しろいるか旅行記

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2020年7月 九州【5/6】「雲仙福田屋」泊 かけ流しの濁り湯に地獄巡りも楽しめる、魅力たっぷり雲仙温泉滞在記

こんにちは、しろいるかです
今回は長崎の有名な温泉地、雲仙温泉での滞在記です。

初日のお宿、天空の船の宿泊記

二日目の天草の旅

三日目~四日目の長崎市観光

第二の軍艦島、池島観光ツアーの記事

※2023年8月追記 雲仙福田屋は2023年に多くの客室をリニューアルしており、なんとサウナ付き客室までオープンしたそうです!行ってみたいな。

雲仙温泉とは

九州といえば大分県別府温泉由布院温泉、熊本県の黒川温泉、鹿児島県の指宿温泉など有名な温泉地が沢山あります。長崎県に温泉のイメージはあまりありませんでしたが、長崎市から車でおよそ1時間ちょっとの場所にある雲仙温泉へ行ってみました。

雲仙温泉の特徴としては、湯量たっぷりの白濁した硫黄泉殆どの宿でかけ流ししているところでしょうか。また温泉地としての歴史も非常に長く、長崎といった場所柄シーボルトにも紹介され、明治期には外国人客が多くおしかけたそうです。

むかし、長崎では雲仙と書いて「おんせん」と読むくらい雲仙温泉の歴史は長かったらしい(Wikipediaより)

カステランド

長崎市から雲仙温泉へ向かう途中にある、大きな建物。長崎市でカステラをお土産に買い損ねたので寄ってみました。

こちらは長崎県のカステラ屋、和泉屋が経営するカステラ工場併設のお店です。

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駐車場も広くて寄りやすい。

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店内はめっちゃ綺麗。商品はほぼカステラですが、一部長崎ちゃんぽん等の長崎名物も売ってます。カステラといえば文明堂が有名ですが、調べてみたら長崎県で大規模展開してるカステラ屋さんがいくつもあるんですね。和泉屋はそのひとつ。

広いレストランも併設されてるので道の駅感覚で寄るといいかも

カステラ工場の見学もできるらしいよ

宿泊:民芸モダンの宿 雲仙福田屋

先ほどのカステランドはだいたい長崎市雲仙温泉の中間地点にあります。そこからは山道をぐんぐん登って一気に開けた場所に出ると、雲仙温泉に到着です。

本日宿泊するのは福田屋さん。宿名に入れるほど民芸モダンを推してます。

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温泉街の中では一番端の方に位置しています。道路沿いの建物。温泉旅館あるあるですが、外観は多少リノベされてるものの、ちょっとくたびれてる感は否めないかも。

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が、中はしっかりリノベされてる!こちらはロビーですがとても綺麗。民芸モダンというコンセプトはなんとなくわかります。

有料だけど、朝はここで珈琲も提供されてた

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お部屋はたぶん一番安い、民芸モダン和洋室。

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4畳の小さな畳敷きスペースとツインベッドのお部屋です。もともと8畳の縦長の和室のお部屋をリノベしたのかな。

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和室スペースはちょっと狭いですが、あると嬉しいですね。

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お部屋からの眺めは、温泉街を一望できました。雲仙温泉街の建物は赤い屋根が特徴的で統一感があります。奥の方からは雲仙地獄の湯気がすごい。

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素泊まりでしたが、ウェルカムスイーツとして一口コーヒーゼリーが用意されてました。こういうの地味に嬉しいですね!おいしかった。

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お風呂は男女ともに内湯、露天がありますが、露天風呂は内湯とは異なる場所にあります。朝晩で男女入替制になっていました。

こちらはせせらぎの湯と名前がついている方の露天風呂。たぶん、リノベ前からあった露天風呂だと思われます。

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庭園に囲まれた露天風呂です。たまたまだと思いますが終始人はほとんどおらず、気持ちよく入れました。硫黄の香りがたまらないです!もちろんかけ流しでした。

また、露天に入りながらビール缶を注文できるサービスもあって、電話が設置してあって注文したら持ってきてもらえるスタイルでした。面白いサービスですが、もし隣にビールをガンガン飲んでる人がいたらちょっと気にしてしまうかも…笑

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こちらは白雲の湯という内湯。内湯もそれぞれで微妙に違いがあって、内装もちょっと違うんですが、大きな違いとしては白雲の湯はぬる湯・あつ湯に湯船が分かれているのが特徴。もう一つの普賢の湯にはサウナが付いています。

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普賢の湯は撮り忘れたので、こちらも白雲の湯。たっぷりかけ流されていてとても気持ちが良く、浴室内が微妙に薄暗いのもあって落ち着きます。内湯もおすすめです。

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さて、もう一つの露天風呂は薫風の湯ですが、こちらはリノベではなくて建物自体が新しい感じ。というのも、こちらのお宿は山照別邸という高級ラインを持っていて、そちらの建物の中にあるからなんですね。別邸とは渡り廊下で繋がっているので外に出る必要もありません。

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こちらはさっきまでのお風呂とガラッと変わってモダンな雰囲気。

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3階だったか、4階部分にあるので景色が開けています。もちろんかけ流しです。

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お湯はこっちは白濁度が薄め。新鮮なお湯なのかとも思ったけど、硫黄の香りも薄かったので違う源泉?特に宿のホームページを見てみても源泉は1本みたい。加水してるのかもしれません。

奥には水風呂とサウナも併設されていて、これはサウナーも歓喜ですね!

かけ流しで気持ちのいいお風呂にサウナまである。いいお宿だった。

別邸の方ではおしゃれなカフェがランチ営業してるみたい。日帰り入浴とランチするのも良さそうだね

雲仙温泉

温泉街、というほどそぞろ歩きができる感じではないですが、温泉街を歩いてみました。

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宿から中心部に向かって進む道路。左右には赤い屋根の建物が並びます。

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こちらは雲仙温泉で最も格式の高い雲仙観光ホテル昭和10年創業という、戦前から営業している歴史あるホテルです。ランチ営業しているようなので食べてみたかったけど、時間の関係で今回はパスしました。今度泊まってみたいな。

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こちらも立派な雲仙九州ホテル。大正に創業したんだそう。雲仙観光ホテルと違い建て替えで当時の面影は残っていませんが、雰囲気のいい感じの宿ですね。

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背後には雲仙地獄が広がります。まさかの地獄ビュー。

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道路沿いにも雲仙地獄からの湯気が流れてきます。

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雲仙地獄のそばを通り抜けると、温泉街の中心です。温泉神社もありました。

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雲仙温泉は外で夕食をとれる場所がほとんどありません。夜も空いているのは基本的にはこの通りの数軒のみのお店のようなので、素泊まりの時は注意が必要です。

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雲仙温泉唯一のコンビニです。こちらも24時間営業ではなく、20時頃には閉まるようです。

ヤマザキショップの安心感。

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中規模~大規模旅館が立ち並ぶ中、民家もあったりします。

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泊まったホテル(福田屋)からヤマザキショップや食堂などがある中心街までは片道徒歩10分ぐらいかかるため、おつまみやお酒を買いたい場合は目の前に酒屋さんがあったので、こちらで調達しても良いかもですね。

雲仙の湯せんぺい遠江屋本舗

温泉街の中心にある、お土産物屋さん兼せんぺい屋さんです。せんいではなくせんいでした。

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雰囲気のある外観。

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ここで是非食べたいのが手焼きせんぺいホットサンドメーカーみたいな金型にせんぺい生地を流し込んで、1枚1枚手焼きしてくれます。建物のまわりにもほんのり甘い香りが漂っており、つられて買ってしまいました。

これがサクサクアツアツで美味しい!焼き立ての有馬温泉の炭酸煎餅みたいな感じです。美味しかったので、せんぺいの切れ端の詰め合わせみたいなやつを買っておやつにしました。

かせやCAFE

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同じく、温泉の中心街にあるいい雰囲気のパン屋さん。 

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朝食がわりにパンを買って食べましたが、美味しかったです!素泊まりの場合はここでパンを食べるのがおすすめかな。店内でコーヒーと一緒にモーニングしても良さそう。

雲仙地獄

さて、雲仙温泉のメイン観光地といえば雲仙地獄かな?

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道路脇にまで地獄からの湯気が流れてきます。

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遊歩道が整備されていて、地獄の中を歩いて巡ることが出来ます。

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あれは・・・まさかのネコが!こんな地獄の中でひとり佇んでいます。

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熱くないのかな?かわいい。

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ちょっと寂しそうな表情。周りの人達からも写真を撮られて大人気。

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地獄は結構広くて、ゆっくり歩いて巡ると1時間くらいかかりそうな大きさです。

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お湯がたっぷり湧いてる!

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温泉卵などを売っている売店もありました。ベンチもあったので、硫黄の香りに包まれながら温泉卵を食べたい、と思ったけど、私たちが通った時は売り切れだったので残念…。

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こちらは泥地獄。別府温泉の坊主地獄みたいな感じかと思って期待したんですが、そこまでポコポコしてなかった。

雲仙地獄は見渡す限り白い岩が転がっていて見応えあり。硫黄泉好きなら間違いなく満足できる温泉地!

硫黄の香りが苦手な人は、雲仙温泉に近い海沿いにある小浜温泉も良さそう。

小浜温泉は無色透明のお湯だけど、日本一の長さの足湯があったり温泉街のお店も多いみたいだよ

今度はそっちにも行ってみたいね

いよいよ旅も終わり。最後は鹿児島空港に近い霧島温泉郷で評判の宿、旅行人山荘に泊まります。