しろいるか旅行記

しろいるか旅行記

旅行が好き だいたい週末更新

2023年9月【4/8】イタリア旅行記:世界遺産サンジミニャーノ、中世の塔ホテルに泊まってミシュランディナーと世界一のジェラートを楽しむ!

こんにちは、しろいるかです
2023年9月、数年ぶりの海外旅行、イタリアへ行ってきました。

この旅のこれまでの記事

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
羽田空港~北京首都空港~北京市内観光
宿泊:機内

【二日目】
ミラノ・マルペンサ空港~ミラノ観光~ヴェネツィアへ~ヴェネツィア観光
宿泊:Hotel Orion

【三日目】
ヴェネツィア観光~ゴンドラ乗船~Restaurant Terrazza Danieli (夕食)
宿泊:Hotel Orion

【四日目】
サンジミニャーノへ~サンジミニャーノ観光~Cum Quibis(夕食)
宿泊:Torre Salvucci Maggiore Medieval Tower

【五日目】
サンジミニャーノ観光シエナ
宿泊:Hotel Le Fontanelle

【六日目】
シエナ観光~フィレンツェ観光
宿泊:Casa Santo Nome di Gesù

【七日目】
フィレンツェ観光~チヴィタ・ディ・バニョレージョ観光
宿泊:La Cava Palazzo Pallotti

【八日目】
ローマへ~ローマ観光
宿泊:Palazzo Cardinal Cesi

【九日目】
ローマ観光~ローマ・フィウミチーノ空港~北京首都空港~羽田空港
宿泊:機内

 

サンジミニャーノ(San Gimignano)へのアクセス

サンジミニャーノフィレンツェ近郊の小さな町。

中世の姿をそのまま残した街並みは世界遺産に登録されており、城壁に囲まれた街の周辺はトスカーナらしいのどかなブドウ畑が広がるという素敵な観光地です。

 

特徴的なのは、13世紀ごろに建てられたという権力の象徴の塔が街の至る所に残っており、なんとその塔の一つがまるごと一棟貸しのホテルになっているんだとか!今回はその塔に泊まるのを目的に、サンジミニャーノへ行ってみることに。

 

サンジミニャーノへのアクセスはやや不便。

フィレンツェからバスもしくは電車に1時間弱ほど乗ってポッジボンシ(Poggibonsi)駅まで行き、そこからサンジミニャーノ行きの路線バスに乗って最短15分ほどで到着です。2つほど路線があり、市街地を通るやつだと30分ぐらいかかります。

ポッジボンシは小さな地方駅で、特に観光地という雰囲気ではありません。いずれにせよフィレンツェからサンジミニャーノまでの直通便は無いため、かならずこの駅を経由します。

私たちはヴェネツィアからフィレンツェまでは高速鉄道に乗って、フィレンツェから鈍行に乗り換えてポッジボンシまでやってきました。

 

路線バスの時間とうまく接続しなかったので、ここからタクシーに乗ろうと思っていたのですが…。駅前にタクシーなんてものはいないのです。駅の売店の人にタクシーを呼んでもらえないかお願いしましたがダメで、おとなしく路線バスを待つことに。

この後のイタリアの旅でも思い知ったのですが、地方駅の駅前にタクシーはいないです。バスが無ければタクシー乗ればいいか、という考えは捨てた方が良いです…。

 

ちなみに路線バスのチケットは駅の売店ではなく、駅を出たところに売り場があります。

https://www.google.com/maps/place/Fermata+Autolinee+Toscane/@43.4677049,11.1482863,19.6z/data=!3m1!5s0x132a3a1b02e130e9:0x6b4b26d71428d276!4m15!1m8!3m7!1s0x132a3a196b45a837:0x813a9cf390831ef6!2z44Kk44K_44Oq44KiIOOAkjUzMDM2IOOCt-OCqOODiuecjCDjg53jg4Pjgrjjg5zjg7Pjgrc!3b1!8m2!3d43.4725646!4d11.146754!16zL20vMDl3bm14!3m5!1s0x132a3a1b1e9af2d9:0xca576e546433cabb!8m2!3d43.467796!4d11.148196!16s%2Fg%2F1hc3x7zd3?entry=ttu

路線バスの時刻表がどこで見られるかとかは、最初の記事に記載してみました。

 

正直なところ、泊まりでなければベルトラとかで他のトスカーナの小都市、ピサやシエナとセットになった日帰りツアーを予約して行った方が圧倒的に楽だと思います…笑

やっぱバスが難易度高めなんだよね

 

ポッジボンシからサンジミニャーノ行きのバスの車窓からの風景。ブドウ畑の向こうに見えるのはサンジミニャーノの塔群です!高層ビルがたくさん建ってるみたいな光景!

誰が呼んだか、中世のマンハッタンの異名を持つらしい…

 

サンジミニャーノ歴史地区の探索

さて、街の入口のバス停、Piazzale Montemaggioで降りると目の前に見えるのがサン・ジョバンニ門です。町は城塞に囲まれていて、街に出入りするにはここを含めて5か所の門しかありません。

 

門の中は一気に中世に!

 

石づくりの無骨な建物たち。ヴェネツィアとはまた違う、これぞ中世って感じの建物ですね。

 

振り返ってサン・ジョバンニ門を見てみる。

 

人々を除けば、完全に中世にタイムスリップした感じ。

 

坂を登りながら、街の奥へ。通りの両側にはお土産物屋さんやレストランが立ち並んでいてとても賑やかです。

 

早速塔が見えてきた!こんな感じで街の中には至る所に塔があります。

最盛期にはこの小さな町に70本を超える塔が存在していたというのでびっくりです。今も全部で14本残っているそう。

 

広場に出ました。

 

井戸を中心としたこの広場はチステルナ広場というみたい。テラス席のあるレストランがいっぱいあって、とても活気があります。

 

もうちょっと先に進んでみると…。

 

こちらが街の中心。ドゥオーモがあるドゥオーモ広場です。今回泊まる塔はなんとこの広場に面しています、めっちゃ中心部にありますね!

 

こういうちょっとした小道もおしゃれ。

 

街は小高い丘の上に建っているので、外周の方に行くと眺望が開けます。

 

にゃんこ発見!

 

世界一のジェラート屋(Gelateria Dondoli)

サンジミニャーノには、ジェラートコンテストで何度か世界一に輝いたという有名なジェラート屋さんがあります。

ジェラートコンテストって何?とか、詳細は軽く調べてもよくわからなかったのですが…。

チステルナ広場にあるお店です。めっちゃ並んでる!

 

久しぶりに見た日本語。かなり種類が多いのですが、サンジミニャーノはワインが名産で、ワインを使ったフレーバーがおすすめです。

 

欲張りにもマンゴーとバジルとワインと…あと何かのフレーバの4スクープです。

いやこれ、めっちゃ美味しい!これまで食べたジェラートの中で一番美味しかったです。

 

あまりに感動したので翌日も食べに来た。二回目でも色あせない感動があった。

世界一は伊達じゃなかった

 

中世の塔ホテル(Torre Salvucci Maggiore Medieval Tower Experience)

ホテル名はとても長い。中世の塔、Torre Salvucci Maggioreに泊まる体験ということでしょうか。塔ひとつまるごと1組に貸切です。

 

入口はめっちゃ街に溶け込んでます。まさかここから塔に登れるとは思うまい。

Booking.comで予約したのですが、アプリのチャット機能を使ってやり取りをして、ここで係の人と待ち合わせをして、建物の中に案内してもらう形になります。

ちなみにホテルのサイトもあります。(英語)

Torre Salvucci Maggiore | experience staying in a medieval tower of Gimignano, Tuscany. Turn your stay into a journey through time. - Torre Salvucci Maggiore - Dimora Storica del XII Sec

 

建物の中はマンションみたいになってて、普通に住んでる人もいるっぽい?

ここから二階に上がり、塔にそのまま入っていきます。

 

出典:公式サイト

これが塔の見取り図です。なんと11階層もあります。すごい…。

 

第一階層目。リビングダイニング的なポジションの場所。一番落ち着きます。面積もここが一番広い。

 

ちなみにこちらの宿、基本的に素泊まりなのですが…

 

夕食や朝食におつまみと、十分すぎるほどの食料が用意されてます。(無料)

 

冷蔵庫の中も。ワインもあるし、フルーツもある。生パスタもあるし、生ハムに卵、チーズといたれりつくせり。

 

上を眺めると第二階層が見えています。ここは吹き抜けなんですね。

 

狭い階段を登りながら第三階層。ここは洗面台とシャワー。右のやつはトイレじゃなくて、トイレはめっちゃ上の階層にあります。

 

続いて第四階層。リビングルームらしい。まぁ基本は使わないかな…。

 

まだまだ登る!第五階層目はソファーベッドがあります。二人がここで寝られます。

 

第六階層目はクイーンベッドが一つあるベッドルーム。窓の外の景色が素敵。

 

第七階層は小さな棚があるだけの階層。スルーして上へ!

 

疲れてきたけど第八階層!やっとトイレです!

エレベーターはもちろんないので、第一階層のリビングにいる場合、トイレのためだけに8階分の階段を登る必要があります。

 

第九階層。ここはただの回廊です。

 

もう限界…!最後の第十階層です。ここにキッチンがついてます。キッチンは1階にもあるけど、こっちにフライパンとかお皿があるので、料理するとき1階と10階を行き来して死にそうになりました笑

 

いよいよ屋上、第十一階層へ…!!

ここは電動の扉がついていて、出るときだけスイッチを押して扉を開けます。

 

めっちゃ絶景…!

 

360度、見渡す限りトスカーナのブドウ畑が広がります。

 

椅子とテーブルセットもおいてあってここでのんびりできます。

 

塔の壁に鳥の巣がたくさんあるみたいで、鳥がたくさん飛んでる。目の前に見える高い塔がこの街で一番高い塔みたい。

 

お隣にも塔が!ちょっとだけこっちの方が高い。

柵もなにもないので、絶対にヘリに登らないように、ときつく注意書きがされてます。

 

ブドウ畑と塔。

 

中世そのままの光景みたい。

 

街並みも見下ろすとまた違って見えます。

 

あまりの絶景に感動して、夕日が沈むまでずっと屋上にいました…。

空気感というか、色々最高すぎる

ほんとこの光景はすごかった

 

ディナーのミシュラン一つ星レストラン(Cum Quibus)

サンジミニャーノにはレストランが結構あります。今回はその中でも評判がよく、2018年頃?にミシュラン一つ星を獲ったというレストラン、CumQuibusへ行ってみます。

ちなみに系列店で同じくサンジミニャーノにあるLinfaというお店もミシュランで星を獲ったそうで、最初はこっちにしようとしていましたが定休日でした。CumQuibusと定休日はずらしてあるのでどっちかは空いてます。

予約必須ですが、公式サイトからオンライン予約ができたので助かりました。

 

宿を出て振り向くと双子の塔が。ここの右側に泊まってるんだと思うとなんだか感慨深い。

 

サンジミニャーノの街は夜でもにぎやかでした。テラス席が通りに張り出し、みなお酒を飲みながらディナーを楽しんでいます。

 

治安的にも全然問題なし!都会と比べると、小さな町はかなり治安もいいみたい。

 

夜の雰囲気もいいなぁ…。つい散歩しちゃう。

 

レストランに付きました。風景に溶け込んでますね。

 

中も昔の建物を活かしたつくり。この奥にはテラス席があって…

 

テラス席でいただくことに。

 

ちょっとした中庭みたいな場所です。イタリア人のテラス好きはほんとすごい。

 

お料理はアラカルトとコースメニューがあります。お値段的にはコースだと一人12,000円ぐらいって感じでしょうか。

ただ、相変わらず日本人には量が多いので、アラカルトで一部料理をシェアする形でお願いをしました。

料理をシェアしたいというお願いも快く引き受けてくれてとてもありがたいです。

 

ワインの産地だからワインリストが豊富そうですが、全然詳しくないので定番のグラスワインと、本日のグラスワインをそれぞれいただきます。

 

同じ白ワインなのに色がぜんぜん違う!面白いです。

味わいも飲み比べてみると結構異なるものなんですね。美味しかったです。

 

最初にアミューズを出してもらいました。美味しくて、これからの料理に期待が高まったのですがどんなだったか詳細を忘れた…。こういうのって意外にあとから思い出せないんです。。

 

前菜は、こちらのお店の名物という、Mezzovoという料理。羊のチーズのムースの中にはキュウリを刻んだものとヨーグルトを和えたもの?と半熟卵が入っていて、黒トリュフを削ってくれるというもの。

シェアをお願いしたら、なんとお皿まで分けて盛り付けてくれました。感激です。

不思議な取り合わせですが、調和がとれていて美味しかったです。

 

お次はパスタ。ラム肉のソースをからめた自家製タリアテッレだそうです。文句なしの美味しさ。日本人にも食べやすいお味。

 

もう一つのパスタは、ピチというトスカーナ地方特有のパスタ。日本のさぬきうどんのようなコシが強い太麺で、レモンとバニラ香るトマトソースに絡めていただきます。

これは初めて食べた味でした。もちもちの麺が面白い食感。

 

シェフからの一皿的な感じで持ってきてくれました。これまた詳細忘れちゃったけど、良かった気がする。

 

メインは豚の頬肉のグリル。とろとろでした。そういえばこのあたりってイノシシもよく食べるのかな?ディスプレイされているお店をいたるところで見かけました。

 

食後のコーヒー。イタリアではエスプレッソでいただくのが主流らしい!

 

ティラミスもシェアしてもらいました。甘みと苦みがしっかりとついて美味しいティラミスでした。

食後酒としてレモンのお酒、リモンチェッロを飲むのがイタリア流みたいなのですが、お腹もいっぱいのためここで打ち止め。

雰囲気に良いお店で、お酒を少し飲んで一人1万しないぐらいでした。ランチをいただくにも良さそうです。サンジミニャーノを訪れたらぜひ!

雰囲気あるお店で美味しい料理が食べられてよかった

本場のイタリアンだけど、味付けも日本人に合ってる気がする。

 

大満足でもうちょっと夜のお散歩。

 

ドゥオーモ広場も夜は静かな雰囲気でした。

 

中世の塔ホテルの屋上から眺める夜景

宿に戻って、屋上まで登ってみます。

屋上には明かりもあって、いい感じの雰囲気に。

 

まばらに街の灯りがあって、人々の息遣いが感じられました。

 

また、サンジミニャーノの街を上から見るのも良かったです。光の道のようになってますね。

 

塔はライトアップこそしてませんが、街の雰囲気や遠くの夜景と相まって素晴らしい光景です。

 

さすがにちょっと夜は寒いけど…。ここでしばらく夜景を見ていました。

 

昼も夜も、この景色を独り占めできるなんてほんと最高です!

 

中世の塔ホテルの屋上から眺める朝焼け

朝も頑張って起きて屋上へ!

あー、最高すぎるこれ…

 

真っ赤な空と、それに照らされてぼんやりと明るくなる地表。

 

明るくなってくると、鳥たちが一斉に活動を始めるのも朝っぽくてよかった。

 

雲が一面ピンク色!

 

街も見渡せるようになってきました。

 

いいご来光でした。

 

朝日と塔。

 

幾重にも重なる丘がまたいい感じ。

 

飛行機雲も撮っちゃう。

 

ちなみに塔の中の窓からもこんな景色。異世界感すごかった。

 

中世の塔ホテルの宿泊の感想

この後朝食をつくり、10時に宿をチェックアウト。

はっきり言って快適とかいうレベルではなく、ものすごく不便です。トイレ行くだけで何回分も階段上り下りしないといけないし、ベッドとかもせまいし笑

ただこの体験はほかでは味わえないもので、特に屋上での時間は言葉に言い表せない素晴らしさでした。

お値段も高いとはいえ、二人で泊まって日本円にして9万ほどという、現実的な価格設定もありがたい。イタリアの旅で一番心に残る時間を過ごせました。おすすめです!

 

サンジミニャーノの名所巡り

最後に、いくつかある街の名所を巡ってみます。

この塔が乱立する風景。なんだか現代のタワマンに通ずるものがある…。

 

昔の街の市庁舎。ポポロ宮です。

今は美術館になっています。ここと、後述するグロッサの塔が共通入場券です。

 

このあたり中世感あるなぁ。

 

扉だけ現代風。

 

内部は13世紀ごろのフレスコ画とかが飾られていました。

 

階段を登っていくと、グロッサの塔に繋がっています。

 

途中からは螺旋階段風。

 

グロッサの塔はサンジミニャーノでも最も高い塔です。太さもホテルの塔と比べると何倍もありました。

 

街全体が眺める。ほんとにこの一帯だけ街なのが面白い。

 

泊まってたホテルもめっちゃ見える!

泊まってるとき、グロッサの塔から手を振ってくれた人もいました。

 

続いてドゥオーモへ。こちらも共通入場券があります。

 

それほど広くはない教会ですが、ミラノのものとはまた違った趣がありました。時代が違うんでしょうね、きっと…。

 

街はずれに公園があって、ここにもちょっとした展望台がありました。どっちかというと市民憩いの場かも。

 

サンジミニャーノ、最高の街でした。フィレンツェからちょっとアクセス悪いけど足を伸ばしてみてほしいです!

中世の塔ホテルと、美味しいディナーと世界一のジェラート

街の雰囲気もとってもよかったんだよね

次はトスカーナ世界遺産都市シエナ観光と農園リゾートに泊まります。

他の海外の旅