こんにちは、しろいるかです
2021年7月、所用にて京都を訪れました。新しく出来たホテルに泊まったり話題のスポットに寄ったりしたので振り返ってみます。
旅の全行程
本記事は太字部分が対象。
【一日目】
モリタ屋木屋町店~東福寺ライトアップ
宿泊:ザ・ゲートホテル京都高瀬川 By HULIC
【二日目】
FORNI(HOTEL THE MITSUI KYOTO内レストラン)~二条城夏祭り
宿泊:エースホテル京都
【三日目】
苔寺(西芳寺)~鈴虫寺(華厳寺)~アマン京都のアフタヌーンティ
宿泊:東急ハーヴェストクラブ京都鷹峯
京都の世界遺産
京都の寺社仏閣が世界遺産に登録されているのは広く知られていますが、世界遺産に登録されている場所が具体的にどこなのかって、以外に知らないですよね。
実は2021年11月現在で17個もあります。
- 上賀茂神社(加茂別雷神社)
- 東寺(教王護国寺)
- 二条城
記事はないけど行ったことがある
行ったことがない。
既に半分以上は廻ったのですが、未だ行っていない場所もチラホラ。今回の旅で巡ってみることにします。
もちろん世界遺産登録されていないけどそれ以上にスゴイお寺もたくさんあるので、もはや自己満足というか、スタンプラリーみたいなものです。
結構散らばっているし、全部巡った人は実はかなりの京都通なのでは
苔寺(西芳寺)
西芳寺は苔寺の異名を持つお寺。苔に覆われた名庭園と、予約制かつ一人3,000円もする高い拝観料でとにかく有名かと思います。
一昔前だと苔寺の予約は往復はがきでしかできないというハードルの高いものですが、時代は進んで一週間前からの一組2名までの予約に限り、オンラインでの予約を受け付けるようになっていました。
ただ、オンラインだと高い参拝料がさらに上がって4,000円になってしまう(代わりにオリジナル筆ペンが付きました)ので、そこさえ了承できればだいぶハードルが下がりました。
今回はオンラインで予約し、参拝してみることに。参拝時間も決められているため注意が必要です。
ここまで厳しい制限がかけられているのは、戦後の高度経済成長期に大量の観光客が訪れたことによって観光公害と呼ばれる周辺住民や庭園へのダメージがあったことが原因だそうです。今ではオーバーツーリズムという言葉は一般的になりましたが、そんな昔から観光客が押し寄せる影響というのがあったんですね。
苔寺は一応バスは出ていますが、場所は結構市内から外れている場所にあるため、今回紹介するような周辺の他のお寺とセットにして車で周るのが効率がいいかと思います。
入口で予約名を告げて、中へ。さすがに高い参拝料で人数が絞られているだけあり、静寂が保たれています。本堂で写経ができますので、まずは写経を行ってから庭園へ向かいます。
人はほとんど見かけませんでした。
こちらが苔寺の異名のもととなった西芳寺庭園。南北朝時代の稀代の庭師、夢窓疎石(むそうそせき)によってつくられた庭園ですが、西芳寺は戦国時代に荒廃してしまい現在の苔に覆われた風景は当時の意図された姿とは異なるようです。
苔はとにかく手入れがしっかりとなされており、ここまで苔がきれいに一面に広がる景色は初めて見ました。
緑のじゅうたんの中に回遊式になっている道が続きます。
水路のフチも両側が苔に覆われています。
木漏れ日が苔にあたって反射すると緑色に輝いて見えます。
木の根元にはモコモコの苔。苔といっても何種類もあるみたい。
庭園の中には茶室もあったり
池もあったり
人も少なく、鳥や虫の声がよく聞こえます。
このモコモコの苔と
スギゴケかな?がお気に入り。他にも見分けがつきませんが何十種類もの苔が生息しているみたいです。
紅葉の季節はまた格別でしょうね。季節を変えてまた訪れたくなる素敵な場所でした。
高い拝観料だけど、納得。
他とは一味違う庭園の美しさに触れられるね
鈴虫寺(華厳寺)
苔寺のすぐ近くにある鈴虫寺は世界遺産ではありませんが、お坊さんの説法で有名なお寺。
長い階段を登って本堂へ向かいます。
本堂や庭園はあるものの、直前に苔寺を見てしまうとちょっと素通りしてしまうかも。
お寺の広間のような場所に大量の鈴虫を飼っており、鈴虫の声が聞こえる中お坊さんの説法を聴ける・・・というのがこちらのお寺の特色です。
説法は朝から1時間おきに00時のタイミングで開催され、そのタイミングを逃すと1時間待ちになってしまうため注意が必要です。
説法の部分は冗談を織り交ぜながらも語り掛けるように優しく話をしてくれるので、好きな人には刺さるのだと思います。
話のタネに苔寺に行ったついでに寄ってみてもいいかな
龍安寺
さて、続いて向かったのは竜安寺。教科書にも出てくる枯山水の石庭で有名なお寺ですね。
金閣寺の近くにもあるので金閣寺とセットで観光するのも良いかもしれません。
普通に拝観受付から中に入ります。
広い砂利道を抜けていくと
本堂にたどり着きます。
こちらが有名な石庭。1975年にエリザベス女王が訪問したことがブームの火つけとなったそうです。この作者も不明だそうで、謎多き庭です。
たまたま平日だったので人も少なくゆっくり見られました。
神秘的な池があったり。
境内は広く、鏡容池(きょうようち)越しに建物を望むビューポイントもあります。
境内には湯豆腐屋さんもあったりするよ!
高山寺
どんどん行きます。次に向かうのは高山寺。
こちらも京都市内ではあるんですが、少々山奥の高雄(たかお)というエリアにあるお寺です。高雄は貴船・鞍馬と並んで京都市民の避暑地でもあります。
高山寺はあの有名な鳥獣戯画を所蔵していたお寺。ただし今は本物は東京国立博物館と京都国立博物館に分けて保管されているみたいで、お寺で見られるのはレプリカです。
また、高山寺は日本ではじめてお茶が栽培された土地で、高山寺の明恵上人が宋から伝えられたお茶を自家栽培したことが日本茶の歴史の始まりだそうです。
駐車場はとても広い。
ちょっと急な階段を登ると、建物が見えてきます。
こちらの建物は石水院と呼ばれ、鎌倉時代からの建物だそうです。京都は応仁の乱以前の建物がほとんど残っていないのですが、こちらは山奥だったので戦火を逃れたんでしょうか。
中では鳥獣戯画のレプリカや国宝の明恵上人像などを拝観することができます。また、鳥獣戯画好きにはたまらない鳥獣戯画グッズもあります笑
高雄は京都市内であるものの、完全に山の中。境内を散歩すると山道を歩いているような感覚になります。
こちらが日本最古の茶園。
茶畑がいまでもありますね。ここで栽培されたお茶とか売ってないのかな~。
鳥獣戯画のほんものが見たくなったね
大覚寺
旅の最後は大覚寺。こちらは世界遺産ではないですが、旧嵯峨御所と呼ばれ、もとは嵯峨天皇の離宮であり、明治初期まで代々天皇の家系が住職をつとめたという由緒あるお寺です。
もとが離宮だからか、ここはとにかく立派。
二手に道が分かれていますが、右手は高貴な方が通る道みたい。
馬車とかが直接乗り付けられるように作られたんでしょうね。
馬車というか、駕籠でした。
境内の建物を伝って拝観していきます。もとが離宮であるからか、大覚寺の建築様式は平安時代の寝殿造りが中心で、建物同士が複雑に回廊で結ばれる優美なつくり。
個人的には今回の旅で一番居心地が良かったのはこちらです。こんなに立派なお寺なのに、人も少なめな穴場スポットなのもオススメポイント。
庭師さんが至る所で手入れされていました。その賜物か美しい庭です。
こちらは村雨の廊下。直角に折れ曲がった廊下を稲光にたとえて名付けられたそうな。床は鴬張りになっていて、武器を振り上げられないように天井は低く作ってあります。
こちらは舞台。時期になると何か披露されたりするんでしょうか。
最後まで建物と回廊を抜けていくと奥にひろがる大沢池があります。
大沢池は日本最古の人工の庭園池。この美しい池が平安時代に造られたものだなんで想像がつかないですね。
嵯峨!
池は30分ちょっとで一周することができます。奥の方にいくとのどかな感じに。
池沿いの道をのんびり歩きます。
大沢池と優美な建物。大覚寺はよいところでした。
映えスポットでもありますね!
第一旭本店
さて、お寺巡りして徳が上がったところで最後に一気に俗世に戻ります。。
京都駅前にある有名なラーメン屋さん、第一旭本店です。
このチャーシューたっぷり、醤油とんこつスープのザ・京都ラーメン!
美味しかったです。
京都の世界遺産もだいぶ廻ったね
もう少しで制覇だ!
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