こんにちは、しろいるかです
2023年8月、どこかにビューーンで長野県へ旅行に行きました。
- 旅の全行程
- どこかにビューーンで上田駅
- 上田駅
- 草笛 上田店
- 上田城址公園
- みすゞ飴本舗 飯島商店 本店
- 渋温泉
- 歴史の宿 金具屋:外観
- 歴史の宿 金具屋:共用部
- 歴史の宿 金具屋:部屋(302室)
- 歴史の宿 金具屋:湯めぐり
- 歴史の宿 金具屋:文化財の広間で夕食
- 歴史の宿 金具屋:文化財ツアー
- 夜の渋温泉散策
- 歴史の宿 金具屋:文化財の大広間で朝食
- 外湯巡り
- 歴史の宿 金具屋:宿泊の感想
- 朝の渋温泉散策
- 地獄谷野猿公苑
旅の全行程
本記事は太字部分が対象です。
【一日目】
上田駅~草笛上田店~上田城址公園~みすゞ飴本舗~渋温泉散歩
宿泊:歴史の宿 金具屋
【二日目】
サンクゼールワイナリー~小布施散歩~evolve(ディナー)
宿泊:枡一客殿
【三日目】
おぶせ温泉穴観音の湯~カフェえんとつ~高井鴻山記念館~別所温泉散歩~やきとり番長上田駅ナカ店
どこかにビューーンで上田駅
東日本県内在住の方だと何かと使う機会のあるSuica。JR東日本のポイントであるJREポイントは気が付くと溜まっているのですが、旅好きならどこかにビューーンに使うのが一番だと思います。
基本1ポイント1円換算ですが、どこかにビューーンは一人6,000ポイントで最低でも往復1万以上はするようなJR東日本管轄県内の新幹線の駅の往復チケットに引き換えることができます。最も遠い場所だと新青森まで行けることも。
どこかにビューーンで新青森へ行った体験記。
今回の候補は八戸、秋田、燕三条、上田だったのですが、上田になりました。ということでだいぶ制覇した感のある長野県ですが、これまで行ったことのない場所へ。
長野県はほんといいところですね。まだまだ行ったことのない素敵な場所がたくさんありました。
思いがけない場所にいけるのもどこかにビューーンの魅力
上田駅
上田といえば真田幸村。駅前には真田幸村の立派な像がありました。
駅舎にも六文銭が。真田推しがすごい!
駅前でレンタカーを借りて旅のはじまりです。
草笛 上田店
信州といえばやっぱりそば。上田からは少し隣の小諸発祥のローカルチェーン、草笛でそばをたべることに。
ローカルチェーンといっても長野県内に5店舗しかないお店です。くるみそばが名物らしい。
上田周辺には城前店と、こちらの上田店の二店舗があります。こっちは車がないとちょと行きづらい立地でした。
平日ですけどなかなかの人気っぷり。休日は並ぶこと必至ですね。
こちらがくるみそば。
ほんのり甘いくるみペーストが付いています。これにそばつゆを適量加えて自分で好みのつゆを作ります。これは独特の味。
そばも普通のものよりコシが強く、これはもう草笛のくるみそばという独自料理と思っても差し支えないレベル。ケンミンショーでも紹介されたそうです。
あと、忘れてはならないのが量がすごい。並盛でも通常のそばの2倍ぐらいあります。
このボリューム感
平日限定のはん天を追加。はんぺんの天ぷらです。マシュマロみたいに口の中で溶けていく面白い食感でした。おいしいけど、そばの量が多いので食べ過ぎた…
草笛は好みが少しわかれるかもだけど、一度は食べてみるべき名物そばだと思います。
上田城址公園
上田の一番の観光名所といえばやはり上田城。
とはいえ天守閣や本丸等は現存しておらず、基本的にはこの写真の左側の櫓が現存するもの、真ん中の門と右の櫓は復元です。
建造物を期待して来るとがっかりするかもですが、城跡は広い公園になっていて、とてものんびりした雰囲気で楽しめます。
よく写真で見る場所
あとは門をくぐると、真田神社がありました!
御朱印等もあります。
境内には良い感じの真田幸村の像が。
真田井戸という、場外に通じる隠し通路も。覗き込むと深い…。
櫓と門は有料で見学できるエリアになっています。ちょっとした展示とかがあったり。
真田好きなら城址公園の隣にある博物館も外せません。真田家に関する物品の展示が結構ありました。
みすゞ飴本舗 飯島商店 本店
駅前にある素敵な洋館。これは上田名物、みすゞ飴のお店の本店です。
館内も良い雰囲気!
飴というか、昔おばあちゃんの家で食べたような、寒天で果汁を固めてオブラートでくるんだお菓子です。
こういうやつ。昔懐かしい感じですごく好きな味だった。賞味期限は長い商品ですが、本店限定で出来立てのみすゞ飴が売っているので、上田に来たら本店に行くのはマストですね。
オブラート、久しぶりに食べた気がする
渋温泉
さて、上田から高速を使って1時間ちょっと、渋温泉へたどり着きます。
渋温泉はスノーモンキーで有名な地獄谷野猿公苑が間近にある温泉地。スキー場も周りに数多くあるので冬がベストシーズンですが、温泉街が発達しているので冬以外に来ても楽しめる場所だと思います。
歴史の宿 金具屋:外観
今回泊まるのは木造四階建の建物は国の登録有形文化財にも指定されている、渋温泉を代表する宿。
全国に点在する千と千尋の神隠しに出て来る油屋に似ているという旅館のひとつですね。(一応公式なモデルは群馬県、四万温泉の積善館らしいです。)
渋温泉の温泉街は非常に道が狭いため、少し離れた場所にある駐車場に車を停めて送迎で来ます。歩いても5分ちょっとですが、駐車場には送迎車が待機されてました。
温泉街の中でもほぼ中心に位置する、立地的にも素晴らしい場所です。
周りの温泉宿も良い感じなのですが…
ここだけまさに別格。この迫りくるような楼閣は雰囲気抜群です。写真を撮る人もたくさんいました。
既に外観で期待度は高まっているのですが、むしろ内部の方が凄かったです。もはや異世界でした。
歴史の宿 金具屋:共用部
館内でまずチェックイン。温泉街の方に人を流すため、売店などはありません。
ここのラウンジも良い雰囲気。本もちょっとだけ用意されてます。
いきなり雰囲気あるこの階段。昭和初期に作られたそのままだそうです。
階段を登った先には…
宿の見取り図。なんと8階建てです!
外観からは想像できないですが崖に沿っていくつもの建物が重なるように作られています。イメージとしては以下みたいな感じ?
手前に木造四階建ての建物(1階から4階部分。外から見える建物)、奥に木造二階建ての建物(7階から8階部分。外からは見えない建物)があり、その真ん中に実は鉄筋コンクリートの建物(2階から7階部分を貫く形。外からは見えない)があります。
鉄筋の建物もあるとはいえ、大半は木造建築であり、さらに鉄筋部分も内装は完全に木造と見分けがつかなくなってます。これらの建物が複雑に繋がっているため内部は迷路のよう。
そしてこの雰囲気…!
金具屋の6代目の主人が自分の好みを前面に押し出して作らせたそうで、二階部分は水車小屋の歯車が床に埋め込まれています。水車小屋が好きだったらしい…。
エレベーターでも上がれますが、階段で上がってみます。こちらは3階部分。階ごとに意匠が異なっているのもすごい。
独特のデザインの飾り障子から漏れる明りが、なんとも妖しさを醸し出しています。
階段の踊り場の窓は、富士山をイメージしたもので、灯りが映り込むと富士山に満月がかかって見えるように作られたんだそう。
四階部分はまた飾り障子の意匠が違うんですね。
歴史の宿 金具屋:部屋(302室)
今回のお部屋は一番安いランクのお部屋。
金具屋は全29室と意外に部屋数が多いのですが、どの部屋も間取りやデザインが異なるそうです。
お部屋はシンプルめ。
割と標準的な部類の和室かな?
と思いきや、部屋にお風呂は無いのですが、不思議な間取りの洗面所とシャワールーム…?この辺りは後から建て増ししたのでしょうか。
古い宿ですがトイレはちゃんとお部屋についています。
部屋からの景色は良い感じで開けてました!
歴史の宿 金具屋:湯めぐり
金具屋のお風呂は全部で8つ。
内湯(鎌倉風呂、浪漫風呂)、男女別露天、貸切風呂5つです。
まずは鎌倉風呂、浪漫風呂、2つの貸切風呂に通じる廊下を進みます。
雰囲気ありすぎる…。
鎌倉風呂と浪漫風呂は深夜12時で男女入れ替えです。滞在中はチェックアウトまで入れます。
鎌倉風呂は昔の日本の湯治場のような雰囲気。広い浴室ではないのですが、天井が高く窓が広く取られていて解放感があります。
お湯は薄く濁っていて、鉄とも硫黄とも違うほんのりとした温泉の香りがします。とても良いお湯でした…。
鎌倉風呂の隣にあるのがひとつめの貸切風呂、斎月の湯です。貸切風呂の中では一番広く、モザイクタイルの富士山がとてもきれいでした。
お湯は無色透明でほんのりと硫黄の香りがします。鎌倉風呂とはまた違う源泉ですね。
さて、そこからしばらく渡り廊下を通り、離れの建物に向かうと…。
浪漫風呂です。本館の客室からは一番遠い場所にあります。
今度は先ほどとはうってかわって洋風なお風呂。昭和初期、こういった洋風建築が流行っていた中、お風呂にも取り入れたそうです。
こちらは鉄っぽい匂いのする白く濁ったお湯。金具屋の独自源泉みたいです。
同じく離れの二階にある貸切風呂、岩窟風呂。
これまた客室からは遠いですが、一度は入りたい特徴的なお風呂。
その名の通り、内部は洞窟風呂になっていました。お湯は斎月の湯と似てますがホームページによると若干違うらしい。無色透明で硫黄っぽいところは同じです。
さて、再び特徴的な廊下を通って本館へもどります。
本館の2階から4階まで、それぞれ貸切風呂があります。
こちらは2階の子宝の湯。入りやすいレイアウトのお風呂です。
こちらは3階の恵和の湯。岩風呂スタイルですね。
最後は4階の美沙の湯。木で作られた円形のお風呂です。
本館の貸切風呂はどこもお湯は同じで部屋サイズも同じなため、浴槽の好みに合わせて入るのが良さそう。4階のお風呂が好みでした。
最後、男女別の露天風呂(龍瑞)です。全体的に暗めの館内ですが、ここは眺めも良く露天っぽさが出てきますね。
男女ともに同じようなつくりです。塀で囲まれていてお湯に浸かると外は見えませんが、立ったり手前の洗い場に座ると外の山並みが見られるぐらい。
お湯は貸切風呂と同じく無色透明硫黄タイプです。
湯上りに、向かいのお店で買ったりんごジュースと小布施牛乳。最高すぎる…。
鎌倉風呂、浪漫風呂は内湯好きなら確実にハマるはず。
万人受けする露天風呂に、ゆったりできる貸切風呂と隙のない構成で、もちろんどこも源泉かけ流し。金具屋は建物だけじゃなく温泉部分も素晴らしいです。
ただ、どのどのお風呂も熱めの温度設定で、貸切風呂に関しては水で薄めないと入れないレベルの熱さなため、そういう意味でも冬場の方がより温泉を満喫できるかも。
滞在中に入りきれないぐらいお風呂があった
鎌倉風呂と浪漫風呂はマスト、貸切風呂と露天はお好みでって感じかな
歴史の宿 金具屋:文化財の広間で夕食
夕食はお部屋食ではなく、大広間で。
大広間と聞いてあんまり期待してなかったのですが、一般的にある宴会場のような場所ではありませんでした。エレベーターで7階まであがり、そこから大広間のある木造の建物へ。
この壁の細工とか、めっちゃ凝ってる。
至る所に見られる歯車モチーフ。
大広間は全部で3か所あるのですが、今回はここ、飛天の間でいただきます。
ここは登録有形文化財指定されています。
中に入ると息をのむような装飾の数々が。
何か催しがあるわけではないですが、舞台がライトアップされてるのもすてき。
テーブルも仕切があるし、隣との距離もかなりあるので全然気になりません。
この大広間はすごいですね、文化財なのも納得です。
一番安いお部屋だったけど、どの大広間で食べることになるのかはランダムなのかな…。夕食を牛鍋にグレードアップしたプランだったので、その関係もあるのかも。
後で他の2つの大広間も見ることになりましたが、圧倒的にここが良いです!
ご飯自体は一般的な旅館スタイルです。最初からほとんどセッティング済。
こちらの牛鍋がグレードアッププラン。元は治部煮みたい。
りんごで育った信州牛だそうで、サシも適量でとても良かった。溶き卵に浸して食べるとめっちゃ美味しい!お肉の枚数も結構あってボリューミーでした。
お造りは山のもの。信州サーモンとゆばです。
途中で運ばれてくる揚げ出し豆腐椀。あんかけでサクサク。これ美味しかった。
とろろそば。お昼もそばだったけど全然いける!
最後はお食事。野沢菜がついてくるのでご飯もがんがんいけます。
デザートは巨峰とチーズケーキ。チーズケーキって珍しいですね。
建物と温泉が素晴らしく、ご飯まではどうだろうと思ってましたが、普通に美味しくいただけました。何よりこの大広間で食べられたのが良かった。
歴史の宿 金具屋:文化財ツアー
金具屋では館内の見どころを説明してくれるツアーが毎日無料開催されてます。
普段は夕食前だそうですが、今日はイレギュラーで食後開催だそうな。8階の飛天の間でイントロダクションがあり、そこから階を下りながら各所で見どころ説明してもらえます。
こちらは7階の大広間。広さでは飛天の間ほどではないですが、大正ロマン感あるつくりです。
この電話がかっこよすぎる。
こちらは6階の大広間。6階部分は鉄筋コンクリートの建物ですが、中は全くそれを感じさせないデザイン。
善光寺の改修等を担う宮大工の人たちに、鉄筋コンクリートとわからないように作って、とだけ注文を付けてフルリノベさせたそうです。
そのほか各階の細かな細工や全体のコンセプト等の説明がしてもらえる30分ほどのツアーなので、参加するとより滞在が楽しくなるツアーだと思いました。
夜の渋温泉散策
少し休憩して、夜の渋温泉を散策へ。夜10時までは金具屋のライトアップもされているそうです。
外に出て改めて眺めてみると
これはすごいわ…
千と千尋の神隠しというのも納得の雰囲気。建物が妖しく夜の闇に浮かび上がってます。
渋温泉自体も雰囲気抜群。
夜だけどそこそこ人も歩いていて安心感があった。
昭和感溢れる街並みを満喫できます。
このところどころある看板や照明のレトロさ。まさにエモいと表現される感じです。
渋温泉には外湯巡りもできます。夜でも空いているんですね。
この雰囲気…!!
温泉街のメイン通りを抜けて、川にかかる橋まで行くと素敵なイルミネーションが。
再び温泉街へ。この異世界に迷い込んだような感じ、たまらないですね…。
この路地裏…!
まだまだ。
ずっと続いている街並み。
一番奥まできた。奥には温泉寺の門が。
ここを抜けると戻ってこられないような…。
急な階段がある場所も。
奥には渋湯神社がありました。
金具屋まで戻ってきた。やっぱりここはすごい。なんだかほっとしました。
夜の渋温泉散策、空いている店が多くあるわけではないですが、独特の雰囲気を味わうのにおすすめです。
意外に人も歩いてる
歴史の宿 金具屋:文化財の大広間で朝食
朝の飛天の間も良いわ…。
朝日差し込む中でいただきます。
朝はとろろごはん。サラサラといただけました。
外湯巡り
さて、渋温泉には9つの外湯があります。
渋温泉の宿泊者には外湯の鍵が滞在中貸してもらえるため、外湯巡りに出かけてきます!
めっちゃでっかい鍵。これは無くさないわ。
どれか一つに入るなら、間違いなくこの渋大湯。
外湯はいくつかの泉源を使っているのですが、ここだけ茶色く濁った鉄泉で、まさに渋温泉を代表する外湯です。
これまた熱めなんですが、パワーあるお湯です。湯あたり注意ですね。
なんとスチームサウナまでついてました。
ちなみに、渋大湯は外湯で唯一、外来でもお金を払えば入ることができます。
他の外湯はだいたいこういった外観です。これは宿に近い8番湯。
内観もだいたいこういった感じ。レトロ銭湯スタイルですね。
こっちは7番湯。
これまた内部は激シブ。
見た目はちょっとくたびれてますが、もちろんこれは汚れじゃなくて温泉成分による劣化なので、全体的にとても清潔に管理されています。
ただどこも水で埋めないととても入れないレベルで熱い…笑
最後に金具屋のお風呂にも入り直し、朝からたっぷり入浴し倒しました!
歴史の宿 金具屋:宿泊の感想
建物はとにかく圧巻。外観はもちろん、内部こそ凄いので泊まってこそ。
浴場やお湯も素晴らしく、温泉宿として見てもさすがの老舗でした。大広間で食べるお食事も良かったです。
設備やサービスを考えるとお値段は少し割高な感はありますが、金具屋に泊まったからこその体験ができる宿だと思います。
朝の渋温泉散策
チェックアウトし、明るい時間帯の渋温泉を少し散策。
朝は金具屋の源泉見学ツアーもやってたのですが、入浴を優先したため参加できず…。湯ノ花をもらえたりするみたいで、時間が合えば行ってみたかった。
渋温泉にあるジェラート屋さん。お土産物屋さんの方がメインっぽい。
手作り感溢れるジェラートをいただいて、散策開始です!
日が差し込む路地。
建物が密集してる感じがいいですよね。
夜は門のところで断念した、温泉寺の方へ向かってみる。
朝も良い雰囲気だなー。
門を超えて本堂へ。
本堂内部は残念ながら開放されていませんでしたが、境内は小高いところに作られており、周囲を見渡すことができました。
地獄谷野猿公苑
最後に、夏場でも猿が温泉に入ることもあるそうなので地獄谷野猿公苑へ一応行ってみたら…残念ながら臨時休園でした。残念…。
次は冬に渋温泉へ来いというお告げですね。
渋温泉に金具屋、タイムスリップしたような滞在だった
冬の時期にもまた来てみたい!