こんにちは、しろいるかです
2017年2月に京都旅行をした時の記録です。初日は嵐山観光と仁和寺の宿坊に泊まって早朝お勤め!
旅の全工程
祇園、清水寺、金閣寺、銀閣寺は行ったことがあったので、まだ行ったことのないメジャーどころの観光地を巡る計二泊三日のプラン。
【二日目】
仁和寺~南禅寺~二条城~錦市場~八坂神社
宿泊:長楽館
嵐山
嵐山は京都の市街地からは少し外れた西の方にある景勝地。平安時代から貴族たちの別荘があった場所だったようで、自然あふれる景色に加え、世界遺産の天龍寺をはじめとする寺社仏閣、さらには食べ物屋や土産物屋が軒を連ねる観光通りもあるという欲張りなエリア。
嵐山へのアクセスですが、電車の場合は主に以下の3つ。全て嵐山の名前がついていますが、駅によって少し到着場所が違うので注意が必要です。
整理のために作ってみた!
JR京都駅から行く場合は圧倒的にJRが便利。乗換いらずで15分ほどで到着します。ただ最寄りのJR嵯峨嵐山駅は観光エリアからは少し外れた市街地の中にある駅なので、駅を降りたら観光地!という気分を味わいたい場合は京福電鉄嵐山駅がオススメかも。
他にも阪急嵐山駅を使う手段もあり、こちらは渡月橋の対岸に駅があるため、渡月橋を渡って観光エリアに入る形になり、気分が高まります。他に行きたい観光地や宿泊地と相談しながらが良さそう。
京都は私鉄がほんとうに多いね
嵐山を代表する風景、渡月橋です。
桂川に架かる橋で、平安時代には既にこの位置に橋がかかっていたんだとか。現在の端は鉄筋コンクリートで作られており、それでも戦前につくられたものらしいです。
翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル 京 翠風(ランチ)
渡月橋のたもとから桂川沿いに少し歩くと、翠嵐ラグジュアリーコレクションホテルがあります。2015年に出来た高級外資系ホテルですが、外観はホテルというよりは完全に旅館。この時は一切写真を撮っておらず…。公式ホームページから拝借します。
出典:翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル 公式ホームページ
門構えが完全に高級旅館のそれ!
ここはもともと料亭か何かの建物だったらしいです。
ホテルの中にある、京 翠風というレストランでランチをいただきました。外観の門は敷居が高そうだし、宿泊だと一泊5万を超える高級ホテルですが、ランチだと一人5,000円ほどで食べられ、嵐山の喧騒を離れて美味しいご飯をいただけます。おすすめです!
茶寮 八翠というラウンジもあり、そこでは和風のアフタヌーンティーとかもいただけるみたい。次はこちらに行ってみたいな。
天龍寺
渡月橋から通りを奥に進むと、両側に観光客向けのお店が並ぶ観光通りです。5分ほど歩くと嵐電の愛称で親しまれるローカル鉄道、京福電鉄の嵐山駅。
通りを進むと見えてくるのが京都の世界遺産の一つ、天龍寺。室町時代に作られたお寺なのですが、あまりにも造成費用がかさみ、その費用を捻出するために元との貿易を始めた、とまで言われているお寺。最盛期から比べると敷地は10分の1ほどになっているそうですが、それでも相当な広さを持ち、多くの塔頭が周りを囲んでいます。
庭園と講堂の拝観をすることが出来ます。中に入るといきなりお迎えしてくれるのがこの達磨大師の絵。どこかユーモラスな感じで、一度見たら忘れない顔ですね…。
中では見事な庭園を鑑賞できます。
とても整った庭園。背後の借景と合わさって広がりが凄いです。
その他、天龍寺には雲龍図という、どこから見ても睨まれているように見えるという竜の天井絵も有名です。こちらは特定期間以外は土日祝しか拝観できないようなので注意が必要。
竹林の小径
竹林の小径は、嵐山周辺を散策するお散歩コースの見所のひとつ。
天龍寺を後にして観光通りをさらに北上すると、左手に竹林の小径への入口があります。これ、結構見逃しやすいですね…。よーじやカフェが目印です。(2020年4月現在も存在を確認。)
通りを入って少し歩くと、両側を竹林に覆われた景色を楽しめる竹林の小径です。日が暮れるとライトアップもするのですが、今回は日中帯だけ。
晴れた日だと竹林の間から木漏れ日が降り注いで清々しいです。風が吹くと笹がざわめくのもいいですね。
人でごった返している時が多いのが玉に瑕
野宮神社(ののみやじんじゃ)
竹林の小径のすぐそば、竹林に囲まれた神社があります。境内は小さいのですが人でいっぱい。
ここはあの有名な源氏物語でも描写されたという由緒ある神社。えんむすびの神様として人気みたいですね。
雰囲気ある神社です。竹林の小径のついでに寄るのが良い感じかな。
ちなみに、野宮神社のすぐ横に、ある意味有名な踏切があります。線路内に立ちいってスタンドバイミーのような写真を撮る人が絶えず、芸能人もそういった写真を撮ったりして炎上したという野宮踏切です。
線路内に立ち入らず普通に通るだけならもちろん何の問題もないので、気になる方はついでに行ってみると良いかも。
あたりにはちょこちょことお店もあります。店先にかわいいたぬき?がいたのでつい写真を撮りました。
嵐山は自然を感じられる小径をお散歩しながら、点在している由緒ある寺社仏閣を巡り、観光通りでお買い物や食べ歩きを楽しむことができる、三位一体の優秀な観光地でした。
今回は行きませんでしたが、他にも秋には紅葉が素晴らしい常寂光寺や大覚寺など良さそうなお寺があります。次はそっちに行ってみようかな。
また、例年12月頃には嵐山花灯路という街全体でのライトアップイベントをやっていて、その時は夜でも寺院の庭園も夜間拝観がありとても賑やかなんだそうです。
宿泊:御室会館
夜は世界遺産、仁和寺の宿坊に泊まります。嵐山から仁和寺までは、京福電鉄の嵐山駅から御室仁和寺駅まで15分ほどで到着できます。
御室会館は仁和寺の境内に併設されたコンクリート造りの建物で、宿坊といってもいわゆる修学旅行生が泊まるような研修所のようなつくり。風情とかそういうものを期待するととてもがっかりすると思います。
チェックアウトは9時ですし、門限は23時ですし、トイレお風呂も共同です。同じく宿坊と謳っている延暦寺会館とは大きく違うので注意ですね。
延暦寺会館の宿泊記はこちら
私たちが泊まったお部屋もこんな感じ。
出典:御室会館ホームページ
シンプルな和室です。ごはんは食堂での朝夕付きのプランにすることもできますが、私たちは素泊まりにしました。素泊まりだと一人6,000円ぐらい。なお、夜は周りに食べる場所はほとんどないので注意が必要です。私たちは仁和寺から徒歩20分ぐらいの場所にあるお好み焼き屋さんでテイクアウトしてお部屋で食べました。行列店ですが、テイクアウトなら並ばずに買えます!
さて、ここに泊まった人だけが体験できるのが、早朝お勤め。しかも、行う場所が通常非公開の仁和寺金堂という場所で行ってくれます。
朝のお勤めは6時過ぎぐらいからの開始なので、眠い目をこすりながら会館を出て、まだ真っ暗の境内を歩きながらぼんやりと明かりが灯る金堂へ移動。薄暗い金堂の中での念仏はなかなかできない体験でした。
こちらがお勤めを行う金堂。お勤めを終えて出てきたところ、空も明るくなっていました。
お勤め後は、一般には開門される9時まで誰もいない境内を歩き回れます。しかし、残念ながらこの日は結構な雨・・・。冬の冷たい雨の中境内を歩き回るのはちょっと断念しました。こちらはお寺の正門にあたる二王門。京都三大門のひとつらしく、残る2つは南禅寺と知恩院の門なんだとか。
三大〇〇がここにも・・・
二王門から境内をまっすぐ進むとさらに赤い門があり、この先が金堂です。
仁和寺 御殿
もう一つ御室会館の宿泊特典として、拝観料500円の御殿の拝観券がもらえます。
雨の日なのに、見事なまでに整ったお庭。
建物のあいだを繋ぐ回廊もいい感じ。冬なので寒いけど、夏場だと風通しが良くて気持ちよさそう。
遠くには五重塔も見えます。結構遠くにあるんですが、これも同じ境内の中にあるんですよね、仁和寺は広い・・・。
2月なので梅の花かな?咲きかけていました。
映えそうな一枚。
一通り御殿を見学したのち、仁和寺を後にしました。
そびえたつ二王門を外から。目の前が道路になっていて普通に車が走っているのですが、思わずわき見運転してしまいそうな存在感です。
南禅寺に二条城、錦市場を食べ歩きしてから京都の洋館ホテル、長楽館に泊まります。そちらはまた次の記事で。
嵐山は人気なのも納得の観光地だった。仁和寺のお勤めも貴重な体験だった。
京都らしい旅ができたね
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