こんにちは、しろいるかです
2023年2月、さっぽろ雪まつりとトマムのアイスヴィレッジを目当てに真冬の北海道に行ってきました!
- 旅の全行程
- 夕張メロード
- 星野リゾート トマム
- 星野リゾートトマム ザ・タワー(ファミリーツインルーム)
- アイスヴィレッジ
- メインダイニング OTTO SETTE TOMAMU(ディナー)
- 富良野の熱気球フリーフライト(ネイチャークラブ)
- スープカレーGARAKU(ホタルストリート内)
- 霧氷テラス
- 雲海テラス
- ミナミナビーチと木林の湯
- タテルヨシノ(ポルトムインターナショナル北海道)
旅の全行程
本記事は太字部分が対象です。
【一日目】
新千歳空港~さっぽろ雪まつり
宿泊:東横INN札幌すすきの交差点
【二日目】
二条市場~夕張~アイスヴィレッジ
宿泊:星野リゾートトマム
【三日目】
富良野ネイチャー倶楽部(熱気球フリーフライト)~霧氷テラス~タテルヨシノ(ディナー)~新千歳空港
初日の記事
夕張メロード
途中、夕張市を通り、道の駅に寄ってみることに。
JR夕張駅が廃止となり、実質的に現在の夕張市中心部に最も近い、新夕張駅の目の前にある道の駅です。
中はちょっとしたスーパーも兼ねている感じです。
夕張といえばメロンですよね!メロンを模した夕張メロンパンがあってちょっと気になった…。
夕張と言えば炭鉱の町。真っ黒な炭鉱どらやき(たんどら)を買って食べました。
近くには神社も。冬季は境内に入ることができないぐらい雪に埋もれていたので、鳥居の前で参拝。
星野リゾート トマム
さて、札幌から2時間半ほどかけてトマムに到着。トマムへのアクセスは帯広空港からが最も近く、1時間ほどでたどり着けるみたいです。
地名としては割と有名なトマムですが、実は市区町村名ではなく、占冠村(しむかっぷむら)にあるトマム山という山周辺の地名なんだとか。
トマムのリゾートとしての歴史はなかなか紆余曲折があり、今から1980年代に開発されたのち、やはりバブル期に建設されたリゾートの例にもれず破綻。その後星野リゾートが再建を進めたという経緯があります。
今では施設の所有母体は中国系の企業、施設大半の運営は星野リゾートというフォーメーションだそうな。
2024年2月現在で運営中のホテルは3つ。
リゾート全体は星野リゾートトマムと呼ぶみたいですね。
特徴的なのはなんといってもタワマンのような超高層の建物が4棟もあること。雪山の中に突如として現れる4棟のタワーは思わず目を見張ります。
また、大規模なスキー場に霧氷テラス(夏は雲海テラス)、アイスヴィレッジ、ミナミナビーチ、木林の湯と施設も多くあります。
特にアイスヴィレッジは氷で作られた村で、日本においても唯一無二の施設ではないでしょうか。今回訪れたのもここに行くのが目的でした!
大きいリゾートなんだね
星野リゾートトマム ザ・タワー(ファミリーツインルーム)
今回泊まったのは最もお手軽に泊まれるザ・タワー。
その中でも最もお安いファミリーツインルームですが、それでもオンシーズンの冬場はそれなりのお値段です。
外観が特徴的でとてもカラフル!
15年ぐらい前に外観がフルリノベされているようで、とてもおしゃれです。
二棟はそれぞれ夏と冬をイメージしているんだって
いきなり夜の写真ですが、手前のツインタワーがトマムザタワー、奥の二棟がリゾナーレトマムです。これだけ見ると完全にタワマンですね。(ちょっとスリム?笑)
入口はこんな感じ。
この手の超高層ビルとしては最高齢ともいえる築35年ほどですが、フロントはリノベされていてとてもきれいです。
時代を感じさせないデザインです。
シカのオブジェかな?
ラウンジ的な場所。キッズルームも併設されています。
ここからはお部屋の写真。30㎡ぐらいなので決して広くはないですが快適に過ごせます。こちらはリビングルーム。
こっちはベッドルーム。小上がりのように靴を脱いで上がるスタイルでした。欠点はやっぱり古い建物だからか、空調があまり融通きかないところでしょうか…。
窓からの景色はなかなかすごい。こんな山の中に超高層ビルがあるなんて驚きです。おまけにこのカラフルさ。一見ミスマッチに見えて、意外に調和してる?
夜になるとまたこれもステキですね。
アイスヴィレッジ
夕食の前にアイスヴィレッジを探検です!
アイスヴィレッジはホテル宿泊者は無料、外来でも600円で入場できるんですが、17時からしかオープンしていないうえ、周りに宿泊施設がほぼ無いので実質的には星野リゾート宿泊者専用施設でしょうか。
ザ・タワーからは連絡通路を通って最寄りの出口まで移動し、そこから外に出て施設に向かいます。
外に出たら既に雰囲気がでてます。ライトに照らされた林の中を抜けていきます。
突如として現れるアイスヴィレッジのゲート!
なんかプロジェクションマッピングみたいなのが映し出されてます。それほど歩く距離はないんですが、ワクワク感が高まっていきますね。
ここからは雪の丘を登っていきます。この先かな?
丘を登ると、村の全景が見えます。スキー場のナイターの明りが空を染めています。
こちらがアイスヴィレッジ全景。
ちなみに-10℃ぐらいの寒さです。寒い時は-30℃ぐらいまで下がるときもあるらしい。
村へのアクセスは階段もあるんですが、なんと滑り台!
これを滑り降りて村に入るところからもう楽しい。
滑り降りてから振り返ったところ。写真で見るとあんまり急ではないですね…。
花火まであがってる!
ちょっとだけ残念だったのは、支柱と幌の部分は氷ではなかったこと。
しかりべつ湖コタンの建物は全面氷だった!こっちの方が規模は少し小さいけど。
とはいえ、このあと出て来る氷の教会などは全面氷です!
氷のセイコーマート!
見慣れた看板ですが完全に氷です。
店内の様子。すごい…!
ちゃんと商品が置いてるし、普通に買うこともできるんです笑
イートインスペースも完備。
めっちゃ寒いように見えますが、実は室内の方が暖かいんです。外は氷点下ですが、室内はちょうど0度ぐらい。
ホットシェフじゃなくてアイスシェフなんですね。
氷のグラスにヨーグルトを入れてかき混ぜることでアイス状にし、そこにメロンゼリーを入れるというデザートセットを購入。メロンゼリーの色が氷に映えるわ…。
氷のバーもあります。お酒の瓶のディスプレイが綺麗ですね!
村内は決して広くはないですが、歩いていてワクワクが止まらないです。
そして村の一番奥にあるのが氷の教会。こちらは実際に挙式を挙げることもできるんだって!
特定の時間で中の見学ができます。中はぼんやりと青い光で満たされていて幻想的です。
室内に入ると、これは完全にファンタジーの世界です!
これには感動
めっちゃきれいです…。
もう一つの全面氷の建物が氷のホテルです。
こちらは実際に泊まることもできるそう。
泊まってみたいと、ずっと空席を狙っていたんですが、予約開始と同時に期間中全日程が一瞬で埋まり、以降全く空かない…。
1室だけなうえ、日本で氷のホテルに泊まれるのは調べる限りここしかないので、し烈な競争を乗り越えないと泊まることはできなさそうです。。
氷のホテルに泊まるにはやっぱりフィンランドとかに行くしかないのか…
アイスヴィレッジは12月末から3月ごろまでやっているのですが、全面氷でできている氷の教会などは気温の関係からか、1月下旬から2月中旬ごろまでと非常に限られた期間しかオープンしていません。
雪まつりの期間と被るため、セットで行くのが良さそうです。
ここでしかできない体験は最高でした。
メインダイニング OTTO SETTE TOMAMU(ディナー)
星野リゾート内での夜ご飯の選択肢は豊富にあるんですが、今回記念日でもあったのでこちらのイタリアンへ。
リゾナーレトマムの方の最上階にあるレストランです。リゾナーレトマムの方はザ・タワーよりも高級感があり、かなり落ち着いていました。
こちらのレストラン、席数が少なくホテルの予約が取れてもレストランの予約はかなり取りにくいです。ホテルの予約当時は空きがなく、キャンセル出ないかとちらほら見ていたんですが、直前で空きが出てラッキーでした。
落ち着いたトーンの内装です。
席数も少ないのですが、全席埋まらないように絞っているのか、さらに客数は少なかったです。(これはクローズ間近に撮ったのでそもそも誰もいないですが笑)
メニューはコース1種類のみ。北海道の食材目白押しですね!
まずはおしゃれなグリッシーニ。卵みたいな器がかわいいです。
カクテルと一緒に。
お次は宝石箱という名のアミューズ。いくらとカニと…左がなんだったか忘れたけどどれも美味しくて、ここからの料理に期待が高まります。
ウニががっつり乗ったリーキ(西洋ネギ)のパンナコッタ。こちらのスペシャリテのようで、他の方のブログとかを見ているとよく出てきていました。
さすがに完成されたお味。ウニもおいしいウニでした。
白子のムニュイヤ。ムニエルのことだそうで、白子にパン粉をつけて揚げています。ここになんのソースだったか…が後がけされるんですが、外側カリカリ、中フワフワの食感に加えてソースがからみあってかなり最高でした。
箸休めにまさかのポテチ。しかしこれも美味しい笑
タヤリン、羊肉のラグーソース。
細めのパスタをタリオリーニと呼ばれ、それがピエモンテ州の方言でなまったものがタヤリンだそうです。トマムはピエモンテ州と同じ緯度なんだとか。
平べったいきしめんのようなパスタですね。そして横から見るとお肉てんこもりです。
鮮魚のロートロ。ロートロは巻くという意味だそうな。
これまた手の込んだお味です。パン粉がかけてあり、ほんのりサクサクした食感がありつつ、ホクホクのお魚でした。
メインは鹿肉のフリットゥーラ。こちらのシェフの方はカリっとした食感がお好きなのかも。しかしこれまた美味しい~!鹿肉の臭みとか、そういうのももちろんないです。
記念日なのでお花で飾られた賑やかなプレートが!
こちらのジェラート、何スクープでもいただけます。
単体でも美味しいんですが、こちらのソースを絡めたりトッピングを入れていただくと無限にいけそうなお味。5個ぐらいいただけばよかった笑
メインのデザートはユリ根のエスプーマとスーズ(ハーブのリキュール)のジェラート。真ん中のクッキー生地の器をくずすとエスプーマが溢れ出して、ジェラートとからめながらいただくと幸せ。
最後はハーブティーとコーヒー。
とても美味しいイタリアンでした。お値段もこんな山奥のリゾート地なのに、全然リゾート価格じゃなくて二重の意味でびっくり。これは予約が取れないのもうなずけます。
どのお料理も拘りがあってよかったなぁ
北海道の食材がたっぷりなのも嬉しいよね
富良野の熱気球フリーフライト(ネイチャークラブ)
イタリアンを満喫したあとはお部屋でのんびりして夜更かししてしまい、朝はゆったり…
なんてことはなく、即座に就寝し、翌朝5時過ぎ起きでした笑
その理由は富良野で熱気球体験をするため!
トマムから富良野までは車で1時間強。そこまでするなら富良野でもう一泊すれば良かったのですが、休みには限りがあるので仕方ない。
アイスヴィレッジにも行きたいし熱気球にも乗りたかったんです!
こちらの富良野ネイチャークラブさんのアクティビティです。
係留された状態での熱気球フライト体験はちらほら見かけるのですが、フリーフライトができる場所ってほとんどありません。
富良野では冬限定で開催されており、就航率はおよそ60%程度だそうです。
バルーンに対してカゴってこんな小さいんです!ここに5人ほどで乗り込んで出発です。
バーナーが点火されてしばらくするとあっという間に高度があがります。見渡す限りの雪原。
熱気球の操作はバーナーの点火・消火によって高度を上げ下げすることしかできないんですが、高度によって風向きが異なるらしく、風を読んで適切な風向きの高度を維持することである程度移動方向も調整が利くそうです。すごい…。
何かの動物の足跡かな?
わずか数十秒程度で高度数百メートルにまであがりました。雲の層の合間に入ったみたいで、遠くの山や太陽まで見えます。遠くに見えるのは自分達以外の気球です。
熱気球って、ほんとに静かな乗り物でびっくり。バーナーが止まったら完全な静寂が訪れます。風に乗って移動するため、風も一切感じることが無いのが理屈ではわかってもなんとも不思議。
30分程度の飛行でしたが大満足です。
高度を上げたときに霧を抜けて、雲の合間に入った時の感動はひとしおでした。
ランディングの際は風を読みながら、電柱にひっかからない、かつ道路に近い適切な着地場所を選んでフワフワ漂うのも面白い。
無事着地し、バルーンの格納を手伝った夫。
最後まで楽しい体験でした。早起きして、富良野まで頑張って行ってほんと良かった。
熱気球はまたどこかで乗りたい…!
独特の浮遊感が最高だった。他には栃木とか、長野とかで乗れるみたい?
スープカレーGARAKU(ホタルストリート内)
また車を1時間強走らせてトマムに戻ります笑
当然朝ごはんは食べられる時間ではないのですが、朝食券はランチの1100円分の昼食券にも替えられるとのことで、折角なのでランチを食べにリゾートの施設内へ。
連絡通路を通ってホタルストリートというレストラン街へ行きます。
ホタルストリートはスキー場併設で、スキーでそのまま乗り付けることができるみたい。時間あればスキーもしたかったな…。
GARAKUというスープカレーのお店へ。札幌の名店らしい。
チキンレッグのスープカレー。
さすが有名店です、それほどスープカレー食べてないけど今まで食べた中で一番おいしかった。自宅に帰ってからしばらくスープカレーにはまりました。
炙りチーズをのっけたこのごはんもおいしすぎた。
霧氷テラス
まだまだ星野リゾートは終わらない!
今度は冬限定の霧氷テラスへ行ってみます。スキー場のゴンドラを登り、山の上に作られたテラスから樹々に着いた霧氷を楽しむのです。
お天気にも恵まれて霧氷が綺麗に見えそう!
こちらのゴンドラに乗ります。
山の中にそびえる4棟のタワー。やっぱ凄い光景です…。
映えまくりのテラス。
いい眺め。
こちらは展望デッキ。クラウドウォークというらしい。
随所に映えるスポットがあるのが星野リゾートらしくていいですね。
これ樹氷じゃない!?
木の実のように樹々についた氷の塊が太陽に照らされて輝いています。
カフェもあります。雲Cafe。
こちらも映えるメニューがあるんです…。
雲ソフト!(ちょっと溶けた)
雲コーヒー!
暖かい室内でソフトとコーヒーは最高でした。
雲海テラス
こちらの星野リゾートトマム。実は8年ほど前に来たことがあります。そのときはGWの時期でした。
グリーンシーズンは霧氷テラスは雲海テラスと名を変え、雲海を見ることができるスポットになっています。この時は運よく雲海を見ることができました。
ダイナミックにうねる雲海。これも素晴らしく良かったです。
オールシーズンで楽しめる星野リゾートトマムですね。
ミナミナビーチと木林の湯
最後に、星野リゾートトマムには室内プールと大浴場まであるんです。宿泊者は無料でチェックアウト日も使うことができます。
夜はライトアップされていい雰囲気です。
木林の湯は温泉ではないですが、見晴らしのいい露天とサウナ・水風呂などもついた大浴場で、十分気持ちよく過ごすことができました。
スキーにプールとかもう時間がいくらあっても足りなさそう
星野リゾートトマムは連泊するのがゆっくりできて良さそうだね
タテルヨシノ(ポルトムインターナショナル北海道)
トマムを後にして新千歳空港までたどり着き、お土産物を見て旅の最後、新千歳空港に併設されたポルトムインターナショナルというホテル内のレストランでディナーをいただきました。
新千歳空港の国際線ターミナルの奥にひっそりと佇むホテルです。
中はめっちゃ高級。空港併設のホテルというよりは、ラグジュアリーホテルの部類ですねこれ。
ロビーもおしゃれで洗練されてる!
ホテル自体も温泉もあるみたいで、普通に泊まりたい!
フランス料理界の重鎮、吉野建さんがプロデュースしたレストラン。全国にも何軒かあるそうですが、北海道でははじめてのようす。
メニューを撮り忘れてしまったので1年前の記憶を頼りに書いてみます。
アミューズは一口サイズのものが4つ。前日の星野リゾートのイタリアンが美味しかったんですが、こっちもめっちゃ美味しい!
牛をマリネしたもの。直前にテーブルの前で作ってくれます。
パン一式。これまたどれも焼き立てのようなやつ。
記憶がほんとに飛んでる… めっちゃ美味しかったのに…。
フォアグラとトリュフを使ったコンソメのスープ。かなり濃厚でガッツリ系だった。
魚料理。なんだったか…。忘れたけど美味しかったのは間違いない…。
最後は牛フィレのグリル。
前日祝ってもらったけど、また祝ってもらう笑
口直しのグラニテ。
最後はクレープフランベ。
目の前で手際よくオレンジの皮をむいてフランベしてくれます。
会話の中で初めて知ったのが、実はクレープシュゼットとクレープフランベは別物であり、クレープシュゼット自体はオレンジソースで煮込んだクレープのことで、それをフランベすることでクレープフランベという料理名になるのだとか。
世の中一般的にはクレープシュゼット=フランベありみたいになってますが、びっくりでした!
盛り付けもすばらしくきれい。料理も全体的にクラシカルで完成されたフレンチでした。
お味ももちろん、お料理のサーブの仕方とかもものすごく洗練されててプロ感がすごかった。ここはガチだわ…
この後コーヒーと、ミニャルディーズもいただけたのですが、時間がなく包んでいただきました。飛行機の時間の関係で少し慌ただしくなってしまったので、今度またしっかり時間を取って食べに行きたいな…。
冬ならではの北海道を満喫できた旅だった
OTTOSETTEとタテルヨシノ、極上のイタリアンとフレンチも堪能できた!
冬の北海道の旅の記録