こんにちは、しろいるかです
2021年2月、運動がてら、そうだ登山してみよう!と思い立ち近くの鋸山へ。初心者登山のはじまりです。
- 鋸山の歴史
- 鋸山のアクセス
- 登山ルート
- 持って行ったもの
- 鋸山ロープウェー 山麓駅駐車場
- 車力道までの道のり
- 車力道
- 東京湾を望む展望台
- 山頂までの道のり
- 鋸山山頂
- 日本寺への道のり
- 日本寺
- 鋸山ロープウェー 山頂駅
鋸山の歴史
房総半島の東京湾側にある標高329mの山です。鋸山(のこぎりやま)は通称で、正式には乾坤山(けんこんざん)というらしい。
山の中腹には日本寺という寺院があり、8世紀に開山し、空海も立ち寄ったとされるとても歴史のあるお寺です。
また、江戸時代から良質の石材を切り出す採石場として開拓がなされた歴史もあり、産業遺産としての側面も持ちます。
鋸山から切り出した石は横浜港や靖国神社、早稲田大学の構内にも利用されているんだとか。
このような歴史的・産業的にも奥深いだけでなく、東京湾に開けた眺望も非常によく、ロープウェイや登山道が整備され現在では千葉県の人気観光地となっています。
地獄覗きをよくテレビで見るよね
鋸山のアクセス
東京からだとアクアラインを通って木更津から30分ほどの距離と非常に良好。
電車の場合もJR内房線の浜金谷駅から徒歩圏内にロープウェイ山麓駅・登山道入り口があり、公共交通機関でも気軽に行くことができる山です。
登山ルート
出典:鋸山公式ホームページ
公式ホームページに登山ルートが紹介されています。私たちが登ったのはこの中で紹介されている、「3.鋸山登山家コース」の変型版。最後Cのところで日本寺のほうに抜けました。
いくつかルートが書いてありますが、基本的には徒歩の場合は車力道と関東ふれあいの道の2種類。どちらも途中までルートは同じ。山頂まで行くのなら車力道、日本寺に行くのなら関東ふれあいの道が良さそう。日本寺の方は、ロープウェイや自家用車でも来られるようになっています。
持って行ったもの
はじめての登山で、登山するにあたって専門的なものは何も持っておらず、とりあえず手持ちの装備で様子見することに。
- 街歩き用の普通のリュック
- 街歩き用スニーカー
- ランニングウェア
- 500mlのペットボトル1本
登ってみての振り返りとしては、登山靴まではいかなくてもグリップのよく効く靴と、水はひとり1,000mlと、カロリーのあるチョコとか持って行った方が良かったかな、と思います…。
あとは持って行ったものではないですが、山登りにおいて晴天は何より重要と思い、晴れ渡っている日を登山に選びました。真夏だと日差しがきついので敢えて曇りの日とかでも良さそうですが、雨が降りそうな日は避けるのが賢明ですね…。
日帰りだと直前まで予定調整できるのが良いね
鋸山ロープウェー 山麓駅駐車場
交通手段は車だったので、駐車場をちょっと心配していましたが、ロープウェー山麓駅に広い駐車場がありそこに無料で停めることができます。
入口の方にロープウェーは往復利用しなくても、帰り利用してくれれば停めて構わないよ、と許可もいただけました。
駐車場の上をロープウェイが通っています。これに乗っていけば楽だけど、今日は自力で山を登ると決めたので我慢我慢。
車力道までの道のり
駐車場から登山道まではこのような住宅街を抜けていきます。10分はかからないぐらいかな。
住宅街の登山道への分岐で、美味しそうな地元のお肉屋さんを発見。登山客向けにコロッケなんかを売っていたので買っていきました!
自販機もこのあたりまでならあるので、足りない場合は買っておきたい
住宅街を抜け、JRの線路をくぐります。
線路を抜けてすぐあたりが登山道の分岐です。今回は車力道を選択し、そのまま登っていきます。ここまで駐車場から15分ぐらいだったかな?
このあたりがマップでいうA地点です。
真ん中の階段を登ると関東ふれいあの道ルートみたいだね
車力道
しばらくは舗装路が続きますが、高速道路の高架をくぐって坂道を上ると、いよいよ舗装がなくなり、本格的な登山道に切り替わりました。このあたりがマップでいうB地点。
本格的な登山道といっても、しっかり整備されていて基本的には階段続きです。ただ一気に登っていくのでこのあたりが一番きつかった!
ほぼずっと階段なのでところどころ休憩が大事
ベンチがところどころあったりするので、ベンチを見かけたら休憩していく感じ
マップのE地点を抜けてからは階段が急になり、かなり体力を奪われます。ラストスパート!
東京湾を望む展望台
階段を登り終えるとF地点、東京湾を望む展望台に到着です!
ここはとても開けた場所になっており、ベンチもあるのでお昼ご飯スポットになっていました。ただベンチ以上に人の数が多く、ここで座ってお昼を食べようと考えているならレジャーシートがあった方が良さそう。
房総半島がずっと南の方まで続いています。
よく見ると富士山まで見える!快晴ですね。
コーヒーとかここで飲んだら美味しいだろうな~
お湯を沸かす器具を買おうかな
山頂までの道のり
最後に山頂を目指して進みます。ここからは先ほどとは違い、緩やかなアップダウンが続くのでそこまでしんどくありません。
鋸山山頂
無事に山頂に到着!
山頂の方も眺望は開けているものの、先ほどの展望台の方がビューポイントですね。ベンチなどもないので、山頂に着いたという達成感がご褒美です。
ちなみにかかった時間はホームページで案内されている時間とほぼ同じぐらいでした。1時間半ぐらいかな?
休憩はちょこちょこしていたので、割とゆっくりめの時間に設定されているのかも。
329mと低山なものの、ほぼ海抜0メートルから登ってきたことになるため、高低差はかなりあります。
山頂で一休みしたあとは、関東ふれあいの道を経由して日本寺に至るルートへ行くため、E地点まで戻ります。同じ道を通るのってちょっと新鮮味がかけてしまうので、なるべく一筆書きでいろんなルートを通りたいところですが仕方がない。
日本寺への道のり
E地点の分岐を抜けて関東ふれあいの道に入ると、切り立った石が目立ち、石切り場の面影が色濃く出てきます。
迷宮のような形です。石の切り出しって大変そう。
途中、石切り場の間近まで接近することができます。刻まれた安全第一の文字が、ここで採石していた歴史を感じ取れますね。
垂直の石の壁。景色に飽きずに登ることができました。
マップのC地点、日本寺への入口に無事到着。ここからは日本寺の境内となり、有料エリアになります。
ここから急に人が増えます
日本寺
さっそく石壁に彫られた立派な仏像がお出迎えしてくれました。
日本寺に入ったら楽なのかと思いきや意外にガチでした。これ、ロープウェーで来た場合もしっかりした靴を履いていないとダメですね。
階段をしっかり登り、境内でおそらく一番高い場所、有名な地獄覗きができる場所まで来ました。
裏側はこんな感じになっていて、地獄覗きの順番待ちが発生していました笑
人も多いので、そのあたりから景色を眺めることに。
山頂付近の東京湾を望む展望台からの景色とほぼ同じですが、高さがちょっと違うかな?
地獄覗きの場所から階段を延々と下り、日本寺の一番下の部分にある巨大な石仏を発見。岩盤をそのまま掘って作られた摩崖仏(まがいぶつ)としては日本一の大きさらしい!
薬師瑠璃光如来様で、人々を病から救ってくださるそうです。ご利益がありそうですね。
このあたりには自販機もあり飲み物も補給できました。
階段の途中には羅漢像がたくさん。
ようやく日本寺のロープウェーや駐車場のある出口に到着しました。
日本寺に入ってからここまでの行程で、多少休み休みしたものの1時間は歩いた気がします。
鋸山ロープウェー 山頂駅
日本寺の出口を出て、さらにもうひと踏ん張り。5分ほど歩いてロープウェイ乗り場に到着です。ここもまた良い景色だ!
にゃんこもいます。
食堂が併設されており、ここで少し遅いお昼ご飯をとりました。
観光地化されている鋸山ですが、山の中に食べ物屋らしい食べ物屋はほんとうにここしか無かったです。
びわカレーと山菜そば、あと郷土料理だというさんが焼き(魚のすり身のあげもの)をいただきました。頑張って歩いたからかめっちゃ染みるわー…。
そばの汁もすべて飲み干してしまった。
塩分が失われていたんだと実感
ちなみにアイスは今回の目的にもそぐわないため、ぐっと我慢した。
ロープウェー乗り場の近くにあった、このお団子がものすごく美味しそうだったのですがロープウェーの時間がちょうどだったのでスルーしてしまったのをちょっと後悔。
ちなみにロープウェーは10分に1本間隔でした。混み具合に応じて5~15分間隔で変わるみたい。
帰り道、木更津アウトレットモールに寄って帰宅。アウトレットモールでもしっかり歩いて、帰宅したころにはもう足が棒のようだった…
初心者でも気軽に登ることができた鋸山
前半は登山感あり、後半は観光地感ありと一粒で二度おいしい山だった
登山の楽しさに少し目覚めました。関東近郊の手近のところから攻めていくぞ!
鋸山の次に登りたい関東近郊の山たち