こんにちは、しろいるかです
2022年7月、鹿児島・指宿・屋久島・種子島を旅しました。
旅の全行程
本記事は太字部分が対象。
【一日目】
天文館むじゃき~天文館散歩~桜島~道の駅いぶすき~長寿庵指宿店~指宿散歩
宿泊:指宿温泉 吟松
【二日目】
指宿港~宮之浦港~屋久杉自然館~屋久島ジェラートそらうみ
宿泊:旅人の宿 まんまる
【三日目】
縄文杉~太鼓岩~白谷雲水峡トレッキング
宿泊:民宿いなかはま
【四日目】
ウミガメ観察~屋久島空港~ぷかり堂
宿泊:sankara hotel&spa yakushima(サンカラ屋久島)
【五日目】
宮之浦港~種子島~歴史の里坂井公園
宿泊:Hotel SANDALWOOD(サンダルウッド)
【六日目】
門倉岬(鉄砲伝来の碑)~花峰小学校(インギー鶏)~種子島宇宙センター~種子島空港~鹿児島空港
今回の旅のこれまでの記事
縄文杉トレッキングを終えて(荷物回収)
縄文杉トレッキングを終えて、クタクタになりながら宮之浦港に戻ってきました。今回の私たちのコースの場合、行きは安房地区に近い荒川登山口、帰りは宮之浦港に近い白谷雲水峡なため、荷物を宮之浦港に預けていました。
宮之浦港にはいくつかロッカーがありますが、港のターミナルだと、ターミナル自体が17時には閉まってしまい回収できなくなり、行程を考えると時間ギリギリなので別の選択肢を。
少し歩きますが、物産センターの外にあるロッカーであれば24時間対応です。また、物産センターの隣にあるふるさと市場でも店内で預かってくれて、18時までなら日をまたいでも受け取れます。
民宿 いなか浜
今日の宿は島の西側、ウミガメで有名ないなか浜のある永田地区という場所にあります。
私達はバスで向かったのですが、改めて思ったのはバスの時間が限られていること。やっぱりレンタカーを借りておけばよかった…。
宮之浦港で1時間以上時間を潰すことになりましたが、非常にのんびりした時間を過ごしました笑
埠頭で海を眺めたり…
宮之浦港からはバスで30分ちょっと。18時過ぎのバスに乗ったので、到着したときには日も暮れかけています。
永田地区には民宿が何軒かあるみたいですが、今回宿泊するのは少し集落からは外れており、いなか浜の目の前に位置する民宿 いなか浜です。
ポツンと一軒家的な感じ。でも国道沿いなので近くにバス停もあります。
車はほとんど通らないのでとても静か
到着してすぐ、ご飯の時間だったのでとりあえずご飯をいただきます。トビウオのまるごと唐揚げはこの地域の民宿で泊まったらほぼ間違いなく出てくる料理みたいです。なんとも豪快な感じで、羽も食べられるんですね。
そしていなか浜は夕日の名所でもあり、ちょうど日が沈むところでした。急いでご飯を食べて、いなか浜でぼーっと夕日を眺めます。
日が沈む前もいいですが、沈んでからのマジックアワーっていいですよね。青と赤が混ざるこの感じ。
青が勝ってきた。波の音を聞きながら、砂浜でひたすらのんびりとする時間を満喫しました。
実はいなか浜は、夜20時以降立ち入り禁止になります。というのが、ウミガメの産卵地として保護されており、夜はウミガメが上陸するので邪魔にならないように、そして生んだ卵のある場所を踏み荒らさないように、ということだそうです。
これだけ厳しくやるから日本一のウミガメ上陸率を誇るんだそうな
あと、ここに泊まったら是非夜に空を見上げてほしい!
ウミガメが上陸しやすいように街頭が無く、周りの光量がほぼゼロになっているため星がものすごく見えます。天の川も余裕で見えるし、これは私達が見てきた星空の中でも過去一かもしれない。スマホでも星がとれるぐらいでした。
天体観測を目的に訪れる人も多いらしい
さて、翌朝は5時少し前に起きます。
本来には、永田ウミガメ連絡協議会というウミガメ保護をしている地域の団体が主催する、ウミガメの産卵を見ることができるツアーが毎日催されているのですが、昨今の情勢を踏まえ今年は中止。夜は立ち入り規制があるし、朝方は規制は解けるものの親ウミガメは産卵を終えて海に帰ってしまっているし、小ウミガメの孵化ももう終わっている時間なので、ウミガメをみることは難しい…。
しかし、ウミガメの産卵活動のボランティアを行う人達が、毎朝その日産卵しに上陸したけどうまく海に帰れない親ウミガメを助けたり、その日孵化したけどうまく海に入っていけない小ウミガメを放流したりする活動を行っており、民宿いなか浜のオーナーの方もそういう活動をされているようで、宿泊者にはその見学をさせてくれるのです。
もしかしたら他の永田地区の民宿でもやってるかもしれませんが、調べた限りやっていそうなのはこちらの民宿だけでした。
ありがたい
なお、そもそもウミガメの産卵と孵化が見られるのは5月から7月ごろまでと非常に限られているので、目当てに行く場合は注意ですね。
朝5時頃の浜。朝の空気感と相まって神聖な感じ。
タイヤの跡?ではなく、ウミガメの上陸跡なんだって!
同じような跡が浜にはいっぱいあった!
教えてもらえなかったらどうみても轍にしか見えない…。アカウミガメとアオウミガメで軌跡に違いもあるそうなんですが、忘れてしまった。
浜辺には柵が設けられており、この柵の右側は進入禁止。ウミガメの卵が埋められています。
もちろんウミガメは律儀に柵の中で産卵してくれるわけではないので、ボランティアの方が一度掘り起こし、そして柵の中に埋めなおすんですね。なるほど…。
その際に日時や個数の記録等も行うことで孵化日数や孵化率などの記録ができるんだとか。
そうすることで孵化した場所も一目でわかるため、うまく海に帰れない子ウミガメ等を見つけて放流するんだそうです。
今回、残念にも(幸いにも?)海に帰れない親ウミガメを見ることはできませんでしたが、何匹か子ウミガメを見つけ放流するところを見せてもらいました。
バケツから放流されると、みんな一目散に海の方を目指して行きます。本能でわかっているんですかね。
頑張れー!
海に入っても、泳いで沖に向かうところまで見守る
子ウミガメが海に入れても、その後親ウミガメに成長する確率は僅か5000匹に1匹という超低確率。厳しい生存競争が待っているそうです。。
今度は柵外に生まれた卵を柵内に埋め戻す作業を見学。おじさんがウミガメみたいに器用に土を掘って、卵を取り出します笑
これがウミガメの卵…。鶏卵よりちょっと小ぶりなぐらい。一度に平均100個ほどを生み、1匹につき1シーズンに3回ほど繰り返すそうです。先ほどの生存率を聞くと、それでも足りないぐらいですね。
卵と一緒に写真撮影もしてもらえました!
一通り作業が終わると、空も朝焼け模様。
いなか浜はウミガメ関係なく、非常に美しい浜でした。透明度が高く、きれいな砂浜。これだけでも見に来る価値があります。
朝日が出てきそう。
結局7時過ぎまでのんびりして、朝の空気を楽しんで帰りました。
そうそう、お宿の紹介忘れてました。お部屋は3部屋ぐらいの小さな民宿。お部屋は外廊下で繋がっています。
テレビも何もない部屋ですが、清潔感があって民宿に慣れてなくても問題ないと思います。トイレもあって、お風呂は一般家庭のバスルームのようなお風呂を部屋ごとに貸切にして使うシステムです。
朝ごはん、夜ご飯は食堂でいただきます。ロケーションが良くて、大きな窓で浜辺を見ながら食べることができて良い感じ。
朝ごはんもしっかりいただきました。
永田地区は観光場所はあまりないのですが、そもそも移動手段もないのでバス停近くを散策。
石でウミガメをかたどったラムサール条約登録記念碑。
めっちゃきれいな海。いなか浜は人も少なく、とても癒される場所でした。
ベンチにもかわいいウミガメが!
小ウミガメの放流を観られたのは良かった
夕陽に朝焼け、夜は満点の星空と、自然を満喫できる場所だったね
次は屋久島のリゾートホテル、サンカラの宿泊記です。
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