しろいるか旅行記

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旅行が好き だいたい週末更新

2023年7月 京都「伊根の舟屋 雅別邸 古雅」泊 透き通る海が間近に迫る温泉客室露天の舟屋に宿泊。ディナーは海宮で絶品海鮮割烹!

こんにちは、しろいるかです
2023年7月、京都の伊根の舟屋に行ってきました。

旅の全行程

【一日目】
道の駅海の京都宮津~道の駅舟屋の里伊根~鮨割烹 海宮
宿泊:伊根の舟屋 雅 別邸 (古雅)

【二日目】

海上タクシー(亀島丸)~蒲入展望所~経ヶ岬~道の駅てんきてんき丹後~豚珍館天橋立~富士酢~道の駅京丹波味夢の里

海の京都

京都と聞いて海を思い浮かべることはあまりないと思うのですが、京都府の北部は日本海に面しており、有名な天橋立も北部にあります。

今回は"海の京都"を満喫してきました。

京都市からは特急はしだてまいづるに乗るか、京都縦貫自動車道を通って2時間程度。大阪、神戸、奈良の方が近いぐらいですが、訪れる価値のある場所でした!

 

道の駅 海の京都宮津

まずは京都縦貫自動車道のほぼ終点、天橋立にも近い道の駅に寄りました。

手前の建物が道の駅で、奥の巨大な建物はショッピングセンターです。

 

地元の味噌を使ったソフトをいただきました。魚の形のクッキーがかわいい。

 

こちらも宮津で作られてるちくわを使った磯部揚げ。美味しそうなレストランも併設されてました。

 

この辺りの海は結構波が立ってる?湾といえど外界に近いのかも。奥に見えるのが天橋立です。横から見ると陸地と区別がつかないですね。

 

道の駅 舟屋の里 伊根

宮津からさらに車で30分ほど。ようやく今回の目的地、伊根の舟屋に到着です。

舟屋とは、住居の1階部分が船着き場になっているというこの地方独特の建物のことで、海に浮かぶような家々が立ち並ぶ光景はまさにここでしか見ることができません。伝統的建造物群保存地区にも指定されています。

最近は特に観光地としての人気も高まっているようで、インバウンドもかなり見かけました。

 

道の駅は、そんな伊根の舟屋群を見渡す小高い山の上に建っているため、見晴らしがとても良いです。

 

波ひとつない伊根湾。穏やかです。

 

海岸線に沿って立ち並ぶのが舟屋ですね。ちょっと遠くてわかりづらいですが、建物の1階部分が海と一体化してます。

 

遊覧船や漁船が頻繁に行きかっていて、なんだか活気があります。

 

何かの養殖もしてるっぽい?なんだろう。調べてみたら牡蠣なんかも育ててるみたいですね。

 

さて、道の駅自体の規模はそれほど大きくなく、おしゃれなレストラン(レストラン舟屋)もあるのですが観光客に対してキャパが足りてません。レストラン目当てに来るとものすごい並ぶことになるので注意ですね。

ということで、テイクアウトでもう少しお腹にいれることに。

 

焼きおにぎりと、干物のスティックのヒスク。このヒスクが干物なのに油たっぷりで美味しく、焼きおにぎりと相性抜群でした。

伊根湾を眺めながら食べられるのもポイント

 

伊根の舟屋で舟屋ステイ

さて、本日の宿泊は伊根の舟屋の中にあるお宿です。

かつて伊根の舟屋の集落内には宿泊施設はほぼ無かったのですが、十数年前ぐらいから舟屋を改装した宿が集落の中に作られ始め、今では結構な数の宿があります。

基本ほぼすべての宿が一棟貸しなため、宿選びが難しいです。じゃらんや一休などのサイトにも出ていないところも多いし…。以下のページからまずは目星をつけて、気になった宿を個別検索して深堀して探していくのがオススメ。

伊根に泊まる | 伊根浦地区農泊推進地区協議会

舟屋を改装した宿だと、建物の目の前に海を眺めることができてオススメです。

注意点として、泊食分離の宿も多い一方で伊根の舟屋には夕食を食べる場所がかなり限られており、周りにコンビニもありません。夕食付きではない宿に泊まる場合、夜ご飯を事前に持ち込むか、レストランを予約しておくほうがよいですね。

 

伊根の舟屋 雅別邸 古雅

さて、数多くある宿泊施設の中から今回選んだのは雅別邸

中心部からは少し離れた地区にあるのですが、2023年3月にオープンしたばかりの綺麗な宿で、しかも海を眺める温泉の客室露天がついている!というのが決め手です。ちなみにじゃらんで予約できます。

オープンしたばかりでクチコミが少なかったのですが、泊まって正解でした。

 

雅別邸は舟屋ではない母屋の建物と、一棟貸し舟屋の閑雅古雅典雅清雅の建物から成る宿泊施設になっていて、レセプションの役割を担う棟でチェックイン等を行います。

とはいえ非常に狭い建物なので、ほんとにチェックインの時以外入ることはありませんでしたが…。共有スペースのようなものはほぼ無く、基本は一棟貸しの建物だと考えておくと良さそうです。

 

今回は古雅にしました。

各棟で結構つくりに違いがあるので吟味しました。客室露天からの眺めとかを重視するとここが良さそうだった。

 

中に入ると、小上がりの掘りごたつがあって…

 

その奥には海が広がっています。おぉ、めっちゃ緑に輝いている…。

 

海が近い!ウッドデッキも良い感じです。

 

元舟屋なので、二階建てのメゾネットタイプです。

 

二階はベッドルーム。テレビもありました。

 

水回りも問題なし。写真は撮ってませんがトイレもウォシュレットつきの最新型のきれいなトイレでした。

 

内湯はバスタブなしのシャワールームのみ。客室露天があるから問題ないですね。

 

それではお外に出てみます。

この眺めは素敵すぎる…

 

こんな間近で海を眺めながらお風呂に入れるなんて!

ちなみに温泉は経営母体の温泉旅館(油屋)が数キロ離れた場所にあり、そこから毎日運び込んでいるそうです。滞在中はずっと継ぎ足しなしの循環ですが、かなりヌルっとした浴感があり、温泉の匂いも感じられる良いお湯でした。

夜は思ったよりも涼しくて、夏場も快適に入れた

 

その奥にはベンチがおいてあって、これもまたいい感じです。

 

手を伸ばしたら海に届きそう。

 

ほぼ海とゼロ距離。安全柵が無いスタイルは珍しいですね。

 

そして海がめっちゃ綺麗。これ、浅そうに見えますが奥の方は深さ数メートルはありそうです。山の緑が反射してエメラルドグリーンなのがまたいい。

そして、フチにくっついている黒い物体は…

 

ウニだー!!

 

ほんと波が穏やか。外海が荒れているときでも伊根湾はほとんど波がないそうです。

 

注意点として、客室露天は日中は入りづらいかもしれない…。

遊覧船や海上タクシーが普通に運行しているため、それらの運行時間(9時~17時)以外だと見られることも無くゆっくり入ることができます。

 

しかしこれは攻めた構造ですね。波のない伊根湾だからこそできるのかも。

 

鮨割烹 海宮までの散歩

さて、雅別邸は素泊まりオンリーのため、夜ご飯は事前に予約していた鮨割烹海宮に行きます。意外と距離があって、歩くと20分ぐらいかかります。

集落を見ながらの散歩にちょうど良かったのですが、面倒な場合は集落内に乗り合いタクシーがあるため呼ぶこともできるみたい。

家々のすき間から海!

 

神社もあったり

 

良い感じのカーブ。

 

昔の建物が立ち並ぶ集落はノスタルジックな感じです。

 

全体的に海がものすごく近い。

 

なんだかレトロな看板を見つけたり。

 

集落の中心に近づいてきました。この辺りには飲食店が何軒かあるみたい。

 

山がかなり背後まで迫っていて、昔の人はよくこんな場所に集落をつくったなぁと感心です。

 

この光景、いかにも伊根の舟屋って感じです!

 

反対側は夕陽に照らされて全然色調が違いますね。同じ時間の写真と思えない。

ちなみにこの右側の3つ屋根が連なった建物が海宮です。

 

無事到着。めっちゃ眺めいい。

 

鮨割烹 海宮

海宮は、舟屋日和というカフェやイベントスペースを設けた複合施設の敷地内に作られたレストランです。当日飛込みはほぼ無理で、予約必須の人気店みたい。

おぉ、これは良い感じのアプローチ。

 

夜のメニューは握り寿司(3,300円)や御膳(4,400円)もあったのですが、折角なのでコースにしました。

今回は一番上のコース浦凪と、その下のコースの魚見をシェアすることに。というのも、それぞれのコースの品数や構成はほぼ同じで、使う魚が違うとのことだったので色んなお魚を食べてみたかったのです。

 

先付は両コースともに全く同じ。浦凪にはスパークリングがついてました。これ、なんと日本酒なんです!

手前の真っ赤な伊根満開というお酒をサイダーで割ったものだそうです。この赤い色はなんと古代米を使っているためだそうで、なんとも華やかです。

 

お造りは貝に差がありました。魚見の方はさざえで…

 

浦凪の方はあわび!どっちもコリコリでめっちゃ美味しかった。

 

さらに浦凪の方にはクエのしゃぶしゃぶがありました。弾力あって美味しい~。

 

続いて煮魚。ここからなんだっけ、色々お魚の名前教えてもらったのに全然覚えてません…。でも写真からわかる通り、まさに今煮たホクホクのやつが出てきます。身もホロホロです。

 

こっちはもう一つのコースの煮魚。どっちもイケます。

 

焼き魚は浦凪コースの方はなんとのどぐろ!

脂の乗り方が半端なくて、これまで食べた焼き魚の中で圧倒的美味しさでした。ひっそりとさざえもついてます。

 

こっちは甘鯛…だったかな…。のどぐろには負けるけど、こっちもかなりおいしい。何より焼き立てをすぐ出してくれるからほんとホクホク。

 

お次は揚げ物。魚見コースの方はフグです。

 

浦凪コースの方は…なんだったっけ、鯛系の魚だった気がする。これまた外カリカリ、中ホクホクで最高だった。

 

既にかなりお腹一杯なんですが、お寿司もでてきます。魚見コースの方はフグがイチオシ。

 

浦凪の方はフグと甘えびの代わりにトロと鯛でした。

 

さらに今がまさに旬だということで、岩ガキを追加注文…。道の駅で上から眺めた養殖場で育ててるやつかな。

 

岩ガキなのでめっちゃでかい!!

2匹分ついていました。

 

大満足の御食事の後はシャーベットで口直し。

 

店内はこんな感じのカウンター席と、後は二階部分にテーブル席があるようです。

海を見ながら食べられるという景色の良さも素晴らしいですし、何よりお魚の新鮮さが良かった。京都でこんな美味しい海鮮が食べられるなんてびっくりです。

のどぐろの美味しさは衝撃的だった

どの料理も生臭さとか一切なくてすごい。地元の漁師さんから仕入れてるらしい

 

夜の散歩

お店を出たら、外はもう真っ暗。

 

海もほとんど見えなくなってました。

 

ほんのりと家の灯りが見えます。

 

舟屋日和の敷地内は今風のおしゃれなつくりでした。

 

集落の中を歩いてまた宿まで帰ります。

 

案内所あったんだ。翌日寄りましたが、お土産屋さんも兼ねていました。地元のものだけを扱っているのでお土産探しにもぴったり。

 

戻ってきた~。

 

夜は海と星空を見ながらのんびり過ごしました。

海には夜光虫のような生物がいるのか、じっと眺めていると時折光ったり、棒で海をバシャバシャやると一気に光ったり…こんなことができるのも舟屋ステイならでは?

 

早朝

早起きしすぎた。

 

朝日は見えなかったけど、朝焼けに包まれる感じ。

 

前日に増して海の色が綺麗!

 

海上タクシー(亀島丸)

さて、遊覧船もいいですが、伊根に来たらぜひ乗りたいのがこの海上タクシー

タクシーといってもどこかに行くわけではなく遊覧なのですが、伊根湾に面した場所であれば、電話したらなんと目の前まで来てくれるんです。しかも一人1,000円というお手軽さ。

お部屋にタクシー呼んだらほんとうに来てくれた!

けど、さすがにお部屋からだとちょっと狭くて乗れないそうなので、隣のレセプション棟のスペースから乗りました。

 

お部屋はこんな感じだったんですね。

 

小型漁船サイズなのも、海が近くて迫力があって良い感じです。

 

何かの養殖場が見える!

 

海の色が場所によって異なるのがいいね。

 

海から眺める舟屋はまた格別ですね。

 

江戸時代のものも残っているそうです。

 

舟屋は現役のものも多そうです。

 

昨日夜ご飯を食べた海宮です。日中は伊根カフェがインスタ映えで有名らしい。

 

山の上には道の駅が!昨日はあそこから眺めてたんですね。

 

一通り見終えると、なんとかもめの餌やりをさせてくれました。

 

かっぱえびせんを差し出すと、すごい勢いでかっさらわれます。

 

ちょっと怖い

 

無くなってもめっちゃ狙われてる笑

 

離れ小島には神社がありました。航海の前にお祈りしていくんだそうな。

 

養殖場に、よく見たらえびせん待ちのかもめの大群が…!

 

遊覧は40分ほどの時間。たっぷり楽しませてもらいました。

 

ありがとー!

お部屋もチェックアウトして出発です。

 

向井酒造

集落の中に、昨日の海宮で飲んだ伊根満開のお酒を造っている酒屋があったので寄ってみました。伊根満開はG20のサミットでも提供された有名なお酒なんだそうです。

 

浦島神社

伊根の舟屋からさらに北にいくと、浦島神社なるものがあって寄ってみました。

 

全国に伝わる浦島伝説の中でも最古なんだそうな。

 

周り一帯のどかな田園風景に癒されました。

 

蒲入展望所

近畿地方最北端を目指す途中見つけた展望所。

蒲入(かまいる)…か?

蒲入(かまにゅう)だね

 

京都の北の方ってこんな断崖絶壁だったんですね。

 

経ヶ岬

近畿地方最北端の地です。見渡す限りの日本海が広がります。

 

ちょこっとだけ顔を出す経ヶ岬灯台。歩いて行けるそうですが、暑すぎたのでちょっとパス…。

 

道の駅 てんきてんき丹後

丁度あった道の駅。地元の神社の祭りの掛け声がてんきてんき!なのが由来。この辺りは天候が悪い日が多いから…だそう。

 

そういえば朝から何も食べてなかった。サンデーを食べて回復。

 

この近くには琴引浜という鳴き砂で有名な浜があって、鳴き砂体験ができました。ほんとにキュッキュッって音がするんですね。

 

豚珍館宮津カレー焼きそば)

宮津にまで戻ってきました、お昼ご飯の時間ですが、昨日道の駅に寄った時にもらったパンフレットに乗っていたこのカレー焼きそばが気になります。

場所的にも、道の駅の向かいにあるという豚珍館さんに行ってみることに。

 

おぉ、めっちゃスナック街…!

 

その一角にひっそりと。知らなければ絶対入れない風貌です笑

 

めっちゃテレビの取材が来てたっぽい。これは人気店か。

 

カレー焼きそばは二種類あって、つゆだくタイプと…。

 

こっちのウェットタイプ。焼きそばといいつつ、ラーメンの麺を使っていて、ウェットタイプはチャーシューも入っているのでよりラーメンっぽい?

でもつゆだくタイプの方がスープがあってラーメンっぽい気も…なんだか不思議な食べ物でしたが、普通に美味しかった。

道の駅でカレー焼きそばのお土産も売ってたけど、なかなか再現度高かった

 

天橋立

一度来たことあるけど折角なので天橋立も観光。

天橋立駅。特急の終着駅です。

 

いかにも観光地らしい賑やかなお店が立ち並びます。

 

文殊の知恵で有名な文殊堂。

 

大型船がくると回転する、廻転橋を通って、少しだけ天橋立を歩きます。

 

天橋立は松林が素敵ですね。松林を少し逸れると…

 

なんと海水浴場でもあるんです。

 

お腹が減ったので、文殊堂の門前にあるお店で…

 

天橋立名物、知恵の輪餅をいただきました。あんころ餅みたいな感じのやつですが甘すぎず美味しかった。

天橋立観光したときの記事

 

富士酢(飯尾醸造

旅の最後は宮津市にある有名な酢の醸造へ。

 

今は希少な、昔ながらの製法で酢を作っているそうで、なんと一旦日本酒を製造してそれを酢にするという製法だそうな。日本酒を作るので杜氏も居るのだとか。

 

見学も受け付けているそうですが、今回は時間がなく、酢だけお土産に買うことに。

 

併設のショップでは色んな種類の酢が置いてありました。

 

道の駅 京丹後味夢の里

最後は京都縦貫自動車道のサービスエリア直結の道の駅へ。

 

丹波黒豆のソフトで旅の締めです。

 

京都駅に戻ったら、京都タワーが赤いライトアップをしてました!

海の京都は思った以上に見どころいっぱいだった

伊根の舟屋での舟屋ステイは楽しかった

京都観光の記事