しろいるか旅行記

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2024年1月【2/2】奈良「オーベルジュ・ド・ぷれざんす桜井」泊 奈良の魅力が詰まったミシュラン星付きフレンチをいただく!

こんにちは、しろいるかです
2024年1月、お正月に奈良旅行をしたときの記録です。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
信貴生駒スカイライン信貴山朝護孫子寺
宿泊:信貴山玉蔵院 宿坊

【二日目】
天理教協会本部~石上神宮~彩華ラーメン本店~キトラ古墳石舞台古墳飛鳥寺
宿泊:オーベルジュ・ド・ぷれざんす桜井

【三日目】
大神神社

この旅の前半の記事

 

天理教教会本部

信貴山を後にし、向かったのは天理教教会本部天理教と言えば金光教黒住教と並ぶ幕末三大新宗教に数えられています。現在でも全国各地に施設がありますね。

天理市。町の地名にまでなっている天理教の本部ってどんなところだろうかと来てみました。信者の人以外にも門戸が開かれており、オープンな雰囲気でした。

 

建物がめっちゃでかい。敷地が広いです。これはすごいわ。

 

内部は回廊のようになっていて、本殿?を中心に一周することができるようになっていました。

建物は昭和初期に建てられたもののようですが、木造建築としてこの規模のものは全国を見てもほぼ無いのではないでしょうか。

 

観光寺ではないのですが、とにかくその大きさに圧倒されます。近くに来たら見てみるのも良いですね。

 

石上神宮

天理教の近くにある神社です。日本最古の神社のひとつと言われ、物部氏の総氏神を祀っているといえば、その古さが伝わるでしょうか。

境内は森の中にあり、普段は神聖さが上回りそうですが、正月ということもあり道の両側には出店がたくさん。にぎやかです。

 

木漏れ日が差し込む参道を抜けて、本殿へ。

 

本殿の手前にある楼門は1300年代につくられたもの。国の重要文化財になっています。

その奥にある拝殿はなんと現存する日本最古の拝殿白河天皇が寄贈されたもので、なんと1000年以上も前のものだそうです。

 

こちらの神社で面白いのが、鶏が放し飼いになっていること。時告鳥として古くから神聖視されていた鶏ですが、石上神宮で飼われている由緒はそれほど古くなく、40年ほど前に奉納されたのだそうです。現在は境内に30羽ぐらいが住んでいるんだって。

 

お正月だし人も多いから森の奥に行ってるのかな、と思いきやめっちゃその辺闊歩してた。

人の波にもビビらず我が物顔

 

良い雰囲気の神社でした!

 

彩華ラーメン 本店

天理といえば天理ラーメン

実は天理教石上神宮も、天理ラーメンの待ち時間に行ったのでした笑

天理ラーメンは大きく2つの宗派?があり、ひとつはこの彩華ラーメン。もう一つは天理スタミナラーメン。どちらもチェーン化して奈良県内に何店舗もあります。

今回は彩華ラーメンの本店へ行ってみます!現在店舗改装中で仮店舗での営業でした。

 

天理ラーメンはこの辛そうな赤いスープと、上に乗ったニラや白菜の野菜炒めが特徴。

ただ見た目に反して辛味はかなり抑えてあり、しょうゆベースのスープにニンニクの香り、スパイス程度にピリっとくるような味です。

上に乗ってる野菜炒めがスープを吸って、麺との相性も抜群に良いです。これは美味しいわ。ごはんも頼みたい。

やみつきになるタイプの味!

めっちゃ美味しくて、東京の奈良アンテナショップで天理ラーメンを買ってしまったぐらいです。

奈良まほろば館 - nara mahoroba -[公式]

 

キトラ古墳

天理からさらに南下して明日香村へ。

明日香村といえばそう、古墳ですね!

まずはこちらのキトラ古墳!石室内に描かれた極彩色の四神の壁画で有名になったところですね。独特の地名ですが、亀虎(キトラ)だそうです。

 

古墳を周りから見てみることにします。

 

古墳の周りは良い感じの公園として整備されています。

 

こんもりとした山、これがキトラ古墳ですね。これよく見つけたなぁ。

 

キトラ古墳は保存のため、石室に立ち入ることはできず、古墳の隣に作られたキトラ古墳壁画体験館があります。

そちらで色々資料展示があったそうですが、お正月なので閉館中でした。

古墳の中に立ち入れないとはいえ、周囲ののどかな雰囲気や、どことなく古代の香りが感じる田園風景など、なんとなく古代のロマンを感じる場所です。

 

石舞台古墳

続いて訪れたのは石舞台古墳蘇我馬子の墓ではないかと言われている古墳ですね。

こちらは古墳に立ち入るのに入場料が必要になります。

 

真ん中に鎮座するまさに石舞台のような石積み。石室の外壁のようです。

 

中に入ることもできます!

 

戦国時代の石垣のような精巧なつくりではなく、石を積んだだけ…って感はありますが、これはこれでなんだか神秘的。昔はこのように露出しておらず、土の中に埋まっていたそうです。

 

飛鳥寺

最後に訪れたのは飛鳥寺

日本最初の仏教寺院と言われ、蘇我馬子が建てたそうです。

決して大きいお寺ではないですが、とても雰囲気があります。

 

夕陽に照らされる本堂。こちらの中へは拝観料を払って中に入れます。

 

境内はコンパクトながらとても整備されていて箱庭のようです。

 

周りをとりかこむのは里山の風景。なんだか古代から変わらないような景色と錯覚を覚えます。

 

お寺の裏手に行くと…。

 

蘇我入鹿首塚があります。蘇我入鹿平将門のように、殺害された際に首が飛んで行ったという伝説があり、それがこの飛鳥寺のたもとなのだとか…。

 

振り返るとお寺全体が赤く染まっています。

首塚の隣には、なんと藤原鎌足中大兄皇子が出会ったという蹴鞠の場所まであり、その二人に殺害された蘇我入鹿の首が二人の出会った場所に飛んでくるとか… なんかストーリーを感じますね。

そがの…

いるか!

 

本堂の中に鎮座する飛鳥大佛。教科書でよく見るものですね。

損傷が激しく、幾度も修復が繰り返されているのですが、それでも建立当時の部分が残っていることが認められており、さらに鎮座している場所も建立当時と同じなのだそうです。ほっそりとした顔立ちと優しげな表情が、なんとも特徴的で惹きこまれます。

眺めていると穏やかな気分になる

 

お隣には阿弥陀如来様と

 

聖徳太子像。聖徳太子飛鳥寺の建造に携わったみたいです。

 

オーベルジュ・ド・ぷれざんす桜井

もう少し、明日香村の見どころを見たかったですが、陽も暮れてきたので今日のお宿へ。

こちらは明日香村から車で10分ほどの距離、里山の中にあるオーベルジュです。

少し高台にあって、眺めがよい感じ。

 

わずか9室のお宿ですが、エントランスは結構おおきめ。

 

この高台にはオーベルジュ以外にもいくつかの施設があります。どうやらオーベルジュも含めて、奈良県立食と農の魅力創造国際大学という専門学校が運営しているみたい。つまり奈良県の施設ってことですね。

奈良さくらいの郷というホテルもあり、最近できたばかりのオシャレな雰囲気でした。

 

話を戻して、オーベルジュのチェックインへ。ウェルカムドリンクを貰って、ひといきついたらお部屋へ行きます。

 

共用部はなく、廊下は部屋に続くのみです。

 

お部屋は桜井の田園風景を眺められるテラスがついたツインルーム。どのお部屋も同じで、2室だけスイートがあるみたい。

 

夕焼け空と田んぼ。心癒される感じです。右手奥には奈良市方面の夜景も見ることができました。イスとテーブルも用意されており、温かい時期だったらここでのんびり過ごすのも良さそう。

 

マジックアワーも堪能しつつ、お部屋でしばらく過ごします。

 

ディナー

こちらのオーベルジュ奈良県の施設なのですが、星付きレストランやリゾートを数多く運営しているひらまつが運営を委託されており、レストランも奈良県ミシュランで毎年星を得ているみたい。2024年版でも無事に星継続だそうです。

内装もおしゃれだし、県の施設というイメージは全くないですね。

フレンチディナーをレストランでいただきます。

 

おしながき。純フレンチではなく、色々遊びがありそう!

 

まずは運ばれてきた蒸留装置のような不思議なモノ。野菜のエスプレッソを作っているところでした。

 

クレープのような一口アミューズと、先ほど作ったゴボウのエスプレッソ。いきなりワクワクする演出で楽しかったです。濃厚な牛蒡のお味でした。

 

シカトトリュフマン

メニューを見ていったいなんだ…と思っていたら、鹿とトリュフの中華まんでした。いきなりの中華で驚きましたがおいしい。

 

氷見の鰤、奈良の大根を使った前菜。

花畑のような見た目の一皿ですてきです。タップナードはペースト状のソースのようなものらしい。味噌のペーストなので和風なテイストです。

 

ホイップバター。

 

カリカリのパン。

 

平鱸(ひらすずき)と雲子。雲子はマダラの白子のことみたい。

食材名からは予想もつかないこの料理。パイ包みになっていて、サクサクとした食感とホクホクの魚の白身、濃厚なソースがからんで完成度の高い一皿でした。

 

大和牛 もものすけ。

もものすけってブランドの牛?と思っていたらカブの種類だそうです。牛のステーキとカブですね!カブの甘味がすごかった。

 

ここでかなりの変化球。三輪そうめんを使った担々麺です。

三輪そうめんで有名な三輪はこの近くにあるそうです。まろやかめなお味でした。味噌といいまんじゅうといい、なかなか独創的に攻めてきますね。

 

いわゆるお口直しのグラニテ…なのですが、まさかのかき氷仕立て

最近奈良市ではかき氷が流行っていて、人気店が多数出てきてかき氷の聖地とも言われているそうです。それにあやかった梨のエスプーマのかかったプチかき氷。

今度奈良市にかき氷食べに行ってみたいな

 

デザートにいきます。メニューでは温かい栗のビスキュイでしたが、これは栗のフォンダンショコラですね。めっちゃ濃厚な栗クリームが中からとろっと出てきます。めっちゃ美味しい!!

思い出してまた食べたい!

 

大満足のデザートのあと、レストランの隣にあるラウンジのような場所へ移動。こちらでコーヒーをいただけるみたいです。

 

夜景を眺めながらコーヒーを…と思って待っていたら、なんとも手のこんだミニャルディーズがきました。もう最後なのにテンションあがる!!

ゆずやしょうがといった日本的な食材を使いつつ、絶妙な味付けでマッチしていました。

最後まで大満足…!

 

おしゃれ空間で〆って満足度高いですね。

さすがの星付きレストラン。お味はもちろん美味しかったし、奈良の食材や文化、流行までおさえた総合的に奈良っぽいコースが味わえて良かったです。

ちなみにこちらは宿泊せずとも外来で食べに来ることも可能です。共用部はそれほど力が入っておらず、大浴場とかも無いので、近くに泊まって食べにくるのもアリか…と思いましたが、やっぱりごはん食べてそのあとすぐお部屋でごろごろできるのはいいですね!

 

夜の散歩

食後、折角なので周囲をお散歩。奈良の夜景が見られます。

 

高台にあるので景色が開けていてよいですが、周りにあるのはもう一軒のホテルぐらいですね。

 

もう一軒のホテルも偵察してみる。なかなかにおしゃれです。

 

そういえば撮ってなかった、オーベルジュのフロント。

 

ロビーですね。ライブラリとかあると嬉しかったなぁ。

 

朝ごはん

燃えるような朝焼け。今日もいい一日になりそう。

 

テラスはやっぱりちょっと寒い。

 

朝食は夜と同じレストランへ。

 

夜とはまた違う雰囲気。暖かい時期はテラス席が気持ちよさそうです。

 

朝からフルコースの気分ですね!

 

良い感じのパンたち。ジャムやはちみつなんかも。

 

サラダとスープ。

 

メインは選ぶ形でした。こちらはガレットです。お皿の奥の方にはソーセージとかも。

エッグベネディクトとか、フレンチトーストも選べた気がする。

 

ヨーグルトとフルーツ。どれもしっかり丁寧に作られている感じです。オーベルジュの朝って感じでした!

 

お土産にパンと、パウンドケーキをいただきました。

ディナーも朝食も良かったし、館内もきれいでした。満足な宿泊ができたと思います!ただ、これに大浴場とかライブラリとか、共用部がもうちょっとあれば…!と思ってしまうのはちょっと贅沢でしょうか笑

 

大神神社

さて、宿をチェックアウトして、最後の奈良観光です。

大神と書いて、おおみわじんじゃ。

ここには本殿はなく、直接三輪山に祈りを捧げるという、神道の原初に立ち返る歴史の古さが感じられ、日本最古の神社のひとつに数えられています。

 

といいつつ本殿っぽいものはあったりする笑

この奥に本来あるはずの建物がないってことなのかな。

 

そしてこちらは昨日の夜に食べた三輪そうめんで有名な三輪の地でもあります。参道の横にあった三輪そうめんのお店でそうめんもお土産に購入。

 

途中、三輪素麺工業協同組合も見つけました!大神神社のシンボル、三ツ鳥居が良い感じですね。

 

奈良市から少し南のあたりを攻めてみた今回の旅。

歴史ある神社に古墳、美味しいオーベルジュと奈良の魅力が感じられた旅だった!

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