しろいるか旅行記

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2019年9月 ギリシャ【4/10】ギリシャの世界遺産・メテオラ巡礼完全ガイド! 電動自転車がオススメ。各修道院を詳しく解説!

こんにちは、しろいるかです
ギリシャ旅行記、三日目です。メテオラ修道院を巡礼します。

一日目の記事はこちら

二日目の記事はこちら


ホテルオディッセオンの朝ごはん

朝ごはんが美味しい、という口コミを見て密かに期待していた朝ごはん。非常に品数の多い充実したブッフェでした。

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朝食はテラスではないですが、広い窓のある室内で用意されています。

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決して大きいホテルではないので、テーブル数は10ほど。しかし、ブッフェの品数はかなり豊富で補充もバッチリしてくれます。

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これはオシャレに撮れたのでなんとなく載せただけで、特に品数とは関係ありません笑

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コールドミール系を一通り。といっても他の写真はありません…。

ホットミールは定番のスクランブルエッグやソーセージ等に加えて目玉焼き、ピザトーストのようなものに、ギリシャ定番料理のムサカなど。ヨーグルトやシリアル、牛乳等もあります。

そのほか、デザート系もムースやアップルパイ、パウンドケーキや菓子パンなどがあり。ただ、ギリシャのデザートは本当に甘い!甘党な部類だと思っていましたが、それにしても甘すぎてあんまり量は食べられませんでした。

つい朝から食べ過ぎてしまった

世界遺産メテオラとは

朝ごはんを食べて、いよいよメテオラ巡礼の旅に繰り出します。

さて、ここでメテオラの簡単な説明をします。メテオラとはギリシャ語で「中空の」という意味のメテオロスが由来であり、切り立った奇岩の上に立つ修道院群の総称です。修道士達が俗世との関わりを絶つため、隔離された地に修道院を立て始めたことが起源なのだとか。

現在メテオラでは6つの修道院が観光客を受けいれており、奇岩の上に立つところは共通しているものの、それぞれ特色ある修道院となっています。

メテオラの巡礼の交通手段

メテオラの各修道院を回るためには、当然ながら奇岩の上に登らなければなりません。ただ実際のところ登山などは不要で、カランバカから各修道院までは舗装された道路が整備されています。修道院によっては車で門の前まで行くことが出来たり、そうでない寺院でも駐車場から数百段ほどの階段(結構きついけど…)を登ればたどり着くことができることから、駐車場からの道のりはまぁなんとかなります!

問題はその駐車場までどうやって行くかです。手段は大体以下の通り。

  1. アーバスで行く
  2. 公共の路線バスに乗る
  3. タクシーで回る
  4. 徒歩で頑張る
  5. 電動自転車で行く←オススメ!

手段1は、ツアーなので全ての修道院を回ることはできません。

手段2は、バス自体はカランバカの街から出発し全ての修道院を回ってくれるものの、夏場でも一日3便しかバスが無いため、たとえば朝の一便目のバスに乗って一番遠い修道院まで行き、そこから徒歩で道路を下って隣の修道院に行きつつ、バスの時間が合えばバスに乗って移動して周っていく形になります。時間を気にしながらの巡礼になりますし、最終バスは16時頃には出てしまうため夕日は見ることが出来ません。

手段3は、修道院からタクシーを呼ぶ手段は無いため、基本的には半日~一日チャーターする形になります。お金に余裕があればこの手段も良いかもしれません。地球の歩き方によると、1時間チャーターすると20€ぐらいらしい。

手段4は、頑張れなくもないです。カランバカから一番上の修道院までトレッキングルートは存在しているので、手段2と組み合わせる形になります。

手段5は、雨でなければこれを断然オススメしたいです。理由は以下の通り。

  1. 時間を気にせず全ての修道院を余裕をもって回ることが出来る
  2. 電動自転車なのでほぼ疲れない
  3. 移動しているときにも、絶景ポイントで気軽に停まって写真を撮れる
  4. 安い(一日借りて25€)

カランバカの街からゆっくり漕いでいったとしても、最初にたどり着く修道院までは15分ほど、一番上の修道院でも1時間はかからずに行ける距離ですし、下りは自転車で風を切って降りてくるのも気持ちよい!移動手段ではなくアクティビティと考えると楽しいです。

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こんな感じの気持ちの良い道を風を切って走れる!交通量もそこまでありません。

途中でお水を買える場所が限られているため、事前に用意しておこう。トイレは各修道院にちゃんとあるよ!

あと、普通の原付を借りられるところもあるらしいです。国際免許証を持っていればこれも良いかもしれません。

メテオラeバイク(Meteora e-bike)

宿の近く、カランバカの街の中心あたりにあるメテオラe-バイクで電動自転車を借りに行きます。

事前にネットで予約することができるため、当日行って自転車が無い!ということもないと思います。普通に余っていたので大丈夫だとは思いますが笑

https://meteoraebike.com/bike-rental/

ちなみに、レンタルできる自転車は電動自転車の他、クロスバイクやマウンテンバイクもあるのですが、相当な勾配のため体力に自信のない方はやめておいた方が良いです。最初クロスバイクで予約してたのですが、お店のおばちゃんが電動じゃないとかなりツラいよ、電動にした方が良いよ、と言うので従ったところ、本当に良かった…。 電動じゃないとまず登り切れなかった。

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お店の外観。最近オープンしたっぽい感じ。

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店内もキレイでした。優しいおばちゃんが自転車のセッティングをしてくれたり、地図をくれたりします。

無事自転車を借りていざ出発!

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カランバカの隣町、カストラキを抜けて10分ほど走ると山道に入り、そこから5分ほど漕ぐと最初の修道院にたどり着きます。カストラキも落ち着いた良い雰囲気のところで、小さい宿やタベルナが点在していました。

アギオス・ニコラウス修道院(Agios Nikolaos)

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建物規模     :★☆☆☆☆

駐車場からの険しさ:★★★☆☆

穴場度      :★★★★★

急にレビューサイトのような感じになりましたが、折角全部回ったので各修道院の感想を五段階評価で表してみようと思います笑

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アギオス・ニコラウス修道院は、カランバカからカストラキ経由でメテオラに向かう場合、最初に見えてくる修道院です。道路の左右に駐車場が広がっているため、見逃すことはまず無いです。

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どの修道院も門の前に青い案内看板があります。

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駐車場から見上げたところ。思ったほど高くないです。

見学できる修道院の中でも一番規模が小さく、高さ的にも低い場所にあります。最初に訪れる修道院にすると良いでしょう。

ただ、じゃあ見る価値がないのかというとそんなことはなく、ツアー客がいないのと、こじんまりとした雰囲気なのが相まって、他の修道院と比べるとより厳粛な、ここが俗世を離れた祈りの場であるという雰囲気を味わうことができると思います。

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修道院内部は撮影禁止のため、写真はありませんが、屋外に出れば撮影できます。ここは屋上はテラスのようになっており、カストラキと奇岩をセットに眺めることが出来ます。

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十字架とギリシャ国旗と、あと何だろう。何かの旗が飾ってあります。どの修道院にもこれがありました。

写真には収められないのが残念だけど、修道院内部も小さいからこそ雰囲気がいい!

ルサヌ修道院(Roussanou, Saint Barbara)

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建物規模     :★★☆☆☆

駐車場からの険しさ:★★★☆☆

建物入口のワクワク感 :★★★★★

続いて見えてくるのがルサヌ修道院です。アギオス・ニコラウス修道院から自転車だと10分弱で着きます。

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駐車場から見上げたところ。先ほどよりも高さを感じます。

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ここは、建物入口に展望台のような開けた場所があり、そこから橋を渡って修道院に行くことになります。写真は展望台を見上げたところ。

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例の十字架と国旗もありました。

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ベンチもあり一休み。

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このあたりが全体写真で見ると橋がかかっているようにみえる部分。

修道院の規模自体は先ほどのアギオス・ニコラウス修道院よりは大きいですがツアー客と鉢合わせると人でごった返す感じになってしまうと思います。

朝方ならツアーバスもほとんど停まっていなかったので、早いうちに回るのがおすすめかも

ヴァルラーム修道院(Varlaam)

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建物規模     :★★★★☆

駐車場からの険しさ:★★☆☆☆

庭園の美しさ   :★★★★★

ルサヌ修道院を越えて、途中分岐がありますがまっすぐ進み10分ほど、左手にとても広い駐車場が見えてきます。駐車場にはキッチンカーも停まっており、飲み物や簡単な食べ物を買うことが出来ます。基本的に道中にレストランは無いため、修道院を全て回るつもりであればここかこの次のメガロ・メテオロンで何か買って補給しておいた方が良さそうです。

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駐車場からの高低差はそこまでではないですが、岩肌に設けられた階段を登っていきます。

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先ほどの二つの修道院と比べると圧倒的に規模が大きく、観光客もグッと増えます。

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見どころとしては、法衣や聖遺物が展示された博物館も併設されていますが、屋上庭園が整備されていて気持ちよい場所です。

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建物の入口もステキ

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路地裏のような場所もあります。

庭園でのんびりするのが良さそうなところ。景色も抜群!

メガロ・メテオロン(Megalo Meteoron)

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建物規模     :★★★★★

駐車場からの険しさ:★★★☆☆

中の見どころ度  :★★★★★

ヴァルラーム修道院からさらに5分ほど自転車で登ると、メテオラ最大の修道院メガロ・メテオロンに到着です。

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なんと渡し籠のようなものが現役で動いていました。人が乗れるというよりは荷物の運搬に使われているみたいですね。

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駐車場からは谷を挟んで建っているため、一旦少し下ってから奇岩を登る形になります。

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洞窟のような入口!

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こういう感じの道を登っていきます。

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振り返ると絶景が!先ほど巡礼したヴァルラーム修道院が見えます。 

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今は使われていない炊事場です。歴史を感じる。

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切り立った岩の上にどうやってこんな建物を建てたんだろう。

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回廊も良い感じです。風通しが良くて涼しい!

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もちろん、展望台もあります。ここから見渡すと…

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高い!町が一望どころか向こうの山々まで見えます。アギオス・ニコラウス修道院の展望台からの写真と見比べると高さの違いが良くわかると思います。

メテオラの中でどこか一か所だけ行くなら?と聞かれれば間違いなくココ!

ちなみに、毎週火曜日はクローズのようです、他の修道院も週休日がそれぞれ設定されているのでご注意を。

アギア・トリアダ修道院(Agia Triada)

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建物規模     :★★☆☆☆

駐車場からの険しさ:★★★★★

登る時の洞窟感  :★★★★★

ルサヌ修道院ヴァルラーム修道院の間の道を折れると、残る2つの修道院にたどり着けます。まずは、アギア・トリアダ修道院ですが、この間に2つ、崖にせり出した奇岩に登ることが出来る展望台があります。

そこが夕日ポイント!もちろん日中帯でもメテオラを見渡すことが出来るビューポイントなのでぜひ立ち寄ることをオススメします。看板などは出ていないですが、駐車場があるのですぐ見つけられると思います。

展望台と夕日の紹介は次の記事で!

アギア・トリアダ修道院は内部は修復中?と思われる部分が多く、建物的な見どころはメテオラの中で一番少ないかもしれません。登る道のりも非常に険しいのですが、その登山道が岩山をくりぬいて作られたようなもので、これぞ秘境!という雰囲気を味わうことができます。団体のツアー客もいないため落ち着いて見られるのもポイント。

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ここも間に谷があるため、まずは道を下り、岩山のふもとを目指します。

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いよいよ入口。

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こんな感じで、岩山をくりぬいた道を登っていきます。

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振り返るとここも絶景が!カランバカの街を岩の間に見ることが出来ます。

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着いた!全修道院の中で一番道のりは険しいですが、それでも片道20分もあればたどり着くことが出来ると思います。

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さなぎのようなものが…。昔はここに人が入って下から吊り上げられる移動手段として使われていたそうです。印象的だからか、メテオラのお土産物の絵のモチーフにも良く使われていました。

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修道院の中から見るとこんな感じ。これで吊り上げられるのは怖すぎる…!

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建物の裏に回ると岩がむき出しになっていて、そこに十字架が建てられていました。展望台のような感じです。

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眼下にはカランバカの街が!赤い瓦の家々と奇岩の取り合わせがなんともファンタジーな雰囲気!

岩山の上で絶景を眺めるのが良い!頂上には売店等はないのでお水は忘れずに。

アギオス・ステファノス修道院(Agios Stefanos)

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建物規模     :★★★★☆

駐車場からの険しさ:★☆☆☆☆

中に入りたかった度:★★★★★

アギア・トリアダ修道院を越えると分岐がありますが、そのまままっすぐ進むと見えてくる最後の修道院。ここは他の修道院と違い、修道院の門の前まで車で乗り付けられることが出来ます。建物もなんだか他の修道院と違ってどっしりと安定感のある感じ。

しかし、まさかの週休日でした。

中に入りたかった…!残念ながら、それぞれの修道院で週休日が異なるため、一日で周ろうとするとだいたいどこか一か所は入れないパターンだと思う・・・。

 

残念ながら全て中に入って巡礼することはできなかったものの、一応コンプリート(?)することができました。

帰りは元来た道を帰っても良いし、アギア・トリアダ修道院アギオス・ステファノス修道院の途中の分岐を曲がるとカランバカ方面に下る道があります。私たちはカランバカ方面に下る道を通り、ちょうどメテオラ周辺を一周する形になりました。

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写真と文章だけだとわかりづらいので、最後にこの記事での移動ルートをまとめます。

  • 水色:メテオラeバイク
  • 緑色:ホテルオディッセオン
  • 青色:各修道院

紫色の線に沿って巡っていきました。最後線が途切れていますが、山を下りたところで右手側に折れて進んでいれば大体カランバカにたどり着けるはずです笑

次の記事ではカランバカのオススメカフェに絶景夕日スポット、奇岩ビューの絶品レストランを紹介!