しろいるか旅行記

しろいるか旅行記

旅行が好き だいたい週末更新

2022年9月 広島【2/5】「Soil Setoda」泊 しまなみ海道、生口島の瀬戸田集落。薪火料理の夕食とyubuneを楽しむおしゃれ宿。

こんにちは、しろいるかです
2022年9月、広島県を旅行しました。しまなみ海道にある生口島へ行きました。

旅の全行程

本記事は太字部分が対象。

【一日目】
宿泊:グランヴィリオホテル宮島 和蔵

【二日目】
あなごめしうえの~宮島観光~宮島鮨 天扇~夜の宮島散歩
宿泊:旅館さくらや

【三日目】
大聖院~焼がきのはやし~広島へ~原爆ドーム~中華そばくにまつ~瀬戸田
宿泊:Soil Setoda

【四日目】
Yubune~食堂あおり
宿泊:尾道ふれあいの里

【五日目】
鞆の浦観光~尾道へ~尾道ラーメン壱番館~千光寺公園~ONOMICHI U2
宿泊:urashima INN -GANGI-

【六日目】
パン屋航路~しまなみ海道サイクリング
宿泊:ドルフィンファームしまなみ

【七日目】
福山城~白浜
宿泊:ホテル川久

【七日目】
白良浜~三段壁洞窟~白浜空港

今回の旅のこれまでの記事

宮島から広島市街へ 広島市街観光

市電に乗って40分ぐらいかな?原爆ドーム前駅に着いたので降ります。

 

原爆ドームは思いっきり市街地にあります。戦争の悲惨さを伝える遺産として、今風に言えば日本におけるダークツーリズムの代表的場所と言えますね。

 

周りは川沿いの公園になっていて、お天気さえ良ければのんびり散策したい場所。この日は台風が近づいていたのです。。

 

原爆ドームから歩いて10分ぐらい、商店街の中に突如現れる大きい洋風の建物。デパ地下でよく見かけるパン屋さんとして有名なアンデルセンは広島が本店なのです。

ここの売り場面積はすごい。パンはもちろん、お惣菜にケーキ、ジャムなどの加工食品もあって幅広い品揃え。パン屋の域を超えてます。

カフェやレストランもあり、パン好きであれば一度は訪れたい場所でした。

店内広いのに、それでも人でごったがえしてて大人気のお店だった

 

お昼に食べたのは汁なし担々麺。

きさくというお店が発祥で、今では広島B級グルメとして人気です。山椒がかなり効いた痺れる辛さが特徴で、やみつきになる美味しさがあります。汁なし担々麺専門のお店が広島市内にはいくつもあって、今回食べたのは中華そばくにまつというお店。

 

最初にしっかり混ぜてから食べます。ジャンキーだけど美味しいんですよね。

都内にはキング軒という汁なし担々麺の専門店が何店舗も出店してて、よく食べて癖になっていたので一度本場でも食べてみたかった。

本場で食べても相変わらず美味しい味でした。味の雰囲気はキング軒と同じような感じかな?もう少し個性的なお店もあるみたいです。

汁なし担々麺は山椒好きにはたまらない

 

Soil Setoda(外観)

さて、ここで広島市内でレンタカーを借りて、瀬戸田の町へ移動です。

瀬戸田は、生地島という島にある集落。生口島はあの有名なしまなみ海道の中継地点。位置関係でいうと以下のような感じ。

出典:本州四国連絡高速道路株式会社

島同士は橋で繋がっていて、車で四国まで渡りきることができます。広島県尾道側からだと、数えて3つ目の島になりますね。

本当はしまなみ海道を自転車で渡る途中の場所として宿泊予定だったのですが、台風の影響によりサイクリングの日をずらした結果、宿だけ先に泊まるという不思議な行程になってしまいましたが、サイクリング関係なくてものんびり楽しく過ごせる場所でした。周りに名所もあるので、観光もしっかり楽しめます。

 

瀬戸田の町は、古くから交易の拠点港として栄えたそうで、立派な蔵も残っています。Soil Setodaは蔵をリノベしたフロントと、その隣のおしゃれな建物の2棟で構成された宿泊施設です。瀬戸田港が宿の目の前にあり、飲食店やお土産物やさんが並ぶしおまち商店街も目の前にあるという好立地。港からは尾道へも船が出ており、実は公共交通手段でも行きやすい宿なんですね。ビックリ。

 

今風のカフェみたいな外観。見た目通り一階はカフェになっていて、二階部分が宿泊用のお部屋になっています。

 

Soil Setoda(Nagi View Corner Double)

部屋はNagi View Corner Doubleのお部屋。15㎡しかないですが、実はこの宿で一番大きい部屋。大きくとられた窓から見える瀬戸田水道の流れがなんとも癒されます。

 

バス・トイレ別なのが残念ポイント。同じフロアに共用のトイレと、シャワールームがあります。全部で4部屋ぐらいしかないので混みあうことはなかったかな。

 

狭い部屋のはずですが、広い窓のおかげで圧迫感は感じず、むしろ絶妙なスペースで居心地がいいです。不思議。

 

冷蔵庫にあった無料のレモン水。生口島はレモンの一大産地なんですね。

 

道中で購入したレモンスイーツ食べ比べ!

左奥:アンデルセン広島市街)のウィークエンドシトロン

真ん中:伊都岐珈琲(宮島)のレモンパウンドケーキ

右奥:向栄堂(瀬戸田)のレモンケーキ

手前右:向栄堂(瀬戸田)のロールカステラ

手前左:喫茶しま(宮島)のレモンケーキ

原材料ほとんど同じなのに、それぞれレモンの風味の強弱やフワフワ加減なんかが違うのが面白いですね。どれも美味しかったです。

旅先のお宿で食べるお菓子ってほんと幸せな時間です。

どれを宿で食べようかなって選ぶのも、お土産とはまた違う楽しさ

 

二階部分の共用スペースはこんな感じ。真ん中吹き抜けになってます。

 

奥にはシャワールーム。大浴場は無いんですが、後述のyubuneという銭湯のチケットを貰えます。

 

実は屋上にも上がることができます。

 

台風前だったからなのかな?何もおいてなかった。

イスとか置いといて星空観賞とかできそうな感じです。遠くに他の島の明かりが見えるのが生活を感じられてよいですね。

 

周りに高い建物もあまり無いので、3階の高さからでも港側をしっかり見渡せます。

 

すっかり夜になりました。部屋がめっちゃ見える笑

まぁ、この辺りは夜出歩く人もいないので気にしない!

 

Soil Setoda(夕食)

1階のカフェは夜になると薪火料理のレストランになります。瀬戸田集落には他にも宿があるし、地元の人も含め外来の利用も受け付けているみたい。

 

おしゃれな間取り。立体感があるのもおしゃれ度あがってます。

 

2階にはカフェを通っていく感じです。

 

アラカルトで頼むという選択肢もありますが、今回は夕食のコース付きプランにしました。ドリンクは一杯サービスです。

 

やっぱりレモンサワーかな!

普通のレモンサワーと、発酵レモンサワーがあったので飲み比べ。発酵の方が酸味が抑えられて甘味を感じられた気がする。

 

お店の中に薪火グリル機があって、そこで焼いたお料理が中心のコースです。

最初は生口島周辺の食材を使ったアミューズ

 

タコのカルパッチョ的なやつ。身が締まってる!

 

サラダ。写真だと見えにくいけど鯛のお刺身の燻製?がちりばめられてて香りが良いです。

 

お酒によく合うフライドポテト。

 

薪火で焼いた新鮮な野菜たち。薪火の香りが食欲をそそりました。

 

鯛を薪火で焼いたもの。柔らかいわー。

 

牡蠣のグラタン。広島はやっぱり牡蠣ですね。

 

最後は豚のロースト。自家製のもろみをつけて食べるんですが、これが美味しかった。

 

デザートはパウンドケーキとアイス。

全体的にお料理はおしゃれで、お味も美味しかったです。ゆったり食べられました。

強いて言えば、コーヒー焙煎所が併設されてるので、食後のコーヒー出してほしかった…。

島の食材たっぷりで、地産地消だった

旅館で食べるのも良いけど、こういうおしゃれ夜ご飯も良いよね

 

Soil Setoda(朝食)

朝起きたらすごい風と雨。

 

朝ごはんはついてないので、コーヒーとプレートを頼みます。

アメリカのポートランド発、Overview Coffeeというロースターの焙煎所を併設しているから、コーヒーは気合入ってました。

 

カフェ飯。おしゃれなんだけど、コーヒーと併せて一人2,000円近くなってしまうのはちょっと高い気がする…。朝ごはんがプランについてたら満足度すごく高かったと思う。

 

yubune

Soil Setodaには大浴場は無いのですが、歩いて1分の距離にyubuneという銭湯があります。この辺り一帯の再開発の際に一緒に作られた新しい銭湯なんですね。宿泊者はこちらのチケットを貰えました。

 

yubuneの向かい側には、アマングループの創始者が立ち上げた旅館ブランドの第一号店、Azumi Setodaがあります。

Soil Setodaとyubuneと併せて、この辺り一帯だけ謎のスタイリッシュエリアを形成してますね…。

 

yubuneの内観はシンプルです。

 

実はyubuneも宿泊施設が併設されていて、素泊まりできるみたい。

 

こちらは男湯の写真。台風の日だったからか、ほぼ貸し切りです!

温泉ではないですが、塩素の臭いはほぼせず、清潔感あふれる銭湯でとても気持ちよく入れます。

 

タイル絵がすてき。

出典:じゃらん

女性の方は青が中心のタイル絵でした。雰囲気全然違いますね。

 

特徴的なのはサウナ。一旦外に出ます。女性の方もつくりはちょっと違うけど外に出るところは同じ。

 

で、サウナ室の前に外気浴できる場所とお水。水風呂はさっきの屋内です。

この絶妙な外気浴スペース、写真だと狭いのでいまいち…と思ってたんですが、坪庭を無心で眺められて意外に良かったです。サウナも清潔だし、気持ちよくととのいました。

サイクリングの途中に寄って休憩ってのも良さそうだねー

 

食堂あおり

yubuneでゆっくりして、気が付けばお昼。お腹減ってきた…。

しおまち商店街を歩いて、予約していたお店へ。

 

食堂あおりです!店名の通り、アオリイカが食べられるんですね。

出番かな

 

メニューはあおり天丼とあおりご飯の二種類のみというストロングスタイル。

 

毎日イカ釣りした分しか出せないそうで、今日は台風だったのでガラガラでしたが、普段はほぼ予約で埋まるみたい。

 

あおり天丼。衣フワフワ、中のイカプリプリです。これは美味しい。

 

こちらはあおりご飯。

 

宇和島鯛めしみたいな感じで、イカのお刺身をたれと卵につけて食べるスタイル。イカと卵の相性が良すぎた。

お値段もお手頃だし、ランチにぴったりですね。

呼子イカ活け造りがまた食べたくなった…

 

しおまち商店街

さて、ここからは少し時間軸が変わって、台風が過ぎ去った三日後、しまなみ海道サイクリングの途中に生地島に寄った時の思い出です。

天気がいい日はほんとに気持ちいい!ここからが真の生口島です!

 

しおまち商店街の入口。

 

こちらは岡哲商店。普通の精肉店なんですが、美味しいコロッケが評判。そして、お店のおばあちゃんがとにかくほっこりします。むしろこっちがメインか。

 

おびただしい数の色紙とかメディア取材の数。

一見普通のお肉屋さんですが、飾らないおばあちゃんとのやり取りとコロッケの素朴なおいしさに癒されました。人気なのもわかる。

 

こちらは宿で食べ比べをしたレモンケーキを買った向栄堂。レモンケーキ以外にも昔懐かしい感じの洋菓子(カステラロール)を売っており、日持ちもするのでお土産にぴったり。道の駅とかにも無いのでここでしか買えないです。

こういう地元のお店はいいね

 

しおまち商店街の終点。この先にSoil Setodaとyubune、Azumi Setodaがあります。

 

晴れてる日は暖簾がついていることが分かった笑

 

Soil Setodaもカフェ部分が窓を開けて開放的になってました。生口島はちょうどしまなみ海道サイクリングの中間地点ぐらいの場所なので、このカフェで休憩したら気持ちいいだろうなー。

 

澄み渡る空と瀬戸田水道。

 

南国のようなヤシの木も生えてて、海沿いサイクリングは最高です。

 

耕三寺博物館(未来心の丘)

全体的に素朴な感じの生口島ですが、耕三寺というすごい観光名所があります。場所はしおまち商店街の入口のあたり。

 

いきなり立派な門。

 

五重塔が!

 

これはまさか、日光東照宮の陽明門!?

 

色鮮やかな配色に細やかな彫刻。これ本物よりも凄いのでは…。

実はこの耕三寺、生口島出身の実業家の方が建立したお寺。この門も陽明門をモチーフに建てられたものです。

単なる模倣といったレベルではなく、陽明門の図面を文科省に申し入れて入手し、10年の歳月をかけて陽明門を修復する職人の方たちと作ったという大作。

 

凄いのは門だけではなく、中に入るとこれは平等院鳳凰堂

 

こちらも原作とほぼ同じ工法で作られているそうで、そのスケールに圧倒されます。

 

さらには境内には長さ数百メートルにも渡る洞窟があり、鍾乳洞のようになっています。内部には滝があったり、地下遺跡のような雰囲気を感じられたり…

 

さらにさらに、境内の奥には、未来心の丘というものがあり…

 

突如現れる大理石の丘。

 

ここはギリシャサントリーニ島でしょうか。

サントリーニ島には行ったことある!

 

日本離れした景色。カフェもあるんですよ!

 

全て大理石。しかもイタリアから輸入したものだそうです。

 

小高い丘なので島の周りも一望できます。

 

とにかく圧倒される場所でした。拝観料は一人1,400円とお寺にしては高いな…とか思いましたが、中を見てそれも納得。一通り見るだけでも1時間どころか2時間かかるかも。

サイクリングの途中に寄るというよりは、普通に観光の目的地にしても満足できる場所でした。

 

ジェラート専門店 しまなみドルチェ

生口島で有名なジェラートのお店、ドルチェ

 

海沿いのお店で眺めも良く、瀬戸田レモンなどはもちろん、多彩なフレーバーが楽しめます。

 

美味しかったー!しかもここ、実は東京銀座にある広島アンテナショップの中にも支店があります。キング軒もあるので、実は東京にいながら広島満喫できるんですよね!

TAU -ひろしまブランドショップ-

便利な時代になったものだ

 

レモン谷

最後は生口島の名産、レモンの栽培がたくさんされているレモン谷の紹介です。

しまなみ海道サイクリングをしていると、このレモン谷を通って次の大三島に向かうことになります。

 

レモンのオブジェと大三島に架かる多々羅大橋とのコラボは必見です!

注意点として、この展望台はあくまで自転車しか入れないサイクリングロードの途中にあるので、車や徒歩だとここまでは来られません。

 

生口島しまなみ海道の中継地としてだけでなく、目的地としても色々あって楽しい島だった

島ののどかな雰囲気も味わえるし、泊まってゆっくりするのがオススメ

次はポニョの舞台のモチーフになったという鞆の浦に行ってみます。

島旅って楽しいよね