こんにちは、しろいるかです
2024年1月、岡山県と広島県にまたがり旅行をしたときの記録です。
- 旅の全行程
- ベラビスタ スパ&マリーナ尾道
- ロビーとウェルカムドリンク
- 客室:コンフォートラグジュアリー
- 夕暮れのザ・デッキ
- ディナー(メインダイニング エレテギア)
- 夜のザ・デッキとラウンジと尾道ラーメン
- 朝焼け
- 朝ごはん
- 朝のザ・デッキ
- スパ(大浴場)
- インフィニティプールとリボンチャペル
- 宿泊の感想
旅の全行程
本記事は太字部分が対象です。
【一日目】
湯原温泉街散策
宿泊:湯の蔵つるや
【二日目】
吹屋ふるさと村~旧吹屋小学校
宿泊:ベラビスタ スパ&マリーナ尾道
【三日目】
旧足守藩侍屋敷~備中高松城址
宿泊:Villa Stella Cruise&Spa Resort
【四日目】
お好み焼きほり~岡山後楽園
ベラビスタ スパ&マリーナ尾道
こちらのホテルはツネイシホールディングスが保有・運営しているのですが、造船会社が母体という珍しいホテル。もとは常石造船のお客様を迎える迎賓館として1973年に誕生した歴史があり、立地も大規模な造船所を見下ろす高台に位置しています。
福山・尾道からは車で30分、最寄り駅のJR松永駅からも車で15分ほどかかり、公共交通手段も送迎バスも無いため、不便な立地ではありますが、それを補って余りある素晴らしさが感じられるホテルでした。
造船所の脇を通り抜け、急勾配の坂を一気に登っていくとホテルがあります。ふと振り返ると常石造船の造船所が見えます。
外観は…、正直なところ、リゾート感はあまりない笑
無骨なイメージで、保養所とか会社のビルっぽい感じ。ベラビスタの欠点を挙げるなら唯一この外観でしょうか。
エントランス周辺はとてもおしゃれ。高級ホテル感があります。エントランスから一直線に海まで抜けているように見えますね。
ロビーとウェルカムドリンク
中に入ると海まで続く青いタイルと、両側にラウンジが目に飛び込んできます。
外観とは裏腹に、めっちゃ洗練されてる!
こちらのスペースでウェルカムドリンクをいただきます。
瀬戸内のみかんジュースをグラスでいただきました。さっぱりとしていて美味しかったです。
客室:コンフォートラグジュアリー
客室は最高級のスパスイートから一般客室まで全8種類。今回は最もお安いコンフォートラグジュアリーのお部屋。
それでも50㎡あって十分な大きさだし、お値段も十分な価格です。
重厚なエレベーターを通って客室階へ。3階だったかな。
客室の廊下は結構シンプルめ。上の方の階だともっと豪華だったりするのかな。
シンプルな内装のツインベッドのお部屋。喫煙しか空いておらず喫煙室でしたが、消臭対応をお願いし、たばこの臭いは全くありませんでした。
ベッドは寝心地よく快適に寝られました。
水回りは左にトイレ、右側にバスがあります。特筆すべきはアメニティの豪華さ。各種アメニティはオリジナルの箱に入っており、スキンケア系のアメニティはしばらく使えそうな容器に入ったオリジナルでした。
また、一休の特典でアメニティセットも貰うことができました。併設のブティックで3,000円ぐらいのやつだったので、嬉しい。
窓からの景色は完璧なオーシャンビュー。窓も開けられます。
ちなみに全ての客室がオーシャンビューです。
見下ろしてみるとおしゃれエリアがあります。ザ・デッキと呼んでいる、ベラビスタのランドマーク的な場所ですね。
さらにその下にはクルーザー等が停泊しているベラビスタマリーナがありました。
クルーザーで来る人もいるんだとか。すごい世界だ。
夕暮れのザ・デッキ
実はホテルに着いたのは陽も暮れた時間。夕日は残念ながら見られませんでしたが、ザ・デッキからマジックアワーを観に行きます。
空がきれいなグラデーションを描いています。その色が水盤に見事に映し出されていて、これはすごい…。
ちょうど夕陽が沈む方角なんですね。こんないい景色とは…。ゆっくり観光しすぎた…!
水盤の青いタイルが夕焼けの色に染まっていて、ほんと息をのむ美しさです。この日は真冬ですが風もまったく無く、夕陽を見るには最高のコンディションだったと思います。
水盤の両側にはファイヤーピットが置かれ、これまたラグジュアリーな雰囲気に誘われます。
写真でよく見ていたこのデッキ、噂通り、いやそれ以上に素晴らしい絶景でした。写真などで見るあまりの絶景に、ホテルの屋上みたいなところからの眺めなのかなと勝手に思ってたんですが、こんな感じで海に張り出したウッドテラスだったんですね。
ここで夕陽を見たかった…!
マジックアワーの時間もいっぱい人がいて写真撮ってたよ
ディナー(メインダイニング エレテギア)
ベラビスタには鮨、会席、薪火料理が食べられるレストランがそれぞれあるのですが、今回はメインダイニングでもあり、薪火料理が食べられるエレテギアへ。
エレテギアは2020年ゴエミヨで3トックの評価を受けたそうで、スペイン・バスク地方で修行されたシェフの方がつくる薪火料理が食べられるそうです。楽しみ!
ザ・デッキの傍から、光の道を通ってエレテギアへ移動します。館内着でレストランは全てOKなのですが、外を通るためベンチコートが用意してありました。
こちらの通路を通って行くのが特別感が感じられていいですね。
手前の小屋を通り抜けると…
こちらがエレテギアです。なかなかに雰囲気がありますね。
プールサイドに建っているようなのですが、夜なのでよくわからず。
エレテギアとはバスク語で網焼き屋のことなんだって。
席は2種類あって、ガラス張りのプールサイドの席と、キッチンと隣接した席。今回はキッチンの方の席です。
薪火料理なので薪火が命!
覗き込んでいたら、近くで見せてもらえました!(食事も終わり、営業終了後の時間です)
ムードのあるカウンター席でいただきます!
コース料理は素材だけが書かれたシンプルなもの。後々思い出すときに思い出せないやつです笑
お酒メニュー。カクテルのラインナップにスペインっぽさが溢れていて、レブヒートとサングリアを頼みました!
まずは蕪のポタージュ。トッピングされたオリーブオイルがとても濃厚で相性がよかったです。
鰤の…カルパッチョだったか、の上に自然薯をかけたもの。面白い味わいだった気がします。
パン。焼き立てで美味しい。
タコを焼いたもの。炭火の香ばしい香りと食感がたまらなかったです。
瀬戸内といえば鯛!鯛のムニエル的なやつにからすみがたっぷり。
お口直しのソルベ。これが凄かった。オリーブのジェラートに、フルボディのオリーブオイルがかかってる。
オリーブオイルは口に含むと苦味が強くピリピリするレベルの濃厚さで、それと甘いジェラートの相性が抜群に良かったです。
このオリーブオイル、アイスと相性良すぎ
最後は安定の牛肉。確か地元のブランド和牛だったと思うけど忘れてしまった。
メニュー名に「薪火」とだけ書くところがニクいですね。
最後、メニューだと「海苔 もち麦」のもの。
パエリアきたーー!
これ最高に美味しかった。磯の香りが漂うパエリアに、味変で唐辛子オリーブオイル。カリカリモチモチの食感を楽しみながら〆ることができました。
最後のデザート。ジョナゴールド(りんご)を使った、アップルパイをばらばらに再構成した感じのやつだったかな。上に載ってるのがシナモン効かせたジェラートだった記憶が。これもよかったです。
小菓子とコーヒー。最後まで抜かりない美味しさでした。
本格的な薪火料理、というかスペイン料理のコースといえばいいのかな?
雰囲気も良く、お味も良く、素晴らしいひと時をすごせました。
大満足のディナーだった
夜のザ・デッキとラウンジと尾道ラーメン
夜も少しお散歩。
まずはちょっとだけ外に出てみる。といっても高台なので、周りに何かあるわけではありません。
全て通路側なので、どの窓からも明かりが漏れるのが良いですね。
エントランスも改めて。この青いタイルが海まで続くデザイン、やっぱりいいなぁ。
デッキの水盤と、その奥に続く夜の海。
因島や向島など、瀬戸内の島々の生活の灯りがポツポツと景色を彩ります。
ほんと素晴らしい天候だった。夜も全くの無風。
ファイアーピットの炎の揺らめきがまた雰囲気出してていいんですよね…
さすがに冬なので誰もいないけど、春とか秋だったらここ大盛況でしょうね。
振り返るとラウンジの明り。
夜も雰囲気いいわ…
実はラウンジではアフタヌーンタイム、カクテルタイムそれぞれ軽食やアルコール類などを全宿泊客に無償提供していたみたい。食後の時間は有償です。
ゆとりある席数でゆったりできるんですが、夜10時頃になると突如として宿泊客が一挙に押し寄せてきます。
その理由は、なんとこの尾道ラーメンがお夜食として提供されるんです!
併設のレストラン、瀬戸内双忘でつくったオリジナルのスープだそうで魚介だしが本格的。専門店の味かと思うような味わいでした。
ハーフサイズなんですが、ディナーのあとでもかるく食べられてしまいました笑
美味しかった。罪悪感とか気にしない!
最後にブティックを物色。お土産の食品から工芸品まで、センスいい品揃えでした。
あと、THE DARKってバーも夜空いてるみたいで、そっちも行ってみたかったなぁ。
朝焼け
朝焼けは残念ながら反対方向なので見られず。雲が適度にあると、こっちの空も染まるかもしれません。
ほんのり色づいたピンク色の雲と水盤。
そうそう、水盤の先って実はこんな風になってるんですね。
朝ごはん
朝食はエレテギアで洋食か、双忘で和食か、どちらかを選べます。
どちらもセミブッフェスタイル。
前日洋食だったので、今日は和食かな?
右から読みです。
こっちの内装は落ち着いた感じ。雰囲気を求めるならエレテギア一択かもですね。
席を見ると、朝食ですがお品書きがある!
一式用意されてます。ブッフェとは別に用意されるものもおかわり自由だそうです。
一夜干しされたお魚。この中から今日のメインを選びます。
ブッフェも目を惹くものが結構ありました。地ものが多いのが嬉しい。
ドリンクも豊富で、なんと保命酒ウォーターなんてものまでありました。保命酒はベラビスタに近い、鞆の浦で作られている伝統的なお酒ですね。
ひかえめにブッフェからとってきた品々。
鯛の造りがすごくもっちりして美味しい。昆布締めみたいですね。
おひつのご飯と一緒に運ばれてきたこれ、海苔をパリパリにするためだけのやつだ!!
島根で出会った、海苔をパリパリにするためだけのやつ
お魚はいい具合に焼けてました。じゅわっと油がでてくる。
デザートも。ヨーグルトに自家製ジャムが美味しかったです。
和食も美味しいベラビスタ。連泊しても楽しめそうです。
朝のザ・デッキ
明るい時間帯のザ・デッキも当然ながら素晴らしい景色です。
どの時間帯も甲乙つけがたいですね。
超広角でも。
ここでずっとくつろいでいたい…
スパ(大浴場)
こちらのホテル、非常に残念ながら温泉はありません。温泉があったら完全無欠になってしまうからしょうがないですね…。
ただ、温泉が無くても大浴場はすごい。
おしゃれな扉の向こう側がスパです。
男女入れ替わりはなかったけど、施設的には全く同じです。
なんと!!
岩盤浴が6:00~24:00まで入り放題なんです。そして、岩盤浴着は都度変えられるし、人も全然いない!
岩盤浴の設備も上質で、音も静かでほんと快適。
岩盤浴で汗をかいた後は、大浴場へ…
この展望風呂のフチで外気浴。そよそよと冷たい冬の海風がほてりを取ってくれてめっちゃととのう…
体が冷えたらお風呂に浸かります。温泉ではないですが清潔なお風呂。
立ち湯になっててこれがまた浮遊感がいい。
延々とループしてました。正直ラウンジよりもお部屋よりも、ここの岩盤浴からの外気浴、立ち湯ループがベラビスタの過ごした時間の大半かもしれない。
岩盤浴+冬の外気浴の良さに気づいた瞬間
岩盤浴着使い放題、静か、お風呂の景色も良くて清潔とか、揃いすぎててやばいよ
ちなみに夜も良い雰囲気。
さらに湯上り処も充実。ここ自体は狭いのであまりゆっくりはできませんが…
瀬戸内茶、レモン水、デトックスウォーターに缶ビールと飲み物類は飲み放題。
さらにこのオリジナルのたまごアイスがおいしい。ミルクセーキみたいな味わい。
眺望とレストランという大きすぎるウリに隠れてますが、このスパは素晴らしかったです。正直またこの大浴場のためだけにまた行きたい。
一休特典でチェックアウトが13時まで延長できるので、朝食後はずっっっと大浴場に入り浸りでした。最高だった…
インフィニティプールとリボンチャペル
ザ・デッキの端の方から見えるこの謎の建物。実はチャペルなんです。
チェックアウト後、ちょっと行ってみることに。
途中、エレテギアを通ります。夜だったからわからなかったけど、柱が細くて全面ガラス張りの特徴的な建物です。
どうやら左は既存棟、右は2015年に新たに建築したものだそうです。
ほんのり残った薪火のにおい。芝生も広いからイベントとかもできそう。
真正面から撮るとこれはすごい。屋根が宙に浮いてるみたいです。
フォトジェニック感がはんぱない。
ガラス窓は開け放されていて、オープンエアなスペースになっていました。
プールサイドのこの感じ、海外のリゾートみたいですね。
プールも夏場は賑わいそうだなぁ。
海の青と空の青とプールの青が一体になったよう。
プールの奥にはテラス席があります。ここも夏は賑わいそうですね。
プール側から撮っても映える建物ですねー。
眼下にはマリーナ。
リボンチャペルに着きました。
これまた特徴的な、二本のリボンが螺旋のように巻き付いてます。
会津のさざえ堂と似てる。行ったときの記録。
内部は全面ガラス張り、海を見下ろす素敵なチャペルです。
このリボンは階段になっていて、登ることができるんです。最上階からは…
なんと尾道まで見渡すことができます!
反対側、造船所も全貌が見えますね。
巨大な船をメンテナンス中?
ベラビスタの全貌も見えます。やっぱり造りは無骨で、会社の施設っぽい笑
宿泊の感想
ベラビスタは昨今メディアやテレビ番組などでも取り上げられかなり有名になったリゾートホテル。
泊まる前は、温泉はないし、景色はよさそうだけど建物が古いという話もあるし、お値段は結構するし正直どうかな…と思ってましたが、めっちゃよかった。
施設面では、外資系の高級ホテルのような、どこを切り取っても洗練された完璧さは無いですが、ザ・デッキからの眺望は想像を超える素晴らしさだったし、ごはんも美味しい。スパも温泉じゃないとかどうでもよくなるぐらい最高だった。
ツネイシホールディングスは尾道にも特徴的なホテルを経営しており、そちらも行っていたくなりました。ベラビスタ自体もまた行きたいなぁ。
気持ちよく過ごせた一泊二日だった
いつかは連泊してのんびりしてみたいね
尾道周辺の旅行の記録