しろいるか旅行記

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旅行が好き だいたい週末更新

2023年10月【2/3】北東北「十和田ホテル」泊 登録有形文化財の木造建築ホテルに泊まって、奥入瀬渓流で癒される旅。

こんにちは、しろいるかです
2023年10月、北東北3県へ旅行に行きました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
八戸駅八食センター
宿泊:ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート

【二日目】
八幡平~十和田湖
宿泊:十和田ホテル

【三日目】
奥入瀬渓流散策~十和田バラ焼き
宿泊:恐山宿坊 吉祥閣

【三日目】
恐山散策~大間のまぐろ

一日目の記事

 

松尾八幡平ビジターセンター/さくら公園

ビジターセンターは、安比高原から八幡平アスピーテラインに続く道の始まりの部分にある施設で、道の駅的な役割を担っています。お土産物屋さんも併設されてます。

また、隣接するさくら公園で、たまたまお祭りをやっていました。山賊まつりというらしいです。

旅先で偶然出会うお祭りっていいよね!

 

出店もたくさん出ていました。ぐるっと回って雰囲気を味わいました!

 

八幡平アスピーテライン

本当はこの日、八幡平に登ろうかと考えていたのですが、お天気が…。

山頂付近にくるともう真っ白。

 

八幡平は、山頂付近の駐車場からわずか数十分程度でピークまで行けるというお手軽な山で、それでいて百名山に数えられる山なので、旅行ついでに登ってみたかったのですが…。

この状況で登る気力は湧かず、またの機会に!

無念…。

 

十和田湖(休屋周辺)

さて、八幡平を横断してたどり着いたのが十和田湖

青森、岩手、秋田の県境のあたりに位置する湖です。

十和田湖周辺の観光といえば有名な奥入瀬渓流ですが、まずは十和田湖自体を見ておかないと!

十和田湖畔周辺で最も賑わっている休屋地区に行き、とりあえず車を置いて遊覧船のりばへ。

 

お天気もだいぶ回復してましたが、めっちゃ風が強い。。

遊覧船に乗るか迷いましたが、とりあえず湖畔周辺を歩くことに。

 

遊歩道が整備されており、気持ちよく歩くことができます。

 

雲の切れ間から漏れる光が神秘的!

 

この日は風が強いので少し濁っていましたが、それでも青く美しい湖です。

 

周辺には宿もあるのですが、その、結構寂れています…。温泉などがないので、どうしても別の場所に泊まる人が多いのかもしれません。

十和田神社に続く参道に、ちょっとしたおみやげ物屋さん街がありました。

 

森の奥に鎮座する十和田神社。突然神域に入った気がしてとても雰囲気が良かったです。

十和田湖畔お散歩コースは森あり、湖ありでお散歩にぴったりでした。ゆっくりぐるっと回って1時間ぐらいの所要時間かな?

暖かい時期だったら遊覧船に乗っても楽しそうだったな

 

十和田ホテル:外観と本館ロビー

さて、本日泊まるホテルは十和田ホテル

ここは、本館ロビーが木造三階建ての独特な作りになっており、登録有形文化財に登録されています。マツコの知らない世界でも紹介されてバズったんだとか。

ちなみに冬季休業するホテルです。

 

到着したのは日も暮れかけた頃ですが、いきなり目に飛び込んでくるこの木造建築に目を奪われます。

 

完全に日が落ちるとさらに美しくなります。

 

ここが昔の車寄せになっており、ホテルの入口だったようですが…

 

今はコンクリート造りの別館が併設され、こちらがホテルのパブリック部分の機能を担っています。

後で紹介しますが、コンクリ造りだから風情ないのかと思いきや、こっちはこっちでなかなか良い感じの内装でした。

 

まずは本館の入口からホテルに入ってみます。

 

この独特な三階建ての造り!

デザインは和洋折衷の雰囲気も受けますが、木造なのでやや和風寄り?

青森、秋田、岩手の宮大工を80名も集めて作ったのだとか。

入っていきなりこの光景はちょっと感動

 

この感じとか、温泉旅館っぽさもあります。

 

どうやら洋式のデザインを強く意識しているそうです。

というのも十和田ホテルは、戦前に日本で開かれる予定だった東京オリンピックに合わせ、外国人を受け入れるためのホテルとして作られたものだったみたい。

 

紆余曲折ありつつも、今でもこの意匠を間近で眺めながらこのホテルに泊まれるというのは嬉しいことですね!

本館は一棟まるごと登録有形文化財に指定されています。

 

共用部

主に別館部分のホテル共用部の紹介です。

こちらはまず、現在のホテルの入口である別館ロビー部分。

 

フロント部分はシティホテル的な感じです。

 

建物は三階建てなのですが、二階にレストラン、大浴場、ラウンジがあります。

 

三階部分から、吹き抜けになっているラウンジを見下ろしたところ。

これもまた本館に負けないクラシカルな感じがいいですね!

 

ステンドグラスやレンガ調な感じとか、大正ロマン的なのを意識してるのかな。

 

こちらではお茶とかコーヒーをセルフサービスでいただくことができました。

 

別館と本館を繋ぐ空中通路。奥に見えるのが本館です。

 

本館にある階段は吹き抜けになっていて、この手すりの木の感じがなんともいいですね。

 

客室:本館和室8畳

今回泊まるお部屋は本館の最も狭いお部屋。昔の建物なので間取りはそれぞれ微妙に異なるそうです。

 

8畳の和室と、奥に2つに分かれた広縁が。少し不思議な間取りです。

 

広縁からは十和田湖がちょっと見えます!

冷涼な地域であり、冬季は休館するためエアコンが設置されていないんですよね。10月下旬に泊まったのですが結構寒さがありました。

昨今は十和田湖とはいえ夏場は暑いですし、時期によってはエアコンなしは結構つらいかも。

 

天井とかは当時そのままなのかな。これまた凝ったつくりでした。

本館と別館だと結構お値段差がありますし、ホテルの雰囲気を味わうのであれば別館での宿泊でも問題ないかもしれません。

 

夕食

夕食は夕食会場へ。別館の奥にあるレストラン真木でいただきます。

 

雰囲気はこんな感じ。

 

最初から前菜とお鍋が用意してあります。

 

和洋折衷のコース仕立てでした。地元の名物も含まれていて嬉しいです。

 

まずは前菜。ホテルの所在地は秋田県ですが、青森県の境目にもなるため、りんごとかホタテとか青森っぽいものも混ざってますね。

 

だまっこ鍋という郷土料理。だまこ鍋とも呼ぶそうで、きりたんぽを丸めたものが入ってるイメージです。しょうゆベースで美味しかったです。

 

鰤たたきのサラダ。

 

鱸のオーブン焼き。急に洋食っぽい感じ。かかっているのはパプリカソース。

 

トラウトサーモンの東寺蒸し。

東寺蒸しは湯葉蒸しのことだそうです。十和田湖はヒメマスが名物らしいので、ヒメマスが食べたかったな。

残念ながら2023年は超不漁だったそうで、こちらに限らず、十和田湖周辺の他のお宿でも全然食べられなかったそうです…。

 

和牛のグリエ。フレンチ風ですね。

 

ここでご飯が来て、なんだかステーキ定食っぽくなった笑

これはこれで美味しかったので全然よしです!

 

最後はデザートです。

ご飯は一皿一皿サーブしてくれますし、ゆっくり食べることができました!

レストランがガラス張りで解放感あるのもいいね

 

朝のラウンジ

朝、ラウンジに光が差し込んでとても良い雰囲気。

 

吹き抜け部分から階段を下りて、ラウンジの1階へ。

 

窓から差し込む光で陰影が綺麗です。

 

ここで朝のコーヒーが飲めれば…。残念ながらセルフのコーヒーサービスは朝はなかったのです。

 

ステンドグラスも輝いていた!

 

朝食

さて、朝食も夕食と同じくレストラン真木で。

 

シンプルな和食です。写真撮る前にちょっとだけ手を付けてしまった…。

 

夜は写真に納めなかった、中庭部分。

 

朝の散策

外側に周って、朝日に照らされる本館の雄姿を撮っておこう。

 

植物に覆われつつあるのもいいですね。

 

奥が別館です。別館も全室十和田湖ビューですね。

 

このあたりからの写真がやっぱりベストポジションかな?

 

ホテルはやや高台に位置しているんですが、湖畔への散歩道もあります。

ただこの後奥入瀬渓流を歩くこともあり、今日はまぁいっか…となりました笑

 

朝の本館ロビー。

 

二階部分に杜の図書館と銘打ってちょっとしたライブラリーがあります。ここで外の景色を眺めながら本読むのもいいですね。

 

実際には見物の人がちょいちょいやってくるのであまり落ち着かないかもしれません…笑

 

しかしこのロビーのつくり、何枚でも写真撮っちゃう魅力がありますね。

 

階段部分も雰囲気あって、クラシカルなホテルっていいなぁ…。

 

大浴場

最後に、こちらの宿には大浴場がついてます。温泉ではないのが残念ですが、十和田湖に流れ込む山水を沸かしたもので、景色のいい露天風呂もついています。

 

内湯はシンプルなつくり。サウナと水風呂もあります。

 

露天風呂は眺めがとても良いので、これで温泉だったら…!と思っちゃいますね。

朝風呂満喫できた

 

宿泊の感想

とにかく独特の建築が素晴らしいホテル。本館ロビーには、滞在中時間を変えてなんども訪れる魅力がありました。別館も本館の雰囲気を崩すことなくうまく調和がとれており、ホテル全体が良い雰囲気でした。

ただ、お食事などもゆったり食べられるし、大浴場もあるものの、本館客室のお値段を考えるとややお高いかも…。とはいえ冬季休業するホテルだし致し方ないか。。

運営が藤田観光系列だったので、株主優待とかをうまく使えばお得感のあるお値段で泊まれるかもしれません。

私たちは泊まったのが三連休だったこともあり、ちょいちょい空きをチェックしていたものの、優待枠が最後まで空くことはありませんでした。

 

奥入瀬渓流のいろは

十和田湖に来たなら欠かせない観光地が奥入瀬渓流十和田湖から流れ出す渓流で、場所によってはダイナミックな激流や滝を生み出したり、時には清流だったりと緩急ある流れを楽しむことができるハイキングコースです。

 

最初から最後まで歩き通すと5時間もかかるロングコースですが、実は渓流は車道と並行する形になっており、コース全体をハイキングしなくても目当ての場所の近くの駐車場に車を停めてそこまで歩く…という楽しみ方もできるようになっています。

A地点からB地点まで歩いて、バスで戻ってくるというやり方もありますし、レンタサイクルを借りて車道を進み、見どころに差し掛かったら路肩に自転車を停めて都度見るなんてやり方もあります。(狭い道なので、自動車は路肩には停められないです。)

 

今回は、銚子大滝の近くの駐車場に車を停めて滝を見たのち、石ヶ戸の駐車場に停めて、そこから阿修羅の流れまで往復しました。

ちなみに石ヶ戸の駐車場はそれほどスペースがなく、私たちは10時より前に到着したのですがそれでもほぼ満車状態でした。銚子大滝の駐車スペースはさらに狭いのでシーズン中は早朝に来ないと厳しいかも。

出典:奥入瀬渓流ロング散策コース | 十和田八幡平国立公園 | 国立公園一覧 | 国立公園に、行ってみよう! | 環境省

 

奥入瀬渓流:銚子大滝

駐車スペースはわずかこれだけなので、停められないと思った方がよいかも。

 

こっちは銚子大滝ではないのですが、良い感じの滝。

 

駐車スペースから1分ほどの距離に銚子大滝が見えます。

 

迫力のある滝です!

 

シャッタースピードを遅くして、なんかしゅわーっとした感じに!

虹まで一緒に写ってなんだか幸せな気分。

 

木漏れ日と滝が良いですね。

 

こっちもしゅわーっとした感じに。

 

マスかな?魚も泳いでました。

 

滝を堪能した!

 

奥入瀬渓流:石ヶ戸から阿修羅の流れまで散策

石ヶ戸の駐車場にはビジターセンターがあり、トイレやちょっとした茶屋もありました。ここで準備を整え、往復1時間ほどの軽いハイキングです。

写真でよく見るような緑に包まれた穏やかな流れです。

 

かと思えば突然激しい流れになるところもあったり、渓流の変化を横に見ながら遡っていきます。

 

森林浴で癒されます。

 

奥入瀬渓流では、流木に付着した苔や植物も最近注目されているらしい。

 

かわいいキノコも。

 

お天気次第ですが、晴れてるとほんと木漏れ日が美しいです。

 

絵を描いてる人もいた!めっちゃうまいです。

 

このあたり、阿修羅の流れかな?ド迫力でした。

でも個人的には緩やかな清流の方が好きだなー。

 

そんな素敵な光景が見られる奥入瀬渓流なのですが、実は車道と渓流が並走する関係上、歩道もほぼ車道の横を歩くことになります。

交通量が結構あって忙しなく、山の中の静かなハイキングという雰囲気にはなりません。これがほんと惜しい…!!

パークアンドライド的な形にして、自家用車の乗り入れを無くせばかなりゆったりとした雰囲気になると思うんだけどなぁ…。

とはいえこの渓流は十和田に来たら是非見ておきたいですね。

緑が水面にも反射してほんと綺麗なんだよね

紅葉シーズンとか、真冬も真冬で氷瀑が見られて素敵みたい

 

十和田バラ焼き

奥入瀬渓流ハイキングのあとはガッツリ食べたい。ということで十和田のB級グルメ十和田バラ焼きを食べに十和田駅周辺のお店へ。

十和田バラ焼きは、米軍基地が近くにある関係上牛肉が安く手に入ったことから地元で親しまれる食べ方だそうで、玉ねぎと牛バラ肉を鉄板の上で食べるものです。

専門のお店もありますが、焼肉屋さんでも食べられます。今回は大昌苑さんへ。

 

この激シブな店内…!!

 

たっぷりの玉ねぎと牛バラ肉。ご飯がめっちゃ進む逸品でした。

十和田ホテルに十和田湖奥入瀬渓流と十和田を満喫した

自然たっぷりのエリアだった

次は恐山や大間を目指して、青森県下北半島へ向かいます。

 

湖っていいよね!