こんにちは、しろいるかです
2023年5月、栃木県にある百名山のひとつ、那須岳に登ってきました。
旅の全行程
【一日目】
那須岳ロープウェイ~茶臼岳山頂~峰の茶屋跡避難小屋~三斗小屋温泉(約3時間)
宿泊:三斗小屋温泉 大黒屋旅館
【二日目】
隠居倉~朝日岳~峰の茶屋避難小屋~峠の茶屋駐車場(約3時間)
- 旅の全行程
- 那須岳と登山ルート
- 那須岳ロープウェイ~茶臼岳山頂
- 茶臼岳山頂~峰の茶屋跡避難小屋
- 三斗小屋温泉
- 大黒屋旅館
- 大黒屋旅館:大浴場
- 三斗小屋温泉~隠者倉
- 隠者倉~朝日岳山頂
- 朝日岳山頂~峰の茶屋跡避難小屋
- 下山後の楽しみ
那須岳と登山ルート
百名山のひとつ、那須岳。栃木県にあるのですが、正確には那須岳という山はありません。主峰の茶臼岳を中心に、朝日岳、三本槍岳の三山を指すようです。
那須岳は標高2000mを切るぐらいですが、周りの中で一番高い山なので山頂からの見晴らしが非常に良く、ロープウェイを使えば茶臼岳山頂まで僅か片道1時間というお手軽に登れる百名山。
また、登山口やロープウェイから片道2時間ちょっと歩いた先にある、徒歩でしかたどり着けない三斗小屋温泉が秘湯として人気で、日帰りでも十分楽しめる山なのですが、宿泊とセットでの登山がとても人気みたい。
今回はロープウェイを使って茶臼岳山頂を経由し、三斗小屋温泉で宿泊。翌朝隠者倉経由で朝日岳まで登って帰ってくるという、歩行時間が二日合計で6時間と、ゆったりめのハイクを楽しんできました。
一日で歩くとしんどい距離だけど、二日だと余裕もって歩けるね
1日目が青いライン、二日目が緑のライン。それぞれ休憩こみで3時間ぐらいです。
那須岳ロープウェイ~茶臼岳山頂
那須塩原駅から車で1時間ほど、那須岳ロープウェイ乗り場に到着です。駐車場はそれなりにあるのですが、シーズンになるとかなり混雑します。今回はギリギリ停められましたが場合によっては駐車場待ちが必要になるかも…。
ここからロープウェイを使って一気に登ります。
あっという間に山頂駅へ。ここから茶臼岳山頂までは1時間もかかりません。一気に行くぞ~!
お天気が若干怪しいですが、風が弱いのでコンディションは悪くない…と思う。
那須岳は爆風で有名のようで、風が強い日はロープウェイも運休になってしまうみたい。ロープウェイ前提の場合、風速は事前に確認しておきたい。
このあたりはスニーカーでもいけるレベルです。観光客っぽい人も結構いました。
ここから岩がゴロゴロしてる感じの場所です。茶臼岳山頂に続く道と、峰の茶屋跡避難小屋に続くルートに分岐します。三斗小屋温泉だけが目的の場合、山頂をスルーするのもアリですが、折角なので登っておきたい。
ふと振り返るとすでに絶景。このあたりでも標高1500mを超えています。
岩はゴツゴツしていますが特に危険個所はありません。頑張って登っていきます。
2000mに満たないのに森林がないのは茶臼岳が活火山だからですね。
山頂付近まできたけど、周りが真っ白に…。
ついたー!山頂には神社があります。座れそうな岩場も結構あるのでここでランチもいいですね。
今回は真っ白だけど…。
お天気予報だと晴れだったのに…悲しい
午後はどうしても雲が多くなりがちだね
茶臼岳山頂~峰の茶屋跡避難小屋
進行方向の方を見ると、雲の切れ目から差し込む日光で彩られた山々が美しいです。
ここから、はるか下に見える峰の茶屋跡避難小屋へと降りていきます。
こうやってみると結構な高度感ですね。
道自体は登りと同様、特に危険個所はありません。
避難小屋の近くまで来ると、地面が茶色い。
この辺りは昔硫黄鉱山があったそうで、これは硫黄で変色してるみたい。
硫黄によって荒涼とした周囲と、緑あふれる遠くの山々。自然の広大さを感じる光景です。
さて、ここから朝日岳に向かうこともできるのですが、今回は周回ルートなので、まずは宿泊場所である三斗小屋温泉へ向かいます。
ここからは正直しんどい、樹林帯に入って非常に単調な道になります…。幸い1時間足らずとそれほど距離は無いので、一気に駆け抜けました!
黙々と歩くしかない
三斗小屋温泉
途中の写真は一切ない笑
三斗小屋温泉に到着です。
三斗小屋温泉は江戸時代から続くという歴史ある温泉地。現在は煙草屋旅館と大黒屋旅館の2軒のみが営業するのみで、交通手段も徒歩しかないという場所ですが、かえってこの秘湯感が人気の秘密なのかな。
こちらは煙草屋旅館。今回とまる大黒屋旅館とどっちに泊まるか迷いました。
というのが煙草屋旅館には露天風呂があり、大黒屋旅館には露天風呂がないのです。しかし一方で煙草屋旅館は大黒屋旅館と比べて設備面などは山小屋寄り。
どっちに泊まるか非常に迷いましたが、今回は大黒屋旅館へ。
大黒屋旅館
まぁ、こっちもジャンルで言えば山小屋なんですけどね笑
大黒屋旅館は本館、別館、離れの3つに分かれています。本館は江戸時代から続く木造建築だそうで、かなり年季が入ってます。本館ロビーでチェックインします。
本館の雰囲気。奥にお風呂があります。
こちらが今回泊まる別館。料金はどこも変わらずで、離れは宿泊客が多い時に開放されるっぽい?
中は普通に綺麗でした。こんな山の中なのにお布団がフワフワなのが凄いです。ほぼ毎日のようにシーツを洗って干しているみたい。
エアコンなどはないですが、標高が結構あるため、5月時点では夜は寒いくらいでした。
コンセントもお部屋にないため、携帯の充電とかする場合は本館ロビーのコンセントを利用します。
景色は樹々に阻まれてそれほど期待はできないと聞いていたけど、意外に見える?
まだ明るいけど夜ご飯をいただきます。山小屋の夜は早い。
ごく普通の定食ですが、なんとお部屋まで持ってきてくれます。これは地味に嬉しい。濃いめの味付けが歩いた身体に沁みます。
お酒も飲んでしまった。
少しずつ日も暮れてきて、いい雰囲気に。
こっちが別館。
別館の中に入ると、めっちゃきれい…。
同じ料金なら正直本館か別館が良かった。。この辺り、事前に確認しておくとよさそう。
談話室っぽい場所もありました。
大黒屋旅館:大浴場
お風呂は男女別なのですが少々癖がある仕組みになっていて、非常に小さ目かつぬるめの岩風呂と、広めの檜風呂の2つが男女1時間おきに入れ替わる仕組みになっています。入れ替わりはありがたいだけど、1時間おきというのがちょっとせわしないかもしれない。
こっちは岩風呂。こちらの方が浴槽が狭いのですが源泉投入量はなかなかで、岩風呂の方がお湯の新鮮度でいうとかなり上です。ぬるめなので人を選ぶかもしれませんが、夏場はむしろこっちの方が人気になりそう。
お湯自体は無色透明で匂いはなく、入りやすい感じ。
雰囲気が圧倒的によいのはこっちの檜風呂。これが山の中にあるとは思えないほど風情ありますね。
内風呂ですが、二面がほぼ窓になっているうえ、開け放しているので半露天のような気分で入れます。
最近こういう風情ある内風呂が露天風呂と同じくらい好き
玄人感出てきたね
日が暮れてもまた素敵な雰囲気。
翌朝ですが、朝もよいですね。広角で全体がわかるように撮ってみました。
こちらの方向に夕陽が沈むので、夕陽が見える日はここから夕陽を見るのも良さそう。
こちらのお風呂、玉に瑕なのが人気なゆえに人でごったがえしてしまい、さらに源泉も温度が高いのでドバドバ投入ができず、夜はお湯の鮮度がイマイチでした。
また、二つ浴槽がありますが、奥の浴槽は(たぶん)45度ぐらいあってかなりのあつ湯です。そのため思ったほどキャパが無く、夕食前後は手前の浴槽でイモ洗いになっちゃうのもつらいところ。
このお風呂を堪能するためには朝風呂するのがよいのかもしれません。登山のために朝早く経つ人も多いのか、朝はそれほど人も多くなく、ゆったり入ることができます。
三斗小屋温泉~隠者倉
さて、翌朝朝食をいただいて、再び登山へ。朝ご飯もお部屋に持ってきてくれます。やっぱりこれだけ朝食に食べるとしっかり活動できます。
三斗小屋温泉の奥にある温泉神社の脇から隠者倉方面に向かいます。
10分ちょっと歩くとなんと源泉地が!ここからお湯を引っ張ってきてたんですね。
めっちゃあついお湯がボコボコ湧いてます。
この辺りはまだまだ樹林帯。
さらに30分ちょっと、結構な急登ですが、頑張って登っていくと一気に眺望が開けます!
目の前には昨日登った茶臼岳が。こうやってみるとガチガチの活火山ですね!
隠者倉に到着。ここからでも十分眺めがいいですが、さらに上を求めて朝日岳へ。
隠者倉~朝日岳山頂
左の方の山が朝日岳です。
那須市街の方を見ると雲海が出ていました。ここはまさに雲上の世界です。
なんと桜が咲いてました!桜って見かけるとなんだか嬉しくなる。
隠者倉から30分、ついに朝日岳の手前まできました。
あれが山頂ですね!人が集まっているのが見えます。
あとひといき!
山頂に到着です!山頂からは那須の町を一望することができます。雲海は残念ながら消えてきたみたい。
標高1896mとは思えないほどの光景。これはもう3000m級の景色です…。
歩いてきた甲斐があるー
茶臼岳の方が標高は高いんですが、朝日岳から見ると見下ろすようにも見えます。
名残惜しいですが山頂でゆっくりしたら下山です。
朝日岳山頂~峰の茶屋跡避難小屋
途中で良い感じの場所を見つけたので撮ってみた。
朝日岳から峰の茶屋の道は、今回のルートにおいて一番険しかったです。ただ険しいといっても危険を感じるような場所ではなく、普通に歩いていれば大丈夫。すれ違いにだけ注意かな。
鎖が用意されてます。
道が狭く、渋滞しがちな場所でもありました。コースタイム以上の時間がかかると思った方がよいかも。
なんだかんだで割とすぐに峰の茶屋跡避難小屋まで戻ってきました。
ここからロープウェイ乗り場まで戻ってもよいのですが、ここから徒歩での下山ルートもあり、所用時間はそれほど変わらないので普通に徒歩で降りてみることに。
下山ルート自体は消化試合みたいな感はあったので、もしかしたら逆ルートの方が達成感が出るかも…?(行きは頑張って、下りはロープウェイ)
峠の茶屋という場所に下山してきます。ここではちょっとした軽食などがありました。
注意点としては、ここからさらにロープウェイの駐車場までは10分ほど歩く必要があります。
下山後の楽しみ
登山とセットにしたいのはやっぱり温泉。
那須岳は下山後の温泉の選択肢は結構あります。日帰り入浴をやっている温泉宿もたくさんあるので、そういった場所は人も少なめで静かに入りたい場合はぴったりです。
以前泊まった、ロープウェイ乗り場に近い大丸温泉旅館も日帰りをやってる。
今回は意外にこれまで一度も行ったことのなかった、那須湯元温泉にある鹿の湯に入りに行きました。
古くからの共同浴場になっていて、男女別の内湯のみ。
観光客も多いですが、地元の常連客みたいな人も結構おり結構人でごった返してる感じです。ただとにかくお湯は白濁した硫黄泉でめっちゃいい。これは間違いないです。
雰囲気も含め、温泉好きなら一度は行っておくべき場所
その後、南ヶ丘牧場でソフトクリームを食べて…
ガッツリステーキを食べて帰りました。
那須の二次会&ランチ&ディナー 那須高原レストラン アウトバースト&ポンタ 美味しいハンバーグ
那須岳はロープウェイを使ってお手軽に絶景が楽しめる山だった
東京から那須塩原まで新幹線で1時間、そこから車で1時間という好アクセスなところも良いね!
夏は登山!初心者ながら色々登ってきた