こんにちは、しろいるかです
天草諸島での観光、世界遺産崎津協会とイルカウォッチングについて振り返ります。
初日のお宿、天空の船の宿泊記
旅の全行程
二日目は天空の船から天草諸島をめぐり、船で島原に渡って長崎に向かっています。(図の赤い線)
ちょっと移動時間が長かったかな…
﨑津集落
2018年に世界遺産として登録された、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産は12個の構成遺産から成っています。うち11個は長崎県にあるのですが、唯一熊本県天草地方にあるものが、﨑津集落です。
こちらは江戸時代、禁教が敷かれている中においても信仰が守り続けられており、漁村ならではの貝殻の模様を聖母マリアに見立てるなどの独自の信仰文化が形成されたんだとか。
﨑津集落へのアクセスは決して良くはありません。一応JR熊本駅から乗継ありでバスは出ているようですが、2時間半かかるのと、そもそも天草地方自体が見どころが点在しているエリアであるので、自家用車かレンタカーを強くおすすめします。
ちなみに天草下島の左下の方にあるため、車であっても天空の船からは1時間ほどかかりました。時間には余裕を持っておいた方が良さそうです。
湾になっている場所に集落はあります。集落の中に駐車場は無くはないのですが、数台しか停めることができないため、集落の外にある﨑津集落ガイダンスセンターに広い駐車場があり、そちらに車を停めていくのが良いと思います。
建物できてすぐなので綺麗なトイレも完備、中では集落の地図や見どころマップも貰えるのでそれをもらってから散策開始です!
ガイダンスセンターから集落の中心までは一本道で、だいたい徒歩10分ぐらい。レンタサイクルも借りられるので、そちらで行ってもよいかも。
出典:一般社団法人天草宝島観光協会
目指す先には集落のシンボル、﨑津教会が見えます!のどかな漁村に立派な教会が溶け込んでいるのが不思議な風景です。(何故か写真撮ってなかったので観光協会からお借りしました。)
集落のなかにある駐車場。確かにここだと徒歩0分なんですが、キャパがほとんどないので車を停められるのは期待しない方が良いですね。
集落の中心部、ここだけ観光エリアっぽい雰囲気になっています。ちょっとしたカフェやお土産物屋さん、資料館がありました。
﨑津集落は基本的に街全体が観光地といった雰囲気ではなく、住民の方が普通に生活をされている居住エリアです。街歩きをすれば観光とは無縁の雰囲気を感じることができると思います。それがかえって世界遺産の文化的価値を高めているのかも…。
一般の家も多くあり、あまり写真は撮っていません。Googleストリートビューなどで見てみると雰囲気が伝わると思います。
普通の住宅の中に突如現れるのがこちら、﨑津教会です。非常に立派な教会で、1934年設立されたものだそうです。
内部の見学も可能ですが、本来はこの地区の信徒さんのためのものなので、大勢の人が一気に押し掛けることのないよう、予約(事前連絡)をする仕組みになっています。
私たちも直前でこの仕組みを知ったのでWeb予約はできなかったのですが、問い合わせ先に連絡をしたら拝観されて大丈夫ですよ、と回答してもらえました。ミサなどで拝観できないときもあるので、いずれにせよ事前確認しておいた方が良さそう!
教会内部は写真は撮られないのでホームページから拝借します。
出典:天草市ホームページ
教会内部はまさかの畳敷き!和洋折衷の文化が息づいているすてきな場所でした。
写真だとパイプ椅子だけど、昔は座ってお祈りしてたのかな
教会の外にも日本庭園のような池と、池のほとりにマリア様?の像が!なかなか見られないですね。
教会のすぐ近くには神道である﨑津諏訪神社と曹洞宗の寺院、普應軒があります。(こちらは諏訪神社の写真)
どうやら江戸時代の禁教下においても神道や仏教の信徒はキリシタンを密告することはせず共存していたそうで、だからこそこの集落でのキリシタン文化が守られていたのかも。
それを象徴するかのように、2018年には﨑津集落の世界遺産登録を記念し、 なんとキリスト教、神道、仏教の3宗教の御朱印を1つに集めた三つ折りの特別な御朱印帳が作られたそうで、普應軒が発行所となっているようです!
案内されている公式ホームページなどは見つからなかったのですが、天草Webの駅という天草市役所が運営するサイト上の記事におそらく最新の状況の案内があったので載せておきます。
https://www.city.amakusa.kumamoto.jp/sakitsu-sekai/kiji0039/index.html
教会の御朱印がもらえるのは世界でもここだけなんだって!
イルカウォッチング(天草イルカセンター)
文化に触れた後は、いるかと触れ合いにいきます!
天草は実は世界的にも珍しい(らしい)、いるかが回遊してやってくるのではなく、その地に住んでいるんだそうです。そのためイルカウォッチングが年中実施でき、いるかの住処や出現場所もだいたいわかっているから、いるか遭遇率が脅威の98%という数字を叩き出せるそうです。
モルディブでイルカウォッチングに参加したものの、全く見られなかったのでこれはリベンジの予感…!
モルディブでのイルカウォッチングの記事
イルカウォッチングの受付は天草市イルカセンターという道の駅周辺にあります。天草の島の北側にあり、天草と島原の間の海峡にいるかが住んでいるんですね。
かわいいいるかロゴ。
中はこんな感じ。いわゆる道の駅感があります。2階には漁協が経営するというレストランもありました!
イルカステラ!?
イルカソフト。
さて、肝心のイルカウォッチングですが、大規模な事業者としては2つかな?
- イルカマリンワールド
- イルカウォッチング受付予約センター
正直なところ、お値段も全く同じ(ひとり3,000円)で、イルカウォッチングのやり方についても、各自の船がバラバラにいるかを探すというよりは、いるかの群れを大量の船が取り囲むような状況になるので、ここに挙げていないところも含め、たぶんどの事業者でも大きな違いは無いと思います笑
強いて言うなら、イルカマリンワールドは天草市イルカセンターと提携しており、イルカセンターの建物内に立派な受付所を持っているのでおすすめかな?私たちもここにしました。
出航時間は1時間半に1本ぐらいなんですが、割と直前の便は埋まっていたので事前予約できるなら事前予約した方が良いと思います。10%引きにもなったので。
こんな感じの船で出発!
天草のイルカウォッチングがすごいのは、イルカスポットまでわずか片道10分ちょっとだということ。そのため、1時間ちょっとの所用時間でいるかを見ることができます。
出航して15分ほどで、船がたくさん溜まっている場所につきました。どうやらここがイルカスポットらしい…
いるかがいるいる
親子いるかもいる!
ちょっと暗くてわかりにくいですが、ものすごい数のいるかがいます。
いるか以上に人間もいる
当日は天気が悪く、小雨が降るような状況でしたが関係なくいるかたちは泳いでいました。ここまで野生のいるかをたくさん見られるとは思っておらずびっくり。ただ泳いでいるだけではなく、時折ジャンプするいるかがおり、その都度周りから歓声があがるという楽しいひとときでした。
いるか好きならもちろん、いるか好きでなくても大量のイルカがバシャバシャ跳ねる光景はなかなか見られるものじゃないのでおすすめです!
鬼池港
天草から、長崎県は島原の口之津港へ移動するには航路を使います。
イルカセンターから車でわずか5分ほど、島原行のフェリーが出ている鬼池港に到着です。
港の中にはお土産物やさんもあります。天草土産納めはココか。
フェリーは朝から18時頃までだいたい2時間に1本ぐらい。イルカウォッチングとセットの場合、時間の兼ね合いが重要です。
30分ほどの短い船旅ですが、フェリーの中は快適でした。ほんとうに日常移動用のフェリーなので、特に中にカフェとかそういうのは無かったです。
口之津港から長崎まではだいたい車で2時間ほど。日が落ちたころになんとか長崎に到着しました。
天草は独特の文化といるかに触れることのできる素晴らしい観光地だった!
時間があれば他の教会群を見たり、天草四郎の記念館とか、島をもっとのんびり巡りたかったね、また来よう。
長崎ではもうひとつの軍艦島、池島の坑内探検とベタな長崎ツアーで楽しみます!