こんにちは、しろいるかです
2022年ゴールデンウィーク、九州の佐賀・熊本・大分を中心に旅しました。
旅の全行程
本記事は太字部分が対象。
【一日目】
羽田空港~福岡空港~福岡市博物館~新三浦博多本店
宿泊:水野旅館
【二日目】
唐津やきもん祭り探訪~呼子(加部島)でイカ活け造り~浜野浦の棚田で夕陽
宿泊:御船山楽園ホテル
【三日目】
武雄温泉元湯~有田陶器市探訪
宿泊:天河山荘
【四日目】
くじゅう花公園~ガンジー牧場
宿泊:黒川温泉 帆山亭
【五日目】
阿蘇山(高岳・中岳)登山~阿蘇ミルクファーム
宿泊:寒の地獄温泉旅館
【六日目】
長者原(タデ原湿原散策)~九重"夢"大吊橋~わいた温泉郷
宿泊:長湯温泉 翡翠之庄
【七日目】
長湯温泉街散策~ラムネ温泉~白水鉱泉~吉野ヶ里歴史公園~一藤(もつ鍋)福岡空港~羽田空港
今回の旅のこれまでの記事
呼子のイカ(活魚料理かべしま)
唐津に宿泊し、おいしい海産物を夕食にいただいたのですが、食べたかったイカの活け造りについては荒天でイカ釣り漁船が出航できず水野旅館では食べることができませんでした。
イカの活け造りとは、その名の通り生きたイカをその場で捌いて胴体ごとお皿に盛って出すという料理。
呼子にはイカ活け造りをウリにした料理屋さんが何軒もあって、旅館の人曰く呼子だったら荒天で漁に出られない日でも、イカを生け簀に多くストックしているところが多いから食べられるかも?とのことでした。その分鮮度は獲れたてと比べると落ちてしまうそうですが、それはしょうがない!一縷の望みをかけて呼子へ向かってみます。
イカへの道のりは遠い
なお、イカが獲れない季節もあるのかなと思いきや、玄界灘には何種類かのイカが生息しているため一年中イカの活け造りはいただくことができます。いいですね!
イカの活け造りの有名なお店はどこも人気のようで待ち時間も多いそうです。普段は予約可能なお店も何軒かあったんですが、ゴールデンウィーク中はどの料理屋さんも予約不可。
呼子大橋を渡って、加部島(かべしま)という小さな離島にあるいか道楽というお店をまず目指してみました。
かに道楽的なネーミングに惹かれた
海がほんときれい!南の島かと見紛うような透明度です。
加部島の外周道路沿いにあるいか道楽。活け造りは無事食べられそうなんですが順番待ちがかなりあり、もう少し奥の方に進んでみることに。
加部島のさらに奥に進んだところにある、活魚料理かべしま。
だいぶ奥まったところにあるからか、並ばずに入ることができました。
駐車場の裏手は荒々しい断崖絶壁!
中は和風レストランっぽい感じのつくり。小上がりのお座敷席に座ります。
お値段は一番お安い定食セットで一人3,000円ぐらい。イカはグラム単位で測って二人分の大きさのものを、1つのお皿に盛って出してくれる仕組みみたいですね。
もうひとつの呼子の名物なのが、いかしゅうまい!別注しました。
呼子ではイカ活け造りは河太郎、いかしゅうまいは萬坊というお店がそれぞれ発祥なのですが、地域に定着したようでどのお店でも食べられます。
外側はイカ…ではなく刻んだワンタンの皮。中身がイカのすり身になっています。ホクホクで美味しい!
そして、いよいよイカとご対面。
これはすごい!めっちゃ透明だし、足がまだウネウネ動いてるし、体の色がチラチラと変化しているところまで見えます。
これはイカんでしょ
ちょっと可哀そうだけど…。いただきます!
身は噛むとほんのり甘く、食感はコリコリ。これは癖になります。
ナタデココみたいな見た目。
お刺身を食べきると、ゲソや胴体部分を天ぷらにしてもらえます。これがまた美味しくて、普通のイカの天ぷらって噛むとグニョっとする気がするんですが、これは天ぷらでもプリプリなんですよね。お刺身ももちろんだけど、天ぷらの美味しさに感動です。
イカの種類の勉強にもなった。今回いただいたのは一番ポピュラーなヤリイカだったみたい。
また食べに行きたくなった
まってるよー
杉ノ原放牧場
イカを食べて大満足。加部島の最奥に放牧場があるそうなので、そっちまで行ってみます。
途中の道がめっちゃ狭いので注意が必要です。離合できずにえらい目に遭いました。。
放牧地なので途中に牛もいましたが、メインはこの景色かな!
切り立った崖と荒々しい玄界灘。ここでおいしいイカが育まれるんですねー。
ここも絶景の夕日スポットにもなりそうですが、近くにこの時期だけの夕日の名所があるとのことで、そちらへ行ってみます。
浜野浦の棚田
浜野浦は、呼子から車で30分ほどの場所。日本の棚田百選に選ばれている棚田で、夕日の名所として知られています。
駐車場は近くにあるものの台数はそれほど多くなく、水田に水が張られている時期、大型連休、かつ夕日の時間などの人気の時間の条件が揃うと停められない場合もあるそうで、まさに今回は停めることができず…。
駐車場の係員さんに臨時の駐車場の案内をもらったので、徒歩15分ほどの距離にある保育園の駐車場に停めさせていただきあるいて棚田を目指します。
棚田周辺はすごい人!!
ふらっと寄った感じの人もいれば、三脚を構えたガチ勢の人たちも大勢います。皆が夕日を待っているんですね。
日の入りにはまだ1時間近くあるのですが、これは美しい。
さっきまで晴れていたのにまさかの雲が出てくるという残念なことになったものの、ほんのり色づく西の空が水盤の役目を果たす水田によって反射されて、幻想的な光景を生み出しています。
モノクロっぽく。
ステンドグラスのような棚田たち。ズームすると水田を管理している農家の人?も
棚田百選が選ばれたのはもう20年も以上前。地方の棚田の保全活動を推進すべく、農水省はポスト棚田百選としてつなぐ棚田遺産という制度をつくり、保全すべき棚田を増やしているみたいです。こういう景色が後世に残るとよいですね。
広角で撮るとこれもまたいい。立体感があって飽きない構図です。
が、お宿の時間もあり、雲が広がったことで夕陽は見れなさそうなので途中で切り上げて帰ることにしました。いつかリベンジしたい。
武雄温泉(御船山楽園ホテル)
佐賀県には温泉が複数ありますが、その中でも嬉野温泉と武雄温泉は有名な温泉地。どちらも佐賀県のほぼ中心に位置しており、佐賀県観光での宿泊にちょうどいい立地です。今回はサウナシュラン連続一位になったという話題の宿、御船山楽園ホテルに宿泊しました。
ホテルの宿泊記や武雄温泉の紹介はまた次の記事で!
有田陶器市
ホテルをチェックアウトし、武雄温泉を少し観光したのち、有田へ。
日本には陶器の産地が数多くあり、そのほとんどは時期によって陶器市を開催したりしています。有田焼で有名な有田も陶器市を年に何度も開いているみたい。
ゴールデンウィーク期間中通して開かれ、100万人もの人出が見込まれるという有田陶器市は紛れもない日本最大の陶器市です。
有田陶器市期間は、開催場所の中心となるJR有田駅とJR上有田駅の間は通行規制もあって大渋滞します。近隣の小中学校や公民館などの駐車場が開放され、合わせると数千台ものキャパがあるそうなんですが、それでもお昼ごろに行ったところ、ほとんどの駐車場は埋まってしまっていました。
有田駅前近くには個人の土地等が有料で開放されていたりして、探せば駅チカで車を停められる場所も見つかりそうな感じではありますが、こちらのアリタセラの駐車場は広くてオススメです。15分間隔で有田駅までの無料のシャトルバスも出ています。
アリタセラはアウトレットモールみたいな雰囲気。陶磁器を扱うお店が両脇に並び、出店があったりレストランがあったり、なんと宿泊施設まで併設していて、まさに一日中目当ての有田焼を探すのにうってつけの場所ですね。
ただ、やっぱり有田陶器市のお祭りの雰囲気も味わいたい。有田駅まで歩いて30分かからないようなので、お散歩がてら歩いていきます。途中煙突がある工房がたくさんあり、ここらはやっぱり焼き物作ってるのかな。
有田駅周辺まで来ました。お祭りでよく見かけるカラフルな三角の連なったアレ(フラッグガーランド)が飾り付けられとても賑わってます。
しかし、ここはまだまだ序の口でした。
有田駅から上有田駅までの旧道、全長3キロもの区間がすべて歩行者天国となり、両脇には常設店、露店がひしめきあっています。
全ての店を周っていたら丸一日あっても足りないレベル!
上有田駅の方に近づくと、伝統的建造物保存地区にも指定されているようで、雰囲気ある建物も増えてきました。
唐津はこじんまりとした感じの陶器市でしたが、こちらはお祭り気分が味わえる陶器市ですね。焼き物に興味なくても一度はこの雰囲気味わってみると楽しいかも。
あまりに広大すぎて上有田駅まではたどり着けませんでしたが、無事にいくつか気に入った器に出会って、有田を後にしました。
ゴールデンウィーク期間以外にも、規模はちょっと小さくなるけど年に複数回陶器市やってるみたい
常設店も多いし、祭り開催期間外でも楽しめそうだね
有田周辺には伊万里や、波佐見等の有名な陶磁器の街があり、そちらも同時期に陶器市をやっています。今度はそっちの陶器市にも行ってみたいな。
吉野ヶ里歴史公園
ちょっと日をまたぎますが、有田陶器市の後は熊本・大分の方へ行き、その後旅の最終日に福岡へ戻ってきたのですが、その途中に佐賀県の吉野ケ里歴史公園に寄りました。
吉野ヶ里歴史公園は九州の大動脈、福岡・熊本・鹿児島を結ぶ九州自動車道と、大分自動車道、長崎自動車道を結ぶ鳥栖ジャンクションに近く、本格的に佐賀県観光しない場合も立ち寄りやすい場所にあります。
吉野ヶ里遺跡を中心とした吉野ケ里歴史公園は規模が大きく、入口も複数。だいたい観光のお目当てになる弥生時代のムラを再現した場所に近く、お土産物屋さんやレストラン等も揃う東口(メインゲート)がオススメ。
メインゲートを通って、公園内部に入ります。公園内は日陰がほぼ無いので夏場は日傘必須ですね。
トゲトゲの杭に出迎えられながら集落の中へ。
弥生時代に突如現れたポテト屋台もお出迎えです。ミスマッチすぎてほっこりする。
周りに高い建物も無く、ここだけみると完全に弥生時代です。すごい。
集落がまるごと再現されている感じ。環濠と塀があると弥生時代の集落感でますね。
弥生時代なので、さすがに現存している建物はなく、すべて模擬的に復元されたものですがこれだけ数があるとワクワクします。
だいたいの建物の中に入ることができるのもすごい。
といっても中は結構同じだったりします笑
二階建てで登れる場所も。
これが集落でもっとも大きい建物。神事が行われていたようですね。
ここは展示が豪華です。集落の長(クニの王?)の間のような場所。
邪馬台国の卑弥呼とか想像する光景ですね。邪馬台国の場所は諸説あるそうですが、有力な説の一つ、九州説だとこの吉野ヶ里遺跡のあたりが該当するみたいですね。
期間限定で、本当に現在進行形で発掘している場所の見学も。
発掘作業は出土物を壊すことが無いよう少しずつ進めているようで、調査員の方のお話も聞けたりと、まさに古代のロマンに触れることができる場所でした。
佐賀県は美味しいイカに自然、温泉に焼き物に古代ロマンと魅力が目白押し
立地的にも福岡に隣接してアクセスが良いのも良いよね
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