しろいるか旅行記

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旅行が好き

2022年1月 山陰【5/7】「柏樹関」泊 雪深い永平寺はまるで水墨画のような世界!快適な宿坊で過ごして大晦日に除夜の鐘を聴く年末年始。

こんにちは、しろいるかです
2021年から22年にかけての年末年始、島根県から福井県まで、西日本の日本海側を縦断する旅をしました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
羽田空港~米子鬼太郎空港~江島大橋(ベタ踏み坂)~松江城出雲大社島根県古代出雲歴史博物館
宿泊:温泉津温泉 旅館ますや

【二日目】
薬師湯(温泉津温泉)~石見銀山世界遺産センター~石見銀山公園~龍源寺間歩)
宿泊:出雲湯村温泉 湯乃上館

【三日目】
青山剛昌ふるさと館~米花商店街~鳥取砂丘~砂の美術館~さんぽう西村屋(城崎温泉
宿泊:城崎温泉 川口屋本館

【四日目】
城崎温泉街散策~永平寺で除夜の鐘
宿泊:永平寺 親禅の宿 柏樹関

【五日目】
永平寺でお勤め~黒壁スクエア~近江八幡
宿泊:sequence KYOTO GOJO

【六日目】
ドミニクブシェ京都「La Teppanyaki」~K36(The Bar&Rooftop)
宿泊:ザ・ホテル青龍 京都清水(The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu)

【七日目】
清水寺安井金比羅宮~天下一品知恩院前店
宿泊:メルキュール京都ステーション

【八日目】
帰宅

舞鶴若狭自動車道

城崎温泉から永平寺までは、車でだいたい3時間半ほど。遠い…。

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途中、舞鶴若狭自動車道を通る際にはもう視界が真っ白に。

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途中にあるSA・PAもこんな感じの簡素な場所。道も頑張って除雪してくださっているものの、どうしても交通量が少ないため積もった雪でガタガタの道になっています。北陸道に出るまではかなり気を遣いました。

雪の時は他の道路に比べて通行止めになる可能性も高く、冬にこのルートを通るのはリスクが伴いそうです。

永平寺とは

さて、そんなこんなでなんとかたどり着いた永平寺

永平寺とは鎌倉仏教の一つ、曹洞宗の総本山で知られており、歴史の勉強で頑張って覚えるやつですね。

浄土宗の総本山といえば知恩院。除夜の鐘をきいた記憶。

日蓮宗の総本山といえば久遠寺。色々山梨観光。

たいへん雪深い山寺。今年はここで静かに年末年始を過ごそうとやってきました。NHKゆく年くる年では、よく永平寺の除夜の鐘を撞くところが放映されたりしてますね。しんしんと降り積もる雪、厳かな雰囲気の中除夜の鐘を聴きたい…。

親禅の宿 柏樹関

除夜の鐘を聴くためには当然年越しの直前、深夜に永平寺に行く必要があります。実は永平寺福井駅から車で30分ほどの距離のため意外にアクセスは良いのですが、冬の雪道を車で走るのは怖いし、なにより味気ない。ということで永平寺近くの宿坊を探すことに。

調べたところ、お寺の手前には門前町を形成しているもののあまり宿坊などはなく、唯一の宿が「親禅の宿 柏樹関」です。

こちらの宿は2019年にオープンしたばかり。永平寺と連携して座禅や朝課に参加できたり、永平寺直伝の精進料理等をいただける宿坊です。

しかし一方で、快適な設備を備え、宿の運営は東京の高級ホテル、椿山荘等を経営する藤田観光が担う形になっていて、宿坊というよりはもうホテルですね。

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雪の降り積もる中、チェックイン。

良い感じの雰囲気

雪が映えるね

親禅の宿 柏樹関:共用部

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入口でお迎えしてくれたのは立派なお魚。

なんとこれ、かつて永平寺で食事の時間を知らせる鼓として使われていた、魚鼓(ほう/ぎょこ)と呼ばれる法具のひとつ。木魚の原型とも言われているんだって。

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ちょっと深夜のお写真しか無いので暗めですが、日中は明るく、木の柔らかな感じと相まって良い雰囲気のエントランスでした。建物の柱に使われている杉の木も、永平寺の敷地内から切り出されたものらしい。

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こちらは開也の間という場所で、毎日15時頃から永平寺内(またはこちらの開也の間)で禅体験が行われており、その時に使われる場所なんだそうです。

今回は到着が間に合わず、禅体験できなかった。残念。

なんか棒で叩かれるのが痛そうで…これまで参加したことがなかった。

今回も機会を逃してしまって、雑念に囚われてるね

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オープンが最近なのもあって、やっぱり建物はキレイだしライティングとか今風ですよね。完全にホテルです。

親禅の宿 柏樹関:部屋

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3階建てで、部屋の間取りとかはどれも同じ。特別室とか、そういうのはありません。

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廊下は照明ひかえめな感じで落ち着きますね。

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部屋はワンルームで、手前にベッドがあり、奥は琉球畳の和室スペースになってます。

特徴としては越前和紙が使われていたりして、郷土色が強いことでしょうか。

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お部屋もきれいで清潔。なんとスマートスピーカー(アレクサ)が設置してあって、ライト等一部の設備を声で操作できます。宿に設置してあるのははじめてみたかも!

使ってみると意外と楽しくて、家に帰ったら1台買ってしまいました笑

アレクサー、テレビつけてー!

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洗面所のボウルも越前焼らしい。バストイレは別でした。

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お部屋の窓は大きく、永平寺門前町を見ることができます。

親禅の宿 柏樹関:夕食

夕食は普段は精進料理か、通常のお料理から選ぶことができるみたいですが、年末年始は特別料理のみとのこと。

永平寺の料理長から伝授されたという精進料理を味わってみたかったですが、それはまたの機会に。

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お食事は朝・夜ともにこちらの御食事処、水仙でいただきます。

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中はカジュアルな感じ。

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お肉やお魚も普通に出てくるんですね。この辺りは結構ゆるい感じで、ガチの宿坊ではないところはハードル低くてよいかも。

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お酒ももちろん飲めます。日本酒飲み比べをしてみることに。

梵・越の鷹・常山・奏雨・一本義の5種類。すべて福井産のお米を使っているんだって。

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食前酒に合わせて、5つグラスがきてどれがどれだか笑

割と辛口のラインナップ?キリッとした辛口の日本酒より甘めのものが好きなんだなぁと認識しました。

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にぎやかな前菜。ごま豆腐は永平寺料理長の直伝らしい。

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牛鍋。体があったまるー。

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祝鯛の昆布締めとまぐろのお刺身。もっちりしてた。

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多喜合せ。おめでたい時の当て字が使われていますね。

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ブリの柚庵焼き。脂がのってて良かった!

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天ぷら。「とみつ金時」という品種のさつまいもが使われているんですが、これがホクホクで甘味あって、とても美味しかった。福井県の品種みたい。

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最後は越前そばと紅白寿司。越前蕎麦とは、おろしぶっかけそばみたいな感じなんですが、締めにちょうどいいさっぱりさ。

無事に年越しそばもいただけました。

年越しそばもいただけて満足

量もしっかりあった

夜の永平寺(除夜の鐘)

ごはんをいただいた後、なんとなくテレビを見ながら一年を振り返りつつ…。大晦日の夜は更けていきます。

11時から永平寺の除夜の鐘を聴きに行くツアーが宿の方で用意してくれていて、それに参加することにしました。

といっても、実は一般の人と見る場所は同じだそうで…。例年はもう少し除夜の鐘に近い特別席のような場所から見られるそうなんですが、大雪だったせいで屋根からの落雪などの危険を排除しきれず、通常の場所からの観覧となりました。

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夜の柏樹関。洗練された外観ですね。

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道を照らす灯りがかまくらのようになってる。

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永平寺の方に向かって歩きます。永平寺の方はライトアップがされているようで、全体的にぼうっと明るくなってますね。

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実は雪が結構降ったりやんだり。

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永平寺の門前。除夜の鐘の参拝客に備えて警備員さんも動員されています!

さすがに場所が場所だけに混雑するような人手ではなかったものの、意外に人は来ていて、適度な賑わいを見せていました。

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威厳ある感じの永平寺の入口。

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晦日だけ、特別に深夜まで拝観することができます。

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この雪に覆われた永平寺の境内!思わず声を上げてしまうほどの美しさでした。

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ここから中に入ります。

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一番上の本堂までは行けず、途中の山門まで。山門から除夜の鐘が撞かれる鐘楼堂を見る形になります。

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幻想的な中庭。

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奥に見えているのが鐘楼堂。ここからギリギリお坊さんが鐘を撞いているのが見えます。間近なので音はバッチリで、体に浸透するようなゴーンという音が聴けました!

だいたい1分に1回程度、ちゃんと108回鳴らすそうです。

最初に偉いお坊さんが撞いた後は修行僧の方が撞いているみたいで、撞き慣れていないのか、鳴らすの失敗してコーンって軽い音が鳴ったのですが、そうするとお坊さん同士で笑い声が聞こえたりして…厳かな中にもなんだか和やかな雰囲気溢れる場所でした。

永平寺は修行僧を大量に受け入れてるみたいだね

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除夜の鐘もある程度聴いたら境内の探検へ。一旦外に出ます。

永平寺の境内は背の高い杉がたくさんあるんですが、それを強調するかのようなこのライトアップがすごいです。

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雪深い永平寺、来てよかった。

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よくある表現ですが、まさに水墨画のような世界です。

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実は自分で鐘を撞くことができる場所もあるんです。境内の奥の方にある、寂光苑という場所に、参拝者が自由に撞いていい鐘がありました。それほど人も並んでいなかったので穴場かも。

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雪の夜の永平寺。この漆黒の中浮かび上がる樹々はほんと素晴らしかったです。

これまでの大晦日は割と京都で過ごしてました。

親禅の宿 柏樹関:大浴場

さて、お宿に戻ってきて冷え切った体をお風呂であっためます。

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お風呂は大きくはないし温泉でもないですが、露天風呂もついて清潔です。

出典:柏樹関ホームページ

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この露天の雰囲気は良かった。

朝のお勤め

以前は外来の方も受け付けていたそうですが、今は柏樹関の宿泊者だけを対象に永平寺の朝課に参加させてもらうことができます。ほぼ毎日やっているそうで、元日も例外ではなく。

もちろん参加したのですがまさかの4時起き。これはもはや修行ですね笑

流れとしては、ロビーに集合→永平寺まで全員で移動→永平寺内部で法話(30分ほど)→朝課(1時間半ほど)→境内の建物案内→7時頃に宿へ戻る。

え、こんなハードスケジュールなの!?30分だけちょろっと、とかじゃないんだ

これは生半可な気持ちで参加しないほうがいい

また、境内は修行の場であり、厳冬期でも暖房なんてものは一切ありません。ガチガチに装備を固めていったのに、体の芯から冷え切りました…。朝課の最中はほぼ動くことはないため、特に足が冷え込みます。厚手の靴下はマストです。

法話では、曹洞宗の開祖、道元禅師が詠んだ「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて すずしかりけり」という短歌をベースに、とても分かりやすい説法をいただけました。

永平寺の広報部長の方からのお話だったため、さすがにお話慣れていて話に入り込みやすいですね。

その後は、朝課に参加するために永平寺で最も高い場所にある講堂へ。

出典:柏樹関ホームページ

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もちろんお写真は撮れないので、ホームページから。ホームページの写真だとカジュアルな雰囲気にも見えますが、全然そんなことないです!ガチです。

外は真っ暗、薄暗い照明の中、延々とお経があげられ続けます。途中で参加者は講堂の中心でお焼香もさせてもらえたりと貴重な体験もできました。

親禅の宿 柏樹関:朝食

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4時起きのまま、宿に戻りお風呂に入ってそのまま朝食へ笑

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お正月らしく、祝い肴にお雑煮がついた朝ごはんです。永平寺のお雑煮は澄まし汁なんですね。

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お食事処は奥にバーのような場所もあったことに気づきました。

朝の永平寺

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眠いけど、朝の永平寺をお散歩。

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ほんのり青空が顔を出すときもありました。

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そのおかげか、真っ白な世界に日差しが注ぐと、綺麗すぎる。

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この勅使門に繋がる場所はため息が出るほど。

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人もほとんどいないし、ほんとすばらしかったです。

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元日はなんと拝観料もいらず、無料開放。こちらは傘松閣という広間。

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永平寺は、建物と建物の間を繋ぐ回廊が美しいです。

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山寺なので、階段が多いんですがそれがまたいい。

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夜は幻想的だった中庭。

永平寺門前町

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10時過ぎて、ぞくぞくと初詣客も集まってきました。と同時に天気もまた崩れ始めてきた。

永平寺門前町はこの通りだけですが、何軒かのお土産物屋さんがありました。

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一晩経って真っ白になったレンタカー。ワイパー上げ忘れた…。

お宿に雪下ろしの道具を借りてなんとか出発できました。

一度来てみたかった冬の永平寺

雰囲気最高!朝課はほんと貴重な体験。これほど本格的なのははじめてだった。

次は滋賀県を通って観光しながら、京都に向かいます。

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