こんにちは、しろいるかです
2021年5月、四国旅行の最終日。直島のベネッセハウスに宿泊しました。
今回の旅の過去記事はこちら
- 旅の全行程
- ベネッセハウスとは
- ベネッセハウスの宿泊者特典
- 株主優待券
- オーバルへのモノレール
- オーバル 外観
- オーバル 客室(ROOM 401)
- 陽が落ちて・・・
- レストランへの道
- ディナー(テラスレストラン)
- 夜の黄かぼちゃ
- ナイトミュージアム(ベネッセハウス:パーク)
- ナイトミュージアム(ベネッセハウス:ミュージアム)
- オーバル外観(夜)
- 朝食(テラスレストラン)
- 宮浦港から宇野港(岡山)へ
- 岡山駅のラーメン(麺屋 匠)
- 倉敷駅
- 倉敷美観地区
- 岡山桃太郎空港
※2023年8月追記 台風で流されてしまった直島の黄色かぼちゃですが、無事に復元し展示再開した模様。よかったよかった。
旅の全行程
四国4県の主要な見どころをゴールデンウィーク中に制覇しつつ、気になっているお宿に泊まったり、直島にも行くというよくばりなプラン。6泊7日の長旅です。
本記事は太字部分が対象。
【一日目】
徳島阿波おどり空港~いのたに鳴門店~鳴門の渦潮(うずしお観測船)
宿泊:ホテル祖谷温泉
【二日目】
ひの字渓谷~剣山~奥祖谷二重かずら橋~落合集落
宿泊:桃源郷 祖谷の山里 天一方
【三日目】
落合集落展望所~祖谷のかずら橋~歩危マート~道の駅大歩危
宿泊:湖畔遊
【四日目】
桂浜~高知城~名越屋沈下橋~道後うどんおとら~道後温泉街歩き
宿泊:オールドイングランド 道後山の手ホテル
【五日目】
道後温泉街歩き~白楽天今治本店~道の駅今治湯ノ浦温泉~金刀比羅宮(こんぴらさん)~父母が浜~骨付鳥一鶴土器川店
宿泊:JRクレメントイン高松
【六日目】
豊島~直島
宿泊:ベネッセハウス オーバル
この記事は豊島・直島の記事とセットです。
ベネッセハウスとは
なんか合宿所みたいな感じの名前ですが、ベネッセが経営する、ベネッセアートサイト内にあるホテルです。いわゆるテーマパークのオフィシャルホテル的な位置づけと思えばよいのかな?
ベネッセアートサイトは広大な敷地なので、宿泊棟も4か所に分かれています。同じ宿泊棟でも部屋によって価格帯は異なるものの、だいたい価格帯の順番に並べると
- パーク(アートサイトの入口付近にあるホテル専用棟。レストランに近い)
- ミュージアム(ベネッセハウスミュージアムの2階部分が客室エリア。レストランから遠い)
- オーバル(6室だけの専用棟。ミュージアムから専用のモノレールで行く。)
- ビーチ(客室が広い。ビーチやレストランに近くファミリー向け)
こんな感じになります。利便性を重視したり、ファミリーならビーチかパーク、特別感を味わいたいならミュージアムかオーバルって感じでしょうか。
温泉とか大浴場とか、そういうのはないので残念…
ベネッセハウスの宿泊者特典
オフィシャルホテルらしく、島内の作品を巡るのにとても便利な宿泊者特典がついています。4か所の宿泊棟によって特典内容はたぶん同じはず。
ホームページに記載されていない内容も含め、主なところだと・・・
- 家浦港と地中美術館を直接つなぐシャトルバスを利用可能
- ベネッセハウスミュージアムを朝8時から23時まで鑑賞可能
- ベネッセハウスミュージアムとパーク内の無料ガイドツアー
- 家プロジェクトを周る有料ガイドツアー
- ホテルフロントで翌日の家プロジェクト(南寺)の整理券が入手可能
- アート施設の再入館可能
あたりが有用でしょうか。時期によって特典内容は変わるかもしれません。
ベネッセアートサイト内の通常のシャトルバスと港を結ぶ町営バスは乗り換えが必要なうえ本数も満足いく数ではないため、専用の直通シャトルバスは非常にありがたいです。
また、後々紹介しますが、ベネッセハウスミュージアムの深夜鑑賞は素晴らしかったです。
家プロジェクト(南寺)の整理券入手も混雑が予想される時期にはかなり便利そう。後はプラン次第って感じですね。
株主優待券
ベネッセハウスは株主優待の宿泊券があり、持っていれば12月から2月は50%オフ、それ以外は30%オフとなります。(レストラン代金は対象外)
公式サイトからの予約でないと利用できないので注意が必要です。
オーバルへのモノレール
今回宿泊するのはオーバル棟。ミュージアム棟から専用のモノレールを使って移動した先にあります。
ミュージアム棟にあるオーバル棟宿泊者専用の扉を抜けると、モノレール乗り場が!
山の上まで線路が続いていますね。
モノレールの中は6人乗り。オーバルは6室しかないので、滞在中に他のお客さんとかち合って一緒に乗る機会はありませんでした。
乗り心地は揺れないし、景色もいいし快適です。なにより特別感がありますね!
5分ほどで山の上のオーバル棟に着きます。
1基しかないため、タイミング悪いと最長で15分移動にかかるのが難点。一応ひっそりと歩道(ただし舗装はされてない)も用意されているので下りだったら利用するのもアリかも。
オーバル 外観
わずか6室なんですが、かなり広い建物です。
オーバルの名の通り、卵型の建物になっていて、中心には水盤。それを取り囲むように客室とラウンジがあります。
無機質なコンクリとそれを覆う植物たち。不思議な調和がありました。
上にあがることもできます。屋上からは360度の眺望が広がっていて、瀬戸内海の絶景です!
ミュージアム棟でも十分山の上なのに、さらにモノレールで登るので正直利便性はイマイチなんですが、それを補って余りあるこの雰囲気はオーバル棟ならではのものだと思います。
オーバル 客室(ROOM 401)
オーバル棟の客室は6室のうち2室がスイートタイプ、4室がツインタイプのお部屋です。なお、405、406のお部屋はテラスがついていないのでテラスを求めるなら注意が必要かも。
また、どのお部屋にも美術作品が飾られていますので、部屋タイプを見てからどこに泊まるか決めたいところ。特に403、404、405はアーティストによって壁に直接政策された作品があるため、人気が高いそうな。
といっても、部屋数が少ないのとオーバルが人気すぎて、そもそもどの部屋も予約困難です…。
私たちが泊まったお部屋は401です。テラス付きのツインタイプ。お部屋からの眺めは抜群に良いです!
ベッドのあたまの方に作品が3つ。ジーゲン工業地帯の木骨の絵、らしい。
お部屋自体はそんなに広くないのと、バスも残念ながらユニットタイプ。このあたりはオーバルが作られたのが1995年だというので、今時ではないのかも。
ただ、すでに25年以上も経過しているとは思えない素晴らしいメンテナンス具合です。
テラス席がとても心地よいです。遠くには瀬戸大橋もちらっと見えます。
お部屋にあった生花を飾ってみる。お天気がちょっと崩れてきた。
ちなみに401のお部屋のテラスはモノレール乗り場の部分から見えてしまいます。まぁ人通りはほぼ無いし気にならないかな。
作品は写真なんだろうか?
不思議な紋様の木骨の家たち。
陽が落ちて・・・
401は西側を向いているので、夕日を見るのに適したお部屋でしたが、ちょっと天気がイマイチだったので夕日は見られず。
陽が落ちてくるとライトがともり始めました。
テラス席でシャンパンを飲みたくなるようなオシャレ空間に。
お部屋も夜仕様になりました。
部屋の扉を開けて外に出るとびっくり。息をのむほど美しい。もともと青い壁に照明があたり、水盤に反射することで青さが際立ちます。
オーバルのこの夜の光景は本当に素晴らしく、泊まって良かったと思えました。
写真には加工も何もしてないのに
水盤への反射がきれいすぎる
もちろん夜景も最高!
遠くには高松の夜景が煌々と輝いています。周りの島々もポツポツと光が見え、瀬戸内の島々の生活の息吹が感じられました。
レストランへの道
レストランは予約制で、フレンチのテラスレストランか日本料理の一扇の二択です。
フレンチの方はパークとビーチ棟に隣接、日本料理はミュージアム内のレストラン。
私たちはフレンチにしました。
お願いすれば送ってもらうこともできるみたいですが、夜景を眺めながらレストランまで歩いていきます。船の往来が夜になっても結構あるんですね!
こちらがビーチ棟。
その名の通り、道を挟んですぐ海岸になっていました。
ディナー(テラスレストラン)
こちらがフレンチのテラスレストラン。
一面ガラス張りで解放感あるつくりです。
夜景を見ながら。
天井が高いですね!
夜のコースは2種類。10,000円のテロワールと13,000円のデギュスタシオンです。どちらも魚と肉のメイン二種類で、メニュー内容が違う感じ。今回はデギュスタシオンにしました。
メニューは月替わりか何かだと思いますが、メインは大きな変更は無さそう。
まずはアミューズ。カリっとしたケークサレにムースっぽい何か(語彙力)
最初から美味しく、これは期待!
続いてサーモンのマリネ。塩味のバランスが良かった!
なんだっけ…笑 たぶんアワビにパン粉がついている的なやつだった気がする…。
写真写りが非常に悪いのだけど、普通に美味です。
ポタージュスープ。とても丁寧に作ってあり口触りが良かった。
最後はオリーブ牛のロースト。柔らかくて濃厚なお肉でした。
プレデザート。何か忘れてしまった。
メインデザートまで忘れてしまった…。苺のミルフィーユをバラバラにした感じのやつで、まとめて食べると口の中で味が完成する感じのものです!
最後のプティフールがたっぷりあって嬉しかった。
島でこんな美味しいディナーが食べられるなんて!
後で見返したときのこと考えてメニューカードが欲しかった…!
夜の黄かぼちゃ
昼間来られなかったのですが、赤かぼちゃと双璧をなす黄かぼちゃがパーク棟の目の前にあるので見に行くことに。昼間は写真撮影の人で列ができるほどですが、夜は一転して静かな雰囲気に。
暗闇に浮かび上がる黄かぼちゃ。光ってます。
赤かぼちゃと比べるとかなり小さいです。ちょうど人の身長ぐらい。
夜だと思う存分写真撮影できて、これも宿泊のメリットですね。
ちなみにこの黄かぼちゃ、2021年8月の台風によって流されてしまい破損、現在は修復可能かどうかも含め検討中という状況のようです。赤かぼちゃと並んで直島のシンボル的存在なので、また再展示できるようになってほしいですね…。
他にもパーク内には野外作品が並んでいます。
昼間と夜だとうける印象も違いそう。余裕があれば朝夜見比べるのも楽しそうですね。
ナイトミュージアム(ベネッセハウス:パーク)
パーク棟の一部はミュージアムになっていて、作品が展示してあります。夜も鑑賞可能なので行ってみることに。
入口は普通。
ゲームの敵キャラのような不思議な像。
これは近づくと急に動き出して襲ってくるやつだ
昼間見てないのでわからないんですが、夜は照明も落としているのか、幻想的な雰囲気。
これも作品です。地面から鎖のようなものが生えている…。
無機質なコンクリの壁と青白い照明に反射する床。とても静かです。
なんだか教会っぽいかも。
ラウンジもあり、一息つけられます。
コーヒーやお茶がいただけました。
中庭にあるガラス張りの茶室。これも作品なんだとか。
ナイトミュージアム(ベネッセハウス:ミュージアム)
ミュージアム棟まで戻ってきました。ここも夜の鑑賞が可能です!
誰もいないので、フロントの奥の作品もじっくり見られます笑
自然光を取り入れているエリアは、夜になると全く雰囲気が変わっています。
こちらのブルース・ナウマン作の「100生きて死ね」はとくに夜になると雰囲気が変わる作品でした。
○○and DIE(LIVE)というワードがランダムに点灯します。光ったところに視線が向くのですが、そのたびに何気ない行為(SLEEPとかLAUGHとか)の中に生と死を意識させられます。
夜だと展示スペース全体が薄暗くなっており、発光するメッセージの印象がより強烈なものになり、意識に焼き付けられますね。
そして時折起きる、すべてのメッセージが光る瞬間。
メッセージ性の強さ以上に、ずっと見ていられるような美しさの印象的な作品でした。
ネオンの発光が綺麗なんだよね
先ほどの作品ほど昼と夜で大きく印象の変わるものはなかったですが、夜の美術館はとても静かで、日中見るより圧倒的に作品に集中できました。
屋上の庭園に刺さったオブジェもぬかりなくライトアップ。
オーバル外観(夜)
そしてモノレールに乗ってオーバルに戻ってきます。
やっぱりオーバルの建物、美しすぎます。
ここに泊まっているんだ、という高揚感があります。
ちなみにせっかくのオーバルラウンジは行きそびれました。
オーバルの真骨頂は間違いなく夜だと思います!
朝食(テラスレストラン)
朝起きてみると真っ白!笑
小雨の中、朝食をいただきにレストランへ行きます。
朝の感じも良いですね!
普段の朝食はブッフェ形式だそうですが、昨今のご時世からアメリカンブレックファストになっています。
オムレツはフワフワでした。
何気ない壁ですが、これも作品だった。どこみても作品だらけのベネッセハウスでした。
温泉が無くてよいお値段のお宿だけど、ここまでの満足感が得られるなんて…
アートに興味なくても直島で一泊過ごせばアートに目覚める気がする
宮浦港から宇野港(岡山)へ
最終日は岡山へ抜けて、岡山空港から帰ります。
船で15分ほどで宇野港に着きます、そこから岡山駅まではバスか電車で1時間ほど。
岡山駅のラーメン(麺屋 匠)
豪華のご飯のあとってなぜかジャンキーなものが欲しくなりますね。
岡山駅ビルにあったお店でラーメンを食べます。
器の奥の細長いのはメンマじゃなくて黄ニラ。岡山県の特産らしい。
ソースかつ丼も岡山名物らしい。福井とか群馬も名物になってるし、どういう経緯で各地で名物になったんだろう。。
倉敷駅
飛行機の時間まで余裕がありました。
岡山駅から電車で30分弱揺られて、美観地区で有名な倉敷に行き、この旅最後の観光をします。
倉敷美観地区
倉敷駅から美観地区までだいたい徒歩15分ぐらい。商店街のアーケードの中を通っていくのがオススメかな。
お天気も回復してきました!
美観地区自体はそれほど広くなくて、端から端まで歩いても5分程度なんですが、とても写真映えする光景です。
たまにテレビで見るデニムストリート!青色のデニムまんやデニムソフトが気になりつつ、デニム素材の小物のお店やブティックが立ち並んでます。
美観地区の外れにある、アイヴィースクエアという商業施設。明治時代の倉敷紡績の工場を使った建物が特徴です。
ツタ植物に覆われた煉瓦造りの建物。倉敷は江戸時代の趣だけでなく明治期の香りも感じさせる場所ですね。
素敵な広場。海外っぽい!
大原美術館というの倉敷のメジャースポットでしたが、時間があわず断念。
こちらも映えるスポットばかりです。
アイビースクエアはホテルとして使われているらしく、宮殿のような廊下に魅了されますね!
その後、美観地区の裏路地をちょっと散策し・・・
くらしき桃子というお店に入り・・・
岡山と言えば桃!
桃ソフトをいただきました。写真だとわかりづらいですがめっちゃ特盛です。
奥にあるのは普通の三井アウトレットモールなんですが、この時計台のおかげで。いい感じにまとまってますね。旅の最後は晴れて良かった。
倉敷美観地区は思ってたより規模も大きくて楽しかった
岡山駅からすぐ行ける距離なのもいいね!
岡山桃太郎空港
最後ラウンジで旅の思い出を振り返りつつ休憩しました。
6泊7日と長かったけど、終わってみるとあっという間
今回も楽しい旅だったね!