こんにちは、しろいるかです
今回は2020年9月の京都の旅の思い出、三日目は東華菜館の中華ランチと東山の観光地巡りです
一日目の記事
二日目の記事
旅の全行程
本記事は太字部分が対象。
四日目が短いので、記事の都合上三日目の夕方までとそれ以降で分けたいと思います。
【一日目】
祇園圓堂でお食事
宿泊:アーバンホテル京都四条プレミアム
【二日目】
まるき製パン~宝厳院~トロッコ~うなぎ廣川~嵐山鵜飼見学
宿泊:ホテルエムズプラス四条大宮
【三日目】
東華菜館~祇園お散歩~三十三間堂~京都国立博物館~ブノワ京都~夜の祇園散歩
宿泊:テラス清水京都
東華菜館
ビジホなのに11時チェックアウトぎりぎりまで寝て、すっかり明るくなった町へ繰り出します。今日は快晴!
ホテルのある阪急大宮駅から阪急河原町駅まで二駅。駅を降りてすぐに鴨川にかかる四条大橋があります。奥に見える大きな和風の建物は南座という劇場です。
その四条大橋のたもとにある、洋風の建物が東華菜館という京都の有名な中華料理屋さんです。意外にも京都の風景に溶け込んでいてとても自然な感じ。
なぜこんな洋風建築なのに中華料理なのかというと、もともと建物洋食屋として作られていたのですが、戦時中洋食の営業をすることができず、持ち主の方が中国の友人に建物を託したことから現在につながっているんだとか。
この素敵な建物はウィリアム・メレル・ヴォーリズさんという方の建築で、建築以外でもメンソレータムを普及させたり、オルガンを日本に伝えた人でもあるそうです。(Wikipedia調べ)
建築に携わった建物は大半が教会や学校で、その中でも建築物まるごと飲食店に使われている例はほかにないそうです。そもそもこの規模の建物丸ごと一つのレストランということ自体珍しい気がする。
入口も重厚感たっぷり。銀行の旧本店とか、そういうのかと思ってしまうぐらい。
入口から見上げると彫刻の精巧さに驚きます。
予約などはしていませんが、店内の席数はかなり多いため、そこまで待たずに入れると思います。私たちはオープンの11時半とほぼ同じタイミングだったので待ち0です。
中に入ると、1階からは鴨川納涼床席にも通じています。夏場はこちらでお食事することもできるため、天気が良いと迷ってしまいます。
しかし、今回は屋内でいただくことにしました。その訳がこのエレベータです。
写真でエレベータボーイさんがドアを手で押さえているように、手動の古いエレベータです。ただ古いレベルではなく、なんと現存する日本最古のエレベータなのです。1924年、この建物の建築と同時に導入されたオーチス社製のものなんだそう。もうすぐ100周年か…!
現在のような電動というよりは、機械仕掛けという印象が非常に強く、アナログな階数表示にも惹かれます。
中に入ると、エレベータボーイの人がボタンを押し、レバーを引いたり操作をしたら蛇腹式の格子がかかり、派手な振動とともに上昇しはじめます。蛇腹の格子の向こうはそのまま外壁になっていて、箱の中というよりは、リフトに乗っている印象。
なんか昇降の操作が複雑だし、指を挟んでしまいそうだし、これはエレベータボーイさんがいないと乗れない!
今のエレベータは進化したんだなぁ
乗っている間は一瞬なのですが、貴重な体験ができました。もちろんレストラン利用以外で乗ることはできないそうです。
エレベータを降りると良い雰囲気の待合室。邸宅みたいですね。
お席は鴨川に面したテーブル席。丸テーブルなのが中華感があって良い!
大きな窓からは四条大橋がよく見えます!
コース料理も5,000円からありますが、アラカルトを頼みました。お昼だったら軽く数品頼むと二人で3,000円未満とお安く済ませられ、かつおなか一杯になりました。
春巻き。一般的な春巻きとはちょっと違って、卵の皮で中の具を包んで揚げてあるみたい。サクサク食べられてボリューム満点。
麻婆豆腐。こちらは北京料理のお店なので四川系の激辛というよりは昔懐かしい感じのお味です。
水餃子。モチモチでした。
最後はチャーハン。パラパラでいい出来あいです。
お料理自体は昔ながらの中華料理店風で、ここでなければ!というものではないのですが、しっかりと作られていて好印象です。建物の雰囲気と合わせて老舗の中華料理屋さんの風格がありました!
鴨川沿い~祇園をお散歩
ご飯を食べたら鴨川沿いを少しお散歩。
広い遊歩道が整備されていて、近所の人がランニングやサイクリングをしてます。
川沿いの飲食店からは納涼床がせり出しています。納涼床と川床、似ていますが鴨川の納涼床はテラス席のようなイメージ、直接川の上に床を組んでいるのは川床と呼ばれ、市内からちょっと山奥にある貴船や高雄にありますね。
貴船観光の記事
土手に向かって等間隔に座っている観光客の風景と納涼床とが合わさり独特の景観を出しています。これは一目で鴨川とわかる光景!
鴨川から歩いて10分ちょっと、八坂神社の境内です。天気が良くてお散歩が捗る…
こちらは八坂神社に隣接する、枝垂桜で有名な円山公園。こちらも広くてお散歩にピッタリです。
円山公園の中にあるのが長楽館というオーベルジュです。すごい行列だけどレストランの待ち行列かな?
長楽館宿泊したときの記事
京都は和風のイメージがありますが、洋風建築も数多く残っていて街並みに華を添えますね。
祇園、清水寺方面に向かってお散歩を続けます。観光地の定番、どんぐり共和国のトトロ。
ちょっと疲れたのでコーヒーブレイク。二寧坂にあるコーヒー屋さんです。京都は一人当たりコーヒー消費量が全国一位だからか、コーヒー専門店もかなりみかけます。こちらのお店は入口の焙煎機からいい香りが漂っていました!
観光地らしからぬ本格的なコーヒー屋さんでした。
宿泊:テラス清水
本日の宿泊もビジホ寄りのホテルです。ややインバウンド向けっぽい。清水寺に近く、立地は抜群です。
こちらも最近できたようで外観が綺麗!京都の新しいホテル、すごい勢いで増えてるんだろうな。
ツインの普通のお部屋。清潔で問題なしです!
屋上がテラスになっていて、ホテルの名前の由来にもなっているみたいです。遠くに清水寺も見えますね、夜も開放されていて良い雰囲気でした!
大谷本廟
宿で少し休んでからお散歩を再開。三十三間堂に行ったことがなかったので、そちらを目指して歩きます。宿からは歩いて10分ちょっとと意外にも近いです。
途中にあったとても大きなお寺が大谷本廟。思わず寄ってしまいました。
本廟と呼ばれるいわれは、有名な親鸞上人の遺骨が納められているからだそうです。
京都にはまだまだ行ったことのないお寺がありますね!
観光地というよりは信徒さんに向けたお寺の側面が強い感じですが、立派なお寺なので近くを通りがかったら合わせて行ってみるのがよいかも。
三十三間堂(蓮華王院本堂)
しばらく歩いて三十三間堂へ。
三十三間堂といえば、1,000体を超える千手観音が並ぶ、有名な寺院です。
建物内は撮影不可なので雰囲気を伝えられないのが残念ですが、なんで今まで見に来なかったんだろうというぐらい衝撃を受けました。
1,001体の千手観音立像が100メートルを超える長い本堂の中に安置され、その中心には巨大な千手観音坐像が。さらに千手観音像の前列には28体の四天王や八部衆などの像、両脇を固めるは風神雷神像。とにかく圧巻です。
千手観音立像はどれも作者が違うそうで微妙に異なっており、それ以外の像もポーズやモチーフが興味深く、仏像に興味がなくても魅入ってしまいます。
本堂の周りには回廊があり厳かな雰囲気。三十三間堂はとにかく来てよかった!
京都駅にも近いので、観光の帰り際に時間が余った時なんかにも良いかも
小さいときや修学旅行で来て退屈だった人も、大人になって改めて拝観すると受ける印象が全然違うと思う
前田珈琲 京博店
三十三間堂のおとなりにあるのが京都国立博物館。仏像群は素晴らしかったですが、見るのにかなり体力を消耗してしまったので併設のカフェで休憩します。
本日は博物館は閉館していましたが、広い庭園があり、そちらはやっているようです。
博物館の入口の隣にひっそりとある前田珈琲の入口。前田珈琲はイノダコーヒ、小川珈琲などと同じく京都のコーヒーチェーン店です。
中はフレンチのレストランなんかと見まがうようなおしゃれさ。ガラス張りの開放的な店内と、コンクリ打ちっぱなしのテラス席があります。
テラス席にしました。テラス席からは120年以上の歴史のある博物館の旧館が見えます。
歩き疲れたので糖分補給!アフォガードのパフェです。
閉館間際の時間だったので店内ののんびりした雰囲気。
三十三間堂を見た後はこのカフェですね!もちろん博物館の後でも。
京都国立博物館(庭園)
さて、博物館自体は閉園していましたが、庭園にあの有名なロダンの「考える人」の像があるということで入ってみることに。
こちらが現在の博物館の本館になっているみたい。
庭園のど真ん中に鎮座していました。なにやら考えている様子。
ロダンの考える人の像は、もとは地獄の門というもっと巨大な作品の一部を切り取ったものだそうです。日本全国に10体以上もの数が存在するみたいですね!
横から見るとトイレに座っている感じがしなくもない。
旧館は重要文化財になっています。
青空に赤レンガが映えますね!広くて気持ちのいい庭園でした。
この後宿に戻って、2020年にオープンして間もないブノワ京都のディナーと、夜の祇園散歩を楽しみます!
天気が良くて思ったより歩いた
東山界隈は観光スポットの宝庫だね
訪れたエリアをすべて直線距離でつなぐと、徒歩でだいたい1時間弱ぐらいの距離でした。
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