しろいるか旅行記

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2023年3月 【3/3】新潟長野「里山十帖」泊 202Viewメゾネットスイートの宿泊記。絶景のインフィニティ露天風呂と早苗饗の料理で里山満喫。

こんにちは、しろいるかです
2023年3月、新潟と長野を巡る旅をしてきました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
越後湯沢駅~小嶋屋総本店~越後妻有里山現代美術館(MonET)~松之山温泉~湯治BAR
宿泊:ひなの宿 ちとせ

【二日目】
最後の教室~道の駅野沢温泉野沢温泉街散策
宿泊:村のホテル 住吉屋

【三日目】
野沢温泉スキー場
宿泊:里山十帖

【四日目】
魚沼の里~越後湯沢駅

この旅のこれまでの記事

里山十帖とは

新潟県にある2014年にオープンした温泉旅館。

山奥に建っていますが、新幹線の越後湯沢駅から車で30分もかからない場所にありとても立地が良いです。周りは名前の通り里山なので、温泉街などはありません。

こちらのお宿、熱狂的なファンを持つ温泉等を中心としたカルチャー雑誌「自遊人」の編集長がプロデュースしたお宿だそうで、私たちも編集長の方が書かれたこの本を読んで気になったので泊まってみることにしました。

独自の視点で宿レビューしてる本

 

外観

建物の裏手にある駐車場に車を置くのですが、そこからいくつかのお部屋が見えました。リーズナブルな部屋なんですが、こちら側のお部屋の場合、部屋からの景色はほぼ期待しない方が良いですね。

 

こちらが表玄関。古民家を移築したみたいで、立派な建物です。

 

蔵も移築したようで、こちらも客室みたい。離れみたいな感じで泊まれそうですね。

 

とても重厚な門…ですが、自動ドアだったのでびっくり笑

 

レセプション

中に入ると目を惹くオブジェが。巨大な小槌を大黒様が支えているみたいで、福小槌という作品だそうです。

 

圧巻なのがこの天井の高さ。10mもあるそうで、梁が綿密に組まれています。

 

ロビーのスペースでチェックインの手続き。薪ストーブの前でした!

薪ストーブっていいよね

 

スパークリングワインとチョコをいただけました。すぐ手続きは終わるので、このままお部屋に持っていくことも可能です。

 

こちらはレストラン。食事の時間になると扉が閉まるのですが、今は開けっ放しでとても開放的です。奥には個室が2つありますね。

 

ラウンジ「小屋組み」

ロビーでは二階部分にあがる階段があり、二階部分もラウンジになっています。

 

イスのこだわりが凄い。全然わからないですが、どれも良さそうなイスです。ラウンジではお茶やコーヒーも自由にいただけるので、眺望が望めない部屋とかだとここでゆっくりするのも良さそう。

夕方から夜にかけてはバータイムとなって、日本酒や焼酎なども並びます。

地酒がたくさんあったよ

 

廊下を通って宿泊棟へ。床板の光沢に驚きました。

 

ラウンジ「hito-bito」

宿泊棟の一階にあるラウンジ。ここにもくつろげるスペースがありました。

 

本はライフスタイル系みたいなのが多かったです。ここもコーヒーとかお茶を自由にいただけます。

 

お部屋:202 露天風呂付き Viewメゾネットスイート

客室棟も木造なので、見た目に反して音がかなり響くので歩くときとか注意が必要ですね。写真の左側がフォレストビュー(記事の最初の駐車場側を向いているお部屋)、右側がマウンテンビューです。

今回泊まったのは202のViweメゾネットスイートというお部屋。

 

中へ入ってみると、モダンなデザインのリビングが。そして奥の青空と雪山、めっちゃ景色が良いです。

 

滞在中はここでのんびりすることが多かったかも。せっかくだからどちらの椅子も窓の方向いてたら良かったな。

 

おかきが無料で4つもついていておつまみには困らなかった笑

 

さて、メゾネットスタイルなので、二階部分に上がってみます。

 

こちらがベッドルーム。なお水回りは一階、二階の両方についています。二か所あると地味に便利ですよね。

 

ベッドに転がって見える景色。めっちゃいいこれ…。

朝起きてすぐ眼に入るのがこの景色って最高か

 

外にもオシャレデザインの椅子がありました。

 

今年は雪が少なかったそうですが、3月末の時点でこの雪の状態です。

豪雪の時期だともしかしたら一階部分は雪で景色が望めないかも。

 

一階部分に客室露天が付いています。一人でギリギリ足が伸ばせるサイズです。

 

こちらのお風呂も景色を眺めながら入れて良いのですが、お湯の補充がなされないのですよね。

もちろん保温などはされていますが、湯舟に浸かるたびにざあっとお湯が溢れるあの感じが好きなので、ちょっと残念…。

お宿のホームページ上でも、客室露天はメインで使うものではなく、ちょっとした合間に使うようなことを想定してます、と書かれているので入り浸るものではないのでしょうけど。

とにかくこちらのお部屋のウリは間違いなく眺望ですね!

 

大浴場「湯処 天の川」

202のお部屋は大浴場にとても近くて行きやすいです。(一番近いのは201)

こちらの連絡通路を渡って別棟へ。

 

お部屋の鍵は二つ貰えるのでここに座ることはなかったですが、とても映えるスタイルの湯上りの待ち合わせ場所です。

 

夕食後、チェックアウトまで男女入れ替わりになります。内湯はどちらも同じつくりですが、露天風呂にかなり差があるので、大きい方の露天風呂がある方にいつ入れるのかは最初に確認しときたいですね。

 

内湯はシンプルなもの。洗い場が3つほどと、浴槽が1つです。

 

最近できた温泉宿とは思えない渋い見た目です。お湯は湯温が低いためかけ流しではないのですが、源泉投入量がかけ流し並みに多く、とくに内湯は鮮度が高かったです。湯ノ花も少し舞っていました。

無色透明ですが、とてもぬるぬるしたお湯です。

 

こちらは小さいほうの露天風呂。こちらでも十分すぎるほど景色が良くてびっくり。見渡す限り人工物がなく、めっちゃ気持ちよくお風呂に入れます。

 

広い露天風呂がある方の内湯は石造りです。ちょっとだけデザインが違いますね。

 

この露天風呂、素晴らしかったです。これまで入ってきたお風呂の中でもトップクラスに景色が良いです。

 

見渡す限りの里山です。遠くに見える雪山は百名山巻機山(まきはたやま)

 

ちょっとだけ残念なのが、景色を重視するため屋根がなく、日光の直撃を受けること笑

意外に長湯できません…。

 

とはいえインフィニティプールみたいな入浴時のこの景色。入っている人もほとんどおらず、多くの時間で独占できました。ほんと最高です!

これだけ贅沢なつくりの露天風呂ってそうそうないよね

眺望もいいんだけど、浴槽以外のスペースもとても広く取られてて気持ちいいんだよね

 

夕食「早苗饗 -SANABURI-」

今回のプランでは個室で夕食をいただくことができました。通常だと10%サービス料がかかるらしいです。

あと、一休のダイヤモンド特典のワンドリンクサービスはビールか、ソフトドリンク(何だったか失念)からしか選べないため、日本酒とかワインを飲みたい方は注意が必要ですね。

 

メニューからはどれも料理が想像できない…。使っているメイン食材だけ参考にして、ワクワクしながら待ちます。

 

最初に出てきたのはクロモジで香りづけしたクロモジウォーター。クロモジって良い香りしますね。

 

やっぱり新潟県、魚沼に来ているので日本酒が飲みたい…!

 

最初はフグの白子が上に乗った茶わん蒸しみたいなお料理でした。

 

続いてイワシの糠漬けが中に仕込まれていて、周りにごぼうのささがきが乗っているお料理。

 

佐渡島産の岩ノリとトラフグのお椀。これ岩ノリの食感がたまらないですね。

 

続いて根菜とイカを痛めたもの。ガーリック風味の味付けでした。この辺りからなんだか流れに乗ってきた感じがします。

 

雪室大根と猪肉を使った炊き合わせ。猪肉の臭みも無く、大根も沁みてて良い感じ。

 

黒アワビのソテー。めっちゃプリプリで美味しい。

 

最後は短角牛のロースト。短角牛は日本で1%程度しか飼育されていない貴重な品種で、脂肪分が少なく赤身が美味しいそうです。最後でももたれることなくいただけました。

 

こちらがメインディッシュだという竈炊きのごはん。南魚沼産のコシヒカリと聞いて美味しくないわけがないですね。最後のお肉と一緒にいただくことができました。

 

デザートは糠のアイスだったかな?糠風味とかじゃなくてめっちゃしっかり風味の感じられるお味です。

御食事がとにかく美味しい、と評判のお宿だったので自分の中でハードルを上げすぎてしまったところもありましたが、後半になるにつれてとても美味しくいただけました。黒アワビが個人的ベストかな?

お味もよかったけど、器も特徴的だった

骨董を使っているみたい

 

朝の大浴場

早朝、目が覚めたので大浴場へ。

 

朝日はちょうど巻機山の方からあがってくるので、お風呂に入って朝日を待ちます。

 

深夜に入ると天の川も見られたみたいです、見逃した…!

 

東の空がほんのり色づいてきました。

 

めっちゃいいー!

こちらのお風呂、日光が出ている時間だと直射日光を浴びて入りづらいので、むしろ夕方~早朝が良いかもしれない。

ずっと入っていられる

 

ライティングも雰囲気あってすてきです。

 

肝心のお風呂からの朝日は人も来たため写真には残してませんでしたが、眩しくてすぐ退散しました笑。

 

朝食

朝食も夜と同じ個室で。

味噌汁を自分で作る仕組みでした。とはいえ用意された具材は全部入れちゃうし、いっそ作ってもらいたい笑

 

お漬物たち。ご飯に合います。

 

魚沼地方の郷土料理、きりざいです。

細かく切った漬物と、納豆を混ぜ合わせたものだそう。初めて食べました。

 

里山のはちみつ。一口分だけいただきます。これは最初の一口でいただいたんだったかな。

 

めっちゃいい感じのたまごかけごはん。しょうゆも良い醤油で美味しかった。

 

最後はプレート。朝食は割とシンプルめですね。

ひかえめの朝ごはんだった

 

宿泊の感想

美味しいお食事と最高の大浴場、お部屋からの眺望あたりは間違いないです。客室露天とか、高級旅館的な洗練された接客みたいなところに過剰な期待を寄せるとちょっと肩透かしかも。

事前に聞いていたほど尖ったお宿ではなかったですが、期待しているものが何かによって好みは分かれる気がしますね。

ともかく気になっていた人気の宿だったので、行けて良かったです。他の自遊人プロデュースの松本十帖や、山形座 瀧波といった宿も気になります。

 

魚沼の里

チェックアウト後、近くにあるこちらの施設へ。

日本酒の八海山で有名な、八海醸造が経営する商業施設です。

のどかな田園地帯にある八海酒造の本社周辺に、レストランやショップなどが作られています。施設と施設の間は少し離れていますが、雨が降ってなければそれぞれ数分程度とお散歩にピッタリな距離です。

 

こちらは猿倉山ビール醸造所。ビールも作ってるんですね。パン屋さんや、テラス席でいただけるレストランもあります。

 

こちらは食堂。お手軽に定食をいただけます。

 

このあたりはショップやレストランが並ぶストリートになってました。

 

八海山雪室という施設。ここに八海山の商品等を揃えたショップや試飲可能な場所もあります。

 

おしゃれなつくりです。

 

こちらで試飲できます。アルコールが無理でも、甘酒を試飲させてもらいました。

 

めっちゃ貯蔵されてる。

 

ソフトもいただいて満足です。

 

色々楽しめる場所でした、道の駅的な感覚で来てもいいかもしれないです。何より周りがのどかな風景なのが癒されますね。

 

越後湯沢駅 雪ん洞

越後湯沢駅に戻ってきて、駅前併設のぽんしゅ館でお土産物を探しつつ、一度も食べたことがなかった爆弾おにぎりをお土産にします。

少し場所がわかりにくいですが、ぽんしゅ館のお土産物がたくさん並んでる場所の一番奥まった場所にあります。

 

お米一合使ったおにぎり。二人で食べてちょうどよいぐらいです。

 

たっぷりの焼たらこ。めっちゃご飯に合ってた。越後湯沢に来たらまた買おう。

温泉を満喫した新潟長野の旅だった

どの宿も特色があって楽しかった

九州の温泉巡りの旅