こんにちは、しろいるかです
2023年8月、どこかにビューーンで長野県へ旅行に行きました。
一日目の記事はこちら
旅の全行程
本記事は太字部分が対象です。
【一日目】
上田駅~草笛上田店~上田城址公園~みすゞ飴本舗~渋温泉散歩
宿泊:歴史の宿 金具屋
【二日目】
サンクゼールワイナリー~小布施散歩~evolve(ディナー)
宿泊:枡一客殿
【三日目】
おぶせ温泉穴観音の湯~カフェえんとつ~高井鴻山記念館~別所温泉散歩~やきとり番長上田駅ナカ店
サンクゼールワイナリー
サンクゼールといってピンとこなくても、久世福商店といえば知っている人が多いかも。各地のショッピングモールでよく見かけるやつです。
サンクゼールは自社ブランドのようなもので、ジャムやワインに力を入れているんだとか。
小布施の近くにある本社兼ワイナリーではチャペルやレストランも併設され、観光地になっているようで、小布施を訪れるなら併せて行ってみたいところ。
この雰囲気、日本離れしてますね!
ワイナリーって実は行くの初めて。
こんなにブドウってたくさんできるんですね。
収穫間近です!
ワクワクする入口。
歴史がありそうなワイナリーですが、1990年創業、まだ30年ぐらいなんですね。
中にはショップと、テイクアウト形式のカフェがあります。テラスが気持ち良さそう…。
ショップは、サンクゼールのものと、久世福商店もありました。売り場はかなり広いです。
無料での簡易なワイナリー見学ツアーをやっていて、簡単にサンクゼールの歴史と、醸造所の見学をさせてもらいました!
15分ほどですが、時間が合えば参加するとよいかも。ちょっとだけ試飲もさせてもらえました。
カフェで注文してここでひたすらのんびり。自然の中で癒された。
景色だけじゃなく、ご飯も侮れないです。
バゲットのセットと、アップルパイを頼みましたが普通においしかった。
こちらはレストランとチャペル。先ほどのカフェやショップとかとは、少しだけ離れた場所にあります。全然歩いて行ける距離ですが、駐車場とかも分かれています。
この雰囲気のチャペルいいですね!
この辺の景色も素晴らしかった。
ほんと、フランスとかイタリアの片田舎のような感じ〔行ったことはないけど…)
ワイナリーめぐりも楽しそう
車で来てると二人で試飲ができないのが残念
枡一客殿
ワイナリーを堪能したあとは今日の宿泊場所へ。
小布施は小さな街で、基本的に宿泊施設はほぼないのですが、そんななかこの枡一客殿は都会の洗練された高級ホテルのような宿です。
小布施堂という栗菓子の有名なお店が経営する宿で、小布施の街のまさに中心部にあります。
駐車場がわかりづらいですが、隣接する北斎館という美術館を目指し、宿の目の前に車をつければバレーパーキングしてくれます!
内部もめっちゃ洗練された雰囲気。なんでも新宿のパークハイアットと同じデザイナーさんがデザインしてるらしい。
全部で10室ほどしかない宿なので、レセプションはこじんまりとしています。
今回はレセプション棟の2階にあるお部屋へ。一番お安いランクのお部屋です。
それでも内部は50㎡はあり、かなりゆったりめ。
さらに、設備面も完璧でした。
寝心地の良いベッドに空調が効いた部屋。旅館とはまた違う良さがあります。
お部屋は窓があるものの、外は近くに民家などもあるためか、カーテンで覆われてました。
水回りやアメニティ周りも高級ホテル並みでびっくり。
特徴的なのが、このお風呂。
空間が妙に広く、浴槽も大きいです。
水もものすごい勢いで溜まるようになっていて、5分もあればこの大きい浴槽満タンになってしまうほど。
水の勢いがありすぎて、泡いっぱいのシルキーバスみたいになってます笑
少しお部屋でゆっくりしていたら、お茶菓子もお部屋に持ってきてもらえました。
夏っぽく、栗餡の水羊羹。さっぱりしておいしい!
敷地内はそれほど広くないですが、池があって錦鯉がいっぱいいたり…
ライブラリもあります。ジャンルは多岐にわたるので何かしら気になる本がみつかりそう。お部屋にもっていくこともできます。こういう共用スペースがあるのが嬉しい。
小布施の町散歩
お部屋で少し休憩したら、小布施の街散歩へ。
街の観光エリア自体は端から端まで歩いても10分ほどの広さですが、全体的に統一感のあるまちづくりがされており、とても雰囲気がいいです。
宿泊した桝一客殿や、葛飾北斎がテーマの美術館、北斎館などがある中心部エリア。石畳なのも雰囲気出てます。
栗菓子のお店が至る所にあるのもお布施の特徴。栗シーズンじゃなくても栗菓子は楽しめます。
こちらも栗菓子屋さん。こういったお店がいっぱいあるので食べ比べとかしたくなります。
こちらはevolveという、桝一客殿の朝食会場兼イタリアンのランチとディナーを提供するレストラン。
今日の夕食はここでイタリアンディナーの予定!
街の至る所に栗の木が植えられていて、いがぐりも見つけました。
とげとげ
えんとつがあるレトロな建物もあるんですね。
こちらは造り酒屋。酒屋さんも何軒かありました。
たまーにBS放送でCMとか流してる、かんてんぱぱのお店。長野県の企業だったんだ!
小布施堂は2店舗あり、こちらは大きい方。ただ品揃えはたぶん同じっぽい。
天気がやや不安定でしたが、なんだか空の青さがすごく強調されました。
evolve(エヴォルベ)
お散歩もしたし、お腹を減らして向かうのは今晩のディナー、evolve(エヴォルべ)です。
宿のほぼ目の前にあり、歩いてすぐの好立地。
それもそのはず、もともとは宿と同じく小布施堂が経営するイタリアンのお店だったようで、シェフが独立して以降も同じお店を昼と夜だけ間借りして営業しているみたい。
ちなみに朝は宿専用の朝ごはん会場になります。
地方の食材を中心に使ったローカルガストロノミーって最近流行りですね。今回も小布施周辺でとれたもの中心のイタリアンです。
とても評判のお店だそうで楽しみ。
夜はコースが2種類ありますが、期待を込めて高い方のコースにしてみました。
まず、アミューズがなんと5品も続きます。
日本では小布施でしか作っていないという珍しい洋ナシ、ラヴィアンローズを使った逸品です。右側はレバーパテのエクレアですね。
続いてこちらは燻製の香りがついたタルト。カルボナーラの味付けになっていてイタリアンが感じられます。
写真だと大きそうに見えますが一口サイズです。
これはイタリアの伝統料理みたい。ゼッポリーニというフリットのようなもの。
冷製パスタ、カッペリーニなんですが、上の泡がなんともオシャレです。お味も良い。
このくるみパンも美味しい。自家製だそうです。
なんとお肉まででてきました。すでにコースが成立しちゃってる笑
お塩と、ソースでいただきます。鹿の角が立派!
ジビエですが肉の臭みもなく、味は濃厚で良い感じです。
いよいよここから本番!一口カプレーゼがめっちゃおしゃれ。
ゴールドラッシュというとうもろこしを使ったポタージュ。めっちゃ甘い。
手長エビのカダイフ包み。下にはリゾットがあって食感が楽しいです。
パスタ。本場っぽく塩味が強くアルデンテ感があります。
二色のお皿が素敵。オマール海老のロースト。美味しいけどここまで来たらいっそ地元食材でも良かったかも。
お肉はリンゴ和牛。長野はりんご食べて育っている牛が多そうですね。
ジャガイモのミルフィーユがパリパリでよかった。
デザートはこの華やかさ!シャインマスカット何粒使ってるんだろう…。お味もバランスよく、中のカスタードと相性がばっちりでした。
なんとさらにモンブラン(こちらはイタリアンなのでイタリア語読みのモンテビアンコというみたい)までいただけます。
その場で絞ってもらえるのは嬉しい!
小布施堂で、通年提供されているモンブラン朱雀という人気の料理があるのですが、こちらのシェフの方が小布施堂勤務時代に作ったんだそうです。
そして独立後も小布施堂の社長のご厚意で朱雀という名前を共用して、こちらはモンテビアンコ朱雀というんだとか。
味の構成もそれぞれ異なっていて、こちらのモンテビアンコはほうじ茶のジェラートが中に入っており、栗の渋皮煮ソースをかけていただく形です。このソースとほうじ茶の相性がめっちゃ良くて感動しました!
お店は程よい広さで快適でした。
この小さな小布施の町で、これほどのイタリアンが食べられるのは凄いですね。しかもお値段が東京と比べると…だいぶお安く感じます。
こういった地元の名産や旬の食材を使った、まさにそこの料理を食べることが旅の目的になるようなお店ってもっと全国にできると良いですね。とても良いお店でした。
品数も多いし、どれも手が込んでて美味しい
大満足だった
しっかりとコースをいただいて、気がつけば外は真っ暗。
夜の桝一客殿もライトアップされてて素敵です。小布施の街は夜になるとお店も閉まり、昼間の賑やかさが嘘のように静かになります。
お宿の中もとても静か。鯉たちも寝ていました。
美味しいごはんを食べて気分よく就寝です。
朝食
さて、朝ごはんもまた前日の夜のevolveと同じ建物でいただきます。
朝は傘風楼という名前で案内されますが、建物の看板はもちろんevolveのままなのでちょっとわかりづらいかも笑
通りに面した広々とした席です。
朝も雰囲気良いですね。朝食の受付時間は長いし、宿泊人数少ないのでとてもゆったり食べられます。
ごはんは洋食オンリーです。
自家製ジャムとパン。
スープと…
イタリアンオムレツか、エッグベネディクトから選べます。やっぱり朝もイタリアン風味なんだ!
エッグベネディクトも二玉という豪華仕様。朝食もなかなかの美味しさでした。
おぶせ温泉 穴観音の湯
さて、この枡一客殿。建物もステキだし周りの雰囲気も良い、ご飯も美味しいし隙のない布陣なのですが、唯一の欠点が温泉がないこと…。
しかし、実は車で5分ほどの距離のところに日帰り温泉が2軒あります。
どちらも泉質はほぼ同じで雰囲気や設備も大きな差はなさそうなのですが、こっちの方がちょっとだけ評判が良さそうだったので、この穴観音の湯へ。
小高い丘の上に建物が作られていて、駐車場に車を置いてエレベーターで建物に上がるという不思議な構造です。
出典:おぶせ温泉 穴観音の湯 公式
オープンとほぼ同時に伺ったのですが既に結構の人がおり、人気の施設でした。
というのも納得で、薄緑色の硫黄香るお湯が源泉かけ流しされており、加えて広い露天風呂、さらにスチームサウナまで完備と素晴らしかったです。こんな日帰り温泉が近くにあったら毎日通ってしまう…。
長野県も地味に温泉大国だよね
有名な温泉地じゃなくても普通にすごい温泉
建物の裏手に由来であろう穴観音がありました。
小高い丘なので小布施の町も見渡せます。
お風呂上りに風が気持ちよかったです。
カフェえんとつ
さて、お風呂から戻り、お部屋でひと眠りしてから13時にチェックアウトです。めっちゃのんびりできて快適な宿泊でした…。
この後向かったのはこれまた小布施堂が経営するカフェえんとつ。
こちらも枡一客殿の近くにあります。
こちらではモンブラン朱雀という、小布施栗を贅沢に使ったモンブランを通年提供しています。
9月から10月の栗シーズンに限り、栗の点心朱雀という収穫したての栗を使ったモンブランをいただけるのですが、今回は残念ながらシーズンからギリギリずれてしまっていたたため、通常のモンブラン朱雀をいただきます。
栗の点心朱雀はオンライン予約しないと当日食べるのはほぼ不可能なレベルの人気っぷりなのですが、さすがにモンブラン朱雀はだいぶ人気も落ち着いてきたようで、お昼時であれば予約がなくても入れそうな雰囲気でした。
枡一客殿に宿泊した場合、翌日の好きな時間にカフェの予約ができるため、栗の点心朱雀が食べられる時期はそういった付加価値もかなり大きそうです。
こちらがモンブラン朱雀。前日食べたモンテビアンコ朱雀とは違って、中はセミフレッドのアイスとナッツ、クリームが入っています。
周りの小布施産のカシスソースと一緒に食べるとこれまた美味しい。
小布施に来たら食べておきたい逸品です。
朱雀モンテビアンコの方も私たちはディナーでいただきましたが、ランチでもいただけるみたいです。看板がでてました。
高井鴻山記念館
ついでに小布施の町をもうちょっと観光。高井鴻山という、葛飾北斎に師事し、妖怪絵が有名な画家の美術館があったので寄ってみました。
路地裏にあるのが良い感じ。
残念ながら作品は撮影できなかったのですが、ユーモラスに描かれた妖怪が珍しかったです。
建物も雰囲気あって素敵。
どうやら葛飾北斎が逗留していた建物みたい?
昔の日本の建物って感じでした。
別所温泉散歩
さて、どこかにビューーンで上田に行くことになった旅もいよいよ終わり。
最後は上田駅から車で30分ほどの距離にある、別所温泉を少し散歩してみました。
別所温泉は日本最古と言われる温泉のひとつ。実は非常に歴史ある温泉なんですね。
この度初のにゃんこ。
温泉街というほどの街並みではないですが、なんかいいですよね。
別所温泉は信州の鎌倉とも言われ、寺社仏閣が数多く残されています。
こちらの北向観音もそのひとつ。
ちょっとした参道なんですが雰囲気があります。
お土産物屋さんはここに集中してます。
確かに立派なお寺。
遥か彼方に上田の街並みも見えますね。
雰囲気良いし、また上田が当たったら別所温泉に泊まろうかな…。
さらに温泉街の奥に進むと…
これまた立派なお寺。
ここは安楽寺というお寺なのですが、なんと国宝の三重塔を擁しているんです。別所温泉に来たら行っておきたいところ。
拝観料が必要です。林の奥に見えるのが国宝か!
長野県で国宝認定第一号でもあり、日本唯一の木造八角塔だそうです。
1290年代に建てられたという歴史ある建物で、思いがけず良いものを見られました。
また、別所温泉は上田駅から上田電鉄別所線が結んでいるのですが、この別所温泉駅がレトロでかわいいんです!
大正時代のようなつくり、パステルカラーの駅舎。思わず写真をたくさん撮っちゃいます。
上田駅から電車でここまで来るのもテンションあがりそうですね!
電車でも車と変わらず30分ぐらいで着くみたい。
スキマ時間ですが、とても楽しめた別所温泉でした。今度は泊まりに行くぞー!
やきとり番長 上田駅ナカ店
さて、旅も終わり上田駅に戻ってきました。
旅の最後は、上田名物の美味だれ焼き鳥を食べないと終われません!なんともありがたく、上田駅の別所線改札前にあるこちらのお店でテイクアウトをやっていたので、新幹線の中で食べることにしました。
美味だれ焼き鳥とは、にんにくの効いたたれに串カツの要領で焼き鳥をくぐらせて食べるというものだそうです。
真っ赤に染まる空が名残惜しいですが、新幹線へ…
小布施で買った栗おこわと美味だれ焼き鳥、ご当地ビールという完璧な布陣…。
楽しい旅でした!
小布施は美食の町だった
また栗シーズンに枡一客殿に泊まって、栗の点心朱雀を食べてみたいな
とくに美味しかった記憶が残る旅