しろいるか旅行記

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2017年2月 京都【2/2】「長楽館 泊」円山公園を望む洋館オーベルジュ宿泊と南禅寺、二条城、伏見稲荷を観光

こんにちは、しろいるかです
京都旅行の二日目から三日目。長楽館という洋館オーベルジュへの宿泊と、京都の有名観光地巡りです。

一日目の記事はこちら

南禅寺

仁和寺を後にして嵐電と地下鉄を乗り継いで南禅寺へ。南禅寺世界遺産には登録されていませんが、京都の有名なお寺のひとつ。禅寺として、日本で一番高い格式を持つ寺院なんだとか。

立派な門や庭園などもありますが、それ以外にも有名なのは京都名物の料理、湯豆腐の発祥がこのお寺なんだそうです。南禅寺での精進料理から発展しているため、近辺には有名な湯豆腐屋さんが沢山あります。

また、明治期に琵琶湖から京都に水を引いており、現在でも使われている琵琶湖疎水の水道橋が境内にあり、和と洋を同時に楽しむことができる場所でもあります。

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南禅寺の入口。地下鉄の東西線蹴上駅が最寄り駅で、賑やかなお土産物屋さんや湯豆腐屋さんの並ぶ通りを歩きながら10分ちょっとで到着です。

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立派な門があります。こちらはなんと上に登ることもできて、京都市内を一望することができます。

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こんな感じで、門の上に登ってぐるりと一周できます。ただ、登るのに一人500円はちょっと高い気も・・・。

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南禅寺境内の中、本堂の右手奥の方に向かうとそこにはいきなり異質の建築物が。これが琵琶湖疎水を運ぶ水道橋で、水路閣と呼ばれています。

この水路閣、有名ではありますが橋脚のところで写真を撮ると・・・

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こんな感じで不思議な感覚の写真を撮ることが出来ます!人がいないタイミングがなかなかないので、完全に無人の状態を撮ろうとすると早朝とかが良いのかも。

吸い込まれそう

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水路閣には登ることも出来ます。なんと今でも琵琶湖から運ばれてきた水が上を流れていました。

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庭園や書院の拝観も出来ました。

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こちらも仁和寺に負けず劣らずの立派さ。ただ同じ日に2つも庭園を見たので感動は少し薄れてしまった。

ちなみに、南禅寺のお隣にある永観堂もオススメだね

紅葉で有名なところで、除夜の鐘を聴きにいってきた

順正(湯豆腐)

南禅寺に来たのならぜひとも食べておきたいのが湯豆腐。順正奥丹が京都の有名な湯豆腐屋さんですが、そのどちらも本店が南禅寺周辺にあります。(ちなみに祇園の方にどちらも支店があります。)

今回は順正さんで食べることにしました。南禅寺の参道に面してお店があります。予約はしていないとお昼時は待つことになりますが、6,000円以上のゆどうふ会席だと予約ができるものの、それ未満のゆどうふ料理は予約はできません。

予約ではなく優先案内という、時間に行ってもすぐに入れるというわけではない仕組みはありましたが、お昼時だと少し待ち時間が出来てしまったので、優先案内しておいた方がよさそう。

私たちは一番安い3,000円のゆどうふ料理とゆば料理を食べました。

出典:順正 ホームページ

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京都のゆどうふはポン酢をつけて食べるのではなく、そうめんのつゆのような、ダシの利いたしょうゆベースのたれにつけて食べるのが美味しい。

本場の湯豆腐はやっぱり違った。お豆腐だけだし満足感もそれほど期待していなかったけど、お豆腐自体がとても美味しいのと、ちょっとした小鉢なんかもついて大満足。

また、敷地の中にはお店とは思えないほどの立派な庭園があり、湯豆腐を食べた後に軽く庭園を散策できるのもポイント。

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ちょっとお値段はするけど、南禅寺に来たならぜひ本場の湯豆腐を食べたい!

二条城

南禅寺を後にして、続いて向かったのは二条城。地下鉄の蹴上駅から一本で二条城の最寄り駅、二条城前駅に行けるので便利です。

二条城はお城ではありますが、戦国時代以降に建てられたもので、戦いのためというよりは天皇を迎えたり宴を催したりと、迎賓館的な位置づけのお城です。そのため御殿は戦いを意識しない豪華絢爛な作りになっています。

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からして豪華。唐門と呼ばれる二の丸御殿へ続く入口の門です。

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こちらはが国宝の二の丸御殿。国内に現存する唯一の城内御殿で、江戸初期に作られたものです。内部は障壁画や金色に輝く留め具などで豪華な雰囲気が保たれています。

中の見学では写真撮影は禁止されていましたのでホームページから拝借します。こちらがかの有名な大政奉還が行われたという大広間。

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ここで大政奉還を宣言したのか~、と感慨深い

二の丸御殿を抜けると、お城なのに優雅な庭園が現れます。

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周りはお堀に囲まれているし、石垣もあるので完全にお城なんですが、内部の趣きは全く他のお城とは一線を画すつくりです。

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本丸御殿は現在内部は保存工事中で入ることが出来ませんでした。どうやら2021年に工事が完了するそうで、そうすれば内部も公開されるようです。残念。

二条城はお城に興味がなくても楽しめる場所!

外観はお城だけど、中はむしろ感覚としては豪華なお寺とかに近いかも。大広間は必見だね。

長楽館への道(四条大橋、八坂神社)

本日の宿泊場所である長楽館は祇園の方、円山公園の中にあります。地下鉄の四条河原町から徒歩で30分弱ほど。

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四条大橋のたもとから。日も暮れてきた。

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対岸のお店を眺めるとチラホラと明かりがつき始めました。

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冬場なのと、天候が曇りだったのもあり一気に真っ暗に。四条大橋から10分ほど歩いて八坂神社に到着。

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節分のお祭りをやっていたようで、出店も出ていたり、浴衣姿の人もいました。

宿泊:長楽館

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桜で有名な円山公園の隅に、ひときわ目立つ洋館があります。こちらが長楽館

明治の実業家で、煙草で財を成したことから煙草王とも言われている村井吉兵衛というひとの別邸で、伊藤博文西園寺公望などの歴代総理大臣も訪れたという歴史ある建物です。

2008年にこちらの建物を使ったわずか全6室のオーベルジュがオープンしており、本日はここに泊まります。

出典:長楽館 ホームページ

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扉を開けてのロビーは当時そのままのようです。重厚感があります。

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泊まったお部屋は6室の中で一番眺望が良いというパノラマビューツインルーム。お部屋は十分に広く、何より京都の夜景を見渡せる大きい窓が解放感抜群です。

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お風呂場も京都の街中を眺めながら入ることのできます。また、アメニティーが物凄く充実していて、手作り石鹸Derbeのシャワージェル、ちどりやの化粧品が写真左手の信玄袋に納められていました。

願わくば温泉が良いんですが、京都は温泉には恵まれない地なのでそこは仕方ないですね…。

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(急に時間帯が朝になりますが…)各部屋には暖炉がついています。

こちらの暖炉、イミテーションではなく、きちんと火が入るようになっていて、夕食を終えてお部屋に戻ると薪がくべられていて暖炉にゆらぐ炎に部屋全体が照らされながら夜景を眺める・・・という何とも贅沢な体験ができます。

冬に泊まったので暖炉にも火が入ったけど、夏場に泊まるとどうなるんだろう。

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朝起きると眺望の良さに改めて驚きました。円山公園の緑と京都市内が一望できる、まさにパノラマビュー。

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ゲストラウンジ。コーヒーとか、ちょっとしたお茶菓子がセルフでいただけました。

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ディナーはフレンチです。こちらも当時の雰囲気を残す広間でいただくことができ、お料理も美味しかった・・・記憶があります。写真残しておけばよかった…。

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ディナーの後はバーでマデイラワインを試飲させてもらいました。煙草伝来がポルトガルだったことにちなんでマデイラワインを取りそろえたみたいです。こだわってますね。

朝夕付きとはいえ一泊4万近く、良いお値段だったけど、ご飯は美味しいしお部屋はこだわりを感じる快適さ。大満足のお宿だった。

ちなみに、日中はデザートカフェとしてオープンされているので、宿泊せずとも楽しむことが出来ます。アフタヌーンティーもやっているそうなので今度行ってみたい。

他にもギフトショップでケーキのテイクアウトや煙草王にちなんだお土産物なんかも豊富にあり、見た目に反して気楽に入ることのできる感じです。

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当時の煙草のパッケージを再現したチョコレート。見た目にもお洒落で1つお土産に買ってしまった。

スモールラグジュアリーなホテルでオススメ

じゃらんでは予約できず、現時点だと一休で予約が良さそう。(2020年4月現在)

伏見稲荷大社

さて、最終日は伏見稲荷へ。長楽館からは京阪電車祇園四条駅まで歩いて、そこから京阪電車で最寄りの伏見稲荷駅まで一本なのでこちらもアクセスが楽でした。

狐がトレードマークのお稲荷さんは全国に分社されて至る所でみかけることができますが、その本山が伏見稲荷大社。鳥居がトンネルのようになっている千本鳥居でも有名で、トリップアドバイザーの外国人が選ぶ日本の観光スポットで6年連続1位らしいです。(ちなみに2020年度版でついに2位に陥落し、1位は原爆ドームと広島平和記念館になったんだとか…。)

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そういえば今回の旅はお寺ばかりだったので久しぶりの神社。

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本殿も朱塗りの鮮やかな建物。

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有名な千本鳥居は本殿を抜けて奥の方、稲荷山へ登るところで見ることが出来ます。

千本鳥居がある道は、稲荷山への登山コースの一部になっていて、山頂を経由する周遊ルートができあがっており、ぐるっと一周すると普通に1時間以上かかります。軽いハイキングですね。

そんなわけで意外に山を登る人は少なく、千本鳥居自体もずっと山の上まで続いているのですが、人が多くて思うように写真を撮れないのは最初だけ。少し歩くと、人が一機にいなくなります。

写真撮る時も少し登った方がよさそうだね

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人がいないとなんだか異世界に迷い込んだような、不思議な感覚に襲われます。登山ルートは階段も結構あり、それなりに体力は使うものの随所にお茶屋さんなどもあり登りやすいと思われます。

ただ、前日から色々歩きっぱなしでだいぶ疲れてしまっていたのもあり、登りながらだちょっと辛くなってきたのであきらめることに…。その場合、本殿からゆっくり歩いて15分ほどの三ツ辻というところで下山ルートに分岐する道があるため、そこから下山しました。

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下山の途中の道には小さな社が沢山あるのですが、その一つが猫だらけになっていました。手水に猫が群がっています笑

京都を堪能した2泊3日の旅でした。寺社仏閣だけでなく洋風建築まで、京都は本当に隙のない観光地です。

京都の有名どころは他の旅と合わせてだいぶ網羅出来てきたかな?

次は京都の知る人ぞ知るお寺巡りとかもしてみたいね

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