しろいるか旅行記

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2024年8月【2/2】隠岐「Entô(エントウ)」泊 牛と一緒のサイクリングに、美味しい地産地消ディナー!離島ホテル宿泊記と観光モデルコース紹介。

こんにちは、しろいるかです
2024年8月、島根県の離島、隠岐に行ってきました!

旅の全行程

本記事は太字部分が対象です。

【一日目】
米子駅~境港~あまんぼうナイトクルーズ
宿泊:TADAYOI 海士グランピング

【二日目】
レインボービーチ~知夫里島サイクリング~中ノ島サイクリング
宿泊:Entô

【三日目】
隠岐の島町島後島)観光~隠岐空港伊丹空港万博記念公園

初日の記事はこちら

 

隠岐・島前(どうぜん)のあるきかた

隠岐諸島は島前(どうぜん)と島後(どうご)に分かれていますが、まずは島前の観光からです。

島前は3つの島に分かれており、それぞれの島は内航船いそかぜによって結ばれています。内航船は路線バスのような使い勝手で割と自由に行き来することができるものの、宿泊場所と行きたい島は意識しながらプランを立てた方が良さそうですね。

出典:島前内航船 – 隠岐観光株式会社

内航船航路マップ

 

今回は海士町にあるTADAYOIというグランピング施設に泊まり、その翌日はグランピング施設の隣にあるEntô(エントウ)というホテルに泊まりました。

3つの島をうまく巡るには…

なかなか難しい

 

海士町から知夫村

さて、今日は島前をがっつり観光します。泊まっていた海士町から、まずは知夫村に移動します。

フェリーターミナルの隣にある…

 

内航船いそかぜ乗り場から出航です。

 

内航船はこのサイズ感。意外にも結構人は乗れるので乗れない!ってことはまずなさそう。

 

中にも席はあるけど、デッキに出ると海風が気持ちいい!

 

20分ほどで知夫村に到着です。

 

知夫村サイクリング:導入

知夫村は、島前の中でもっとも小さい島。島内には商業施設はなく、商店のような場所も基本ありません。

この島の観光は基本的にレンタサイクルです。徒歩で巡るには広すぎるし、バスもなくはないですが本数が少なすぎる、レンタカーは島内の道が狭いのでいまいち使いづらいかも。

何より、この島ならではの風景を全身で味わうためにもレンタカーよりレンタサイクルを強くおすすめします。

 

レンタサイクルはフェリーターミナルの案内所で借りられます。少しお高いですが、普通の電動自転車ではなく、E-BIKE(電動アシスト付きスポーツバイク)が良いです!

知夫島の高低差は激しく、通常の電動自転車でもかなり大変だと思います。電動スポーツバイクは思った以上に高性能で、自転車でこれだけ快適に走れるのってはじめての体験かもってレベルでした。

島の名所を巡ってランチするのであれば3時間あればギリギリ足ります。ゆっくり巡るなら4時間借りたいところ。

なお、繁忙期だと事前予約しといたほうが良さそう。当日来た人は借りられていなかったです。

【おき得対象】E-BIKE電動アシスト付スポーツバイク | 体験予約 | 隠岐の島旅

 

港からトンネルを抜け、知夫村の中心地へ。立派な体育館がありました。

 

まずは島いちばんの景勝地アカハゲ山展望台を目指し、高台に登っていきます。道はそこまで複雑ではないですが、ぼーっと走っていると迷ってしまうかも。

 

このぐらいの高低差はこの島ではまだまだ序の口ですね。

 

前方に何か生き物が…?

 

牛だー!?

知夫島は島の山間部はまるごと放牧地のようになっていて、展望台に繋がる道など関係なく、至る所で牛が闊歩しているんです。

 

高原のような牧草地帯を自転車で進みます。このあたり開けていて最高に気持ちいいです。

 

知夫村サイクリング:アカハゲ山展望台

展望台に到着!

レンタカーらしき車が二台止まってました。

 

展望台からはまさに360度の景色を見られます。

 

島前の内海。こうしてみると湖のようですね。

 

外海と繋がっているところ。

 

展望台まで登ってきた道のり。この景色、最高すぎる!

 

展望台を後にして、次は赤壁という場所に向かうのですが、行く手を阻むものが…。

 

隣を失礼して。。

めっちゃ見られるんですよ!ちょっと怖い笑

視線を感じる…

 

良い環境で暮らしてるなぁ…

 

このあたりとか、牛居すぎ!

もはや牛の間をすり抜けて進む感じ。こういう状況の中進んでいく場面がいくつもあるのも、レンタカーをおすすめしない理由です。

 

道端にもふつうにいる。もう慣れた。

 

どこまでも続く下りのワインディングロード。

 

海に向かって一直線!

このあたり気持ちよすぎて、スピードメーターみたら50キロ出てた!

飛ばしすぎた

 

知夫村サイクリング:赤壁

赤壁の入口に到着。ここからは自転車を置いて少し歩きます。

 

赤壁の名前の通り、真っ赤な岩肌。

 

柵も何もないです。こわっ。まさに断崖絶壁。

 

遊覧船で、海から眺めるのも良さそうですね!

 

らあ麺ちぶ里島(閉店)

ここまでの行程で、レンタサイクルを借りて出発してからだいたい2時間弱。

港への帰り道、お昼ご飯をいただきます。

 

ここ、らあ麺ちぶ里島

北海道でえび蕎麦ラーメンで有名なお店の方が知夫村に移住し始めたラーメン屋だそうで、ラーメン博的なイベントに参加するほど大人気だそうです。

 

さきほどの赤壁をイメージした赤壁ラーメンピリ辛味噌が運動したあとの体に染み渡る…!

 

知夫村のわかめを使ったわかめラーメン。懐かしい醤油味で癖になります。

らあ麺ちぶ里島は、知夫村に数少ない食事処、そしてここを目的にラーメン通が訪れるほどの名所でもあったのですが、残念ながら2024年8月20日をもって閉店してしまったそうです。

インスタ見ると、ご体調があまり思わしくないみたいで…。いつか復活してくれることを願ってます。

 

お世話になった電動スポーツバイク。ものすごく乗り心地がいいです。

なんと、お値段50万ぐらいするんだとか!

 

集落の中心地に戻ってきました。

 

漁港の入江なのにエメラルドブルーに輝いています。海士町に続いてこっちも海綺麗すぎる…。

 

たった3時間ですが充実したサイクリングでした。アカハゲ山展望台から赤壁までの下りが気持ちよすぎるし、牛のあいだを自転車でそろそろすり抜ける体験も楽しい。

今回はランチにラーメンを食べたけど、美味しそうな古民家フレンチもあって、また島に行ってみたいな。

Chez SAWA (シェ サワ) | グルメ | 隠岐の島旅

 

隠岐に来たらマストなアクティビティだと思います!

隠岐に来てこれをやらずには帰れない

 

海士町サイクリング

さて、海士町に戻ってきました。本当はこちらで海中展望船あまんぼうに乗るつもりだったのですが、まさかの波が高く欠航。内海はほんとに静かですが、外海は意外に荒れていたんですね…。

宿のチェックインも少し早いし、悩んだ末に海士町でもサイクリングをして名所を周ることに。

海士町知夫村に比べるとかなり規模が大きいです。港の周辺は集落も大きいですね。

 

港から10分ちょっとで、隠岐神社などの観光地がいくつかあるエリアに到着です。ここにあるお土産物屋さん(つなかけ)が地のものを多く扱っており、それでいておしゃれで良い雰囲気でした。

 

隠岐銘菓「白浪」をイートインでいただけました。

昔、後鳥羽上皇隠岐に流された際に、島民が献上したお菓子がルーツなんだとか。

 

目の前には後鳥羽上皇のお墓や、御在所跡もあります。

 

こちらがお墓。周りはとても静か。

 

御在所跡もありました。

 

隣には隠岐神社もあります。

 

隠岐神社の歴史は意外に浅く、1940年に作られた神社なのですが

 

ものすごく立派な社殿で、境内に入るとピンとした空気が感じられました。

 

ここからさらに先、明屋海岸(あきやかいがん)まで足を伸ばしました。

 

火山島らしく、溶岩の固まった地形が特徴的です。

 

岩に空いた穴が…ハートの形をしているのがわかりますか…?

隠れたスポットです。

 

海士町サイクリングはまた知夫村サイクリングと違った雰囲気で楽しかったです。ただどっちか一つ!と言われれば知夫村の方かな?隠岐神社のあたりまでなら気軽に行けるので、そこまで行くのも良いかも。

 

島前のもう一つの島、西ノ島町の方は今回は行けなかったです。

見た感じ知夫村に似ている感じで、展望台に向かって登っていく感じや、道中牛がいるところもあるそうです。知夫村か、西ノ島町のどっちかサイクリングが良さそうですね。

出典:e-Bike~西ノ島ぐるっと~ | 特集 | 隠岐ノート | 隠岐の島旅

違いとして、こっちは馬がいるみたい!

 

Entô(エントウ)

さて、隠岐にきた目的の一つ、Entôにチェックインです。

2021年にオープンした新しいホテルで、隠岐の観光の中核をなすようなデスティネーションホテルですね。

Entôは二棟の建物から構成されています。こっちのスタイリッシュなNEST棟と…。

 

昔のホテルっぽいBASE棟です。(写真右側)

 

NEST棟は客室のみで、ホテル機能はこちらのBASE棟に集約されてます。チェックインもこっちへ。

 

もとは国民宿舎の建物らしいのですが、外観含めてかなり作り替えられていておしゃれ感満載です。

 

入った瞬間、このロビーは素敵ですね。

 

白で統一されており、目の前の青い海が映えます。

 

おしゃれなショップもありました。

 

客室:SUPERIOR 1(BASE棟)

今回の客室はBASE棟にあります。

NEST棟にしたかったのですが、NEST棟とBASE棟のお値段差(同じ広さのお部屋で倍近く違う)にビビり、丁度よい広さのお部屋の空きもなく、結局一番安いお部屋に。笑

 

出典:Rooms | Entô(エントウ) |隠岐ユネスコ世界ジオパーク 泊まれる拠点

NEST棟の客室はこんな感じ。

いざ現地に来てみると、NEST棟の客室はわずか10室ぐらいしかなく、建物の雰囲気からしても全く違うので、そりゃすぐ埋まるし、高いわけだ…と納得です。

 

さて、一番安いお部屋といっても、2024年3月にリニューアルしたみたいで、スタイリッシュな感じになってます。

 

決して広くはないですが、余計なものがそぎ落とされた感じで心地よいです。

 

この窓辺の木枠は、座ることもできるようになってました。滞在中はここに座って海を眺める機会が多かったです。

 

大浴場

昔のホテルの名残か、温泉大浴場がありました。この辺りの雰囲気は意図的なのか、そのままですね。

 

内風呂のみですが、とても綺麗なお風呂です。循環加温してるっぽいですが、思ったほどお湯がへたっておらず気持ちよく入れました。塩素臭もせず。

ちなみに写真のこちらは広い浴場で、もう一方は景色もあまり見えません。男女入れ替えなので、広い浴場の方に、明るい時間帯に入りに行きたいですね!

気持ちよく入れた

 

ライブラリー

BASE棟には広いライブラリーがあります。

 

昔からと思われるエメラルドブルーの絨毯はそのまま残し、吹き抜け構造が特徴的なライブラリー。

 

ライブラリーの1階から、NEST棟に移動できます。

 

ジオラウンジ

ラウンジといってもお酒や食べ物があるわけではありません笑

ジオパークとしてのビジターセンター機能を有しているそうで、島の説明展示が中心になっています。

 

島前の三島の紹介だったり。10分ぐらいでだいたい全部見られます。

 

めっちゃ貝の化石!

 

NEST棟の客室は廊下だけ。

 

二階以上はガラス張りになってます。

 

なるほどおしゃれですね…。

 

外からみるとこんな感じ。

 

夕食:Entô Dining

夕食はこちらのダイニングでいただきます。

コンクリ打ちっぱなし、配管むき出しのインダストリアルな雰囲気に外の自然が不思議な調和をしています。

 

地産地消ローカルガストロノミーの見本のようなメニューです。食材はほとんど島の中のものですね。

ホームページには料理ジャンルはありませんと書いてましたが、薪火料理とか、スペイン料理に近い雰囲気がありました。

 

お酒のラインナップも現地のものが多くてワクワクしました。これは島で獲れた梅酒と…あとなんだっけ笑

 

まずはもずくとトマトを使ったスターター的なもの。もずくは細くて歯ごたえがありました。

 

銀山赤鶏のパテと、地だこの薪火焼き。

前半の料理で、これ絶対最後までおいしい!って確信もてるときのやつです。

 

カンパチのカルパッチョ。さすがの新鮮さ。

ゴーヤーもなんと島でつくっているそうです。

 

これが美味しすぎた。

隠岐の岩ガキを低温調理し、チーズベースのソースに梅酢のジュレをあわせたもの。今まで食べた牡蠣料理で一番美味しかった。生牡蠣よりもジューシーで、ソースも相性抜群でびっくり。

歴代牡蠣ランキング一位間違いなし

最高か

 

島で唯一のパン屋さん、つなかけの作ったパンだそうです。ロールパン的な感じでやさしい味わい。

 

サザエのフリットと、真ん中は白身魚のムニエルだった気が。アラメという海藻を使ったソースと、これまた梅のジャムのようなものをあわせています。

梅かぶりだけどさっきとは全然違う味わいです。こっちはかなりすっぱめ。

 

バタフライピーのお口直しアイス。おしゃれです。

 

お肉は隠岐牛。もしかして今日知夫村でいっぱい見てた子たちでしょうか…。

おいしくいただきました。焼き加減もばっちり。

 

メニュー表には本膳と書いてあったのですが、隠岐の海士町では締めのご飯を本膳と呼ぶそうな。

そして、岩ノリを使ったばくだんおにぎりは郷土料理だそうで、それをお茶漬けにして食べる形です。食べ進めるうちに海苔の佃煮の甘味が出汁に沁みだしていき、ほっこりとしました。

 

デザートは牛乳のジェラート木次(きすき)パスチャライズ牛乳は島根の高級牛乳ですね!

 

ディナーの満足度がめっちゃ高かったです。

離島だからこそ、ローカルで美味しいものを食べたいという欲を完全に満たしてくれました!

 

ルームサービス

Entôではルームサービスも充実しているんですが、その中で目を惹くものが…。

海士町で銛突き漁師として活躍している人が獲った魚の盛り合わせです。私たちが泊まった8月から提供をはじめたそうで、ものすごく推していました。

島根県隠岐郡海士町|「岳」漁師|吉川 岳さんの生産者プロフィール|ポケットマルシェ|産地直送で旬の食材が生産者(農家・漁師)から届く

 

折角なので頼んでみた!

 

新鮮なのもそうですが、処理がすごく巧いんでしょうね。血の味を一切感じず、甘みやうま味が凝縮されたようなお味でした。これ、ルームサービスじゃなくてディナーの途中で出してほしい!

 

朝食:Entô Dining

朝も同じくダイニングで。

 

お重のようなかたちで用意されています。

 

島の朝ごはんをテーマにしているみたいで、郷土料理もたくさんありました。決して豪華ではないですが、こういうの食べたかった!って感じのものです。

 

宿泊の感想

話題の離島ホテルEntô。お部屋の広さや設備からするとお値段は結構高めで、どうなんだろう…と少し思っていた部分はあったのですが、とても良かったです。

ディナーは別途予約が必要なのですが、絶対つけた方が良いです。ディナー込みで満足度はかなりあがった気がします。

ホテル単独のスペックだと割高感はあるものの、島の観光とあわせることで、ホテルでの体験も地続きになり、隠岐全体をより楽しめる、そんなホテルだった気がします。

島との一体感がすごかった

 

島後へ

さて、最終日、チェックアウトして島後へ向かいます。

 

フェリーターミナルから今回はジェットフォイルに乗ります。

 

海士町キンニャモニャ祭りはしゃもじを持って踊るそうで、手前のしゃもじ型のベンチはきっとそれをモチーフにしているのでしょう。

 

隠岐の島町の観光

隠岐の島町はさすがに規模が大きいです。島前の島々とはフェリーターミナルの雰囲気からして違う。

 

ターミナル前の通りも広い。ビルまである。

レンタカーを3時間だけ借りて、島をちょっと巡ります。

 

矢那の松原・舟小屋群

 

伊根の舟屋を思い起こすような、船の駐車場?が大量に並んでいます。

 

こちらは島後観光のハイライト、ローソクを巡る観光船乗り場!

ただし、ローソク岩はその名の通りローソクの形をした岩で、夕陽と重なるとローソクに見えるというものなので、日中は観光船はやってませんでした。

 

待合所の中。

これは…かなりあぶない…!色々と…!

 

狭い道を車で15分くらいかけて登り、展望台へやってきました。

 

ギリギリ見えた!!

 

最後に、フェリーターミナルの前のお店、さざえ村にて島名物のサザエ丼をいただきます。

 

玉子丼にさざえが乗っている感じです。島後の至る所でサザエ丼が食べられるそうで、隠岐はサザエがよく獲れるんですね。

 

お土産物屋さんもターミナル周辺には何軒かありました。

 

浮上しているジェットフォイルが勢いよくターミナルに入ってきます!

しかし今回の帰りは飛行機。ターミナルからバスに乗って10分ほどの空港向かいました。

 

空港には牛が繋がれてる!?

隠岐では後鳥羽上皇に見てもらうため、見世物としての牛突きが生まれたそうで、今でも月に一度ぐらい観光向けに行われているそうです。きっとこの牛さんは優勝したんでしょうね。

 

隠岐、楽しいところでした。

いつか冬に松葉ガニを食べに行きたいな!

 

せっかく大阪きたのだから:万博記念公園

隠岐空港からは島根、あるいは伊丹空港に行く便が就航しています。

ここは大阪上空、梅田付近です。

 

伊丹空港からモノレールで数駅で万博記念公園なので、帰りがてら寄ってきました。

有名な太陽の塔がそびえています。

 

太陽の塔の内部は当時の万博の展示の再現がされており、すごい迫力!

 

当時の大阪万博を振り返りEXPO’70パビリオンという施設も楽しかったです。

 

隠岐、楽しかったなぁ

ご飯も美味しいし、Entôもいいとこだった

離島の旅行の記憶