しろいるか旅行記

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2020年7月 九州【4/6】長崎県「池島」は第二の軍艦島。島の内部の坑道や廃墟を巡るツアー体験記

こんにちは、しろいるかです
今回は長崎で炭坑の島、池島での日帰りツアーの体験をひとつの記事にまとめて振り返りたいと思います。

初日のお宿、天空の船の宿泊記

二日目の天草の旅

三日目~四日目の長崎市観光

※2023年8月追記 かあちゃんの店が2023年3月いっぱいで、お店の老朽化による解体とともに閉業するそうです…。時代の流れなのか、寂しいですね…。池島自体あと10年もすれば建物の老朽化がさらに進んで見学自体出来なくなる気もします。ぜひ行ってみて!

軍艦島へのあこがれ

廃墟には漠然とした憧れがあります。怖いんだけど、不思議な魅力がある。廃墟の女王として有名な摩耶観光ホテルの樹々に埋もれていく幻想的な雰囲気、九龍城の異界に通じてるような雰囲気(廃墟じゃないけど)。もちろん、軍艦島も例外ではなく、いつか行ってみたい場所のひとつでした。

炭坑の島として発展し、1960年代にはわずか外周1キロちょっとの島に5000人を超える人々が居住日本最古の鉄筋コンクリートの団地が密集して建てられ学校や映画館、病院などその島で全てが完結するという信じられない発展ぶりを見せながら、エネルギー政策の転換によって1974年に炭坑が閉山後、数か月で全島民が流出し無人島となって以降放置され現在に至るという、経緯を聞いただけでもゾクゾクするような廃墟です。

そんな軍艦島ですが、2015年にまさかの世界遺産に登録。すっかり観光地化されてしまい、オフィシャルに上陸ツアーを催行する会社がいくつもできるというなんだか不思議なことになりました。廃墟好きって意外といるのかな…?

近年は廃墟についても考え方が見直されて観光資源として整備されるところも増えており嬉しい限りですが、昔のようなアングラな雰囲気が薄れて少し寂しい気がしないでもないです。

さて、軍艦島に上陸と言っても、島の中心部は建物の倒壊の恐れがあるため行けるわけではなく、あくまで外周に作られた見学通路から建物を眺めるにとどまります。

そういえば昔のインターネットには漁船とかでこっそり軍艦島に上陸して内部の写真を撮っていたようなブログも沢山あった…。

昔は色んな意味でおおらかだったね。

今回の長崎の旅、内部見学こそできないものの軍艦島に行かないわけにはいかない!

軍艦島へのアクセス

各ツアーが催行する軍艦島クルーズに参加するのが唯一の方法です。ツアー会社は5社ほどあるようで、船のサイズや設備、出航場所などが微妙に違うなど各社特色を出しているようですが、基本的に上陸して、見学通路を歩くという点においては変わらないのであんまりこだわらなくていいかもしれません。

私たちは軍艦島コンシェルジュという、最新技術で軍艦島をより深く楽しめるミュージアムも運営されている会社のクルーズにしました。

軍艦島ツアー 上陸・周遊の軍艦島コンシェルジュ

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軍艦島ミュージアム。ちゃんぽんの四海樓とか、グラバー園の近くなので好立地。

が、この軍艦島クルーズ、実は欠航したり、出航したものの上陸できないことがあります。軍艦島は潮流の激しいエリアのようで、風が強かったりすると欠航しがちみたい。

そして、今回の旅では残念ながら欠航になりました…。欠航かどうかは当日の天候で決まるので、ギリギリまでわかりません。私たちは当日の早朝にショートメッセージがあり、欠航がわかりました。

一応欠航時には全額返金されるので安心なのですが、人気のツアーということもあって振替えしようにも空きが無く結局参加できず。。

軍艦島ミュージアムは空いていたけど、次回軍艦島行くときにとっておくことにしました…。

残念無念。。

池島炭鉱ツアー

軍艦島の近くにもうひとつ、炭坑で栄えた池島という島があります。軍艦島に隠れてあまりクローズアップされませんが、こちらも炭坑と共に発展し、閉山とともに衰退した歴史を持ちます。

軍艦島と違うところはいくつかありますがピックアップすると

  • 島の面積は軍艦島の約16倍(それでも小さい島)
  • 閉山は2001年と比較的最近で、遺構もしっかり鉱山会社に管理されている
  • 有人島で、まだ100名ほどの島民が居住している
  • 実際に島の内部や坑道を巡り、当時の雰囲気を味わうツアーがある

4つ目がポイントで、島の規模は大きいので軍艦島のような密集感はないものの、目を見張るような鉱山遺構や、廃墟群を間近で見ることが出来ます。また、島の中を実際に島に住んでいたガイドさんに案内しながら周ることができ、当時の島の生活や雰囲気をより深く感じ取ることが出来ます。

これは行くしかない!ということで、池島ツアーも申し込んでいました。

ツアー自体は公益法人が企画する、長崎さるくというページから予約できます。

長崎さるく – 「ながさき」を歩こう!長崎さるく公式ホームページ

ツアーは坑道体験のみと、坑道体験に島内案内付きの2種類ありますが、島内案内つきのものをおすすめします。自分で島内探検もできますが、ツアーのみ行ける場所等にも案内してくれますし、こういうバックボーンとセットで語るような場所を見るときのガイドさんの有無はかなり大きいと思います!

池島へのアクセス(神浦港)

ツアーに申し込んでも、池島へは自力で行かなければなりません。

長崎から行くのであれば、基本的には神浦港(こうのうらこう)から出ているフェリーを使うことになります。佐世保ハウステンボスから行く場合は瀬戸港という港の方が近く、そちらからもフェリーが出ています。

さて、長崎市から神浦港までのアクセスは自家用車だとだいたい1時間弱、長崎駅からバスが出ていて、バスだと1時間40分ぐらいかかるみたいです。バスの場合はフェリーと連絡できる時刻表になっているので安心。

長崎市外海地区 | そとめぐり

神浦港の周りには基本的に何もないです。コンビニも無いです。ここで実体験にもとづく注意点が・・・。

池島の中には基本的に飲食店や売店はないのですが、島内探検も含めたツアーの場合、昼食タイムがあります。お弁当をオプションで付けることもできるのですが、つけなかった場合は自分で何か食べ物を買っていく必要があります。

しかし、神浦港では食べ物を買う場所が無く、お昼にひもじい思いをすることになってしまったので、オプションでお弁当をつけない方は途中コンビニでごはんを調達しておくことを忘れずに!

探せばもしかしたらあったのかもしれないけど、少なくともぱっと見は無かった。。

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神浦は、こんな感じの小さな漁村。

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フェリーの規模はそこそこ大きく、車も乗れますが、島内で使うことはないので港に置いていきます。

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この日は朝から天候が悪く、軍艦島クルーズも中止になるほどでしたが、こちらは無事運行していました。よかった。

池島ツアー:イントロダクション

なんの奇跡か、島に着くまでは小雨が降る悪天候だったのに、島についたとたんに一気に晴れ渡りました。

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こちらは島唯一の港。もともとあった鏡池という池を掘って湾にし、大型船が入れるようにしたそうです。

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緑の船が乗ってきたフェリー。島の高台には既に鉱山遺構らしき廃墟が見えます。

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島につくとツアーの案内の人が待ってくれていて、そのまま5分ほど歩いて公民館のような施設に移動します。公民館は撮ってなかったですが、こちらは隣の建物。自販機があるのは島ではここだけなので、もし水を持ってきていなかったらここで確保ですね。

ひととおりのラインナップは揃ってた

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公民館的な建物の中で、簡単な説明を受けます。このツアーは三井松島産業という、当時この池島の炭坑も含む周辺の複数の炭鉱を経営していた会社の子会社が実施しているようです。

もともと池島では閉山後にも、残った施設がアジア諸国へ炭鉱技術の研修事業などに活用されており、その中で一般向けにもツアーを組むようになったのだとか。閉山した炭坑にもそういう役割があるんですね。

ちなみに軍艦島の炭鉱は三菱マテリアルが経営していたみたい

当時このあたりは炭鉱がたくさんあって、各社しのぎを削っていたんだね

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ここではガチの研修ビデオ(10分ぐらい)を見せてもらえます。当時の炭鉱の様子を写した動画や、採掘技術が説明されていてなかなか興味深かった。

ちなみにこの後、この島唯一のお土産であるクリアファイルの宣伝があります。後で買おうと思ってると忘れるので記念に買っておきたいところ。

坑内体験を終えたらすっかり忘れてしまっていて、結局買わずじまいだった

池島ツアー:坑内体験

さて、一通り説明を聞いたらまずは坑内体験です!

歩いて数分の場所に坑道に繋がるトロッコがあります。

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のどかな島です。

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奥に見えるのが火力発電所跡。もともと電力は本土から送電されていたそうですが、緊急時に備えて自家発電可能な強力な発電設備を備えていたんだとか。幸いにも利用されることはなく、閉山とともにその役目を終え、今は静かに朽ちています。

そして、手前の緑色の車両が坑道に向かうトロッコです。

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このトロッコで向かうのはさすがに本物の坑道、ではなくアジア諸国の研修のために切り開かれた坑道みたいです。

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本物ではないといっても入口の見た目はガチです。

ちょっと震えてきた

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坑道に入り、少し走ったらトロッコを降ります。

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当時使われていた設備や工具の説明をしてくれながら、先に進みます。

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よくわからない機械がいっぱい。

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一通り説明が終わり奥に進むとぶっそうなモノが。コイツはドラムカッターと呼ばれる機械で、硬い岩盤を掘り進むために使われるそうです。実際に回転させてくれるのですが、バッテリーを見学用の低出力のものに付け替えているそうで、非常にゆっくりとした速度で回転してくれるので安心です。(迫力はないけど・・・)

ヨシ!と安全確認してから起動ボタンを押す体験もできて楽しかった。

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さらに進むとこちらは穿孔機、オーガーと呼ばれる機械で、ダイナマイトを入れるための穴を掘削したりするのに使うそうです。実際に動かす体験もできますが、振動と音が凄かった。

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地上に通じる竪穴。光が見えるとホッとします。

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緊急避難小屋も再現されていました。こちらは万一メタンガス等の有毒ガスが放出されてしまった際に工員が避難する場所だそうで、一通りの災害グッズが置いてあります。

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こちらはダイナマイトを発火する場所。ダイナマイトは直接着火したりはせず、全て電子制御で爆破させていたそうなので、遠隔で起動ボタンを押します。

時間にして数十分ほどですが、終わって地上に出てきたときの安堵感が凄いです。このような過酷な場所で昼夜問わず労働していた当時の鉱員の苦労が偲ばれます。お給料も当時の水準からすると物凄く多かったそうですが、それほどの対価が必要となる場所だと思えます。

貴重な体験ができた

ここならではかな

池島ツアー:島内案内

 さて、坑内体験後は昼食タイムを挟み、島内案内に向かいます。昼食タイムでは私たちともう一組以外はほとんどお弁当を予約していて、完全にミスった…。自販機で甘い飲み物を買ってカロリー補給しました。

さて、島内案内では島の中心部に車に乗せてもらい移動します。現在ほぼ全ての住民は港周辺に居住しているそうで、島の中心部には廃墟となったコンクリートの団地群などがそびえています。

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こちらは現役の郵便局。人がいる場所には郵便局もインフラとしてちゃんと整備されているんですね。

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ボーリング場の跡。ガイドさんがはじめてボーリングをしたのもここだと仰っていました。

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公民館。こちらはまだ使われている建物で、なんと宿泊も可能なんだそうです。確かにツアー参加者の中には前泊していた方もいました。お風呂はないけど、島内に銭湯が存在するらしい!ツアーではそちらには訪れませんでしたが、見てみたかったなぁ。

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こちらは商店街。様々な商店や、焼肉屋さんなんかもあったそうです。

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いよいよ団地群の中に入っていきます。既に植物に侵食されている建物が見られます。

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その中でも損傷の少ない建物の中に入れさせてもらえました。これはツアー限定ですね。

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中の部屋は見ることはできませんが、当時使われていた「安眠中」の札がかけられていました。これは三交代制をとっていたため、日中に睡眠をとる人に配慮するもので、セールスマン避けにもなっていたんだそうな。

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最上階の部屋に入ることが出来ました。こちらは島民の方からの協力で当時使われていたものなどが展示されています。

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昭和の台所って感じですね。

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父親の職業はみな何かしら炭鉱に関わる仕事をしているので、小学校で発表される「わたしのおとうさんの仕事」的なやつも必然的に炭鉱関連の作業が細分化されて紹介されてます笑

ガイドさんからも、炭鉱マンとひとくちに言っても職種が色々あることを教えてもらいました

職種によってやっぱりお給料もいろいろ違ってたらしい

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さらにちょっと心配になる非常階段を抜けて・・・

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屋上にもあがらせてもらえました。見渡す限りのコンクリートの建物はほぼすべて廃墟。

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とても大規模な団地だったようです。

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遠くには炭鉱の設備のひとつ、採炭所も見えました。

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建物を抜け、建物の間を通りながらすすみます。

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完全に植物と一体化した電柱。これ、使えるのかな・・・。

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大きな更地に出ました。ここには巨大なショッピングモールがあったそうで、映画館やデパートもある島の一大スポットだったんだとか。奥に残る建物は中学校だそうです。

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島で唯一の食事ができる場所、かあちゃんの店に案内していただきました。ここで少し休憩。

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壁には島を出ていく人たちからのメッセージなどがたくさん刻まれていました。

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店の前のベンチには仲良くお昼寝中の2匹が!他にも島には猫がたくさんいました。

島民より猫の方が多そうな勢い

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ふたたび、団地の間の細い道を抜けていきます。道に沿って設置されている錆びている物体は送水パイプだそうで、人口増加が急すぎるため水道管を埋めている余裕がなく、このように電線のように這わせるつくりになったんだとか。

直射日光を浴びるので、夏はほとんどお湯しかでなかったそうです笑

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植物に侵食され、もはや道なのかわからないような場所を潜り抜け・・・

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展望台に出ました。

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展望台から見えるのは巨大な立坑エレベータ。あの巻き上げ機で人や物資を地下深くに輸送していたそうです。

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立坑エレベータに向かう道。かすれて消えかかっていますが「ご安全に」と書かれています。ガイドさん曰く、ここの階段がとにかく急で大変だったそうな。

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島で最も最後に建てられたのがこのマンション。この建物は面白いつくりをしていて、こちら側から見ると4階建てなのですが、実は崖に沿って作られており、8階建ての建物なのです。最後にじっくり眺められるそうなので、ひとまずこのまま先に進みます。

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立ち入り禁止区域ですが、先ほどの立坑エレベータのある場所へ案内してもらえます。

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すっかり晴れ渡って青い海と青い空。

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間近で見る立坑エレベータは迫力があります。手前にあるのは女神像「慈海」です。この女神像の見つめる先は、実際に海底炭鉱が伸びて掘削されている場所だそう。よく考えられていますね…。

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この奇妙な建物がさきほどの4階建てのマンションです。反対側から見ると8階建てのマンションになっていて、なんとも奇妙なフォルムをしています。

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この幾何学的な感じのつくりが独特ですね。ちなみに塗装がある部分とない部分について、これは塗装途中で閉山が決まり、作業が途中で取りやめになってしまったことでツートンカラーのようになったんだそう。

このマンションの見た目、なんだか見ていてゾクゾクする

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一通り2時間ほどの見学を終えて、港に戻ってきました。港の待合室には島の模型があって、このあたりを歩いてきたよね、と見て分かるなかなかの精巧さ。

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帰りは高速船でした。

この池島でのツアー体験は非常に心に残るものでした。日本の高度経済成長期を支えた炭鉱の輝かしい歴史とその衰退、いまも残る当時を偲ばせる島の雰囲気。

万人受けはしないけど、軍艦島に興味があるなら、是非池島にも足を伸ばして体験すべきなお薦めツアーです。

ほんとうは翌日の軍艦島クルーズで、それぞれの島の違いを見つけたり、色々楽しみたかったんだけどね

軍艦島クルーズ欠航は残念だったけど、次の長崎観光の楽しみにとっておこう

次は長崎県を代表する温泉地、雲仙温泉に向かいます。

2020年7月 九州【3/6】「ANAクラウンプラザ長崎グラバーヒル」泊 1泊2日で巡れるおすすめ長崎グルメと名所まとめ!

こんにちは、しろいるかです
長崎についてからの旅、まずは長崎のベタな観光をまとめてみました。

初日のお宿、天空の船の宿泊記

二日目の天草の旅

導入

長崎観光といえば、世界遺産グラバー園大浦天主堂軍艦島江戸時代の歴史を感じられる出島や、昔から日本三大夜景と称される神戸、函館に並ぶ夜景を見ておきたいところ。

また、長崎ちゃんぽんトルコライスミルクセーキカステラなどローカルグルメも豊富にあって全て堪能したい!

今回の旅では長崎に2泊しましたが、初日の夜に到着。翌日は炭坑の島といわれる池島へ半日以上観光し、3日目は夕方まえには雲仙温泉へ移動したので、実質長崎観光に使った時間はちょうど1泊2日ほどです。

限られた時間で名所やグルメを堪能しましたので、1つの記事にまとめてみます!

また、泊まった宿はANAクラウンプラザ長崎グラバーヒルでしたが、観光に大変便利な立地でした。こちらもあわせてご紹介。

四海樓(長崎ちゃんぽんと皿うどん発祥の店)

全国的に長崎ちゃんぽんといえばリンガーハットかな?というかリンガーハット以外に長崎ちゃんぽんの店は知りませんでしたが、長崎にはちゃんと発祥のお店があります。それがここ、四海樓です。

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立派な外観。これがちゃんぽん御殿か!

グラバー園の最寄り駅と同じ場所にあり、観光のついでに立ち寄れる場所にあります。

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さすが人気のお店で、私たちも夕方7時頃に到着して30分ほど待つことになりましたが、お店自体も相当大きいので回転率はわりと早め。予約ができないのが残念です。私たちが行ったときは空いていませんでしたが、建物の2階にちゃんぽんミュージアム(入場無料)が併設されているので、とりあえずレストラン入口でウェイティングボードに名前を書いてから、待ち人数が多そうだったらそちらで時間を潰すのもアリですね。

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レストランは5階にありますが、夜だと夜景も綺麗な展望レストランです!

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こちらの名物はなんといっても長崎ちゃんぽん。初代店主さんが考案したものだそうです。

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また、皿うどんに関しても四海樓発祥だそうで、ちゃんぽんを出前で汁が零れないように、と発明したものだそうな。

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これは関係ないけどギョーザ!

予想を上回る激うま!というわけではないけど、これぞ求めていたちゃんぽん、皿うどんだと思えるお味で大満足でした。

個人的にはちゃんぽんより皿うどんがとくに美味しかった

宿泊:ANAクラウンプラザ長崎グラバーヒル

夜ご飯を食べた後は、宿泊するホテルに向かいますが、なんと泊まる宿は四海樓と道路をはさんで真向かいです。

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こちらのホテルは観光地のど真ん中にあって街歩きには最適な立地。車で来た場合にも無料の駐車場が用意されていてとても助かります。私たちのときは駐車場が空いていませんでしたが、その場合でも、目の前にある市営駐車場を案内してくれチェックアウト時に精算してもらえました。

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ロビーもとてもキレイ。

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お部屋は普通のツインルーム。防音も効いていてしっかりとしたつくりのホテルでした。

朝ごはんもフレンチトーストが美味しいブッフェだったりしたようですが、素泊まりなので今回は試せていません。次宿泊するときはゆっくり朝ごはんを食べたいな!

安心と安定のANAブランド

ツル茶ん(トルコライスミルクセーキ発祥の店)

さて、翌朝は朝早くから池島観光に向かいました。池島観光は次でまとめたいと思います。

夕方長崎に戻ってきたので、少し早いけど夜ご飯を兼ねて長崎名物、トルコライスを食べに発祥の店へ!

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こちらのお店は長崎の繁華街、思案橋にあります。店の前の通りはこんな感じ。f:id:irukas980:20200928000755j:plain

ツル茶んは九州最古の喫茶店でもあるらしく、大正14年創業なんだとか!

店構えもどことなく歴史を感じさせます。

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お店に入ると昔ながらの喫茶店といった感じです。サインが至る所に!

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トルコライスといえば、トンカツにナポリタン、カレーのかかったピラフの三位一体のボリュームたっぷりワンプレートですが、こちらは発祥の店でありながらかなり冒険してます。上に乗っているもののバリエーションが半端なくあります笑

メニューを眺めていると、もはやトルコライスと呼んでいいのかよくわからないものまでありますが、私たちが選んだのは…

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やっぱり普通のトルコライス

かなり分厚いカツにたっぷりのナポリタンとピラフ、食欲を煽るカレーソースと罪悪感をちょっとだけ緩和してくれる少しの野菜。

完璧な布陣だ

ちなみに、写真だとわかりづらいですが相当量あって、お隣のご家族の方は食べきれずギブアップされていました…。しっかりお腹を減らして行く必要があります。

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もうひとつはちょっとだけ冒険しました。ジパングトルコです。カレーソースのかわりに外国人大好きテリヤキソースがかかっており、インバウンド向けの一品だそうです。正直侮ってましたが、ある意味本家トルコライスより美味しいかも笑

しかしなぜトルコライスなのかは謎で、諸説あるようですがどれもイマイチしっくりこず後付け感があります…。気になる方は調べてみてください。

さて、こちらのお店はトルコライスだけでなくもうひとつ長崎名物、ミルクセーキ発祥のお店でもあります。

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昔懐かしい感じの味。トルコライスの後にさっぱりできます。ただ量的にはハーフサイズを頼んだけど、トルコライスの後には少しヘビーだった。二人だったら、ハーフを1つ頼んでさらに分けるのが丁度いい気がする!

稲佐山展望台

ツル茶んでお腹いっぱいになった後は長崎の夜景を見にいきます。

長崎の夜景は夜景観光コンベンション・ビューローとかいう団体によって、世界新三大夜景に2012年に登録されたそうです。ほか2つは香港とモナコ

調べていたら、この謎の団体、どこかで・・・

イルミネーションのランキングとかやってる団体だ!

日本三大イルミネーション あしかがフラワーパークの記事

惜しくも第二位になったらしい なばなの里のイルミネーションの記事

評価基準は謎ですが、どちらも確かに良かったです。長崎の新三大夜景にも期待が高まる…。

長崎の夜景を見られる稲佐山公園グラバー園などの観光地とは長崎駅を挟んで真逆の方向にあるため、できれば車を使いたいところ。一応路線バスもあるし、一部のホテルからはふもとのロープウェイ駅までの無料シャトルバスも運行されてました。

当日の12時からWeb予約できるそうなので、思い立ったら!

私たちは車で行きました。ふもとのロープウェイ駅に車を置いてロープウェイに乗っていくこともできますし、いきなり山頂まで乗り付けることもできますが、車の場合は中腹駐車場がおすすめ。中腹駐車場から山頂の展望台までは2020年にオープンしたばかりのオシャレなスロープカーに乗って行くことができるからです。ちなみに山頂の駐車場は駐車台数がかなり少ないので停められなかった。

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フェラーリも手掛けたデザイナーの人がデザインしたらしい。

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中もキレイ

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天気があきらかに悪くなっている…

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山頂の展望台も最近改装されたみたいでした。お洒落なカフェとか、キッチンカーも出ていたりするのですが、あまり座る場所がありませんので注意。一応レストランは別途建物内にありました。

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展望台の一番上は360度見渡せるオープンエアーの空間です。しかし今にも一雨きそうな雰囲気。

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晴れてれば夕景も綺麗だっただろうな…

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嵐がやってきそう

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反対側を見ると高いテレビ塔が建っていました。

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曇っていても夜景になれば関係ない!山の斜面までびっしりと建物があり、立体感のある夜景を楽しむことが出来ます。真ん中の湾のアクセントもいい感じ!

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ここの夜景が素晴らしいのは、この展望台があるのも大きいかも。開けた場所に建てられていて、長崎を一望できます。

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雨の時でも、展望台内部から夜景を楽しめます。私たちのときも途中から雨が降ってきて、建物内で夜景を見てました…。

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テレビ塔もかっこよくライトアップされている!

長崎で夜を過ごすなら外せないスポット!

グラバー園大浦天主堂

長崎観光最終日。グラバー園大浦天主堂は隣接した場所にあるため、両方を巡ります。

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ホテルからグラバー園へ続く石畳の道。

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角煮まんじゅうという長崎グルメを売ってました。

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まぁまぁ美味しい。食べ歩きにちょうどいい感じ。長崎の伝統的な料理、卓袱料理(日本料理、中華料理、オランダ料理の混成フルコース的なものらしい)から特に人気のメニューであるこの料理を単品で提供するようになったことがはじまりなんだとか。

アルバムのシングルカット的な位置づけ?

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さらに、南山手プリンというお店がありました。ウリはステンドグラスプリンという、カラフルなゼリー寄せを乗せたプリンみたいですが、プリンソフトをテイクアウトしまます。

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これはなかなか!どろっとしたプリンと濃厚なソフト、コーンフレークの食感が合わさってそれらをカラメルソースがまとめてくれます。

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お腹も満たしたところで、大浦天主堂に向かいます。

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産として世界遺産にも登録された、日本最古の教会です。つくられたのはまさかの幕末。明治維新よりも前に教会が建てられていたというのに驚きです。

その後、長崎では原爆などの被害もあったものの、完全な倒壊には至らず、現在までその姿を残し続けているんだとか。

内部は写真撮影禁止なので写真はありませんが、日本とは思えないほど規模が大きく、立派な教会でした。入場にはひとり1,000円とやや高額なお値段を取られるのですが、分厚いパンフレットを貰えるのでそれを中の椅子に座って読むのも良いかも。

欲を言えば、内部で常に教会の歴史を語る音声案内が流れ続けており、ちょっと神聖さというより観光地感が出てしまうのが残念。

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さて、続いてはこちらは明治日本の産業革命遺産のひとつ、旧グラバー住宅を擁する観光地、グラバー園です。

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長崎の高台に位置していて、エスカレータを使いながら進みます。

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高台からは長崎の街並みも一望できます!天気がいまいちだったので響かなかったけど、たぶん晴天だったらベンチに座ってゆっくりしたくなるつくり。

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グラバー園は、長崎の開港後活躍したイギリスの大商人、トーマス・ブレーク・グラバーさんの家の跡地に、点在していた洋風建築を集めて作られた観光地。昔は明治村と呼ばれていたそう。

グラバーさんは蒸気機関車や西洋式ドックを日本にもたらし近代化に貢献した人らしい

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邸宅はそのまま保存されていて、中にも入ることが出来ます。いわゆるコロニアル建築のつくりで、大きなポーチ(入口の屋根のある部分)と大きな窓が特徴。

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中も当時の調度が残されてた。

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しかし、肝心の世界遺産である旧グラバー邸は改装中、残念…。

自由亭(西洋料理発祥の地でカステラ)

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グラバー園の中にある喫茶ですが、日本ではじめての西洋料理店を移築したものなんだとか。

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西洋料理発祥の地、とあります!

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内部は喫茶室を思わせる雰囲気で、コーヒーの抽出マシンなども置いてあって落ち着いた雰囲気。

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もと西洋料理レストランの建物ですが、現在は喫茶として営業しており、軽い軽食がメインです。歩き疲れたので長崎カステラとコーヒーセットを頼みました。やっぱりカステラはザラメ部分が美味しいと思う。

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窓際の席だと眺めも良い感じ。

オランダ坂

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長崎のフォトスポットのひとつ、オランダ坂です。長崎では外国人のことをオランダさんと呼んだそうで、外国人居留地がある場所なので、外国人が通る坂、という意味だそうですね。グラバー園から歩いていける距離ですが、私たちは疲れたのでタクシーで向かい、写真だけ撮らせてもらいました。これも晴天だったらなー…。

出島

さて、長崎最後の観光は出島へ向かいます。

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そうそう、出島といえば張り出した島に一本の橋で繋がっていて・・・

あれ、これは島・・・?

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なんか普通に街中にあって出島感はゼロです。それもそのはず、なんと出島周辺は明治期になって埋め立てられてしまい、今では出島でもなんでもなくなってしまっているんですね涙

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そんな元・出島ですが、内部には当時の建物が復元されていました。内部は博物館のような感じ。まだまだ発展途上な観光地かな。

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オランダ商船の人たちの住まいなどが再現されていました。畳敷きのお部屋に洋風の壁紙は和洋折衷で、一周回って今風にすら見えますね。

 

出島テラス(出島ワーフ内のレストラン)

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出島の近くにある商業施設、出島ワーフ内にあるレストランで遅めのお昼ご飯を食べました。

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天気も少し回復し晴れ間が!景色のいいテラス席です。

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またトルコライス。こちらはツル茶んと違って割と普通な量。

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冷製パスタ。なかなか美味しい。

長崎は観光にグルメに大満足の街だった

一泊二日で、なんとか主要観光地をギリギリ回れた!

この後は雲仙温泉に向かいますが、長崎で観光した、炭坑の島、池島の坑内探検の日帰りツアーを次の記事でまとめます。

2020年7月 九州【2/6】天草諸島で世界遺産の崎津集落見学と、脅威の遭遇率98%のイルカウォッチング

こんにちは、しろいるかです
天草諸島での観光、世界遺産崎津協会とイルカウォッチングについて振り返ります。

初日のお宿、天空の船の宿泊記

旅の全行程

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二日目は天空の船から天草諸島をめぐり、船で島原に渡って長崎に向かっています。(図の赤い線)

ちょっと移動時間が長かったかな…

﨑津集落

2018年に世界遺産として登録された、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産は12個の構成遺産から成っています。うち11個は長崎県にあるのですが、唯一熊本県天草地方にあるものが、﨑津集落です。

こちらは江戸時代、禁教が敷かれている中においても信仰が守り続けられており、漁村ならではの貝殻の模様を聖母マリアに見立てるなどの独自の信仰文化が形成されたんだとか。

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﨑津集落へのアクセスは決して良くはありません。一応JR熊本駅から乗継ありでバスは出ているようですが、2時間半かかるのと、そもそも天草地方自体が見どころが点在しているエリアであるので、自家用車かレンタカーを強くおすすめします。

ちなみに天草下島の左下の方にあるため、車であっても天空の船からは1時間ほどかかりました。時間には余裕を持っておいた方が良さそうです。

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湾になっている場所に集落はあります。集落の中に駐車場は無くはないのですが、数台しか停めることができないため、集落の外にある﨑津集落ガイダンスセンターに広い駐車場があり、そちらに車を停めていくのが良いと思います。

建物できてすぐなので綺麗なトイレも完備、中では集落の地図や見どころマップも貰えるのでそれをもらってから散策開始です!

ガイダンスセンターから集落の中心までは一本道で、だいたい徒歩10分ぐらい。レンタサイクルも借りられるので、そちらで行ってもよいかも。

出典:一般社団法人天草宝島観光協会

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﨑津教会 - 熊本県天草観光ガイド

目指す先には集落のシンボル、﨑津教会が見えます!のどかな漁村に立派な教会が溶け込んでいるのが不思議な風景です。(何故か写真撮ってなかったので観光協会からお借りしました。)

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集落のなかにある駐車場。確かにここだと徒歩0分なんですが、キャパがほとんどないので車を停められるのは期待しない方が良いですね。

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集落の中心部、ここだけ観光エリアっぽい雰囲気になっています。ちょっとしたカフェやお土産物屋さん、資料館がありました。

﨑津集落は基本的に街全体が観光地といった雰囲気ではなく、住民の方が普通に生活をされている居住エリアです。街歩きをすれば観光とは無縁の雰囲気を感じることができると思います。それがかえって世界遺産の文化的価値を高めているのかも…。

一般の家も多くあり、あまり写真は撮っていません。Googleストリートビューなどで見てみると雰囲気が伝わると思います。

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普通の住宅の中に突如現れるのがこちら、﨑津教会です。非常に立派な教会で、1934年設立されたものだそうです。

内部の見学も可能ですが、本来はこの地区の信徒さんのためのものなので、大勢の人が一気に押し掛けることのないよう、予約(事前連絡)をする仕組みになっています。

私たちも直前でこの仕組みを知ったのでWeb予約はできなかったのですが、問い合わせ先に連絡をしたら拝観されて大丈夫ですよ、と回答してもらえました。ミサなどで拝観できないときもあるので、いずれにせよ事前確認しておいた方が良さそう!

教会内部は写真は撮られないのでホームページから拝借します。

出典:天草市ホームページ

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重要スポット(2)﨑津教会 / 「天草の﨑津集落」を世界遺産へ!TOP / 天草市

教会内部はまさかの畳敷き!和洋折衷の文化が息づいているすてきな場所でした。

写真だとパイプ椅子だけど、昔は座ってお祈りしてたのかな

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教会の外にも日本庭園のような池と、池のほとりにマリア様?の像が!なかなか見られないですね。

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教会のすぐ近くには神道である﨑津諏訪神社曹洞宗の寺院、普應軒があります。(こちらは諏訪神社の写真)

どうやら江戸時代の禁教下においても神道や仏教の信徒はキリシタンを密告することはせず共存していたそうで、だからこそこの集落でのキリシタン文化が守られていたのかも。

それを象徴するかのように、2018年には﨑津集落の世界遺産登録を記念し、 なんとキリスト教神道、仏教の3宗教の御朱印を1つに集めた三つ折りの特別な御朱印帳が作られたそうで、普應軒が発行所となっているようです!

案内されている公式ホームページなどは見つからなかったのですが、天草Webの駅という天草市役所が運営するサイト上の記事におそらく最新の状況の案内があったので載せておきます。

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https://www.city.amakusa.kumamoto.jp/sakitsu-sekai/kiji0039/index.html

教会の御朱印がもらえるのは世界でもここだけなんだって!

イルカウォッチング(天草イルカセンター)

文化に触れた後は、いるかと触れ合いにいきます!

天草は実は世界的にも珍しい(らしい)、いるかが回遊してやってくるのではなく、その地に住んでいるんだそうです。そのためイルカウォッチングが年中実施でき、いるかの住処や出現場所もだいたいわかっているから、いるか遭遇率が脅威の98%という数字を叩き出せるそうです。

モルディブでイルカウォッチングに参加したものの、全く見られなかったのでこれはリベンジの予感…!

モルディブでのイルカウォッチングの記事

イルカウォッチングの受付は天草市イルカセンターという道の駅周辺にあります。天草の島の北側にあり、天草と島原の間の海峡にいるかが住んでいるんですね。

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かわいいいるかロゴ。

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中はこんな感じ。いわゆる道の駅感があります。2階には漁協が経営するというレストランもありました!

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イルカステラ!?

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イルカソフト。

さて、肝心のイルカウォッチングですが、大規模な事業者としては2つかな?

正直なところ、お値段も全く同じ(ひとり3,000円)で、イルカウォッチングのやり方についても、各自の船がバラバラにいるかを探すというよりは、いるかの群れを大量の船が取り囲むような状況になるので、ここに挙げていないところも含め、たぶんどの事業者でも大きな違いは無いと思います笑

強いて言うなら、イルカマリンワールド天草市イルカセンターと提携しており、イルカセンターの建物内に立派な受付所を持っているのでおすすめかな?私たちもここにしました。

出航時間は1時間半に1本ぐらいなんですが、割と直前の便は埋まっていたので事前予約できるなら事前予約した方が良いと思います。10%引きにもなったので。

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こんな感じの船で出発!

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天草のイルカウォッチングがすごいのは、イルカスポットまでわずか片道10分ちょっとだということ。そのため、1時間ちょっとの所用時間でいるかを見ることができます。

出航して15分ほどで、船がたくさん溜まっている場所につきました。どうやらここがイルカスポットらしい…

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いるかがいるいる

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親子いるかもいる!

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ちょっと暗くてわかりにくいですが、ものすごい数のいるかがいます。

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いるか以上に人間もいる

当日は天気が悪く、小雨が降るような状況でしたが関係なくいるかたちは泳いでいました。ここまで野生のいるかをたくさん見られるとは思っておらずびっくり。ただ泳いでいるだけではなく、時折ジャンプするいるかがおり、その都度周りから歓声があがるという楽しいひとときでした。

いるか好きならもちろん、いるか好きでなくても大量のイルカがバシャバシャ跳ねる光景はなかなか見られるものじゃないのでおすすめです!

鬼池

天草から、長崎県は島原の口之津港へ移動するには航路を使います。

イルカセンターから車でわずか5分ほど、島原行のフェリーが出ている鬼池に到着です。

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港の中にはお土産物やさんもあります。天草土産納めはココか。

フェリーは朝から18時頃までだいたい2時間に1本ぐらい。イルカウォッチングとセットの場合、時間の兼ね合いが重要です。

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30分ほどの短い船旅ですが、フェリーの中は快適でした。ほんとうに日常移動用のフェリーなので、特に中にカフェとかそういうのは無かったです。

口之津港から長崎まではだいたい車で2時間ほど。日が落ちたころになんとか長崎に到着しました。

天草は独特の文化といるかに触れることのできる素晴らしい観光地だった!

時間があれば他の教会群を見たり、天草四郎の記念館とか、島をもっとのんびり巡りたかったね、また来よう。

長崎ではもうひとつの軍艦島、池島の坑内探検とベタな長崎ツアーで楽しみます!

2020年7月 九州【1/6】「天草 天空の船」泊 アイランドビューヴィラの絶景客室露天と美味しいフレンチで大満足の宿!

こんにちは、しろいるかです
今回は2020年7月に九州(主に長崎・天草)の旅を綴ってみたいと思います。

旅の全行程

鹿児島空港を出発点として天草を巡り、船で長崎県に渡り観光後船で熊本に渡り、鹿児島に戻るルートです。

【一日目】
鹿児島空港~天草 天空の船
宿泊:天草 天空の船

【二日目】
崎津教会~天草イルカセンター~四海樓(長崎ちゃんぽん)
宿泊:ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル

【三日目】
池島炭鉱ツアー~ツル茶ん(トルコライス)~稲佐山公園の夜景
宿泊:ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル

【四日目】
グラバー園~出島~出島テラス(ランチ)~長崎カステラランド
宿泊:雲仙福田屋

【五日目】
雲仙地獄巡り~雲仙温泉街観光~オーシャンアロー(フェリー)~火の国文龍総本店(熊本ラーメン
宿泊:霧島温泉 旅行人山荘

【六日目】
高千穂牧場~霧島神宮鹿児島空港

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複雑な移動の仕方をしたので地図に残しておく。色が変わっているのは日ごとの移動経路です。

霧島温泉鹿児島空港だけ妙に離れてない?これって熊本空港か長崎空港を起点にした方が良かったんじゃ…

たまたま鹿児島空港の路線がいちばん安かったから…

鹿児島空港(大空食堂)

鹿児島空港鹿児島市よりやや北に位置する空港。大きさはよくある地方空港のサイズですが、お土産物やさんやレストランなど、一通り揃っていました。

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鶏飯バイキングが600円で食べられるという、評判の大空食堂でランチを食べることにしました!

鶏飯(けいはん)とは、だし茶漬けのような食べ物で、蒸した鶏肉をほぐしたもの、錦糸卵、椎茸を煮たものなどの具を白いご飯の上にのせて、鶏ガラスープをかけて食べる奄美大島の郷土料理らしいです。

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見た目はこんな感じ。あっさりとした味でサラサラ食べられておいしい!

本来おそらくは上に乗せる具材とご飯、だしがバイキング形式で食べられる形だったのだと思いますが、昨今の事情に配慮しオーダーバイキングという形になっていました。おかわりが必要であればお願いすればいただけます。

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もうひとつ頼んだのは薩摩カレー丼。ごろごろ野菜と薩摩牛が入った美味しいカレー丼でした。

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店内にはお酒のディスプレイがいっぱい。夜はお酒も楽しめそう!

ローカル感あって安くておいしい、三拍子そろった食堂。空港で何か食べるつもりならここが良さそうだね

宿泊:天草 天空の船

鹿児島空港から高速を使ってだいたい3時間ほど。天草地方の入口ともいえる上天草市にあるお宿。

お部屋は全室かけ流しの客室露天付きで、天草の風光明媚な有明海を眺めながらお湯に浸かることができます。また、天草の食材をふんだんに使った天草イタリアンがウリだそうで、お料理も期待!

今回は、お宿に3室だけの独立したヴィラタイプのお部屋、アイランドビューヴィラAに宿泊しました。とてもいいお部屋みたいなので途中どこも観光せず、チェックインの時間ぴったりに到着です。

外観

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高台に位置したお宿。ナビだとちょっと迷いがちなので注意が必要です。

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ロゴがオシャレ。このお洒落感はやっぱりフォントから醸し出されるのかな?

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夕刻になるとライティングが美しい!宿泊棟やヴィラとは独立していて、一階部分がフロントとロビー、二階部分がレストランになっています。

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角度を変えて撮ると、船首をイメージしたデザインであることがわかりますね!

まさに天空の船

ロビー

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ロビーはこじんまり系。ここでくつろぐというよりはチェックインのための場所って感じです。

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チェックインの時に出てきた柑橘系ジュース。天草産の不知火・・・だった気がする。 

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夜はこんな感じ。

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小さいけど実はプールもあります。ファミリー向けの宿ではないので入っている人は見かけませんでしたが、写真を撮ると水盤として機能してすごい良い写真が撮れました!

海外のリゾート感あふれる雰囲気っぽくなった

ヴィラへの道

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3室だけのヴィラはロビー棟からは若干距離があって、電動カートで移動します。カートは自分で運転しても良いし、スタッフの人にお願いしてもOKです。

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こちらは一般の宿泊棟。ロビー棟とは空中通路で繋がっていました。

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ヴィラへの道。距離にして100メートルぐらいなんですが、高低差がかなりあるのでカートがあるとありがたいですね。

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夜も明かりがあるので安心です。

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樹々の合間からは港の明かりが見えます。

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ヴィラの入口。道がすこし狭くて、カートを転回するのがちょっと難しかった笑

客室(アイランドビューヴィラA)

今回宿泊したのはアイランドビューヴィラAというお部屋。一泊二食つきで4万円ほどのお値段。大体の価格帯としては一般棟のお部屋がこれよりひとり1万ほど安くて、パノラマビューヴィラがこれより1万ほど高いイメージです。

3部屋あるヴィラはそれぞれ特徴があって、以下のようになっていました。

  • アイランドビューヴィラA:サンセットビュー
  • アイランドビューヴィラB:天草大橋ビュー
  • パノラマビューヴィラ:両方見えてワンランク上のお部屋

パノラマビューヴィラは岬の突端に位置していて一番奥まった位置にあるようです。

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部屋に入って玄関を抜けた先は広いリビング。

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少し段差があってベッドルームとは繋がっています。 

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ベッドルームも開放的な雰囲気。

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こんな感じでリビングと繋がっています。

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さらにもう一部屋、独立したベッドルームがありました。

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そして、このお部屋のなによりの特長は広いウッドテラス!写真手前のソファーも使い勝手がとてもよく、お風呂に入ってはこちらのソファーでゴロゴロして、無限ループできます!

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テラスぎりぎりに作られた露天風呂!

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斜面に沿ってつくられています。

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バスルームからは直結しています。なお、内湯、露天風呂ともに常にお湯は出ていません。ボタンを押すと30分ほど源泉が出続ける仕組みとなっています。これって九州以外で見かけたことはないのですが、コイン式の家族風呂と同じ仕組みですね。九州独自の文化なんでしょうか。

熊本県のお宿、守護陣温泉の宿泊記

湯量があまり多くなくてもこれならかけ流しに出来ますし、客室露天で循環させているようなお宿でもこの仕組みを導入してほしい!

ただ、すぐにお湯が溜まらないので、ボタンを押すタイミングはコツが要りました笑

入ろうと思う前にお湯を出しておくのが重要!

しばらく時間が経って冷めていても、熱いお湯がドバドバ投入されるので、すぐ適温になるね。

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お湯が出ている状態。源泉温度は高いので、同時に水を出したりして温度調節します。

お湯は無色透明ですがほんのり温泉の香りがする良いお湯です。

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この写真だと遠くの方がちょっと白くとんでしまってますが、海が臨め、さらにテラスから崖に向かって張り出しているようなつくりなので、とても解放感があります。

海と山で全然違うけど、なんとなく宮城県にあるお宿、だいこんの花林空露天風呂を思い浮かべました。あちらの解放感と非常にいい勝負です!

宮城県のお宿、だいこんの花の宿泊記

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景色の方にフォーカスするとこんな感じ!とにかくお部屋からの眺望とお風呂が素晴らしいですね。 

大浴場はないけど、そんなこと全く気にならないレベルでテラスの解放感と客室露天が最高!

お部屋の満足度は過去最高かも

もともと人気のお宿みたいだけど、輪をかけてヴィラタイプのお部屋は予約がとりづらかった。それも納得のお部屋のすばらしさ

夜ごはん(FESTA DEL MARE)

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滞在中の食事はロビー棟の2階にあるレストランでいただきます。

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天草産の食材をメインにしたフレンチレストランです。中に入るとガラス張りの厨房とワインセラーが出迎えてくれます。ホテル宿泊者でなくても、お昼はレストラン営業しているみたいですね。

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船首部分からは有明海を一望できます!雰囲気のいいレストランですね。

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テラス席もありましたが、こちらはお昼だけかな。夜は使ってませんでした。

ちなみにチェックイン時に夕食の時間を聞かれますが、早い時間帯から順番に窓際の席に案内されるしくみ。私たちは最初若干遅めの時間を希望したら、窓際席にご案内できないかも…とのお話だったので時間を多少早めました。この辺りはお部屋タイプに寄らず完全に先着順みたいです。

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コースメニュー。フルコースです。

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食事を始めたころは6時過ぎでしたが、まだお外は明るかったです。

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だんだん日が落ちていくのを見ながら乾杯!

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アミューズは鱧のフリットとトマトのムース。鱧がサクサクして美味しかった。

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前菜はカルパッチョ。やっぱりお魚が抜群に美味しい!なんのお魚か忘れましたが身がプリプリです。

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スープはゴボウの冷製スープ。コースのお品書きには天草大王というなんだか強そうなワードが載っており、何かと思っていたらどうやら鶏の品種だそうです。こちらも鶏とごぼうのうま味が凝縮されていて美味しかった!

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魚料理の前に魚介のジェノベーゼです。これもイイ!

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魚料理はアワビとスズキのソテー。こちらには本格的なグリル用の機器があるようで、コンガリいい焼き色と香ばしさで美味しくいただけました。

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肉料理はフィレ肉のポアレ。安定感のあるおいしさです。

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デザートはレアチーズのジェラートと桃?のコンポートだったかな。上のサクサクパイとセットで食べるとレアチーズケーキの完成です。

お料理をウリにしてるだけあってこちらも満足度が高かった!

近くを通る時があれば、お昼ご飯だけでも食べに行きたいぐらい

朝ごはん(FESTA DEL MARE)

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朝食は普段はメイン料理以外はセミブッフェのような形だったようですが、やはり昨今の事情を踏まえコース仕立てになっていました。

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飲み物だけブッフェ方式。特にメニューには書いてませんでしたが、オムレツプレート以外はお替りをお願いすれば持ってきてもらえるオーダーバイキング式みたいですね。

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朝食っぽい感じのお料理

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朝から立派なオムレツプレートです。焼き魚と厚切りベーコン。

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ご飯派の人も安心。白身魚とアオサの雑炊が出てきます。

お部屋にレストラン、とても満足できる良いお宿だった!お値段も確かに絶対値としては高いけど、お部屋の充実度合いを考えたらこの値段で泊まれるの?と思うぐらい。

ここに宿泊するのを旅の目的にできる宿だと思う

宿をチェックアウトしたら天草を巡ります。世界遺産になった海の教会や、イルカ遭遇率が脅威の98%というイルカウォッチングに挑戦!

二日目の記事

2020年6月 福島【2/2】輝く沼を見に行く!五色沼探勝路コースの雰囲気と周辺スポットの記録

こんにちは、しろいるかです
今回は2020年6月に裏磐梯レイクリゾートの宿泊、周辺の五色沼や秋元湖を散策した記録です。

宿泊した裏磐梯レイクリゾートの記事はこちら

五色沼トレッキング(五色沼自然探勝路)

宿から歩いてすぐの場所に五色沼自然探勝路の入口があります。こちらのコースは周遊系ではなくて片側から抜ける形になるため、帰りが大変かと思いましたが、双方の入口を往復できるバスが運行されているので安心です。

片道3.6Km、所要時間1時間ちょっとの気軽に歩けるコースですが、見どころが十分にありました!

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コースNo.1 五色沼自然探勝路 | トレッキングコース | 裏磐梯ビジターセンター

コースマップやバスの時刻表はこちらのビジターセンターのホームページがわかりやすかったです。バスは大体1時間に1本ぐらいかな。

待ち時間を潰せる場所はあんまりないので、バスの時間はある程度意識しておいた方が良さそう

私たちは柳沼の方から毘沙門沼に抜けるコースで散策しました。

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道の駅的な裏磐梯物産館が目印です。

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車で来た場合はここに車をおいていくのが良さそう。

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食堂もありました。今回のプランだと、ホテルに到着してからここでご飯たべて散策開始でも良かったかも。

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中にあるジェラート屋さんが予想以上に美味しかったです!

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ドングリのジェラート。はじめてドングリ食べたかも。ナッツっぽい感じで濃厚で美味しかった!そして背景の沼が既に美しいです。(柳沼

沼をみながら食べるジェラートはおいしい

標高も高めだから外の風も気持ちよかった

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いよいよ散策開始です。こんな感じで幅の広い平坦な道がほとんどです。

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入口付近の沼。名前はないけど綺麗。

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少し歩くと見えてくるのが青沼。ここが圧倒的に綺麗でした。

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青というよりはエメラルドグリーンに近い色、太陽の光を受けて輝いて見えます。

これは名前に偽りなし

晴れてたのもよかったね、やっぱり日光があると鮮やかさが違う

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周りの緑が一層青さを引き立てている感じ。

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ベンチもあって、ここでご飯食べたら気持ちいいだろうな・・・

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続いて遭遇するのはるり沼です。

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奥に雄大磐梯山を望む開けた沼です。湖って感じなんだけど、沼と湖って何が違うんだろう…。調べたらなんとなくの定義はあるものの、明確な線引きはないみたいですね。

池も同じくカテゴリ分けがわからないイメージ

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続いての登場は弁天沼です!

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こちらも四方が開けていて解放感がありますね。

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ここも場所によってはなかなかのエメラルドグリーン感。この色はアロフェンという成分が水に溶け込んでいて、その反射によって作り出されているそうです。

またひとつ賢くなった!

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水の透明度もかなり高いです!

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こちらは赤沼。沼の縁が赤いのは鉄成分の光の反射によるものだった気がする。

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毘沙門沼。これは五色沼最大の沼です。

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この辺りは木道がわたされていて、トレッキング感がでてきますね!

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いつの間にか沼と同じ高さまで降りてきました。埋没木がいいですね。

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かわいい鯉もいました。

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部分的にこんな狭い道もあったり。

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そうこうしている間にゴールです。手漕ぎボート屋さんがありました。

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沼抜0メートル。

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鯉がたくさんいますが、ハートの模様が入った鯉が1匹いるらしく(2020年6月現在)、ボートにのって熱心に探すカップルがいるんだそうな。ちょっと探してみたけど見つからなかった…。

地元の新聞にも載ったんだそうな

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こちら側の入口も賑やかな感じでお土産物やさんとカフェがありました。五色沼カフェが気になったけど、既に閉店時間が来ていて閉まっていた、残念。

秋元湖サイクリング

翌日、バスの時間までお部屋でごろごろしていても良いのだけど、折角天気も良いしホテルで自転車を借りてサイクリングすることに!

自転車は半日500円で借りられました。

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ホテルからも見える檜原湖の遊覧船に乗ってみようかな、と思ったらなんと2020年の5月に廃業してしまったらしい。今の流れだと仕方がないのかもしれないけど、各地の観光地が廃れていくのはさみしいですね…。

地方の観光地はなかなか厳しそう

時間も余りそうなので秋元湖へ行ってみることに。

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湖の周りは昭和感溢れる雰囲気。なんだか落ち着きます。

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ホテルから秋元湖に行く途中にある諸橋近代美術館です。スポーツショップゼビオを一大で築き上げた創業者、諸橋さんの寄付により開業した美術館で、諸橋さんの蒐集したダリのコレクションが見られるそうです。外観が素敵で、中もとても良さそうだったのだけど今回は時間もなくパス。次に行ったときには寄りたいな。

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外観もすばらしく、これにひき寄せらました。

ミュージアムカフェにも行ってみたかった

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着いた!これが秋元湖です。湖の周りは道路があり、ランニングしている集団に出会ったりもしました。ボートで釣りをしている人もいたり、のどかな雰囲気。

紅葉の時期や、早朝の朝日に照らされる朝霧などが特に綺麗だそうです。

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チャリで来た

ちなみに周りに観光施設らしきものはありません!飲み物は常備必須です。また、ホテルから秋元湖は高低差がかなりあって、行きはいいんですが帰りがわりと地獄でした。秋元湖の景気は最高だったけど、ゆるふわサイクリングするコースじゃなかった…笑

せめて電動自転車だったら…

行きの倍は時間がかかると思っておいたほうが良いね

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なんとか宿にたどり着き、カフェで一休み。カフェもホテル館内にあります。アスパラドッグが気になったけど、とにかく喉が渇いていたのでキンキンに冷えたアイスコーヒーを頼みます!

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山塩コーヒーというのを頼みました。裏磐梯に湧き出ている温泉から採れる塩を使ったコーヒーだそうで、お砂糖を入れて甘じょっぱく飲めました。運動のあとにもピッタリ!

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ここもわりと最近改装したのかな。おしゃれ感が出てます。

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近くを散策して帰ってきたあとにお茶するのに良さそうですね。パスタなどのランチメニューもありました。

あまりなじみのなかった裏磐梯、自然豊かで良い場所だった!

秋はもちろん紅葉、冬もワカサギ釣りやスノーシュー五色沼探索も楽しめるらしい。季節を変えてまた行ってみたいな

2020年6月 福島【1/2】「裏磐梯レイクリゾート」泊 東京からバス直通!かけ流し温泉のある高原リゾートホテル

こんにちは、しろいるかです
今回は2020年6月に裏磐梯レイクリゾートの東京からの往復バス付プランに宿泊したので旅行記にします。

※2023年8月追記 檜原湖遊覧船が2020年に廃止されてしまっていたのですが、その後裏磐梯レイクリゾートが遊覧船を買い取り、事業継続したそうです!裏磐梯の観光を背負って立つホテルですね。また行きたいな。

旅の全行程

裏磐梯レイクリゾートは東京駅から直通往復バス付のプランがある珍しいホテルです。東京からの往復送迎がついて、リーズナブルなお値段だったので宿泊してみました。

【一日目】
東京駅鍛冶橋駐車場~送迎バス~ホテル着~五色沼トレッキング
宿泊:裏磐梯レイクリゾート 五色の森

【二日目】
秋元湖サイクリング~送迎バス~東京駅帰着

導入

裏磐梯とは、福島県にある高原リゾートです。猪苗代湖から見える磐梯山の裏側にあるから裏磐梯。わかりやすい笑

裏磐梯にはリゾートホテルやペンション、キャンプ場が点在していますが、その中で最も規模の大きいホテルが裏磐梯レイクリゾートです。

客室数300越えはビックリ!

やや高めの迎賓館 猫魔離宮とお安めの五色の森の2つの区画に分かれており、建物的には繋がっていますが、入口やロビーは完全に分かれているので別ホテルとして扱われているようです。今回泊まったのは五色の森。迎賓館の方もバス送迎プランがあるみたい。

ちなみに猫魔という名前にものすごく惹かれましたが、猫魔ヶ岳という山が近くにあるんですね。杖持ってハットをかぶった猫が頭に浮かびました。

もしくはねこみみのフードを被った魔導師的なイメージか

バス送迎プラン

東京駅の鍛冶橋駐車場からバスは出発します。鍛冶橋駐車場は東京駅の八重洲口から歩いて5分ほど。目の前にコンビニは無いですが、待合室があり、その中に自販機とかは揃ってました。

バスの時刻は1つのみ。

【往路】8時50分に東京駅出発、13時過ぎにホテル到着

【復路】13時30分にホテル出発、18:30頃に東京駅到着

一泊二日の土日旅とかにピッタリです!途中休憩こみでだいたい4時間ちょっとって感じなのかな。ついてすぐにチェックイン、チェックアウトも13時なので24時間滞在もできてゆったりできます。

24時間滞在って地味にすごい

通常プランにプラス5000円ぐらいで往復バスプランになるのでオトクだね

ラッピングとかはなく完全に普通のバス。どうやら裏磐梯レイクリゾートと東京駅を結ぶ高速路線バスがあるようで、それを利用する形みたい。行きは(たまたま?)ホテルに直行でしたが、帰りは色んなホテルを周ってから帰ったので行きと比べて少し時間がかかってます。

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中は普通の4列シートのバスとして普通に過ごせます。

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途中休憩で那須高原サービスエリアに寄りました。昼食を食べるような時間は無いのでパンを買って車内で食べました。ソフトクリーム食べてる人もいたな。宿に着くのが13時過ぎで、宿の近くに安く食べられる場所もあったのでそのプランでもいいかも。

外観とロビー

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無事到着。

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横にめっちゃでかい。駐車場もめっちゃ広い。客室数300超えはは伊達じゃない。

建物はもともとはバブル期に建てられて、その後星野リゾートとして運営されたこともあることらしく、なかなかの立派さです。山岳リゾート風の見た目で、築年数は結構経っていると思いますが外壁の汚れなども目立たず、かなりしっかりメンテされてる感があります。

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こちらが五色の森の入口。先ほどの写真とセットで見ると建物規模のすごさが伝わる・・・はず。

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ちなみに猫魔離宮の入口は建物の左端の方にありました。写真ではガラス張りっぽい赤い屋根のところです。わざわざ行こうとしないと入口の雰囲気すらわかりません笑

猫魔離宮のロビーもチラ見しとけばよかった

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屋根のくぼみにいくつもツバメの巣があった!

ホテルの人によるとこの時期の恒例みたいですね。せわしなく親ツバメが雛たちにごはんを与えて飛び回っていました。

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入口の雰囲気

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ロビーの雰囲気。中も立派です。

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吹き抜けになっていて解放感ありますね。

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長ーい廊下。横に長いので、部屋運が悪いとお風呂やレストランから距離がでてしまうのがちょっとつらいかも。

客室

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泊まったのは一番安い部屋。けど思ったより広くて驚きました。ビジホに毛が生えたやつとは違う感じです。

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お部屋からは森ビュー!

少し値段をあげると湖ビューになるみたい

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洗面所。バストイレも別でした。お風呂があったのでバスは使わなかったけど…。

プレイスポットとレストラン

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食事は朝夜ともにバイキングです。食事に期待していると肩透かしかもしれませんが、お値段を考えると十分だと思います。

施設のランクと合わせてもう少し食事にも気を遣いたい、という場合は別途ホテル内にフレンチレストランや和食レストランがあるのでそちらのプランが良いかも。特にフレンチレストランは猫魔離宮の方にあるので雰囲気も良さそう。

なお、バイキングですが新しい生活様式にも対応できるよう使い捨ての手袋とマスクを配っていて、それらを装着して料理を取り分けるというスタイルをとっていました。まだ試行錯誤の途中でホテル側も大変そうではありますが、随所に消毒液を用意したり、出来るだけ対策を講じようとしているのが感じ取れ、安心出来ました。

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ホテル内にはプレイスポットもありました。わりと最近改装したみたい?

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なんだかお洒落なダーツバー風になってました。ビリヤードもあった。(プールバー?)

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奥にはいかにもなスポットが!

これは"映え"を意識したやつだ…!

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夜になるとさらに映えます

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軽くお酒を飲みました。コンビニなどはホテルから歩ける距離になく夜になると周りもまっくらなので、ホテル内の施設が充実してるのはいいですね!

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カラオケもありました。

温泉

さて、このホテルを選んだ理由として一番大きかったのはやっぱりかけ流しの温泉が付いていること。

この手の大規模ホテルにしては珍しく、大浴場の一部の浴槽と露天風呂がかけ流しにされており、湯も黄土色の濁り湯といかにも温泉らしいです。この手の色だと金気臭がするタイプかと思ったら、無色透明系の僅かに香りがするものでした。

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時節柄、大浴場の方は空いてました。男性の方はチェックイン後しばらくは誰もいない時間もあったそうで写真を撮ってきてもらいました。

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檜原湖(ひばらこ)を望む景色のいい露天風呂です。女性の方は景色はここまで良くないですが、木製の屋根と森に囲まれた雰囲気のいい露天風呂でした。

大浴場には男性にはドライサウナ、女性にはスチームサウナがついているのも良いですね!

しかし、空いていたのは本当にチェックインしてすぐの時間だけで、夕方や夜になると一気に露天風呂に人が増えました。大浴場自体は大きく、全体としては混んでいないのですが露天風呂に人が集中してしまっている感じ。雰囲気が良いし気持ちはわかる…。

確かに客室数300オーバーと考えると露天風呂のサイズ的には少しもの足りないのかもしれません。かけ流しと両立しようとすると大きくはできないのかも。

露天風呂を楽しむならチェックインすぐか、早朝がおすすめです。

お値段も安かったのであまり期待していなかったけど、十分満足できた!温泉好きにもおすすめできるホテル。

往復バスプランがある宿、もっと増えたらいいのにね

次の記事ではホテル周辺の観光、五色沼トレッキングと秋元湖へのサイクリングを振り返ります!

2016年7月 山梨「下部温泉 湯元ホテル」泊 ぬる湯が良い温泉地と忍野八海や久遠寺などの山梨名所旅

こんにちは、しろいるかです
今回は2016年7月に山梨県旅行の思い出を振り返ります。

旅の全工程

【一日目】
河口湖~鳴沢氷穴下部温泉
宿泊:下部温泉 湯元ホテル

【二日目】
久遠寺忍野八海

河口湖

富士山周辺の湖の一つ、河口湖。未だに山中湖との区別がついていません。湖の周りには山梨名物ほうとうが食べられるレストランだったり、お洒落なペンションやカフェが立ち並ぶ観光エリアです。

例年6月から7月にかけて河口湖ハーブフェスティバルを河口湖湖畔にある大石公園という場所でやっていたので行ってみました。

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時期的にはラベンダーが咲き誇っていました!屋台なんかも出ていて賑やかな感じ。

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本当は湖越しに富士山の雄姿が拝めるはずなのですが、ものすごくどんよりしていました…

晴れていれば、ラベンダーの香りに包まれながら富士山を眺める良い景勝地だったと思います。

天気は重要だね

富士山が見えるか見えないかで大きく気分が左右されそう

鳴沢氷穴

富士山麓には2か所、観光地化された洞穴があります。どちらも経営会社は同じようで、ホームページを見てみると富岳氷穴は比較的内部が広く、起伏のなだらかな横穴型、鳴沢氷穴は内部が狭く高低差の激しい竪穴型ということで、楽しそうな鳴沢氷穴の方へ行ってみることにしました。

河口湖から車で30分もかからない距離にあります。

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入口はこんな感じ。階段がしっかり整備されています。

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めっちゃぶれてる…。内部は結構狭くてしゃがんで通る場所もありなかなか楽しいです。

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辛うじて氷が残ってた!年によっては高さ3mを越える氷柱が生成されることもあるそうです。(ホームページより)

春が一番氷柱が成長しているみたい時期らしい

夏場は氷柱はあんまり無さそうだけど、内部は涼しくて気持ちいいのでやっぱり夏向きの観光地かな?

宿泊:下部温泉 湯元ホテル

鳴沢氷穴から車で1時間ほどで下部温泉(しもべおんせん)に到着です。

下部温泉は、山間の静かな温泉地。武田信玄隠し湯の一つとも言われ、源泉温度が30度ほどのぬる湯のかけ流しが楽しめることが特徴です。

最寄り駅として下部温泉という温泉の名前を冠した駅があり公共交通機関でも行くことが可能ですが、駅から温泉街までは徒歩で20分ほどの距離があります。

また、駅前には数軒のお土産物屋さんや定食屋さんがありましたが、コンビニなどは無いので公共交通機関利用の場合は注意が必要かもしれません。

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駅から車で数分、温泉街の中心を貫く川に架かる橋があるエリアです。下部温泉の写真はここがよく使われているみたいですね。

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川に沿って温泉宿が建っている感じ。温泉街自体は狭く、この一角だけですが、小規模から中規模の旅館が密集しています。コンビニは無いですがお酒屋さんやお土産物屋さんがあったので、旅館の部屋にこもる際の買い出しはできそう。

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メインストリート。これはなかなか鄙びた温泉街ですね。味があるので好きな人は好きそう。

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本日宿泊するのは下部温泉 湯元ホテルです。カラフルなひさしがお出迎えしてくれます。

建物自体はなかなか老朽化してます。ロビーは割と整っていますが、使っていない廊下などにモノが置かれていたり、ちょっと雑然とした感はありました。気になる人は気になるかも。使われる場所はきっちりと清掃されているので問題はありません。

お風呂は大浴場が男女別にありましたが、露天風呂はなし。しかし、豊富なぬる湯の源泉かけ流しを楽しむことが出来ます。浴槽からお湯が常にあふれ出ていました。

ぬる湯と言いつつ、いざ入るとぬるいを通り越して普通に冷たいんですが、最初さえ乗り越えればだんだん体が慣れてきて気持ちよくなってきます。加温した浴槽とセットで用意されているので、ぬる湯に浸かり続けるもよし、交互浴するのも良しです!

サウナと水風呂を交互に入ったときに得られるような、ととのった感覚に近いかもしれません。ただこっちはどちらも無理のない温度なのである意味ずっと入っていられます。

ちなみに食事は一般的な旅館料理でした。

朝夕付きで一泊8,000円ほどのお値段。湯元ホテルと名乗るだけあり、湯量豊富なかけ流しが楽しめる一方、露天風呂は無く宿全体の老朽化も気になる点なので、人によって向き不向きが分かれるお宿な気がします。個人的にはぬる湯は気持ちよくて、お値段も手ごろなので温泉好きの人にとってはアリだと思いました。

交互浴の気持ちよさに目覚めた サウナ好きとは親和性が高いかも

これより冷たいと水風呂みたいになってしまうし、絶妙な温度で掛け流されているのはすごいね

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身延山久遠寺(みのぶさん くおんじ)

下部温泉から車で20分ほどで久遠寺に到着します。こちらは日蓮宗の総本山。各宗教の総本山って歴史の授業で覚えたので教科書の中の存在でした。

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駐車場から本堂までは高低差があるので、足の不自由な参拝者の方のためにケーブルカーが設置されていました。さすが総本山。

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周りは樹々に囲まれた、山の中です。

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駐車場は既にある程度の高さにあるため、本堂まで行くのにこの階段は通る必要はないですが、門前町から歩いて登る場合はこの階段を使うことになります。上から眺めただけでつらそう…

階段はスルーしたので、ちょっとズルしてしまった気分

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さすが総本山、本堂は京都の有名なお寺に負けず劣らずの荘厳さです。五重塔もあるし周りには塔頭もたくさんあり、久遠寺周辺だけでひとつの集落を形成しているようです。

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これほどの山の中に敢えて総本山があるのってやっぱり修行のためとかなのかな?

総本山巡りをするのも楽しそう

忍野八海

久遠寺から初日に観光した河口湖の方に向かって1時間半ほど。山梨でたぶん一番観光地らしい観光地。忍野八海に寄ってみた。

ここは富士山のふもとで、霊峰富士からの湧水の流れる小川や池、昔ながらの風景が広がる場所です。池の周りにお土産物屋さんやレストランなどが点在していて観光地感があります。ちなみに、富士山が世界遺産登録された際の構成遺産のひとつとして登録されているそうです。ってことはここも世界遺産ですね!

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こんな感じの雰囲気。池の水はかなり透明度が高く、底もかるがる見えます。

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周りにはのどかな小川が流れています。こちらも富士山の湧水で、見ているだけで涼しい!(実際には7月だったけど日差しが強くて暑かった記憶…)

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光の屈折か、青く輝いて見えます。

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こちらは池全体が青く見えます、これはきれい!

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最初は晴れていたけどだんだん曇ってきた。

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お腹を空かせた鯉もたくさんいました。パンを持ってると楽しめるかも。

そういえば山梨と言えばフルーツだけど、この旅では食べなかったことに気づいた

フルーツ狩りとかワイナリー巡りとかに今度は行きたいね