こんにちは、しろいるかです
2021年4月、ふたたび初心者登山へ。東京都は奥多摩にある御岳山へ一泊二日の登山旅です。
- 御岳山とは
- 御岳山へのアクセス
- 登山ルート
- 持って行ったもの
- JR御嶽駅
- 手打ち蕎麦 玉川屋
- BAKERY LETTER
- 御岳渓谷
- ケーブルカー滝本駅までの道
- ケーブルカー滝本駅
- ケーブルカー滝本駅からケーブルカー御岳山駅までの道
- ケーブルカー御岳山駅
- 御嶽神社までの道
- 武蔵御嶽神社
- 宿泊:御岳山荘
- 御岳山荘:部屋
- 御岳山荘:夜ごはん
- 夜のお散歩
- 日供祭
- 御岳山荘:朝ごはん
- 日の出山への道
- 日の出山 山頂
- 日の出山 下山道
- つるつる温泉
御岳山とは
東京都の23区からだいぶ西のほう、青梅市にある標高929メートルの山です。
山頂には武蔵御嶽神社があり、御嶽神社の関係者(御師)たちが宿坊などを営んでいる集落も形成されています。ケーブルカーが山頂付近にまで繋がっており、御岳山への登山はもちろん、周辺の日の出山や大岳山などの登山ルートにも使われるみたい。
御岳山へのアクセス
東京からだと新宿からJR青梅線の御嶽駅まで1時間20分ほどかけて行き、そこからバスで10分ほど揺られたら御岳山ケーブルカー滝本駅まで到着です。
東京都内ではあるものの、23区からのアクセスだと2時間ぐらいかかると思った方が良さそう!
熱海とか、箱根の方が下手すると近いかも・・・
登山ルート
出典:東京都御岳ビジターセンター ホームページ
御岳山頂への道のりは、ケーブルカーを使わない場合もケーブルカー滝本駅を目指す必要があります。
JR御嶽駅からケーブルカー滝本駅まではバスでも行けますが、私たちは駅から御岳渓谷を経由して徒歩で滝本駅まで向かうルートをとりました。だいたいかなりのんびり歩いても1時間かからずに到着するぐらいです。
ケーブルカー滝本駅からはケーブルカーに乗らずに徒歩で山頂を目指します。ルートは1本だけなので迷うことはありませんが、変化のない道が続くのでちょっとつらいかも…。こちらも山頂まで1時間ちょっとでした。
山頂付近の集落にある宿坊のひとつ、御岳山荘に宿泊して、翌朝日の出山経由で下山するスケジュールです。御岳山頂から日の出山頂までが30分強、日の出山頂からふもとのつるつる温泉までが1時間ちょっとかかりました。
なお、御岳山頂からはロックガーデンと呼ばれる清流に沿ってハイキングを楽しむことができるエリアにアクセスすることができ、そちら目当ての方が結構いそうでした。(むしろそっちがメイン?)
持って行ったもの
基本的には初回の鋸山の時と同じ装備。宿泊するので着替えなどは用意するものの、基本はリュックひとつに収まる程度に荷物は抑えました。
- 街歩き用の普通のリュック
- 街歩き用スニーカー
- ランニングウェア
- 500mlのペットボトル1本
- お菓子類
なお、この次の登山で靴を伸長しました。ハイキングシューズだと安定感が全然違ったので、やっぱり靴は高いものではなくても専用のものがあった方が良いと感じました…。
JR御嶽駅
新宿から乗り換えを挟みつつ1時間ちょっと。すでに乗車疲れを感じつつようやく御嶽駅に到着!
木造っぽいすてきな駅舎。東京都とは思えないほど周りは山に囲まれた自然あふれる駅です。
駅前にはコンビニはないですが、自販機などはあるので飲み物は買えます。パン屋さんや飲食店もあったので、宿泊前提の場合はここで昼食を摂ってから行くのも良いですね。常時営業はしてなさそうな雰囲気もあるので営業時間は要確認です。
手打ち蕎麦 玉川屋
私たちは、御嶽駅前で人気の高いお蕎麦屋さんでお昼を食べることに。
駅からは徒歩1分ほど。駅舎を出て左手に向かうとすぐたどり着きます。
この日は天気の良い休日だったこともあり、お昼の時間は結構待ち時間がありました。整理券の発券システムがあり、チケットにあるQRコードからあと何人待ちかを確認できたりとハイテクでした!
周りをちょっとだけ散策したりして30分後、中に入れました。
とろろそばと・・・
かも南蛮をいただきました。一見おそばの量が少なそうに見えましたが見かけによらず十分量があって、おそばもとても美味しい!特にとろろそばはとろろたっぷりでいい感じ。
山菜の天ぷらや川魚の串焼きなんかもサイドメニューにあって美味しそうでした。店内も雰囲気があり、オススメのお店です。
人気店なのもうなづける!
BAKERY LETTER
駅前に見かけたパン屋さん。もうお蕎麦は食べたけどお邪魔してみることに。
おしゃれ系の外観。
写真の真ん中にある、黒いやつ(チョコパン)を買ったけどとても美味しかった!
私たちが訪れた時は焼き立てだったので、店内にも甘い香りが充満してました。
山に入る前に買っておきたい逸品
御岳渓谷
さて、バスには乗らず歩いてケーブルカー滝本駅を目指します。
ちょっとわかりづらいですが、駅前の道路を渡ると御岳渓谷に降りる小道があるので、そこから渓谷沿いの遊歩道に行くことができます。
こんな感じの景色と癒される川音を聞きながら川沿いを上っていきます。
途中こんな橋をくぐったりします。
道はだいたい舗装されていて歩きやすい感じ。
15分ぐらいかな?歩くとこんな感じの見た目の神路橋が見えてくるので、この橋を渡ります。
橋の上から遠くに川の中州が。バーベキューをしたり、川遊びをしたりしている人がたくさんいて楽しそうなスポットです。
ケーブルカー滝本駅までの道
橋を渡って急な階段を登ると、車道に出ます。
赤い鳥居が目印、御岳山の入口ですね!
ここからは見た目的にはあまり変化のない車道の脇を進んでいきます…。
道端にあったヤマザクラ。紅白でめでたい感じですね。
ケーブルカー滝本駅
勾配が結構ある車道を頑張って登ってようやくケーブルカー滝本駅に着きました。
駅前にはちょっとした売店と自販機が。
ケーブルカーに乗りたい衝動を抑えてとりあえず休憩します。
ケーブルカーがめっちゃカラフル!
ケーブルカー滝本駅からケーブルカー御岳山駅までの道
駅のそばから徒歩で山頂を目指す道に入ります。
この道がつらかった…。時間にしたら1時間ぐらいなんですが、とにかく勾配がきついのと、こんな感じのコンクリ舗装路がずーっと続くので歩いていて変化がないのがつらい…。
これはケーブルカーに乗っちゃった方が良いかもしれません!笑
ちなみに結構歩いている人はいた
徒歩用の登山道を登りきると、ケーブルカー御岳山駅から山頂集落に向かう道に合流します。山頂を目指す前に少し寄り道。ケーブルカー御岳山駅のようすを見に行きます。
景色も開けていて平坦で歩いていて気持ちいいです。
最盛期はすぎてしまったけどヤマザクラのトンネルも見ることができました。
ケーブルカー御岳山駅
山頂駅はふもとの滝本駅と比べるとかなりにぎやか。レストランやお土産物屋さんが広場の周りにありました。
人も一気に増えてびっくり
さらに上に続くリフトがあります。距離が短いのでなんとお値段は片道100円!
ただ裏に徒歩で登るみちがあるのでそっちからでもすぐ登れます…笑
山頂駅の展望台からは都心を望むことができます。ちょっとかすんでいたけど、日によってはスカイツリーも見えるんだとか!
徒歩でリフトの終着点まで登ると、さらに開けて良い景色がみられました。
これもヤマザクラの一種?紫にも見えるあざやかな花が咲いていました。
リフトの終点から先にはお社があり、夫婦杉が祭られていました。
御嶽神社までの道
さて、いよいよ御岳山頂にある御嶽神社へ向かいます。
山頂の集落の間を進んでいきます。こんな山奥なのにこれほどの集落があるのが驚きです。住んでいるほとんどの方が武蔵御嶽神社の管理をされている御師の方々なんだとか。
途中、樹齢1,200年だという神代杉がありました。1,200歳ってもう全然想像がつかないですね。
神社の手前にこの一角だけですが、門前町のようなにぎやかな通りが!
夕暮れの時間だったためお店はもう閉まっていましたが、宿坊やお土産物屋さん、レストランが軒を連ねています。御岳山でお土産物を買うならここですね。
武蔵御嶽神社
通りをぬけるとようやく御嶽神社の入口が見えてきました!
階段がまだまだある…
鳥居を超えてもまだまだ階段。
まだまだ続きます。
やっと本殿が見えた!
ついに到着です。立派な本殿と社務所がありました。
みごとな枝垂桜も。
満開の時にまた来てみたい。
御朱印の記帳もしていただけるので、御朱印帳も頑張って持って行ったかいがあった
宿泊:御岳山荘
神社にお参りをしたら、本日宿泊する御岳山荘に行きます。
江戸時代から続く由緒ある宿坊だそうで、宿坊といっても旅館のようなたたずまい。
立派な門構え。
整えられた中庭の奥にはお寺のような重厚な建物が。
御岳山荘:部屋
お部屋はそれほど種類はなかったですが、一番お安い部屋です。
朝夕つきで1万ちょっとかな。
これは完全に旅館ですね!清潔感たっぷりの和室。
窓の外の景色は、樹々の間から遠くの山も見通せました。
部屋にお風呂はないですが、ウォシュレットのあるトイレつきで安心です。お風呂は大浴場があるので問題なし!
御岳山荘:夜ごはん
夜ご飯は大広間でいただきます。山を登ってもうお腹ペコペコです。
宿坊ですが、精進料理ではなく動物性の食べ物もしっかりと用意された献立でした。
この写真の右側にある手作りこんにゃくがこんにゃくの概念を覆すレベルで美味しかったです。今まで食べたこんにゃくで一番おいしい。
お土産用もあったんですが、翌朝帰るときにお願いをしたら、残念ながら売り切れとのこと…。残念・・・。
グラタン。疲れた体に染みる・・・。
味噌焼き的なやつ。
鮎の塩焼き。焼き立てアツアツで美味しかった~!
山菜の天ぷら。奥に海老も隠れてます。こちらも揚げたて。
最後にごはん。ワサビ風味のごまがかかっていて、ご飯がすすみました。
大広間にはなんだか歴史のありそうな木版がたくさんかかってました。調べてみたらこの御嶽神社を信仰し、お参りされる団体(講とよばれる)が奉納したものみたいですね。
畠山重忠という方で、御嶽神社をあつく信仰し、武具を奉納した鎌倉時代の武将だそうです。
夜のお散歩
折角山頂の集落に泊まったので、疲れていますが夜のお散歩に繰り出します!
夜の中庭もすてき。
御嶽神社への参道は灯篭がともり、昼間とは違う幻想的な雰囲気になっていました。
人気はほとんどなく、一人だとちょっと怖いかも。異世界に迷い込んだような気分です。
本殿に到着!
本殿前の広場からは遠く東京の夜景も見ることができました。
夜の山は一気に気温も下がってひんやり。
山の上の澄んだ空気を感じながらお部屋に戻ります。
お宿のあかりがほっとするね
部屋に戻ったら爆睡だった
日供祭
翌朝、山頂集落の宿坊に泊まった人だけが参加することができる日供祭(にっくさい)を体験することに!朝の7時から開催されるので早いですが頑張って起きました。
日供祭とは、御嶽神社に祭られている神様に朝食を捧げる祭事で、毎日執り行われているようです。そこに参加させてもらえるという感じですね。
参加する場合は前日の夜までにお宿の方を通じて申し込みをする必要があります!
既に昨日から数えて神社と宿を三往復目・・・笑
また本殿まで頑張って登ります。空気が澄んでいて気持ちいい!
社務所に予約している名前を伝えると、いったん奥のお部屋に通されて一通り説明を聞きます。
日供祭は30分ほどで終了。宮司さんが儀式を執り行うところを見学するだけでなく、玉ぐしを自分で奉納し、その後祈祷までしていただけます。
本殿の中から外を眺めると、ちょうど目線の先に皇居があり、徳川幕府時代に江戸城の西の護りをつかわされているからだそう。
昨今の状況を鑑み、お神酒ではなくお神酒飴をいただけました笑
御岳山荘:朝ごはん
宿に戻って朝ごはん。シンプルですが美味しかったです。
清潔だしご飯は美味しいし、良いお宿だった!
そうそう、大浴場もあって朝も使えたので、ここが山の上とは思えないレベル
日の出山への道
さて、御岳山からは日の出山に向かう登山道が整備されており、日の出山から下山することができます。今回は行きと違うルートで行きたかったので日の出山に向かいます。
早朝の山道は歩いているだけでも気持ちいいです。
杉並木の中の道を進んでいきます。高低差は少なくとても歩きやすい道。
途中、鳥居がありました。ここが日の出山と御岳山の境目なのかな。
日の出山 山頂
鳥居からは日の出山山頂に向けて急こう配になりますが、全体としては宿から1時間もかからず日の出山山頂に到着!
山頂付近にはトイレもあるので安心です。
日の出山山頂は開けていて、これまた絶景です。
ここでお弁当を食べたら美味しいだろうな~。
遠くに御嶽神社の本殿が見えます。1時間でここまで歩いてこられるんだ!
桜の元で、日の出登頂記念。
日の出山制覇だ!
日の出山 下山道
さて、後は気を付けて下山するだけ。下山道はしばらく開けた場所を通っていきます。
1時間弱でふもとのバス停までたどり着きます。まだまだいい景色。
せまーい道。下山するときは下れば下るほど視界が木々に阻まれるのでテンションあがらないのがちょっと残念…。
つるつる温泉
日の出山を下山したあとは、ふもとのバス停からバスに乗ってJR武蔵五日市駅にアクセスすることができます。バス停の目の前にはつるつる温泉という日帰り温泉があるので最後そこで汗を流してスッキリして下山できるのも良いですね。
御岳山は山頂の集落の雰囲気も良く、泊まりがオススメ。
翌日は日の出山ルートで即下山せず、ロックガーデンをハイキングするのも良さそう
前回よりもレベルアップしたかな?次は神奈川県の丹沢大山に登ります!
前回の初心者登山の記事はこちら