こんにちは、しろいるかです
2022年2月、群馬県にある秘湯を守る会所属の宿、法師温泉長寿館に泊まってきました。
- 旅の全行程
- お得な新幹線の乗り方
- 越後湯沢駅
- 湯沢レンタルスキーボード ベンリ
- ガーラ湯沢
- 魚沼キュイジーヌ料理 むらんごっつぉ
- 法師温泉 長寿館
- 法師温泉 外観
- 法師温泉 共用部
- 法師温泉 お部屋(別館)
- 夜ごはん
- 大浴場(長寿乃湯)
- 大浴場(玉城乃湯)
- 大浴場(法師乃湯)
- 法師温泉 夜の風景
- 朝ごはん
- お宿の感想
旅の全行程
【一日目】
越後湯沢~ガーラ湯沢~むらんごっつぉ
宿泊:法師温泉 長寿館
【二日目】
帰宅。
お得な新幹線の乗り方
本題に入る前に。
JREポイントって実は意外に溜まってます。Suicaと紐づくポイントですね。基本的には1ポイント1円で使用できるんですが、わりとつい最近から、飛行機会社のマイルのように、新幹線の乗車券特急券(JRE POINT特典チケット)に交換することができるようになりました。
交換レートは移動距離に応じて変動しますが、100Km刻みで変動します。
そのため、可能であれば101Kmの距離を移動するよりも199Kmを移動する駅間のチケットに交換したい。
そこでなんと、東京~越後湯沢間は199.2Km。つまり、ギリギリ~200Kmの交換レート(4,620ポイント)で入手できるんです。自由席だと6,260円なので、1ポイント1円以上で利用できるんですね!
これはスゴイ。今回は気づいたら溜まってたポイントを使って越後湯沢まで行きました。
と推したものの、実は早めに予約すればえきねっとトクだ値で50%オフの時もあったりするので、早くから予定が決まっているならそっちの方が良いかもしれません。
越後湯沢駅
越後湯沢駅に到着。宿に着く前に折角なのでガーラ湯沢でスキーでもしようかと。ちょうど越後湯沢とガーラ湯沢駅の中間ぐらいにあるレンタルショップまで歩きます。
越後湯沢の町はほどよい温泉街感があっていいですね!
湯沢レンタルスキーボード ベンリ
お値段もお安かったので、こちらで一式を借りてガーラ湯沢まで送ってもらいます。ホームページや店構えはなかなか時代を感じますが、用具は綺麗に手入れされていたし対応も良かったし、ガーラ湯沢のレンタルショップで並んで高いお値段で借りるよりオススメです!
ガーラ湯沢
ガーラ湯沢は新幹線の駅直結のスキー場。アクセスが良すぎてヤバイです。ここ以上のアクセスの良いスキー場を知らない。
施設も充実。
けどまぁ、やっぱりその分混むんですよね…。ゆっくり滑るならお隣の湯沢高原スキー場の方がよいかも。
澄み渡る青空と雪山!
気持ちよく滑れました。
晴天のスキーは楽しいよね
お昼ぐらいになると一気に混み始めるので、朝イチがおすすめ
魚沼キュイジーヌ料理 むらんごっつぉ
お昼ごろまでスキーをして、ランチは越後湯沢駅前のこちら。
旅館に併設するレストランなんですが、とてもおしゃれ。
お昼なら飛び込みでも大丈夫そうだったけど、一応予約しといたほうが良さそう。
2,750円のリゾートコースをいただきます。
前菜は雪国っぽい…なんて呼べばよいのかわかりませんが、アレを模したものがかぶさったおしゃれな感じ。
左からチーズの味噌漬け、雲丹とごま豆腐、芋ジェンヌの白和え。芋ジェンヌは名産のさつまいも品種みたい。
魚料理にしました。カラッと揚げた白身魚とあんかけソース。なんか定食っぽくなってしまった笑
最後に手作りのデザート。栗のサンマルクです。
思った以上にどれも美味しくて、お値段もお手頃。
1階部分はカフェになっていて、ちゃんとパティシエもいるんだって
それも納得の美味しさ。プリンとかロールケーキをお土産に買うのもよさそう
越後湯沢駅前にある好立地だし、さらに食事をした人は追加500円でかけ流しのお風呂に日帰り入浴もできるみたい。私たちはこの後法師温泉に行くので入りませんでしたが、越後湯沢でかけ流しは少ないので温泉とセットで行くのもいいかも!
越後湯沢からちょっと足を伸ばして美味しいピザとかアートとか見に行くのもいいかも
法師温泉 長寿館
さて、越後湯沢からレンタカーを借りて法師温泉へ。車で1時間弱の距離です。
本当は越後湯沢の手前、上毛高原駅が最寄り駅で、そこから路線バスも出ているんですが、スキーをしたりご飯を食べたりと考えたら越後湯沢の方が利便がよさそう。車に乗ってしまえば距離もほとんど変わらないし。
法師温泉 長寿館は山の中の一軒宿。法師温泉には長寿館以外のお宿はありません。
昔国鉄のフルムーンのCMに使われたそうで、一定以上の世代には非常に知名度が高いそうな。
もちろん知名度だけではなく、昔ながらの文化財の建物に、足元湧出の歴史ある内湯…。温泉好きなら一度は行ってみたい存在です。
色んな温泉本とかにだいたい紹介されてるんだよね…
法師温泉 外観
駐車場から宿の外観。すでに趣たっぷり。
こちらが入口。大きく3つの棟に分かれているつくりです。
真ん中部分が本館。もっとも歴史ある建物で、多くの文人墨客が宿泊したお部屋がそのまま残されているんだとか。
川を挟んで別館、写真の渡り廊下を渡って山側へ行くと法隆殿という一番新しい建物です。
秘湯を守る会にも所属してますね!
他にも泊まった、秘湯を守る会所属の宿。
この木枠の扉がたまらないです!
反対側からも一枚。このお宿が外観から既にスゴイのは、景観が完全に統一されていること!すべての建物が木造ですし、周りに景観を邪魔するものもありません。
雪がない時期だと、滝まで歩いて行けるみたいですが、今は埋まってました。
思わず撮ったネコヤナギ。
モコモコ
法師温泉 共用部
中も期待を裏切らない美しさでした。
出迎えてくれるこの空間。天井が吹き抜けになっていて、とても解放感があります。
実際に囲炉裏も火が起こされていて、お茶をいただくこともできました。お風呂上りにここで休むのが最高です!
年代物のタイプライター。さすがに使われていなかった。
この雰囲気!!歩いているだけで楽しいですね。
本館から法隆殿へ続く渡り廊下。
平成になって新しく建てられたそうですが、ほぼ同じ工法で作られているのか、全体に溶け込んでいました。
木の感じとかは新しくて、こっちに泊まると快適さもプラスされそうです!
見学はこれぐらいにして、本館から川を渡る廊下を超えて、私たちが泊まる別館へ。
別館も文化財登録がされています。
法師温泉 お部屋(別館)
法師温泉のお部屋タイプは大きくわけて4つほど。トイレはないけど最も古さを味わえる本館、トイレ付の別館、広めのお部屋の薫山荘、豪華な法隆殿。本館と別館が文化財登録されています。お値段も記載順に上がっていきます。
なんとなく見て回った感じだと、たぶんどこに泊まっても満足できます。
お部屋にはトイレ付でないと、という人は本館だけ避けたら良さそうですね。
おこただー!
広くはないし新しくはないけどなんとも落ち着く空間。
そして、お部屋からの眺めが格別なんです。
広縁ってあんまり使わないんですが、ここではお部屋での定位置が広縁になりました。やっぱり景色って重要だな!と思います。
夜ごはん
ご飯は基本お部屋食みたいですが、お食事処でいただくこともあるそうな。(指定不可)
お料理はいわゆる旅館料理なのですが、どれもしっかりと作られていて美味しいです。
おこたで食べる晩御飯はいいね!
最初からだいたいセッティングされていますが、焼き物、蒸し物、揚げ物は後から熱々のものが運ばれてきました!
全体的においしくいただけた
ボリューム的にも満足!
大浴場(長寿乃湯)
大浴場は全部で3つあって時間ごとに男女が変わったりします。
こちらは一番小さい長寿乃湯。20時~22時だけ男性専用、あとは女性専用です。
こじんまりとした感じ。
中もひかえめではあるんですが、浴槽には石が敷き詰められていて、こちらも足元湧出の新鮮な温泉をかけ流しで楽しむことができます!
メインの法師乃湯が基本混浴なのと、もう一つの玉城乃湯は残念ながら循環でお湯の鮮度が落ちてしまうので、混浴時間に女性が良いお湯を求めるならここがよいかも。
大浴場(玉城乃湯)
続いてこちらが玉城の湯。最も新しく作られた浴場で、庭園を望む露天風呂もあって今風なつくり。
内湯はメインの法師乃湯を模したつくり。
こちらも、何十年後かは文化財なんだろうなー。
露天風呂もあります。露天風呂派はこちら一択ですね。
唯一残念なのはこちらだけお湯が循環なこと。ここだけ入るのならそこまで気にならないですが、やっぱり法師乃湯や長寿乃湯の新鮮なお湯に触れた後こちらに入るとどうしても差を感じてしまうかも。
大浴場(法師乃湯)
いよいよメインの法師乃湯。
こちらは基本混浴ですが、20時~22時の間だけ女性専用時間が設けられています。
こちらは深夜の時間帯の写真ですが、入った瞬間言葉を失うほど美しいです。広い空間に浴槽が8つ。それぞれ石が敷き詰められた浴槽の下から温泉が湧いていて、温度が異なっていました。
一番ぬる湯の浴槽だと、永遠に入っていられそうな気持よさ。
お湯の鮮度も抜群ですが、なによりこの雰囲気が素晴らしすぎました。
2時間じゃ足りないです!笑
ぬる湯最高
浴場とは思えないこの荘厳さ、静けさの中で入るのが良い…
チェックアウト時の早朝。夫曰く朝も最高に良かったそうです。
時間をずらせば意外に入っている人は少なく、深夜や朝ごはん後なんかは独占できるみたいですね。
この太い梁と、立ち上る湯気もいい…。
おそらく、今まで入ったお風呂の中でも一番の雰囲気だったかもしれません。露天風呂じゃないと!という人も一度入ればこのお風呂の魅力に取りつかれてしまうかと。
混浴なところがネックですが、女性のみが宿泊できる日というのが年に数回用意されているようなので、そこを狙っていくのも良さそう!
法師温泉 夜の風景
法師温泉に来たら、寒いけど夜の景色をぜひ見たい。
長靴を借りて、外に出てみます。
あぁー! めっちゃいい!!
日中の雰囲気も良いですが、夜は格別ですね。
暗闇に浮かび上がる建物や、渡り廊下の光。
雪の季節なのも良いのかも。
星もとてもよく見えました。
法師温泉はほんと隙が無いです。
朝ごはん
朝もお部屋食。
朝も充実のメニューでした。
大きく育ったつらら。雪国の朝っていいですよね。
晴天だった前日から一転、雪がちらつく中法師温泉を後にしました。
お宿の感想
だいたいの人が思い描く秘湯のイメージそのもののお宿でした。しかもそれがハリボテではないところがすごい。
外観は統一感があり、景観を壊すものもなく、内観も綺麗に磨き上げられた廊下に至る所にある展示、火の入った囲炉裏…。
お風呂は全部の浴場がかけ流しだったらなおよしですし、混浴なのが残念ですが、それにしても法師乃湯は良すぎます。日帰り入浴もやっているそうですがネットを見ていると色々と混みそうですし、もちろん混浴なので、泊まりだからこそこの雰囲気を味わえるのかもしれません。
お料理もおいしくて、お部屋食でゆっくりいただける。
お値段も一番安いお部屋だと2万円を切りますし、これはすごいです!人気のお宿なのも頷けますね。また行きたいです!
似たお宿ってあんまり思いつかないけど、強いて言うなら同じく群馬県の宝川温泉かな?
評判の秘湯は評判通り…いや、それ以上だった!