こんにちは、しろいるかです
近畿旅行の二日目ですが、大晦日~元旦にかけて京都で過ごしました。
京都の年末年始(大晦日)の過ごし方 その1の記事はこちら
2019年も京都で年越しをしたので、そちらも記事もついでに紹介します。
その1では晦庵河道屋で年越しそばを食べ、八坂神社へおけら参りに行って火縄をもらい、行く年くる年で有名な知恩院の除夜の鐘を聴き、年が明けたらそのまま平安神宮で初詣をするという過ごし方をしました。
近畿旅行 一日目の記事はこちら
年越しの行程
・本家尾張屋 本店で年越しそばを食べる!
・永観堂で除夜の鐘を自分で撞く!
去年は深夜までガッチリスケジュール詰め込んだけど、今年は静かな場所で除夜の鐘を聴いて翌朝初詣に行くスタイル!
御用蕎麦司 本家尾張屋 本店(年越しそば)
京都で年越し蕎麦というと、にしんそば発祥のお店、松葉が有名ではありますが、今回は現存する京都で最古のレストランと言われる、創業1465年の本家尾張屋 本店で年越し蕎麦を食べます。
創業年は応仁の乱の2年前。古すぎてちょっと理解が追いつかないレベルです。当初は和菓子屋さんだったらしく、江戸時代に入り蕎麦屋も始めたようです。そのため、お店では今でも和菓子が売られています。
本店は京都の中心街(四条烏丸・四条河原町周辺)からは少し外れた場所にあります。ちなみに本店以外にも2店舗あり、四条河原町の周辺に四条店と、高島屋店があります。
路地裏にひっそりと佇む風情ある建物です。とはいえ今日は大晦日なので遠目にも目立つほど行列が出来ていました。
写真は大晦日の5時頃の様子。長い列が出来ていますが、店内は結構席数があり、お蕎麦なので回転率も良いためか、これぐらいの行列であれば一番後ろに並んでも30分ぐらいの待ち時間で中に入れました。
歴史を感じる暖簾。
私が食べたのはしっぽく蕎麦です。あまり聞きなれないメニューですが、上に色々具材が乗った五目蕎麦的なものです。
こちらは京都らしいにしんそば。どちらも出汁のよく聞いたつゆが美味しいです。
こちらのお店の名物は宝来そばというもので、5段重ねの漆器に入った蕎麦を1椀ごとに異なる薬味で食べてものです。2,500円という結構良いお値段がするのと、冷たいお蕎麦なので冬場はちょっとつらいので今回は頼みませんでした。夏場に食べに行くことがあったら是非食べたい一品です。
この写真はホンモノではなくお店にある食品サンプルを撮ったものです笑
お店をでたらすっかり日が暮れていました。もともと和菓子のお店ということで、和菓子の方の名物はそば餅という蕎麦粉を使った皮でこしあんを包んだ饅頭のようなお菓子です。お蕎麦を食べた後はそば餅を買って帰って家で食べるのも良いかも。
写真はそばもちを強く主張する看板。
京都らしい歴史を感じるお蕎麦屋で年越し蕎麦を食べるならココ!
永観堂(除夜の鐘)
お蕎麦を食べた後はホテルに戻って大晦日のテレビ番組をだらだらと見ていて、気が付けば11時過ぎ。こんな時間から行っても除夜の鐘を自分で撞くことができる有名なお寺があります。
永観堂はとにかくもみじが有名なお寺で、京都で1,2を争う紅葉スポットではないでしょうか。「そうだ京都、行こう。」のCMでも何度も取り上げられていて、紅葉シーズンは大混雑します。
大晦日もさぞかし人が多いのだと思いきや、意外にもそこまで混まない穴場なのです。
こちらの除夜の鐘は、11時頃からお寺の方で除夜の鐘を撞き始め、108回付き終わると一般開放するスタイル。その後は列に並んだ人から順番に撞かせてくれます。深夜1時頃まで解放しており、人数制限なども特にないため年が明けてから鐘を撞く列に並んでも大丈夫です。
もちろんそれでも撞くまでに1時間程度は並ぶ必要がありますが、京都で有名なお寺ではそもそも自分で除夜の鐘を撞くことが出来るところは非常に限られており、さらに事前に配布される整理券が必要という場所ばかりの中、なんとも太っ腹な対応をしてくれるお寺です!
ただし、アクセスが少し悪いのが玉に瑕です。京都市内では夜通し電車は走っているのですが市バスは一部路線しか走っておらず、公共交通機関を使う場合は最寄り駅の蹴上駅から徒歩で15分ほどかかってしまいます。
そこでオススメなのがタクシー利用です。大晦日の夜の京都市内はあちこちでタクシーが走り回っているため、すぐ捕まえることが出来ますし、河原町~祇園あたりからでも1,000円ちょっとで来ることができます。
帰りは大通りに出るまでタクシーは見つかりづらいので多少歩くことになりますが、平安神宮まで歩いて15分ほどなので、いっそそのまま歩いて行って初詣というプランも良いかもしれませんね!平安神宮周辺ならタクシーは捕まえやすいと思います。
11時半ごろの永観堂の入口。正式名称は禅林寺と言います。大晦日にふさわしく静かで厳かな雰囲気。中から鐘の音が聞こえてきます。
境内に入り、さらに門をくぐるあたりでようやく人の気配がしてきました。
中はライトアップされていて幻想的な雰囲気。
列が出来ているので列に入ります。みんな除夜の鐘を自分で撞くために並んでいる人たちですね。並んでいるのは観光客は少なく、地元の人が多い感じです。
列に並んでいると、お寺の方が無料で甘酒をふるまってくれます。寒い中あたたかい甘酒を飲むと体に染み渡る…。
ようやく鐘楼が見えてきました!鐘を囲んで複数のお坊さんがお経を唱えている中で鐘を撞きます。これは煩悩が払えそうだ…。
本堂では写経も行われており、無料で参加することができます。除夜の鐘を撞いた後は写経をするのも良いですね!
除夜の鐘を撞きたい人はもちろん、静かに新年を迎えるにもオススメの場所。
物足りなかったら歩いて平安神宮まで行こう。深夜でも屋台が沢山あって賑やかな初詣ができる!
上賀茂神社(初詣)
除夜の鐘を撞いた後はそのままタクシーでホテルまで戻り、朝までぐっすり寝ました。翌朝、宿をチェックアウトしてから初詣をしに上賀茂神社へ向かいます。
上賀茂神社は京都の神社の中でも知名度はそこまで高くないように感じますが、京都で最も古い神社であり、世界遺産であり、山城国一之宮であるという実はスゴい神社です。こちらもさぞかし参拝客が大量に来るのだろうと思いきや、実は意外に空いていて落ち着いて参拝することができる穴場の神社と言えます。
永観堂と同じく、やはりアクセスがやや悪いのが欠点で、電車だと最寄りの北山駅から徒歩25分ほど、バスであれば近くまで行くことが出来ます。こちらもタクシーをおすすめしたいところ。
また、神社の前には駐車場があるのですが、公共交通機関でのアクセスが悪いためか車で来る人が多く、正月三が日は駐車場に入るまで相当時間がかかると思います。
車で行く場合、お金は多少しますが近くのコインパーキングに停めることをおすすめします。
このあたりがオススメ。元旦のお昼頃に神社の駐車場待ちで長い渋滞が出来ている中、普通に空いてました。
とても賑わっていますが、もみくちゃにされるほどの混雑でもなく、新年の華やかさを感じられるちょうどよい混み具合。
上賀茂神社には神様が乗るための馬(神馬)がいまして、年明けしばらくは一般にお目見えしてくれています。神々しい白馬ですね。
そしてなんと、神馬ににんじんをあげられるのです!
にんじんは非常に薄く切られているので神馬の前に持ってくと瞬殺ですが、ペロっと食べるところは見ていて気持ちいいです。(お陰で食べている写真を撮る暇もなし笑)
回転率が早いので、人が並んでいてもすぐ自分の番がくる!とりあえず並んでみよう。
2つ目の鳥居をくぐると、 立砂と呼ばれる、円錐型に盛られた砂が見えます。これは神様が降臨する場所を模したのだとか、鬼門避けだとか言われており、いわゆる清めの砂の発祥とも言われているらしいです。
周りにできている波紋がなんとなく枯山水にも似た雰囲気。京都繋がり?
さらに進むと朱色の立派な門が見えてきます。
門をくぐると、さらに本殿に入るための門があります。正月三が日はこの辺りは一方通行になっていて、人は多いですが流れがスムーズなので混雑している感じはあまりしません。
地面に刺さっている謎の破魔矢。近くで見ると迫力ありましたが、これは何だろう…。
本殿は国宝指定されていて立派なつくりですが、撮影禁止なので省略します。
参拝を終えた帰り道、神馬のいるあたりに大きなテントが張られており、そこで大根焚き(だいこたき)を食べることが出来ます(有料ですが)。
大根焚きとは、もとは年の瀬に京都の寺社で行われていた行事で、参拝者の無病息災を願って大釜で炊いた大根を振舞ったのがはじまりだそうです。開催時期は寺社によって異なり、上賀茂神社では毎年お正月三が日です。
無病息災のご利益はもちろんのこと、寒空の中アツアツの染みた大根を食べるのは普通に美味くて良いですね!ちなみにぜんざいもありました。
上賀茂神社の名物といえばやきもち。神社の前に何軒かやきもち屋さんがあります。バラで買えるので、自分用に買って帰るのも良いですね。
そして、すぐきの漬物も上賀茂名物。すぐきの漬物とはカブの一種のような京野菜を塩だけで漬けたもので、乳酸菌による発酵で酸味を強く感じるお味。
千枚漬けで有名な西利さん等でもすぐきの漬物は売っていますが、こちらのお店「なり田」さんのすぐきの漬物は一味違う美味しさだと思います。
元旦は残念ながら定休日だったのでお漬物は買えず…。ホームページを見ると元旦のみ確実にお休み、それ以外は不定休のようでした。
京都の高島屋と伊勢丹にも支店がありますが、本店の方が美味しい・・・気がします笑
駐車場への帰り際、鴨川にかかる橋のたもとにタコ焼き屋が出来ていたのでタコ焼きを食べました。悪くないお味。早くも初タコ焼き達成です。
上賀茂神社は屋台などは出ていないので落ち着いた雰囲気。
ゆったりと初詣するにはうってつけ!
去年とはまた違う京都での新年の迎え方ができた!来年はどんな年越しをするのかな。
そのほかの京都旅行の記事はこちら
京都で年末年始を過ごして、そのまま天橋立へ行った時。
京の町屋(田舎亭)に泊まったり、清水寺や瑠璃光院に行ったり。