こんにちは、しろいるかです
2022年7月、3年ぶりに開催された祇園祭を観に行ってきました。
- 旅の全行程
- 祇園祭とは
- 祇園祭を観るうえでの宿選びのポイント
- 宵山の日の夕方
- ABホテル京都四条堀川
- 少し早い夜ごはん(担々麺 煌力)
- 宵山へ!
- ちまき
- 前田のベビーカステーラ
- 山鉾巡行
- フォションホテル
- MIMARU京都西洞院高辻
- 京都ぶらぶら(六道珍皇寺とマルシン飯店と鴨川沿い散歩)
- マルシン飯店
- 鴨川のいきものたち
旅の全行程
【一日目】
担々麺 煌力~祇園祭宵山
宿泊:ABホテル京都四条堀川
【二日目】
山鉾巡行~フォションホテル京都(グランカフェ)
宿泊:MIMARU京都西洞院高辻
【三日目】
六道珍皇寺~マルシン飯店~鴨川沿い散歩
祇園祭とは
京都の祇園にある八坂神社の祭礼で、古くは平安時代から行われていたそうです。
7月の間、一か月にも渡って様々な行事が行われるのですが、一般的に祇園祭を観に行く、と言うと宵山か山鉾巡行を指します。
山鉾巡行は、京都中心部を山や鉾と呼ばれる大小さまざまな神輿が練り歩く行事。
宵山は山鉾巡行の前日の夜。翌日の巡行に向けて市内の至る所に山鉾が鎮座しており、多くの出店とともに夏祭りの雰囲気を楽しむ場です。(山鉾巡行は日中帯に行われる行事で、出店はありません。)
また、2014年からは山鉾巡行を前祭、後祭の2回に分けて実施するようになり、あわせて宵山も二度開催されています。規模は前祭の方が大きい感じみたい。(メインどころの山鉾が前祭で巡行するため。)
久々のお祭りだ!
やっぱりお祭りはワクワクするね
祇園祭を観るうえでの宿選びのポイント
宵山及び山鉾巡行が行われる市内中心部は大規模な交通規制が敷かれます。そのため基本的に移動手段は地下鉄だけと考えておいた方が良いです。間違っても車で近づこうとしないように。
そのため京都に宿泊する予定であれば、市内中心部にあるホテルに泊まるのがおすすめ。宵山は夜10時過ぎまで出店が数多く出店していて賑やかですし、翌日は朝9時から山鉾巡行が行われるため、しっかり楽しむならスケジュール的に宿でのんびりする時間はあんまりありません。ビジホで十分かも。
具体的な場所としては、四条烏丸の交差点を祭りの中心として、そこまで歩ける範囲のホテルがベスト!
宵山の日の夕方
四条烏丸周辺に着いたのは15時過ぎ。ホコ天になるのは18時からのため、まだ人はあまりいない…なんてことはなく、むしろ狭い歩道に大量の人があふれていて、密集度で言えばむしろ宵山本番よりも人多いです笑
宵山の日には、もう山鉾たちは組み立てを終えてしっかり定位置にスタンバイしており、その姿を見ることができました。
ABホテル京都四条堀川
今日の宿は四条通に面しているABホテル京都四条堀川。堀川通手前で、ギリギリ宵山のホコ天の範囲に入ってます。
祇園祭の開催エリアの中のホテルだと最安値に近いと思います。まぁ寝るだけなので…。
最近オープンしたようで、ホテルの中はとても綺麗で大浴場までありました。
京都のビジホやホテルは、インバウンド時代からはじまって未だに出店ラッシュが続いており、正直なところ高級宿や人気宿以外はもう価格崩壊しているような…。全般的に安すぎてビックリします。
少し早い夜ごはん(担々麺 煌力)
出店で夜ご飯を食べても良いのですが、めっちゃ混雑を予感して先に食べておくことに。宿から歩いて10分ちょっとの場所にある人気の担々麺のお店へ。
冷やし担々麺と普通の担々麺、あとライスを注文。めっちゃ美味しかった。さすが人気店。また近くを寄ったら食べたい。
近くにあったら通っちゃいそう
宵山へ!
お腹も満たされて、いざ宵山へ。といっても6時過ぎだとまだまだ明るいです。
広い烏丸通、四条通、その周辺の路地含め丸ごとホコ天です。目の前の歴史ありそうな建物はエースホテル。ここの烏丸通沿いの部屋に連泊して祇園祭見られたらめっちゃ贅沢だろうな~。
エースホテルの宿泊記
両側には出店、そして見渡す限り人の海です!
ここまでの人出を見たのはずいぶん久しぶりかも…。
四条烏丸の交差点から少しだけ四条通に入ったあたりにいる大きな鉾。これが長刀鉾(なぎなたほこ)です。山鉾巡行は毎年くじ引きで巡行の順序を決めるのですが、その中でも長刀鉾は「くじ取らず」といって必ず先頭を走る鉾です。
鉾には稚児を模した人形が乗るのですが、長刀鉾は唯一、生身の稚児が乗っているのも特徴。
鉾の上に乗っている人たちは、コンチキチンという祭囃子を奏でており、通り中にその音色が響き渡ってなんともお祭り気分が盛り上がります。
あまりの人の多さに少し疲れたのと、陽が落ちるのを待つ意味でもカフェで一休み。外に出てみたら、長刀鉾がちょうちんの光を灯していました。
四条通には様々な山鉾が停まっています。手前右の鉾は函谷鉾(かんこほこ)。こちらも「くじ取らず」で、必ず5番目に巡行するみたい。通りの奥の方にあるのは月鉾(つきほこ)。
鉾はどれもものすごい高さまで飾りがつけられており、周りのビルとほぼ同じ高さのように見えます。
月鉾の左上のビルでNHKが生放送の特番をやっていたみたい。
ちょっと変わり種の山鉾も。こちらは蟷螂山(とうろうやま)といって、とある飾りで人気の山です。
カマキリが乗ってる!!
しかもすごいのがこのカマキリ、からくり仕掛けになっててカマや羽の部分が動くんです!巡行の際に動いている姿をぜひ見たいです。
10時を過ぎても、コンチキチンを奏でる各山鉾の衆が通りを練り歩いていて、とっても賑やか。思わずついていきます。
着いた先は放下鉾(ほうかほこ)。こんな狭い路地にもたくさん山鉾が停まってるのがすごい。前祭では全部で23の山鉾が活躍します。
ちまき
中華料理のあのもち米がはいったちまきと形状が似ているのですが、祇園祭では笹の葉で作られたお守りのこと。玄関に飾っておくとご利益があるみたい。
そして面白いのが山鉾それぞれが自分の名のちまきを売っています。各自推しのちまきを購入して玄関に飾るのも楽しそうです。最近は事前にオンライン販売もしてるそうな…。
私たちが購入したちまきは、郭巨山(かっきょやま)という山のちまきです。金運のご利益があるみたい!
ちなみに長刀鉾とか人気の鉾のちまきはすぐ売り切れてしまうみたいなので、当日早めの購入か、いっそオンライン購入が良さそうです。
時代の流れを感じる
前田のベビーカステーラ
もう一つがこちら、前田のベビーカステーラ!
こちらは別に祇園祭限定でもなんでもないのですが、前田のベビーカステーラは京都の殆どのお祭りに出店しているベビーカステラ屋の屋台。祇園祭では何店舗か出ているのですがどこも大行列で、独自にお店が列整理の警備員さんを雇っているほどの大盛況っぷり。
味がどうのこうのというよりは、京都のお祭りに欠かせない感じのお菓子です。
ただ、予想をはるかに超える人気っぷりで、10時近くなってもこの行列…。道行く人が何の行列!?と驚いてます。
20分ぐらい並んだかな?無事買えた!
焼き立てなので冷めないうちにすぐ食べちゃうのがオススメ
山鉾巡行
翌朝、9時から山鉾巡行です。
スタート地点の四条烏丸の交差点まで歩いていきます。既に人でいっぱい!
こんな感じで、順番通りにみんなスタンバイしてるんですね。
カマキリもいました。動いているところが見られて嬉しい。
思ったよりガッツリ動いてる
天高くそびえる鉾がいいですね。上に乗っている人たち、怖くないのかな…すごい!
先頭の長刀鉾が見られるポジションにいられれば、後は待ってればすべての山鉾が順番に来てくれます。
入場行進みたいな感じでやってくるので、見逃す心配もありません。
ちょうどここはくじ改めと言って、くじの順番通りに山鉾がやってきているか、奉行(いまは京都市長)に確認を行ってもらうという行事がある場所。改めの際の使いの人の美しい所作や、改め後の山鉾の方向転換で、拍手が巻き起こります。
山鉾巡行が動く美術館と言われるゆえんがわかりました、次から次へと立派な山鉾がやってきて、それぞれ特徴的な意匠が面白いです。
山鉾は市内をぐるっと一周するのですが、一周した後はすぐに解体されてしまいます。山鉾巡行の役割は、市内の邪気を集める(清める)という意味合いもあるため、それをとどめておかないようにするためみたいですね。なんだか儚い…。
最後まで見ておきたかったですが、所用により、これにて私たちの祇園祭は終了です!
フォションホテル
少し時間が進んで、同日の夜。
お祭りの熱気はすっかりと収まり、何事もなかったかのように普段通りの街にもどりました。
夜はフォションホテルでディナーをいただきます。
フォションはフランスの高級食料品店。日本では組んで展開しているのか、よく高島屋のデパ地下で見かけます。紅茶やジャムが人気ですね。
そんなフォションは本国フランスのパリではホテルも経営しているのですが、二軒目を日本の京都で展開することにしたようです。2021年の3月にオープンしたばかりの新しいホテルみたい!
立地は四条河原町から徒歩5分ほどの好立地。
ただ、この建物自体はもともとホテルサンルート京都というビジホで、リノベして作られているためどうしても手狭感は否めません。車寄せとかもないので高級ホテルっぽさはあんまりないかも。
この入口の大階段はとってもおしゃれ!
写真だとわかりにくいですが、思ったよりコンパクトです。この辺りも一から建物が設計されてれば、きっと吹き抜けになってもっと解放感ある感じに作れたんだろうなと思うと惜しい…!
先ほどの大階段の先はカフェ(サロン・ド・テ)になっていて、脇にあるエレベーターで一番上まで上がります。そこにレストラン(グランカフェ)やらフロントがあるつくりでした。
グランカフェは広くないですが東山が一望出来て良い眺めです。
夜のコースは「シェフ」と「フォション」の二種類。今回は高い方の「シェフ」です。
一皿目のアミューズはなんだっけ。素で忘れてしまった。
メニューに書いてないと思い出せない…笑
お次は魚介のカルパッチョ的なやつですね。
これが一番美味しかった!
バターとほんのりオレンジが香る魚介スープ。
写真ぶれたー。
デザートはフォションカラーのフルーツコンポート。ほんのりラムの香りがするのが味に深みが出ますね。
お料理はどれも良かったのですが、高級ホテルの雰囲気を求めて来ると、建物に少しガッカリするかもしれない…。
最近オープンした京都のホテルディナーだと、先に紹介した記事のHOTEL THE MITSUIのFORNIか、THE HOTEL SEIRYUのブノワ京都が雰囲気も良くて好きかも。
FORNIとブノワ京都のディナー
なんだか少しフォションを下げてしまったので、良いところも。
1階にショップが併設されているのですが、ここの生ケーキが美味しかったです。
もちろん紅茶やジャムの品揃えもばっちり。
この生ケーキの大半のラインナップはここ限定っぽい?
特に、唇の形をしたビズビズというケーキはフォションのシグネチャーみたいで、お値段は張りますがかなり美味しかったです!
他のケーキも今度京都行ったらまた買って食べてみたい。
金土日しか作らないというカヌレも買ってみたけど美味しかったよ
MIMARU京都西洞院高辻
同日の宿泊はMIMARUという、キッチンのついたコンドミニアムのようなコンセプトのホテルです。
フォションホテルから食後の運動に歩いて30分ぐらいで着いた。
場所は少し奥まってますが、四条烏丸まで徒歩圏内の好立地です。
ホテルのスタッフ手書きのボード。こういうのいいですね。
オープンしたてでここも綺麗です。
お部屋は一番安いタイプでも広々。キッチンもあるし、お風呂も広いし最高です。これが休前日で一泊一人6,000円ほどで泊まれるって、京都のビジホ界隈はほんと凄い…。
なんと二段ベッドもある!これは子供喜びそう。
一休の特典で丹波ワインまでついてきちゃった。
このお値段でほんとうにいいの…?
歩いて10分ちょっとの場所に京都の美味しい老舗パン屋さん、まるき製パンがあったので、コッペパンのモーニングです!
まるき製パン、朝から大人気でした。
京都ぶらぶら(六道珍皇寺とマルシン飯店と鴨川沿い散歩)
最終日は京都の観光スポットやら有名店をぶらぶら。
こちらは六道珍皇寺。
京都では、お盆の前に六道まいりといって、この地中に埋められた鐘を撞いて、祖先の霊を冥界から呼び寄せる行事が有名です。
他にも地獄との行き来ができる冥土通いの井戸と黄泉がえりの井戸があり、今回たまたま特別拝観をやっていたので見ることができました!
庭の奥の方にあるのが地獄に通じる井戸です。井戸が見られるのは特別拝観の時だけなので、タイミングがあえば是非見てみたいところ!
地獄と言えば閻魔大王!恐ろしい地獄を表現した絵画も展示されていました。
マルシン飯店
京都の中華はアツい!
マルシン飯店は餃子と天津飯で有名な町中華です。めっちゃ並びますが、16時台に行ったら15分ほどで入れました。
この天津飯!!黄金色に輝くしょうゆベースの餡が美味しすぎました。ここに来たら頼まないわけにはいかない。
ちなみに餃子の王将の天津飯に結構似てるので、普段食べたくなったら、ある程度は王将でも代用できるかもしれません笑
餃子はなぜか写真撮らず、代わりにホイコーローの写真は撮ってた…。いわゆる町中華的な安心感あるお味でした。
鴨川のいきものたち
最後は鴨川沿いをお散歩して生き物観察です。
五条通まで散歩道が整備されてるのがいい。
よくみかける鴨。鴨川だしね!
これはなんとヌートリア!!レア度高いですね。
まれに見つかるというオオサンショウウオも、いつか見つけられるといいな…
今回も楽しい京都旅でした!京都駅大階段のイルミネーションでお別れです。
祇園祭はすごい人手で、お祭りの熱気を感じられた!
フォションホテルのディナーも美味しかった~
そのほかの京都記事