こんにちは、しろいるかです
大阪神戸旅行の二日目、神戸にある北野ホテルに宿泊し、翌日は異人館と有馬温泉を観光しました。
一日目の記事はこちら
宿泊:神戸北野ホテル
USJを楽しんだ後、日も暮れかかった段階で神戸三宮に移動し、本日の宿泊場所である神戸北野ホテルへ。神戸北野ホテルとは、いわゆるオーベルジュ(レストランに力を入れている宿)スタイルのホテル。普通オーベルジュというと結構都市部からは離れるイメージがあるのですが、こちらは兵庫県の中心地、三宮駅から徒歩10分ほどという街中にあります。
客室数は30室と、街中にあるホテルとしてはかなり小規模な部類です。
レンガ造りのオシャレな建物!とはいえ周りの建物は普通の住宅街的な感じ。もう少し山手の方に行くと明治期の建物が残る異人館街があったり、もう少し斜面を下って行くと三宮の繁華街があるので、ちょうどその中間に位置する感じです。
建物の向かい側にはペストリーショップも併設されていて、ホテルのパンや焼き菓子等を買うことができます。
さて、この神戸北野ホテルは建物がオシャレなのはもちろん素晴らしいのですが、オーベルジュなので、やはり何よりも推しなのは料理。特に、朝食が世界一の朝食と言われており非常に有名らしく、世界一の朝食っていったいどういうものなのだろう…。と気になり行ってみることに。
ちなみにゴールデンウィークだったのもあり少しお値段は高めで、夜は簡単な3コースディナーと世界一の朝食がついて確か2名1室で3万近かった気がする。
温泉がない宿でここまでお値段を出したのはじめてかも・・・
夜は建物がライトアップされてさらに良い雰囲気に。
ここだけクリスマスムード。
このころはやはりあまり写真を撮っておらず、辛うじて残っていた部屋の写真。ベッドしか映っていませんが、お部屋自体は30㎡ぐらいはあったと思います。30室の客室は全て間取りや調度品が異なっており、同じお部屋はひとつもないらしい。ランクによって分かれていて、これは一番お安いスタンダードツインのお部屋。当時アメニティーは確かクラランスのものが置いてあって喜んだ記憶があります。
中にはレストランが2種類あり、カジュアルなダイニング「イグレック」とフレンチレストラン「アッシュ」です。私たちのディナーと、翌朝の世界一の朝食が提供されるのもイグレックのほう。
こちらもデザートの写真しかなかった…。お料理は確か軽いサラダの前菜、スープ、グリル料理的なメインの3品とこの写真のデザートだった。なかなか美味しく食べられました。フレンチレストランの方でフルコース食べたら美味しかっただろうなぁという感じ。
そしてこちらが世界一の朝食。お料理の数が凄い。生ハムがとにかく美味しかったのと、5つのカラフルなグラスに入った飲み物は飲むサラダという名前のスムージー。半熟卵はエッグカッターで半分に割って殻をお皿にして食べたり、沢山のジャムと一緒に食べる何種類ものパン、これは確かに朝から大満足でした。というかパンは食べきれず持ち帰りました。
ホームページにメニューが詳しく載ってました。
一応6,500円で朝食だけ食べにくることもできるみたいだ
ところで、確かに美味しいけど何をもって世界一の朝食なんだろう、と思って調べてみると・・・
ベルナール・ロワゾーというフレンチ界の巨匠的な人が作った朝食が、ルレ・エ・シャトーというフレンチ界の権威ある団体から世界一だと認められました。
神戸北野ホテルのオーナーの人は元々ベルナール・ロワゾーさんのレストランで修行しており、神戸北野ホテルをオープンする際のお祝いとして、ロワゾーさんから世界一と評されたその朝食メニューをそのまま譲り受けました。
・・・ということらしい。なかなかわかりにくい笑
温泉や大浴場は無いけど、お洒落な外観にレトロで素敵な館内、オーベルジュらしくご飯もおいしいお宿。
ご飯のおいしさや雰囲気重視の人向けにおすすめだね
神戸北野異人館街
翌朝、ホテルから歩いて異人館街へ。異人館とは神戸が江戸末期に開港したのち、各国の大使館や居住区で使われた建物が残るエリア。
かなり山手の方に密集して建っており、狭い路地と坂道、レトロな建物が魅力的な場所です。
お洒落なスタバ。昔の建物を使っているみたい。
こちらは風見鶏の館。1909年にドイツ人の豪商の邸宅として建てられたものです。中の見学もできて、当時の生活スタイルをうかがい知ることが出来ます。異人館街の中でもシンボル的な建築物です。
こちらは萌黄の館。アメリカの総領事の邸宅だったそう。萌黄色の外壁が特徴的です。
うろこの家。たぶん外壁がうろこっぽいから。こちらは半分美術館のようになっていて、ギャラリーが併設されていました。
敷地の中にはカフェもあります。しかしそれより目立つ謎の猪の銅像。
うろこの家の中。他の建物もだいたいこんな感じで、クラシカルなセッティングがなされてます。
中には異人館の建造物のミニチュアも飾られてました。うろこの家は最後に訪れると、ここは行ったところだ!と答え合わせができて楽しいかも。
建物自体は密集しているものの、中は割と同じような感じなので、3つぐらい巡ったところで飽きてしまうかも。最初からコンプリートを目指さないなら、主要どころや下調べして興味あるところに絞って巡った方が良さそうでした。
風見鶏の館とうろこの家は異人館街のハイライトなので是非!
有馬温泉
さて、異人館街を巡ってお昼過ぎ。このまま東京へ帰っても良いのですが、まだ時間もあるし折角なら天下の名湯、有馬温泉でせめて日帰り入浴しよう!ということで有馬温泉に向かいます。
有馬温泉は、神戸三宮から電車で30ほどという好立地にある神戸の奥座敷。古くは日本書記でも書かれ、行基に清少納言に豊臣秀吉など歴史上の人物たちが愛したというまさに日本を代表する温泉地です。
都市部に近いにも関わらず、金色の濁り湯が特徴的な金泉、無色透明な銀泉と2種類の泉質を持ち、一部ではかけ流しの宿もある様子。これは期待できます!
さて、電車で有馬温泉駅に到着したら、駅舎を出ると目の前には有馬川が流れ、温泉街の雰囲気たっぷりです。温泉街の中心に向かって歩く途中にある賞味期限5秒のなま炭酸せんべいは話の種に是非食べてみてほしい。
炭酸せんべいは有馬温泉名物の薄焼き煎餅なのですが、焼いて固まる寸前のものを食べさせてくれます。本当に一瞬で固まってしまうので、渡された瞬間はフニャフニャなのに口に入れてアチっとかやってる間にパリパリになっていて、不思議な体験が出来ます笑
賞味期限5秒に偽りなし!?
出典:湯の花堂本舗ホームページ
さて、有馬温泉の日帰り入浴と言えば有名どころは金の湯と銀の湯と太閤の湯があります。前者2つは銭湯に近い小さ目の日帰り入浴施設、後者はスーパー銭湯です。
金の湯は温泉街の中心にあり、いわゆる他所でいう大湯、総湯的なその温泉街のシンボル的な浴場に見えますが、特段風情ある建物というわけでもなく、好立地だからかいつも人で溢れかえっており、入ったことのある夫曰くイモ洗いになってしまうのでやめた方がいい、とのことでした。露天風呂もなくかけ流しでもないみたい。
銀の湯は混み具合はそこまででもないようですが、無色透明の銀泉に消毒あり循環と、敢えて入る必要はなさそうかなと思いパス。
太閤の湯は岩盤浴やレストランの施設なども備えたスーパー銭湯ですが、そこまでのんびりするわけでもないしこちらも人が多そうかつかけ流しではなさそうなのでパス。
日帰り入浴が出来て、金の湯がかけ流し・・・という条件を満たすところを探すと、いくつか候補がありました。
- 陶泉御所坊
- 上大坊
- 角の坊
どこも金の湯から徒歩5分以内の宿です。3か所とも「坊」が付く名前なのですが、どうやらこれは西暦1000年頃に洪水で荒廃してしまった有馬温泉を再興したお坊さんが建てた宿坊の流れをくむ(もしくはあやかって名前をつけた)からなんだそう。このネーミングは有馬温泉独特ですね。
さて、私たちは上記3つの中でも最も泉質が良いらしいという、上大坊に行ってみることにしました。結論から言うと、施設自体はかなり玄人向きなものの泉質は本当に類を見ないほど抜群でした。温泉好きにはオススメです!
なお、立ち寄り入浴は15:00~18:00の間のみで、一人1,000円でした。時間に注意ですね。
外観はリノベされていてなんだか今風ですが、中に入るとかなり古いお宿。
出典:ニフティ温泉
えっと、写真映りが悪いのかな?
くたびれ具合も含めてだいたい実物通りだよ
設備的にも露天風呂も何もなく、源泉浴槽と白湯のみ。ただ、お湯が本当に凄い。
金泉というよりはもはやチョコレート色というか、めちゃくちゃ濃い赤だし味噌汁というか、そんな感じの色に加えて湧出口がドロドロの堆積物に覆われていて、とにかく成分の濃さが一般的な温泉とは思えないレベルです。少し入っているだけで汗がどんどん出てきて貴重な体験が出来ました。
これまで入った温泉の中で、最も泉質に驚いたのはここかもしれない
1,000円が900円になるクーポンがありました。お写真もこちらから拝借。ちなみに何故かサイト上だと源泉かけ流しにチェック入っていませんでしたが、しっかりかけ流しです。
宿の裏手には上大坊で使われている天神源泉と、温泉神社がありました。実際に入った後だと感動もひとしおです。
温泉街散策も有馬温泉は楽しいです、お土産物やカフェが沢山あります。
街並みはそこまで統一感は無いですが、賑やかさがあって歩いていて楽しい。
有馬温泉は温泉街散策が楽しく、立ち寄り湯でも特徴的な泉質を楽しめるし日帰りでも行く価値あり!
インバウンドの影響か、どのお宿もお値段が他所の温泉地と比べてもかなり高めなのが残念。
次は有馬温泉に宿泊してゆっくりもしてみたいところ。ともかく楽しい大阪神戸の旅でした!