こんにちは、しろいるかです
2025年2月、冬の気嵐(けあらし)と大牧温泉を目当てに富山に行ってきました!

- 旅の全行程
- 船でしか行けない温泉
- 大牧温泉のりば
- 大牧温泉への船旅
- 大牧温泉
- 大浴場
- 夕食
- 朝食
- 船に乗って帰る
- 帰りの船旅
- 宿泊の感想
- 相倉合掌造り集落
- 菅沼合掌造り集落
- 旬菜工房いわな(道の駅 上平ささら館)
- 岩瀬家
- 富山市ガラス美術館
旅の全行程
本記事は太字部分が対象です。
【一日目】
富山駅~廻転とやま鮨~スターバックス富山環水公園店
宿泊:ルートイングランディア氷見 和蔵の宿
【二日目】
雨晴海岸(けあらし)~氷見港魚市場食堂~道の駅氷見~雨晴海岸(昼)~勝興寺
宿泊:大牧温泉
【三日目】
相倉合掌造り集落~菅沼合掌造り集落~五箇山旬菜工房いわな~岩瀬家~富山市ガラス美術館
初日の記事
船でしか行けない温泉
富山県には、船でしか行けない温泉があると聞きます。
といっても離島ではなく、遊覧船で川を遡ること30分でようやく到着する温泉なんだそうです。なぜそのような場所に温泉が?と思ったのですが、どうやらもとは谷間に湧いている温泉だったのが、ダム建設により川岸に逃れたためなんだそうです。
まずは遊覧船乗り場へ向かいます。
陸路でいけないなんてロマンあるね
大牧温泉のりば
富山駅からは車でちょうど1時間ほど。市街地を抜け、山あいに入り始めた頃に乗り場が急に現れます。

ちなみに乗り場にはトイレくらいしかありません。
遊覧船の時間は決まっているのですがそこまで本数はないので、少し早めについてしまったときは手前にある道の駅などで時間をつぶすといいかも。

こちらの船に乗って出発です。
乗船料は宿泊費とは別にかかります。このあたりも少し複雑な事情があるそうで、船会社と旅館は別会社です。
船会社は電力会社系列で、ダム建設の際の電力会社から近隣住民への保障として運行がはじまり、当時は交通の足として使われていたそうです。しかし後に国道が整備され、交通機関としての役目を終えたのだと。そして今は大牧温泉への唯一のルートとして残っているそうな。
ダム建設は利害関係者が複雑で、なかなか一筋縄ではいかないのですね。
大牧温泉への船旅
大牧温泉へはおよそ30分の船旅。

まずは見えてくる赤い大きな橋。
雪景色とも相まってとても美しいです。あいにくの曇りですが、寒々しい感じも良いなぁと思います。

もとは林業で栄えていた土地だそうで、いくつも杉の植林地帯が見られます。

遊覧船は2階建て。冬なので寒いですが、景色が良いので2階のデッキ部分にずっといました。

大迫力の橋くぐり。

ダムでせき止められた川なので流れもゆるく、水墨画のような光景が広がります。
雪とか降ってるともっと雰囲気出るかも

ダム関連の施設かな?

白と黒の世界を進んでいくと、ついに旅館らしき建物が見えました!

大牧温泉です。
これは…たしかに船旅を経てここにたどり着いた時の興奮はなかなかのものです。ちなみに、船着き場に付く前に旅館の全景をみてもらうためにぐるっと旋回してくれます。船の右手側にいても左手側にいてもじっくりこの景色を見られるのは嬉しい心遣いです。
大牧温泉
さて、船を降りたらあとはチェックインまではほぼ流れ作業。

船着き場にごあんないとかありますが、読んでる暇はない笑

流れに従ってちょっとだけ歩くと入口です。

船でしか来られないので、必然的にチェックインは混雑します。中居さんに予約名を告げ、あとはロビーで待ちます。

夜の写真なので時間が前後しますが、チェックイン時間はここがごった返します。

チェックイン時間以外は落ち着いたロビーです。

名前を呼ばれると、近い部屋の人たちがまとまって案内されます。館内の説明を受けながら奥へ。大牧温泉は川に沿って横長のつくりなのです。

船でしか行けない、という閉鎖環境が舞台づくりにぴったりなのか、サスペンスドラマの聖地のようになってるみたいです。出演者のサインが無数に飾られてます。
夜行列車とか山小屋が舞台のサスペンスとかと同じ扱い

ほぼすべてのお部屋がリバービューです。今回通していただいたお部屋は川側和室というカテゴリーですが、角部屋のような場所。主室をぐるっと囲む回廊があって良いお部屋でした。
露天風呂付のお部屋などもあるみたいです。連泊して、外界と隔たれた世界でゆったり…っていうのも良いですね。

こんな感じ。

部屋からの景色もなかなかです。改めてすごい場所に建ってますね。
大浴場
さて、立地が唯一無二の大牧温泉ですが、温泉も素晴らしいです。ダムに沈んでも源泉を掘り出すくらいですもんね。
湯量豊富なのですべてのお風呂でかけ流しです。湧出温度も高いみたい。

お風呂はかなりの数があって迷います。
- 男女別の大浴場(レトロ)
- 男女別の露天風呂
- 女性のみの中浴場
- 男性のみのテラス風呂
の4つですね。男女入れ替えはなく、露天風呂やテラス風呂は夜入れません。

こちらは男性の露天風呂。男性は旅館の裏山を少し登った場所にあるみたい。
女性は川沿いにあり、たぶん女性用のほうが良い場所にある気がします。

ざぶざぶかけ流されてますね。
出典:天然温泉 | 大牧温泉 富山の旅館 船でしか行けない一軒宿
こちらは大浴場。男女ともに左右対称のつくりです。
個人的には大浴場のお湯が新鮮で、とても気持ちよかったです。他と比べて少し古い感じなので入る人がやや少ないのかも。
こちらが女性用の露天風呂ですね。景色的にもこっちの方が良い気がします。
女性用の中浴場。大浴場と同じく24時間入れます。
男性用のテラス風呂。
これは夫曰く、狭くて入りづらいそうです。4人も入るといっぱいになるので旅館の規模からするとキャパかなり少ないですね。
おまけに夜も入れないため、男性的にはやや残念かもしれない。
大浴場は24時間入れるから夜入ると静かで気持ちよかった
露天は逆に明るい時間帯に入るのがいいね
夕食
夜ご飯はいくつかの会場に分かれてます。今回は一番安いプランなので、大広間のような場所でいただきます。

だいたいセッティングされてます。

お肉料理系のお皿。

お刺身。

酢の物だったかな。

メインの豚鍋です。

あとは炊合せとか。

焼き魚。

餡掛けの蒸し物。

最後は炊き込みご飯です。

デザートはフルーツ。
旅館の規模は意外に大きく、こんな立地なのにこれだけ多種多量の食材を使ってよく料理が出せてるなと思いました。
売店も夕食までに閉まってしまうため何か夜食べたいなと思っても食べ物を入手できないんですが、夜お腹が減る心配はないくらいでした。
嬉しい心遣い
朝食
朝も同じ場所でいただきます。

最初のセッテイング。

朝もしっかり分量がありました。

何故かおそばまで!笑
船に乗って帰る
帰りももちろん船。
チェックアウトの時間は11時なのですが、船の到着時刻が9時40分なので実質チェックアウトは9時半です笑
夏ダイヤだとちょうど11時頃に船が来るみたいなので、このあたりは別会社なのでなかなか連携は難しいのかも…。

快晴!気持ちよく宿をあとにします。

地図とかを見ていると、実は作業用林道?のような道が旅館までつながっているようにも見えます。
ただ冬場は除雪もままならないでしょうし利用は難しそう。夏場とかだと陸路でも行けたりするのかな⋯?

船がやってきた!

ほぼ全員がこの時間にチェックアウトするので大行列です!

船着き場にある昔の案内板。この字体、いいなぁ⋯

帰りは船が見えなくなるまで旅館の人が手を降ってお見送りしてくれます。いいところでした。
帰りの船旅
帰りも景色を堪能する。

曇りのときの水墨画のような世界もいいですが、晴れた日もやっぱり良いですね!

デッキで風を受けながら進むと気持ちいい!

相変わらずリフレクションがきれい。

赤い橋がみえてきた。

見事なまでに川面に映る橋。
空気も気持ちいいし、最高か!

行きと帰り、違った表情が見られて良かった!

戻ってきました。

楽しい船旅だった。
宿泊の感想
さすがのロケーションと泉質でした。出港時のワクワク感は唯一無二です。ただお値段が同じくらいのランクの旅館と比べるとめっちゃ高い笑 乗船料も別ですしね⋯
それでも一度は行くのをおすすめです。良い体験ができると思います!この立地は全国どこを探しても他にない気がします。
相倉合掌造り集落
さて、大牧温泉は富山県の中でも南側にあるのですが、近くにある観光地といえば、世界遺産五箇山の合掌造り集落です。
合掌造り集落といえば白川郷が有名ですが、富山県と岐阜県にまたがり合掌造り集落は点在しており、富山県にある五箇山の相倉集落、菅沼集落も世界遺産に認定されているんですね。

大牧温泉の船着き場から一番近い相倉集落へはわずか20分ちょっと。近い!
そして雪深い!ほぼ埋もれてます。

これ、顔を出しているのはなんと2階部分。

相倉集落には多くの合掌造りが保存されてますが、中に入れる建物は少ないです。

こちらの民俗資料館はそのひとつ。しかし雪がすごい。

合掌造りの内部が見られます、

面白いのがこの楽器!
こきりこというのですが、木の板がドミノのようにくっついたものです。
両側の持ち手をつかみ、手首のスナップを利かせると木の板同士がぶつかり、ジャラーンと音を出すという仕組み。
これが体験できるんですが、思いのほか楽しく売店で買ってしまいました笑
家でもふと気が向くとジャラジャラさせてます。

あと名物はとちち。これは集落入口の茶屋でいただきました!
菅沼合掌造り集落
もうひとつ、相倉集落の近くに菅沼集落もあります。

駐車場が高台にあり、エレベーターで降りて、地下通路を通って集落へ行くという不思議なつくり。

相倉集落と比べて規模はやや大きめです。

お店の数も多いかな。カフェとか、お食事できる場所がいくつかありました。

時間が無ければどちらか一か所で良いかもですが、微妙に雰囲気の異なる二つの集落を歩くのは楽しかったです。
どちらの集落も白川郷と比べると規模は小さいのですが、白川郷はかなり観光地化されており、合掌造りの家々も方々から移築されてきたものが多く、テーマパーク的な側面があります。
本来の合掌造り集落の雰囲気を楽しむという意味では、白川郷もいいですが富山側のエリアにも足を伸ばすと良いかもしれません。

集落の中のお店でいただいた五箇山とうふ。硬い食感でした。夏場とかに良さそう。

五平餅もいただく。これ好きなんですよね!
旬菜工房いわな(道の駅 上平ささら館)
ふたつの集落を周ったのち、そろそろお昼ご飯の時間です。(さっき豆腐と五平餅食べたけど…)

建物の中にほとんどお店は入っておらず、少し寂しい印象を受ける道の駅、上平ささら館。ここに評判の岩魚料理のお店があると聞いてやってきました。

だいぶレトロなつくりの建物の一画に、営業しているお食事処が集まったエリアがあります。

ここにある旬菜工房いわなが、お目当てのお店。

近い場所で養殖している岩魚のお寿司が名物なんです。岩魚のお寿司って珍しいですよね。
これがめっちゃ美味しい。臭みはまったくなく、他の魚に例えるのもなんですが、高級な白身魚のお寿司を食べている感じです。

山菜そばのセットもいただきました。このお蕎麦も美味しい!

さらに、五平餅を揚げたものもつまんでみます。このお店、どれもとても美味しく評判なのも納得です。五箇山に来たらお昼はここですね!
岩魚寿司はまた食べたい!
岩瀬家
さて、合掌造り集落として現存しているのは相倉、菅沼の二つなのですが、この地方ではそもそもどの家も合掌造りでした。
そんな家々の中でもっとも立派で、現存する合掌造りの建物の中で最大のものが、この岩瀬家です。

道の駅のすぐ近くに一軒だけあるので、通り過ぎがちです。最初スルーしそうになりましたが、いざ行ってみると、五箇山に来たら絶対行くべきレベルの場所でした。

内部の見学をお願いすると、保存をされている館主さんが囲炉裏でお茶を淹れてくれながら館内の説明をしてくださいます。

説明を終えると自由に館内見学ができます。囲炉裏の煙でいぶしている木の実を眺めてみたり…

急な階段を登って4階まである屋根裏部屋に登ってみたり。

屋根裏部屋では農機具などの展示がなされています。

また、こちらの家は位の高い方をお迎えする場所もあるのが特徴的です。

欄間も非常に精巧です。こういう造りのある合掌造りの家は他にないそうです。

偉い方専用の出入り口まであります。宮家の方をお迎えしたことがあるそうで、その時はこちらを使ったそうです。
日本一大きい合掌造りの家は見ごたえたっぷりでした。
富山市ガラス美術館
旅の最後に富山市に戻り、ガラス美術館に寄ってみます。

大通り沿いにある大きな駐車場に車を停めます。

建物も特徴的です。隈研吾氏の設計ですね。

外観よりも内部の方が驚くかもしれないです。最上階までの吹き抜けをエスカレーターで登っていくのですが、斜めに向かって吹き抜けになっているので奥行きが感じられます。
エスカレーターを登って上がっていくときの高揚感

最上階がガラス美術館で、途中は市民図書館になっています。こんな図書館が近くにあったらいいなぁ。

ガラス美術館は入館料もお安く、さっと見られるつくりです。

さっと見られるとはいってもなかなかに惹きこまれるガラスアートの数々。
富山はガラスの街として有名だそうで、明治期には駅前に10軒以上ものガラス工場があったそうです。今でも富山県にはガラス加工の会社が数多くありますね。

楽しい富山の旅でした。鱒ずしを買って帰ります!
船でしかいけない温泉と、雪深い五箇山は印象に残ったな
富山県を満喫できたね
過去の北陸旅行記事(山登りばっかりだった)



