しろいるか旅行記

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旅行が好き だいたい週末更新

2025年11月「クアパーク長湯」泊 50mに及ぶ源泉かけ流しの歩行浴!板茂建築も美しい日本のクアオルト。

あけましておめでとうございます!

今後生活環境が大きく変わるため、更新頻度は以前より落ちるかと思いますが、細々と記事は書いていきたいなぁと思っています。今年もよろしくお願いします。

 

こんにちは、しろいるかです
2025年8月、お仕事のついでに、大分県のクアパーク長湯に泊まってきました。

長湯温泉

大分県は長湯温泉。大分県の温泉といえば別府や由布院が有名ですが、泉質が良いと評判なのが長湯温泉。

長湯温泉は、入浴剤のバブで有名な花王が全国の炭酸泉を調査し、炭酸ガス濃度、温度、湧出量の3要素を総合して日本一であると結論付けた温泉地だそうです。

 

炭酸泉は体にも良いそうで、温泉大国ドイツでは実際に温泉地で湯治をする費用は保険適用にもなるんだそうな。長湯温泉もそれに倣い、ドイツの温泉都市と姉妹都市提携を結び、日本では珍しい温泉療養を掲げる温泉地です。

温泉療養で保険適用だなんていいなぁ

 

クアパーク長湯

温泉療養地はドイツ語ではクアオルトと呼ばれます。そうしたクアオルトを目指し、2019年に長湯温泉に建てられた施設がクアパーク長湯

板茂建築の特徴的な外観、療養も意識した歩行湯という不思議な入浴方法。気になっていた温泉施設に今回泊まってきました。

長湯温泉にはちょっとした温泉街がありますが、そこからは少し離れた場所です。徒歩だと20分弱なので歩けなくはないですが、周りには何もありません。

有名なラムネ温泉館までは徒歩10分ぐらい。温泉街へ行く途中にあります。

 

のどかな田園地帯ですね。

 

おしゃれな建築物があります。こちらがクアパーク長湯のフロント兼レストランのメイン棟です。

 

2019年にオープンした、比較的新しい施設ですね。もともとは国民宿舎が建っていたそうで、そこを竹田市が温泉療養型施設として整備したようです。

運営は市ではなく長湯ホットタブという会社みたい。運営会社は民間に公募かけたのかな。

ちなみに、同会社は隣接する敷地にオートキャンプ場も作っており、そちらの宿泊者も温泉利用ができるみたいです。

 

おしゃれなロゴです。

 

メイン棟の中は奥にレストランと、後はこの細長いフロント兼ショップだけです。

建物は有名な建築家、板茂氏がデザインしたもの。宿泊施設界隈で有名どころだと、山形県にあるスイデンテラスをデザインした方ですね!

紙管と言われる紙のような質感の柱が特徴的です。

スイデンテラス宿泊記

 

ショップには運営会社である長湯ホットタブが開発する入浴剤(ホットタブ)が売っています。

専用のシャワーヘッドに装填して炭酸シャワーをすることもできるんですが、なんだかんだでお土産に20個分もくれました。

食べ物などは基本置いておらず、徒歩圏内にコンビニもないので食事なしプランの場合は事前調達が必要かもですね。

温泉街にも24時間コンビニがないんだよね

 

コテージが建ちならぶ静かな宿泊棟エリア

フロント棟で鍵をもらい、そのまま奥にある宿泊棟エリアへ。

コテージのような施設が並んでいます。コテージはファミリーサイズのものや、シングルサイズのものもありますね。

 

今回は一人宿泊なのでシングルサイズのコテージ棟へ。

シングルサイズの場合、独立した棟ではなく長屋のようになっています。

 

ほんとにシングルサイズでした笑

写真にはないですが左の扉を開けると洗面所、トイレ、シャワールームが付いています。トイレは独立型でウォシュレット付き。ベッドがちょっと固いけど一泊するには十分ですね!

 

左の建物も板茂デザインっぽいですね。実はトイレなんです。

 

そして、宿泊棟エリアは、シームレスに歩行湯エリアに繋がっています。

 

これが温浴棟。ここからも歩行湯エリアに出ることができます。

 

歩行湯は水着着用のプールのようなエリアです。そのため、宿泊棟エリアとの仕切がなく、そのまま入れてしまうような作りになっています。

(立地的にはお部屋で水着を着てそのまま入りにいくこともできそうだけど、そうした案内はされなかったので温浴棟エリアから入らないとダメなのかもです)

 

濁り湯で満たされた歩行湯はなんと50mもあります。泳ぐことはできないですがこの広さはまさにプールですね。

 

驚愕の50m浴槽がある温浴棟エリア

宿泊者は自由に温泉に入れます。残念ながら夜通しは入れず、夜は10時まで、朝は7時から9時までだったかな?

朝の10時から夜8時半時までは日帰り開放時間になっています。

スイデンテラスの温浴棟にも似てますね。円形で、木をふんだんに使ったつくりです。

 

奥で男女別の脱衣所で水着に着替え、歩行湯に向かう仕組みです。

水着は持っていなくても日帰りの場合は有料レンタル、宿泊の場合は無料貸し出ししてくれますので安心です。

 

まずは歩行湯エリアへ。建物の半分以上はこの歩行湯エリアに使われています。

 

逆三角形の壁のデザインと、格子状の屋根が非常にシンボリックです。

大きな浴槽にはお湯がたっぷりとかけ流されています。もしかしたら消毒もしているのかもですが、湯量が豊富すぎて消毒の必要もないぐらい新鮮なお湯に満ちていますね。

 

段々畑のようになった一段上の浴槽は色が明確に違いました!

 

ここは濁りが少なく、鉄分の香りも強いです。特に新鮮だと思います。

 

メイン浴槽にも複数個所からお湯が投入されています。こちらは38℃ぐらいでしょうか?運動ができるように少しぬるめになっています。

 

この浴槽は、外のエリアと繋がっているんです。

 

外のエリアはまさに歩行するために作られたような構造です。左側はかなり浅いのですが、右側は深い場所だと120センチぐらいと差がかなりあります。

 

水圧を受けながらひたすら往復するだけです。普通のプールでも泳がずに歩行するだけでも結構カロリー消費するといいますが、それが温泉で実践できるとは…。

 

浅いところに座って休憩もできます。

オープンエアーで開放的ですし、屋根があるので雨天でも使えるのもいいですね。こんな施設が家の近くにあったら毎日通ってしまいそう。

 

歩行に疲れたらそのまま露天風呂浴槽へ。こちらは40℃ちょっとぐらいに調整されており、温泉的な使い方ができます。

 

川を眺めながら。水着前提なので、さすがに景色は遠慮なく開けていますね笑

 

長湯温泉は堆積物がすさまじいです。お湯の表面には分離したカルシウム分が浮いているぐらいなので、こうなるのも頷ける。朝の一番風呂とかだとカルシウムの膜もできそうなレベルですね。

良質な温泉で、歩行湯を楽しみ、疲れたら温泉としてゆっくり浸かる。交互浴的な温度差もあり、まさに長湯してしまいました。外気浴も気持ちいいですし、これはエンドレスで入ってられそうです。

めっちゃ気持ちいい

水着着用だし落ち着かないかと思ったけど、のどかで人も少なくて、プールとは別物だね

 

エノハ塩焼きが美味しい!和風会席コースの夕食

夕食の時間です!

窓から漏れる光が綺麗です。

 

レストランはテーブル席が6つと、カウンター席がいくつか。

一人だったのですが普通にテーブル席を占領していただきます笑

 

この紙管がレストランにもふんだんに使われています。

 

ヤマメが水槽にたくさんいます。この地方ではエノハと呼ばれるそうです。

そういえば以前行った長湯温泉の宿でもエノハと呼ばれていました。

長湯温泉に以前泊まった宿の宿泊記

 

お料理は割としっかりと会席料理です。

 

まずは前菜。

柿や栗が秋っぽいですね。

 

お刺身はヒラマサ、鯛、鮪。

ヒラマサは新鮮で身に弾力があって美味しかった。

 

松茸がちょっと入ったお鍋。ほんの少しでも香りが感じられますね。

 

名物、ヤマメ(エノハ)の塩焼き。身がふっくらとしていて焼き加減も良かったです。

 

柿釜チーズ焼き。柿を器に使ったグラタンです。アツアツでした!

 

銀杏饅頭。餡のかかった外カリカリの饅頭です。食感が良かったなぁ。

 

最後は豪華なステーキ定食です。

大分産の和牛を使ったステーキはたっぷりと量があり、お腹いっぱいになりました。

 

デザートは抹茶ケーキ。愛媛の一六タルトっぽい見た目。

一人旅にはもったいないぐらいしっかりとご飯をいただきました。

温泉旅館的なラインナップだった

 

夜の雰囲気も素敵なクアパーク長湯

ご飯を食べ終えたらすっかり暗くなりました。

宿泊棟エリアの道はささやかにイルミネーションされています。

 

手作り感があって好き。

 

歩行湯エリアも夜の雰囲気はまた少し違います。

 

お湯が輝いてみえる…?笑

しっかりと灯りもあり、安心して入れます。

 

温浴棟がかっこいいですね。突き出した屋根がどことなく豪華客船を思わせます。

 

真正面から向き合うと、格子状の天井からの光がなんだか神秘的!

 

こういうデザインをみると感動しますね。

 

そうそう、温浴棟の1階部分には休憩室もありました。

 

有料のマッサージチェアと、テーブルと、後は本がいくつか。ここに湯上りのお水とかおいてくれたら嬉しいなぁ。

 

平日だからかな。基本人がほぼおらず快適です。こんなに独占してていいんだろうか…

 

歩行湯の回廊にもいってみる。

 

なぜか青みがかったフィルターが…これはこれで良い感じ。

 

実際の色みはこっちが近いかな。

 

ただ露天は真っ暗でちょっと怖い笑

 

そうそう、実はサウナもあるんですよ。水風呂は無いのでサウナ目当てというより採暖室に近いかも。

夜もしっかりと入り倒しました。カロリー消費しまくった…かも?

入りすぎて疲れて良く寝れた

 

おんせん県納豆が嬉しい朝食

しっかり運動したあとはしっかり寝て、朝食をしっかり食べるぞ!

レストランも爽やかな朝の光に包まれています。

 

朝食は御膳スタイル。

 

品数は結構多いです。

 

ご飯のお供的なものには事欠かないです。

 

この納豆、すごくないですか。初めて見ました。

パッケージがこういうのだと嬉しくなりますね。大豆も大分産100%だって!

 

内湯はおまけ的だけど、意外に侮れない

最後に温浴棟の内湯も紹介。体を洗う場所はここしかないです。

男女で朝夜入替です。広さは同じなのですが、片方は浴槽が分かれています。こちらは浴槽が一つの方。

 

こちらは浴槽が二つあるほう。

 

奥には円形の浴槽があります。こっちの鮮度が凄く良かった。

そうそう、ひとつ注意点として、シャンプーやボディーソープ類がこちらのお宿にはありません。前述のホットタブをシャワーヘッドに入れて、炭酸の力で汚れを落とすのでシャンプー類は不要、ということで置いていないそうです。

実際洗ってみると確かに汚れは落ちた気はするものの、少し香りが欲しくはなりますね笑

利用に制限があるわけではないので、気になる方は持参すると良いかもです。

 

宿泊の感想

歩行湯がとにかく唯一無二でした。これは楽しいし気持ちいい!泉質も素晴らしく、夜も朝も入り浸ってしまいました。

コテージも快適ですし、ご飯も悪くないのですがお値段はちょっと相場より高めかも。板茂建築と、温浴棟に朝も夜も入れるところに価値を感じられるかどうかでしょうか。

長湯温泉には共同浴場に御前湯、ラムネ温泉と日帰りで楽しめる浴場がたくさんあり、少し離れたここはスルーされがちですが、長湯温泉に泊まったなら是非日帰りでも訪れてほしいです。おすすめです!

 

川を挟んだ宿の目の前には飲泉所がありました。

 

シュワシュワした鉄分たっぷりの温泉は飲んでも体に効きそうですね。

 

「飲んで効き 長湯して利く 長湯のお湯は 心臓胃腸に 血の薬」…だそうな

チェックアウトした後、どことなく体の調子が良い…気がする!

有名な建築家が作った宿の宿泊記