しろいるか旅行記

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2025年10月【2/2】岩手「藤七温泉 彩雲荘」泊 解放感抜群!噴出地と一体化した露天と、手作りバイキングが評判の秘湯宿。

こんにちは、しろいるかです
2025年10月、岩手県の観光と、秘湯温泉旅をしました!

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】

一関駅~蔵元レストランせきのいち~厳美渓達谷窟毘沙門堂毛越寺
宿泊:夏油温泉 元湯夏油

【二日目】

盛岡~じゃじゃ麺白龍
宿泊:藤七温泉 彩雲荘

【三日目】

八幡平散策~松尾鉱山資料館福田パン本店~菓匠松栄堂グランクラス初乗車

この旅での別記事

 

藤七温泉 彩雲荘

盛岡から車で1時間ちょっとでたどり着く八幡平は岩手、秋田にまたがる山で、百名山にも選ばれています。

アスピーテラインという山岳道路が岩手、秋田の間を縦断しており、ほぼ山頂付近まで車で登れるようになっています。

山頂に向けては八幡平樹海ラインという道路も繋がっているのですが、2025年現在大雨による道路陥没の影響を受け、山頂までは繋がっていません。2027年春の復旧を目指しているようですがまだまだ先ですね…。

今回は八幡平トレッキングと合わせて、八幡平の山中にある一軒宿、藤七温泉に泊まります。

 

八幡平周辺には一軒宿が点在するのですが、藤七温泉はその中でも最も最高所です。そもそも東北いち標高の高い宿なんだそうな。標高1400mの高所にあります。

当然雪深く、アスピーテライン、八幡平樹海ラインともに冬季は全面通行止めになるため、合わせて藤七温泉も冬季休館です。春から秋にかけてのみ営業するお宿ですね。

東北にはこういう宿は多いね

 

外観は山小屋風…ではなく完全に山小屋です笑

 

設備面でもなかなかにボロさは感じます。廊下は傾いているし、飾り気のある造りではありません。

 

ただ、館内は雑然としていたり、うらぶれた感じは無く非常に清潔です。

 

廊下を進んだ先にラウンジ的スペースと階段が。客室はすべて二階にあります。

 

二階部分もとても清潔。アカゲラタペストリーが可愛い。殺風景な廊下に彩が加わっています。

 

お部屋は基本的に和室。駐車場ビューだったり、温泉ビューだったり、山ビューだったりします。

一部トイレ付のお部屋もあるようですが、基本はトイレは共用です。とはいえウォシュレットもあるし、綺麗めなトイレなので問題ありません。

お部屋自体は経年劣化はかなり感じるものの、やはり綺麗に清掃されています。

なお、入った時に既にお布団は敷かれていました。

 

宿の入口には売店があり、多少のお土産物とお菓子類が売ってます。さらにその奥が食堂になっていて、時間になると仕切のカーテンが開いて、中に入れる仕組みです。

 

手作りいっぱいの夕食バイキング

夕食はバイキング。雰囲気も食堂っぽいのでワイワイガヤガヤと賑やかな雰囲気。

まず最初に、ヤマメの串焼きを一人一本もらえます。それ以外はすべて自分で選ぶ感じですね。もちろん何度も取りに行ってOKです。

 

山小屋っぽい宿で、しかもバイキングなので料理もそれほど…かと思いきや、ものすごく手が込んでいます。

全て手作りで、しかもローカル色ある食べ物が豊富、それでいて美味しいんです。

 

種類も豊富。野菜や山菜、キノコ中心ですが、それがまたいい。

 

このトマトのレモン煮がめっちゃ美味しい。大人気みたいで補充もされていました。

 

汁ものもバッチリ。具だくさんで美味しいいものこ汁です。

 

なんと天ぷらもある。

 

岩手県に位置する宿ですが、ほぼ秋田県でもあるため秋田名物も食べられます!

 

豪華な夕食になりました!

 

カレーとかあると、つい食べちゃいますよね…笑

そういえばマスのお刺身もありました。これも美味しい!

 

デザートもしっかりと。トマトのゼリーに梨をいただく。満足感いっぱいの夕食になりました。

 

ここからは朝食。

朝食も手作り感溢れるラインナップ。

 

ご飯の進むおかずもあります。

 

このウインナーが美味しかった。

 

デザートもちゃんとあります。

 

ご飯を期待して泊まる宿ではないかもですが、個人的にはかなり気に入りました!

何食べても美味しいのはすごい

地産地消的で、こういうバイキングはいいね!

 

解放感がありすぎる!混浴露天

こちらの名物は噴出地とほぼ一体化した混浴の露天風呂。よく温泉地に地獄谷とか名付けられた硫黄が噴出するエリアがあると思うのですが、そこに湧いた温泉にそのまま入るイメージです笑

立派なのが何本もそびえている…。

 

出典:自慢の温泉 | 藤七温泉 彩雲荘

物凄く広いです。一応女性専用露天もあるのですが、混浴エリアの横を普通に通って行くしかないため、なかなか難易度は高いです。湯浴み着・バスタオルは着用可。

男女別の内湯もあり、そちらもいかにも湯治場といった風情で素晴らしい感じです。普通の宿だったらここだけでも満足しそうなレベル。

ただ、ここまで来たらやっぱり混浴露天のほうには入りたいですね。

 

24時間通しで入浴可能ですが、唯一朝7時から8時の間は清掃時間になっているため、そこでお写真撮らせてもらいました。

ちなみに清掃といっても、お湯を抜いてしっかり清掃…という感じではないです。ぱっと見だと外観点検して、塩素錠剤を投入しているぐらいですね。塩素消毒しているのはちょっと残念でしたが、お湯が強力なので塩素感はほぼ感じられないです。

 

強酸性の硫黄泉なうえ、ドバドバ湧いているのでレジオネラの心配はないものの清潔か、というとやや疑問はあります。まぁもともと自然と一体化しているような野天なので、そういうこと気にしたら入れないです笑

 

客室からも丸見え、道路からも丸見えという解放感ありすぎる立地のため、女性用混浴時間(夜19時半~20時半)でもちょっと落ち着かないです。

ちなみに女性専用露天は目隠しで覆われており、客室や道路からも見えないので、そちらだと落ち着いてはいれると思います。

後は、翌朝清掃が終わった8時~はねらい目かもしれません。山の宿なので早めにチェックアウトする人が多く、日帰り受付が始まるもののさすがに朝8時から入りに来る人もまだいないし。

 

浴槽はそれぞれ温度が異なり、かなり温めの浴槽、熱めの浴槽、丁度いい浴槽と分かれていました。

 

紅葉シーズンなので、周りもとても綺麗です。

 

実際の入浴目線だとこんな感じ。まさに地獄谷と一体化しています。

 

パイプからお湯がどんどん投入されています。

 

たくさんある浴槽の中でも個人的オススメは混浴露天一の湯

プライベート感ある造りで落ち着きます。温度はやや高め。

 

素晴らしいのがこの足元湧出っぷり。随所でポコポコとお湯が湧いてきています。最高すぎる~!

自分の好みの温度の場所を見つけるのも楽しい

夜は夜でちゃんと灯りがあるので落ち着いて入れるのもいいね

 

景色も良くて、清潔な泥湯も楽しめる!宿泊者専用露天

名物の混浴露天も素晴らしいですが、宿泊者専用露天も素晴らしかったです。

出典:自慢の温泉 | 藤七温泉 彩雲荘

浴槽は一つだけですが、混浴露天と違ってしっかり管理された木造りの浴槽です。

すごい勢いでお湯が投入されており、景色も開けています。

 

こっちは男性用。男女別なのも良いですね。

 

景色は女性用の方がより開けているかも。

 

素晴らしいのはこの浴槽に溜まった泥!もうドッロドロです。お湯の投入口のあたりにたっぷり溜まってます。

混浴露天のほうも泥が溜まっていますが、清潔度がちょっとイマイチのため、こちらで楽しむのが良いですね。

 

なぜかこちらの方はほとんど人が来ず、どの時間帯に行ってもほぼ独占でした。快適すぎる~。

泥パックし放題!

 

宿泊の感想

人を選ぶ宿だとは思いますが、温泉好きなら満足度は高いと思います。混浴露天は女性には難易度がちょっと高いですが、仮に宿泊者専用露天だけしか入れなかったとしてもかなり良いです。お湯も素晴らしいし、泥湯が楽しめるのも良い。景色も抜群。

ご飯も普通に美味しく、ここでしか食べられない感じがしました。オリジナリティがあります。

設備面は確かに物足りないかもですが、前日夏油温泉に泊まっていたからか、全然気になりませんでした。標高が高いので虫もいないし。ウォシュレットさえあればトイレ共用でも我慢できる!

 

八幡平トレッキング

宿を発って、わずか5分の場所にあるビジターセンターに車を停め、八幡平トレッキングにチャレンジです。

ビジターセンターの駐車場はお金かかりますが、隣接する見返峠無料駐車場がおすすめです。そちらは無料で停められます。ちょっと数分、坂道を歩くけど…。

 

八幡平の山頂付近はなだらかで、ビジターセンターからの標高差はわずか100mほどしかありません。

 

山頂らしいピークもないため、登山をするというよりは、点在する沼を見ながらのトレッキングという感じですね。

ちなみにトレッキングルートは全面石畳で舗装されているため、スニーカーでも十分歩けます。

 

最初一気に登ります。ちょっとお天気がいまいちか…?

 

最初に見えてきたガマ沼。なんだか幻想的な雰囲気。

 

霧に包まれています。

 

少しぼーっとしていたら霧が晴れてきました。奥に見えるのはもっとも大きい?八幡沼です。ここを周遊するルートもありましたが今回はスルー。

 

風も無く、とても気持ちの良いお天気です。

 

ここからさらに進んでいくと、八幡平のピークにたどり着きます。

 

ピークといってもほとんど登りはないんですけどね。

 

山頂感はゼロですが、一応ここが山頂らしい。木組みの展望台に登ります。

 

おぉ、遠くに岩手山がちょっとだけ顔を出してます!標高2000mを超える、まさに岩手県のシンボルです。

霧が晴れた時、周りの人も見えた!と歓声を上げていたよ

 

周りは雲海。登ってたら凄い景色だっただろうな。

 

山頂からは別ルートで降りてきます。うまく周遊できるようにルートがつくられています。

 

お天気もしっかり回復して気持ちいい!

 

こちらは鏡沼。春先には有名な八幡平ドラゴンアイが見られる場所です。

 

出典:八幡平ドラゴンアイ発信局 | 美の国あきたネット

こういうやつですね!いつか来てみたいな。

 

雪のない季節も、まるで鏡のように綺麗です。

 

最後に不思議な凹地を見て帰ります。不思議だ…。

 

八幡平の紅葉

山頂付近は紅葉する木が少なく、実は八幡平の紅葉スポットはもう少し麓の部分にあります。

アスピーテラインにはちょこちょこ展望台用?退避用?の駐車スペースがあるのでそのあたりに停めて写真を撮りつつ下ります。

 

雄大な景色です。

 

八幡平の中でも山っぽい山ですね。

 

このあたりの紅葉が凄い。

加工してないよ!

 

パッチワークのよう。

 

素晴らしい紅葉が楽しめました。

 

かつての雲上の楽園、松尾鉱山跡と松尾鉱山資料館

美しい八幡平ですが、かつてここには鉱山がありました。

硫黄が大量に採れたようで、日本最大級の硫黄鉱山があったのです。

松尾鉱山は明治期から1969年まで創業していました。

その規模はすさまじく、最盛期には1万人を超える従業員とその家族が暮らしていたそうです。

 

現在もその姿が見られるのは鉄筋コンクリートの集合住宅のみ。それでもこの山中にこれだけの施設があったという驚きが感じられます。

 

当時は病院や学校、映画館などもあったそうです。まさに一つの街。

同じような閉鎖環境であることから軍艦島や池島を思い起こさせます。

鉱山探訪の記憶

 

しかし鉱山での硫黄採取は、次第に石油精製の副産物で代替されるようになり、隆盛を極めた松尾鉱山も閉山を余儀なくされました。

石油に代替されるあたり、軍艦島の最後に似ている…

 

これらの景色はアスピーテラインの横道にひっそりと存在しています。

車のナビでは学習院八幡平校舎記念公園駐車場を設定して目指して行くと良いかと思います。

 

ちなみに、山を下りたあたりに松尾鉱山資料館があります。広い施設ではないですが、鉱山の操業当時の記録が数多く残されていてとても興味深かったです。

 

ロッコを牽引するディーゼル?もありました。セットで訪れるのがおすすめです。

 

温泉、自然、そして史跡を満喫した

八幡平には評判の温泉宿が他にもいっぱいあるのでまた行ってみたい

東北観光の記録