちらはととのいスペース。ととのい椅子は全部で4つと、それに加えて普通の椅子が数脚あります。少なそうに見えますが利用客を絞っているようで、GWに利用しましたが、それでも足りなくなることはありませんでした。

 

視点を変えてもう一枚。

 

まさに地獄のようなライティング、名前負けしないまさに暖の地獄サウナです。薪のごうごう燃える音を聴きながらのサウナは良いですね。セルフロウリュもできました。

 

サウナ室もなかなか特徴的でしたが、ここの素晴らしさは水風呂にあります。

お風呂場でも使っていた冷泉がそのままかけ流された水風呂なんです。お風呂場の冷泉とは微妙に泉源が異なるのか、こちらには湯ノ花はなく、無色透明。

ただキンキンに冷えており、そして硫黄臭がかなりあります。何よりかけ流しの量が凄い。ドバドバと浴槽からあふれ出ています。

 

浴槽も二か所。サウナ室を出るタイミングがかぶっても安心。この水風呂が気持ちよすぎます。体が硫黄臭をまとうのがいいんですよね…。

 

どれだけ湯量豊富なのか、飲み水としても常にかけ流しされてます。ほんのりたまご味のキンキンに冷えた冷泉、これまた飲みやすくて美味しいんです…。

広い冷泉風呂も気持ちいいし、入った後の冷泉も美味しい

暖の地獄サウナはまさに冷泉が主役!

 

元は冷泉に浸かり、その後ストーブであぶり込みを行うことで冷泉を体に沁み渡らせるという入浴法がとられており、夏場限りのものでした。

それを昨今流行りのサウナスタイルに変えるとはびっくり。暖の地獄サウナの雰囲気も素晴らしく、調べたら全国のサウナをプロデュースしているTTNEという会社が作ったみたいです。

全国のTTNEプロデュースのサウナに行った記憶

 

そうそう、昔ながらの入浴法もちゃんと実行できるんです。あぶり込みするためのストーブ室もサウナ室の隣に残されており、しっかり稼働しています。真夏は逆にそちらの方が気持ちいいのかも…?

 

寒の地獄旅館:感想

秘湯を守る会らしい、個性的な温泉が面白いお宿でした。お料理も美味しいしお値段も割とお手頃。

露天風呂は無いし、宿の規模に対して浴槽が広いわけでもないため、広くて気持ちいいお風呂を望むならちょっとマッチしないかもです。

白濁した冷鉱泉は硫黄の香りたっぷりで、めっちゃ気持ちいいので泊まるならぜひ頑張って入ってみてほしい!

新しく出来た暖の地獄サウナも期待値上げていったにも関わらず、それを軽く超えて来る素晴らしさでした。サウナ好きならここを目指してくる価値があります。

まさに温故知新な老舗旅館。また大分に行ったら泊まりたいな。

 

長者原(タデ原湿原)

寒の地獄旅館は百名山である九重山への登山口となる、この長者原(ちょうじゃばる)から車でわずか数分の距離にあります。

九重山の登山後に泊まる宿としても最適そうですね。

今回は阿蘇山に登ったので九重山には本格的には登りませんが、登山口周辺にあるタデ原湿原はラムサール条約にも登録された湿地帯で、軽いハイキングができるそうなので寄ってみることに。

 

うーん、いい天気!

 

大量に車を停めることができる駐車場に加えてビジターセンター、レストラン等にお土産物屋さんと、単なる登山口ではなく一大観光地の様相です。

 

確かに良い景色だし、登山しなくても楽しめそう。

 

こちらがタデ原湿原。木道が渡されていて、高原の風が気持ちいいですね。

駐車場からわずか数分、ビジターセンターの裏手からこの景色です!

 

軽いハイキングコースは何種類かあって、タデ原湿原だけであれば20分ほどの最短コース。

今回は一時間程度の草原・森もりコースです。途中から森の中に入るのですが、道は完全舗装されてて安心。

 

のんびり歩くことができて、こういうのも良いですね!

 

ゆっくり歩いてちょうど1時間ぐらいでした。

 

歩いた後はやっぱりソフトだよね…。

ビジターセンター周辺にあるレストハウスやまなみの中で、はちみつレモンソフトをいただきました!

 

九重"夢"大吊橋

続いて向かったのがこちらの吊り橋。

歩道用の吊り橋として日本一の高さを誇るそうで、静岡県の三島スカイウォークができるまでは長さも日本一だったそうです。

長さの点で一位を譲っても、高さ日本一が守れているのは良いですね!

この特徴的な名前は公募でつけられたらしいです。

 

日本一の高さがどんなものかと思ったら…

 

めっちゃ高い!

そこまで揺れるわけではないし、かなり頑丈なつくりなんですが、想定外の高さでちょっと怖い…

 

滝も見えた!余裕なくてあんまり写真撮れてない。

 

対岸まで行くと、橋全体を見渡せるスポットがあります。こうやって遠くから見るとすごい場所に作ってるなぁ。

これだけの規模の橋はそうそう見られないので、九重にきたらとりあえず行くべきスポットですね!

 

わいた温泉郷:そらいろのたね(ベーカリー)

お次はお昼ご飯をもとめて、こちらの有名なパン屋さんへ。

わいた温泉郷というエリアにあるパン屋さんで、わいた温泉郷は黒川温泉から車で15分ぐらいなので、こっちまで足を伸ばしてでも訪れたい。

 

ツリーハウスのような、メルヘンな外観。

 

ここのパン、都内の有名店とかと比べても全然美味しいです。

 

甘めのパンのラインナップが多めかな?

かなり人気なので大量買いする人も多く、あるものを買うというスタンスで行った方が良いかもですね。

 

わいた温泉郷:湯けむり茶屋

わいた温泉郷は、数多くの一軒宿の集合体のような温泉地。温泉街は無いですが、中心街っぽい場所としてこの湯けむり茶屋周辺がオススメです。

 

日帰り温泉やおしゃれなレストランがあります。

 

レストラン(天空の豆畑)はとても良い雰囲気。今度来たときはここでお昼ご飯食べたい。

 

こちらは地元の人専用みたいですが、別府の地獄蒸し機とほぼ同じ仕組みの施設があります!

わいた温泉郷の宿ではこの地獄蒸しができる宿もいっぱいあるみたい。

 

ちょっと周りをお散歩してみると…

 

めっちゃ沸いてる!!

わいた温泉の名前は伊達じゃないですね、わきまくりです。

 

ぱっと山間の集落なんですが、この白い煙が全部温泉。これは唯一無二の景色かも。

湯けむり茶屋の裏手にあるので見物も楽です。

 

もうちょっと行くと一面畑に。こういう風景良いですね。

 

地熱なのか太陽熱なのか、めっちゃ気持ちよさそうな猫。

 

見てる方が気持ちよくなるほど清々しい寝顔。

 

これは温泉を汲み上げて給湯するポンプ?

この独特のフォルムがカッコイイですね。

 

わいた温泉郷:蒸鶏工房 白地商店

湯けむり茶屋の向かいにあるのがこちらの白地商店さん。

温泉の蒸気で蒸して作る、わいた温泉名物の蒸鶏を作っているお店で、以前泊まったわいた温泉郷の宿、守護陣温泉まで宅配してくれました。今回は実店舗にも寄ってみることに。定食屋さんでもありますが、今日はテイクアウトのみの営業みたい。

 

本当はもも、とか一人前の小さいサイズのメニューもあるのですが、特に予約等していなかったので丸ごと一羽しかないそうで、まぁいいかと購入。

テイクアウトでも事前予約して行くのが良さそうです。食べられるかな…笑

熊本県阿蘇郡小国町 蒸鶏工房 白地商店

 

わいた温泉郷:地熱珈琲

もう一店舗、湯けむり茶屋の近くにあるのがこちらの地熱珈琲さん。

丁度2022年5月にオープンしたばかりの新店舗です。

地熱を利用した食品の乾燥小屋をリノベしたそうで、ぱっと見町工場の一角にあるような雰囲気。

 

近づいたらめっちゃオシャレだった。

 

珈琲豆を温泉で洗い、地熱の蒸気で蒸してから焙煎しているという珍しい珈琲屋さん!

淹れ方にもこだわっているみたいです。

 

お値段は結構しますが、これは美味しい!

 

ちょっとした珈琲のお供も売ってて、ネーミングが素敵なカルデラカヌレを一緒にいただきました。

美味しい珈琲と甘いお菓子。そしてこののどかな雰囲気のわいた温泉郷。最高ですね!

先ほど紹介したベーカリー、そらいろのたねからも近いので、パンと一緒に食べるのもオススメです。

至福のひと時

 

瀬の本レストハウス

ここ数日ずっと周辺をぐるぐるしてた九重・阿蘇エリアともお別れ。

最後に何度も目の前を通った瀬の本レストハウスで、先ほどテイクアウトした蒸鶏をいただきます。

蒸鶏と一緒に白ご飯食べたかったんですよね…

ここはキャンプ場併設なので、パックご飯とか売ってて、レンジもあるんです!

 

レストハウスの裏手は静かな草原。

 

蒸鶏は一匹丸ごとはやっぱりちょっとデカすぎた…笑

けどこの独特のタレがご飯にめっちゃ合うんです。美味しかったー!

 

九重・阿蘇エリアはほんと見どころが多かった!

温泉に牧場、登山にグルメと数日居ても飽きないね、また行きたい。

いよいよ旅の最後、炭酸泉のラムネ温泉で有名な長湯温泉へ行きます。

そのほかの九州旅の記事