しろいるか旅行記

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2025年8月「スイデンテラス」泊 庄内平野に佇むアートなホテル。サウナに温泉、そして水田を愛でる宿泊記。

こんにちは、しろいるかです
2025年8月に庄内地方のホテル、スイデンテラスに泊まりました。

SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE(スイデンテラス)

景色の良いホテル・旅館と聞いて思い浮かべる光景というと、海辺だったり、山や渓谷に囲まれた場所だったり、はたまた大都会の摩天楼だったり。

田んぼを思い浮かべる人はあまりいないのではないでしょうか。

スイデンテラスは、山形県庄内地方の中心地、鶴岡駅から車で5分、歩いて約30分程度の、まわりを田園に囲まれた場所にあります。

 

板茂(ばんしげるという有名な建築家の人が設計した、美術館のような建物です。

建物の周りは米どころ、庄内平野が誇る田園地帯が広がっており、スイデンテラスの名に恥じない見た目になっています。

そして、その魅力は単にロケーションやその建築にとどまらず、源泉かけ流しで質の良い温泉や、サウナ集団TTNEにより作られた特徴的なサウナ地元の食材を活かした料理など多岐に渡り、まさに山形県を代表するホテルだと言えます。

 

外観

さて、最寄りの鶴岡駅からスイデンテラスまでは車だと5分ちょっと。歩いて30分かからないぐらいなので、ギリギリ歩きでもなんとかなります。

訪れた時期は夏だったため、青々とした水田の中にホテルがありました。

 

青い屋根に、幾何学模様の木のパネルを張ったような特徴的な外観です。

 

美しい建物ですね。ワクワクしながら入口へ向かいます。

洗練されてるね

 

メイン棟からは、ボックスのような不思議な造りの宿泊棟が伸びています。

 

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これはスパ・フィットネス棟です。この写真は開業初期に撮ったのですが、当時は夏場でもまだ稲が育っていないのか、水が張られた状態でした。

周りが水田なだけあり、春は水田の水鏡、夏は青々とした田園風景、秋は黄金色の稲穂の海、冬は一面の雪原に様変わりと、全く違う景色が楽しめるのはいいですね。

 

ミラーのようなホテルの看板。青空が映り込んで綺麗でした。

 

ロビー

まずはメイン棟のロビーへ。

建物は木造建築メインかと思ったら、一階部分はコンクリ打ちっぱなしになっており、美術館のような感じを受けます。

 

1階部分から中庭を望む風景です。

 

源泉が湧いていました。ほんのり甘いような、薬品っぽいような香りがします。温泉特有の香りですね。

これは温泉にも期待できそう!

 

ロビーへは、この階段を登っていきます。

木材の柔らかな感じとスタイリッシュなコンクリート打ちっぱなしが不思議とマッチしていますね。

 

フロントは客室数からすると小さめ。こう見えて100室以上もある巨大ホテルです。

面白いのが、後ろの紙管の中に部屋ごとのキー等が保管されていること。

建物の至る所で見られるこの紙管は、板茂建築の特徴だそうです。

 

窓が大きく、自然光がたっぷりと入って明るいロビーです。

 

ライブラリーは館内の随所にあるのですが、ロビー周辺にもあります。

 

反対側はギフトショップ。

 

田園を望むテラスもあります。気候の良い時期はこのテラス最高ですね。

 

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レストランもこのロビーにありました。朝食、ランチ、カフェ、ディナーと全てカバーしており、オールデイダイニングですね。

 

宿泊棟に架かる連絡通路。

メイン棟からは四方に宿泊棟への連絡通路が伸びており、橋を渡った先に客室があります。

 

客室棟の廊下はシンプルなつくり。

 

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ただ、ところどころ中庭があり、光が入って明るい雰囲気です。

 

何気ない場所でもレトロなブロックガラスが用いられていたり、階段がコンクリ打ちっぱなしだったりと、随所にセンスが光ります。

 

客室

ホテルの近隣には大学の研究施設等もあるためかビジネス利用も多いのかな。お部屋は一人利用もできるダブルルームが多く、次いでツインルーム、一部メゾネットタイプスイートも用意されています。

メゾネットタイプやスイートタイプを除くとだいたい20㎡~30㎡ぐらいの広さの部屋なので、リゾートホテルというよりはシティホテル的なつくりですね。

過去3回宿泊したことがあり、それぞれお部屋が異なっていたので3か所紹介します。

 

ダブルルーム 田園ビューテラス付き(2025年8月宿泊)

テラスが付くのはダブルルームのこのタイプだけ。

人気の客室タイプで、予約も非常に取りにくいですが、このホテルに泊まるなら是非このタイプのお部屋に泊まりたい。

お部屋のスペース的には正直広くはないです笑

 

オリジナルの化粧水と乳液がついてました!

 

テラス付きのお部屋でも、実は最も景観の良い部屋はごく一部です。

客室棟はY棟、G棟、H棟の3つに分かれていますが、そのうちG棟、H棟の西向きのお部屋以外は、向かい側に客室棟が見えてしまうつくりになっています。

 

まぁこのお部屋でも、右側は抜けているので良い景観ではあるんですけどね。

 

夜は意外に明るいんです。

 

ダブルルーム 田園ビューテラス付き(2024年7月宿泊)

こちらのお部屋は先ほどと同じタイプながら、H棟西向きのベストポジションです。

H226号室。

 

お部屋の間取り自体は変わらないのですが…

 

違うのはこの景色。完全に何もないわけではないですが、かなり先の視界まで、見渡す限りの田園地帯です。

これは凄い!

たまーに農道を軽トラが通るのがまた良い

 

このテラスからの景色は最高でした。

 

夕陽も見ることができます。

 

実は夜景も?

庄内平野に暮らす人々の息遣いが感じられるようでした。

 

翌朝の霞がかった景色も最高すぎる。

 

平野を覆う朝霧と、徐々に姿を現す山ぎわの稜線がほんとうに美しかったです。

 

ダブルルーム(2019年10月宿泊)

こちらは景観指定のないダブルルーム。

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間取りはちょっとだけ違うけどほぼ同じ。

 

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寝るだけであれば問題ないです。テレビも大きい。

 

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ただし、景観についてはブラインドを開けても隣の客室の壁という作りになっています。

お部屋からの景観を望むなら、選択肢は絞られてくるので注意が必要ですね。

 

大浴場

スイデンテラスには温泉があります。山形県は本当に温泉が豊富な県で、全国で唯一、県内全ての市町村に温泉が湧いているのです!ここスイデンテラスでも源泉かけ流しで質のいい温泉に浸かることが出来ます。

大浴場はG棟の一番奥にあるため、Y棟、H棟の一番奥地のお部屋だったりすると微妙に距離があり、ちょっと行くのが億劫になってしまうかもですが、それを差し引いても行きたくなるほど、良い温泉とサウナですよ!

月白の湯

こちら、開業当時は無かったのですが、後程追加された大浴場。個人的にはここが一番好きです。

スパ棟の一階部分を活用したつくり。

 

洗い場のみで、内湯はありません。

 

外に出ると、水田と同じ目線に水風呂と、露天風呂がそれぞれ備え付けてあります。壁際には外気浴できるベンチもあります。

この水田と同じ目線というのがポイントで、他にない感覚を味わうことができます。

 

サウナは、サウナ集団TTNEがプロデュースしたサウナで、セルフロウリュも可能なフィンランドサウナです。

 

天色の湯

もうひとつはスパ棟の二階部分を利用した天色の湯。

スパ棟の二階部分はもう一つの朱鷺色の湯と半分に分かれています。

この光を反射して虹色に光るタイルが随所に用いられていて素敵ですね。

 

出典:スパ — 【公式】スイデンテラス

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円形のスパ棟の外周部分がそのままお風呂になっている感じですね。内湯と露天それぞれ付いており、さらに奥には月白の湯と同様にTTNEプロデュースのフィンランドサウナもついています。

 

朱鷺色の湯

最後は露天のない朱鷺色の湯。

大浴場は時間によって男女入れ替わるのですが、こちらは内湯の無い月白の湯と入口は違えどセットになっており、つまり宿泊者は時間によって月白の湯/朱鷺色の湯か、天色の湯のどちらかに入れるというわけです。

こっちは露天とサウナが無いからか不人気ではあります…が、そのぶんゆっくり入れます。

客層としては全体的にサウナーの人が多いんですよね。そして、サウナーの場合サウナ→水風呂→外気浴を短時間で繰り返すので、浴室内での人の移動が多くなり、ゆっくり温泉に浸かりたい時にはちょっと落ち着かなかったりします。

 

そんなときはこちらがおすすめ。静寂の中、ゆっくりと入れます。

 

スイデンテラスの温泉は全てかけ流し。湧出温度が60℃を超えるため、夏場は加水してそうですがそれでも成分が濃いのか、甘い香りもしっかりと感じられます。

客室数が多いため少し混む時もありますが、気持ちよく入れる温泉でした。惜しむらくは深夜は入れないこと。夜は24時まで、朝は6時からなのです。

温泉はやや熱めの調整。気持ちいいわー

やっぱり良い温泉があると満足度が違うね

 

フィットネス

スパ棟の地下には、トレーニングマシンの置いてある小さなジムもありました。こちらも無料で使えます。

 

ライブラリー

スイデンテラスの館内にはライブラリーが何か所もあります。ロビーのライブラリーが一番大きいですが、他の場所のライブラリーも雰囲気が良いのでいくつか紹介です。

スパ棟の近くにあるライブラリー。

 

夜はまた違った雰囲気です。

 

この紙管の椅子が、板茂建築そのものの体現のようです。

 

蔵書はエリアによって異なっており、興味を惹く一冊がありました。

 

レストラン:ムーンテラス

今回夕食はいただかなかったですが、夜はレストランで洋食ベースのコース料理がいただけます。2025年11月現在だと7,000円からのようです。

地産地消の料理が並ぶようで、つぎに泊まった時には食べてみたいなぁ。

 

夜のスイデンテラス

夜のスイデンテラスもまた良い雰囲気です。

柔らかい明りが灯るロビー棟。

 

独特の木のパネルが映えます。

 

水田に水を張っている時期だとリフレクションが綺麗そうですね。

 

建物へのアプローチもおしゃれ。

 

完全に真っ暗になった。

 

夜のロビーもまた格別です。

 

間接照明がふんわりとした雰囲気を出しているんですね。

 

ギフトショップも結構遅くまでやってました。

 

客室棟への連絡通路も何だかムーディーに。

 

こういう何気ないスペースもほんといいんですよね。

 

SAKE BAR

夜の21時から23時という短い間だけ、バーがオープンしています。

スパ棟の目の前にあり、お風呂上りに一杯なんてことができちゃう。

 

さすが米どころ。お酒も豊富そうです。

 

バーはそれほど広くなく、10人ギリギリ入れるかどうかといったところです。開店時間が短いので結構混雑している印象。

 

お酒…ではなくお風呂あがりにぴったりのメロンソーダフロートをいただきました。

砂丘メロンという、この地域特産のメロンを贅沢に使った一杯です。

 

お酒をもっと飲みたい場合、プリペイドカード式のお酒サーバを備えたセルフラウンジもありました。こちらは12時までやっているみたいですね。

 

朝のスイデンテラス

翌朝。朝日に照らされる館内を少し散策です。

朝日が差し込んできました。

 

館内の照明よりも外の光の方が強くなってきた。

 

パネルの間から光が差し込み、独特の模様を与えています。

 

影のシルエットが美しい。

 

平野なので明るくなるのも早い!

 

お部屋のテラスは西向きなので、ここのテラスで朝日を浴びれます。

 

水田も鮮やかになってきた!

 

遠く朝霧が発生していました。

 

朝の庄内平野、幻想的な風景ですね。

 

朝食

朝はブッフェ形式です。

なんと、ブッフェで使われている料理について、庄内地方だけで自給率80%なんだって。逆に残り20%の食材って何なんだろうってレベル。

 

おばんざいのような優しい味付けの料理や、野菜中心の料理が多いです。よそでは見られない郷土料理も数多くあり、いろいろ目移りするブッフェでした。

 

このテラスで食べるのがすごく良かった!

 

お天気が良いとテラス席は大人気です。

 

ちょっと取りすぎた…笑

優しい味付けのおかず以外にもお米の食べ比べがあったり、特製カレー、デザートには鳥海高原ヨーグルト砂丘メロンと、たっぷり庄内の恵みをいただきました。

朝から食べ過ぎた

地元食材とか郷土料理があるとつい食べちゃう

 

宿泊の感想

やや尖ったホテルなのは間違いないです。水田ビュー以外のお部屋だと景色はイマイチで、お部屋のわりにお値段は少し高めな感じ。景観のないお部屋だったとしても、特徴的な建築、良質な温泉とサウナに価値が感じられるならきっと満足できると思います

水田ビューのテラス付きのお部屋は唯一無二の景観なので、もし空いていたら、お値段は高めでもこちらをお勧めします。私もまた季節を変えて泊まってみたいです!

 

鶴岡観光

ここからはスイデンテラス周辺の観光スポットをさらっと紹介。

羽黒山

たぶん庄内地方で最も有名な観光地。天気が良い時に訪れたなら是非寄りたい。

下から登るのは結構大変ですが、見どころも多いです。

 

有名な五重塔があるのも山頂ではなく山の下のほう。

 

山頂には車で行くこともできます。

 

本殿の重厚さは圧巻の一言。

 

羽黒山月山湯殿山を合わせて出羽三山といって、スイデンテラスの客室棟の名前の由来にもなってます。

 

松ヶ岡開墾場

鶴岡は明治に入り、庄内藩士たちが養蚕業に力を入れたことで、シルクが名産になっています。国内最北限の産地なんだとか。

かつて藩士たちが養蚕を営んだ場所が観光地になっています。

 

古くからの建物も残されており、中はミュージアムになっています。

 

無料で入れるのも嬉しいところ。他にも何軒か建物が残されており、ショップなどもあります。

 

ピノコッリーナ

こちらは先ほど紹介した松ヶ岡養蚕場の隣にあるワイナリー。

めちゃ映える外観!

 

おしゃれスポットですね。

 

店内はカフェになっており、ランチコースもいただけます。ワインを使ったプリンがあったり、もちろんワインも購入できます。

 

致道館

致道館は200年以上前に建てられた藩校

現在も建物の多くが現存しています。

 

建物もさることながら庭も素敵です。

 

館内は当時の教育の状況等が知れる展示があります。

 

人も多くないのでゆったりと周れます。

 

鶴ケ丘城址公園周辺

致道館のある周辺は、鶴ケ丘城址公園として整備されています。

公園内は広々していますが、いくつか特徴的な建物やスポットがあります。

 

こちらの洋風建築は大寶館。100年以上前に建てられたそうで、当時は物産陳列場だったみたいです。

 

立派な荘内神社もあります。境内には2025年にオープンしたばかりのおしゃれなカフェもあり、おにぎり膳やスイーツがいただけます。

 

他にもクラゲが有名な加茂水族館や、大規模な映画村になっているスタジオセディックなんかも人気の観光地ですね!

やっぱり個性的なホテルはワクワクする!

温泉にサウナも楽しめるし、何よりロケーションや建築がいいね

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