しろいるか旅行記

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2024年11月 横浜「ホテルニューグランド」泊 ホテル発祥の洋食をコンプリートし、徒歩圏内の中華街も楽しむクラシックホテル宿泊記。

こんにちは、しろいるかです
2024年11月、横浜のクラシックホテルに泊まる旅をしてきました!

旅の全行程

【一日目】
YOKOHAMA AIR CABIN~ザ・カフェ~横浜マリンタワー~夜の中華街散策
宿泊:ホテルニューグランド

【二日目】
三溪園~横浜中華街(萬珍樓)~横浜関帝廟

 

横浜のクラシックホテルに泊まる!

クラシックホテルパスポートをご存じでしょうか。

加盟ホテルに宿泊すると、プラン等に関係なく一人1枚スタンプを貰うことができ、4枚集めればペアランチチケット、9枚溜めればペア宿泊チケットが貰えるしくみです。

パスポートは加盟ホテルで購入することができます。

一冊1,500円するものの、じゃらんや一休などのOTA経由で予約しても押印が貰えますし、素泊りプランでもスタンプ押印対象になりますし、一人1枚パスポートを所持できるので、二人でスタンプを集めていけば特典も二倍になるんです。(パスポート代は倍かかるけど…)

クラシックホテル自体にも興味があったので、渡りに船とばかりにパスポートを買って、スタンプ集めの旅に出ました。

 

加盟クラシックホテルの中でも、価格帯的には安めであり、おまけに首都圏にも近いのが横浜にあるホテルニューグランド

今回はお仕事終わりにそのままホテルに直行し宿泊。翌日横浜観光を楽しんで帰宅するという、お手軽プチトリップを楽しんできました。

東京からめっちゃ近い

 

YOKOHAMA AIR CABIN~ホテルニューグランド

ホテルニューグランドの最寄り駅は元町・中華街駅

もちろん電車で行ってもよいのですが、折角なので最近できたYOKOHAMA AIR CABINに乗って行ってみることにします。

桜木町駅を降りて目の前に乗り場があります。こんな街中にゴンドラがあるとは…

 

なんだか不思議な感じですね。スキー場のゴンドラ乗り場的な感じです。

 

眼前に広がるみなとみらいの夜景。これは絶景ですね!

めっちゃ反射するので写真を撮るのには向いてないですが、これほどの都会の中をゴンドラでつっきっていく体験は日本でもここだけだと思います。

 

僅か600mちょっとの距離なので、あっという間に運河パーク駅に到着です。

駅は横浜ワールドポーターズという商業ビルに直結しています。ここからホテルまではちょっと距離があり、20分ぐらい歩きます。

 

ただ、途中には見どころも結構あるので歩いていて飽きないです。

まずは見えて来るのが横浜赤レンガ倉庫

 

二棟あり、それぞれにレストランやショップが色々入っています。

 

ライトアップも重厚で、ステキな感じですね。

 

赤レンガ倉庫から山下公園までは、山下臨港線プロムナードという空中通路を通って山下公園のほうに向かいます。

後ろを振り返るとみなとみらいのきらびやかな夜景。歩いている人も結構いますね。

 

妖しく光る建物はなんと神奈川県庁です。古い建物を現役で使っているんですね!

 

だんだん離れてきたみなとみらい。

 

山下公園について少し海沿いを歩いていくと、ホテルニューグランドが見えてきました。奥には横浜マリンタワーも見えます!

夢の競演だね

 

ネオンから漂う古き良きアメリカ的な感じ。フォントがそう見せるのかな?なんだかいいなぁ。

右側の高い建物はタワー棟、ホテル名のネオンが屋上に輝くのが本館です。

 

入口はいくつかありますが、車寄せのある一番メインっぽいところから入ってみます。

 

エントランス

中に入りいきなり現れる、豪華なシャンデリアとお花。

床や壁の雰囲気もクラシック調で、クラシックホテル感がめっちゃありますね。

 

さらに奥に進むと建物的には本館に移ります。

ここはロビーラウンジとして使われている場所で、アフタヌーンティーなどはここでいただけます。

 

もう夜なので空いてなかったですが、ここも雰囲気あって良いですね。

 

中庭があり、植栽のライトアップがなされてました。

クラシカルな庭園風のつくりです。

 

本館の大階段とザ・ロビー

ここまで既にクラシックホテルらしさを感じるつくりですが、ここがニューグランドの真骨頂といえるでしょう。

本館にある大階段は、かつてホテルのメインエントランスとして使われていた場所だそうです。

青い絨毯が敷かれた階段の奥には彫刻の美しい大時計のあるエレベーターホール。これぞクラシックホテル!ってイメージ通りの見た目で嬉しくなりますね。

ここは雰囲気めっちゃいいわ…

こういうの求めてた

 

このエレベーターは本館客室がある上層に繋がっています。

エレベーターを降りると目の前に大階段が!というロケーションが楽しくて、滞在中は毎回わざわざ二階で降りて大階段を使ってました。

 

この旧ロビーの重厚感も素晴らしいです。柱や天井の紋様とかが細かい。

 

大階段のタイル張りの感じもいいんですよね…

 

夜だからかもですが、人もおらず時が止まったような感覚を覚えます。

 

天井もめっちゃ高いんですよね!

 

さらに奥の方に進むと、また雰囲気が変わります。

 

この辺りも自由に入って良いエリアみたい?

 

もともとメインダイニングであったフェニックスルーム、舞踏会場であったレインボーボールルームが現在は宴会場として使われており、このロビーに繋がっているのですが、残念ながら夜は見学できず。

土日の日中帯は、結婚式等の準備があり、ロビー部分すら立ち入れない時間帯も多かったので、このエリアは早朝か夜に見学するのが良さそうです。

 

客室:本館グランドツイン

客室については、大きくは本館とタワー館に分かれます。

タワー館の方が景色は良さそうですが、折角クラシックホテルなので、創業当時からある建物である、本館のお部屋を選びました。

本館の三階以上が客室フロアです。

本館のお部屋はあまり数がないので結構予約が取りづらいです。早割プランもありますし、結構前々から予約しといたほうが良さそうですね。

 

さすがに調度品などはリニューアルされていますが、それでもクラシック感溢れる客室です。良い感じ!

 

この窓際の青いイスがいいな!

 

ベッドも快適でした。

 

お風呂がユニットバスなのが惜しい…!

 

使い捨てスリッパが実は必見です。

なんとオリジナルでロゴ入り、しかも青い。二人の場合、青色と白色それぞれ用意されてました。

 

これは朝の写真ですが、窓からの景色は山下公園ビューでした。

目の前に日本郵船氷川丸という船が見える、いい場所ですね。

 

今回はたまたま山下公園側でしたが、そうじゃないビューのお部屋も多そうです。指定はなさそうですが、泊まるときはこちら側のお部屋をリクエストしたいですね!

 

ザ・カフェでホテル発祥の伝統洋食(三種類)を食べる!

ホテル併設のカフェ。こちらでは、昼夜問わず、ニューグランド発祥と言われる伝統の洋食三種をいただくことができます。

 

それはそうと、このカフェの外観もめっちゃいいですね!

ニューヨークの街角のカフェ的な感じ。(行ったことないけど)

 

ラストオーダーが21時というのがありがたい。夜遅くに到着しても安心です。

 

もちろんホテル内部からも繋がってます。入口のショーケースには生ケーキや焼き菓子などがディスプレイされており、ホテルのパティスリー的な立ち位置でもあります。

 

まずはこちら。シーフードドリアです。

これってヨーロッパのほうの料理じゃなかったんだ!って感じですが、確かにドリアってグラタンにお米入れた感じの料理ですもんね。日本発祥でした。

ちなみにシーフード、と敢えて銘打ってますが、ドリア自体が発祥みたいですね。

 

つづいて喫茶店の定番、スパゲティ・ナポリタンです!

イタリアの人から言わせると邪道なのかもですが、スパゲティといえばナポリタンですね。

 

最後はデザートで、プリンア・ラ・モードです!

これも現代では喫茶店で出て来るスイーツ的な位置づけですが、ホテル発祥だったんですね。当時で考えうる甘いものてんこ盛りみたいなわんぱく料理です。

発祥の料理三種盛り!みたいな都合よいメニューは残念ながら無く、単品でそれぞれオーダーしてシェアしました。この3品を二人でシェアして丁度よい感じです。

発祥の料理はどれも美味しかった!

レシピとかは当時のままなのかな?

 

S.Weil by HOTEL NEW GRAND

これら三種の伝統料理は異なる時代に生み出されましたが、一番初めに作られたのはシーフードドリア初代料理長のサリー・ワイルさんが作ったんだそうです。

そんな初代料理長の名を冠したホテルショップが、ホテルの裏手にあります。

建物的には完全に本館やタワー棟とは分かれています。おしゃれなパティスリーみたいな見た目ですね。

 

モカルーロというオリジナルのロールケーキがシグネチャーみたい。

それ以外にはレトルト食品やジャムなど色々な品物がありました!

 

横浜マリンタワー

ホテルニューグランドと並んで見えていた横浜マリンタワー

22時まで空いているようだったので、折角なので行ってみます。

スカイツリーみたいな構造ですね。

 

中の展望台からは横浜の町を見渡せます。

 

映像が映し出されたりして、飽きさせない工夫があります。

なんと創業60年以上で、2022年にリニューアルされたそうです。

 

みなとみらいの夜景もバッチリ見えます。

 

ホテルの部屋から真正面に見える、氷川丸もバッチリ。

横浜ならではの景色が楽しめるタワーでした。

とりあえず登っておいて損は無し!

 

夜の横浜中華街

ニューグランドは中華街から歩いて数分の距離。山下公園からも近いし、めっちゃ立地いいですね。

ということで、中華街にも足を伸ばして夜のお散歩です。

 

煌々とライトアップされたなんか中華っぽい建物。

 

中国っぽい!

 

ランタンが吊るされた裏通り。占いのお店がたくさんあって、夜でも空いてました。

 

目抜き通りにはランタンで作られた龍が!

日中は人でごった返す中華街も、夜は静かな雰囲気で良かったです。

夜の中華街は占いとかしにいくのも楽しそう…?

 

朝の館内散歩

翌朝、また夜とは違う雰囲気の館内をお散歩です。

ホテルの裏口。直接中庭に通じています。やっぱこの字体良いですね…。

 

お天気がちょっとイマイチなので暗めですが、日が差し込むと中庭も良い感じになりそう。

 

絨毯の目の覚めるような青さに惹き込まれる大階段。

 

ザ・ロビーの大きな窓からは山下公園が見えます。

 

朝ごはんを食べるころには既に結婚式の打ち合わせが始まっており、立ち入り制限が一部ありました。大人気ですね。

 

朝食:ル・ノルマンディ

さて、朝食はタワー棟の五階にあるレストランへ。

金ぴかの扉のエレベーターを出るとレストランです。

 

客船をイメージしたみたい。

 

ニューグランドは随所に青色の椅子や絨毯が使われていて綺麗ですね。

 

朝食はアメリカンブレックファストか、モンテクリストブレックファストから選ぶ形です。サラダとジュースはどちらも共通ですが…。

 

まずはアメリカンブレックファストのパンたち。

 

この自家製ジャムが美味しかった!それぞれにスパイスが効かせてあり、深みのある味わいでした。

 

ふわっふわのオムレツ。こっちも美味しいのですが…

 

こっちがモンテクリストサンド。フレンチトーストでハム、チーズなどを挟んだ料理みたいです。塩味と甘みが合わさってやみつきになる味でした。

 

宿泊の感想

大階段やロビーのクラシックホテル感はさすがです。発祥のドリア・ナポリタン・プリンアラモードも時代が感じられるし良かった。

実は宿泊しなくても大階段やロビーは見られるし、ザ・カフェも外来で発祥料理は食べられるんですが、やっぱり泊まるといいですね。一晩過ごすのに価値がある気がします。

 

ちなみに心残りはシーガーディアンIIというバー。ここでヨコハマというカクテルを飲んでみたかったのですが、席数が少ないため、なんと閉店までずっと満席で入れませんでした。予約しておけばよかった…。

次回の宿題か…

出典:バー シーガーディアンII|レストラン&バー|【公式】ホテルニューグランド|横浜 山下公園前のホテル

 

三溪園

さて、ホテルをチェックアウトしたらちょっと観光へ。

今回はちょっとだけ足を伸ばして、ニューグランドから路線バスで15分ほど走った先にある、三溪園へ。

三溪園は明治時代に作られた大きな庭園です。歴史は浅いですがかなりの規模があります。

 

敷地の真ん中には大きな池があり、さらに奥には五重塔が見えますね。

エリアが分かれており、少し奥に行くと茅葺きの建物と庭園という、いかにも日本らしい風景が広がっています。

 

これらの建物はみな全国各地から移築されてきたものらしい。

継承する人がいなくなった建物がそのまま荒廃してしまうなら、ということで買い取り、三溪園に組み込んでいったようです。

 

移築技術ってすごい。

 

なんと、白川郷などにある合掌造りの家まである。

 

展望台のようなエリアもあります。そこからの景色はそういえばここ横浜だった…!と思わせる、湾岸の工場地帯。

 

嬉しいことににゃんこもいます。どうも敷地内で世話しているみたい。

 

みな人に慣れています!

 

二対のにゃんこ。

 

庭園も建造物もにゃんこも楽しめる三溪園

相当に敷地が広いので、さっと見て回っても1時間では見切れません。横浜中心部からの移動時間も考慮すると2時間~3時間程度あると満足いく形で拝観できそうです。

 

萬珍樓

さて、お腹も減ってきたので中華街に戻り、ランチへ。

昼の中華街は、夜の静けさが嘘のように人の波にあふれてます。

そんな目抜き通りにあり、一番豪華な外観で、いかにも中国らしいお店。

 

こちらの萬珍樓でランチです!

中華街の三大名店と言われ、なんと明治25年創業の老舗なんですね。中華街といえば食べ放題のお店が多いですが、こちらはコース料理です。

 

重厚な門をくぐり中に入ると、中国版ねぶたみたいなやつがお迎え。

 

館内も中国らしさ満開です。

 

奥は意外に広い。

 

今回頼んだのはお昼の麒麟コースです。こちらは結構お値段しますが、平日ランチだと1000円台で定食も食べられるみたい。

 

まずは前菜五種盛り。どれも中華でよくみる料理で、丁寧に作られています。

 

笹の葉にお店のロゴが!

 

ふかひれ蒸しスープ。めっちゃ濃厚です。美味しい!

 

海老のチリソースと、イカの海老すり身詰め。イカの方にはサクサクのフライ粉みたいなのがかけられており、これがチリソースと混ぜて食べると食感がたまんないです。

 

豚とえりんぎの煮込み。シンプルな醤油ベースながら、中華らしいスパイスが奥に香ります。

 

帆立のニンニク香り蒸し。一つの貝殻に貝柱が二つ…!?笑

 

チャーハンもうまい。ぱらっぱら。

 

最後は杏仁豆腐と中国茶です。中国茶カップにそのまま大きな茶葉が入っていて、フタを使って茶葉をよけて飲む感じです。初めての飲み方でした。

 

どの料理もベースの味付けは馴染みがあって安心感がある一方で、ところどころ本場らしく?味に深みがありました。

分量も丁度よく、雰囲気もあって美味しくいただけました。中華街で外さない中華を食べるならまずおすすめのお店だと思います。

美味しいのもそうだけど、お店の雰囲気が素敵なのも良いよね

 

横浜関帝廟

最後に中華街にある有名なお寺へ。

三国志時代の武将、関羽が祀られている関帝廟です。

三国志演義では武力や知略に優れ、義に厚い名将として描かれていますが、商売の神としても信仰が厚いみたいです。

 

お寺のつくりもいかにも中国らしさ満開です。

 

拝観料(お線香代)を支払うと、中に入りお参りすることができます。

お作法も独特の中国式なので、日本にいながら異国感が味わえて楽しいです。

 

中華街に山下公園マリンタワー等にも近い好立地なニューグランド。

ホテル自体の魅力もさることながら、横浜の町自体が楽しめるクラシックホテルだね

クラシックホテルやレトロホテルの宿泊記